JP2005229379A - クロックセレクタ - Google Patents

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貴晃 津嶋
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Abstract

【課題】 位相の急激な変動を伴わずにクロック信号を切り替えることができるクロックセレクタを提供する。
【解決手段】 クロック信号ck1,ck2は、それぞれエッジ制御回路2,2に与えられると共に、セレクタ1によって一方が基準クロックrefとして選択され,これらのエッジ制御回路2,2に与えられる。各エッジ制御回路2,2では、与えられたクロック信号ck1,ck2の立下がりのタイミングを基準クロックrefに一致させて出力する。エッジ制御回路2,2の出力信号は、更にエッジ制御回路2,2で立上がりのタイミングが基準クロックrefに一致され、セレクタ4で選択出力される。【選択図】 図1

Description

本発明は、2系統のクロック信号の内の一方を選択して出力するクロックセレクタ、特に、切り替え時の位相補正機能に関するものである。
高信頼性を実現する二重化システム等では、複数系統のクロック入力方路を備え、クロックセレクタによってその中の1つのクロック信号を選択するように構成したものが多い。このようなシステムでは、複数のクロック信号の周波数は一致しているものの、その位相(即ち、立上がり及び立下がりエッジのタイミング)は、信号経路の相違により一致しない。このため、クロックセレクタによって、選択信号に従ってクロック信号を単純に切り替えた場合には、切り替え前後の2つのクロック信号の位相差のために、パルス幅が極端に短いクロック信号や、極端に長いクロック信号が発生することがあり、誤動作の原因となっていた。
従来、このような不具合を回避するために、次のような方法が採られていた。
(a) 精密な遅延計算を行い、遅延量の少ない素子を使用することにより、クロック信号の経路の相違による遅延時間差を極力少なくする。更に、不具合が生じた場合に、影響が少ない時期を見計らって系切り替えを行い、問題の発生する確率を低くする。
(b) PLL(位相同期ループ)回路を設け、各装置内ではPLL回路から出力されるクロック信号のみを用いて、入力クロック信号の位相差の影響を受けにくくする。
また、下記特許文献1には、遅延回路によってクロック信号に様々な遅延を与えて、位相の異なる複数のクロック信号を生成し、システムクロックとの間でタイミング条件を満足しているものを、セレクタで選択する位相調整回路が記載されている。
特開2001−339377号公報
しかしながら、前記(a),(b)等の方法では、次のような問題があった。
精密な遅延計算を行う場合、使用部品や伝送路上の遅延予測等の設計の難度が高くなり、開発コストが増大すると共に開発期間が長くなる。また、遅延が少なく精度の良い部品を使用するため、部品原価が高くなる。更に、クロック波形が鈍ると遅延偏差の増大につながるため、立上がりと立下がりが急峻なクロック信号を使用しなければならないので、外部等に高周波ノイズによる悪影響を与えるおそれがある。
PLL回路を設ける場合、このPLL回路に必要なVCO(電圧制御水晶発振器)が高価で、部品原価が増大する。また、系切り替え時に同期先クロック信号の位相がステップ状に変化すると、PLLは位相差に対して周波数を制御する仕組みであるので、PLLの出力周波数が急激に変化する。このとき、後段の装置でも同様にPLL回路が使用されていると、追従不能に陥って同期外れが発生するおそれがある。
また、PLLの周波数制御回路に故障が発生したときには異常な周波数のクロック信号が出力されるが、これによりエラーが発生するのは、その異常な周波数に対して追従できなかった後段の装置であり、真の故障箇所を判定することが難しくなる。
本発明は、精密な遅延計算を行う必要がなく、特別に遅延の少ない精度の良い部品を使用する必要もなく、かつ、PLL回路のように同期外れの原因となる要素を持った回路を使用せずに、位相の急激な変動を伴わずにクロック信号を切り替えることができるクロックセレクタを提供することを目的としている。
本発明のクロックセレクタは、第1または第2のクロック信号を選択して基準クロック信号として出力する第1の選択手段と、前記第1のクロック信号と前記基準クロック信号が与えられ、該第1のクロック信号の位相を制御して、その立上がりと立下がりのタイミングを前記基準クロック信号の立上がりと立下がりのタイミングに一致させて出力する第1のエッジ制御手段と、前記第2のクロック信号と前記基準クロック信号が与えられ、該第2のクロック信号の位相を制御して、その立上がりと立下がりのタイミングを前記基準クロック信号の立上がりと立下がりのタイミングに一致させて出力する第2のエッジ制御手段と、前記第1の選択手段で前記第1のクロック信号が選択されているときには前記第1のエッジ制御手段の出力信号を選択して出力し、該第1の選択手段で前記第2のクロック信号が選択されているときには前記第2のエッジ制御手段の出力信号を選択して出力する第2の選択手段とを備えたことを特徴としている。
本発明では、第1のクロック信号の位相を制御して基準クロック信号のタイミングに一致させる第1のエッジ制御手段と、第2のクロック信号の位相を制御して基準クロック信号のタイミングに一致させる第2のエッジ制御手段と、第1(または第2)のクロック信号を基準クロック信号として選択する第1の選択手段と、この第1(または第2)のクロック信号が基準クロックとして選択されているときには第1(または第2)のエッジ制御手段の出力信号を選択して出力する第2の選択手段を有している。
これにより、第1のクロック信号が選択されると、第1のエッジ制御手段では、第1のクロック信号の位相が基準クロック信号(即ち、第1のクロック信号)のタイミングに一致させられ、第2のエッジ制御手段では、第2のクロック信号の位相が基準クロック信号(即ち、第1のクロック信号)のタイミングに一致させられる。そして、第2の選択手段から、第1のエッジ制御手段で制御された第1のクロック信号と同じ位相のクロック信号が出力される。
次に、第2のクロック信号が選択されると、第2の選択手段からは第2の制御手段で制御されて基準クロック信号(即ち、第1のクロック信号)のタイミングに一致させられた第2のクロック信号が出力される。
その後、基準クロック信号が第2のクロック信号に切り替えられたことにより、第1及び第2のエッジ制御手段から出力されるクロック信号は、いずれも第2のクロック信号のタイミングに一致させられ、次の切り替えに備えられる。
従って、切り替えの前後においては第1及び第2のエッジ制御手段から出力されるクロック信号は、いずれも第1のクロック信号と同じ位相となっているので、切り替えによって位相が急激に変動することはない、という効果がある。
このクロックセレクタの第1のエッジ制御手段は、第1のクロック信号の位相を制御してその立下がり(または立上がり)のタイミングを選択された基準クロック信号の立下がり(または立上がり)のタイミングに一致させると共に、その一致させた信号を反転して出力する第1のエッジ制御回路と、この第1のエッジ制御回路の出力信号の位相を制御してその立下がり(または立上がり)のタイミングを基準クロック信号を反転させた信号の立下がり(または立上がり)のタイミングに一致させると共に、その一致させた信号を反転して出力する第2のエッジ制御回路とで構成する。
また、第2のエッジ制御手段は、第2のクロック信号の位相を制御してその立下がり(または立上がり)のタイミングを基準クロック信号の立下がり(または立上がり)のタイミングに一致させると共に、その一致させた信号を反転して出力する第3のエッジ制御回路と、この第3のエッジ制御回路の出力信号の位相を制御してその立下がり(または立上がり)のタイミングを基準クロック信号を反転させた信号の立下がり(または立上がり)のタイミングに一致させると共に、その一致させた信号を反転して出力する第4のエッジ制御回路とで構成する。そして、第1のクロック信号が選択されているときには第2のエッジ制御回路の出力信号を選択して出力し、第2のクロック信号が選択されているときには第4のエッジ制御回路の出力信号を選択して出力する。
この発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、次の、好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。但し、図面は、もっぱら解説のためのものであって、この発明の範囲を限定するものではない。
図1は、本発明の実施例を示すクロックセレクタの構成図である。
このクロックセレクタは、選択信号selに従ってクロック信号ck1,ck2のいずれか一方を選択し、基準クロックrefを出力する第1の選択手段(例えば、セレクタ)1を備えている。
クロック信号ck1と基準クロックrefは、第1のエッジ制御手段を構成するエッジ制御回路2,2の内の、エッジ制御回路2の入力端子I1,I2にそれぞれ与えられるようになっている。エッジ制御回路2の出力端子Oは、更にエッジ制御回路2の入力端子I1に接続され、このエッジ制御回路2の入力端子I2には、基準クロックrefがインバータ3で反転された基準クロック/ref(但し、「/」は反転を意味する)が与えられるようになっている。
また、クロック信号ck2と基準クロックrefは、第2のエッジ制御手段を構成するエッジ制御回路2,2の内の、エッジ制御回路2の入力端子I1,I2にそれぞれ与えられるようになっている。エッジ制御回路2の出力端子Oは、更にエッジ制御回路2の入力端子I1に接続され、このエッジ制御回路2の入力端子I2には、基準クロック/refが与えられるようになっている。
エッジ制御回路2〜2は、いずれも同一の回路構成となっており、入力端子I1に与えられたクロック信号の位相を制御して、その立下がりのタイミングを入力端子I2に与えられた基準クロック信号の立下がりに一致させる共に、その一致させた信号を反転して出力端子Oから出力するものである。
2つのエッジ制御回路2,2を縦続接続することにより、クロック信号ck1の位相を制御して、その立上がりと立下がりのタイミングを基準クロックrefの立上がりと立下がりのタイミングに一致させて出力する第1のエッジ制御手段とすることができる。同様に、2つのエッジ制御回路2,2を縦続接続することにより、クロック信号ck2の位相を制御して、その立上がりと立下がりのタイミングを基準クロック信号refの立上がりと立下がりのタイミングに一致させて出力する第2のエッジ制御手段とすることができる。
エッジ制御回路2,2の出力端子Oは、セレクタ1と同じ選択信号selで制御される第2の選択手段(例えば、セレクタ)4の入力側に接続されている。そして、セレクタ1でクロック信号ck1が選択されているときは、セレクタ4でエッジ制御回路2が選択され、クロック信号ck2が選択されているときにはエッジ制御回路2が選択され、このセレクタ4からクロック信号outが出力されるようになっている。
図2は、図1中のエッジ制御回路の一例を示す回路図である。
このエッジ制御回路は、入力端子I1,I2にそれぞれクロック信号ck1、基準クロックrefが与えられるようになっており、この入力端子I1にはクロック信号ck1の周波数を1/2に分周する分周部10が接続されている。
分周部10は、エッジタイミングの可変範囲を1クロック周期分持たせることを目的としたもので、例えばDフリップフロップ(以下、「FF」という)を使用して、クロック端子Cにクロック信号ck1を与えると共に、出力端子/Qの信号を遅延させてデータ端子Dにフィードバックさせることにより、その出力端子Qから周波数が1/2でデューティ比が50%の分周クロックs10を出力するものである。また、FFの出力端子/Qからは、分周クロック/s10が出力されるようになっている。分周クロックs10は、積分部20に与えられている。
積分部20は、分周クロックs10がレベル“H”のときに電位が連続して上昇し、レベル“L”のときには電位が連続して低下する積分波形の積分信号s20を生成することを目的としたもので、例えばバッファアンプと抵抗及びキャパシタによる積分回路で構成することができる。また、定電流源とキャパシタを用いることにより、理想的な三角波形を生成するように構成しても良い。積分信号s20は、キャパシタ30a,30bを介して遅延調整部40a,40bに与えられるようになっている。
遅延調整部40a,40bには、後述するバイアス電圧s60a,s60bが積分信号s20に加えられて、それぞれ入力されるようになっている。遅延調整部40a,40bは、ゲート遅延による出力クロックの遅延を補償するために、入力される信号を僅かに遅延させると共に、その遅延させた信号を所定の閾値電圧と比較して、“L”または“H”の2値信号s40a,s40bに変換するものである。バイアス電圧s60a,s60bは、位相制御のために、この遅延調整部40a,40bにおける2値化の閾値電圧を相対的に変化させるものである。
これらの遅延調整部40a,40bは、例えば、抵抗及びキャパシタによる補償用の遅延回路と、インバータを2段縦続接続した2値変換用のバッファアンプで構成することができる。なお、この抵抗とキャパシタで構成された遅延回路は、積分回路でもあるので、ノイズ除去回路としての効果もある。2値信号s40a,s40bは、それぞれ位相比較部50a,50bに与えられるようになっている。
位相比較部50aは、イネーブル信号ENが“H”のときに、遅延調整部40aから出力される2値信号s40aと、入力端子I2に与えられる基準クロックrefの立下がりタイミングを比較し、タイミング差に等しいパルス幅の位相差信号s50aを出力するものである。この位相比較部50aは、例えば、2入力の論理積ゲート(以下、「AND」という)51,52と、リセット機能付きのFF53,54で構成されている。AND51の第1の入力側とFF54のクロック端子/Cには2値信号s40aが与えられ、AND52の第1の入力側とFF53のクロック端子/Cには基準クロックrefが与えられている。また、AND51,52の第2の入力側には、分周クロック/s10がイネーブル信号ENとして与えられ、これらのAND51、52の出力側が、FF53,54のリセット端子/Rに接続されている。なお、FF53,54のデータ端子Dは、“H”に固定接続されている。
一方、位相比較部50bは、位相比較部50aと同様の構成で、遅延調整部40bから出力される2値信号s40bと基準クロックrefの立下がりタイミングを比較し、タイミング差に等しいパルス幅の位相差信号s50bを出力するものである。この位相比較部50bには、分周クロックs10がイネーブル信号ENとして与えられている。
これらの位相比較部50a,50bでは、基準クロックrefの立下がりの位相が、それぞれ2値信号s40a,s40bよりも進んでいれば、FF53から位相差信号s50a,s50bが出力され、遅れていれば、これらの位相差信号s50a,s50bはFF54から出力される。位相比較部50a,50bの出力側には、それぞれチャージポンプ60a,60bが接続されている。
チャージポンプ60a,60bは、それぞれ位相比較部50a,50bから出力される位相差信号s50a,s50bのパルス幅に応じて前述したバイアス電圧s60a,s60bを増減し、遅延調整部40a,40bの入力側に与えるものである。これにより、遅延調整部40a,40bにおける閾値電圧が相対的に変動するようになっている。
チャージポンプ60aは、例えば、内部のノードN1と接地電位GNDの間に接続されたキャパシタ61を有している。ノードN1と位相比較部50aのFF53の出力端子/Qの間は、抵抗62とダイオード63を介して接続され、このノードN1とFF54の出力端子Qの間が、抵抗64とダイオード65を介して接続されている。更にノードN1にはトランジスタ66のベースが接続され、このトランジスタ66のコレクタは電源電位VCCに接続され、エミッタが抵抗67を介して接地電位GNDに接続されている。そして、トランジスタ66のエミッタの電圧が、抵抗68を介して遅延調整部40aの入力側に、バイアス電圧S60aとして与えられるようになっている。
このチャージポンプ60aでは、分周クロックs10が“L”、即ち積分信号s20が減少しているときに、FF53から位相差信号s50aが出力されればキャパシタ61の電荷を放出してノードN1の電位を低下させ、FF54から位相差信号s50aが出力されればキャパシタ61へ電荷を流入させてこのノードN1の電位を上昇させることにより、遅延調整部40aから出力される2値信号s40aの立下がりの位相を基準クロックrefの位相に一致させるようになっている。
チャージポンプ60bは、分周クロックs10が“H”、即ち積分信号s20が増加しているときに、チャージポンプ60aと同様の動作を行うものであり、同様の回路構成を有しているが、逆の動作となるので位相比較部50bとの接続が若干異なっている。
更に、このエッジ制御回路は、分周クロックs10,/s10と2値信号s40a,s40bを合成して、立下がりのタイミングが基準クロックrefの立下がりのタイミングに一致した出力信号s70を生成する出力部70を有している。
この出力部70は、分周クロック/s10と2値信号s40aの論理積を取るAND71a、分周クロックs10と2値信号s40bの論理積を取るAND71b、及びこれらのAND71a,71bの出力信号の論理和を反転して出力する否定的論理和ゲート(以下、「NOR」という)72で構成され、このNOR72から出力信号s70が出力されるようになっている。
次に動作を説明する。
図1において、セレクタ1によってクロック信号ck1が基準クロックrefとして選択され、セレクタ4によってエッジ制御回路2が選択されて長時間経過し、動作が安定しているとする。この場合、エッジ制御回路2の2つの入力端子I1,I2には、クロック信号ck1が共通に与えられるので、このエッジ制御回路2の出力端子Oには立下がりのタイミングがクロック信号ck1に一致させられた信号が反転されて出力される。更に、エッジ制御回路2の出力信号は、エッジ制御回路2の入力端子I1へ与えられ、このエッジ制御回路2の入力端子I2には、基準クロック/refが与えられる。これにより、エッジ制御回路2から、クロック信号ck1と同じ位相の信号が出力され、このエッジ制御回路2の出力信号がセレクタ4で選択されて出力される。
一方、エッジ制御回路2の2つの入力端子I1,I2には、それぞれクロック信号ck1,ck2が与えられている。このとき、エッジ制御回路2は安定状態となっているので、このエッジ制御回路2では、後述するような動作により、クロック信号ck2の立下がりのタイミングが、基準クロックrefであるクロック信号ck1に一致させられ、反転されて出力端子Oから出力される。更に、エッジ制御回路2の出力信号は、エッジ制御回路2の入力端子I1へ与えられ、このエッジ制御回路2の入力端子I2には、基準クロック/refが与えられる。これにより、エッジ制御回路2から、クロック信号ck1と同じ位相の信号が出力される。
ここで、選択信号selによってセレクタ1,4が切り替えられたとする。その切り替え時点でのエッジ制御回路2,2の出力信号は、いずれもクロック信号ck1に一致している。従って、セレクタ4によってエッジ制御回路2からエッジ制御回路2に切り替えられても、このセレクタ4から出力される出力信号outの位相に急激な変化は生じない。
しかしながら、各エッジ制御回路2〜2においては、セレクタ1から入力端子I2に与えられる基準クロックが切り替えられる。
図3は、図2のエッジ制御回路の動作を示す信号波形図である。以下、この図3を参照しつつ、基準クロックrefがクロック信号ck1からクロック信号ck2に切り替わった後の、エッジ制御回路2の過渡期の動作を説明する。
エッジ制御回路2の入力端子I1に与えられたクロック信号ck1は、分周部10において1/2に分周され、その立上がりのタイミング毎に反転する相補的な分周クロックs10,/s10が生成される。一方、入力端子I2に与えられた基準クロックref(即ち、クロック信号ck2)は、位相比較部50a,50bに与えられる。
分周クロックs10は積分部20に与えられ、この積分部20によって“H”の期間に電圧が上昇し、“L”の期間に電圧が低下する積分信号s20が生成される。積分信号s20は、キャパシタ30a,30bを介して、それぞれ遅延調整部40a,40bに与えられる。一方、これらの遅延調整部40a,40bには、それぞれチャージポンプ60a,60bからのバイアス電圧s60a,s60bが与えられている。
これにより、遅延調整部40aでは、積分信号s20にバイアス電圧s60aが加算された信号が、所定の閾値電圧で2値化されて2値信号s40aが出力される。また、遅延調整部40bでは、積分信号s20にバイアス電圧s60bが加算された信号が、所定の閾値電圧で2値化されて2値信号s40bが出力される。
2値信号s40aは、位相比較部50aに与えられて基準クロックrefと比較される。そして、イネーブル信号ENが“H”、即ち分周クロック/s10が“H”のとき、2値信号s40aと基準クロックrefの立下がりのタイミング差に等しいパルス幅の位相差信号s50aが出力される。
図3の場合、基準クロックrefが2値信号s40aよりも進んでいるので、FF53から出力される位相差信号50aが“L”となる。これにより、チャージポンプ60aのキャパシタ61から、ダイオード63と抵抗62を介して電荷が流出し、バイアス電圧s60aが低下する。もしも、基準クロックrefが2値信号s40aよりも遅れていれば、FF54から出力される位相差信号50aが“H”となる。これにより、抵抗64とダイード65を介してチャージポンプ60aのキャパシタ61に電荷が流入する。このようなフィードバック動作により、ノードN1は、基準クロックrefと2値信号s40aの立下がりのタイミングが一致するような電位に落ち着く。
同様に、2値信号s40bは、位相比較部50bに与えられて基準クロックrefと比較される。そして、イネーブル信号ENが“H”、即ち分周クロックs10が“H”のとき、2値信号s40bと基準クロックrefの立下がりのタイミング差に等しいパルス幅の位相差信号s50bが出力される。位相差信号s50bはチャージポンプ60bに与えられ、基準クロックrefと2値信号s40bの立下がりのタイミングが一致するようなバイアス電圧60bが生成される。
立下がりのタイミングが基準クロックrefに一致させられた2値信号s40a,s40bは、分周クロックs10,/s10と共に出力部70に与えられ、この出力部70で出力信号s70が生成されて出力される。
このように、エッジ制御回路2では、基準クロックrefが切り替わった後、クロック信号ck1の立下がりのタイミングが基準クロックrefの立下がりのタイミングに一致するように徐々にタイミング調整が行われ、最終的に基準クロックrefと同じ立下がりタイミングを有する出力信号s70が生成されて出力される。
以上のように、この実施例のクロックセレクタは、選択されていないクロック信号のタイミングを選択された基準クロックのタイミングに合わせておくためのエッジ制御回路2〜2を有しているので、クロック信号を切り替えた瞬間に位相の急激な変動が生じない。これにより、前記(a),(b)のような方法を採用する必要がなくなると共に、後段回路に系切り替え時のための特別な仕組みを用意する必要がなく、設計が用意になるという利点がある。更に、2つのクロック信号のエッジタイミングの関係が規定されることにより、クロック断検出が容易になる。即ち、立下がりエッジの直前は必ず“H”であり、立上がりエッジの直前は必ず“L”であることを利用して、クロック断検出を行うことができる。そして、クロック断検出時に自動的に系切り替えを行うようにすることにより、更に信頼性の向上が期待できる。
なお、本実施例では、エッジ制御回路2〜2は、クロック信号の立下がりのタイミングを制御しているが、立上がりのタイミングを制御するように構成しても良い。また、立上がりと立下がりを制御するものを組み合わせても良い。
本発明の実施例を示すクロックセレクタの構成図である。 図1中のエッジ制御回路の一例を示す回路図である。 図2のエッジ制御回路の動作を示す信号波形図である。
符号の説明
1,4 セレクタ
〜2 エッジ制御回路
10 分周部
20 積分部
40a,40b 遅延調整部
50a,50b 位相比較部
60a,60b チャージポンプ

Claims (3)

  1. 第1または第2のクロック信号を選択して基準クロック信号として出力する第1の選択手段と、
    前記第1のクロック信号と前記基準クロック信号が与えられ、該第1のクロック信号の位相を制御して、その立上がりと立下がりのタイミングを前記基準クロック信号の立上がりと立下がりのタイミングに一致させて出力する第1のエッジ制御手段と、
    前記第2のクロック信号と前記基準クロック信号が与えられ、該第2のクロック信号の位相を制御して、その立上がりと立下がりのタイミングを前記基準クロック信号の立上がりと立下がりのタイミングに一致させて出力する第2のエッジ制御手段と、
    前記第1の選択手段で前記第1のクロック信号が選択されているときには前記第1のエッジ制御手段の出力信号を選択して出力し、該第1の選択手段で前記第2のクロック信号が選択されているときには前記第2のエッジ制御手段の出力信号を選択して出力する第2の選択手段とを、
    備えたことを特徴とするクロックセレクタ。
  2. 第1または第2のクロック信号を選択して基準クロック信号として出力する第1のセレクタと、
    前記第1のクロック信号と前記基準クロック信号が与えられ、該第1のクロック信号の位相を制御してその立下がり(または立上がり)のタイミングを前記基準クロック信号の立下がり(または立上がり)のタイミングに一致させると共に、その一致させた信号を反転して出力する第1のエッジ制御回路と、
    前記基準クロック信号を反転させた信号と前記第1のエッジ制御回路の出力信号が与えられ、該第1のエッジ制御回路の出力信号の位相を制御してその立下がり(または立上がり)のタイミングを該基準クロック信号を反転させた信号の立下がり(または立上がり)のタイミングに一致させると共に、その一致させた信号を反転して出力する第2のエッジ制御回路と、
    前記第2のクロック信号と前記基準クロック信号が与えられ、該第2のクロック信号の位相を制御してその立下がり(または立上がり)のタイミングを前記基準クロック信号の立下がり(または立上がり)のタイミングに一致させると共に、その一致させた信号を反転して出力する第3のエッジ制御回路と、
    前記基準クロック信号を反転させた信号と前記第3のエッジ制御回路の出力信号が与えられ、該第3のエッジ制御回路の出力信号の位相を制御してその立下がり(または立上がり)のタイミングを該基準クロック信号を反転させた信号の立下がり(または立上がり)のタイミングに一致させると共に、その一致させた信号を反転して出力する第4のエッジ制御回路と、
    前記第1のセレクタで前記第1のクロック信号が選択されているときには前記第2のエッジ制御回路の出力信号を選択して出力し、該第1のセレクタで前記第2のクロック信号が選択されているときには前記第4のエッジ制御回路の出力信号を選択して出力する第2のセレクタとを、
    備えたことを特徴とするクロックセレクタ。
  3. 前記各エッジ制御回路は、
    前記第1または第2のクロック信号が与えられる第1の入力ノードと、
    前記基準クロック信号またはその基準クロック信号を反転させた信号が与えられる第2の入力ノードと、
    前記第1の入力ノードに与えられるクロック信号の周波数を1/2に分周して分周クロックを生成する分周部と、
    前記分周クロックを積分して積分波形の信号を出力する積分部と、
    前記積分部の出力信号に位相制御用のバイアス電圧が加算された信号を所定の閾値電圧で2値化した信号を出力する遅延調整部と、
    前記遅延調整部から出力される信号と前記第2の入力ノードに与えられる信号の位相を比較し、その位相差に応じたパルス幅の信号を出力する位相比較部と、
    前記位相比較部から出力される信号を積分することによって前記位相制御用のバイアス電圧を生成するチャージポンプと、
    前記遅延調整部から出力される信号と前記分周クロックを合成して、立下がり(または立上がり)のタイミングが前記第2の入力ノードに与えられる信号の立下がり(または立上がり)のタイミングに一致した信号を生成する出力部とを、
    有することを特徴とする請求項2記載のクロックセレクタ。
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JP2010206354A (ja) * 2009-03-02 2010-09-16 Furuno Electric Co Ltd 基準周波数発生装置及び基準周波数発生システム

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