JP2005231280A - 虹彩色転写フイルム及びそれを使用して得る虹彩色成形品 - Google Patents

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Abstract

【課題】虹彩層で反射する反射光の色と、虹彩層と透明基材を通過する透過光の色がそれぞれ虹彩色を呈し、反射光の虹彩色と透過光の虹彩色が異なる色調の虹彩色であり、しかも反射光の虹彩色は虹彩色成形品の片面にのみ現出し、他の片面はハーフ調の金属光沢色が現出し、さらには虹彩層の各層間の密着性が良好で、高温、高湿度の環境下でも該密着性の低下や外観の変化がなく、また製造ロット間での虹彩色の色調のばらつきも小さい虹彩色成形品、及びそれに使用する虹彩色転写フイルムを提供するものである。
【解決手段】プラスチックフイルムの片面に、離型層、保護層、虹彩層、接着層が順次形成されている虹彩色転写フイルムにおいて、虹彩層が、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)、樹脂層、全光線透過率が30%乃至60%である金属薄膜層(B)が順次形成されたものであることを特徴とする虹彩色転写フイルム。
【選択図】図1

Description

本発明は、見る角度によって色が変化するいわゆる虹彩色を呈する成形品、及びそれを得るのに使用する虹彩色転写フイルムに関し、さらに詳細には、透明基材の少なくとも片面に虹彩色を付与する虹彩層が形成された成形品であって、虹彩層で反射する反射光の色と、虹彩層と透明基材を通過する透過光の色がそれぞれ虹彩色を呈し、反射光の虹彩色と透過光の虹彩色が異なる色調の虹彩色であり、反射光の虹彩色が非常に鮮やかで、しかも反射光の虹彩色は虹彩色成形品の片面にのみ現出し、他の片面は薄い金属光沢色(ハーフ調の金属光沢色)が現出するという特徴ある意匠性を有し、さらには虹彩層の各層間の密着性が良好で、高温、高湿度の環境下でも該密着性の低下や外観の変化がなく、また製造ロット間での虹彩色の色調のばらつきも小さく、オーディオ製品の窓、サングラス、ゴーグル、テレビ等の電化製品の筐体等に使用すれば特に有益な、虹彩色成形品、及びそれを得るのに使用する虹彩色転写フイルムに関する。
従来、オーディオ製品の窓、サングラス等に使用する虹彩色成形品、及びそれを得るのに使用する虹彩色転写フイルムが知られている。
特許文献1には、プラスチックフイルムの片面に、離型層、保護層、低屈折率薄膜層の両面に高屈折率薄膜層が形成されている虹彩層、接着層が順次形成された虹彩色転写フイルムにおいて、少なくとも片面側の高屈折率薄膜層は金属薄膜層を介して低屈折率薄膜層上に形成されている虹彩色転写フイルム及びそれを使用して得る虹彩色成形品が記載されている。
そして、上記虹彩層の具体的構成は、ZnS薄膜層(高屈折率薄膜層)、金属薄膜層、SiO薄膜層(低屈折率薄膜層)、金属薄膜層、ZnS薄膜層(高屈折率薄膜層)、あるいは、保護層側からSiO薄膜層(高屈折率薄膜層)、SiO薄膜層(低屈折率薄膜層)、金属薄膜層、ZnS薄膜層(高屈折率薄膜層)が順次形成されたものである。
また、金属薄膜層が、Cr薄膜層である旨の記載もある。
特開2003−326895号公報
しかし、上記従来の虹彩色転写フイルムを使用して得る虹彩色成形品は、以下に示す欠点があった。
1.虹彩層で反射する反射光の色と、虹彩層と透明基材を通過する透過光の色がそれぞれ虹彩色を呈し、かつ反射光の虹彩色と透過光の虹彩色が異なる色調の虹彩色であったが、反射光の虹彩色は虹彩色成形品の表裏で同じ色調の虹彩色であり、反射光の虹彩色を該成形品の片面にのみ現出させ、しかも他の片面をハーフ調の金属光沢色とすることはできなかった。
また、反射光の虹彩色が青色系の虹彩色となるようにした場合には問題なかったが、反射光の虹彩色を赤色系(赤色、オレンジ色、ピンク色等)の虹彩色とした場合には、
2.虹彩層を構成する各層の厚さを厚くする必要があり、そうすると虹彩層の各層間の密着性が低下し、虹彩層にクラックが発生するという問題があった。
3.オーディオ製品等において必要な試験である、高温、高湿度の環境下での耐久性を評価する高温高湿耐久試験(温度65℃、湿度95%の雰囲気に24時間放置する試験)をおこなった後に、虹彩層の各層間の密着性が該試験前の密着性より低下する欠点があり、また虹彩色の色調変化、クラックの発生、腐食の発生などの外観変化を生じる場合があった。
4.製造ロット間での虹彩色の色調にばらつきがあり、やや製造安定性に欠けるという問題があった。
ここで、虹彩色の色調のばらつきとは、具体的には、例えば虹彩色成形品の表面に対してほぼ垂直に反射された光(垂直反射光)のピンク色が、少し黄色を帯びたピンク色や少し青色を帯びたピンク色に変化する程度のばらつきをいい、この程度のばらつきは通常問題とはならない場合が多いが、虹彩色の色調のばらつきに厳しい用途に使用する場合には問題となるものをいう。
本発明は、上記全ての欠点を除去したものであり、虹彩層で反射する反射光の色と、虹彩層と透明基材を通過する透過光の色がそれぞれ虹彩色を呈し、反射光の虹彩色と透過光の虹彩色が異なる色調の虹彩色であり、反射光の虹彩色が非常に鮮やかで、しかも反射光の虹彩色は虹彩色成形品の片面にのみ現出し、他の片面はハーフ調の金属光沢色が現出するという特徴ある意匠性を有し、さらには虹彩層の各層間の密着性が良好で、高温、高湿度の環境下でも該密着性の低下や外観の変化がなく、また製造ロット間での虹彩色の色調のばらつきも小さい虹彩色成形品、及びそれに使用する虹彩色転写フイルムを提供するものである。
[1]本発明は、プラスチックフイルムの片面に、離型層、保護層、虹彩層、接着層が順次形成されている虹彩色転写フイルムにおいて、虹彩層が、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)、樹脂層、全光線透過率が30%乃至60%である金属薄膜層(B)が順次形成されたものであることを特徴とする虹彩色転写フイルムである。
[2]本発明は、プラスチックフイルムの片面に、離型層、保護層、虹彩層、接着層が順次形成されている虹彩色転写フイルムにおいて、虹彩層が、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)、樹脂層、高屈折率薄膜層が順次形成されたものであることを特徴とする虹彩色転写フイルムである。
[3]本発明は、プラスチックフイルムと離型層との間に離型アンカー層が形成されている上記[1]記載の虹彩色転写フイルムである。
[4]本発明は、プラスチックフイルムと離型層との間に離型アンカー層が形成されている上記[2]記載の虹彩色転写フイルムである。
[5]本発明は、上記[1]、又は[3]記載の虹彩色転写フイルムを透明基材に転写して得る虹彩色成形品であって、透明基材の少なくとも片面に、接着層、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)、樹脂層、全光線透過率が30%乃至60%である金属薄膜層(B)が順次形成された虹彩層、保護層、離型層が順次形成されたものであることを特徴とする虹彩色成形品である。
[6]本発明は、上記[2]、又は[4]記載の虹彩色転写フイルムを透明基材に転写して得る虹彩色成形品であって、透明基材の少なくとも片面に、接着層、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)、樹脂層、高屈折率薄膜層が順次形成された虹彩層、保護層、離型層が順次形成されたものであることを特徴とする虹彩色成形品である。
本発明の虹彩色転写フイルムは、プラスチックフイルムの片面に、離型層、保護層、虹彩層、接着層が順次形成されている虹彩色転写フイルムにおいて、虹彩層が、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)、樹脂層、全光線透過率が30%乃至60%である金属薄膜層(B)又は高屈折率薄膜層が順次形成されているので、該転写フイルムを転写して得る虹彩色成形品は、
(1)虹彩層で反射する反射光の色と、虹彩層と透明基材を通過する透過光の色がそれぞれ虹彩色を呈し、反射光の虹彩色と透過光の虹彩色が異なる色調の虹彩色で、反射光の虹彩色が非常に鮮やかであることはもちろん、反射光の虹彩色は虹彩色成形品の片面にのみ現出し、他の片面はハーフ調の金属光沢色が現出するという特徴ある意匠性を有する。
また、本発明の虹彩色転写フイルムを転写して得る虹彩色成形品は、反射光の虹彩色が青色系の虹彩色となるようにした場合はもちろん、反射光の虹彩色を赤色系の虹彩色とした場合であっても、
(2)虹彩層を構成する各層全ての厚さを厚くしなくても、主に樹脂層の厚さを厚くすることで、反射光の虹彩色を赤色系の虹彩色にすることができるので、虹彩層の各層間の密着性は充分強く、虹彩層にクラックが発生するということもない。
(3)高温、高湿度の環境下での耐久性を評価する高温高湿耐久試験(温度65℃、湿度95%の雰囲気に24時間放置する試験)をおこなった後に、虹彩層の各層間の密着性が該試験前の密着性より低下したり、虹彩色の色調変化、クラックの発生、腐食の発生などの外観変化を生じることもない。
(4)製造ロット間での虹彩色の色調のばらつきが小さくなり、製造安定性が向上する。
本発明の虹彩色成形品は、プラスチックフイルムの片面に、必要により離型アンカー層、離型層、保護層、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)、樹脂層、全光線透過率が30%乃至60%である金属薄膜層(B)又は高屈折率薄膜層が順次形成された虹彩層、接着層が順次形成されている本発明の虹彩色転写フイルムを使用して、透明基材に転写すれば容易に得ることができる。
そして、得られた虹彩色成形品は、透明基材の少なくとも片面に、接着層、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)、樹脂層、全光線透過率が30%乃至60%である金属薄膜層(B)又は高屈折率薄膜層が順次形成された虹彩層、保護層、離型層が順次形成された構成となるのである。
本発明の虹彩色成形品は、虹彩層で反射する反射光の色と、虹彩層と透明基材を通過する透過光の色がそれぞれ虹彩色を呈し、反射光の虹彩色と透過光の虹彩色が異なる色調の虹彩色であり、しかも反射光の虹彩色は虹彩色成形品の片面にのみ現出し、他の片面はハーフ調の金属光沢色が現出するものである。
従って、上記透過光の虹彩色はそれぞれ、虹彩色成形品を表から見た場合でも裏から見た場合でも、すなわち虹彩色成形品の虹彩層が形成されている側から見た場合でも透明基材側から見た場合でも、色調に変化はないので、虹彩色成形品を表裏どちらから見ても透過光の虹彩色は同じ色調を呈するものとなるが、反射光の虹彩色は虹彩色成形品の片面にのみ現出し、他の片面はハーフ調の金属光沢色を呈するので、本発明の虹彩色成形品が非常に特徴ある意匠性を有するものとなるのである。
上記反射光及び透過光の虹彩色は、特許文献1記載の虹彩色成形品と同様、虹彩層に入射した光が虹彩層で反射する反射光と虹彩層を透過する透過光が虹彩層内を通過する道程距離(光路長)を、見る角度により変化させることで現出するものである。
そうすることで反射光及び透過光の虹彩色の色調を、虹彩色成形品を見る角度の違いにより変化させるものであるが、ある角度から虹彩色成形品を見た場合には、該虹彩色は虹彩色成形品全体が均一でしかも単色の色調を呈するものとなる。
すなわち、虹彩層はフラット(平滑)で凹凸がないので、ある角度から虹彩色成形品を見た場合には、反射光及び透過光の光路長は、該角度によって、それぞれ1つの固有の値となるため、反射光及び透過光の虹彩色は、虹彩色成形品全体が均一でしかも単色の色調を呈し、該色調は見る角度に応じて虹彩色成形品全体が均一に変化するものとなるのである。
従って、仮に虹彩層を構成する各層に凹凸が存在すると、ある角度から虹彩色成形品を見た場合に、該凹凸の厚さの差が原因で、反射光及び透過光がそれぞれ複数の光路長を有してしまう結果、凹凸の形状に沿って虹彩色成形品に多色(一部分が青色、一部分が黄色、一部分が赤色のように)の虹色模様(例えば水玉状の虹色模様、木目状の虹色模様など)が現出し、しかもどの角度から虹彩色成形品を見ても該虹色模様が現出してしまうこととなるので、本発明の虹彩色成形品が本来呈するはずの虹彩色とは全く異なるものとなってしまうのである。
よって、虹彩層を構成する各層をわざと凹凸にすることにより、虹色模様を現出させる虹彩色成形品が従来から存在するが、該成形品と、本発明の虹彩色成形品及び特許文献1記載の虹彩色成形品とは全く異なるのである。
本発明の虹彩色転写フイルムに使用するプラスチックフイルムは、その片面に後で述べる、必要により離型アンカー層、離型層、保護層、虹彩層、接着層を順次形成し、このようにした虹彩色転写フイルムを透明基材に転写した後は、透明基材から剥離されるものである。
本発明の虹彩色転写フイルムのプラスチックフイルムは、従来転写フイルムに使用されているプラスチックフイルムであれば特に制限はなく、ポリエチレンテレフタレートフイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリカーボネートフイルム、ポリエチレンフイルム、ポリスチレンフイルム、ポリアミドフイルム、ポリブチルアクリレートフイルム等が使用でき、中でも、耐熱性や強度等の点からポリエチレンテレフタレートフイルムが好ましい。
プラスチックフイルムの厚さは、6〜100μmが好ましく、より好ましくは12〜75μmである。
また、虹彩色転写フイルムをインモールド成形転写に使用する場合には、複雑な形状の成形品への転写を可能とするために、該厚さは25〜50μmが好ましい。
厚さが6μmより薄いと、虹彩色転写フイルムの製造時や転写時に、該転写フイルムにしわ、カール、破れ等が発生するので好ましくない。
厚さが100μmより厚いと、転写時の熱の伝導が悪くなり、転写適性の悪化や作業性の低下を招くと共に、不経済であるので好ましくない。
従って、プラスチックフイルムの厚さは、しわ、カール、転写適性等の問題から6〜100μmが好ましく、より好ましくは12〜75μmであり、特にインモールド成形転写に使用する場合には、25〜50μmとしておけば万全である。
本発明の虹彩色転写フイルムに形成される離型層は、後で述べる離型アンカー層がプラスチックフイルム上に形成されていない場合には、プラスチックフイルムと保護層との間にあって、プラスチックフイルムとの界面で剥離し、離型アンカー層がプラスチックフイルム上に形成されている場合には、離型アンカー層との界面で剥離するものである。
そして離型層は、虹彩色転写フイルムを透明基材に転写した後は、プラスチックフイルムから剥離され、虹彩色成形品の最表層に形成され、保護層を傷等から保護する役割を果たすものである。
従って、離型層は、虹彩層を傷や腐食等から保護する保護性、保護層との密着性、プラスチックフイルム又は離型アンカー層との離型性を有していると共に、後で述べる虹彩層の光学特性に影響を与えないことが必要である。
離型層に使用される樹脂は、プラスチックフイルム又は離型アンカー層との界面で剥離する離型性を有するものであれば特に制限はなく、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、ワックス等が使用できる。
離型層の厚さは、0.01〜5μmが好ましく、より好ましくは、0.1〜3μmである。
厚さが0.01μmより薄いと、離型性が低下するので好ましくない。
厚さが5μmより厚いと、離型層に塗りムラが生じるので好ましくない。
また、不経済でコスト高となり、場合によっては離型性が良すぎていわゆる箔散りが発生するので好ましくない。
従って、離型層の厚さは、離型性等の点から0.01〜5μmが好ましく、0.1〜3μmであればより万全である。
離型層の形成方法は、グラビアコート法、リバースコート法、ダイコート法等の従来公知の方法が使用できる。
また、プラスチックフイルムと離型層の間の離型性を向上する目的で、離型層の形成に先立ち、プラスチックフイルムと離型層間に、あらかじめ樹脂からなる離型アンカー層を形成しておいても構わない。
離型アンカー層は、転写後には離型層との界面で剥離してプラスチックフイルム側に残るものであり、プラスチックフイルムと離型層との離型性を向上し、転写時にプラスチックフイルムの剥離不良や破れの発生を防止する目的で設けられる。
特に、本発明の虹彩色転写フイルムを使用して、透明基材にインモールド成形転写する場合には、離型アンカー層を形成しておく方が好ましい。
プラスチックフイルムの剥離不良や破れの発生を防止するためには、離型アンカー層と離型層とのT型剥離強度が1〜100g/15mmの範囲であるのが好ましく、5〜30g/15mmの範囲であればさらに好ましい。
T型剥離強度が100g/15mmを超えるとインモールド成形転写時にプラスチックフイルムの剥離不良や破れの発生を防止することができないので好ましくない。
T型剥離強度が1g/15mm未満であると離型性が良すぎて、所謂箔散りが発生するので好ましくない。
従って、T型剥離強度が1〜100g/15mmの範囲であれば、特にインモールド成形転写時にプラスチックフイルムの剥離不良や破れの発生を防止することができるので、本発明の虹彩色転写フイルムを使用して得る虹彩色成形品の外観も良好であり、歩留まりも向上する。
離型アンカー層に使用される樹脂は、インモールド成形転写時にプラスチックフイルムの剥離不良や破れの発生を防止できる程度の剥離強度、すなわち離型アンカー層と離型層とのT型剥離強度が1〜100g/15mmの範囲であることを満足する樹脂であれば特に制限はなく、メラミン系樹脂、アミノアルキッド系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂等の熱硬化性樹脂やワックス等が使用できるが、特にメラミン系樹脂が好ましい。
離型アンカー層の厚さは、0.01〜2μmが好ましく、0.1〜0.5μmが特に好ましい。
離型アンカー層の厚さが、0.01μmより薄いと離型性が低下してインモールド成形転写時にプラスチックフイルムの剥離不良や破れの発生を防止することができないので好ましくない。また、このときT型剥離強度も100g/15mm以上となる。
離型アンカー層の厚さが、2μmより厚いと離型性が良すぎて、所謂箔散りが発生すると共に、経済性の点からも好ましくない。
従って、離型アンカー層の厚さは、離型性や経済性の点から、0.01〜2μmが好ましく、0.1〜0.5μmであれば万全である。
本発明の虹彩色転写フイルムの保護層は、離型層と後で述べる虹彩層との間にあって、転写後には離型層と共に虹彩層を傷や腐食等から保護するものである。
従って、保護層は虹彩層を傷や腐食等から保護する保護性、虹彩層との密着性、虹彩層を形成する蒸着時の熱により歪やクラック等が生じない耐熱性等を有していると共に、虹彩層の光学特性に影響を与えないことが必要である。
保護層に使用する樹脂は、上記条件を満足するものであれば特に制限はなく、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、ポリエステル系樹脂等が使用できる。
保護層の厚さは、0.1〜5μmが好ましく、より好ましくは、0.5〜3μmである。
厚さが0.1μmより薄いと、保護性が低下するので好ましくない。
厚さが5μmより厚いと、塗りムラが生じるので好ましくない。
また、不経済でコスト高となり、場合によっては虹彩層の光学特性に影響を与えるので好ましくない。
従って、保護層の厚さは、保護性等の点から0.1〜5μmが好ましく、0.5〜3μmであればより万全である。
保護層の形成方法は、グラビアコート法、リバースコート法、ダイコート法等の従来公知の方法が使用できる。
本発明の虹彩色転写フイルムの虹彩層は、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)、樹脂層、全光線透過率が30%乃至60%である金属薄膜層(B)又は高屈折率薄膜層が順次形成された構成となっている。
また、上記虹彩層は、保護層側から、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)、樹脂層、全光線透過率が30%乃至60%である金属薄膜層(B)又は高屈折率薄膜層が順次形成された構成としてもよく、また全光線透過率が30%乃至60%である金属薄膜層(B)又は高屈折率薄膜層、樹脂層、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)が順次形成された構成としてもよい。
本発明の虹彩色転写フイルムを転写して得る本発明の虹彩色成形品は、虹彩層を上記構成とすることで、該転写フイルムを転写して得る虹彩色成形品は、
(1)虹彩層で反射する反射光の色と、虹彩層と透明基材を通過する透過光の色がそれぞれ虹彩色を呈し、反射光の虹彩色と透過光の虹彩色が異なる色調の虹彩色で、反射光の虹彩色が非常に鮮やかであることはもちろん、反射光の虹彩色は虹彩色成形品の片面にのみ現出し、他の片面はハーフ調の金属光沢色が現出するという特徴ある意匠性を有する。
また、本発明の虹彩色転写フイルムを転写して得る虹彩色成形品は、反射光の虹彩色が青色系の虹彩色となるようにした場合はもちろん、反射光の虹彩色を赤色系の虹彩色とした場合であっても、
(2)虹彩層を構成する各層全ての厚さを厚くしなくても、主に樹脂層の厚さを厚くすることで、反射光の虹彩色を赤色系の虹彩色にすることができるので、虹彩層の各層間の密着性は充分強く、虹彩層にクラックが発生するということもない。
(3)高温高湿耐久試験をおこなった後に、虹彩層の各層間の密着性が該試験前の密着性より低下したり、虹彩色の色調変化、クラックの発生、腐食の発生などの外観変化を生じることもない。
(4)製造ロット間での虹彩色の色調のばらつきが小さくなり、製造安定性が向上する。
という優れた効果を発揮することができるのである。
本発明の虹彩色転写フイルムの虹彩層は、該虹彩色転写フイルムを転写して得た本発明の虹彩色成形品が、虹彩層で反射する反射光の色と、虹彩層と透明基材を通過する透過光の色がそれぞれ虹彩色を呈し、反射光の虹彩色と透過光の虹彩色が異なる色調の虹彩色であり、反射光の虹彩色が非常に鮮やかで、しかも反射光の虹彩色は虹彩色成形品の片面にのみ現出し、他の片面はハーフ調の金属光沢色が現出する役割を持つ。
本発明の虹彩色転写フイルムの虹彩層は、3層構成であるので、反射光の虹彩色が非常に鮮やかになり、意匠性に非常に優れたものとなる。
また、虹彩層のうち金属薄膜層(A)、金属薄膜層(B)、及び高屈折率薄膜層は、誘導加熱方式や抵抗加熱方式等の真空蒸着法で形成できる。
従って、スパッタリング蒸着法に比較して製膜速度が非常に速く、生産性が向上する。
また、前記した通り、反射光の虹彩色は虹彩色成形品の片面にのみ現出し、他の片面はハーフ調の金属光沢色が現出する。
これは、虹彩層が、樹脂層の片面に全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)が、他の片面に全光線透過率が30%乃至60%である金属薄膜層(B)又は高屈折率薄膜層が形成された構成、すなわち、樹脂層の片面に光線透過率が低いため反射性が高い金属薄膜層(A)が、他の片面に光線透過率が高いため透過性が高い金属薄膜層(B)又は高屈折率薄膜層が形成された構成となっているからである。
虹彩層をこのような構成とすることで、金属薄膜層(B)側又は高屈折率薄膜層側から入射した光は虹彩層全体で反射することにより虹彩色が現出し、金属薄膜層(A)側から入射した光は反射性の高い金属薄膜層(A)で反射することにより金属薄膜層(A)の金属光沢色を現出し、その結果反射光の虹彩色は虹彩色成形品の片面にのみ現出し、他の片面はハーフ調の金属光沢色が現出するものとなるのである。
従って、虹彩色成形品を金属薄膜層(A)側から見るか、金属薄膜層(B)側又は高屈折率薄膜層側から見るかで、反射光が虹彩色を呈するか、金属光沢色を呈するかが異なることとなるので、仮に、(ア)虹彩層を、保護層側から、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)、樹脂層、全光線透過率が30%乃至60%である金属薄膜層(B)又は高屈折率薄膜層が順次形成された構成とした虹彩色転写フイルムを透明基材に転写して得た虹彩色成形品、及び(イ)虹彩層を、保護層側から、全光線透過率が30%乃至60%である金属薄膜層(B)又は高屈折率薄膜層、樹脂層、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)が順次形成された構成とした虹彩色転写フイルムを透明基材に転写して得た虹彩色成形品を作製した場合、(ア)の虹彩層側から見た反射光と(イ)の透明基材側から見た反射光が共にハーフ調の金属光沢色となり、また(ア)の透明基材側から見た反射光と(イ)の虹彩層側から見た反射光が共に虹彩色を呈することとなり、両者の反射光の色は表裏で全く逆転するのである。
前記したように、本発明の虹彩色転写フイルムの虹彩層は、虹彩色転写フイルムを透明基材に転写して得た本発明の虹彩色成形品が、虹彩層で反射する反射光の色と、虹彩層と透明基材を通過する透過光の色がそれぞれ虹彩色を呈し、反射光の虹彩色と透過光の虹彩色が異なる色調の虹彩色であり、反射光の虹彩色が非常に鮮やかで、しかも反射光の虹彩色は虹彩色成形品の片面にのみ現出し、他の片面はハーフ調の金属光沢色が現出するものである。
そして、反射光及び透過光の虹彩色は、特許文献1記載の虹彩色成形品と同様、虹彩層内を通過する反射光及び透過光の光路長を、見る角度により変化させることで現出するものである。
そうすることで反射光及び透過光の虹彩色は、虹彩色成形品を見る角度の違いにより色調が変化するものであるが、ある角度から虹彩色成形品を見た場合には、虹彩色成形品全体が均一でしかも単色の色調を呈するものである。
このことをさらに詳細に述べると、透明基材上に接着層、虹彩層、保護層、離型層が順次形成された虹彩色成形品であって、虹彩層が接着層側から全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)、樹脂層、全光線透過率が30%乃至60%である金属薄膜層(B)が順次形成されている場合において、虹彩色成形品の虹彩層が形成されている側から太陽光や蛍光灯の光が入射した時には、虹彩層で反射されて見える反射光の色は、見る角度によって、例えば虹彩色成形品の表面に対してほぼ垂直に反射された光(垂直反射光)のピンク色から、虹彩色成形品の表面に対してほぼ水平に反射された反射光(水平反射光)の黄色に至るまで連続的に色が変化する虹彩色を呈し、虹彩色成形品の透明基材側から光が入射した時には、虹彩層で反射されて見える反射光の色は、ハーフ調の金属光沢色を呈し、また虹彩層と透明基材を通過して見える光の色は、見る角度によって、虹彩色成形品の表面に対してほぼ垂直の位置で見える透過光(垂直透過光)の青紫色から、虹彩色成形品の表面に対してほぼ水平の位置で見える透過光(水平透過光)のピンク色に至るまで連続的に色が変化する虹彩色を呈するのである。
従って、全体としてみれば、反射光の色は、虹彩層側から見た場合にはピンク色、乃至黄色の虹彩色を、透明基材側から見た場合にはハーフ調の金属光沢色を呈し、また透過光の色は青紫色、乃至ピンク色の虹彩色を呈するので、反射光の虹彩色は虹彩色成形品の片面にのみ現出し、他の片面はハーフ調の金属光沢色が現出し、また透過光の虹彩色と反射光の虹彩色が異なった色調に見えるのである。
これは、見る角度によって、反射光の反射率の最大値の波長、及び透過光の透過率の最大値の波長がそれぞれ可視光領域内(波長:370〜780nm)で変化することによるが、反射光、及び透過光の上記の変化する波長範囲を制御することにより、反射光、及び透過光の虹彩色の色調を制御することができる。
そして、反射光、及び透過光の虹彩色の色調は、後で詳しく述べる金属薄膜層(A)、樹脂層、及び金属薄膜層(B)又は高屈折率薄膜層のそれぞれの屈折率と厚さを調整することにより、自由に、バラエティーに富んだものとすることができる。
本発明の虹彩色転写フイルムの虹彩層は、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)、樹脂層、全光線透過率が30%乃至60%である金属薄膜層(B)又は高屈折率薄膜層が順次形成された3層構成であるので、該虹彩色転写フイルムを透明基材に転写して得る本発明の虹彩色成形品は、反射光の虹彩色が非常に鮮やかになる。
これは、虹彩層を上記のような3層構成にすることで、虹彩層が1層の時と比較して、虹彩色成形品の反射光の反射率の値が高くなると共に、反射光のスペクトルがシャープに(スペクトル幅が狭く)なるからである。
このことをさらに詳細に述べると、例えば、透明基材として厚さ2mmで、全光線透過率の値が93%の透明アクリル板であって、該透明アクリル板の裏面(非測定面)に黒色塗装を施した後JIS−R−3106に準じて測定した場合の5°正反射の反射率の値が4%である透明アクリル板に、本発明の虹彩色転写フイルムを転写して得た本発明の虹彩色成形品は、可視光領域内のJIS−R−3106に準じて測定した場合の5°正反射の反射率(以下、単に反射率とする)の最大値が30%以上、最小値が10%未満であり、しかも反射光のスペクトルがシャープとなるので、その結果反射光の虹彩色が非常に鮮やかになるのである。
そして、虹彩色転写フイルムの虹彩層を、反射率の最大値が30%以上、最小値が10%未満となるような虹彩層にしておけば、虹彩色成形品の反射光の反射率の値も高くなり、かつ反射光のスペクトルがシャープとなるので、その結果反射光の虹彩色が非常に鮮やかになるのである。
但し、本発明の虹彩色転写フイルムの虹彩層の構成上、反射率の最大値は、90%を超えることはなく、反射率の最小値は0%にはならない。
本発明の虹彩色成形品が、反射光の色と、透過光の色がそれぞれ虹彩色を呈し、かつ反射光の虹彩色と透過光の虹彩色が異なる色調の虹彩色となり、しかも反射光の虹彩色が非常に鮮やかになるためには、反射率の最大値が30%以上、最小値が10%未満となるような虹彩層にしておけば良く、こうするためには本発明の虹彩色転写フイルムの虹彩層の金属薄膜層(A)、樹脂層、及び金属薄膜層(B)又は高屈折率薄膜層のそれぞれの屈折率と厚さを調整することにより達成できる。
全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)は、後で述べる樹脂層の片面に真空蒸着法により形成される。
金属薄膜層(A)は、全光線透過率が3%以上30%未満である必要がある。
全光線透過率が3%未満であると、光を透過し難くなり反射性が高くなりすぎてハーフ調の金属光沢色とならず、また透過光の虹彩色も現出し難くなるので好ましくない。
全光線透過率が30%以上になると、金属薄膜層(A)側で反射される反射光がハーフ調の金属光沢色を呈しにくくなり、虹彩色を呈するので好ましくない。
金属薄膜層(A)の種類は、Al薄膜層、Cr薄膜層、Sn薄膜層、Ni薄膜層、In薄膜層、Ag薄膜層、Zn薄膜層、Ti薄膜層、Si薄膜層、Ge薄膜層、Cu薄膜層等が使用可能であるが、中でも生産性やコストの点からはAl薄膜層が、耐腐食性の点からはCr薄膜層が好ましい。
金属薄膜層(A)の厚さは、金属薄膜層(A)の全光線透過率が3%以上30%未満の範囲を満足する厚さであればよく、該厚さは金属薄膜層(A)の種類や全光線透過率の目標値により適宜決定すればよい。
樹脂層は、金属薄膜層(A)と後で述べる金属薄膜層(B)又は高屈折率薄膜層の間に形成され、金属薄膜層(A)、及び金属薄膜層(B)又は高屈折率薄膜層の屈折率より低い屈折率である層である。
そして、上記屈折率は金属薄膜層(A)、及び金属薄膜層(B)又は高屈折率薄膜層とのバランスの点から、その値は、1.3〜1.6が好ましい。
樹脂層に使用する樹脂は、屈折率が1.3〜1.6の範囲となるものであり、かつ虹彩層の目的、すなわち本発明の効果を充分に発揮させる機能や役割を果たせるものであれば特に制限はなく、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂等の樹脂が使用可能であるが、高温高湿耐久性の点や、金属薄膜層(A)、金属薄膜層(B)、又は高屈折率薄膜層を樹脂層上に形成する場合の蒸着時の耐熱性の点から、熱硬化性樹脂が好ましく、さらにはイソシアネート等の硬化剤を混合した熱硬化性樹脂としておけばより好ましい。
上記イソシアネートの種類は特に制限はなく、TDI(トリレンジイソシアネート)系、XDI(キシレンジイソシアネート)系、MDI(メチレンジイソシアネート)系、HMDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)系等の従来から使用されてきた各種イソシアネートが使用可能であるが、高温高湿耐久性の点から、XDI系、MDI系、HMDI系のイソシアネートを使用するのが好ましい。
前記したように、本発明の虹彩色転写フイルムを転写して得る虹彩色成形品の反射光の虹彩色を赤色系の虹彩色とする場合に、虹彩層を構成する各層全ての厚さを厚くしなくても、主に樹脂層の厚さを厚くすることで、容易に赤色系の虹彩色とすることができる。
そして、樹脂層の厚さを厚くしても、虹彩層の各層間の密着性は充分強く、虹彩層にクラックが発生するということもなく、さらには、高温高湿耐久試験をおこなった後に、虹彩層の各層間の密着性が該試験前の密着性より低下したり、虹彩色の色調変化、クラックの発生、腐食の発生などの外観変化を生じることもない。
樹脂層の厚さは、50〜800nmが好ましく、より好ましくは100〜600nmである。
厚さが、50nmより薄くても、また800nmより厚くても、金属薄膜層(A)、及び金属薄膜層(B)又は高屈折率薄膜層のそれぞれの屈折率と厚さを調整しても虹彩層としての目的を達成できないので好ましくない。
樹脂層の厚さは、虹彩層の目的を達成するために50〜800nmが好ましく、100〜600nmであれば万全である。
樹脂層の形成方法は、グラビアコート法、リバースコート法、ダイコート法等の従来公知の方法が使用できる。
全光線透過率30%乃至60%である金属薄膜層(B)は、樹脂層の金属薄膜層(A)が形成されている側の反対面側に、真空蒸着法により形成される。
金属薄膜層(B)は、全光線透過率が30%乃至60%である必要がある。
全光線透過率が30%未満であると、金属薄膜層(B)側で反射される反射光がハーフ調の金属光沢色を呈し、樹脂層及び金属薄膜層(A)の屈折率や厚さを調整しても虹彩層の目的を達成できないので好ましくない。
全光線透過率が60%を超えると、金属薄膜層(B)側で反射される反射光が虹彩色を呈しにくくなり、やはり樹脂層及び金属薄膜層(A)の屈折率や厚さを調整しても虹彩層の目的を達成できないので好ましくない。
金属薄膜層(B)の種類は、金属薄膜層(A)と同様の薄膜層が使用できる。
金属薄膜層(B)の厚さは、金属薄膜層(B)の全光線透過率が30%乃至60%の範囲を満足する厚さであればよく、該厚さは金属薄膜層(B)の種類や全光線透過率の目標値により適宜決定すればよい。
金属薄膜層(B)に替えて、高屈折率薄膜層を形成してもよい。
そして、高屈折率薄膜層は、真空蒸着法により形成され、樹脂層の屈折率より高い屈折率である層である。
上記屈折率は、樹脂層の屈折率よりも高く、かつ金属薄膜層(A)とのバランスの点から、その値は、1.8〜2.5が好ましい。
高屈折率薄膜層は、上記屈折率を満足するものであれば、特に制限はなく、ZnS薄膜層、SiO薄膜層、TiO薄膜層、ZrO薄膜層、CeO薄膜層等が使用できる。
高屈折率薄膜層の厚さは、20〜200nmが好ましく、より好ましくは30〜150nmである。
厚さが、20nmより薄いと、金属薄膜層(A)及び樹脂層の屈折率や厚さを調整しても虹彩層の目的を達成できないので好ましくない。
厚さが、200nmより厚いと、虹彩層の目的を達成できないばかりでなく、高屈折率薄膜層にクラックが発生したり、蒸着時の熱によるプラスチックフイルムの変形で蒸着ムラが発生したりするので好ましくない。
高屈折率薄膜層の厚さは、虹彩層の目的の達成やクラック等の点で20〜200nmが好ましく、30〜150nmであればより万全である。
本発明の虹彩色転写フイルムの虹彩層は、前記した通り、虹彩層を構成する各層がフラットで凹凸がないので、ある角度から虹彩色成形品を見た場合には、反射光及び透過光の光路長は、該角度によって、それぞれ1つの固有の値となるため、反射光及び透過光の虹彩色は、虹彩色成形品全体が均一でしかも単色の色調を呈し、該色調は見る角度に応じて虹彩色成形品全体が均一に変化するものとなる。
従って、虹彩層を構成する各層を凹凸にして該凹凸の厚さの差を利用することで虹色模様を現出するものではない。
よって、虹色模様の現出防止のため、虹彩層を構成する各層は、できるだけ凹凸による厚さの差をなくし、フラットに形成しておく必要がある。
本発明の虹彩色成形品を本発明の主用途であるオーディオ製品の窓、サングラス、テレビ等の電化製品の筐体等に使用した場合、該成形品の虹彩層が形成されている部分の中で、虹彩層を構成する各層のそれぞれの厚さの最大値と最小値の差が、虹色模様が現出する程度の差があれば実用上使用できない。
従って、虹色模様の現出防止のためには、上記厚さの最大値と最小値の差を10nm以下としておけばよく、5nm以下としておけば万全である。
そして、上記厚さの最大値と最小値の差を10nm以下、好ましくは5nm以下としておけば、製造ロット間での虹彩色の色調のばらつきも小さくなるので、この点からも好ましい。
中でも、樹脂層は、他の層(金属薄膜層(A)、金属薄膜層(B)、高屈折率薄膜層)と比べて、形成方法上、厚さの差が比較的生じ易く、虹色模様の現出防止、及び色調のばらつき防止のためには、特に樹脂層の厚さの最大値と最小値の差を10nm以下、好ましくは5nm以下である樹脂層としておけば万全である。
本発明の虹彩色転写フイルムの接着層は、虹彩層の上に形成され、転写後には、透明基材と虹彩層を接着する役割を担う。
本発明の虹彩色転写フイルムには接着層が形成されているので、該虹彩色転写フイルムを透明基材に転写して得る本発明の虹彩色成形品は、虹彩層と透明基材との間に接着層が形成されることとなり、虹彩層と透明基材との密着性が向上する。
接着層に使用する樹脂は、透明基材と虹彩層とを接着し、かつ本発明の虹彩色成形品の持つ虹彩色に影響を与えるものでなければ特に制限はなく、例えばアクリル系等の熱可塑性樹脂が使用できる。
接着層の厚さは、0.1〜10μmが好ましい。
厚さが0.1μmより薄いと、密着性が得られ難いので好ましくない。
厚さが10μmより厚くても、密着力は向上せず、また不経済であり、さらに塗りムラによる外観不良が生じるので好ましくない。
従って、接着層の厚さは、密着性や塗り外観の点等から0.1〜10μmが好ましい。
接着層の形成方法は、グラビアコート法、リバースコート法、ダイコート法等の従来公知の方法が使用できる。
本発明の虹彩色成形品は、プラスチックフイルムの片面に、必要により離型アンカー層、離型層、保護層、虹彩層、接着層が順次形成されている本発明の虹彩色転写フイルムを使用して、透明基材に転写すれば容易に得ることができる。
そして、得られた虹彩色成形品は、透明基材の少なくとも片面に、接着層、虹彩層、保護層、離型層が順次形成された構成となるのである。
上記、虹彩層は、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)、樹脂層、全光線透過率が30%乃至60%である金属薄膜層(B)又は高屈折率薄膜層が順次形成されたものとなっている。
従って、本発明の虹彩色成形品は、前記したように虹彩層で反射する反射光の色と、虹彩層と透明基材を通過する透過光の色がそれぞれ虹彩色を呈し、反射光の虹彩色と透過光の虹彩色が異なる色調の虹彩色であり、反射光の虹彩色が非常に鮮やかで、しかも反射光の虹彩色は虹彩色成形品の片面にのみ現出し、他の片面はハーフ調の金属光沢色が現出するという特徴ある意匠性を有するものとなる。
さらに、虹彩層と透明基材との間に接着層が形成されているので、虹彩層と透明基材との密着性も良好である。
また、虹彩色成形品の虹彩色の色調も、製造ロット間でばらつきが小さくなる。
さらに、金属薄膜層(A)をAl薄膜層とし、金属薄膜層(B)をCr薄膜層とした本発明の虹彩色転写フイルムを透明基材に転写して得る虹彩色成形品は、反射光の虹彩色がより鮮やかとなり、生産性やコストの点からも万全である。
本発明の虹彩色成形品を得るために使用する透明基材は、特に制限はなく、アクリル、ポリカーボネート等の樹脂板や、ガラス板等が使用できる。
さらに、上記透明基材は、着色されていても良く、その場合には基材の色と虹彩色が相俟って、格別な意匠性を有する虹彩色成形品となる。
また、本発明の虹彩色転写フイルムは、不透明な基材にも転写でき、その場合には透過光の虹彩色は現出せず、反射光の虹彩色、又はハーフ調の金属光沢色を呈する虹彩色成形品となる。
ここで、本発明に係る虹彩色転写フイルム、及び本発明に係る虹彩色成形品について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る虹彩色転写フイルムの一例を示す一部拡大断面図であり、プラスチックフイルム1の片面に、離型アンカー層2、離型層3、保護層4、その上に全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)5a、樹脂層5b、全光線透過率が30%乃至60%である金属薄膜層(B)5cからなる虹彩層5、接着層6が順次形成されている。
図2は、図1に示す本発明に係る虹彩色転写フイルムを透明基材の片面に転写して得られた、本発明の虹彩色成形品の一例を示す一部拡大断面図であり、透明基材7の片面に、接着層6、その上に全光線透過率が30%乃至60%である金属薄膜層(B)5c、樹脂層5b、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)5aからなる虹彩層5、保護層4、離型層3が順次形成されている。
長尺で厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフイルムの片面に、メラミン系樹脂をグラビアコート法にてコーティングして厚さ0.3μmの離型アンカー層を形成し、離型アンカー層上にアクリル系樹脂をグラビアコート法にてコーティングして厚さ1μmの離型層を形成し、離型層上にアクリル系樹脂をグラビアコート法にてコーティングして厚さ1μmの保護層を形成し、保護層上に、真空蒸着法にて、全光線透過率20%で、厚さ18nmのAl薄膜層、アクリル系樹脂を使用してグラビアコート法により厚さ220nmの樹脂層、真空蒸着法にて、全光線透過率40%で、厚さ13nmのCr薄膜層を順次形成した構成の虹彩層を形成し、さらにその上にアクリル系樹脂をグラビアコート法にてコーティングして厚さ1μmの接着層を形成し、本発明の虹彩色転写フイルムを得た。
次に、透明基材として厚さ2mmで、全光線透過率の値が93%の透明アクリル板であって、該透明アクリル板の裏面(非測定面)に黒色塗装を施した後JIS−R−3106に準じて測定した場合の5°正反射の反射率の値が4%である透明アクリル板に、上記の本発明の虹彩色転写フイルムを転写して、透明アクリル板上に、厚さ1μmの接着層、厚さ13nmのCr薄膜層、厚さ220nmの樹脂層、厚さ18nmのAl薄膜層、厚さ1μmの保護層、厚さ1μmの離型層が順次形成された本発明の虹彩色成形品を得た。
得られた虹彩色成形品は、虹彩層が形成されている側から光が入射した時に虹彩層で反射されて見える反射光の色は、Al薄膜層のハーフ調の金属光沢色を呈し、虹彩色成形品の透明基材側から光が入射した時に虹彩層で反射されて見える反射光の色は、見る角度によって、垂直反射光の紫色から、水平反射光のピンクに至るまで連続的に色が変化する赤色系の虹彩色を呈し、また虹彩層と透明基材を通過して見える光の色も、見る角度によって、垂直透過光の赤紫色から、水平透過光の黄色に至るまで連続的に色が変化する虹彩色を呈していた。
また、得られた虹彩色成形品の分光透過率の最大値は32%、透明基材側から測定した反射率の最大値は42%(該反射率の最大値を示した波長(ピーク波長)は420nmであった)、最小値は5%(該反射率の最小値を示した波長(ボトム波長)は580nmであった)であり、また反射スペクトルはシャープであった。
比較例
実施例の虹彩層に替えて、保護層上に、真空蒸着法にて、厚さ100nmのSiO薄膜層、厚さ130nmのSiO薄膜層、金属薄膜層として厚さ2nmのCr薄膜層、厚さ80nmのZnS薄膜層を順次形成した構成の虹彩層を形成した以外は実施例と同様にして、従来の虹彩色転写フイルムを得た。
次に、実施例で使用した透明アクリル板に、上記従来の虹彩色転写フイルムを転写して、透明アクリル板上に厚さ1μmの接着層、厚さ80nmのZnS薄膜層、厚さ2nmのCr薄膜層、厚さ130nmのSiO薄膜層、厚さ100nmのSiO薄膜層、厚さ1μmの保護層、厚さ1μmの離型層が順次形成された従来の虹彩色成形品を得た。
得られた虹彩色成形品は、虹彩層で反射されて見える反射光の色は、見る角度によって、垂直反射光のピンク色から、水平反射光の黄色に至るまで連続的に色が変化する赤色系の虹彩色を呈し、また虹彩層と透明基材を通過して見える光の色も、見る角度によって、垂直透過光の青緑色から、水平透過光の紫色に至るまで連続的に色が変化する虹彩色を呈していた。
また、該虹彩色成形品の反射率の最大値は32%(ピーク波長:750nm)、最小値は4%(ボトム波長:510nm)、分光透過率の最大値は90%であり、また反射スペクトル及び透過スペクトルはシャープであった。
尚、得られた虹彩色成形品は、該成形品の表裏何れから見ても、上記と同じ虹彩色を呈していた。
従って、上記の反射率の最大値、最小値、及び分光透過率の最大値は何れも、該成形品の表裏どちらから測定しても同じ値であった。
実施例で得られた本発明の虹彩色成形品、及び比較例で得られた虹彩色成形品について、以下に示す評価を行って性能を比較した。
1.密着性試験
(評価試料) 実施例の本発明の虹彩色成形品、及び比較例の虹彩色成形品をそれぞれ1つ準備して試料とした。
(評価方法)虹彩色成形品の離型層側表面に粘着テープを貼り、その後剥離して、離型層、保護層、虹彩層、接着層の剥離状況(剥離面積、剥離界面)を目視にて観察した。
(評価結果)表1
離型層、保護層、虹彩層、あるいは接着層が、全く剥離しなかったものを◎、ごく一部剥離したものを○、一部剥離したものを△、ほとんど剥離したものを×とした。
2.高温高湿耐久試験
(評価試料) 実施例の本発明の虹彩色成形品、及び比較例の虹彩色成形品をそれぞれ1つ準備して試料とした。
(評価方法)温度65℃、湿度95%の雰囲気に24時間放置した後、上記と同様の密着性試験をおこなうとともに、試験後のクラック発生の有無を観察した。
(評価結果)表1
[密着性]密着性試験と同様にして評価した。
[クラック]試験後にクラックが発生しなかったものを○、発生したものを×とした。
3.虹彩色安定性試験
(評価試料)実施例の本発明の虹彩色転写フイルム、及び比較例の虹彩色転写フイルムについて、それぞれ同様の方法で10ロットずつ製造し、各々の該虹彩色転写フイルムをそれぞれ製造ロットごとに長さ方向で3点採取(縦10cm×横10cmの正方形を3点採取)し、実施例で使用した透明基材に転写して、実施例の本発明の虹彩色成形品、及び比較例の虹彩色成形品をそれぞれ30点製造した。
尚、実施例の本発明の虹彩色転写フイルムについては、該虹彩色転写フイルムを転写して得る虹彩色成形品の透明基材側から測定した反射率のピーク波長が420nmに、ボトム波長が580nmになることを目標として製造し、また比較例の虹彩色転写フイルムについては、該虹彩色転写フイルムを転写して得る虹彩色成形品の反射率のピーク波長が750nmに、ボトム波長が510〜520nmになることを目標として製造した。
(評価方法)分光光度計(日立製作所社製 U−4000)を使用して、透明基材側からそれぞれピーク波長とボトム波長を測定し、ピーク波長、及びボトム波長の両方が上記目標の波長であった試料を合格試料とし、それぞれ合格試料が全試料30点のうちに占める割合(合格率)を計算した(例えば30点全てが合格試料である場合には100%)。
(評価結果)表1
Figure 2005231280
本発明に係る虹彩色転写フイルムの一例を示す一部拡大断面図である。 図1に示す本発明に係る虹彩色転写フイルムを透明基材の片面に転写して得られた、本発明の虹彩色成形品の一例を示す一部拡大断面図である。
符号の説明
1 プラスチックフイルム
2 離型アンカー層
3 離型層
4 保護層
5 虹彩層
5a 金属薄膜層(A)
5b 樹脂層
5c 金属薄膜層(B)
6 接着層
7 透明基材

Claims (6)

  1. プラスチックフイルムの片面に、離型層、保護層、虹彩層、接着層が順次形成されている虹彩色転写フイルムにおいて、虹彩層が、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)、樹脂層、全光線透過率が30%乃至60%である金属薄膜層(B)が順次形成されたものであることを特徴とする虹彩色転写フイルム。
  2. プラスチックフイルムの片面に、離型層、保護層、虹彩層、接着層が順次形成されている虹彩色転写フイルムにおいて、虹彩層が、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)、樹脂層、高屈折率薄膜層が順次形成されたものであることを特徴とする虹彩色転写フイルム。
  3. プラスチックフイルムと離型層との間に離型アンカー層が形成されている請求項1記載の虹彩色転写フイルム。
  4. プラスチックフイルムと離型層との間に離型アンカー層が形成されている請求項2記載の虹彩色転写フイルム。
  5. 請求項1、又は3記載の虹彩色転写フイルムを透明基材に転写して得る虹彩色成形品であって、透明基材の少なくとも片面に、接着層、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)、樹脂層、全光線透過率が30%乃至60%である金属薄膜層(B)が順次形成された虹彩層、保護層、離型層が順次形成されたものであることを特徴とする虹彩色成形品。
  6. 請求項2、又は4記載の虹彩色転写フイルムを透明基材に転写して得る虹彩色成形品であって、透明基材の少なくとも片面に、接着層、全光線透過率が3%以上30%未満である金属薄膜層(A)、樹脂層、高屈折率薄膜層が順次形成された虹彩層、保護層、離型層が順次形成されたものであることを特徴とする虹彩色成形品。
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