JP2005228577A - 電線付端子の挿入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電線付端子をコネクタハウジングの端子収容室内に本挿入する際、挿入に異常が発生しても電線付端子等の破損を防止する電線付端子の挿入装置を提供する。
【解決手段】 機台6と、機台6に設けられる、電線付端子1の端子部分2を把持する端子把持部15及び端子把持部15を進退させる端子把持部進退手段17と、電線付端子1の電線部分3を把持するように機台6に移動可能に設けられた電線把持部19と、電線把持部19と機台6の間に設けられ、電線付端子1に作用する端子挿入反力を検出する荷重センサ12とを備え、電線付端子1がコネクタハウジング4の端子収容室5内に本挿入される電線付端子1の挿入装置において、電線付端子1に作用する端子挿入反力が許容値を超えたとき、電線付端子1に作用する端子挿入反力を緩和させる端子挿入反力緩和手段21が機台6に設けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は電線の端部に電気的に接続された電線付端子をコネクタハウジングの端子収容室内に挿入するための電線付端子の挿入装置に関するものである。
従来、電線の端部に圧着等により電気的に接続された電線付端子をコネクタハウジングの端子収容室内に挿入するための電線付端子の挿入装置としては、図7に示すものが提案されている。
この装置は、コネクタハウジング4の所望の端子収容室5内に電線付端子1を挿入するために、前後、左右及び上下方向に移動可能に設けられた機台6と、電線付端子1の端子部分2を把持する端子挟み部材8を有する端子把持部7と、端子把持部7を端子収容室5内に電線付端子1を仮挿入するために下方に進出した作業位置及びこれより上方に退避した非作業位置の間で進退するように機台6に設けられた端子把持部進退手段9と、端子把持部7の後方に配置されて電線付端子1の電線部分3を把持するように機台6に電線付端子1の長手方向に沿って移動可能に設けられた、電線挟み部材11を有する電線把持部10と、電線把持部10と機台6の間に設けられ、端子収容室5内に電線付端子1を本挿入するとき、電線付端子1に作用する端子挿入反力を検出する荷重センサ12とを備え、機台6から荷重センサ12を介して電線把持部10に付加される押込力により、電線付端子1がコネクタハウジング4の端子収容室5内に本挿入される構成になっている(特許文献1参照)。
特開平7−282951号公報(発明の詳細な説明の項の段落番号0013乃至0015、0017乃至0021、図1乃至5)
上記電線付端子1の挿入装置を用いて、コネクタハウジング4の所望の端子収容室5内に電線付端子1を本挿入する場合、機台6をコネクタハウジング4に向けて前進させ、荷重センサ12を介して電線把持部10を押し込み、電線付端子1を挿入するが、その挿入ミスやコネクタハウジング、電線付端子の寸法誤差等により、電線付端子1が端子収容室5内で引っ掛かる等すると、電線付端子の挿入抵抗が増大して本挿入に支障を来たすことがある。このような異常が発生した場合には、電線付端子1に作用する端子挿入反力が異常に増大するので、これを荷重センサ12で検出し、挿入装置の駆動、即ち、機台の前進作動を緊急停止する処置が取られる。
しかしながら、上記挿入装置はコネクタの製造能率を上げるために電線付端子の挿入速度を大きくしているほか、挿入装置が少なからず慣性を有しているので、電線付端子1に作用する過大な端子挿入反力を荷重センサで検出してから挿入装置を停止等するまでの間にタイムラグ(時間的ずれ)が生じ易い。このため、電線付端子1に作用する過大な端子挿入反力で電線付端子やコネクタハウジングが変形したり、電線付端子の手前の電線部分がU形状に折れ曲がる腰折れ部が生じたりして破損することがある。この問題を解決するために、電線付端子の挿入速度を遅くしてタイムラグによる上記押込力の急激な上昇を抑えることも考えられるが、挿入時間が長くなり、コネクタの製造能率が低下する問題が生じる。
本発明の目的は、電線付端子をコネクタハウジングの端子収容室内に本挿入する際、挿入に異常が発生しても、電線付端子、コネクタハウジング等の破損を防止してコネクタの品質を向上させると共に、コネクタの製造能率を向上させることができる電線付端子の挿入装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載された発明は、コネクタハウジングに対して移動可能に設けられた機台と、電線付端子の端子部分を把持する端子把持部と、端子把持部を端子収容室内に電線付端子を仮挿入するために進出した作業位置及びこれより退避した非作業位置の間で進退するように機台に設けられた端子把持部進退手段と、端子把持部の後方に配置されて電線付端子の電線部分を把持するように機台に電線付端子の長手方向に沿って移動可能に設けられた電線把持部と、電線把持部と機台の間に設けられ、端子収容室内に電線付端子を本挿入するとき、電線付端子に作用する端子挿入反力を検出する荷重センサとを備え、機台から荷重センサを介して電線把持部に付加される押込力により、電線付端子がコネクタハウジングの端子収容室内に本挿入される電線付端子の挿入装置において、電線付端子に作用する端子挿入反力が許容値を超えたとき、電線付端子に作用する端子挿入反力を緩和させる端子挿入反力緩和手段が機台に設けられることを特徴とするものである。
本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1記載の電線付端子の挿入装置において、前記端子挿入反力緩和手段が伸縮可能なピストンロッドを有する流体圧シリンダを備え、そのピストンロッドに荷重センサが装着され、電線付端子を端子収容室内に本挿入するとき、流体圧シリンダ内に供給される流体の圧力によりピストンロッドに付加される押出力が電線付端子に作用する端子挿入反力の許容値になるように設定され、電線付端子に作用する端子挿入反力が許容値を超えたとき、ピストンロッドが前記設定された押出力に抗して縮退し、電線付端子に作用する端子挿入反力を緩和させるようにしたことを特徴とするものである。
本発明の請求項3に記載された発明は、請求項1記載の電線付端子の挿入装置において、前記端子挿入反力緩和手段が伸縮可能なピストンロッドを有する流体圧シリンダを、また、荷重センサが引張り用のばね部材と変位測定部を備え、流体圧シリンダのピストンロッドの先端側に荷重センサのばね部材が装着され、ピストンロッドの基部側に電線把持部に一端側が取り付けられる電線把持部押込用の押込伝達部材の他端側がピストンロッドの長手方向に移動可能に取り付けられ、ばね部材の一端がピストンロッドに、ばね部材の他端が押込伝達部材の他端側にそれぞれ固定され、機台に、電線把持部に付加される押込力により本挿入される電線付端子に作用する端子挿入反力によって押込伝達部材を介し伸縮するばね部材に伴い前後に移動する押込伝達部材と機台間の距離を測定する荷重センサの変位測定部が設けられ、電線付端子を端子収容室内に本挿入するとき、流体圧シリンダ内に供給される流体の圧力によりピストンロッドに付加される押出力が電線付端子に作用する端子挿入反力の許容値になるように設定され、電線付端子に作用する端子挿入反力が許容値を超えたとき、ピストンロッドが前記設定された押出力に抗して縮退し、電線付端子に作用する端子挿入反力を緩和させるようにしたことを特徴とするものである。
本発明の請求項4に記載された発明は、請求項1、2又は3記載の電線付端子の挿入装置において、前記機台に、端子収容室内に電線付端子を仮挿入するとき、電線把持部の移動を拘束し、電線付端子を本挿入するとき、その拘束を解除し得るようにした電線把持部移動拘束手段が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の請求項5に記載された発明は、請求項1又は4記載の電線付端子の挿入装置において、前記端子挿入反力緩和手段が伸縮可能な操作ロッドを有する電動式アクチュエータを備え、その操作ロッドに荷重センサが装着され、電線付端子に作用する端子挿入反力がその許容値を超えたとき、荷重センサからの出力信号により操作ロッドが縮退し、前記電線付端子に作用する端子挿入反力を緩和させるようにしたことを特徴とするものである。
本発明の請求項1に記載された電線付端子の挿入装置によると、コネクタハウジングの端子収容室内に本挿入される電線付端子が挿入ミスやコネクタハウジング、電線付端子の寸法誤差等により、端子収容室内で引っ掛かる等して電線付端子の挿入抵抗が増大し、電線付端子に作用する端子挿入反力がその許容値を超えたとき、端子挿入反力緩和手段が作動して電線付端子に作用する端子挿入反力が緩和される。その結果、電線付端子を端子収容室内に本挿入する際、異常が発生して電線把持部の異常押込力を荷重センサで検出してから挿入装置を停止等するまでの間にタイムラグが生じても、電線把持部の異常押込力が電線付端子やコネクタハウジングに直に加わらず、電線付端子やコネクタハウジングが変形したり、電線付端子の手前の電線部分がU形状に折れ曲がる腰折れ部が生じたりせず、これらが破損するのを確実に防止し、コネクタの品質を向上させることができる。また、電線付端子の挿入速度を遅くしてタイムラグによる上記押込力の急激な上昇を抑える必要がないので、コネクタの製造能率を向上させることができる。
本発明の請求項2又は3に記載された電線付端子の挿入装置によると、前記端子挿入反力緩和手段が伸縮可能なピストンロッドを有する流体圧シリンダを備えるので、電線付端子に作用する端子挿入反力が許容値を超えたとき、ピストンロッドが縮退して、電線付端子に作用する端子挿入反力を速やかに緩和することができる。また、コネクタを構成するコネクタハウジングや電線付端子の形状、構造、電線の種類、サイズ等に応じて電線付端子に作用する端子挿入反力の許容値が変更された場合には、流体圧シリンダ内に供給される流体の圧力を調整することにより、流体圧シリンダのピストンロッドに付加される押出力が電線付端子に作用する端子挿入反力の許容値になるように、容易、且つ、速やかに設定することができる。従って、コネクタハウジングの端子収容室内に電線付端子を本挿入する際、電線付端子やコネクタハウジング等が破損するのをより確実に防止することができ、コネクタの製造能率をより向上させることができる。
本発明の請求項4に記載された電線付端子の挿入装置によると、コネクタハウジングの所望の端子収容室内に電線付端子を仮挿入するときには、電線把持部移動拘束手段の作動により電線把持部が機台に固定されて移動が拘束される。そこで、例えば、電線付端子の端子収容室への挿入能率を上げるために、機台をコネクタハウジングの所定の端子収容室に対向するように、高速で上下、左右又は前後等に移動させても、電線把持部に生じる静止状態を続けようとする慣性力が除去され、電線把持部が機台と一体に高速移動する。従って、電線把持部が機台の高速移動の際、振動等の不安定な動きをすることがなく、電線付端子を端子収容室内に正しく、且つ、迅速に仮挿入することができる。特に、荷重センサがばね部材を有するタイプの場合、電線把持部が高速移動(加速度を伴う運動)で位置ずれを生じ易いので有効である。また、電線把持部が高速移動しても荷重センサに無理な外力が作用せず、荷重センサの故障、性能低下を抑えことができる。更に、電線付端子を本挿入するときには、電線把持部移動拘束手段の非作動により、電線把持部の移動拘束状態が解除されるが、電線把持部が正しい姿勢、位置を維持した状態で拘束されていたことにより、電線付端子の長手方向に沿って円滑に移動可能である。また、荷重センサに故障、性能低下が起こりにくく、且つ、電線把持部で電線付端子の電線部分がしっかりと保持される。従って、電線付端子に作用する端子挿入反力により生じる電線把持部の変位量を荷重センサで正確に測定することが可能になり、電線付端子を端子収容室内に本挿入する際、該端子が端子収容室内で引っ掛かる等の異常の発生を減少させ、電線付端子の本挿入作業を円滑に行うことができる。
本発明の請求項5に記載された電線付端子の挿入装置によると、電線付端子に作用する端子挿入反力がその許容値を超えたとき、操作ロッドを所定の速度及び所定距離だけ任意に縮退させることが可能になるので、電線付端子に作用する端子挿入反力をより精度よく確実に緩和させることができる。よって、コネクタハウジングの端子収容室内に電線付端子を本挿入する際、電線付端子やコネクタハウジング等が破損するのをより確実に防止することができ、コネクタの製造能率をより向上させることができる。
次に、本発明の実施形態を図面により詳細に説明する。図1は本発明に係る電線付端子1の挿入装置の第1実施形態を示す概要図である。なお、従来技術と同じ構成のものには同一符号を用いている。
第1実施形態の装置は、コネクタを構成するコネクタハウジング4に対して移動可能に設けられたL形状の機台6と、電線付端子1の端子部分2を把持する端子把持部15と、端子把持部15を進退するように機台6に設けられた端子把持部進退手段17と、電線付端子1の電線部分3を把持する電線把持部19と、機台6の移動により電線付端子1に作用する端子挿入反力を検出する荷重センサ12と、機台6に設けられ、電線付端子1に作用する端子挿入反力が許容値を超えたとき、電線付端子1に作用する端子挿入反力を緩和させる端子挿入反力緩和手段21とを備え、機台6から荷重センサ12を介して電線把持部19に付加される押込力により、電線付端子1がコネクタハウジング4の端子収容室5内に本挿入されるように構成される。なお、前記電線付端子1に作用する端子挿入反力とは、機台6の移動により電線把持部19に付加される押込力(即ち、端子挿入力)により、電線付端子1が端子収容室5内に本挿入される際、コネクタハウジング4側から電線付端子1にその本挿入方向と逆方向に作用する力(挿入抵抗)のことをいう。そこで、力の作用反作用の法則(ニュートンの第3法則)により、前記電線付端子1に作用する端子挿入反力と電線把持部19に付加される押込力とは、力の作用方向が180度反対で、その大きさが同じになる。従って、荷重センサ12は電線付端子1に作用する端子挿入反力を検出するだけでなく、電線把持部19に付加される押込力を検出する機能を有するものである。また、端子挿入反力緩和手段21は電線付端子1に作用する端子挿入反力を緩和させるだけでなく、電線把持部19に付加される押込力を緩和する電線把持部押込力緩和手段としての機能を有するものである。後記する荷重センサ13、63及び端子挿入反力緩和手段47も同様である。
更に具体的に説明すると、機台6は、コネクタハウジング4の端子収容室5内に電線付端子1を挿入するために、サーボモータ等の駆動手段(図示せず)により、前後、左右及び上下方向に移動可能に設けられる。端子把持部15は、端子部分2を挟持する先端が下方にフック状に折れ曲げられた一対の端子挟み部材23と、端子挟み部材23を開閉する端子挟み部材開閉機構25とから構成される。端子挟み部材開閉機構25は、例えば、開閉機構本体内に直線駆動源のエアシリンダと該エアシリンダの直線往復運動を端子挟み部材の開閉動作に変換するカム式変換部材が内蔵された構造のもので、エスエムシー株式会社製のエア式開閉チャック(特開2001−18184号公報等参照)が使用される。
端子把持部進退手段17は、例えば、ロッドシリンダからなり、機台6の水平壁の前部上面に取り付けられた支持ブラケット27により前部が斜め下方を向くように傾斜して設けられ、この前部に前記端子把持部15の端子挟み部材開閉機構25が固定されている。そして、端子把持部15を端子収容室5内に電線付端子1の先端部を仮挿入するために斜め下方に進出した作業位置及び電線付端子1の仮挿入後、端子部分2の把持を解除して前記作業位置より斜め上方に退避した非作業位置の間で進退するように構成される。なお図示しないが、端子把持部進退手段17は、端子把持部15を電線付端子1を仮挿入する垂直下方に進出した作業位置及びこれより垂直上方に退避した非作業位置の間で進退するようにする等、端子把持部15を電線付端子1を仮挿入する内方に進出した作業位置及びこれより外方に退避した非作業位置の間で進退するようにしてもよい。
電線把持部19は、端子把持部15の後方に配置されて電線付端子1の電線部分3を把持するように機台6の水平壁にスライドガイド手段29により電線付端子1の長手方向に沿って移動可能に設けられる。この電線把持部19は、電線部分3を挟持する先端が下方にフック状に折れ曲げられた一対の電線挟み部材31と、電線挟み部材31を開閉する電線挟み部材開閉機構33とから構成される。電線挟み部材開閉機構33は前記端子挟み部材開閉機構25と同一構成である。スライドガイド手段29は、機台6の水平壁側にその長手方向に沿って設けられたT断面形状のガイドレール29aと、後記する電線把持部押込用の押込伝達部材37を介して電線把持部19の電線挟み部材開閉機構33に設けられるスライドブロック29bとから構成される。
荷重センサ12は、例えば、荷重受け部材であるばね部材とばね部材の変位を検出するダイヤフラム、電磁気、超音波等を利用した変位測定部とからなるもの、荷重受け部材と歪ゲージ(力電気抵抗変換部材)を組み合わせたもの等種々の構成のものが使用される。
端子挿入反力緩和手段21は、例えば、伸縮可能なピストンロッド35aを有する空気圧シリンダ(エアシリンダ)からなる流体圧シリンダ35で構成され、機台6の垂直壁に設けられる。荷重センサ12は一面側が流体圧シリンダ35のピストンロッド35aの先端に、また、他面側が電線把持部19に一端側が取り付けられる電線把持部押込用のL型形状を有する押込伝達部材37の他端側にそれぞれ装着され、ピストンロッド35aと押込伝達部材37との間に挟持される。そして、機台6から荷重センサ12及び押込伝達部材37を介して電線把持部19に押込力が付加される。
端子挿入反力緩和手段21を構成する流体圧シリンダ35内に所定圧力の流体(本実施形態では圧縮空気が使用される)が供給されると、その圧力にピストン(図示せず)の受容面積を乗じた値の押出力がピストンに連結されたピストンロッド35aに付加される。その押出力は前記流体の圧力を圧力調整弁39で調整することにより任意、且つ、容易に変えることが可能である。供給される流体の圧力により流体圧シリンダ35のピストンロッド35aに付加される押出力は電線付端子1に作用する端子挿入反力の許容値になるように予め設定される。その許容値は、電線付端子1を端子収容室5内に正常な状態(押込力)で本挿入するときに、コネクタハウジング4側から電線付端子1に本挿入方向と逆方向に作用する通常の端子挿入反力よりも大きく、電線付端子1の挿入異常が生じて挿入抵抗が増大し、電線付端子1の挿入に支障をきたしたり、コネクタハウジング4や電線付端子1等が変形等して破損したりするときに電線付端子1に作用する端子挿入反力よりも小さい範囲内で設定される。従って、前記ピストンロッド35aに付加される押出力が電線付端子1に作用する端子挿入反力の許容値に設定されるように所定圧力に加圧された流体(圧縮空気)が流体圧シリンダ35内に供給されると、流体圧シリンダ36のピストンがシリンダ内の上死点まで移動し、ピストンロッド35aが最大に伸長した状態に保持される。
そこで、機台6の移動により流体圧シリンダ35、荷重センサ12及び押込伝達部材37を介して電線把持部19に押込力を付加して、電線付端子1を端子収容室5内に本挿入する動作を開始すると、その挿入動作により発生する端子挿入反力により電線付端子1に作用する端子挿入反力が増大すると共に、この押込力が荷重センサ12によりリアルタイムで検出される。そして、電線付端子1の挿入ミスや寸法誤差等により、電線付端子1が端子収容室5内で引っ掛かる等して挿入抵抗が増大し、電線付端子1に作用する端子挿入反力が許容値を超えた場合には、それを荷重センサ12で検出して電線付端子1の挿入装置を停止する指令が出される。
一方、前記挿入装置を停止する指令が出されると同時に、その電線付端子1に作用する端子挿入反力がピストンロッド35aに付加される押出力よりも大きくなるので、ピストンロッド35aが前記設定された押出力よりに抗して縮退し、電線付端子1に作用する端子挿入反力が緩和される。その結果、端子収容室5内に本挿入される電線付端子1には前記押込力の許容値より大きな押込力(端子挿入力)が加わらなくなるので電線付端子等の破損が防止される。
更に第1実施形態の装置は、端子収容室5内に電線付端子1を仮挿入するとき、電線把持部19の移動を拘束し、電線付端子1を本挿入するとき、その拘束を解除し得るようにした電線把持部移動拘束手段41が機台6に設けられている。この移動拘束手段41は、伸縮自在なプランジャ43と、プランジャ43を下方に伸長させて先細り形状の先端を押込伝達部材37に形成された係合穴(係合溝を含む)37aに係入させる作動位置と、プランジャ43を上方に縮退させてその先端を係合穴から離脱させる非作動位置との間で往復移動させる油圧又は空気圧シリンダ機構(プランジャ43を兼用するピストンロッドを除く)、電磁マグネット等からなるプランジャ駆動機構45とからなる。第1実施形態の電線付端子1の挿入装置は以上のように構成される。
図2は本発明に係る電線付端子1の挿入装置の第2実施形態を示す概要図である。この実施形態の挿入装置は、引張り用のばね部材13aと変位測定部13bとからなる荷重センサ13が使用される。
流体圧シリンダ35は機台6の垂直壁に設けられ、そのピストンロッド35aの先端側に荷重センサ13のばね部材13aが装着される。また、ピストンロッド35aの基部側に電線把持部19の電線挟み部材開閉機構33に一端側が取り付けられる電線把持部押込用の押込伝達部材37の他端側がピストンロッド35aの長手方向に移動可能に取り付けられる。また、ばね部材13aの一端がピストンロッド35aの先端(頭部)に止め輪36により固定され、ばね部材13aの他端が押込伝達部材37の他端側に固定される。そして、機台6から荷重センサ13のばね部材13a及び押込伝達部材37を介して電線把持部19に押込力が付加される。
また、機台6の垂直壁に、電線把持部19に付加される押込力により本挿入される電線付端子1に作用する端子挿入反力によって押込伝達部材37を介し伸縮するばね部材13aに伴い前後に移動する押込伝達部材37と機台6間の距離(ばね部材13aの変位量)を測定する荷重センサ13の変位測定部13bが設けられる。
そこで、機台6の移動により流体圧シリンダ35、荷重センサ13のばね部材13a及び押込伝達部材37を介して電線把持部19に押込力を付加し、電線付端子1を端子収容室5内に本挿入する動作を開始すると、その挿入反力によりばね部材13aが引き伸ばされると共に、その挿入反力とバランスするように電線把持部19に付加される押込力が増大する。一方、ばね部材13aはフックの法則(ばね部材13aに加えられた張力(前記電線付端子1に作用する端子挿入反力)=ばね定数×変位量)に基づき引き伸ばされる方向に所定量変位する。この変位量が荷重センサ13の変位測定部13bにより測定され、電線付端子1に作用する端子挿入反力がリアルタイムで検出される。電線付端子1の挿入ミスや電線付端子1、コネクタハウジング4、端子収容室5等の寸法誤差等により、電線付端子1が端子収容室5内で引っ掛かる等して挿入抵抗が増大し、電線付端子1に作用する端子挿入反力が許容値を超えた場合には、その過大押込力が荷重センサ13で検出され、これより電線付端子1の挿入装置を停止する指令が出される。
更に、流体圧シリンダ35は、電線付端子1を端子収容室5内に本挿入するとき、流体圧シリンダ35内に供給される流体の圧力により、ピストンロッド35aに付加される押出力が電線付端子1に作用する端子挿入反力の許容値になるように設定される。そして、電線付端子1に作用する端子挿入反力が許容値を超えたとき、ピストンロッド35aが前記設定された押出力に抗して縮退し、電線付端子1に作用する端子挿入反力を緩和させるようになっている。上記以外の構成は第1実施形態のものと実質上同一なので説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態の挿入装置を用いてコネクタのコネクタハウジング4における所望の端子収容室5内に電線付端子1を挿入する方法を図3により説明する。
先ず対象となるコネクタを構成するコネクタハウジング4や電線付端子1の形状、構造、電線の種類、サイズ等に応じて電線付端子1に作用する端子挿入反力の許容値を選定する。また、その押込力が許容値を超えたとき、それを荷重センサ13で検出して挿入装置を停止する信号が出力されるように荷重センサ13の基準レベル値を設定する。そして、流体圧シリンダ内に供給される流体の圧力を調整して、前記流体圧シリンダ35のピストンロッド35aに付加される押出力が電線付端子1に作用する端子挿入反力の許容値になるように設定する。更に、電線把持部移動拘束手段41により押込伝達部材37を機台6に固定する。
次に、図3(A)に示すように、端子把持部進退手段17により端子把持部15を電線付端子1の端子部分2を挟持する斜め前下方の作業位置に進出させ、電線付端子1の端子部分2の中、後部側を端子把持部15の端子挟み部材23で把持すると共に、端子部分2に近い部位の電線部分3を電線把持部19の電線挟み部材31で把持する。次に、機台6をコネクタハウジング4の所定の端子収容室5に対向するように、上下、左右に移動させながら前進させ、更に、端子把持部15の端子挟み部材23の先端が端子収容室5の端子挿入口に近接又は当接するまで前進させ、電線付端子1における端子部分2の先端側の一部を所定の端子収容室5内に挿入して、電線付端子1を端子収容室5内に仮挿入する。
次に、図3(B)に示すように、電線付端子1が端子収容室5内に仮挿入された状態で、端子把持部15の端子挟み部材23を開いて電線付端子1の端子部分2の把持を解除し、端子把持部進退手段17により端子挟持部15を斜め後上方に退避させる。この端子把持部退避動作と同時に、又は退避動作終了後、電線把持部移動拘束手段41により押込伝達部材37の機台6に対する固定を解除し、機台6に対して長手方向に移動できるようにする。
次に、図3(C)に示すように、上記端子把持部15の退避動作等の過程で、又は、端子把持部15の退避動作等の終了後、機台6を前進させ、これに伴って電線把持部19を前進させ、流体圧シリンダ35、荷重センサ13のばね部材13a及び押込伝達部材37を介して電線把持部19に押込力を付加し、電線把持部19の電線挟み部材31で把持された電線部分3を同時に押し込み、電線付端子1を端子収容室5内の所定位置まで本挿入し、端子収容室5内に設けられた係止突起(図示せず)に係止させ、電線付端子1の挿入作業を終了する。
その後、電線把持部19の電線挟み部材31を開いて電線部分3の把持を解除し、機台6を後退させると共に上下左右に移動させて、電線付端子1の挿入開始前のポジションに戻して次の電線付端子1の挿入作業に備える。なお、電線付端子1の挿入終了後、電線把持部19における電線部分3の把持を解除する前に、機台6を若干後退させ、電線把持部移動拘束手段41により押込伝達部材37を機台6に固定した後、更に機台6を後退させて電線付端子1に引抜き力を作用させ、電線付端子1が端子収容室5内から脱落しないかどうか、電線付端子1の挿入状態の良否を確認することが望ましい。
ところで、図3(D)に示すように、電線付端子1の本挿入過程で、電線付端子1が端子収容室5内で引っ掛かる等して電線付端子1に作用する挿入抵抗、即ち、端子挿入反力が増大してその許容値を超えると、荷重センサ13の変位測定部13bで測定された、後退する押込伝達部材37によって引き伸ばされる荷重センサ13のばね部材13aの変位量、即ち、押込伝達部材37と機台6間の距離が予め設定された距離より短くなる。これを検出して、荷重センサ13から電線付端子1の挿入装置を停止する指令が出される。一方、端子挿入反力緩和手段21における流体圧シリンダ35のピストンロッド35aに付加される押出力が電線付端子1に作用する端子挿入反力の許容値になるように設定されているので、これよりも電線付端子1に作用する端子挿入反力が大きくなる。従って、荷重センサ13の指令で挿入装置が停止する前に、流体圧シリンダ35のピストンロッド35aが前記設定された押出力に抗して縮退し、電線付端子1に作用する端子挿入反力が緩和され、電線付端子1等の破損が回避される。
図4は本発明に係る電線付端子1の挿入装置の第3実施形態を示す概要図、図5はその主要構成である端子挿入反力緩和手段47を示す断面図である。この挿入装置は、前記端子挿入反力緩和手段47が図5に示すような伸縮可能な操作ロッド55を有する電動式アクチュエータ49を備え、その操作ロッド55の先端に荷重センサ12が装着され、電線付端子1に作用する端子挿入反力がその許容値を超えたとき、荷重センサ12からの出力信号により操作ロッドが縮退し、前記電線付端子1に作用する端子挿入反力を緩和させるように構成されている。
電動式アクチュエータ49は、図5に具体的に示すように、筒状ハウジング51と、その円形状の内孔52に、スライドキー53により円周方向の回転が拘束され、軸線方向にのみ摺動自在に嵌挿された断面円形状の操作ロッド55と、その操作ロッド55の中心部に同軸状に形成されたねじ孔56に螺着され、正逆回転により操作ロッド55を筒状ハウジング51の軸線方向に摺動させて伸長、縮退させるねじ軸57と、筒状ハウジング51の一方の端部に固定され、ねじ軸57を正逆回転させる変減速機構付の電動モ−タ59とからなる。電動モ−タ59は制御ユニット61によりその正逆回転方向及び回転速度が任意に制御されるようになっている。
電動式アクチュエータ49は、図4に示すように、機台6の垂直壁に設けられる。荷重センサ12は一面側が電動式アクチュエータ49の操作ロッド55の先端に、また、他面側が電線把持部19に一端側が取り付けられる電線把持部押込用の押込伝達部材37の他端側にそれぞれ装着され、操作ロッド55と押込伝達部材37との間に挟持される。そして、機台6から荷重センサ12及び押込伝達部材37を介して電線把持部19に押込力が付加される。上記以外の構成は第1実施形態のものと実質上同一なので説明を省略する。
第3実施形態のように、端子挿入反力緩和手段47が伸縮可能な操作ロッド55を有する電動式アクチュエータ49を備え、その操作ロッド55に荷重センサ12が装着され、電線付端子1に作用する端子挿入反力がその許容値を超えたとき、荷重センサ12からの出力信号により操作ロッド55が縮退し、前記電線付端子1に作用する端子挿入反力を緩和させるようにしたことにより、電線付端子1に作用する端子挿入反力がその許容値を超えたとき、操作ロッド55を所定の速度及び所定距離だけ任意、且つ、速やかに縮退させることが可能になる。従って、電線付端子1に作用する端子挿入反力をより精度よく確実に緩和させることができ、コネクタハウジング4の端子収容室5内に電線付端子1を本挿入する際、電線付端子1やコネクタハウジング4等が破損するのをより確実に防止することができ、コネクタの製造能率をより向上させることができる。
図6は、本発明に係る電線付端子1の挿入装置の第4実施形態を示す概要図である。この挿入装置は、第1実施形態の電線付端子1の挿入装置(図1参照)において、更に、機台6と端子把持部進退手段17との間に荷重センサ63が設けられるものである。更に詳細に説明すると、機台6の水平壁の前部上面に取り付けられた支持ブラケット27に荷重センサ63が設けられ、端子把持部進退手段17が荷重センサ63を介して機台6に前部が斜め下方を向くように傾斜して設けられる。荷重センサ63は荷重センサ12と同一構成のものを使用することができる。そのサイズ、容量はこれに加わる荷重に応じて適宜選択される。
上記のような個所に荷重センサ63が装着されていると、電線付端子1の仮挿入に伴う挿入抵抗、即ち、端子挿入反力が端子把持部15及び端子把持部進退手段17を介して荷重センサ12に伝達されるので、その挿入反力を検出することが可能になる。
そこで、機台6を前進移動させて、端子部分が端子把持部15で、また、電線部分が電線把持部19で把持された電線付端子1をコネクタハウジング4の所定の端子収容室5内に仮挿入する際、電線付端子1の挿入位置がずれる等して、電線付端子1を所定の端子収容室5内に正しく仮挿入できなくなると、電線付端子1に作用する端子挿入反力が過大になるので、これを荷重センサ63で容易に検出することができ、電線付端子1の挿入失敗を未然に防止することができる。上記以外の構成は第1実施形態のものと実質上同一なので説明を省略する。なお、第4実施形態の構成、即ち、機台6と端子把持部進退手段17との間に荷重センサ63が設けられる構成は、上記第1実施形態の装置だけに適用されるものではなく、図示しないが、上記第2、第3実施形態の装置にも適用できるものである。
本発明に係る電線付端子1の挿入装置によると、電線付端子1に作用する端子挿入反力が許容値を超えたとき、電線付端子1に作用する端子挿入反力を緩和させる端子挿入反力緩和手段21、47が機台に設けられているので、コネクタハウジング4の端子収容室5内に本挿入される電線付端子1が挿入ミスやコネクタハウジング4、電線付端子1の寸法誤差等により、端子収容室5内で引っ掛かる等して電線付端子1の挿入抵抗が増大し、電線付端子1に作用する端子挿入反力がその許容値を超えたとき、端子挿入反力緩和手段21、47が作動して電線付端子1に作用する端子挿入反力が緩和される。
その結果、電線付端子1を端子収容室5内に本挿入する際、異常が発生して電線把持部19の異常押込力を荷重センサ12、13で検出してから挿入装置を停止等するまでの間にタイムラグが生じても、電線把持部19の異常押込力が電線付端子1やコネクタハウジング4に直に加わらず、電線付端子1やコネクタハウジング4が変形したり、電線付端子1の手前の電線部分3がU形状に折れ曲がる腰折れ部が生じたりせず、これらが破損するのを確実に防止し、コネクタの品質を向上させることができる。また、電線付端子1の挿入速度を遅くしてタイムラグによる上記押込力の急激な上昇を抑える必要がないので、コネクタの製造能率を向上させることができる。
また、上記各実施形態のように、前記機台6に電線把持部移動拘束手段41が設けられていることにより、コネクタハウジング4の所望の端子収容室5内に電線付端子1を仮挿入するときには、その電線把持部移動拘束手段41の作動により電線把持部19が機台6に固定されて移動が拘束される。そこで、例えば、電線付端子1の端子収容室5への挿入能率を上げるために、機台6をコネクタハウジング4の所定の端子収容室5に対向するように、高速で上下、左右又は前後等に移動させても、電線把持部19に生じる静止状態を続けようとする慣性力が除去され、電線把持部19が機台6と一体に高速移動する。従って、電線把持部19が機台6の高速移動の際、振動等の不安定な動きをすることがなく、電線付端子1を端子収容室5内に正しく、且つ、迅速に仮挿入することができる。特に、荷重センサ13のようにばね部材13aを有するタイプの場合、電線把持部19が高速移動(加速度を伴う運動)で位置ずれを生じ易いので有効である。また、電線把持部19が高速移動しても荷重センサ12、13に無理な外力が作用せず、荷重センサ12、13の故障、性能低下を抑えことができる。更に、電線付端子1を本挿入するときには、電線把持部移動拘束手段41の非作動により、電線把持部19の移動拘束状態が解除されるが、電線把持部19が正しい姿勢、位置を維持した状態で拘束されていたことにより、電線付端子1の長手方向に沿って円滑に移動可能である。また、荷重センサ12、13に故障、性能低下が起こりにくく、且つ、電線把持部19で電線付端子1の電線部分がしっかりと保持される。従って、電線付端子1に作用する端子挿入反力により生じる電線把持部19の変位量を荷重センサ12、13で正確に測定することが可能になり、電線付端子1を端子収容室5内に本挿入する際、該端子1が端子収容室5内で引っ掛かる等の異常の発生を減少させ、電線付端子1の本挿入作業を円滑に行うことができる。
また、上記第1、第2、第4実施形態のように、前記端子挿入反力緩和手段21が伸縮可能なピストンロッド35aを有する流体圧シリンダ35を備えることにより、電線付端子1に作用する端子挿入反力が許容値を超えたとき、ピストンロッド35aが縮退して、電線付端子1に作用する端子挿入反力を速やかに緩和することができる。また、コネクタを構成するコネクタハウジング4や電線付端子1の形状、構造、電線の種類、サイズ等に応じて電線付端子1に作用する端子挿入反力の許容値が変更された場合には、流体圧シリンダ35内に供給される流体の圧力を調整することにより、流体圧シリンダ35のピストンロッド35aに付加される押出力が電線付端子1に作用する端子挿入反力の許容値になるように、容易、且つ、速やかに設定することができる。従って、コネクタハウジング4の端子収容室5内に電線付端子1を本挿入する際、電線付端子1やコネクタハウジング4等が破損するのをより確実に防止することができ、コネクタの製造能率をより向上させることができる。
本発明に係る電線付端子の挿入装置の第1実施形態を示す概要図である。 本発明に係る電線付端子の挿入装置の第2実施形態を示す概要図である。 本発明の第2実施形態の装置を用いてコネクタハウジングの端子収容室内に電線付端子を挿入する方法を工程順に示すもので、(A)は電線付端子の端子部分を端子把持部で、電線部分を電線把持部で挟持した後、機台を移動させて電線付端子を端子収容室内に仮挿入する状態の説明図、(B)は電線付端子を仮挿入後、端子把持部を斜め後上方に待避させる状態の説明図、(C)は機台を前進させて電線付端子を端子収容室内に本挿入する状態の説明図、(D)は電線付端子を本挿入する際、電線付端子が引っ掛かる等して電線付端子に作用する端子挿入反力が異常に増大した場合、端子挿入反力緩和手段により、端子挿入反力が緩和される状態の説明図である。 本発明に係る電線付端子の挿入装置の第3実施形態を示す概要図である。 図4の装置の主要構成である端子挿入反力緩和手段を示す断面図である。 本発明に係る電線付端子の挿入装置の第4実施形態を示す概要図である。 従来の電線付端子の挿入装置を示す概要図である。
符号の説明
1 電線付端子
2 端子部分
3 電線部分
4 コネクタハウジング
5 端子収容室
6 機台
12 荷重センサ
13 荷重センサ
13a ばね部材
13b 変位測定部
15 端子把持部
17 端子把持部進退手段
19 電線把持部
21 端子挿入反力緩和手段
23 端子挟み部材
25 端子挟み部材開閉機構
27 支持ブラケット
29 スライドガイド手段
29a ガイドレール
29b スライドブロック
31 電線挟み部材
33 電線挟み部材開閉機構
35 流体圧シリンダ
35a ピストンロッド
36 止め輪
37 押込伝達部材
37a 係合穴
39 圧力調整弁
41 電線把持部移動拘束手段
43 プランジャ
45 プランジャ駆動機構
47 端子挿入反力緩和手段
49 電動式アクチュエータ
51 筒状ハウジング
52 内孔
53 スライドキー
55 操作ロッド
56 ねじ孔
57 ねじ軸
59 電動モ−タ
61 制御ユニット
63 荷重センサ

Claims (5)

  1. コネクタハウジングに対して移動可能に設けられた機台と、電線付端子の端子部分を把持する端子把持部と、端子把持部を端子収容室内に電線付端子を仮挿入するために進出した作業位置及びこれより退避した非作業位置の間で進退するように機台に設けられた端子把持部進退手段と、端子把持部の後方に配置されて電線付端子の電線部分を把持するように機台に電線付端子の長手方向に沿って移動可能に設けられた電線把持部と、電線把持部と機台の間に設けられ、端子収容室内に電線付端子を本挿入するとき、電線付端子に作用する端子挿入反力を検出する荷重センサとを備え、機台から荷重センサを介して電線把持部に付加される押込力により、電線付端子がコネクタハウジングの端子収容室内に本挿入される電線付端子の挿入装置において、電線付端子に作用する端子挿入反力が許容値を超えたとき、電線付端子に作用する端子挿入反力を緩和させる端子挿入反力緩和手段が機台に設けられることを特徴とする電線付端子の挿入装置。
  2. 前記端子挿入反力緩和手段が伸縮可能なピストンロッドを有する流体圧シリンダを備え、そのピストンロッドに荷重センサが装着され、電線付端子を端子収容室内に本挿入するとき、流体圧シリンダ内に供給される流体の圧力によりピストンロッドに付加される押出力が電線付端子に作用する端子挿入反力の許容値になるように設定され、電線付端子に作用する端子挿入反力が許容値を超えたとき、ピストンロッドが前記設定された押出力に抗して縮退し、電線付端子に作用する端子挿入反力を緩和させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電線付端子の挿入装置。
  3. 前記端子挿入反力緩和手段が伸縮可能なピストンロッドを有する流体圧シリンダを、また、荷重センサが引張り用のばね部材と変位測定部を備え、流体圧シリンダのピストンロッドの先端側に荷重センサのばね部材が装着され、ピストンロッドの基部側に電線把持部に一端側が取り付けられる電線把持部押込用の押込伝達部材の他端側がピストンロッドの長手方向に移動可能に取り付けられ、ばね部材の一端がピストンロッドに、ばね部材の他端が押込伝達部材の他端側にそれぞれ固定され、機台に、電線把持部に付加される押込力により本挿入される電線付端子が受ける挿入反力によって押込伝達部材を介し伸縮するばね部材に伴い前後に移動する押込伝達部材と機台間の距離を測定する荷重センサの変位測定部が設けられ、電線付端子を端子収容室内に本挿入するとき、流体圧シリンダ内に供給される流体の圧力によりピストンロッドに付加される押出力が電線付端子に作用する端子挿入反力の許容値になるように設定され、電線付端子に作用する端子挿入反力が許容値を超えたとき、ピストンロッドが前記設定された押出力に抗して縮退し、電線付端子に作用する端子挿入反力を緩和させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の電線付端子の挿入装置。
  4. 前記機台に、端子収容室内に電線付端子を仮挿入するとき、電線把持部の移動を拘束し、電線付端子を本挿入するとき、その拘束を解除し得るようにした電線把持部移動拘束手段が設けられていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の電線付端子の挿入装置。
  5. 前記端子挿入反力緩和手段が伸縮可能な操作ロッドを有する電動式アクチュエータを備え、その操作ロッドに荷重センサが装着され、電線付端子に作用する端子挿入反力がその許容値を超えたとき、荷重センサからの出力信号により操作ロッドが縮退し、前記電線付端子に作用する端子挿入反力を緩和させるようにしたことを特徴とする請求項1又は4記載の電線付端子の挿入装置。
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