JP2005228408A - ディスク装置のローディング機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】載置部材(トレイ)のみが間欠動作を行い、カム部材は常に駆動手段に係合させることで、高い信頼性を確保する。
【解決手段】カートリッジ(1)を載置する載置部材(20)が駆動手段(70,72)により装置本体(40)に対して搬入・搬出されるディスク装置(10)のローディング機構である。このローディング機構は、装置本体(40)に対して昇降可能に設けられ、載置部材(20)を水平移動可能に保持して載置部材(20)の搬入経路終了領域後端でディスク装填位置まで下降するホルダ部材(60)を備える。また、装置本体(10)に駆動手段(70,71)により載置部材(20)の搬入・搬出方向に沿って移動可能に設けられ、搬入動作時に載置部材(20)が搬入経路終了領域の前端で駆動手段(70,72)から切り離されると、載置部材(20)を搬入経路終了領域の前端から後端まで移動させるカム部材(51,56)を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ディスク装置においてカートリッジを載置する載置部材のローディング機構に関するものである。
一般に、ディスク装置では、ディスクを内包したカートリッジをトレイに載置し、このトレイを装置本体に対して搬入・搬出させるようになっている。
図17〜図20に示す従来のディスク装置(光ディスク記録再生装置)を用いて、トレイへのカートリッジ載置とカートリッジ保持機構およびトレイのローディングおよびイジェクト動作について説明する。
図17において、201は光ディスク記録再生装置の本体、204はカートリッジおよび単体の光ディスクを載置するトレイ、100は光ディスクが収納されているカートリッジである。
トレイ204のカートリッジ載置面233の中央には、同心円に配置された大小2つの凹部が設けられている。大径の凹部が大径ディスク載置部231、小径の凹部は小径ディスク載置部232であり、光ディスク記録再生装置201に装着するディスク外径に応じて使い分けるように準備されている。
またトレイ204には、カートリッジ100の外寸より少しだけ大きく、カートリッジ載置面233に垂直に形成される前壁面234、左壁面235、右壁面236が形成されている。
図18に示すように、トレイ204の奥側には、カートリッジ予圧部材237が前後方向に移動自在に設けられ、トレイ204の前側に予圧された状態で保持される構造となっている。
図19に示すように、トレイ204の裏面には、ローディングギア系の最終段の駆動ギアと係合するラックギア288が設けられている。
トレイ204はメカシャーシ209の前側に設けられたローディングモータ(図示省略)の回転方向を切り替えることで、ローディングとイジェクトが可能な構成となっている。
トラバースベースの前側には、メカシャーシ209と係合するスライドカム251が左右方向に移動自在に設けられている。
スライドカム251の前側にはラックギア252を有しており、ローディングギア系の中間歯車で左右に駆動される。
スライドカム251が左右に移動することで、トラバースベース、アライメントピン、検出レバーが上下方向に駆動される。
以上のように構成された光ディスク記録再生装置201の動作を、カートリッジ100に収納された光ディスクの再生を行う場合を例に挙げ説明を行う。
前壁面234、左壁面235、右壁面236に囲まれたトレイ204に、カートリッジ100を載置する場合には、カートリッジ100の後端でカートリッジ予圧部材237をトレイ204に対して奥側へ押し込みながら、トレイ204の前方上側から斜め下方にカートリッジ100を滑らせ、最後にカートリッジ100の前端が前壁面234の内側の壁に接するように、カートリッジ載置面233に載置してトレイ204へのカートリッジ100の載置が完了する。
このとき、カートリッジ予圧部材237によってカートリッジ100の前端は前壁面234の内側に押しつけられて、カートリッジ100はトレイ204に対して前後左右のガタなく位置決めされる。
カートリッジ100を載置されたトレイ204は、ローディングモータの駆動力で、光ディスク記録再生装置201の内部に自動的にローディングされる。
トレイ204とメカシャーシ209は樹脂成型品であり、メカシャーシ209のローディング時の摺動面は平滑に成形されている。トレイ204の下面の摺動面は凸断面を有するレール形状となっており、メカシャーシ209の摺動面の近傍に、数個のガイド部材が設けられ、トレイ204のローディング時の蛇行を防止する構造を有している。
トレイ204がローディング完了するまで、トラバースベース上に保持されるスピンドルモータ、トラバースモータ、光ピックアップが、トレイ204、カートリッジ100、ディスクとの干渉を回避するため、トレイ204のローディング経路より下側に待避している。
トレイ204が挿入完了の位置に到達する直前に、トレイ下面に設けられたガイド253に係合しているスライドカム251のピン254が、トレイ204の駆動力により、トレイ下面に設けられたガイド253のカム部255を通過するときに右方向に移動する。
スライドカム251は右方向に移動しながらラック部252が中間ギアに係合し駆動される。それと同時に駆動ギアはトレイ204のラックから離脱し、スライドカム251のピン254により駆動される。
スライドカム251のピン254がガイド253の水平部に入るとトレイ204の移動は完了する。
トレイ204のイジェクト動作については、ローディング動作のほぼ逆の過程となるため、その説明は省略する。
特開2003−217214号公報
しかしながら、上述したような従来のディスク装置(光ディスク記録再生装置)には、次のような課題があった。
トレイ204とスライドカム251の駆動切り替え時に、トレイ204とスライドカム251がともに間欠動作を行うため信頼性に不安があった。
また、間欠動作はトレイ下面に構成したカムにより行っており、この構造ではトレイ204とスライドカム251の移動速度を概略等速にする必要があり、トレイ204とスライドカム251のそれぞれに対して負荷に応じた最適な減速比を選定することが難しかった。
そのため、スライドカム251の速度が移動距離に対して速い傾向があり、トラバースベースの着脱音などの騒音の原因になっていた。
さらに、例えばピックアップの形状が大きくなり、それに伴いトラバースベースの形状が大きくなってしまった場合、トレイ下面を左右に移動するスライドカム251を構成する場所を確保できない。この場合、トレイ204を駆動するギアを配置する場所が限定されるという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、トレイ(載置部材)のみが間欠動作を行い、カム部材は常に駆動手段に係合させることで、高い信頼性を確保することのできるディスク装置のローディング機構を提供することを目的とする。
本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するものであって、請求項1に係る発明は、カートリッジを載置する載置部材が駆動手段により装置本体に対して搬入・搬出されるディスク装置において、前記装置本体に対して昇降可能に設けられ、前記載置部材を水平移動可能に保持して当該載置部材の搬入経路終了領域後端でディスク装填位置まで下降するホルダ部材と、前記装置本体に駆動手段により前記載置部材の搬入・搬出方向に沿って移動可能に設けられ、搬入動作時に前記載置部材が前記搬入経路終了領域の前端で駆動手段から切り離されると、当該載置部材を搬入経路終了領域の前端から後端まで移動させるカム部材とを備えたディスク装置のローディング機構である。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記カム部材は、搬出動作時に前記載置部材を前記搬入経路終了領域の後端から前端へ移動させて駆動手段に連結させるディスク装置のローディング機構である。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記ホルダ部材に揺動可能に設けられ、前記載置部材が前記搬入経路終了領域の手前から当該終了領域にあるとき当該載置部材と係合可能な揺動部材を備え、前記カム部材が駆動手段により搬入方向に移動するとき前記揺動部材を所定方向に揺動させることで、当該揺動部材が前記載置部材を前記搬入経路終了領域の前端から後端まで移動させるディスク装置のローディング機構である。
請求項4に係る発明は、請求項2又は3記載の発明において、前記カム部材に設けられ、前記載置部材が水平移動高さから下降しているとき当該載置部材と係合可能な係合部材を備え、前記カム部材が駆動手段により搬出方向に移動するとき、前記係合部材が前記載置部材を前記搬入経路終了領域の後端から前端へ移動させて駆動手段に連結させるディスク装置のローディング機構である。
本発明は以上のように、カートリッジを載置する載置部材が駆動手段により装置本体に対して搬入・搬出されるディスク装置において、前記装置本体に対して昇降可能に設けられ、前記載置部材を水平移動可能に保持して当該載置部材の搬入経路終了領域後端でディスク装填位置まで下降するホルダ部材と、前記装置本体に駆動手段により前記載置部材の搬入・搬出方向に沿って移動可能に設けられ、搬入動作時に前記載置部材が前記搬入経路終了領域の前端で駆動手段から切り離されると、当該載置部材を搬入経路終了領域の前端から後端まで移動させるカム部材とを備えた構成としたので、載置部材のみが間欠動作を行い、カム部材は常に駆動手段に係合させることで、高い信頼性を確保することができる効果がある。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図16を参照して説明する。
図1は、本発明によるローディング機構を備えたディスク装置の一実施形態を示す斜視図であり、このディスク装置10は、メディア(ディスク内包カートリッジおよび単体ディスクを含む)が載置されるトレイ(載置部材)20と、トレイ20が図示しない駆動モータにより搬入・搬出される装置本体40とを備えている。
また、このディスク装置10は、所定高さに保持されたメディアに対して、スピンドルモータを備えたトラバースベースが上下動してディスクにスピンドルモータを装填するのではなく、トレイ20に載置されたメディアを搬入終了端付近で上下動させることでディスクをスピンドルモータに装填するものである。
装置本体40は、メカシャーシ41をトップカバー42で覆った構造のものである。図2はトップカバー42を外した状態を示し、装置本体40内には、トレイ20を水平方向に沿って前後に移動可能に支持するトレイホルダ60が配置されている。
トレイホルダ60には、ディスクをスピンドルモータに固定するクランパ61が、クランプアーム62によって、スピンドルモータに対して上下方向に着脱自在に保持されている。
装置本体40の左右両側壁には、スライドカム50,51が水平方向に沿って前後に移動可能に設けられている。また、左右のスライドカム50,51は、メカシャーシ41の底部中央において支軸のまわりに揺動可能に設けられるコネクトアーム58(図10参照)の両端に取り付けられている。
図8は、右側のスライドカム51を装置本体40の内部から見た側面図であり、このスライドカム51の下部にはラックギア52が設けられ、このラックギア52は、装置本体40の右手前下部に設けられるローディングモータ70(図11参照)により駆動されるピニオンギア71と噛合するようになっている。
そのため、ピニオンギア71の駆動により、右側のスライドカム51が水平方向後方へ移動するときは、コネクトアーム58によって連結された左側のスライドカム50は水平方向前方へ移動する。また、ローディングモータ70の回転方向を切り換えることで、左右のスライドカム50,51の移動方向が逆転するようになっている。
トレイホルダ60は、メカシャーシ41に対して垂直方向に移動可能に支持されている。すなわち、トレイホルダ60は、左右両側壁に設けた突起63(図6参照)が、左右のスライドカム50,51に形成した溝状の作動カム53(図8参照)に係合している。
また、クランプアーム62の左右両側壁に設けた突起64(図6参照)も、左右のスライドカム50,51に形成した溝状の作動カム54(図8参照)に係合している。
さらに、作動カム53,54には、ローディングエンドでトレイホルダ60の突起63とクランプアーム62の突起64をメカシャーシ41に付勢する図示しないトーションスプリングが設けられている。
また、図8に示すように、右側のスライドカム51の作動カム53,54は、後部(図において左方)から手前(図において右方)へ延びる水平部に続いて下向きの傾斜部が形成されている。一方、左側のスライドカム50の作動カムは、図示してないが、手前から後方へ延びる水平部に続いて下向きの傾斜部が形成されている。
そのため、ピニオンギア71の駆動により、右側のスライドカム51が水平方向後方へ移動するとともに、左側のスライドカム50が水平方向前方へ移動するとき、この移動経路の終了領域の手前まではトレイホルダ60は高い位置に保持される。そして移動経路の終了領域でトレイホルダ60は下降し、低い位置に切り換えて保持される。
また、ローディングモータ70の回転方向を切り換えて、右側のスライドカム51が水平方向前方へ移動するとともに、左側のスライドカム50が水平方向後方へ移動するときは、その移動経路の開始領域でトレイホルダ60は低い位置から高い位置まで上昇し、その後は高い位置に保持される。
このトレイホルダ60の高い位置が、メディアのローディング(搬入)とイジェクト(搬出)を行う高さであり、一方、トレイホルダ60の低い位置が、ディスクをスピンドルモータに装填する高さである。
図3はトレイ20の斜視図、図4はトレイ20の裏面から見た斜視図であり、トレイ20にはメディアとして、ディスクを内包するカートリッジ1(図5参照)、および、大小2サイズの単体のディスク(図示省略)が載置可能に構成されている。
図3に示すように、トレイ20は、カートリッジ1を載置するためのカートリッジ載置面21、大径(例えば12cm)ディスクを載置するための大径ディスク載置面22、および、小径(例えば8cm)ディスクを載置するための小径ディスク載置面23を、ディスクの中心位置を上下に重ねて備えている。
すなわち、トレイ20のカートリッジ載置面21は、その前後の高さに比べてカートリッジ1が収まる大きさの凹所として形成され、また、トレイ20の左右両側に形成された左壁部24および右壁部25が、トレイ20にカートリッジ1を載置するときの左右の位置決めガイドとして機能するようになっている。
また、大径ディスク載置面22および小径ディスク載置面23は、カートリッジ載置面21上のカートリッジ1に収容されたディスクの中心位置を中心とする同心円状に配置されたものであり、カートリッジ載置面21に対して大径ディスク載置面22がやや凹み、大径ディスク載置面22に対して小径ディスク載置面23がやや凹んで形成されている。
そして、トレイ20のカートリッジ載置面21、大径ディスク載置面22および小径ディスク載置面23には、それらの中心部を通りトレイ20の移動方向である前後方向に沿って、装置本体40内に設けられる図示しない光ピックアップを回避するための所要幅の開口部26が形成されている。
図4に示すように、トレイ20の裏面には、装置本体40の右手前下部に設けられるローディングモータ70(図11参照)により駆動される駆動ギア72と噛合するラックギア27が設けられている。また、トレイ20の裏面右奥やや手前には、下方へ突出した突起28が形成されている。
さらに、トレイ20の上面右奥には、図3に示すように、後述するロックアーム65(図7参照)の下向きピン67をガイドするガイド溝30が形成されている。ガイド溝30は、トレイ20の後端から手前に延びる傾斜面31の前端に右頂部32を備え、この右頂部32から手前に延びる傾斜面33の前端に左頂部34を備えている。
トレイ20は、ローディングモータ70の回転方向を切り換えることで、ローディング(搬入)とイジェクト(搬出)を選択可能に構成されている。このように、右側のスライドカム51を駆動するピニオンギア71と、トレイ20を駆動する駆動ギア72とが、同一のローディングモータ70により駆動される。
しかし、ピニオンギア71の減速比と駆動ギア72の減速比とは、線速度をほぼ同じにする必要はなく、駆動する部品の負荷に応じて自由に設定できるものである。そのため、減速比を任意に設定することで、スライドカム51の駆動速度と、トレイ20の駆動速度とは、互いに依存し合うことなく任意に設定できるようになっている。
図6に示すように、トレイホルダ60の上面には、ロックアーム65が支軸66を中心として揺動自在に、かつ、図示しないスプリングにより反時計方向に付勢して取り付けられている。
ロックアーム65は、図7に示すように、揺動する先端部に下向きピン67および上向きピン68を備えている。下向きピン67は、トレイ20のガイド溝30に係合離脱自在に構成され、また、上向きピン68は、スライドカム51の後述するカム部55(傾斜カム56)と係合離脱自在に構成されている。
図12〜図15に示すように、スライドカム51は、上面右奥にカム部55を備えている。カム部55は、ロックアーム65の上向きピン68が図12に示す位置にあるとき、スライドカム51が後方へ移動するのにともない傾斜カム56が上向きピン68に左方向の分力を与えることで、ロックアーム65に反時計回りの回動を起こさせるものである。
また、スライドカム51は、カム部55より下方の右奥に係合爪57を備えている。係合爪57は、ロックアーム65の上向きピン68が図15に示す位置にあるとき、スライドカム51が前方へ移動するのにともないトレイ20の突起28と係合して、ラックギア27が駆動ギア72と噛み合うまでトレイ20を引き出すものである。
次に、上記のように構成されたディスク装置10の作用について説明する。
トレイ20をイジェクトさせて装置本体40から引き出した状態で、カートリッジ1を載置してトレイ20に挿入力を与えると、トレイ20は手動により装置本体40に対してローディング動作を開始する。
この手動によるローディング動作の途中で、トレイ20の図示しないイジェクトエンドスイッチがトレイ通過を検出し、その信号によりローディングモータ70の電源がオンする。これにより、駆動ギア72が回転を始めてトレイ20をローディング(搬入)方向へ移動させ始めるとともに、ピニオンギア71が回転を始めてスライドカム50,51を移動させ始める。
このとき、トレイ20はトレイホルダ60との嵌合によりがた詰めが行われており、余計な負荷はかかっていないため、ローディング(搬入)動作中、トレイ20はトレイホルダ60に沿ってスムーズに移動する。
そして、トレイ20がローディング(搬入)経路の水平方向終了領域に接近すると、まず、ロックアーム65の下向きピン67がトレイ20のガイド溝30に入り込み、ガイド溝30の傾斜面31に沿って移動することで、ロックアーム65をばねの付勢力に抗して支軸66のまわりに時計方向に回動させる。
そして、ロックアーム65の下向きピン67がガイド溝30の右頂部32を越えた図12に示す位置に達すると、トレイ20のラックギア27が駆動ギア72から切り離され、それにより、ローディングモータ70による駆動ギア72を介したトレイ20の移動は終了する。
しかし、スライドカム50,51は引き続きピニオンギア71を介してローディングモータ70により水平方向に移動される。このスライドカム50,51の移動により、スライドカム51の傾斜カム56がロックアーム65の上向きピン68に当たり、後方へ移動し続けることで、上向きピン68を左方向へ移動させてロックアーム65を反時計方向に回動させる。
このように、ロックアーム65が反時計方向に回動することで、下向きピン67がガイド溝30の傾斜面33に沿って移動し、これにより、トレイ20は図12に示す位置から図13に示す位置までさらに移動して所定のディスク装填位置の真上に位置決めされる。
その後も、スライドカム51はピニオンギア71により後方へ移動し続け、図14に示す最奥位置まで行って止まる。スライドカム51が図13に示す位置から図14に示す最奥位置まで移動する間に、トレイホルダ60の突起63がスライドカム50,51の作動カム53の下向き傾斜部に沿って移動し、クランプアーム62の突起64も作動カム54の下向き傾斜部に沿って移動することで、トレイホルダ60が下降してトレイ20のディスク装填高さに至り、トレイ20上のディスクがスピンドルモータに装填される。
スライドカム51が図13に示す位置から図14に示す最奥位置まで移動する際に、スライドカム51の係合爪57は、下降してくるトレイ20下方を通過することで、トレイ20の突起28とは干渉しないでその後方に達し、メカシャーシ41の行き止まり構造によってそれ以上移動できなくなると、図14に示すように、スライドカム51内に入り込む。
そして、スライドカム51が図14に示す最奥位置まで移動し終わったら、ローディングモータ70の電源をOFFしてスライドカム51の移動を停止させる。
一方、イジェクト動作時には、ローディングモータ70の回転方向を切り換えて電源をONすることで、スライドカム51が図14に示す最奥位置から前方へ移動を開始する。このとき、トレイ20(トレイホルダ60)はディスク装填高さにあり、そのためトレイ20の突起28はスライドカム51の係合爪57と干渉する高さにある。
スライドカム51の移動にともない、係合爪57がトレイ20の突起28に当たると、まず、スライドカム51の係合爪57がスライドカム51から延び出していき、完全に延び切ると、図15に示すように、スライドカム51の係合爪57がトレイ20の突起28に係合してトレイ20を前方へ引き出し始める。
このとき、スライドカム51のカム部55(傾斜カム56)は、ロックアーム65の上向きピン68の位置まで前方へ移動しているため、係合爪57がトレイ20の突起28を前方へ引き出すことで、ロックアーム65が図15に示すから図12に示す位置に向けて時計方向に回動するときの上向きピン68の動きを妨げることはない。
また、この間に、スライドカム51の移動にともないトレイホルダ60が上昇するため、トレイ20も上昇していくが、トレイ20の前後方向位置がラックギア27と駆動ギア72とが噛み合う位置になる所定の高さまでは、突起28が係合爪57と係合し続けることでトレイ20は前方へ移動し続ける。
そして、トレイ20のラックギア27が駆動ギア72と完全に噛み合う位置に達すると、トレイ20の突起28の高さが係合爪57から上方へ逃げる高さとなるため、突起28と係合爪57とは離れ、それ以後トレイ20は駆動ギア72により前方へ移動することとなる。
図16に示すように、トレイ20のローディング動作において、駆動ギア72と切り離してロックアーム65によりディスク装填位置の真上に位置決めするときの切り離しのタイミングと、トレイ20のイジェクト動作において、係合爪57により前方へ引き出して駆動ギア72と連結するときの連結のタイミングとは、一致させる必要がないため、任意に設定することが可能である。
なお、スライドカム51のカム部55は、スライドカム51と一体構成のものでも、別部品で構成したものでもよい。また、スライドカム51の係合爪57も同様に、スライドカム51と一体構成のものでも、別部品で構成したものでもよい。
上記のような本発明によるディスク装置のローディング機構によれば、トレイ20のみが間欠動作を行いスライドカム51は常にピニオンギア71に係合しているため、高い信頼性を確保することができる。
また、トレイ20のローディング動作のタイミングと、イジェクト動作のタイミングを自由に設定することができる。
また、スライドカム50,51をトレイ20の左右に構成することが可能となり、それにより、例えばトラバースベースが大きくて、その下方にスライドカムなどの部品が配置できない場合でも、ローディング動作およびイジェクト動作が可能となる。
さらに、駆動する部品の負荷に応じて減速比を自由に設定できるため、トレイ20の移動速度とスライドカム50,51の移動速度が大きく異なっていても、円滑なローディング動作およびイジェクト動作が可能となる。
本発明によるローディング機構を備えたディスク装置の一実施形態を示す斜視図である。 トップカバーを外した状態を示す斜視図である。 トレイの斜視図である。 トレイの裏面から見た斜視図である。 カートリッジの斜視図である。 トレイホルダの斜視図である。 ロックアームの斜視図である。 スライドカムの側面図である。 ローディングエンド位置におけるスライドカムとトレイホルダの平面図である。 図9のものの裏面から見た斜視図である。 図10の要部の拡大斜視図である。 ローディング動作においてトレイが駆動ギアから切り離される位置を示す平面図である。 ロックアームが揺動してトレイがローディングエンドまで移動した位置を示す平面図である。 トレイが下降してスライドカムが最奥位置に達した状態を示す平面図である。 イジェクト動作においてスライドカムの係合爪がトレイの突起に係合した位置を示す平面図である。 トレイと駆動ギアとの切り離し・連結のタイミングを示す説明図である。 従来例の全体を示す斜視図である。 従来例のトレイを示す斜視図である。 従来例のトレイの裏面を示す斜視図である。 従来例のスライドカムを示す斜視図である。
符号の説明
1 カートリッジ
10 ディスク装置
20 トレイ(載置部材)
21 カートリッジ載置面
22 大径ディスク載置面
23 小径ディスク載置面
24 左壁部
25 右壁部
26 開口部
27 ラックギア
28 突起
30 ガイド溝
31,33 傾斜面
32 右頂部
34 左頂部
40 装置本体
41 メカシャーシ
42 トップカバー
50,51 スライドカム
52 ラックギア
53,54 作動カム
55 カム部
56 傾斜カム
57 係合爪
58 コネクトアーム
60 トレイホルダ
61 クランパ
62 クランプアーム
63,64 突起
65 ロックアーム
66 支軸
67 下向きピン
68 上向きピン
70 ローディングモータ
71 ピニオンギア
72 駆動ギア

Claims (4)

  1. カートリッジを載置する載置部材が駆動手段により装置本体に対して搬入・搬出されるディスク装置において、
    前記装置本体に対して昇降可能に設けられ、前記載置部材を水平移動可能に保持して当該載置部材の搬入経路終了領域後端でディスク装填位置まで下降するホルダ部材と、
    前記装置本体に駆動手段により前記載置部材の搬入・搬出方向に沿って移動可能に設けられ、搬入動作時に前記載置部材が前記搬入経路終了領域の前端で駆動手段から切り離されると、当該載置部材を搬入経路終了領域の前端から後端まで移動させるカム部材と、
    を備えたことを特徴とするディスク装置のローディング機構。
  2. 前記カム部材は、搬出動作時に前記載置部材を前記搬入経路終了領域の後端から前端へ移動させて駆動手段に連結させることを特徴とする請求項1記載のディスク装置のローディング機構。
  3. 前記ホルダ部材に揺動可能に設けられ、前記載置部材が前記搬入経路終了領域の手前から当該終了領域にあるとき当該載置部材と係合可能な揺動部材を備え、
    前記カム部材が駆動手段により搬入方向に移動するとき前記揺動部材を所定方向に揺動させることで、当該揺動部材が前記載置部材を前記搬入経路終了領域の前端から後端まで移動させることを特徴とする請求項1又は2記載のディスク装置のローディング機構。
  4. 前記カム部材に設けられ、前記載置部材が水平移動高さから下降しているとき当該載置部材と係合可能な係合部材を備え、
    前記カム部材が駆動手段により搬出方向に移動するとき、前記係合部材が前記載置部材を前記搬入経路終了領域の後端から前端へ移動させて駆動手段に連結させることを特徴とする請求項2又は3記載のディスク装置のローディング機構。
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