JP2005230818A - 電子デバイス用フィルム状水分除去剤およびその製造方法 - Google Patents

電子デバイス用フィルム状水分除去剤およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005230818A
JP2005230818A JP2005040796A JP2005040796A JP2005230818A JP 2005230818 A JP2005230818 A JP 2005230818A JP 2005040796 A JP2005040796 A JP 2005040796A JP 2005040796 A JP2005040796 A JP 2005040796A JP 2005230818 A JP2005230818 A JP 2005230818A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
electronic devices
moisture
moisture removing
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005040796A
Other languages
English (en)
Inventor
Byoung Chul Lee
リー・ビョンチュル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from KR1020040010289A external-priority patent/KR100602517B1/ko
Priority claimed from KR1020040015669A external-priority patent/KR20050090543A/ko
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JP2005230818A publication Critical patent/JP2005230818A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Drying Of Gases (AREA)
  • Led Devices (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

【課題】 水分によって障害を受けるOLED、バッテリーなどの密閉型電子デバイスに使用するための、フィルム型であるため使用が便利であり、厚さが薄い密閉型電子デバイス用のフィルム型水分除去剤およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 本発明の密閉型電子デバイス用フィルム型水分除去剤は、金属、金属ヒドリド、金属酸化物、有機金属化合物またはこれらの混合物から選ばれる水分除去成分と;熱可塑性樹脂または反応硬化性樹脂から選ばれるポリマーバインダーとを含むものであって、水分除去成分と熱可塑性樹脂を混合した後、押出および/またはカレンダリングして製造する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水分によって障害を受ける(特に密閉型の)電子デバイス、たとえば、OLEDやバッテリーなどに使用するための(特に密閉型)電子デバイス用の(特にフィルム状)水分除去剤およびその製造方法に関する。
密閉型電子デバイスは気密性ケースの内部に素子を配置し、透湿性の低いポリマーで密封するが、密封過程および使用の際、浸透する水分を除去しなければ、機能が徐々に低下するので、水分除去剤を用いてこれを除去する必要がある。
密閉型電子デバイスに使用する水分除去剤の性能は水分除去速度、除去量および平衡状態における水分濃度によって決定されるが、水分除去速度が速く、平衡状態における水分濃度が低いほどよい。
米国特許第5,304,419号公報 米国特許第5,401,536号公報 米国特許第5,591,379号公報 特開平3−261091号公報 米国特許第5,882,761号公報 米国特許第6,226,890号公報 米国特許第6,198,217B1号公報 特開2003−144830号公報
除湿物質としては、シリカゲルのように物理的吸着によって水分を除去する物質と化学反応によって水分を除去する物質があるが、物理的除湿物質は水分の平衡濃度が高く、温度依存度が高いため、通常の使用温度でも温度が上昇すると吸着された水分が再度放出されるという短所がある。
物理的除湿物質を使用する密閉型電子デバイス用除湿剤に関するものとして、特許文献1には感圧性粘着剤(pressure sensitive adhesive)と多孔性吸湿剤(desiccant)で製造された除湿剤が開示されており、特許文献2にポリマーとアルミナシリケート粉末で製造された除湿剤が開示されており、特許文献3には、透湿性バインダーとモレキュラーシーブ(molecular sieve)などの多孔性吸湿剤で製造された除湿剤が開示されているが、これらは通常の使用温度でも吸着された水分を再度放出するという問題の他に、水分が吸着剤に吸着するためにはバインダーとして用いられたポリマー層を通過しなければならないので除湿速度が遅いという問題がある。
したがって、アルカリ金属酸化物(alkaline metal oxides)、アルカリ土類金属酸化物(alkaline earth metal oxides)、硫酸塩(sulfates)、金属ハロゲン化物(metal halides)、過塩素酸塩(perchlorates)、五酸化リン(phosphorus pentoxide)などのような化学反応によって水分を除去する水分除去剤を中心に研究されている。
化学的水分除去剤に関するものとして、特許文献4には、五酸化リン粉末を通気性保持容器に入れて内部に取り付けるOLED用水分除去剤が開示されているが、粉末は取扱することが困難であり、五酸化リンと水分が反応して生成するリン酸は融点が41〜44℃程度と低いため、通常の使用温度でも容器外に漏れて素子を汚染するおそれがあるという問題がある。
特許文献5には、金属酸化物、金属硫黄酸化物(metal sulfate)、金属ハライドおよび金属塩素酸塩(metal perchlorate)をパウダーの形態で使用するか、真空蒸着、スパッタリング(sputtering)やスピンコーティングによって密閉型ケースの内部にコーティングして使用する方法が開示されているが、パウダー形態で使用することは特許文献4と同様に汚染などの問題があり、除湿物質を真空蒸着やスパッタリングまたはスピンコーティングによってケース内部にコーティングする方法は実施自体が容易でない上に、時間が経過すれば粉末が落ちるという問題がある。
最近は、OLEDなどの厚さが次第に薄くなる傾向にあるため、水分除去剤の厚さを減らすために液状の水分除去剤を塗布して硬化させる方法などが試みられているが、製造工程が複雑である。
これに関連して、特許文献6には、金属酸化物、金属硫黄酸化物(metal sulfate)、金属ハライドまたは金属塩素酸塩(metal perchlorate)を透湿性(moisture vapor transmission rate)の高いポリマーと液相で配合してOLEDの内部に塗布して硬化させる方法が開示されているが、工程にかかる時間が長いという問題がある。また、同特許には、フィルムの一方の面には液状の除湿剤を塗布し、他方の面には粘着剤を塗布して硬化させてOLED内部に貼り付ける方法が開示されているが、これはフィルムに粘着層の厚さが加えられて厚いという問題がある。
さらに、特許文献7には、アルミニウム薄膜をコーティングする方法が提示されているが、平面状のアルミニウムは表面でのみ反応するので除去される水分の量が少ないという問題がある。
特許文献8には、有機金属化合物を溶剤に溶解して塗布し、溶剤を徐々に除去して薄い水分除去剤の膜を成形する方法が開示されているが、工程時間が非常に長く、生成した水分除去剤の膜は柔軟性がないため、クラック(crack)が生じやすいという問題がある。
そして、酸素も密閉型電子デバイスの寿命を短縮させる要因となるが、酸素を除去する方法としては、金属を電子デバイスの内部に真空蒸着させるか、金属粉末を使用する方法がある。しかし、金属の真空蒸着は高温工程であって、非常に煩わしく、特別な用途のみに制限的に使用されており、金属粉末もまた取り扱い難いため小型デバイスには適用することが難しいという問題がある。
本発明の目的は、取り込まれる素子の機能を低下させる水分、必要に応じては水分と酸素を同時に除去できる、使用が便利な(特に密閉型)電子デバイス用の(好ましくはフィルム状)水分除去剤およびその製造方法を提供することである。
本発明の第1視点によれば、前記目的を達成するための本発明の(特に密閉型)電子デバイス用(特にフィルム状)水分除去剤は、金属、金属ヒドリド(水素化物)、金属酸化物、有機金属化合物またはこれらの混合物から選ばれる水分除去成分と;熱可塑性樹脂または反応硬化性樹脂から選ばれるポリマーバインダーを含む。
上記第1視点の好ましい形態によれば、金属は、水素よりイオン化傾向が大きい金属から選ぶことができる。金属ヒドリドは、アルカリ金属ヒドリド、アルカリ土類金属ヒドリド、アルミニウムヒドリドから選ぶことができる。金属酸化物は、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、酸化アルミニウムから選ぶことができる。有機金属化合物は、金属と一つ以上の有機ラジカルが結合した、下記化学式(1)の化合物から選ぶことができる。
上記形態の好ましい形態によれば、水分除去剤は、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、セシウム(Cs)、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)またはこれらの混合物を酸素除去成分として含むことができる。
上記第1視点の別の好ましい形態によれば、熱可塑性樹脂は二重結合を有することができる。さらに好ましい形態によれば、二重結合を有する熱可塑性樹脂はポリブタジエンまたはポリイソプレンを含むコポリマーであることができる。ポリブタジエンまたはポリイソプレンを含む熱可塑性コポリマーは、ポリブタジエンとポリスチレンのブロックコポリマー、ポリイソプレンとポリスチレンのブロックコポリマーまたはこれらの混合物であることができる。
上記第1視点のさらに別の好ましい形態によれば、反応硬化性樹脂は、ビニル基、アクリル基、メタアクリル基、グリシジル基、またはイソシアネート基を有するモノマーまたはオリゴマーが重合されたものであることができる。
上記形態の好ましい形態によれば、水分除去剤は、水分除去成分と熱可塑性樹脂を混合する工程と;押出、カレンダリング、または押出後カレンダリングによってフィルムの形態に成形する工程と;を含む方法によって製造されたものである。または、水分除去剤は、水分除去成分と反応硬化性樹脂のモノマーまたはオリゴマーを混合して所望の箇所に塗布した後重合させたものである。
上記各形態の好ましい形態によれば、フィルム状水分除去剤は、密閉型電子デバイス用である。
本発明の第2視点によれば、電子デバイス用フィルム状水分除去剤の製造方法は、水分除去成分と熱可塑性樹脂を混合する工程と;押出、カレンダリング、または押出後カレンダリングによってフィルムの形態に成形する工程と;を含む。また、別の形態によれば、電子デバイス用フィルム状水分除去剤は、水分除去成分と反応硬化性樹脂のモノマーまたはオリゴマーを混合して所望の箇所に塗布した後重合させることによって製造される。
上記第2視点の好ましい形態によれば、フィルム状水分除去剤は、密閉型電子デバイス用である。
本発明によれば、OLED、バッテリーなどの水分と酸素によってその機能および寿命に影響を受ける(密閉型)電子デバイスに便利に取り付けて使用できるフィルム形態の(密閉型)電子デバイス用の水分および酸素除去剤およびその製造方法が提供される。
本発明の(密閉型)電子デバイス用水分除去剤は接着剤を使用することなく、熱接着によって貼り付けるとその厚さが薄いためOLEDなどの(密閉型)電子デバイスをさらに薄くすることができる。
金属としては、水素よりもイオン化傾向が大きい金属またはこれらの混合物を使用し、水分は下記反応式1によって除去される。
[反応式1]
M+nHO → M(OH)+n/2H
金属ヒドリドとしては、アルカリ金属ヒドリド、アルカリ土類金属ヒドリド、アルミニウムヒドリドまたはこれらの混合物を使用し、水分は下記反応式2によって除去される。
[反応式2]
MH+nHO → M(OH)+nH
金属酸化物としては、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、酸化アルミニウムまたはこれらの混合物を使用し、水分は下記反応式3によって除去される。
[反応式3]
MOn/2 + n/2HO → M(OH)
有機金属化合物としては、金属と一つ以上の有機ラジカルが結合した、下記式(1)の化合物を使用する。
[化1]
Me−RR’
(式中、
Meは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム、チタニウム、ジルコニウム、シリコンなどから選ばれる一つまたは二つの同じでも互いに異なっていてもよい金属であり、
Rは、飽和または不飽和アルキル基、飽和または不飽和アリール基、飽和または不飽和アルキルオキシ基、飽和または不飽和アリルオキシ基であり、
R’は、水素、飽和または不飽和アルキル基、飽和または不飽和アリール基、飽和または不飽和アルキルオキシ基、飽和または不飽和アリルオキシ基があり、
m,nは、それぞれ0〜4の整数で、m+nは1〜4である。)
たとえば、有機金属化合物のうち、ナトリウムペントキシドとナトリウムビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムヒドリドによって水分が除去される反応は下記反応式4および反応式5の通りである。
[反応式4]
CH2CH2CH2CH2CH3O-Na+H2O → CH2CH2CH2CH2CH3OH+NaOH
[反応式5]
[(CH3OC2H4O)2AlH2]Na + 4H2O → 2CH3OC2H4OH + Al(OH)3 + NaOH + 2H2
酸素除去成分としては、室温で酸素と反応して固体状態の酸化物が生成しながら酸素を除去する金属を使用する。たとえば、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、セシウム(Cs)、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)などがある。
水分除去成分が金属の場合は、水分とともに酸素も除去されるので酸素除去成分を別途に使用しなくてもよい。
ポリマーバインダーとしては、フィルムの形態に加工しやすい熱可塑性樹脂または反応硬化性樹脂を使用するが、水分除去物質として有機金属化合物を使用する場合はアルカリ化合物が生成するので、化学的安定性が高いものを使用することが好ましい。
ポリマーバインダーの使用量は、水分除去成分および酸素除去成分と混合してフィルムに成形できる程度であればよい。ポリマーバインダーの比率が高いと、水分除去成分及び酸素除去成分の含量が低くなるため、除去される水分および酸素の総量が少なくなるとともに、水分および酸素の透過率が低くなるため、除去速度が低くなり、ポリマーバインダーの比率が低いと、フィルム状に成形しにくくなるが、成形しても脆くなりやすいため取り扱いが困難となる。ポリマーバインダーの含量は全質量に対して10〜90質量%、好ましくは30〜70質量%である。
熱可塑性樹脂としては、水分透過性が良好でかつ二重結合を有するものを使用することが好ましい。これらは別途の粘着剤なしで加熱、圧着するので付着しやすく、自己接着力が強い。
このような熱可塑性樹脂としては、ポリブタジエン、ポリイソプレンを含む熱可塑性コポリマーがあるが、具体的には、ポリブタジエンとポリスチレンのブロックコポリマー、ポリイソプレンとポリスチレンのブロックコポリマーなどがある。
反応硬化性樹脂は、ビニル基、アクリル基、メタアクリル基、グリシジル基、またはイソシアネート基を有するモノマーまたはオリゴマーを重合して製造する。これらは光または熱によって重合反応が開始される。
フィルム状水分除去剤の製造方法は熱可塑性樹脂と反応硬化性樹脂によって多少異なるが、ポリマーバインダーとして熱硬化性樹脂を使用する場合は水分除去成分と熱可塑性樹脂を混合する段階と;押出、カレンダリング、または押出後カレンダリングによってフィルムの形態に成形する段階とを含む。成形されたフィルム状水分除去剤は高周波または熱により接着する。
また、ポリマーバインダーとして反応硬化性樹脂を使用する場合は、水分除去成分と反応硬化性樹脂のモノマーまたはオリゴマーを混合して塗布した後、重合させる。これらは付着しようとする箇所に直接塗布して硬化させることができる。
図1は、本発明のフィルム状水分除去剤を取り付けた密閉型電子デバイスの一例であって、前面発光または背面発光OLEDの断面図である。
図面符号10は、本発明のフィルム状水分除去剤であり、11と15はOLEDの保護層であり、14は複数の有機物層と電極層からなる有機電界発光層であり、12は気相または固相の絶縁層であり、13はシーラント(sealant)である。
本発明の構成は後述する実施例によってさらに明らかになる。
[実施例1〜2]
表1の組成で原料を混合した後、溶融押出およびカレンダリングして柔軟なフィルム状に水分酸素除去剤を製造した後、水分および酸素の除去速度を測定した。
水分除去速度は、温度25℃の相対湿度50%の空気中で初期除去速度を測定し、酸素除去速度は温度25℃のO5%とAr97%の混合ガス中で初期除去速度を測定し、その結果を表2に示す。
Figure 2005230818
Figure 2005230818

[実施例3〜4]
表3の組成として実施例1〜2と同様な方法で水分酸素除去剤を製造した後、実施例1〜2と同様な方法で水分および酸素の除去速度を測定した。水分および酸素の除去速度をそれぞれ表4に示す。
Figure 2005230818
Figure 2005230818
[実施例5〜6]
表5の組成で原料を混合し、押出および紫外線硬化によってフィルムを製造した後、実施例1〜2と同様な方法で水分および酸素の除去速度を測定した。水分および酸素の除去速度をそれぞれ表6に示す。
Figure 2005230818
Figure 2005230818
[実施例7〜8]
表7の組成で原料を混合した後、溶融押出およびカレンダリング工程によってフィルムを製造した後、実施例1〜2と同様な方法で水分および酸素の除去速度を測定した。水分および酸素の除去速度を表8にそれぞれ示す。
Figure 2005230818
Figure 2005230818
[実施例9〜10]
表9の組成で原料を混合した後、溶融押出およびカレンダリング工程によってフィルムを製造した後、実施例1〜2と同様な方法で水分および酸素の除去速度を測定した。水分および酸素の除去速度を表10にそれぞれ示す。
Figure 2005230818
Figure 2005230818
上記実施例1〜10から分かるように、本発明のフィルム状水分酸素除去剤はいずれも水分だけでなく、酸素の除去に効率的である。
本発明のフィルム状水分除去剤を取り付けた密閉型電子デバイスの一例であって、前面発光または背面発光OLEDの断面図である。
符号の説明
10:本発明のフィルム状水分除去剤
11,15:保護層
12:気相または固相の絶縁層
13:シーラント
14:有機電界発光層

Claims (16)

  1. 金属、金属ヒドリド、金属酸化物、有機金属化合物またはこれらの混合物から選ばれる水分除去成分と;熱可塑性樹脂または反応硬化性樹脂から選ばれるポリマーバインダーを含む電子デバイス用フィルム状水分除去剤。
  2. 金属が、水素よりイオン化傾向が大きい金属から選ばれることを特徴とする請求項1記載の電子デバイス用フィルム状水分除去剤。
  3. 金属ヒドリドが、アルカリ金属ヒドリド、アルカリ土類金属ヒドリド、アルミニウムヒドリドから選ばれることを特徴とする請求項1記載の電子デバイス用フィルム状水分除去剤。
  4. 金属酸化物が、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、酸化アルミニウムから選ばれることを特徴とする請求項1記載の電子デバイス用フィルム状水分除去剤。
  5. 有機金属化合物が、金属と一つ以上の有機ラジカルが結合した、下記式(1)の化合物から選ばれることを特徴とする請求項1記載の電子デバイス用フィルム状水分除去剤。
    [化1]
    Me−RR’
    (式中、
    Meは、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム、チタニウム、ジルコニウム、シリコンなどから選ばれる一つまたは二つの同じでも互いに異なっていてもよい金属であり、
    Rは、飽和または不飽和アルキル基、飽和または不飽和アリール基、飽和または不飽和アルキルオキシ基、飽和または不飽和アリルオキシ基であり、
    R’は、水素、飽和または不飽和アルキル基、飽和または不飽和アリール基、飽和または不飽和アルキルオキシ基、飽和または不飽和アリルオキシ基があり、
    m,nは、それぞれ0〜4の整数で、m+nは1〜4である。)
  6. リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、セシウム(Cs)、ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)またはこれらの混合物を酸素除去成分として含むことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の電子デバイス用フィルム状水分除去剤。
  7. 熱可塑性樹脂が二重結合を有することを特徴とする請求項1記載の電子デバイス用フィルム状水分除去剤。
  8. 二重結合を有する熱可塑性樹脂がポリブタジエンまたはポリイソプレンを含むコポリマーであることを特徴とする請求項7記載の電子デバイス用フィルム状水分除去剤。
  9. ポリブタジエンまたはポリイソプレンを含む熱可塑性コポリマーが、ポリブタジエンとポリスチレンのブロックコポリマー、ポリイソプレンとポリスチレンのブロックコポリマーまたはこれらの混合物であることを特徴とする請求項8記載の電子デバイス用フィルム状水分除去剤。
  10. 反応硬化性樹脂が、ビニル基、アクリル基、メタアクリル基、グリシジル基、またはイソシアネート基を有するモノマーまたはオリゴマーが重合されたものであることを特徴とする請求項1記載の電子デバイス用フィルム状水分除去剤。
  11. 水分除去成分と熱可塑性樹脂を混合する工程と;
    押出、カレンダリング、または押出後カレンダリングによってフィルムの形態に成形する工程と;
    を含む方法によって製造されたものであることを特徴とする、請求項7〜9のいずれか一項に電子デバイス用フィルム状水分除去剤。
  12. 水分除去成分と反応硬化性樹脂のモノマーまたはオリゴマーを混合して所望の箇所に塗布した後重合させたものであることを特徴とする、請求項10記載の電子デバイス用フィルム状水分除去剤。
  13. 密閉型電子デバイス用であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の電子デバイス用フィルム状水分除去剤。
  14. 水分除去成分と熱可塑性樹脂を混合する工程と;
    押出、カレンダリング、または押出後カレンダリングによってフィルムの形態に成形する工程と;
    を含むことを特徴とする電子デバイス用フィルム状水分除去剤の製造方法。
  15. 水分除去成分と反応硬化性樹脂のモノマーまたはオリゴマーを混合して所望の箇所に塗布した後重合させることを特徴とする電子デバイス用フィルム状水分除去剤の製造方法。
  16. 前記フィルム状水分除去剤は、密閉型電子デバイス用であることを特徴とする請求項14又は15に記載の電子デバイス用フィルム状水分除去剤の製造方法。
JP2005040796A 2004-02-17 2005-02-17 電子デバイス用フィルム状水分除去剤およびその製造方法 Pending JP2005230818A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020040010289A KR100602517B1 (ko) 2004-02-17 2004-02-17 밀폐형 전자디바이스용 수분 및 산소 제거제 및 그의제조방법
KR1020040015669A KR20050090543A (ko) 2004-03-09 2004-03-09 필름형 수분제거제를 이용한 유기전계발광소자의수분제거방법

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005230818A true JP2005230818A (ja) 2005-09-02

Family

ID=35006977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005040796A Pending JP2005230818A (ja) 2004-02-17 2005-02-17 電子デバイス用フィルム状水分除去剤およびその製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2005230818A (ja)
CN (1) CN1657155A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006059571A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Kokusai Kiban Zairyo Kenkyusho:Kk 有機elパネル用捕捉剤及び有機elパネル
JP2006241273A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Three M Innovative Properties Co 湿気反応性組成物及び有機el素子
JP2007214017A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Kokusai Kiban Zairyo Kenkyusho:Kk 有機電子デバイス用捕捉剤シート及び有機電子デバイス
JP2007210984A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Kokusai Kiban Zairyo Kenkyusho:Kk 有機電子デバイス用の捕捉剤及び有機電子デバイス
JP2007214015A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Kokusai Kiban Zairyo Kenkyusho:Kk 水及び酸素の捕捉剤、有機電子デバイス
JP2008021491A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Canon Inc 有機発光素子および該有機発光素子を用いた多色表示装置
JPWO2007123039A1 (ja) * 2006-04-18 2009-09-03 小松精練株式会社 ホットメルト型部材及び有機el表示パネル
JP2011026556A (ja) * 2009-06-25 2011-02-10 Jsr Corp 組成物、硬化体、および電子デバイス
JP2013502312A (ja) * 2009-08-21 2013-01-24 コーロン インダストリーズ インク 吸湿剤及びこれを含む光学素子用保護膜
JP2018106961A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 双葉電子工業株式会社 乾燥剤組成物、封止構造、及び有機el素子

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2438983A1 (en) * 2010-10-08 2012-04-11 SAES GETTERS S.p.A. Dispensable polymeric precursor composition for transparent composite sorber materials
JP6438776B2 (ja) * 2015-01-28 2018-12-19 双葉電子工業株式会社 化合物、乾燥剤、封止構造及び有機el素子

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006059571A (ja) * 2004-08-17 2006-03-02 Kokusai Kiban Zairyo Kenkyusho:Kk 有機elパネル用捕捉剤及び有機elパネル
JP2006241273A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Three M Innovative Properties Co 湿気反応性組成物及び有機el素子
KR101312415B1 (ko) * 2006-02-10 2013-09-27 제이에스알 가부시끼가이샤 유기 전자 디바이스용 포착제 시트 및 유기 전자 디바이스
JP2007214017A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Kokusai Kiban Zairyo Kenkyusho:Kk 有機電子デバイス用捕捉剤シート及び有機電子デバイス
JP2007214015A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Kokusai Kiban Zairyo Kenkyusho:Kk 水及び酸素の捕捉剤、有機電子デバイス
JP2007210984A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Kokusai Kiban Zairyo Kenkyusho:Kk 有機電子デバイス用の捕捉剤及び有機電子デバイス
JPWO2007123039A1 (ja) * 2006-04-18 2009-09-03 小松精練株式会社 ホットメルト型部材及び有機el表示パネル
JP5676848B2 (ja) * 2006-04-18 2015-02-25 小松精練株式会社 ホットメルト型部材及び有機el表示パネル
JP2008021491A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Canon Inc 有機発光素子および該有機発光素子を用いた多色表示装置
JP2011026556A (ja) * 2009-06-25 2011-02-10 Jsr Corp 組成物、硬化体、および電子デバイス
JP2013502312A (ja) * 2009-08-21 2013-01-24 コーロン インダストリーズ インク 吸湿剤及びこれを含む光学素子用保護膜
JP2014159030A (ja) * 2009-08-21 2014-09-04 Kolon Industries Inc 吸湿剤及びこれを含む光学素子用保護膜
JP2018106961A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 双葉電子工業株式会社 乾燥剤組成物、封止構造、及び有機el素子

Also Published As

Publication number Publication date
CN1657155A (zh) 2005-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005230818A (ja) 電子デバイス用フィルム状水分除去剤およびその製造方法
KR100722464B1 (ko) 패키징용 게터, 고활성 산화칼슘, 및 고활성 산화칼슘의제조방법
KR100838073B1 (ko) 유기 발광 소자 및 그 제조 방법
TW200525002A (en) A method for adhering getter material to a surface for use in electronic devices
TWI225501B (en) Packaging material used for a display device and method of forming thereof
CN109207071A (zh) 有机电子装置用粘结膜以及有机电子装置用封装材料
WO2007013119A1 (en) Getter systems comprising an active phase inserted in a porous material distributed in a low permeability means
WO2011147322A1 (zh) 用于维持中低真空环境的复合吸气剂及其制备方法
WO2005107334A1 (en) Film-type getter and producing method thereof
TW200526721A (en) Thick film getter paste compositions for use in moisture control
CN109096932A (zh) 粘附膜以及包含上述粘附膜的有机电子装置
KR20160146918A (ko) 얇은 유리 복합체 및 얇은 유리 필름을 저장하는 방법
KR100602517B1 (ko) 밀폐형 전자디바이스용 수분 및 산소 제거제 및 그의제조방법
JP2017521827A (ja) 流体含分が少なく、寿命が向上した薄膜バッテリー
KR100485956B1 (ko) 유연한 필름형태의 밀폐형 전자디바이스용수분·산소·수소 제거제 및 그 제조방법
TWI795016B (zh) 乾燥劑組成物、密封結構體、有機el器件、及製造有機el器件之方法
JP2011124121A (ja) 電解質組成物及び二次電池
WO2003080235A1 (en) Flexible film-type desiccant body for enclosed electronic device and production method of the same
JP2007538392A (ja) 吸収剤を含んだフィルム状化合物
TW201116541A (en) Composition, cured product, electronic device, tri(2, 2-bis((allyloxy) methyl)-1-butoxy)aluminum, and preparation method therefor
KR100500194B1 (ko) 유연한 필름형태의 밀폐형 전자 디바이스용 제습제 및그의 제조방법
WO2006050924A1 (en) Method of manufacturing highly moisture-sensitive electronic device elements
KR101549735B1 (ko) 유기발광소자 충전제용 열경화형 조성물 및 이를 포함하는 유기발광소자 디스플레이 장치
TW200540926A (en) Semiconductor die attached to substrate with hybrid oxazoline compounds
KR20050090543A (ko) 필름형 수분제거제를 이용한 유기전계발광소자의수분제거방법

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080617

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081111