JP2005228399A - 再生装置、再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスク高速回転に伴う風きり音等のノイズの低減
【解決手段】
ディスクからのデータ読出動作中において、バッファメモリのデータ格納量に応じてディスク回転速度を制御することで、バッファメモリでのデータ格納量が設定値前後を保ちつつ、ディスク回転駆動が停止されないようにする(F202,F203,F204)。するとディスク回転は、不必要な高速でない適度の回転速度を保ちながら継続され、休止と高速回転を繰り返すことが無くなるため、風きり音等のノイズが低減されるとともに、処理も簡易になる。
【選択図】 図2
【解決手段】
ディスクからのデータ読出動作中において、バッファメモリのデータ格納量に応じてディスク回転速度を制御することで、バッファメモリでのデータ格納量が設定値前後を保ちつつ、ディスク回転駆動が停止されないようにする(F202,F203,F204)。するとディスク回転は、不必要な高速でない適度の回転速度を保ちながら継続され、休止と高速回転を繰り返すことが無くなるため、風きり音等のノイズが低減されるとともに、処理も簡易になる。
【選択図】 図2
Description
本発明はディスク記録媒体に対する再生装置及び再生方法に関し、特にディスク記録媒体から読み出したデータを一旦バッファメモリ手段に格納して処理を行う再生装置及び再生方法に関するものである。
例えば、CD(Compact Disc)、MD(Mini Disc:光磁気ディスク)、DVD(Digital Versatile Disc)等の記憶媒体についての記録/再生が可能な記録再生装置では、記憶媒体から読み出されたデータをバッファメモリにバッファリングした後にこれを再生出力するように構成されたものがある。
例えばDVDやSA−CD(Super Audio CD)に代表される高密度ディスクフォーマットの再生制御においては、要求されている必要再生データ転送レート以上の速度でディスクを回転させデータを読み出し、読み出したデータを大容量のバッファメモリに格納し再生を行う方式を採用していることが多い。
例えばDVDやSA−CD(Super Audio CD)に代表される高密度ディスクフォーマットの再生制御においては、要求されている必要再生データ転送レート以上の速度でディスクを回転させデータを読み出し、読み出したデータを大容量のバッファメモリに格納し再生を行う方式を採用していることが多い。
このような再生装置において、バッファメモリのデータ残量が無くなってしまうと再生出力が停止してしまうことから、一定のデータ量を下回らないようにバッファメモリの残量管理を行うようにされている。
そしてバッファメモリの残量管理としては、例えば上記特許文献1にも示されるように、一般的にはバッファメモリに保持されるデータの容量に基づいて行うようにされている。
すなわち、例えばバッファメモリへのデータ溜め込みを行うために必要となる時間長に応じたデータ容量を閾値として設定し、この閾値を下回ったタイミングでバッファメモリへのデータ溜め込みを行うようにしている。そしてこれにより、例えばバッファ残量が尽きる前にデータ溜め込みが行われるようにしているものである。
そしてバッファメモリの残量管理としては、例えば上記特許文献1にも示されるように、一般的にはバッファメモリに保持されるデータの容量に基づいて行うようにされている。
すなわち、例えばバッファメモリへのデータ溜め込みを行うために必要となる時間長に応じたデータ容量を閾値として設定し、この閾値を下回ったタイミングでバッファメモリへのデータ溜め込みを行うようにしている。そしてこれにより、例えばバッファ残量が尽きる前にデータ溜め込みが行われるようにしているものである。
ディスクから高転送レートでオーディオデータの読出を行い、バッファメモリに一時的に格納しながら再生処理を行う場合の動作例を図8で説明する。図8は再生動作中におけるバッファメモリのデータ格納量の推移を示している。
時点t10で再生が開始されると、再生装置はディスクを回転させるスピンドルモータを通常の転送レート(いわゆる1倍速再生)での回転速度よりかなり速い回転速度で回転させてデータ読出を行う。例えば4倍速、8倍速、16倍速などの転送レートに対応する回転速度である。
オーディオデータの通常の再生の場合、つまりユーザーが楽曲等を聞くために再生を実行させる場合は、デコード処理後のオーディオデータ出力のレートは当然1倍速レートとしなければならない。再生装置では、バッファメモリにため込まれたオーディオデータを後段のデコード回路に送り、デコード処理を行って再生出力する。すると、バッファメモリからのデータ読出は、デコード処理側の事情によって多少変動することはあるが、基本的に1倍速の転送レートに即したものとなる。
時点t10で再生が開始されると、再生装置はディスクを回転させるスピンドルモータを通常の転送レート(いわゆる1倍速再生)での回転速度よりかなり速い回転速度で回転させてデータ読出を行う。例えば4倍速、8倍速、16倍速などの転送レートに対応する回転速度である。
オーディオデータの通常の再生の場合、つまりユーザーが楽曲等を聞くために再生を実行させる場合は、デコード処理後のオーディオデータ出力のレートは当然1倍速レートとしなければならない。再生装置では、バッファメモリにため込まれたオーディオデータを後段のデコード回路に送り、デコード処理を行って再生出力する。すると、バッファメモリからのデータ読出は、デコード処理側の事情によって多少変動することはあるが、基本的に1倍速の転送レートに即したものとなる。
ディスクからは高速レートでデータ読出を行ってバッファメモリに蓄積していき、一方、バッファメモリからは1倍速レートでデータが読み出されて後段のデコード回路に転送されていくことによって、バッファメモリのデータ格納量は増加していく。
図8のt10時点からt11時点は、このような動作によってデータ格納量がフル容量まで増加した状態を示している。
バッファメモリの格納量がフル容量となると、それ以上は蓄積できないためディスクからのデータ読出を休止させる。システムによってはスピンドルモータや光ピックアップの動作を停止させる。その間は、バッファメモリに格納されたデータがデコード回路に読み出されていくのみとなるため、t11時点〜t12時点として示すように格納量は徐々に少なくなっていく。
ここでバッファメモリの格納量としての閾値が設定されており、格納量が閾値よりも少なくなったら、再び高速回転のディスクから、光ピックアップによるデータ読出を行う。従って、t12時点からは再び格納量が増加し、例えばt13時点でフル容量となる。このとき再びディスクからのデータ読出は休止される。
図8のt10時点からt11時点は、このような動作によってデータ格納量がフル容量まで増加した状態を示している。
バッファメモリの格納量がフル容量となると、それ以上は蓄積できないためディスクからのデータ読出を休止させる。システムによってはスピンドルモータや光ピックアップの動作を停止させる。その間は、バッファメモリに格納されたデータがデコード回路に読み出されていくのみとなるため、t11時点〜t12時点として示すように格納量は徐々に少なくなっていく。
ここでバッファメモリの格納量としての閾値が設定されており、格納量が閾値よりも少なくなったら、再び高速回転のディスクから、光ピックアップによるデータ読出を行う。従って、t12時点からは再び格納量が増加し、例えばt13時点でフル容量となる。このとき再びディスクからのデータ読出は休止される。
このような動作により、バッファメモリの格納量は少なくとも閾値以上を保つ制御がされ、これによっては、例えばトラッキング外れやその他の原因によって一時的にデータ読出に支障が生じても、再生出力(ユーザーに対する音楽再生等)を中断させずに、正常な読出動作に回復する時間的余裕が得られるものとなる。
そしてこの動作のためのディスクからのデータ読出動作については、図中に期間Aとして示す高転送レートでのデータ読出期間と、期間Bとして示す休止期間が交互に発生することになる。
そしてこの動作のためのディスクからのデータ読出動作については、図中に期間Aとして示す高転送レートでのデータ読出期間と、期間Bとして示す休止期間が交互に発生することになる。
ところが、この動作においてはスピンドルモータによりディスクを断続的に高速回転させることになり、ディスクの高速回転に伴う風きり音、スピンドルモータの高速回転による消費電力の増大、休止と読出の繰り返しによるアクセス回数の増大に伴ったアクチュエータ等の電気的/機械的ノイズの発生の増加、などが生じやすい。例えばオーディオ以外のコンピュータユースのデータを再生するディスクドライブ装置の場合、風きり音やアクチュエータノイズはさほど大きな問題にはならないが、SA−CDやDVD等、高品位なオーディオ再生を目的とするディスクを再生する再生装置、特には高品位なオーディオ再生を謳った高級仕様のオーディオ再生装置の場合、これらのノイズは商品価値を低下させる大きな問題となってしまう。
そこで本発明は、ディスクからの読出データを一旦バッファメモリに格納する再生装置において、特にスピンドルモータの高速回転に伴う風きり音やアクチュエータノイズの問題を解消することを目的とする。
このため本発明の再生装置は、ディスク記録媒体を回転させる回転手段と、上記回転手段で回転駆動されているディスク記録媒体からデータを読み出す読出手段と、上記読出手段によって読み出されたデータを一時的に格納するバッファメモリ手段と、上記バッファメモリ手段から読み出したデータに対して必要な処理を行い、再生データとして出力する再生処理手段と、上記読出手段による上記ディスク記録媒体からのデータ読出動作中において、上記バッファメモリ手段のデータ格納量に応じて上記回転手段の回転速度を制御することで、上記バッファメモリ手段でのデータ格納量が設定値前後を保ちつつ、上記回転手段の回転が停止されないようにする制御手段とを備える。
特に、上記制御手段は、上記バッファメモリ手段のデータ格納量が上記設定値を越えた場合に、上記回転手段の回転速度を、基準転送レートに対応する回転速度よりn%低速化し、上記バッファメモリ手段のデータ格納量が上記設定値より少なくなった場合に、上記回転手段の回転速度を、基準転送レートに対応する回転速度よりm%高速化する。
また、上記制御手段は、上記ディスク記録媒体に記録されている管理情報に基づいて上記基準転送レートを決定する。
また、上記ディスク記録媒体は、記録する信号に対してオーバーサンプリング及びΔΣ変調を施して得られる1ビットオーディオデジタル信号が記録された記録媒体、つまりSA−CDとしてのディスクであるとする。
特に、上記制御手段は、上記バッファメモリ手段のデータ格納量が上記設定値を越えた場合に、上記回転手段の回転速度を、基準転送レートに対応する回転速度よりn%低速化し、上記バッファメモリ手段のデータ格納量が上記設定値より少なくなった場合に、上記回転手段の回転速度を、基準転送レートに対応する回転速度よりm%高速化する。
また、上記制御手段は、上記ディスク記録媒体に記録されている管理情報に基づいて上記基準転送レートを決定する。
また、上記ディスク記録媒体は、記録する信号に対してオーバーサンプリング及びΔΣ変調を施して得られる1ビットオーディオデジタル信号が記録された記録媒体、つまりSA−CDとしてのディスクであるとする。
本発明の再生方法は、回転駆動されているディスク記録媒体からデータを読み出す読出ステップと、上記読出ステップで読み出されたデータをバッファメモリ手段に一時的に格納する格納ステップと、上記バッファメモリ手段から読み出したデータに対して必要な処理を行い、再生データとして出力する再生処理ステップと、上記読出ステップとしての上記ディスク記録媒体からのデータ読出動作中において、上記バッファメモリ手段のデータ格納量に応じて上記ディスク記録媒体の回転速度を制御することで、上記バッファメモリ手段でのデータ格納量が設定値前後を保ちつつ、上記ディスク記録媒体の回転駆動が停止されないようにする制御ステップとを備える。
上述したように従来は、DVDやSA−CDに代表される高密度・大容量ディスクメディアの再生制御では、要求されている必要なデータ転送レート以上の高速回転でデータを読み出し、読み出したデータを大容量のメモリに格納し再生を行う方式が採用されていた。本発明では、再生制御方式として、例えばディスク内に管理情報として記録されている転送レートを利用し、バッファメモリの格納量に応じてスピンドルモータ(回転手段)の回転速度のコントロールを行うことにより不必要な高速回転を抑える。
本発明によれば、バッファメモリ手段のデータ格納量に応じて回転手段の回転速度を制御することで、バッファメモリ手段でのデータ格納量が設定値前後を保ちつつ、回転手段の回転が停止されないようにしている。
まずデータ格納量が設定値前後を保つように制御されることで、バッファメモリの機能を従来どおり有効なものとする。即ち一時的に光ピックアップによる読出に支障があっても、再生出力を止めないで通常状態に回復できるようにする機能である。
そしてその上で、データ格納量が設定値前後を保ちつつ、回転手段の回転が停止されないということは、ディスク回転速度は、平均的にみて1倍速(通常の転送レート)に相当する回転速度の前後に保たれることを意味する。つまりディスク回転が不必要な高速回転にならないまま、読出動作が休止されることなく継続する。これにより、以下のような効果が得られる。
即ち、必要以上の高速回転にならないことで、ディスク回転に伴う風きり音はかなり低減される。
また、必要以上の高速回転にならないこと、及び休止期間が無く、読出/ディスク回転動作が継続されることで、光ピックアップを移送するアクチュエータの動作が単純化され、アクセス回数も低減されるため、アクチュエータの機械的、電気的ノイズも低減される。
そしてこれらノイズ音が低減されることで、例えば高品位なオーディオ再生装置等において商品価値を阻害する要因がなくなり、非常に好適なものとなる。
まずデータ格納量が設定値前後を保つように制御されることで、バッファメモリの機能を従来どおり有効なものとする。即ち一時的に光ピックアップによる読出に支障があっても、再生出力を止めないで通常状態に回復できるようにする機能である。
そしてその上で、データ格納量が設定値前後を保ちつつ、回転手段の回転が停止されないということは、ディスク回転速度は、平均的にみて1倍速(通常の転送レート)に相当する回転速度の前後に保たれることを意味する。つまりディスク回転が不必要な高速回転にならないまま、読出動作が休止されることなく継続する。これにより、以下のような効果が得られる。
即ち、必要以上の高速回転にならないことで、ディスク回転に伴う風きり音はかなり低減される。
また、必要以上の高速回転にならないこと、及び休止期間が無く、読出/ディスク回転動作が継続されることで、光ピックアップを移送するアクチュエータの動作が単純化され、アクセス回数も低減されるため、アクチュエータの機械的、電気的ノイズも低減される。
そしてこれらノイズ音が低減されることで、例えば高品位なオーディオ再生装置等において商品価値を阻害する要因がなくなり、非常に好適なものとなる。
また、ディスクからの読出動作において、休止期間と読出期間を繰り返すような動作はなくなることと、ディスクの回転速度が1倍速レート前後であり、電力消費量の多い高速回転が行われないことで、低消費電力の再生システムを構築できる。
さらに、読出動作制御は、休止期間と読出期間を繰り返す動作よりは簡略化されるため、制御手段を実現するためのソフトウエアの負担の低減や設計の容易性という利点も得られる。
また高速回転が不要となれば、スピンドルモータやその周辺機構において高速回転に耐え得る機械設計を行わなくてもよくなり、部品やデバイスについての耐久性のスペックも下げられるため、設計のし易いシステムを実現でき、場合によってはコストダウンも可能である。
さらに、読出動作制御は、休止期間と読出期間を繰り返す動作よりは簡略化されるため、制御手段を実現するためのソフトウエアの負担の低減や設計の容易性という利点も得られる。
また高速回転が不要となれば、スピンドルモータやその周辺機構において高速回転に耐え得る機械設計を行わなくてもよくなり、部品やデバイスについての耐久性のスペックも下げられるため、設計のし易いシステムを実現でき、場合によってはコストダウンも可能である。
以下、ディスク記録媒体としてSA−CDを対象とした本発明の実施の形態の再生装置(再生方法)について、次の順序で説明する。
1.SA−CDの領域構造及びTOC
2.再生装置の構成
3.再生時の制御
4.変形例
1.SA−CDの領域構造及びTOC
2.再生装置の構成
3.再生時の制御
4.変形例
1.SA−CDの領域構造及びTOC
実施の形態の再生装置の説明に先立って、まず、本実施の形態の再生装置が対応するディスクであるSA−CD(Super Audio Compact Disc)について説明しておく。
実施の形態の再生装置の説明に先立って、まず、本実施の形態の再生装置が対応するディスクであるSA−CD(Super Audio Compact Disc)について説明しておく。
サンプリング周波数fsを約44.1kHzとし、1サンプルを各チャンネル16ビットのデジタルオーディオデータとして記録しているコンパクトディスク(CD)に対して、SA−CDは、DSD(Direct Stream Digital )方式により生成された、サンプリング周波数が非常に高い周波数(例えば通常のCDのサンプリング周波数fsの64倍の周波数)で1ビット方式のオーディオストリームデータを記録しているディスクである。
公知のように、入力信号に対して64fsのオーバーサンプリング・ΔΣ変調を施すと1ビットオーディオデジタル信号が得られる。CD方式のシステムでは、その直後に1ビットの信号からマルチビットのPCM符号へのデシメーションが行われるが、DSD方式を採用したSA−CDでは、ΔΣ変調による1ビットオーディオ信号を直接記録している。
公知のように、入力信号に対して64fsのオーバーサンプリング・ΔΣ変調を施すと1ビットオーディオデジタル信号が得られる。CD方式のシステムでは、その直後に1ビットの信号からマルチビットのPCM符号へのデシメーションが行われるが、DSD方式を採用したSA−CDでは、ΔΣ変調による1ビットオーディオ信号を直接記録している。
このようなSA−CDの領域構造及びTOCについて、図4〜図7を用いて説明する。
図4に、SA−CD規格の光ディスクの構造を示す。この光ディスクの領域は、内周から外周へ順にリードインゾーン(Lead-in Zone)、データゾーン(Data Zone)、リードアウトゾーン(Lead-out Zone)という3つに区分され、これらを合わせてインフォメーションゾーン(Information Zone)としている。
図4に、SA−CD規格の光ディスクの構造を示す。この光ディスクの領域は、内周から外周へ順にリードインゾーン(Lead-in Zone)、データゾーン(Data Zone)、リードアウトゾーン(Lead-out Zone)という3つに区分され、これらを合わせてインフォメーションゾーン(Information Zone)としている。
この光ディスクはROM構造となっており、データゾーン(Data Zone)にセクター単位でデータが記録されている。各セクターは物理アドレス番号(PSN:Physical Sector Number)を持ち、1セクター当たり2064バイトの空間を用意し、各セクターに2048バイトの有効データを記録可能としている。
このデータゾーンに対して物理アドレス番号の代わりに0から始まる論理アドレス番号(LSN:Logical Sector Number)を使用することにより、ボリューム空間(Vorlume Space)に記録する、アプリケーションデータ(Application Data)を管理している。
このデータゾーンに対して物理アドレス番号の代わりに0から始まる論理アドレス番号(LSN:Logical Sector Number)を使用することにより、ボリューム空間(Vorlume Space)に記録する、アプリケーションデータ(Application Data)を管理している。
ボリューム空間(Volume Space)は、図4に示すように、データの用途によって5つの領域に分割されている。すなわち、ファイルシステムエリア(File System Area)、マスターTOCエリア(Master TOC Area)、2チャンネルステレオエリア(2-Channel Streo Area)、マルチチャンネルエリア(Multi ChannelArea)、エクストラデータエリア(Extra Data Area)である。
ファイルシステムエリア(File System Area)は、コンピュータ用途を考慮したアクセスを可能とする、ファイルシステムを記録しているエリアである。
またSA−CD規格では、CDにおけるTOCの考え方を基本的に踏襲し発展させたマスターTOCとエリアTOC(Area TOC)からなるデュアルTOC構造が採用されている。マスターTOCエリア(Master TOC Area)には、図5に示すように、アルバム情報やディスク情報を示す同じマスターTOCを3回記録している。エリアTOCについては後述する。
ファイルシステムエリア(File System Area)は、コンピュータ用途を考慮したアクセスを可能とする、ファイルシステムを記録しているエリアである。
またSA−CD規格では、CDにおけるTOCの考え方を基本的に踏襲し発展させたマスターTOCとエリアTOC(Area TOC)からなるデュアルTOC構造が採用されている。マスターTOCエリア(Master TOC Area)には、図5に示すように、アルバム情報やディスク情報を示す同じマスターTOCを3回記録している。エリアTOCについては後述する。
SCAD規格では、2chステレオのみならずマルチチャンネルも可能で、独立した二つの領域として、2チャンネルステレオエリア(2-Channel Streo Area)とマルチチャンネルエリア(Multi Channel Area)が用意されている。
ディスクとしては、2chステレオのみ、マルチチャンネルのみ、2chステレオとマルチチャンネル両方という3つの組み合わせが可能である。また、2chステレオ、マルチチャンネルともに符号化方式は、DSD(Direct Stream Digital)記録方式を採用し、各チャンネルは常に1ビット,64Fs(Fs=44.1kHz)でサンプリングされたデータとなる。
ディスクとしては、2chステレオのみ、マルチチャンネルのみ、2chステレオとマルチチャンネル両方という3つの組み合わせが可能である。また、2chステレオ、マルチチャンネルともに符号化方式は、DSD(Direct Stream Digital)記録方式を採用し、各チャンネルは常に1ビット,64Fs(Fs=44.1kHz)でサンプリングされたデータとなる。
ボリューム空間において、2チャンネルステレオエリア(2-Channel Streo Area)とマルチチャンネルエリア(Multi Channel Area)は、それぞれオーディオエリア(Audio Area)を備えている。例えば、マルチチャンネルエリア(Multi Channel Area)のオーディオエリアには、図5に示ように、DSD(DirectStream Digital)記録方式による音楽信号が記録されるトラックエリア(TrackArea)と、その前後にエリアTOC−1(Area TOC-1)、エリアTOC−2(Area TOC-2)が、エリア情報やトラック情報に関する同じデータを格納して配置されている。
トラックエリアには、前述したようにDSD記録方式による音楽信号が記録されているが、実際には後述するオーディオデータと、サプリメンタリデータが独立した状態で記録されている。オーディオデータは、音楽信号のメインデータとなるものである。サプリメンタリーデータは、CDにおけるサブコード(音楽信号と同期して読み出せる信号)に相当するもので、そのデータ領域は独立して確保されている。オーディオデータが、常に一定の品質を保つために各チャンネル同じ条件でサンプリングされているのに対してサプリメンタリデータは、用途によってスケーラブルにデータ量を選択可能となっている。そのアプリケーションとしては、音に同期した静止画やテキストなどが考えられる。
トラックエリアには、前述したようにDSD記録方式による音楽信号が記録されているが、実際には後述するオーディオデータと、サプリメンタリデータが独立した状態で記録されている。オーディオデータは、音楽信号のメインデータとなるものである。サプリメンタリーデータは、CDにおけるサブコード(音楽信号と同期して読み出せる信号)に相当するもので、そのデータ領域は独立して確保されている。オーディオデータが、常に一定の品質を保つために各チャンネル同じ条件でサンプリングされているのに対してサプリメンタリデータは、用途によってスケーラブルにデータ量を選択可能となっている。そのアプリケーションとしては、音に同期した静止画やテキストなどが考えられる。
トラックエリアに記録される音楽プログラム等のトラックについてのアドレス等の管理はエリアTOCにおいて行われる。
再生装置はエリアTOCの情報を参照することで、各トラックの再生のためのアクセス位置などを知ることができる。
またエリアTOCには、アドレスだけでなく各トラックについての基本的な情報が含まれており、再生装置は通常、ディスク装填時などにエリアTOCの情報を読み込むことになる。
再生装置はエリアTOCの情報を参照することで、各トラックの再生のためのアクセス位置などを知ることができる。
またエリアTOCには、アドレスだけでなく各トラックについての基本的な情報が含まれており、再生装置は通常、ディスク装填時などにエリアTOCの情報を読み込むことになる。
エリアTOCに記録される情報内容を、バイト数、セクタ数とともに図6に示す。
図示するように、エリアTOCには「Area TOC0」「Track List 1」「Track List 2」「ISRC and Genre List」「Access List」「Track Text」「Index List」「Track WebLink List」「Track List 3」「Set of PlayLists」としての各種情報が記録されている。
これらの個々の詳細な説明は省略するが、この中で、1セクタ(2048バイト)のエリアTOC0(Area TOC 0)にはエリアTOCのヘッダ情報、オーディオエリアの物理情報、属性情報など、各種基本的な情報が記録されている。
エリアTOC0の構造を図7に示す。図示するように、エリアTOC0には、16バイトのエリアTOC0ヘッダ(A TOC0 Header)、112バイトのエリアデータ(Area Data)、16バイトのリストポインタ(List Pointers)、1904バイトのエリアテキスト(Area Text)としての領域が用意されている。
特にエリアデータとしては、最大バイトレート、サンプリング周波数、エリアフラグ、チャンネル情報、コピーマネジメント情報、プレイタイム情報、トラック情報、トラックエリアアドレス、テキストチャンネル等の情報が記録されている。
そしてエリアフラグとしては、フレームフォーマット情報が記録されているが、本実施の形態の再生装置では、後述する制御の際に、エリアフラグのフレームフォーマット情報を参照するものとなる。
図示するように、エリアTOCには「Area TOC0」「Track List 1」「Track List 2」「ISRC and Genre List」「Access List」「Track Text」「Index List」「Track WebLink List」「Track List 3」「Set of PlayLists」としての各種情報が記録されている。
これらの個々の詳細な説明は省略するが、この中で、1セクタ(2048バイト)のエリアTOC0(Area TOC 0)にはエリアTOCのヘッダ情報、オーディオエリアの物理情報、属性情報など、各種基本的な情報が記録されている。
エリアTOC0の構造を図7に示す。図示するように、エリアTOC0には、16バイトのエリアTOC0ヘッダ(A TOC0 Header)、112バイトのエリアデータ(Area Data)、16バイトのリストポインタ(List Pointers)、1904バイトのエリアテキスト(Area Text)としての領域が用意されている。
特にエリアデータとしては、最大バイトレート、サンプリング周波数、エリアフラグ、チャンネル情報、コピーマネジメント情報、プレイタイム情報、トラック情報、トラックエリアアドレス、テキストチャンネル等の情報が記録されている。
そしてエリアフラグとしては、フレームフォーマット情報が記録されているが、本実施の形態の再生装置では、後述する制御の際に、エリアフラグのフレームフォーマット情報を参照するものとなる。
2.再生装置の構成
以上のようなSA−CDとしてのディスク90に対する実施の形態の再生装置の構成を図1に示す。
SA−CD規格のディスク90は、この再生装置に装填され、スピンドルモータ2により回転駆動されながら、光学ピックアップ1によりレーザ照射が行われ、光学ピックアップ1によって反射光情報が検出されることで、ピット情報の読出が行われる。
光学ピックアップ1から出力される反射光に応じた信号はRFアンプ5に供給され、マトリクス演算処理されて、再生RF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号等が生成される。
以上のようなSA−CDとしてのディスク90に対する実施の形態の再生装置の構成を図1に示す。
SA−CD規格のディスク90は、この再生装置に装填され、スピンドルモータ2により回転駆動されながら、光学ピックアップ1によりレーザ照射が行われ、光学ピックアップ1によって反射光情報が検出されることで、ピット情報の読出が行われる。
光学ピックアップ1から出力される反射光に応じた信号はRFアンプ5に供給され、マトリクス演算処理されて、再生RF信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号等が生成される。
フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号はサーボ回路4に供給される。サーボ回路4では、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号や、トラッキングエラー信号から生成したスレッドサーボ信号、さらにはスピンドルエラー信号を用いてサーボ制御を行う。
即ちサーボ回路4は、光学ピックアップ1内の対物レンズを支持する二軸機構を駆動してフォーカスサーボ、トラッキングサーボ動作を行う。また光学ピックアップ1をディスク半径方向に移送するスレッド機構3を駆動する。
また、サーボ回路4はスピンドルモータ2の回転サーボを行う。特にサーボ回路4内でスピンドルモータ2の回転速度制御を行う部位をスピンドルコントロール部4aとして示している。
このスピンドルコントロール部4aは、例えば基準速度情報と現在の回転速度情報の比較を行ってスピンドルエラー信号を生成し、そのスピンドルエラー信号に基づいてスピンドルモータ2の回転速度を制御することで、例えばCLV方式の回転サーボ制御を行う。なお、現在の回転速度情報としては、例えば再生RF信号に基づいてクロック生成部9で生成される再生クロックCK等を用いることができる。
また、サーボ回路4は、システムコントローラ10からの指示に応じて、トラックジャンプや目的のアドレスへのサーチが行われるように、二軸機構やスレッド機構3を制御する。
さらにサーボ回路4内のスピンドルコントロール部4aは、後述するようにシステムコントローラ10の指示に応じて、スピンドルモータ2の回転速度を加速/減速させる。
なお、この構成例では、サーボ回路4(例えばサーボ回路を形成するDSP等の回路部)内にスピンドルコントロール部4aを設けているが、もちろんスピンドルコントロール部4aが他のサーボ系(フォーカス、トラッキング、スレッドのサーボ系)とは別体の回路部として構成されても良い。
即ちサーボ回路4は、光学ピックアップ1内の対物レンズを支持する二軸機構を駆動してフォーカスサーボ、トラッキングサーボ動作を行う。また光学ピックアップ1をディスク半径方向に移送するスレッド機構3を駆動する。
また、サーボ回路4はスピンドルモータ2の回転サーボを行う。特にサーボ回路4内でスピンドルモータ2の回転速度制御を行う部位をスピンドルコントロール部4aとして示している。
このスピンドルコントロール部4aは、例えば基準速度情報と現在の回転速度情報の比較を行ってスピンドルエラー信号を生成し、そのスピンドルエラー信号に基づいてスピンドルモータ2の回転速度を制御することで、例えばCLV方式の回転サーボ制御を行う。なお、現在の回転速度情報としては、例えば再生RF信号に基づいてクロック生成部9で生成される再生クロックCK等を用いることができる。
また、サーボ回路4は、システムコントローラ10からの指示に応じて、トラックジャンプや目的のアドレスへのサーチが行われるように、二軸機構やスレッド機構3を制御する。
さらにサーボ回路4内のスピンドルコントロール部4aは、後述するようにシステムコントローラ10の指示に応じて、スピンドルモータ2の回転速度を加速/減速させる。
なお、この構成例では、サーボ回路4(例えばサーボ回路を形成するDSP等の回路部)内にスピンドルコントロール部4aを設けているが、もちろんスピンドルコントロール部4aが他のサーボ系(フォーカス、トラッキング、スレッドのサーボ系)とは別体の回路部として構成されても良い。
システムコントローラ10は、再生装置の制御部としてマイクロコンピュータにより形成される。そして再生動作、アクセス動作の動作制御や、後述するバッファコントローラ15、SA−CDデコーダ部8での処理の制御を行う。
ディスク90に記録された1ビットオーディオ信号に相当するRF信号は、RFアンプ5から二値化回路8に供給されて2値化され、ロック生成部17に供給される。
クロック生成部9は、PLL処理により、2値化されたRF信号に同期した再生クロックCKを生成する。この再生クロックCKは上述のようにスピンドルサーボに用いられる。
バッファコントローラ15は、2値化されたRF信号を、バッファメモリ7に格納していく処理を行う。この際に再生クロックCKを基準として2値化RF信号を取り込むことで、スピンドルモータ2の回転速度が変動されても、2値化RF信号を適正に読出データとしてバッファメモリ7に格納に格納していくことができる。
またバッファコントローラ15は、2値化RF信号を読出データとしてバッファメモリ7に格納する際、所要の復調処理やエラー訂正処理(いわゆるフロントエンド処理)を施すことになる。
クロック生成部9は、PLL処理により、2値化されたRF信号に同期した再生クロックCKを生成する。この再生クロックCKは上述のようにスピンドルサーボに用いられる。
バッファコントローラ15は、2値化されたRF信号を、バッファメモリ7に格納していく処理を行う。この際に再生クロックCKを基準として2値化RF信号を取り込むことで、スピンドルモータ2の回転速度が変動されても、2値化RF信号を適正に読出データとしてバッファメモリ7に格納に格納していくことができる。
またバッファコントローラ15は、2値化RF信号を読出データとしてバッファメモリ7に格納する際、所要の復調処理やエラー訂正処理(いわゆるフロントエンド処理)を施すことになる。
SA−CDデコーダ部16は、バッファメモリ7に格納されたセクタデータからオーディオデータ、サプリメンタリデータを抽出して再生データ処理する。即ちバッファメモリ7から読み出したデータを受取り、オーディオデータに対してデコード処理を施して1ビットオーディオ信号であるDSD(Direct Stream Digital)データを生成する。このDSDデータは、D/A変換器に13でアナログ信号とされ、アナログオーディオ処理部14で所定の処理が行われた後、例えばスピーカ等から音声として出力される。
また、SA−CDデコーダ部16では、バッファメモリ7から受け取ったデータのうちからサプリメンタリデータを抽出する。そしてそのデータをサプリメンタリデータデコーダ11に供給する。サプリメンタリデータデコーダ11はサプリメンタリデータを画像データなどにデコードし、表示処理部12に供給して、モニタディスプレイなどでの表示を実行させる。
また、SA−CDデコーダ部16では、バッファメモリ7から受け取ったデータのうちからサプリメンタリデータを抽出する。そしてそのデータをサプリメンタリデータデコーダ11に供給する。サプリメンタリデータデコーダ11はサプリメンタリデータを画像データなどにデコードし、表示処理部12に供給して、モニタディスプレイなどでの表示を実行させる。
3.再生時の制御
以上の構成にみられるように本例の再生装置は、ディスク90から読み出したデータを一旦バッファメモリ7に格納する。そしてバッファメモリ7から読み出したデータをSA−CDデコーダ部16に転送し、再生処理を行う構成となっている。
この再生装置において、システムコントローラ10は、再生時には、SA−CDとしてのディスク90の管理情報(上述したエリアTOC)に記録されている転送レートの情報に基づき、その転送レートに相当する回転速度を基準としてスピンドルモータ2の回転を実行させる。
またシステムコントローラ10は再生動作中にバッファコントローラ15を介してバッファメモリ7のデータ格納量を監視し、その格納量に応じてスピンドルモータ2の回転速度を加減速制御する。この動作について説明していく。
以上の構成にみられるように本例の再生装置は、ディスク90から読み出したデータを一旦バッファメモリ7に格納する。そしてバッファメモリ7から読み出したデータをSA−CDデコーダ部16に転送し、再生処理を行う構成となっている。
この再生装置において、システムコントローラ10は、再生時には、SA−CDとしてのディスク90の管理情報(上述したエリアTOC)に記録されている転送レートの情報に基づき、その転送レートに相当する回転速度を基準としてスピンドルモータ2の回転を実行させる。
またシステムコントローラ10は再生動作中にバッファコントローラ15を介してバッファメモリ7のデータ格納量を監視し、その格納量に応じてスピンドルモータ2の回転速度を加減速制御する。この動作について説明していく。
図2(a)(b)は、バッファメモリ7の格納量とスピンドルモータ2に関するシステムコントローラ10の制御を示すが、まず図2(a)は、例えばディスク90が装填された際などの初期処理を示している。
システムコントローラ10は、ステップF101としてバッファメモリのサイズ設定を行う。例えばバッファメモリ7は、上述のように読出データのバッファリングに用いるほか、管理情報の格納や各種制御情報の格納にも用いられる。このためバッファメモリ7の領域設定を行うものである。
次にステップF102で、ディスク90の管理情報の読出を行う。即ち、ディスク90が装填された際には、ディスク90の種別判別処理や、各サーボ整定が行われて、ディスク90から情報を読み出せる状態とする。そしてシステムコントローラ10は光ピックアップ1をディスク90上の所定の領域にアクセスさせ、上述した管理情報(マスターTOC、エリアTOC)の読出を実行させる。読み出された管理情報はバッファメモリ7の所定領域に格納される。
ステップF103では、システムコントローラ10は、読み出された管理情報内容を確認し、基準転送レートの設定を行う。即ち図7で説明したエリアデータの内のエリアフラグを確認して基準転送レートを判別する。そして、その基準転送レートに対応するスピンドル回転速度を求め、サーボ回路4内のスピンドルコントロール部4aに対して基準回転速度としての設定を行う。
ステップF104では、システムコントローラ10はバッファコントローラ15に指示し、図2(b)の処理において必要となるバッファメモリ7の閾値の設定を実行させる。バッファコントローラ15は、例えば転送レートやバッファメモリ7におけるバッファリング領域サイズの設定に応じて、閾値を設定する。
システムコントローラ10は、ステップF101としてバッファメモリのサイズ設定を行う。例えばバッファメモリ7は、上述のように読出データのバッファリングに用いるほか、管理情報の格納や各種制御情報の格納にも用いられる。このためバッファメモリ7の領域設定を行うものである。
次にステップF102で、ディスク90の管理情報の読出を行う。即ち、ディスク90が装填された際には、ディスク90の種別判別処理や、各サーボ整定が行われて、ディスク90から情報を読み出せる状態とする。そしてシステムコントローラ10は光ピックアップ1をディスク90上の所定の領域にアクセスさせ、上述した管理情報(マスターTOC、エリアTOC)の読出を実行させる。読み出された管理情報はバッファメモリ7の所定領域に格納される。
ステップF103では、システムコントローラ10は、読み出された管理情報内容を確認し、基準転送レートの設定を行う。即ち図7で説明したエリアデータの内のエリアフラグを確認して基準転送レートを判別する。そして、その基準転送レートに対応するスピンドル回転速度を求め、サーボ回路4内のスピンドルコントロール部4aに対して基準回転速度としての設定を行う。
ステップF104では、システムコントローラ10はバッファコントローラ15に指示し、図2(b)の処理において必要となるバッファメモリ7の閾値の設定を実行させる。バッファコントローラ15は、例えば転送レートやバッファメモリ7におけるバッファリング領域サイズの設定に応じて、閾値を設定する。
再生動作時のスピンドルモータ2に対する制御は図2(b)のようになる。
例えば図1では示していない操作部からのユーザーの操作や、接続されたホスト機器からの指示などにより再生開始が指示されると、システムコントローラ10は、図1に示した各部に再生実行を指示してディスク90からのデータ再生を実行させるが、スピンドルモータ2に関する処理としては、ステップF201からステップF202に進む。
ステップF202では、バッファコントローラ15からの情報として、バッファメモリ7の格納量が、上記閾値を越えているか否かの情報を受け取り、それに応じて処理を分岐する。再生開始時点では、当然バッファメモリ7にはデータの格納がまだ実行されておらず、従って格納量は閾値より小さいため、まずステップF203に進み、スピンドルモータ2の回転速度を、上述した基準回転速度より10%高速な回転速度となるように指示する。この指示はサーボ回路4のスピンドルコントロール部4aに伝えられ、従ってスピンドルコントロール部4aは再生開始時点から、10%速い回転速度でスピンドルモータ2の回転を実行させることになる。
例えば図1では示していない操作部からのユーザーの操作や、接続されたホスト機器からの指示などにより再生開始が指示されると、システムコントローラ10は、図1に示した各部に再生実行を指示してディスク90からのデータ再生を実行させるが、スピンドルモータ2に関する処理としては、ステップF201からステップF202に進む。
ステップF202では、バッファコントローラ15からの情報として、バッファメモリ7の格納量が、上記閾値を越えているか否かの情報を受け取り、それに応じて処理を分岐する。再生開始時点では、当然バッファメモリ7にはデータの格納がまだ実行されておらず、従って格納量は閾値より小さいため、まずステップF203に進み、スピンドルモータ2の回転速度を、上述した基準回転速度より10%高速な回転速度となるように指示する。この指示はサーボ回路4のスピンドルコントロール部4aに伝えられ、従ってスピンドルコントロール部4aは再生開始時点から、10%速い回転速度でスピンドルモータ2の回転を実行させることになる。
以降、再生動作を停止するまで、システムコントローラ10の処理はステップF205からステップF202に戻る。そしてバッファメモリ7の格納量が閾値以下であれば、ステップ203で10%速い回転速度の指示を継続する。
一方、ある時点でバッファメモリ7の格納量が閾値を越えたら、ステップ204に進んで、スピンドルモータ2の回転速度を上述した基準回転速度より10%低速な回転速度となるように指示する。この場合サーボ回路4のスピンドルコントロール部4aは、10%遅い回転速度でスピンドルモータ2の回転を実行させることになる。
以降も、ステップF202の判断が継続して行われ、バッファメモリ7の格納量が閾値以下となっていれば、10%速い回転速度を指示し、バッファメモリ7の格納量が閾値を越えたら10%遅い回転速度を指示する処理を繰り返す。
ユーザー操作等により、ステップF205で再生停止要求有りと判断された場合は、ステップF205でスピンドルモータ2の回転を停止させ、スピンドルモータ2に関する制御を終える。
一方、ある時点でバッファメモリ7の格納量が閾値を越えたら、ステップ204に進んで、スピンドルモータ2の回転速度を上述した基準回転速度より10%低速な回転速度となるように指示する。この場合サーボ回路4のスピンドルコントロール部4aは、10%遅い回転速度でスピンドルモータ2の回転を実行させることになる。
以降も、ステップF202の判断が継続して行われ、バッファメモリ7の格納量が閾値以下となっていれば、10%速い回転速度を指示し、バッファメモリ7の格納量が閾値を越えたら10%遅い回転速度を指示する処理を繰り返す。
ユーザー操作等により、ステップF205で再生停止要求有りと判断された場合は、ステップF205でスピンドルモータ2の回転を停止させ、スピンドルモータ2に関する制御を終える。
この図2の処理によって実現される動作を図3で説明する。図3は再生動作中におけるバッファメモリ7のデータ格納量の推移を示している。
オーディオデータの再生の場合、つまりユーザーが楽曲等を聞くために再生を実行させる場合は、SA−CDデコード部16でのデコード処理後のオーディオデータ出力のレートは当然1倍速レートとしなければならない。つまり、バッファメモリ7にため込まれたオーディオデータをSA−CDデコード部16に送り、デコード処理を行って再生出力する場合の転送レートは1倍速レートである。従って、バッファメモリ7からのデータ読出は、SA−CDデコード部16の処理の事情によって多少変動することはあるが、基本的に1倍速の転送レートに即したものとなる。
これに対して、上記のように再生開始時点からは、ステップF203で基準回転速度より10%速い回転速度を指示してデータ読出を実行させる。つまりバッファメモリ7に対してデータ書き込みを行うレートの方がバッファメモリ7からデータ読出を行うレートよりも高い。従って図3の時点t0で再生が開始されるとすると、バッファメモリ7のデータ格納量は徐々に増加していく。
オーディオデータの再生の場合、つまりユーザーが楽曲等を聞くために再生を実行させる場合は、SA−CDデコード部16でのデコード処理後のオーディオデータ出力のレートは当然1倍速レートとしなければならない。つまり、バッファメモリ7にため込まれたオーディオデータをSA−CDデコード部16に送り、デコード処理を行って再生出力する場合の転送レートは1倍速レートである。従って、バッファメモリ7からのデータ読出は、SA−CDデコード部16の処理の事情によって多少変動することはあるが、基本的に1倍速の転送レートに即したものとなる。
これに対して、上記のように再生開始時点からは、ステップF203で基準回転速度より10%速い回転速度を指示してデータ読出を実行させる。つまりバッファメモリ7に対してデータ書き込みを行うレートの方がバッファメモリ7からデータ読出を行うレートよりも高い。従って図3の時点t0で再生が開始されるとすると、バッファメモリ7のデータ格納量は徐々に増加していく。
ここで、例えばt1時点で、データ格納量が閾値(ステップF104で設定された閾値)を越えたことが、バッファコントローラ15から伝えられたとする。するとシステムコントローラ10はステップF204に進んで、スピンドルモータ2の回転速度を基準回転速度より10%低い速度に制御する。するとt1時点以降は、バッファメモリ7に対してデータ書き込みを行うレートの方がバッファメモリ7からデータ読出を行うレートよりも低くなり、このため図示するように、バッファメモリ7のデータ格納量は徐々に下がっていく。
その後t2時点で、データ格納量が閾値以下となったことが判別されると、システムコントローラ10はステップF203に進んで、スピンドルモータ2の回転速度を基準回転速度より10%速い速度に制御する。従って再びバッファメモリ7の格納量は徐々に増加していくことになる。
以降同様に、t3時点で減速、t4時点で加速、t5時点で減速、t6時点で加速・・・というようにスピンドルモータ2の回転速度制御が行われ、これによってバッファメモリの格納量は、閾値前後の格納量で遷移していくことになる。
図中、「V110」は基準回転速度より10%速い回転速度の期間、「V90」は基準回転速度より10%遅い回転速度の期間を示している。
その後t2時点で、データ格納量が閾値以下となったことが判別されると、システムコントローラ10はステップF203に進んで、スピンドルモータ2の回転速度を基準回転速度より10%速い速度に制御する。従って再びバッファメモリ7の格納量は徐々に増加していくことになる。
以降同様に、t3時点で減速、t4時点で加速、t5時点で減速、t6時点で加速・・・というようにスピンドルモータ2の回転速度制御が行われ、これによってバッファメモリの格納量は、閾値前後の格納量で遷移していくことになる。
図中、「V110」は基準回転速度より10%速い回転速度の期間、「V90」は基準回転速度より10%遅い回転速度の期間を示している。
つまり、本例のスピンドルモータ2の回転速度制御は、基準回転速度より10%速い状態と10%遅い状態を交互に実行させる。これは必要最低限のスピンドル回転速度でデータの読み出しを行うことを実現するものである。実際上、従来のスピンドル回転数の約1/2の回転速度で再生動作を実現することができる。
このような動作により、オーディオデータの再生装置として、以下のような利点が得られることになる。
このような動作により、オーディオデータの再生装置として、以下のような利点が得られることになる。
まず、バッファメモリ7の格納量は少なくとも閾値近辺を保つように制御され、これによっては、例えばトラッキング外れやその他の原因によって一時的にデータ読出に支障が生じても、再生出力(ユーザーに対する音楽再生等)を中断させずに、正常な読出動作に回復する時間的余裕が得られるものとなる。
そして、データ格納量が設定された閾値前後を保ちつつ、スピンドルモータ2の回転が停止されない(休止期間がない)ということは、ディスク回転速度は、平均的にみて1倍速(基準転送レート)に相当する回転速度の前後に保たれることを意味する。つまりディスク回転が不必要な高速回転にならないまま、読出動作が休止されることなく継続する。
もちろん基準回転速度は、ディスク90の転送レート情報に基づいて設定されるため、平均的にみて基準転送レートに相当する回転速度に保たれることは、ディスク90の再生処理にとって適切となる。つまり速すぎることも遅すぎることもない。
そして、データ格納量が設定された閾値前後を保ちつつ、スピンドルモータ2の回転が停止されない(休止期間がない)ということは、ディスク回転速度は、平均的にみて1倍速(基準転送レート)に相当する回転速度の前後に保たれることを意味する。つまりディスク回転が不必要な高速回転にならないまま、読出動作が休止されることなく継続する。
もちろん基準回転速度は、ディスク90の転送レート情報に基づいて設定されるため、平均的にみて基準転送レートに相当する回転速度に保たれることは、ディスク90の再生処理にとって適切となる。つまり速すぎることも遅すぎることもない。
そして必要以上の高速回転にならないことで、ディスク回転に伴う風きり音はかなり低減される。
また、必要以上の高速回転にならないこと、及び休止期間が無く、読出/ディスク回転動作が継続されることで、光ピックアップ1を移送するアクチュエータ(光ピックアップ1内の二軸機構や、スレッド機構3)の動作が単純化され、アクセス回数も低減されるため、アクチュエータの機械的、電気的ノイズも低減される。
このようにノイズ音が低減されることで、本例の再生装置は、高品位なオーディオ再生装置として好適なものとなる。
また、必要以上の高速回転にならないこと、及び休止期間が無く、読出/ディスク回転動作が継続されることで、光ピックアップ1を移送するアクチュエータ(光ピックアップ1内の二軸機構や、スレッド機構3)の動作が単純化され、アクセス回数も低減されるため、アクチュエータの機械的、電気的ノイズも低減される。
このようにノイズ音が低減されることで、本例の再生装置は、高品位なオーディオ再生装置として好適なものとなる。
また、ディスク90からの読出動作において、休止期間と読出期間を繰り返すような動作はなくなることと、ディスク90の回転速度が1倍速レート前後であり、電力消費量の多い高速回転が行われないことで、低消費電力の再生装置とすることができる。
さらに、読出動作制御は、休止期間と読出期間を繰り返す動作よりは簡略化されるため、それらの動作制御を行うシステムコントローラ10におけるソフトウエアの負担の低減や設計の容易性という利点も得られる。
また高速回転が不要となれば、スピンドルモータやその周辺機構において高速回転に耐え得る機械設計を行わなくてもよくなり、部品やデバイスについての耐久性のスペックも下げられるため、設計のし易いシステムを実現できる。もちろん本例は高級機種としての再生装置に限定されるものではないため、設計の自由度が上がることでコストダウンが可能になることも大きな効果となる。
さらに、読出動作制御は、休止期間と読出期間を繰り返す動作よりは簡略化されるため、それらの動作制御を行うシステムコントローラ10におけるソフトウエアの負担の低減や設計の容易性という利点も得られる。
また高速回転が不要となれば、スピンドルモータやその周辺機構において高速回転に耐え得る機械設計を行わなくてもよくなり、部品やデバイスについての耐久性のスペックも下げられるため、設計のし易いシステムを実現できる。もちろん本例は高級機種としての再生装置に限定されるものではないため、設計の自由度が上がることでコストダウンが可能になることも大きな効果となる。
4.変形例
以上、実施の形態を説明してきたが、本発明は上記例に関わらず、各種変形例が考えられる。
まず、図2,図3で説明した処理において、スピンドルモータ2の回転速度を+m%、と−n%で切り換えるが、上記例ではm=n=10とし、+10%と−10%で切り換える例と説明した。ここでm%=n%=10%とするのは一例であり、+5%、−5%とするなど、他の速度設定例は当然に考えられる。もちろんm≠nとし、例えば加速時には+10%、減速時には−5%とするなどの例も考えられる。
また、この加減速の値を転送レート情報に応じて可変設定してもよい。
さらに、基準回転速度も加え、例えば+n%、基準回転速度、−m%の3段階で加減速制御しても良い。例えば第1,第2の閾値を設定し(第1の閾値>第2の閾値)、格納量が第1,第2の閾値の間であれば基準回転速度、第2の閾値より少なければ+n%の回転速度、第1の閾値を越えたら−m%の回転速度とするような例である。
もちろんさらに多段階に細かく回転速度制御を行っても良い。
また閾値はステップF104で設定するものとしたが、例えば閾値を固定的な値とすることも考えられる。
以上、実施の形態を説明してきたが、本発明は上記例に関わらず、各種変形例が考えられる。
まず、図2,図3で説明した処理において、スピンドルモータ2の回転速度を+m%、と−n%で切り換えるが、上記例ではm=n=10とし、+10%と−10%で切り換える例と説明した。ここでm%=n%=10%とするのは一例であり、+5%、−5%とするなど、他の速度設定例は当然に考えられる。もちろんm≠nとし、例えば加速時には+10%、減速時には−5%とするなどの例も考えられる。
また、この加減速の値を転送レート情報に応じて可変設定してもよい。
さらに、基準回転速度も加え、例えば+n%、基準回転速度、−m%の3段階で加減速制御しても良い。例えば第1,第2の閾値を設定し(第1の閾値>第2の閾値)、格納量が第1,第2の閾値の間であれば基準回転速度、第2の閾値より少なければ+n%の回転速度、第1の閾値を越えたら−m%の回転速度とするような例である。
もちろんさらに多段階に細かく回転速度制御を行っても良い。
また閾値はステップF104で設定するものとしたが、例えば閾値を固定的な値とすることも考えられる。
また、図2(a)(b)の処理はシステムコントローラ10の処理として説明したが、バッファコントローラ15が図2(b)の処理を行うようにしてもよい。つまり、バッファコントローラ15が閾値とバッファメモリ7の格納量を監視して、その比較結果によりステップF203,F204の制御処理(サーボ回路4のスピンドルコントロール部4aに対する指示)を実行するものである。バッファコントローラ15がこの制御を行うことで、再生中のシステムコントローラ10の処理負担を軽減できる。
さらに、スピンドルコントロール部4aが図2(b)のステップF203,F204の処理を行うようにしても良い。
即ち、バッファコントローラ15は、バッファメモリの格納量を監視し、ステップF202としての閾値との比較結果の情報をスピンドルコントロール部4aに受け渡すようにする。スピンドルコントロール部4aは、受け取った情報に基づいて、自動的にステップF203又はF204の処理を行ってスピンドルモータ2の回転速度を加減速する。スピンドルコントロール部4aは、ステップF205としてシステムコントローラ10からの停止指示があるまでは、ステップF202でバッファコントローラ15からの比較結果情報に応じて、ステップF203又はF204の処理を繰り返す。
このようにすれば、システムコントローラ10だけでなく、バッファコントローラ15の処理負担も軽減できる。
即ち、バッファコントローラ15は、バッファメモリの格納量を監視し、ステップF202としての閾値との比較結果の情報をスピンドルコントロール部4aに受け渡すようにする。スピンドルコントロール部4aは、受け取った情報に基づいて、自動的にステップF203又はF204の処理を行ってスピンドルモータ2の回転速度を加減速する。スピンドルコントロール部4aは、ステップF205としてシステムコントローラ10からの停止指示があるまでは、ステップF202でバッファコントローラ15からの比較結果情報に応じて、ステップF203又はF204の処理を繰り返す。
このようにすれば、システムコントローラ10だけでなく、バッファコントローラ15の処理負担も軽減できる。
またさらには、スピンドルコントロール部4aが図2(b)のステップF202,F203,F204の処理を行うようにしても良い。
即ち、バッファコントローラ15は、バッファメモリの格納量を監視し、その格納量の情報のみをスピンドルコントロール部4aに受け渡すようにする。スピンドルコントロール部4aは、受け取った格納量の情報をステップF202の処理として設定された閾値と比較し、その比較結果に基づいてステップF203又はF204の処理を行ってスピンドルモータ2の回転速度を加減速する。スピンドルコントロール部4aは、ステップF205としてシステムコントローラ10からの停止指示があるまでは、ステップF202でバッファコントローラ15からの格納量の情報に対する閾値との比較処理を行い、その比較結果応じてステップF203又はF204の処理を行うことを繰り返す。このようにすれば、バッファコントローラ15の処理負担をさらに軽減できる。
なお、この場合、図2(a)のステップF104で設定されるバッファ閾値の設定値は、スピンドルコントロール部4aにおいて保持されることになる。
即ち、バッファコントローラ15は、バッファメモリの格納量を監視し、その格納量の情報のみをスピンドルコントロール部4aに受け渡すようにする。スピンドルコントロール部4aは、受け取った格納量の情報をステップF202の処理として設定された閾値と比較し、その比較結果に基づいてステップF203又はF204の処理を行ってスピンドルモータ2の回転速度を加減速する。スピンドルコントロール部4aは、ステップF205としてシステムコントローラ10からの停止指示があるまでは、ステップF202でバッファコントローラ15からの格納量の情報に対する閾値との比較処理を行い、その比較結果応じてステップF203又はF204の処理を行うことを繰り返す。このようにすれば、バッファコントローラ15の処理負担をさらに軽減できる。
なお、この場合、図2(a)のステップF104で設定されるバッファ閾値の設定値は、スピンドルコントロール部4aにおいて保持されることになる。
即ち本発明の請求項でいう制御手段としては、例えば図1の構成においてシステムコントローラ8、或いはバッファコントローラ15、或いはスピンドルコントロール部4aのいずれか、又はこれらの複合機能として実現できるものである。
またSA−CDに対応する再生装置の場合で説明したが、SA−CD再生装置に限らず、DVD再生装置でも本発明は適用できる。
また、例えばDVD再生装置の場合、データの圧縮率の変動により転送レートが変動することがあるが、本発明の処理はそれにも応じた回転速度制御ともなるため好適な動作が実現される。
さらに本発明は、ブルーレイディスク(Blu-Ray Disc)システムなど、次世代ディスクシステムにおいても適用できる。即ちバッファメモリを介した再生処理を行うシステムで広く利用できる。また、データの転送レートが変化するシステムについて応用可能である。
また、例えばDVD再生装置の場合、データの圧縮率の変動により転送レートが変動することがあるが、本発明の処理はそれにも応じた回転速度制御ともなるため好適な動作が実現される。
さらに本発明は、ブルーレイディスク(Blu-Ray Disc)システムなど、次世代ディスクシステムにおいても適用できる。即ちバッファメモリを介した再生処理を行うシステムで広く利用できる。また、データの転送レートが変化するシステムについて応用可能である。
1 光ピックアップ、2 スピンドルモータ、4 サーボ回路、4a スピンドルコントロール部、5 RFアンプ、7 バッファメモリ、10 システムコントローラ、15 バッファコントローラ、16 SA−CDデコーダ部
Claims (5)
- ディスク記録媒体を回転させる回転手段と、
上記回転手段で回転駆動されているディスク記録媒体からデータを読み出す読出手段と、
上記読出手段によって読み出されたデータを一時的に格納するバッファメモリ手段と、
上記バッファメモリ手段から読み出したデータに対して必要な処理を行い、再生データとして出力する再生処理手段と、
上記読出手段による上記ディスク記録媒体からのデータ読出動作中において、上記バッファメモリ手段のデータ格納量に応じて上記回転手段の回転速度を制御することで、上記バッファメモリ手段でのデータ格納量が設定値前後を保ちつつ、上記回転手段の回転が停止されないようにする制御手段と、
を備えたことを特徴とする再生装置。 - 上記制御手段は、上記バッファメモリ手段のデータ格納量が上記設定値を越えた場合に、上記回転手段の回転速度を、基準転送レートに対応する回転速度よりn%低速化し、上記バッファメモリ手段のデータ格納量が上記設定値より少なくなった場合に、上記回転手段の回転速度を、基準転送レートに対応する回転速度よりm%高速化することを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
- 上記制御手段は、上記ディスク記録媒体に記録されている管理情報に基づいて上記基準転送レートを決定することを特徴とする請求項2に記載の再生装置。
- 上記ディスク記録媒体は、記録する信号に対してオーバーサンプリング及びΔΣ変調を施して得られる1ビットオーディオデジタル信号が記録された記録媒体であることを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
- 回転駆動されているディスク記録媒体からデータを読み出す読出ステップと、
上記読出ステップで読み出されたデータをバッファメモリ手段に一時的に格納する格納ステップと、
上記バッファメモリ手段から読み出したデータに対して必要な処理を行い、再生データとして出力する再生処理ステップと、
上記読出ステップとしての上記ディスク記録媒体からのデータ読出動作中において、上記バッファメモリ手段のデータ格納量に応じて上記ディスク記録媒体の回転速度を制御することで、上記バッファメモリ手段でのデータ格納量が設定値前後を保ちつつ、上記ディスク記録媒体の回転駆動が停止されないようにする制御ステップと、
を備えたことを特徴とする再生方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004035204A JP2005228399A (ja) | 2004-02-12 | 2004-02-12 | 再生装置、再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009266287A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-11-12 | Kenwood Corp | データ読み出し装置及びこれを用いた音楽再生装置、データ読み出し方法、並びに、プログラム |
-
2004
- 2004-02-12 JP JP2004035204A patent/JP2005228399A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009266287A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-11-12 | Kenwood Corp | データ読み出し装置及びこれを用いた音楽再生装置、データ読み出し方法、並びに、プログラム |
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