JP2005229984A - 酸性電解水を利用したイカ類の活き〆方法 - Google Patents
酸性電解水を利用したイカ類の活き〆方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 生きたイカ類を真水氷である冷却媒体に浸して活き〆冷却をすると、イカ自らが排泄したアンモニアにより体表面が変色し商品価値が低下する。この変色の解明と変色防止策を進める必要があった。
【解決手段】 イカ類の活き〆冷却において、あらかじめ冷却媒体に酸性水を投入して酸性化し、イカから排泄されたアンモニアを即座に中和してイカの変色を防止するものである。
【選択図】 図2
【解決手段】 イカ類の活き〆冷却において、あらかじめ冷却媒体に酸性水を投入して酸性化し、イカから排泄されたアンモニアを即座に中和してイカの変色を防止するものである。
【選択図】 図2
Description
[発明の属する技術分野]
イカ類の鮮度保持技術の改良に関するものである。
イカ類の鮮度保持技術の改良に関するものである。
[従来の技術]
従来、イカの捕獲直後の活き〆冷却は、海水に砕氷を混ぜた冷却媒体(通称ドブ氷)にイカを投入する方法で行っていた。
従来、イカの捕獲直後の活き〆冷却は、海水に砕氷を混ぜた冷却媒体(通称ドブ氷)にイカを投入する方法で行っていた。
図1に従来の活き〆冷却の状況をスケッチしている。今回の実験では、魚箱1(45cmx35cmx30cmの発砲スチロール箱)に砕氷した真水氷2をいれ、この中に生きた体長35cmの2匹のイカ3を投入して実験を行った。
従来の活き〆冷却方法では、イカ類は冷却媒体の中で死に至るまでに自らの排泄物に含まれるアンモニアに敏感に反応し、体表面の皮膚が変色し、その商品価値を損なう問題があった。1例ではイカ投入後、冷却媒体のpH値が11程度のアルカリ性を示すと同時にイカの体表面の色が白色化した。
本発明は上記のような問題点を解消するために、イカ類の捕獲直後の活き〆冷却において、あらかじめ冷却媒体(海水に砕氷を混ぜた通称ドブ氷や塩分を含む水で製造したシャーベット氷等)に酸性電解水を投入して酸性化し、イカから排泄されたアンモニアを即座に中和してイカがアンモニアにさらされることを防いで、その変色を防止するものである。
このようにして製造された電解酸性水を含んだ冷却媒体(海水に砕氷を混ぜた通称ドブ氷や塩分を含む水で製造したシャーベット氷等に電解酸性水を混入したもの)に、捕獲されたイカ類を投入して活き〆冷却を行うと、イカがアルカリ性排泄物を出しても即座に中和され、pH値がアルカリ側に移行することは無い。このためにイカの体色が変化しなくなり、商品価値が向上する。
この発明に基づく実施例を図2に示している。魚箱1(45cmx35cmx30cmの発砲スチロール箱)に電解酸性水のシャーベット氷4を入れ、この中に生きた体長35cmの2匹のイカ5を投入した。
イカの活き〆の過程で体色変化が無くなり、ほぼ捕獲時の体色を2日間に亘って維持した。
この電解酸性水を含む冷却媒体(シャーベット氷でpH=5)と海水に真水氷を混ぜた冷却媒体(通称ドブ氷)を使用した場合のイカの変化について、2日後の官能検査(目視)とpH測定の結果は、以下の通りであった。
(1)電解酸性水を含む冷却媒体(シャーベット氷でpH=5)に浸したイカは2日間ほとんど体色の変化は無く、生きているときの透明感のある色のままであった。pHは5から6.4に移行していたが依然として酸性側にあった。
(2)真水氷である冷却媒体(通称ドブ氷でpH=7.3)に浸したイカの腹側の体表面は薄い青紫がかった白濁色になった。pHは8.6に移行していた。
(3)さらに次のような所見も得られた。
・ドブ氷のほうはイカの背中側、腹側とも黒い斑点が多い。特にイカの縁部分は凹凸があり変色が顕著である。
・シャーベット氷のほうは活きた状態の透明感のある色のままである。
(1)電解酸性水を含む冷却媒体(シャーベット氷でpH=5)に浸したイカは2日間ほとんど体色の変化は無く、生きているときの透明感のある色のままであった。pHは5から6.4に移行していたが依然として酸性側にあった。
(2)真水氷である冷却媒体(通称ドブ氷でpH=7.3)に浸したイカの腹側の体表面は薄い青紫がかった白濁色になった。pHは8.6に移行していた。
(3)さらに次のような所見も得られた。
・ドブ氷のほうはイカの背中側、腹側とも黒い斑点が多い。特にイカの縁部分は凹凸があり変色が顕著である。
・シャーベット氷のほうは活きた状態の透明感のある色のままである。
1 発泡スチロール製魚箱
2 真水氷
3 イカ
4 電解酸性水を含んだシャーベット氷
5 イカ
2 真水氷
3 イカ
4 電解酸性水を含んだシャーベット氷
5 イカ
Claims (2)
- 塩分濃度0.1〜0.2%程度の塩水を有隔膜電解槽内で電解して得られる次亜塩素酸水又はその希釈水を冷却媒体(海水に砕氷を混ぜた通称ドブ氷、塩水を原水とするシャーベット氷等)に混ぜて酸性冷却媒体を作り、この中に生きたイカ類を投入して活き〆を行う方法。
- 2%〜6%の塩酸を無隔膜電解槽内で電解して得られる微酸性次亜塩素酸水を冷却媒体に混ぜて酸性冷却媒体を作り、この中に生きたイカ類を投入して活き〆を行う。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004077171A JP2005229984A (ja) | 2004-02-18 | 2004-02-18 | 酸性電解水を利用したイカ類の活き〆方法 |
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JP2004077171A JP2005229984A (ja) | 2004-02-18 | 2004-02-18 | 酸性電解水を利用したイカ類の活き〆方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005229984A true JP2005229984A (ja) | 2005-09-02 |
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ID=35013567
Family Applications (1)
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JP2004077171A Pending JP2005229984A (ja) | 2004-02-18 | 2004-02-18 | 酸性電解水を利用したイカ類の活き〆方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005229984A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107889877A (zh) * | 2017-11-27 | 2018-04-10 | 湖北省农业科学院农产品加工与核农技术研究所 | 一种淡水小龙虾仁的减菌方法 |
CN107912521A (zh) * | 2017-11-14 | 2018-04-17 | 徐州工程学院 | 一种海产品捕获后的保鲜方法 |
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2004
- 2004-02-18 JP JP2004077171A patent/JP2005229984A/ja active Pending
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CN107889877A (zh) * | 2017-11-27 | 2018-04-10 | 湖北省农业科学院农产品加工与核农技术研究所 | 一种淡水小龙虾仁的减菌方法 |
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