JP2005227746A - コンタクトレンズの迅速な消毒を提供する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】眼に安全な消毒溶液でコンタクトレンズを消毒する方法を提供する。
【解決手段】以下の工程を含むソフトコンタクトレンズを洗浄/消毒する方法:(a)コンタクトレンズを以下の成分(i)〜(iii)を含む眼に安全な溶液でこすり洗いする工程((i)殺菌に有効量の以下の式を有する約2.0〜約8.0ppmの量のビス(ビグアニド)のヒドロクロリド塩または対応するモル量の別の水溶性塩または遊離塩基の形態のビス(ビグアニド):
(ii)有効量の緩衝剤;(iii)有効量の界面活性剤);および(b)工程(a)でこすり洗いしたコンタクトレンズを約5〜約75分の総時間で該溶液中に浸漬する工程であって75分間の最小浸漬時間を超える浸漬が必要とされない工程;および(c)処理されたレンズを装着者の眼に直接置く工程であって異なる溶液でのすすぎが必要とされない工程。
【選択図】なし
【解決手段】以下の工程を含むソフトコンタクトレンズを洗浄/消毒する方法:(a)コンタクトレンズを以下の成分(i)〜(iii)を含む眼に安全な溶液でこすり洗いする工程((i)殺菌に有効量の以下の式を有する約2.0〜約8.0ppmの量のビス(ビグアニド)のヒドロクロリド塩または対応するモル量の別の水溶性塩または遊離塩基の形態のビス(ビグアニド):
(ii)有効量の緩衝剤;(iii)有効量の界面活性剤);および(b)工程(a)でこすり洗いしたコンタクトレンズを約5〜約75分の総時間で該溶液中に浸漬する工程であって75分間の最小浸漬時間を超える浸漬が必要とされない工程;および(c)処理されたレンズを装着者の眼に直接置く工程であって異なる溶液でのすすぎが必要とされない工程。
【選択図】なし
Description
(発明の分野)
本発明は、特定のビス(ビグアニド)を含む眼に安全な消毒溶液でコンタクトレンズを消毒する新しくかつ改良された方法に関し、これにより溶液の増加した殺菌性(microbiocidal)効力がコンタクトレンズを処置するためのより迅速な消毒レジメンを可能にする。
本発明は、特定のビス(ビグアニド)を含む眼に安全な消毒溶液でコンタクトレンズを消毒する新しくかつ改良された方法に関し、これにより溶液の増加した殺菌性(microbiocidal)効力がコンタクトレンズを処置するためのより迅速な消毒レジメンを可能にする。
(発明の背景)
一般に、幅広い使用におけるコンタクトレンズは2つのカテゴリーに分かれる:(1)アクリル酸エステル(例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA))の重合により調製される材料から形成されるハードレンズ、ならびにシリコーンアクリレートおよびフルオロシリコーンメタクリレートから形成されるより新しい硬質の気体透過性(RGP)レンズ、および(2)重合された親水性または疎水性モノマー(例えば、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)から作成されるゲル、ヒドロゲルまたはソフトタイプレンズ。ハードアクリル酸タイプコンタクトレンズは、低い水蒸気拡散定数、光、酸素および加水分解の影響に対する耐性によって特徴づけられ、そして少量の水性流体のみ吸収する。ハードコンタクトレンズの耐久性のために、それらの水をほとんど吸収しない傾向と合わせて、適切な消毒剤、洗浄剤または他のレンズケア化合物の選択はそれほど重要ではない。
一般に、幅広い使用におけるコンタクトレンズは2つのカテゴリーに分かれる:(1)アクリル酸エステル(例えば、ポリメチルメタクリレート(PMMA))の重合により調製される材料から形成されるハードレンズ、ならびにシリコーンアクリレートおよびフルオロシリコーンメタクリレートから形成されるより新しい硬質の気体透過性(RGP)レンズ、および(2)重合された親水性または疎水性モノマー(例えば、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)から作成されるゲル、ヒドロゲルまたはソフトタイプレンズ。ハードアクリル酸タイプコンタクトレンズは、低い水蒸気拡散定数、光、酸素および加水分解の影響に対する耐性によって特徴づけられ、そして少量の水性流体のみ吸収する。ハードコンタクトレンズの耐久性のために、それらの水をほとんど吸収しない傾向と合わせて、適切な消毒剤、洗浄剤または他のレンズケア化合物の選択はそれほど重要ではない。
しかし、ハードレンズと異なり、ソフトタイプコンタクトレンズおよび特定のより新しい強固な気体透過性コンタクトレンズは、有意により多くの流体、周囲の汚染物質、水の不純物、および抗菌剤ならびにレンズケア溶液において一般に見出されている他の活性成分と結合し、かつ濃縮する傾向を有する。ほとんどの場合において、レンズケア溶液中の低レベルの成分は、適切に使用されれば眼組織に刺激を与えない。それにも関わらず、タンパク質沈積物のソフトレンズ材料に対する固有の結合作用のために、いくつかの消毒剤および保存剤はレンズ表面上に堆積する傾向があり、そして強力に危険なレベルまで濃縮され得、その結果放出された場合、角膜炎および他の眼組織への刺激を引き起こし得る。
消毒剤および保存剤をコンタクトレンズ表面上に結合し、そして濃縮する問題、を緩和するための過去の努力ならびに眼組織への刺激の可能性を減少することは、全体的に満足のいくものではなかった。例えば、毒性レベルが低いにも関わらず、全ての消毒剤が全てのタイプのコンタクトレンズとの使用に関して適合するわけではない。それらが有効な抗菌剤であっても、それらの使用はレンズの親水性特性の損失を生じ得、溶液の不安定性を生じ得、または特定のタイプのハードレンズ(例えば、ケイ素高含有)との適合性を失うことさえあり得る。
他の抗菌剤は、コンタクトレンズとより適合性であることが見出されており、そしてレンズ表面上のより少ない結合を示す。1つの場合において、クロルヘキシジン(ビグアニドの1種)はソフトレンズ材料への結合がベンズアルコニウムクロリドよりも7倍少ないが、タンパク質性オイル状涙−フィルム沈積物の存在は、清浄なレンズの量を超えて吸収されるクロルヘキシジンの量を倍加し得る。米国特許第4,354,952号は、特定の両性でかつ非イオン性界面活性剤と組み合わせてクロルヘキシジンまたはその塩を含む非常に希薄な消毒および洗浄溶液を開示する。これらの溶液は、親水性ソフトコンタクトレンズ上のクロルヘキシジンの結合の量を減少することが見出された。本発明により達成される結合の減少にも関わらず、クロルヘキシジンの使用は、特定の相殺関係(tradeoff)を生じた。クロルヘキシジンの抗菌活性は、特定の両性界面活性剤と使用される場合に減少され得る。さらに、適切な比率で使用されない場合、非イオン性タイプ界面活性剤もまた使用されなければ、界面活性剤および消毒剤は沈殿することが報告されている。
米国特許第4,361,548号は、ポリマー(すなわち、約10,000〜1,000,000の範囲の分子量を有するポリジメチルジアリルアンモニウムクロリド(DMDAAC))の希釈水性溶液を含むコンタクトレンズ消毒剤および保存剤を開示する。0.00001重量%程度に低いDMDAACホモポリマーの量は、エンハンサー(例えば、チメロサール(thimerosal)、ソルビン酸またはフェニル水銀塩(phenylmercuric salt))が、それらと共に使用される場合に用いられ得る。DMDAACを用いてレンズ結合および付随する眼組織の刺激が減少されたが、数人のユーザーで上記所望の臨床レベルであることが見出された。
英国特許1,432,345号は、ポリマービグアニドおよび混合ホスフェート緩衝液を含むコンタクトレンズ消毒組成物を開示する。この特許により包含される生成物は、消費者に受け入れられないことが分かった。角膜染色は、臨床受容可能性(cliincal acceptability)の指標であり、そしてこの特許により開示される組成物は17%以上の染色価(staining value)を有し、臨床的に望まれる染色価はさらにそれより高い。
ソフトレンズ結合を減少しそして排除するための他の努力は、抗結合剤または無毒化剤(例えば、ポリビニルピロリドン(PVP)およびポリビニルアルコール(PVA))の使用へと向かった。しかし、大半のものに関して、これらのポリマー単独ではレンズ結合および眼組織への刺激を減少する効果は見出されなかった。
Ogunbiyiらへの米国特許第4,758,595号は、ポリグアニドビグアニド(PAPB)を含むコンタクトレンズ溶液が、ホウ酸塩緩衝液と組み合わされる場合に増強された効力を有することを開示した。このような溶液は、ハードおよびソフト型のレンズ両方に適合性で、かつ一般に公知の消毒技術(例えば、周囲温度条件下での「冷」浸漬、および高温での消毒方法)の実質的に任意のものとの使用に適応可能である。これらの消毒および保存溶液は、ソフトタイプコンタクトレンズと共に使用される場合、非常に低毒性に関連する低濃度で殺菌活性および殺真菌活性のそれらの広いスペクトルについて特に顕著である。Ogunbiyiらは、高分子量範囲のビグアニドポリマーが通常、対応する低分子量材料よりも低い毒性レベルを示すことを記載した。
PAPBおよびホウ酸塩、または他の非ホスフェート緩衝液を含む組成物は、種々の製品で商業化されているが、約1.0ppm以下のレベルである。安全および快適性のための豊かな余裕を提供するために、消毒効力の所望レベルを維持しながら、殺菌可能な最低レベルを提供することが一般に望ましい。
PAPBを含む市販コンタクトレンズ溶液は、最少で4時間の浸漬時間を必要とする生成物の使用のためのレジメンを要する。コンタクトレンズ装着者による日ベース(daily basis)においてなされることが通例であるように、明らかに、このような浸漬要件はコンタクトレンズの一晩の消毒および浸漬に一貫している。しかし、コンタクトレンズ装着者は、より短時間の間コンタクトレンズを外す機会(例えば、水泳、読書または眼鏡が特定の仕事に好ましくあり得る他の活動中)を有し得る。いくらかの人々は、1日のある部分の間(例えば、特定の仕事活動)眼鏡をかけ得、1日のある部分の間(例えば、特定の社会的機会の間)コンタクトレンズを装着し得る。1日のうちの予定のない時間でのレンズの除去はまた、レンズからの周囲の残骸を除去するための必要性から生じ、または偶発的なレンズ除去(例えば、まばたきによる機会)から生じ得る。このような場合において、コンタクトレンズが1日のうちに複数回眼に装着される場合、4時間の浸漬は現実的ではなく不便であり得る。より迅速な消毒を提供する生成物がない場合において、適切に消毒されていないレンズの再挿入が生じ得る。従って、最少浸漬時間を実質的に4時間未満のに減少する消毒溶液が望ましい。
レンズを消毒するための比較的より短い浸漬時間を要する溶液または方法は、消毒するための比較的より長い浸漬時間を要する溶液または方法よりも効果的あるいは強力であることが一般に求められるだろう。
Tsaoらへの米国特許第5,411,597号および5,411,598号は、比較的短時間でレンズを消毒するように設計されたコンタクトレンズ溶液を開示する。このような溶液は、高濃度のアルキレングリコールおよびアルカノールを含む。このような溶液の短所は、ヒトの眼と接触するには毒性が強すぎることであり、従って眼にコンタクトレンズを装着する前にコンタクトレンズから洗い流されなければならない。
しかし、溶液の殺菌効果を強くすればするほど、毒性効果を示し得、または快適性を得るには不利に影響し得る可能性が高い。実際に、他の場面(例えば、うがい薬、化粧品等)で使用される多くの効果的な殺菌剤は、そのような生成物において使用するために十分に安全であるが、眼への使用を含む眼科的な使用では毒性が強すぎる。上記に示すように、これはとりわけソフトレンズを用いる場合である。なぜなら、それらは化学物質を結合する傾向を有するからである。
レンズをより短い時間で消毒することができ、それによって最短浸漬時間(minimum soaking time)が短縮されるが、消毒溶液を除去するのにすすぎを必要としないようなコンタクトレンズ溶液を得ることが望ましい。レンズを消毒するための最も一般的な製品のいくつかは、レンズを洗浄し、消毒し、そして濡らし、続いてすすぐことなく直接「挿入(眼上への配置)」して使用され得る、多目的溶液である。明らかに、コンタクトレンズのケアのために単一の溶液を用いることができることは、有利なことである。しかし、このような溶液は、特に眼に穏やかでなければならない。なぜなら、上記のように、挿入されたときに溶液のいくらかはレンズ上にあり、そして眼と接触するからである。
従って、(1)最短浸漬期間が実質的に短縮され得るような高レベルの抗菌活性、および(2)消毒剤がレンズ表面上に結合する傾向にかかわらず、溶液が、すすぐことなくコンタクトレンズを処理するのに用いられ得るような、眼組織への低いオーダーの毒性、の両方を同時に提供し得る、コンタクトレンズを消毒するための改良された溶液または方法が必要とされている。開発が取り組まれている間、ソフトコンタクトレンズ用の多目的溶液を用いてレンズを消毒する方法を得ることは特に望ましい。この方法は、多目的溶液で短時間浸漬および/または再び濡らした(rewetting)後に、コンタクトレンズを眼上に直接配置することを可能にする。
(発明の簡単な説明)
本発明は、コンタクトレンズ用の眼科学的に安全な消毒溶液を用いてコンタクトレンズを消毒する方法に関する。この溶液は、約2.0ppm〜約8.0ppmのビス(ビグアニド)ヒドロクロリド塩、あるいは対応する濃度の同様のビス(ビグアニド)を、遊離の塩基または異なる水溶性塩の形態で含む。このビス(ビグアニド)は、以下の一般式を有する:
本発明は、コンタクトレンズ用の眼科学的に安全な消毒溶液を用いてコンタクトレンズを消毒する方法に関する。この溶液は、約2.0ppm〜約8.0ppmのビス(ビグアニド)ヒドロクロリド塩、あるいは対応する濃度の同様のビス(ビグアニド)を、遊離の塩基または異なる水溶性塩の形態で含む。このビス(ビグアニド)は、以下の一般式を有する:
本発明で用いられる溶液は、有効量(好適には、約0.01重量%〜5重量%の量)の緩衝剤、有効量(好適には、約0.01重量%〜5重量%の量)の界面活性剤、および少なくとも約90重量%の水もまた含み得る。本発明の1つの実施態様では、界面活性剤は、中性または非イオン性の界面活性剤である。
本発明は、殺菌(microbiocidally)有効量の上記式(I)のビス(ビグアニド)を、約2.0ppm〜約8.0ppm(好適には、2.0ppm〜6.0ppm)の範囲で、ジヒドロクロリド塩または対応するモル量の別の塩またはその遊離の塩基の形態で、有効量の少なくとも1つの緩衝剤、少なくとも1つの等張性剤(tonicity agent)、および少なくとも1つの界面活性剤と組み合わせて含む水溶液に、75分を越えない期間にわたって、レンズを浸漬させる工程、次いで処理されたレンズを眼上に直接配置する工程を包含する。本方法の好適な実施態様では、最短浸漬期間は、約10分〜約60分の範囲である。
上記に加えて、本発明は、以下を提供する:
項目1.ソフトコンタクトレンズを洗浄および/または消毒する方法であって、以下の工程:
(a)該コンタクトレンズを以下の成分(i)から(iii)を含む眼に安全な溶液でこすり洗いする工程:
(i)殺菌に有効量の、約2.0〜約8.0ppmの量のビス(ビグアニド)のヒドロクロリド塩、または対応するモル量の、別の水溶性塩または遊離塩基の形態のビス(ビグアニド)であって、ビス(ビグアニド)は以下の一般式を有する:
項目1.ソフトコンタクトレンズを洗浄および/または消毒する方法であって、以下の工程:
(a)該コンタクトレンズを以下の成分(i)から(iii)を含む眼に安全な溶液でこすり洗いする工程:
(i)殺菌に有効量の、約2.0〜約8.0ppmの量のビス(ビグアニド)のヒドロクロリド塩、または対応するモル量の、別の水溶性塩または遊離塩基の形態のビス(ビグアニド)であって、ビス(ビグアニド)は以下の一般式を有する:
ここで、R1およびR4は、4〜12個の炭素原子を有する分岐もしくは非分岐アルキル、4〜12個の炭素原子を有するアルコキシアルキルエーテルもしくはアルキルスルフィドチオエーテル基、または5〜12個の炭素原子を有するシクロアルキルもしくはシクロアルキル−アルキル基からなる群から独立して選択され;R2およびR3は、水素、1〜12個の炭素原子を有するアルキル、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシアルキル、または5〜12個の炭素原子を有するシクロアルキルもしくはシクロアルキル−アルキルからなる群から独立して選択され;R6およびR7は、水素および1〜6個の炭素原子を有するアルキル基からなる群から独立して選択され、上記式のAは4〜16個の炭素原子を有する二価の基であり、アルキレン、アルキルオキシアルキル、およびアルキルスルフィド基からなる群から選択され、ここで、該アルキルオキシアルキルまたはアルキルスルフィド基は、1個以上の酸素および/もしくは硫黄原子を挿入されたポリメチレン鎖か、またはアルコキシ(−OR8)もしくはアルキルチオ(−SR9)基で置換されたポリメチレン鎖のいずれかであり、ここでR8およびR9は、1〜12個の炭素原子を有するアルキル、または5〜12個の炭素原子を有するシクロアルキルもしくはシクロアルキル−アルキルからなる群から独立して選択され、またはここでAは、シクロヘキサンもしくはジアザシクロヘキサンの二価の基を挿入された8〜16個の炭素原子を有する二価のポリメチレン基である;
(ii)有効量の緩衝剤;
(iii)有効量の界面活性剤;および
(b)工程(a)でこすり洗いしたコンタクトレンズを約5分から約75分の範囲の総時間で該溶液中に浸漬する工程であって、75分間の最小浸漬時間を超える浸漬が必要とされない、工程;および
(c)処理されたレンズを装着者の眼に直接置く工程であって、異なる溶液でのすすぎが必要とされない、工程、
を包含する方法。
(ii)有効量の緩衝剤;
(iii)有効量の界面活性剤;および
(b)工程(a)でこすり洗いしたコンタクトレンズを約5分から約75分の範囲の総時間で該溶液中に浸漬する工程であって、75分間の最小浸漬時間を超える浸漬が必要とされない、工程;および
(c)処理されたレンズを装着者の眼に直接置く工程であって、異なる溶液でのすすぎが必要とされない、工程、
を包含する方法。
項目2.前記浸漬時間が、約75分から約60分の総時間内であり、前記最小浸漬時間が約60分以下である、項目1に記載の方法。
項目3.前記浸漬時間が、約10分から約45分の範囲内であり、前記最小浸漬時間が約45分以下である、項目1に記載の方法。
項目4.前記浸漬時間が、約10分から約30分の範囲であり、前記レンズ装着者による前記レンズケアのための前記最小浸漬時間が約30分以下である、項目1に記載の方法。
項目5.前記界面活性剤が、0.01〜5.0パーセントの量の、中性あるいは非イオン性界面活性剤である、項目1に記載の方法。
項目6.前記界面活性剤が、複数のポリ(オキシアルキレン)鎖を有する中性あるいは非イオン性の界面活性剤であり、該ポリ(オキシアルキレン)の各々は(−OR)繰り返し単位を含み、ここでRは独立して2〜6個の炭素原子を有するアルキレンである、項目1に記載の方法。
項目7.前記界面活性剤が、ポリ(エチレンオキシド)とポリ(プロピレンオキシド)セグメントとのブロックコポリマーを含む、中性あるいは非イオン性の界面活性剤である、項目6に記載の方法。
項目8.前記ビス(ビグアニド)の量が2.5〜6.0ppmである、項目1に記載の方法。
項目9.前記ビス(ビグアニド)の量が3.0〜5.0ppmである、項目1に記載の方法。
またはその水溶性塩を有し、ここでR1およびR4は、分岐または非分岐アルキル、アルコキシアルキルエーテルまたはアルキルスルフィドチオエーテル基からなる群から独立して選択され、nは5〜7である、項目1に記載の方法。
項目11.コンタクトレンズを洗浄および/または消毒する方法であって、以下の工程:
(a)該コンタクトレンズを以下の成分(i)から(iv)を含む眼に安全な溶液でこすり洗いする工程:
(i)殺菌に有効量の、約2.0〜約8.0ppmの量のビス(ビグアニド)のヒドロクロリド塩、または対応するモル量の、別の水溶性塩または遊離塩基の形態のビス(ビグアニド)であって、ビス(ビグアニド)は以下の一般式を有する:
(a)該コンタクトレンズを以下の成分(i)から(iv)を含む眼に安全な溶液でこすり洗いする工程:
(i)殺菌に有効量の、約2.0〜約8.0ppmの量のビス(ビグアニド)のヒドロクロリド塩、または対応するモル量の、別の水溶性塩または遊離塩基の形態のビス(ビグアニド)であって、ビス(ビグアニド)は以下の一般式を有する:
ここで、R1およびR4は、4〜12個の炭素原子を有する分岐もしくは非分岐アルキル、4〜12個の炭素原子を有するアルコキシアルキルもしくはアルキルスルフィド基、または5〜12個の炭素原子を有するシクロアルキルもしくはシクロアルキル−アルキル基からなる群から独立して選択され;R2およびR3は、水素、1〜12個の炭素原子を有するアルキル、1〜12個の炭素原子を有するアルコキシアルキル、または5〜12個の炭素原子を有するシクロアルキルもしくはシクロアルキル−アルキルからなる群から独立して選択され;R6およびR7は、水素および1〜6個の炭素原子を有するアルキル基からなる群から独立して選択され、上記式のAは4〜16個の炭素原子を有する二価の基であり、アルキレン、アルキルオキシアルキル、およびアルキルスルフィド基からなる群から選択され、ここで、該アルキルオキシアルキルまたはアルキルスルフィド基は、1個以上の酸素および/もしくは硫黄原子を挿入されたポリメチレン鎖か、またはアルコキシ(−OR8)もしくはアルキルチオ(−SR9)基で置換されたポリメチレン鎖のいずれかであり、ここでR8およびR9は、1〜12個の炭素原子を有するアルキル、または5〜12個の炭素原子を有するシクロアルキルもしくはシクロアルキル−アルキルからなる群から独立して選択され、またはここでAは、シクロヘキサンまたはジアザシクロヘキサンの二価の基を挿入された8〜16個の炭素原子を有する二価のポリメチレン基である;
(ii)約0.1〜3.0ppmの総量の1種以上のポリマービグアニドであって、以下の式:
を有するポリマービグアニドであり、ここで、Zは該ポリマーを通して同じかまたは異なり得る有機二価架橋基であり、nは少なくとも3であり、そしてX1およびX2は−NH2および
からなる群から独立して選択される;
(iii)有効量の緩衝剤;
(iv)有効量の界面活性剤の存在;および
(b)工程(a)でこすり洗いされたコンタクトレンズを約5分から約75分の範囲の総時間で該溶液に浸漬する工程であって、75分間の最小浸漬時間を超える浸漬が必要とされない、工程;および
(c)処理されたレンズを装着者の眼に直接置く工程であって、異なる溶液ですすぎが必要とされない、工程、
を包含する方法。
(ii)約0.1〜3.0ppmの総量の1種以上のポリマービグアニドであって、以下の式:
(iii)有効量の緩衝剤;
(iv)有効量の界面活性剤の存在;および
(b)工程(a)でこすり洗いされたコンタクトレンズを約5分から約75分の範囲の総時間で該溶液に浸漬する工程であって、75分間の最小浸漬時間を超える浸漬が必要とされない、工程;および
(c)処理されたレンズを装着者の眼に直接置く工程であって、異なる溶液ですすぎが必要とされない、工程、
を包含する方法。
項目12.前記浸漬時間が、約7.5分から約60分の総時間内であり、前記最小浸漬時間が約60分以下である、項目11に記載の方法。
項目13.前記浸漬時間が、約10分から約30分の範囲であり、前記レンズ装着者による前記レンズケアのための前記最小必要浸漬時間が約30分以下である、項目11に記載の方法。
項目14.前記溶液が、6.0と8.0との間のpHを有し、さらに持続剤(tonicity agent)および緩衝剤を含む、項目11に記載の方法。
項目15.前記溶液が、中性または非イオン性界面活性剤である、界面活性剤を含む、項目11に記載の方法。
項目16.前記界面活性剤が、複数のポリ(オキシアルキレン)鎖を有する中性または非イオン性の界面活性剤であり、該ポリ(オキシアルキレン)の各々は(−OR)繰り返し単位を含み、ここでRは独立して2〜6個の炭素原子を有するアルキレンである、項目11に記載の方法。
項目17.前記ビス(ビグアニド)の量が、約2.5〜約6.0ppmである、項目1に記載の消毒溶液。
項目18.前記ビス(ビグアニド)の量が、約3.0〜約5.0ppmである、項目1に記載の消毒溶液。
項目19.前記ビス(ビグアニド)が、以下の式:
またはその水溶性塩を有し、ここで、R1およびR4は、分岐もしくは非分岐アルキル、アルコキシアルキルエーテルまたはアルキルスルフィドチオエーテル基からなる群から独立して選択され、nは5〜7である、項目1または2に記載の方法。
(発明の詳細な説明)
上記のように、本発明は、上記式(I)の化合物を含む水溶液の形態である組成物、およびコンタクトレンズ(特にソフトコンタクトレンズ)を消毒および/または保存するための溶液を使用する方法に関する。本発明の消毒溶液は、広範なスペクトルの微生物(Staphylococcus aureus、Pseudomonas aeruginosa、Serratia marcescens、Candida albicans、およびFusarium solaniが挙げられるが、これらに限定されない)に対して、低濃度で有効である。消毒溶液は、1つ以上の活性成分(例えば、抗菌剤および/または保存剤)を、推奨される最短浸漬時間内でコンタクトレンズの表面上の有害な微生物を殺すのに十分な濃度で含むコンタクトレンズケア製品であると一般に定義されている。推奨される最短浸漬時間は、消毒溶液を用いるためのパッケージ説明書に含まれている。使用上の説明書を含む容器、ボトル、およびパッケージングと組み合わせた本発明の溶液は、新規かつ改善されたコンタクトレンズのケア用のキット、パッケージ、またはシステムであると考えられ得る。
上記のように、本発明は、上記式(I)の化合物を含む水溶液の形態である組成物、およびコンタクトレンズ(特にソフトコンタクトレンズ)を消毒および/または保存するための溶液を使用する方法に関する。本発明の消毒溶液は、広範なスペクトルの微生物(Staphylococcus aureus、Pseudomonas aeruginosa、Serratia marcescens、Candida albicans、およびFusarium solaniが挙げられるが、これらに限定されない)に対して、低濃度で有効である。消毒溶液は、1つ以上の活性成分(例えば、抗菌剤および/または保存剤)を、推奨される最短浸漬時間内でコンタクトレンズの表面上の有害な微生物を殺すのに十分な濃度で含むコンタクトレンズケア製品であると一般に定義されている。推奨される最短浸漬時間は、消毒溶液を用いるためのパッケージ説明書に含まれている。使用上の説明書を含む容器、ボトル、およびパッケージングと組み合わせた本発明の溶液は、新規かつ改善されたコンタクトレンズのケア用のキット、パッケージ、またはシステムであると考えられ得る。
用語「ソフトレンズ」は、使用中のレンズの水含量が少なくとも20重量%であるような親水性繰り返し単位の割合を有するレンズを意味する。本明細書中で使用される用語「ソフトコンタクトレンズ」は、一般に、小さい力の下で容易に撓むコンタクトレンズを意味する。代表的には、ソフトコンタクトレンズは、メタクリル酸ヒドロキシエチルおよび/または他の親水性モノマーから誘導され、代表的には架橋剤で架橋されている、特定の割合の繰り返し単位を有するポリマーから処方される。対照的に、従来の「ハードコンタクトレンズ」(これは、眼の角膜の一部のみを覆う)は、通常、ジメタクリル酸エチレングリコールなどで架橋されたポリ(メタクリル酸メチル)からなり、そして、従来の硬質気体透過性レンズ(rigid gas permeable lenses)(RGP)は、代表的には、ケイ素(これは、より酸素透過性の材料をもたらす)を含むモノマーからなる。
コンタクトレンズに関して、「眼科学的に安全である」との用語は、溶液で処理されたコンタクトレンズが、すすぐことなく眼上に直接配置するのに安全であること、すなわち、溶液が、コンタクトレンズを介して日常的に眼と接触するのに、安全かつ十分に快適であることを意味する。眼科学的に安全な溶液は、眼と適合する等張性(tonicity)およびpHを有し、かつ、国際ISO規格および米国食品医薬品庁の規定に従った非細胞傷害性の材料およびその量を含む。
用語「消毒溶液」とは、コンタクトレンズ上に存在する一連の微生物の存在を低減するかまたは実質的に除去するのに有効な1つ以上の殺菌性化合物を含む溶液を意味する。これは、溶液または溶液中に浸漬した後のコンタクトレンズを、このような微生物の特定の種菌でチャレンジすることにより試験され得る。本明細書中で用いられる用語「消毒溶液」は、この溶液が、保存溶液としても有用であり得る可能性、あるいはこの消毒溶液が、コンタクトレンズの日常的な洗浄、すすぎ、および貯蔵のためにさらに有用であり得る可能性を排除するものではない。
コンタクトレンズの洗浄、化学的消毒、貯蔵、およびすすぎに有用な溶液は、本明細書中で「多目的溶液」と呼ばれる。このような溶液は、「多目的溶液システム」または「多目的溶液パッケージ」の一部であり得る。多目的溶液、システム、またはパッケージを用いるための手順は、「多機能性消毒レジメン」と呼ばれる。多目的溶液は、何人かの装着者(例えば、化学的消毒剤または他の化学的薬剤に特に敏感な装着者)が、レンズを挿入する前に、レンズを他の溶液(例えば、滅菌生理食塩水)ですすぐまたは濡らすことを選び得る可能性を排除するものではない。用語「多目的溶液」は、また、代表的には週ベースで用いられ、日ベースで用いられない定期的な洗浄剤またはタンパク質を除去するための補助的な洗浄剤(例えば、酵素洗浄剤)の可能性を排除するものではない。用語「洗浄」は、溶液が、特に、指での操作(例えば、レンズを、溶液を用いて手動でこすり洗いする)と組み合わせて用いられる場合、あるいはレンズと接触している溶液を撹拌する付属的デバイス(例えば、機械的洗浄補助器)と組み合わせて用いられる場合に、溶液が、コンタクトレンズの表面上に緩く保持されたレンズ沈積物および他の不純物を解放および除去するに十分な濃度の1つ以上の活性成分を含むことを意味する。
本発明によれば、本発明の溶液で使用されるビス(ビグアニド)殺菌剤は、以下の式を有する化合物、およびそれらの水溶性塩を含む:
本方法で使用される消毒溶液において、式(I)のビグアニドは、全水溶液に基づいて2.5〜8.0ppm、好ましくは2.5〜6.0ppmの総量(ヒドロクロリド塩の重量に関してアレキシジンのようにしばしば2個のヒドロクロリドを含む)、または対応するモル量(別の塩あるいはその遊離塩基の形態である場合)で適切に使用される。より好ましくは、ビス(ビグアニド)は、ヒドロクロリド塩の3.0〜5.0ppm、最も好ましくは3.5〜4.5ppmに相当するモル量で使用される。本発明において使用されるビス(ビグアニド)は、遊離塩基、またはヒドロクロリド以外の塩の形態である場合、上記のppm範囲はビス(ビグアニド)のヒドロクロリド塩に関してモルベースで同じであるような対応するppm範囲を得るために調節されねばならない。溶液中のビス(ビグアニド)の濃度は、一般的にその殺菌有効性に直接関連する。ビス(ビグアニド)の異なる塩形態またはその遊離塩基の等モル量または等濃度の対応する重量は、通常、その形態が何であれ、目的の物質の適切な量の重量の決定に使用するのに、容易に計算され得る。用語「ppm」は、「100万当たりの部」をいい、1.0ppmは、0.0001重量%に対応する。これは、組成物の総量、すなわち、この場合では消毒水溶液の総量に基づく。
本出願において、本発明の方法で使用される溶液中のビス(ビグアニド)または他の成分の量とは、この溶液が作製される時点で溶液中に処方および導入される量をいう。時間を過ぎると(例えば、18ヶ月の貯蔵期間を過ぎると)、溶液中のビス(ビグアニド)のアッセイ量は減少し得る。しかし、種々の理由のため、アッセイ量は溶液の維持有効性の良好な指標ではあり得ず、任意のこのような時間を過ぎての減少は製品をはじめに処方する際に考慮される。
好ましくは、ビス(ビグアニド)化合物は、以下の式:
上記式(I)または(II)のR1およびR4の各々は、例えば、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、オクチル、2−エチルヘキシル、ドデシル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロへプチル、シクロペンチルメチル、またはシクロヘキシルメチル基であり得る。好ましくは、2−エチルヘキシル(アレキシジン)、1,5−ジメチルヘキシル、1−メチルヘキシル、1,3−ジメチルペンチル、1,4−ジメチルペンチル、シクロヘキシルメチル、2−ノルボルニル、プロピルオキシオクチル、およびプロピルオキシブチルである。
上記式(I)のR2およびR3の各々は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、オクチル、2−エチルヘキシル、ドデシル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロへプチル、シクロペンチルメチル、またはシクロヘキシルメチル基であり得る。1個以上のR2およびR3がアルコキシアルキル基である場合、それは例えば、2−メトキシエチルであり得る。
式(I)のR6およびR7の各々は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、またはネオペンチル基であり得る。
式(I)の好ましいA基は、ヘキサメチレンおよび窒素原子が1〜4個の炭素原子を有するアルキレン基に結合する1,4−ジアザ−シクロヘキサンから誘導された二価の基を挿入された二価のヘキサメチレンを含む。後者は、例えば、出発物質N,N’−(2−アミノエチル)−1,4−ピペラジンなどから得られる。
本発明の酸付加塩は、無機あるいは有機酸から誘導され得る。最も一般的なのは、塩を酸から誘導することが好ましく、この酸は、ヒトの使用に適切であるアニオン(例えば、薬学的に受容可能なアニオン)を提供する。このような酸の例は、塩化水素酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、酢酸、D−グルコン酸、2−ピロリジノ−5−カルボン酸、メタンスルホン酸、炭酸、乳酸およびグルタミン酸である。
式(I)のビス(ビグアニド)は好ましくは、相対的に疎水性の末端基を有する。好ましくは、化合物のLog Pは、5〜10、好ましくは6〜8である。ここで、Pは、以下の式:
好ましい本発明のビス(ビグアニド)化合物の例は、2−(デシルチオメチル)−ペンタン−1,5−ビス(5−イソプロピルビグアニド)、2−(デシルチオ−メチル)−ペンタン−1,5−ビス(5,5−ジエチルビグアニド)、およびヘキサン−1,6−ビス(2−エチルヘキシルビグアニド)であり、後者はまたアレキシジンまたは1,1’−ヘキサメチレンビス(5−(2−エチルヘキシル)−ビグアニド)ジヒドロクロリドとして知られている。他の好ましいビス(ビグアニド)は、1,1’−ヘキサメチレンビス(5−へプチル−ビグアニド)ジヒドロクロリド、1,1’−ヘキサメチレンビス(5−オクチル−ビグアニド)ジヒドロクロリド、および1,1’−ヘキサメチレンビス(5−ヘキシル−ビグアニド)ジヒドロクロリドを含む。
R6およびR7がそれぞれ水素である、式(I)のビグアニド化合物は、以下の式のビス−シアノグアニジン:
反応物は、反応が完了するまで一緒に加熱される。反応は、より高い温度で最も速く進行するが、熱安定性が問題である場合、反応はより長い時間より低い温度で行われるべきである。反応物は、最も簡便には、溶媒の不存在下でともに溶融するが、所望であれば、不活性溶媒(例えば、DMSO、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、ニトロベンゼン、スルホラン、イソプロパノール、n−ブタノール、エチレングリコールジメチルエーテルもしくは水)、またはこのような溶媒の混合物が使用され得る。
式(VI)のビス−シアノグアニジンは、例えば、水素およびラネーニッケルで、またはジメチルスルフィド中のボランで、対応する式(VIII)のジアミンに還元されるような、公知の出発物質(例えば、ヘキサメチレンジニトリル)から製造され得る。酸付加塩、簡便にはジヒドロクロリドの形態のジアミンはナトリウムジシアンアミドまたは他の適切な塩と反応し、以下に示すような式(VI)の所望の出発物質を形成する。
本発明の化合物はまた、酸付加塩の形態の式(VIII)のジアミンを以下の式:
ジアミンの適切な塩は、例えば、ジヒドロクロリドである。反応物は、反応が完了するまで一緒に加熱される。反応は、より高い温度で最も速く進行するが、熱安定性が問題である場合、反応はより長い時間より低い温度で行われるべきである。溶融物がこれらの温度で形成され得る場合、反応物は簡便には、溶媒の不存在下で一緒に溶融する。そうでなければ、またあるいは、反応物は、適切な不活性溶媒(例えば、上記のもの)と一緒に加熱され得る。本発明の酸付加塩は、従来の手段によって得られる。
R6およびR7が水素であり、上記プロセスにおいて出発物質として使用され得る、式(IX)および(X)のシアノグアニジンは、ナトリウムジシアンアミドを、適切な不活性溶媒中にて、酸付加塩の形態(簡便にはジヒドロクロリド)で、適切なアミンR1R2NHまたはR3R4NHと反応させることによって得られ得る。
R6およびR7が水素以外であり、上記プロセスにおいて出発物質として使用され得る、式(IX)および(X)のシアノグアニジンは、ジアルキル(シアノイミド)ジチオ−カーボネート、例えば、ジメチル(シアノイミド)ジチオ−カーボネートを、適切なアミンR1R2NHおよびR6NH2またはR3R4NHおよびR7NH2と反応させることによって得られ得る。
例えば、アレキシジンは、以下の順序の反応で生産される。
様々な化合物が適切な出発物質から作製され得る。例えば、上記の式(I)の「A」がアルコキシまたはチオアルキル置換アルキレンである場合、式(VII)による化合物は、ヘキセンジニトリルから、R5YHとの反応により作製され得る。ここでYは、強塩基としての、酸素または硫黄原子である。ここで、R2およびR3がHである場合の式(I)の様々な化合物は、1,6−ビスビグアニドヘキサンのN誘導体として容易に得られ得る。
本発明の合成された化合物のための方法はまた、欧州特許出願公開第0125092号(1984年11月14日発行);Rose、F.L.およびSwain,G.、「Bisdiguanide Having Antibacterial Activity」、J.Chem.Soc.、4422〜4425頁(1956);Warner、Victor D.およびLynch,Donald、「Quantitative Structure−Activity Relationships of Biguanide、Carbamimidates, and Bisdiguanides as Inhibitors of Streptococcus Mutans No.6715」J.Med.Chem.、第22巻、第6号、359〜366頁(1979)に開示される。
第2の消毒剤(disinfectant)/殺菌剤(germicide)は、溶液防腐剤として使用され得る。しかし、それはまた、式(I)の殺菌活性のスペクトルを増強、賞賛(compliment)または拡大する機能を果たし得る。これは、殺菌的に有効な量の殺菌剤(これは、約0.00001〜約0.5重量%、そしてより好ましくは、約0.0001〜約0.1重量%の範囲の濃度で、溶液と相溶性であり、そして溶液中で沈殿しない。)を含む。適切な相補的な殺菌剤としては、チメロサール(thimerosol)、ソルビン酸、アルキルトリエタノールアミン、フェニル水銀塩(例えば、硝酸塩、ホウ酸塩、酢酸塩、塩化物)およびこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。適切な塩は、少なくとも0.5重量%の範囲で、室温で水溶性である。これらの塩としては、グルコン酸塩(gluconate)、イセチオン酸塩、(2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩)、蟻酸塩、酢酸塩、グルタミン酸塩、コハク酸塩(succinanate)、ジグリコール酸一塩(monodiglycollate)、メタンスルホン酸塩、乳酸塩、イソ酪酸塩およびグルコヘプトン酸塩(glucoheptonate)が挙げられる。
本発明で使用するための、増強するかまたは相補的な消毒剤のさらなる実施態様はまた、特定の4級アンモニウム化合物(これは、一般的に広いスペクトルの殺細菌活性および湿潤化特性を有する)を含む。第四級アンモニウム化合物の代表的な例は、n−アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライドの平衡混合物(balanced mixture)から構成される組成物である。他の例としては、眼科用途に使用されるポリマー性第四級アンモニウム塩、例えばOnyx corporationから入手可能なpolyquaternium 1(登録商標)(化学登録番号75345−27−6)が挙げられる。
本発明の別の実施態様において、上記で定義されるビス(ビグアニド)は、より少ない量の他のビス(ビグアニド)、例えば、クロロヘキシジンと組み合わせて使用され得る。このような化合物は、大英帝国特許明細書第705,838号にかなり詳細に開示されている。
最終的に、本発明のビス(ビグアニド)(式IまたはII)は、以下の式を有するポリマー性ビグアニド、およびその水溶性塩と組み合わせて使用され得る:
上記の開示されたビグアニドおよび調製方法は、文献に記載されている。例えば、米国特許第3,428,576号は、ジアミンおよびその塩ならびにジシアンイミドのジアミン塩からのポリマー性ビグアニドの調製を記載する。
本発明のビスビグアニドと組み合わせたポリマー性ビグアニドは、0.00001重量%(0.1ppm)ほどの低い濃度でも有効である。このようなポリマー性ビグアニドの使用により、溶液の殺細菌活性が増強され得るかまたは活性のスペクトルが拡大され得ることも分かっている。結果として、式(I)の消毒剤の合計濃度は、式(V)のポリマー性ビグアニドと組み合わせて使用された場合、賞賛の(complimentary)殺細菌活性により、さらに低減され得る。これは、レンズ結合、濃縮および眼組織炎症の最低の可能な能力を達成するのに最も望ましい。従って、ポリマー性ビグアニドの有効濃度は、本発明において約0.000010重量%ほど(0.10ppm)の低さであり得、そして約0.00030重量%(3.0ppm)までであり得る。塩形態であるかまたは遊離塩基であるかは関係ない。
最も好ましくは、ポリマー性ヘキサメチレンビグアニド(ヒドロクロリド塩としてZeneca、Wilmington、DEから、商標CosmocilTMCQで市販)である。それらのポリマーおよび水溶性塩が最も好ましく、ポリアミノプロピルビグアニドと呼ばれる(PAPBまたはPHMBとも呼ばれることもある)。本明細書中で使用する用語ポリヘキサメチレン(mtheylene)ビグアニドは、以下の式を有する1つ以上のビグアニドを含むことを意味する:
ビグアニドが調製される様式に依存して、上記式に含まれる優位的な化合物は、式の中の、より少ない量の他の化合物とともに、異なるX1およびX2基を有してもよく、または同じ基を有してもよい。このような化合物は、公知であり、米国特許第4,758,595号および英国特許第1,432,345号に開示されている。これらの特許は、本明細書中で参考として援用される。好ましくは、水溶性塩は、nが2〜12、最も好ましくは3〜8の値を有する化合物である。
本発明で使用される溶液は、少なくとも1種の界面活性剤を含有し得る。適切な界面活性剤は、両性、カチオン性、アニオン性、または非イオン性のいずれかであり得、これらは、組成物または溶液の15重量%まで、好ましくは5.0重量%までの量で存在(個々に、または組み合わせて)し得る。好ましい界面活性剤は、両性または非イオン性界面活性剤であり、これらは、使用されると、洗浄およびコンディショニング特性を与える。界面活性剤は、レンズケア溶液に可溶であり、そして眼の組織に対して非刺激性であるべきである。多くの非イオン性界面活性剤は、1種以上の鎖またはポリマー性成分(オキシアルキレン(−O−R−)繰り返し単位(ここでRは2〜6個の炭素原子を有する)を有する)を含む。好ましい非イオン性界面活性剤は、2種以上の異なる種類のオキシアルキレン繰り返し単位のブロックポリマーを含み、異なる繰り返し単位の比は、界面活性剤のHLBを決定した。満足のいく非イオン性界面活性剤としては、脂肪酸のポリエチレングリコールエステル、例えば、ココナッツ、ポリソルベート、高級アルカン(C12−C18)のポリオキシエチレンまたはポリオキシプロピレンエーテルが挙げられる。好ましいクラスの例としては、ポリソルベート20(商標名Tween20で入手可能)、ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル(Brij(登録商標)35)、ポリオキシエチレン(40)ステアレート(Myrj(登録商標)52)、ポリオキシエチレン(25)プロピレングリコールステアレート(Atlas(登録商標)G2612)が挙げられる。特に、約7,500〜約27,000の分子量を有するエチレンジアミンのポリ(オキシプロピレン)ポリ(オキシエチレン)付加物からなる1つの非イオン性界面活性剤(ここで、当該付加物の少なくとも40重量%は、ポリ(オキシエチレン)である)が、約0.01〜約15重量%の量で使用される場合、ソフトおよびハードコンタクトレンズの両方を洗浄およびコンディショニングするのに使用するのに特に有利であることが見出された。このグループの界面活性剤のCTFA Cosmetic Ingredient Dictionaryの採用名は、ポロキサミン(poloxamine)である。このような界面活性剤は、BASF Wyandotte Corp., Wyandotte, Michiganから、登録商標「Tetronic」で入手可能である。類似のシリーズの界面活性剤(また本発明における使用に適している)は、ポロクサマー(poloxamer)シリーズであり、これは、商標「Pluronic」(BASFから市販されている)で入手可能なポリ(オキシエチレン)ポリ(オキシプロピレン)ブロックポリマーである。
本発明に適切な種々の他のイオン性ならびに両性およびアニオン性界面活性剤は、前述の記載を考慮して、McCutcheon’s Detergents and Emulsifiers,North American Edition,McCutcheon Division,MC Publishing Co.,Glen Rock,NJ07452およびthe CTFA International Cosmetic Ingredient Handbook,The Cosmetic,Toiletry,and Fragrance Association,Washington, D.C.刊行から容易に確認され得る。種々の非界面活性剤、例えば、特定のホスホネート(例えば、Dequest(登録商標)2010ホスホネート)が、洗浄を増強するために添加され得る。
本発明における使用に適した両性界面活性剤としては、商品名「Miranol」で市販されているタイプの物質が挙げられる。両性界面活性剤の別の有用なクラスは、商品名Amphoso(登録商標)CAで市販されているココアミドプロピルベタインにより例示される以下の化学構造により例示され得る。
前述の界面活性剤は、緩衝エンハンサーと共に使用される場合、一般に、0.01〜5.0%(w/w)、好ましくは1.0〜5.0%の量で存在する。
一般に、コンタクトレンズを処理するために本発明で使用される溶液はまた、好ましくは0.9%塩化ナトリウム溶液または2.5%グリセロール溶液に等価な正常な涙液の浸透圧に近似するように、等張化剤で調節される。溶液は、単独または組み合わせて使用される生理食塩水で実質的に等張にされ得る。そうでなく、もし、単に滅菌水とブレンドされて低張または高張にされる場合、レンズがそれらの所望の光学パラメーターを失なう。同様に、過剰の生理食塩水は、刺すような(stinging)刺激および眼の刺激を引き起こす高張溶液を形成し得る。
本発明に使用される溶液のpHは、5.0〜8.0、より好ましくは約6.0〜8.0、最も好ましくは約6.5〜7.8の範囲内に維持すべきであり、適切な緩衝剤(例えば、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸、重炭酸ナトリウム、TRISおよび種々の混合ホスフェート緩衝剤(Na2HPO4、NaH2PO4、およびKH2PO4の組み合わせを含む)およびそれらの混合物)が添加され得る。ボレート緩衝剤が、特にビグアニドの効率を増強するために好ましい。適切には、緩衝剤は、約0.05〜2.5重量%、好ましくは0.1〜1.5重量%の範囲の量で使用される。本発明の消毒/保存溶液は、好ましくは、ボレートまたは混合ホスフェート緩衝剤を含み、ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸カリウム、メタホウ酸カリウムまたはこれらの混合物の1種以上を含む。
緩衝剤に加えて、特定の場合、そうでなければレンズおよび/またはタンパク質堆積物と反応し、レンズ上に集まる金属イオンを結合するために、本発明の溶液に金属イオン封鎖剤を含有させるのが望ましくあり得る。エチレン−ジアミン四酢酸(EDTA)およびその塩(ジナトリウム)が好ましい例である。それらは、通常、約0.01〜約0.2重量%の範囲の量で添加される。他の適切な金属イオン封鎖剤としては、グルコン酸、クエン酸、酒石酸およびそれらの塩(例えば、ナトリウム塩)が挙げられる。
式(I)のビス(ビグアニド)の水溶液は、さらなる添加剤ありまたはなしで、ソフトコンタクトレンズに特に有用である。にもかかわらず、本発明の溶液は、特定のコンタクトレンズケア製品(例えば、湿潤溶液、含浸溶液、洗浄およびコンディショニング溶液、ならびに多目的タイプのレンズケア溶液)に処方され得る。種々の添加剤は、溶液を、より大きな快適さに関して使用者により受容可能にし得る。しかし、添加剤は、非毒性でかつコンタクトレンズと適合性でなければならない。
本発明の溶液に水溶性粘度ビルダーを含有させるのもまた、望ましくあり得る。それらの粘滑効果のため、粘度ビルダーは、眼に対する衝撃を吸収するレンズ表面上のフィルムにより、レンズ装着者の快適さを増強する傾向を有する。水溶性粘度ビルダーとしては、ヒドロキシエチルまたはヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどのようなセルロースポリマーが挙げられる。このような粘度ビルダーは、約0.01〜約4.0重量%以下の範囲の量で使用され得る。本発明の溶液はまた、任意の粘滑剤を含有し得る。
本発明の水溶液は、任意のよく認識された方法により、コンタクトレンズを消毒するために効率よく使用され得る。レンズは、室温付近で処理され得る。次いで、レンズは、溶液から取り出され、そして同じまたは異なる溶液(例えば、保存等張生理食塩水溶液)でリンスされ得、次いで、眼に再装着される。
本発明の方法の第1の実施態様において、レンズは、本発明の多目的溶液でこすられ、次いで、直接配置前に、5分〜75分の範囲内の合計時間の間含浸され、この時間は、同じ範囲の所定の時間である最小必要(または推奨)含浸期間に対応する。用語「直接配置」は、本明細書中では、溶液が、眼への「挿入」または配置前に、異なるコンタクトレンズ溶液で希釈されないか、またはレンズをリンスしないことを意味する。
好ましいレジメンにおいて、含浸時間は、約7.5〜約60分、より好ましくは約10分〜約45分、最も好ましくは約10分〜約30分であり得、この時間は、約60分、好ましくは約45分、より好ましくは約30分を越えない最小推奨(または必要)含浸期間に対応する。特に、10分の最小含浸期間を有する溶液(少なくとも10分の含浸期間を必要とする)は、特にコンタクトレンズ装着者による使用に好ましい。
以下の実施例は、本発明の組成物および方法を例示する。
(実施例1)
本実施例は、本発明のビス(ビグアニド)の出発物質として使用される1,6−ビス(シアノグアニジノ)ヘキサンの調製を例示する。35.80g(0.402モル)の量のナトリウムジシアンアミド(NaC2N3)を400 mLの1−ブタノールに懸濁する。次いで、23.60g(0.204モル)の1,6−ヘキサンジアミンならびに33.0mLの濃塩酸水溶液(0.400モル)を加えた。アミンヒドロクロリドと考えられる乳白色沈殿が添加直後に見られた。その後、この混合物を3.5時間還流した。次いで、この懸濁液を室温にまで冷却し、ろ過した。この白色固体を減圧下で乾燥する前に蒸留水で十分に洗浄した。収量は46.38g;93.1%、C10H18N8の計算値は、C;48.0%、H;7.20%、N;44.8%であり、実測値はC;47.7%、H;7.40%、N;45.12%であった。300MHzの1HNMR(d6−DMSO)では、6.60ppm(6p、br m)、2.93ppm(4p、m)、1.34ppm(4p、br s)、1.15ppm(4p、br s)であった。IR(臭素カリウム錠、cm−1)では、3142(m);2943;2912;2862(w);2179(s);1658;1609(s)であった。
本実施例は、本発明のビス(ビグアニド)の出発物質として使用される1,6−ビス(シアノグアニジノ)ヘキサンの調製を例示する。35.80g(0.402モル)の量のナトリウムジシアンアミド(NaC2N3)を400 mLの1−ブタノールに懸濁する。次いで、23.60g(0.204モル)の1,6−ヘキサンジアミンならびに33.0mLの濃塩酸水溶液(0.400モル)を加えた。アミンヒドロクロリドと考えられる乳白色沈殿が添加直後に見られた。その後、この混合物を3.5時間還流した。次いで、この懸濁液を室温にまで冷却し、ろ過した。この白色固体を減圧下で乾燥する前に蒸留水で十分に洗浄した。収量は46.38g;93.1%、C10H18N8の計算値は、C;48.0%、H;7.20%、N;44.8%であり、実測値はC;47.7%、H;7.40%、N;45.12%であった。300MHzの1HNMR(d6−DMSO)では、6.60ppm(6p、br m)、2.93ppm(4p、m)、1.34ppm(4p、br s)、1.15ppm(4p、br s)であった。IR(臭素カリウム錠、cm−1)では、3142(m);2943;2912;2862(w);2179(s);1658;1609(s)であった。
(実施例2)
本実施例は、本発明で用いられるアレキシジンの調製を例示する。1.003g(0.004498モル)の量の化合物1,6−ビス(シアノグアニジノ)ヘキサンをフラスコに入れた。これに、1.474mL(1.163g;0.008996モル)の2−エチルヘキシルアミンを加えた。次いで、0.74mL(0.008996モル)の濃HClを加えた。H2Oを蒸発させるためにこの混合物をフラスコ中で加熱した。H2Oを除去した後、融解温度は195℃まで上昇した。温度を150−160℃まで減少させ、1時間放置した。この物質を室温まで冷却した。この固体は熱水に溶解し得、結晶化し得た。
本実施例は、本発明で用いられるアレキシジンの調製を例示する。1.003g(0.004498モル)の量の化合物1,6−ビス(シアノグアニジノ)ヘキサンをフラスコに入れた。これに、1.474mL(1.163g;0.008996モル)の2−エチルヘキシルアミンを加えた。次いで、0.74mL(0.008996モル)の濃HClを加えた。H2Oを蒸発させるためにこの混合物をフラスコ中で加熱した。H2Oを除去した後、融解温度は195℃まで上昇した。温度を150−160℃まで減少させ、1時間放置した。この物質を室温まで冷却した。この固体は熱水に溶解し得、結晶化し得た。
(実施例3)
本実施例は、本発明のビス(ビグアニド)と組み合わせて用いられるポリ(ヘキサメチレンビグアニド)(PAPBあるいはPHMBと略される)の調製を例示する。25.08g(0.100モル)の1,6−ビス(シアノグアニジノ)ヘキサンおよび18.99g(0.100モル)の1,6−ヘキサンジアミンジヒドロクトリドを500mLの蒸留水に懸濁した。次いで、この混合物のpHを希塩酸で6.8に下げた後、減圧蒸留により水分を除去した。次いで、白色固体を、攪拌器と加熱マントルとを備えた三ツ首フラスコに移した。次いで、固体の密な(intimate)混合物を窒素下に置き、この混合物の温度を150−55℃まで上昇させた。溶解した反応混合物は、ハチミツ様のコンシステンシーを有した。この混合物を室温に冷却する前に1〜1.5時間150−55℃で攪拌した。得られたポリ(ヘキサメチレンビグアニド)はガラス性固体として得られた。収量は本質的に定量である。融解温度範囲:105−125℃。300 MHzの1HNMR(D2O)では、3.13 ppm(21.1p、br t)、2.93ppm(2p,t)、1.49ppm(21.1p、br s)、1.28ppm(21.1p、br s)であった。IR(臭素カリウム錠、cm−1)では、3325;3201(s); 2931;2858(m);2175(m−w);1631;1589;1550(s)であった。
本実施例は、本発明のビス(ビグアニド)と組み合わせて用いられるポリ(ヘキサメチレンビグアニド)(PAPBあるいはPHMBと略される)の調製を例示する。25.08g(0.100モル)の1,6−ビス(シアノグアニジノ)ヘキサンおよび18.99g(0.100モル)の1,6−ヘキサンジアミンジヒドロクトリドを500mLの蒸留水に懸濁した。次いで、この混合物のpHを希塩酸で6.8に下げた後、減圧蒸留により水分を除去した。次いで、白色固体を、攪拌器と加熱マントルとを備えた三ツ首フラスコに移した。次いで、固体の密な(intimate)混合物を窒素下に置き、この混合物の温度を150−55℃まで上昇させた。溶解した反応混合物は、ハチミツ様のコンシステンシーを有した。この混合物を室温に冷却する前に1〜1.5時間150−55℃で攪拌した。得られたポリ(ヘキサメチレンビグアニド)はガラス性固体として得られた。収量は本質的に定量である。融解温度範囲:105−125℃。300 MHzの1HNMR(D2O)では、3.13 ppm(21.1p、br t)、2.93ppm(2p,t)、1.49ppm(21.1p、br s)、1.28ppm(21.1p、br s)であった。IR(臭素カリウム錠、cm−1)では、3325;3201(s); 2931;2858(m);2175(m−w);1631;1589;1550(s)であった。
(実施例4)
本実施例は、本発明で用いられる水溶性のコンタクトレンズ消毒溶液の調製を例示する。
本実施例は、本発明で用いられる水溶性のコンタクトレンズ消毒溶液の調製を例示する。
この溶液を、EDTA二ナトリウム(disodium EDTA)をこの溶液に溶解しながら80%の水溶液になるまで80℃に徐々に加熱して調製する。ホウ酸およびホウ酸ナトリウムをこのEDTA二ナトリウム溶液に加えて、溶解する。次いで、塩化ナトリウムをこの溶液に加えて加熱し、溶解する。その後、界面活性剤を加える。この溶液を、45分間120℃のオートクレーブにより滅菌する。この溶液を室温まで冷却後、ビス(ビグアニド)を滅菌フィルターに通しながら加え、次いで、蒸留水でバランス(balance)をとる。この溶液を、滅菌プラスチック容器に梱包する。
(実施例5)
本実施例は、本発明の溶液の殺菌効果を示す。コンタクトレンズを化学的に消毒するための各成分の抗菌効果を評価した。微生物チャレンジ菌種を、Pseudomonas aeruginosa(ATCC 9027)、Staphylococcus aureus(ATCC 6538)、Serratia marcescens(ATCC 13880)、Candida albicans(ATCC 10231)およびFusarium solani(ATCC 36031)を用いて調製した。 試験生物を適切な寒天培地で培養し、滅菌DPBST(0.05% w/v polysorbate80添加のDulbeccoのリン酸緩衝液)あるいは適切な希釈液を用いて集菌し、適切な容器に移した。芽胞の懸濁液から菌糸片を除去するために滅菌ガラスウールでろ過した。Serratia marcescensでは、懸濁液を澄明化するために適切なろ過(例えば、1.2 mのフィルターを通す)を行った。集菌後、この懸濁液を20−25℃で最大30分間5000×gを超えずに遠心分離した。この懸濁液を流し込み、DPBSTあるいは別の適切な希釈液に再懸濁した。また、この懸濁液を再遠心し、DPBSTあるいは別の適切な希釈液に再懸濁した。チャレンジ細菌および真菌細胞懸濁液はすべてDPBSTあるいは別の適切な希釈液で菌数を1×107−108cfu/mLに調整した。適切な菌体の濃度は、懸濁液の混濁度を事前に定められた測定波長(例えば、490nm)で分光光度計などを用いて測定することにより推定し得る。試験管の1本にはチャレンジ生物当たり10mL以上の試験溶液を含むように調製した。試験溶液の各試験管には最終菌体数が1.0×105−106cfu/mLになるよう十分な試験生物の懸濁液を接種した。ただし、接種容量は、サンプル容量の1%を越えてはならない。接種懸濁液はサンプルを少なくとも15秒間攪拌することにより分散させた。接種菌産物を、10−25℃に保存した。一定の滅菌時間の経過後、生存菌体数を測定するために接種菌産物の1.0mLの量のアリコートを採取した。細菌の採取時間は、最小滅菌時間の25、50、75、100%であった。酵母およびカビを、最小滅菌時間の少なくとも400%のさらなる測定時間で試験した。この懸濁液を少なくとも5秒間激しく攪拌することにより十分に混合した。指定時間毎に採取した1.0mLのアリコートを検査された(validated)中性培地中で適切な10倍希釈系列にした。懸濁液を激しく混合し、細菌試剤の中性培地に適切な期間培養した。微生物の生菌数は、細菌ではtrypticase soy(TSA)寒天を、カビと酵母ではSabouraud dextrose寒天(SDA)をそれぞれ3通りのプレートのtryplicase soy(TSA)を調製することにより適切な希釈数で測定した。細菌の復帰プレートは30−35℃で2−4日間培養した。酵母を20−30℃で2−4日間、カビの復帰プレートを20−25℃で3−7日間培養した。コロニー形成単位の平均数は計測プレート上で数えた。100あるいは10−1倍の希釈プレートでのみコロニーが観察された場合を除き、計測プレートは細菌および酵母では30−300cfu/プレートをいい、カビでは8−80cfu/プレートという。次いで、指定の測定時点で細菌の減少を数えた。試験生物の増殖に用いられた培地の適合性を決定するために、および初期の接種菌濃度の評価を提供するために、前述の生物を懸濁するのに用いた希釈液の同容量を用いて、例えば、DPBSTのような適切な希釈液に接種菌の同一アリコートを分散することにより菌種コントロールを作製した。検査された中性のブロスに接種し適切な期間で培養した後、菌種コントロールは1.0×105−1.0×106 cfu/mLの範囲でなければならない。
本実施例は、本発明の溶液の殺菌効果を示す。コンタクトレンズを化学的に消毒するための各成分の抗菌効果を評価した。微生物チャレンジ菌種を、Pseudomonas aeruginosa(ATCC 9027)、Staphylococcus aureus(ATCC 6538)、Serratia marcescens(ATCC 13880)、Candida albicans(ATCC 10231)およびFusarium solani(ATCC 36031)を用いて調製した。 試験生物を適切な寒天培地で培養し、滅菌DPBST(0.05% w/v polysorbate80添加のDulbeccoのリン酸緩衝液)あるいは適切な希釈液を用いて集菌し、適切な容器に移した。芽胞の懸濁液から菌糸片を除去するために滅菌ガラスウールでろ過した。Serratia marcescensでは、懸濁液を澄明化するために適切なろ過(例えば、1.2 mのフィルターを通す)を行った。集菌後、この懸濁液を20−25℃で最大30分間5000×gを超えずに遠心分離した。この懸濁液を流し込み、DPBSTあるいは別の適切な希釈液に再懸濁した。また、この懸濁液を再遠心し、DPBSTあるいは別の適切な希釈液に再懸濁した。チャレンジ細菌および真菌細胞懸濁液はすべてDPBSTあるいは別の適切な希釈液で菌数を1×107−108cfu/mLに調整した。適切な菌体の濃度は、懸濁液の混濁度を事前に定められた測定波長(例えば、490nm)で分光光度計などを用いて測定することにより推定し得る。試験管の1本にはチャレンジ生物当たり10mL以上の試験溶液を含むように調製した。試験溶液の各試験管には最終菌体数が1.0×105−106cfu/mLになるよう十分な試験生物の懸濁液を接種した。ただし、接種容量は、サンプル容量の1%を越えてはならない。接種懸濁液はサンプルを少なくとも15秒間攪拌することにより分散させた。接種菌産物を、10−25℃に保存した。一定の滅菌時間の経過後、生存菌体数を測定するために接種菌産物の1.0mLの量のアリコートを採取した。細菌の採取時間は、最小滅菌時間の25、50、75、100%であった。酵母およびカビを、最小滅菌時間の少なくとも400%のさらなる測定時間で試験した。この懸濁液を少なくとも5秒間激しく攪拌することにより十分に混合した。指定時間毎に採取した1.0mLのアリコートを検査された(validated)中性培地中で適切な10倍希釈系列にした。懸濁液を激しく混合し、細菌試剤の中性培地に適切な期間培養した。微生物の生菌数は、細菌ではtrypticase soy(TSA)寒天を、カビと酵母ではSabouraud dextrose寒天(SDA)をそれぞれ3通りのプレートのtryplicase soy(TSA)を調製することにより適切な希釈数で測定した。細菌の復帰プレートは30−35℃で2−4日間培養した。酵母を20−30℃で2−4日間、カビの復帰プレートを20−25℃で3−7日間培養した。コロニー形成単位の平均数は計測プレート上で数えた。100あるいは10−1倍の希釈プレートでのみコロニーが観察された場合を除き、計測プレートは細菌および酵母では30−300cfu/プレートをいい、カビでは8−80cfu/プレートという。次いで、指定の測定時点で細菌の減少を数えた。試験生物の増殖に用いられた培地の適合性を決定するために、および初期の接種菌濃度の評価を提供するために、前述の生物を懸濁するのに用いた希釈液の同容量を用いて、例えば、DPBSTのような適切な希釈液に接種菌の同一アリコートを分散することにより菌種コントロールを作製した。検査された中性のブロスに接種し適切な期間で培養した後、菌種コントロールは1.0×105−1.0×106 cfu/mLの範囲でなければならない。
これらの溶液は、「消毒製品のスタンドアロン方法」(以下、「スタンドアロン試験」と略す)を参考にした実施規定に基づいて評価した。この方法は、米国食品医薬品局(FDA)、眼科装置部門で作成されたコンタクトレンズケア製品の市販前通知(510(k))ガイダンス文書(1996年4月1日付け)によるコンタクトレンズケア製品の消毒効果試験法に従う。この実施規定は最新のコンタクトレンズの消毒ISO規定に適合し得る(1995年改訂)。スタンドアロン試験は、微生物の代表的な範囲の標準菌種を有する消毒製品をチャレンジし、その製品が使用され得る期間と同等の規定の時間間隔で生菌数の損失の割合を設定する。一次実施基準と二次実施基準とがある。所定の消毒期間での一次基準(可能な最小推奨消毒期間に対応する)は、1mL当たりの修復細菌数は、所定の消毒時間内で平均値が3.0 log以上に減少しなければならない。1mL当たりの修復したカビおよび酵母数は、最小推奨消毒時間の4倍の時間で増加を伴わず最小推奨消毒時間で平均値が1.0 log以上に減少しなければならない。この一次実施基準に適合しない場合には、二次の実施基準に従う。この基準は1996年4月1日付けのコンタクトレンズケアの市販前通知(510(k))ガイドライン文書に関するFDA案あるいは同一のISO/CENのレジメン(regimen)試験手順に記載のいわゆる「レジメン試験手順」で、その溶液が適合するかを試験する。二次実施基準では、推奨の所定消毒期間内で5.0 log以上の3種すべての細菌の平均値が合算した対数減少でなければならない。任意の単一の細菌タイプに関する最小許容平均log減少は1.0 logである。酵母およびカビの静止状態を推奨消毒期間中観察しなければならない。二次実施基準(スタンドアロン手順による最小抗菌性活性ともいう)に適合する場合には、そのレジメン試験は、微生物の代表的な範囲での標準菌種による推奨消毒レジメンをチャレンジする(特にこすり洗いを含む)。その場合、菌種は、コンタクトレンズに事前に適応することによりレジメンの種々の段階で行われる。
前述の試験手順は実施例4で調製された消毒溶液の抗菌性効果を評価するのに用いたが、これには1時間の試験期間中に1ppmから5ppmの広い範囲の種々の濃度でビス(ビグアニド)アレキシジンを含有する。結果を、以下の表2に示す。
(実施例6)
本実施例は、前述の実施例5に記載した試験手順を用いる本発明による実施例4の溶液の抗菌効果を示すが、4.0ppmの濃度のアレキシジン、時間間隔は15分、30分、45分および60分で処方した。これらの時間間隔は、それぞれ1時間の最小推奨消毒時間の25%、50%、75%および100%を示す。この溶液は25℃で19ヶ月齢(age)であった。結果を以下の表3に示す。
本実施例は、前述の実施例5に記載した試験手順を用いる本発明による実施例4の溶液の抗菌効果を示すが、4.0ppmの濃度のアレキシジン、時間間隔は15分、30分、45分および60分で処方した。これらの時間間隔は、それぞれ1時間の最小推奨消毒時間の25%、50%、75%および100%を示す。この溶液は25℃で19ヶ月齢(age)であった。結果を以下の表3に示す。
(実施例7)
本実施例は、上記の実施例5に記載した試験手順を用いた本発明による溶液の抗菌効果を示す。これらの試験は、18ヶ月間エージングを行った異なるロットを用いた点を除き実施例6と同様の方法であった。アレキシジンの濃度は4.0ppmに処方し、時間間隔は15分、30分、45分及び60分とした。以下の表4に結果を示す。
本実施例は、上記の実施例5に記載した試験手順を用いた本発明による溶液の抗菌効果を示す。これらの試験は、18ヶ月間エージングを行った異なるロットを用いた点を除き実施例6と同様の方法であった。アレキシジンの濃度は4.0ppmに処方し、時間間隔は15分、30分、45分及び60分とした。以下の表4に結果を示す。
(実施例8)
本実施例は、上記の実施例5に記載した試験手順を用いた本発明による溶液の抗菌効果を示す。最終時点に関しては、異なるバッチを用いたことを除けば実施例6とこれらの試験は同様であった。アレキシジンの濃度を4.0ppmに処方し、時間間隔は15分、30分、45分及び60分とした。これらは、1時間の最小推奨消毒時間の25%、50%及び100%を示す。この溶液は25℃で19ヶ月間エージングした。結果を、以下の表5に示す。
本実施例は、上記の実施例5に記載した試験手順を用いた本発明による溶液の抗菌効果を示す。最終時点に関しては、異なるバッチを用いたことを除けば実施例6とこれらの試験は同様であった。アレキシジンの濃度を4.0ppmに処方し、時間間隔は15分、30分、45分及び60分とした。これらは、1時間の最小推奨消毒時間の25%、50%及び100%を示す。この溶液は25℃で19ヶ月間エージングした。結果を、以下の表5に示す。
(比較実施例9)
本実施例は、本発明による溶液の抗菌効果を比較する。この溶液にはアレキシジンは、ReNu(登録商標)MPS溶液中にPHMBを含有する類似の溶液と比較されるReNu(登録商標)MPS溶液の賦形剤中にある。両溶液は、ビグアニドの効果を増すためにホウ酸塩でバッファリングされ、実施例4の溶液と同様にEDTAとポロキサミン(Poloxamine)界面活性剤を含んでいる(ReNuはRochester、NYのBausch & Lombの登録商標である)。消毒溶液の抗菌効果を評価するために用いられた試験手順は、上記の実施例5と同様であった。結果を、以下の表6に示す。
本実施例は、本発明による溶液の抗菌効果を比較する。この溶液にはアレキシジンは、ReNu(登録商標)MPS溶液中にPHMBを含有する類似の溶液と比較されるReNu(登録商標)MPS溶液の賦形剤中にある。両溶液は、ビグアニドの効果を増すためにホウ酸塩でバッファリングされ、実施例4の溶液と同様にEDTAとポロキサミン(Poloxamine)界面活性剤を含んでいる(ReNuはRochester、NYのBausch & Lombの登録商標である)。消毒溶液の抗菌効果を評価するために用いられた試験手順は、上記の実施例5と同様であった。結果を、以下の表6に示す。
(実施例10)
本実施例は、上記の実施例4に記載されたような溶液中のアレキシジンの眼毒性を、種々の濃度のビス(ビグアニド)で示す。一連の処方を、アレキシジンの量がそれぞれ4ppm(試験1)、6ppm(試験2)、8ppm(試験3)、10ppm(試験4)、12ppm(試験5)、15ppm(試験6)、18ppm(試験7)、22ppm(試験8)、27ppm(試験9)、33ppm(試験10)、40ppm(試験11)及び50ppm(試験12)であるように調製した。これらのアレキシジンの試験溶液を、最大限のアレキシジンの取り込みを達成するために1週間以上2.5mLの溶液中にJ&J SureVue(登録商標)(etafilcon A)レンズ(ソフトレンズ)を浸漬して使用した。
本実施例は、上記の実施例4に記載されたような溶液中のアレキシジンの眼毒性を、種々の濃度のビス(ビグアニド)で示す。一連の処方を、アレキシジンの量がそれぞれ4ppm(試験1)、6ppm(試験2)、8ppm(試験3)、10ppm(試験4)、12ppm(試験5)、15ppm(試験6)、18ppm(試験7)、22ppm(試験8)、27ppm(試験9)、33ppm(試験10)、40ppm(試験11)及び50ppm(試験12)であるように調製した。これらのアレキシジンの試験溶液を、最大限のアレキシジンの取り込みを達成するために1週間以上2.5mLの溶液中にJ&J SureVue(登録商標)(etafilcon A)レンズ(ソフトレンズ)を浸漬して使用した。
眼刺激スクリーニング試験を、眼刺激の閾値を測定するためにウサギを用いて実施した。レンズ処理した眼と対照の反対側の眼を比較した。処理レンズをウサギの右眼に装着し;対照のレンズを左眼に装着した。レンズ装着日の間、眼からはずしたレンズはいずれも0.9%塩化ナトリウムUSP溶液(SC)ですすいだ後、再装着した。レンズの装着前、装着後50−70分、7−8時間、23−24時間及び30−32時間に眼を直射光源により検査した。ドレイズ(Draize,J.H.,G.WoodwardおよびH.O.Calvery.1944、皮膚と粘膜に局所投与された物質の刺激性と毒性試験法、J.Pharmacol.Exp.Ther.82:377−390)の評点システム基準により肉眼的観察結果を記録した。総最大評点は、角膜、虹彩および結膜で得られた全評点の合計である。起こり得る総最大評点は、1つの眼あたり110、角膜では80、虹彩では10、結膜では20である。
各動物の肉眼的な眼の検査結果を、以下の表7に示す(得られた総計を示す)。
L=左眼(対照)
ウサギに装着した場合、10ppmのアレキシジンに浸漬したレンズは、レンズ装着7〜8時間後に観察される結膜反応を伴う眼毒性の増加の初期症状を示した。この散発的な結膜反応は溶液中のアレキシジン15ppmの用量で明らかに規定され、用量を増加することにより継続し、より重篤になった。虹彩への関与は22ppmで観察され、角膜混濁は27ppmで観察された。結膜の発赤、結膜浮腫及び分泌物が22ppmと27ppmまでのレンズの番号に、単独ベースのドレイズ所見であった(試験番号8および9)。上記の所見に加えて虹彩炎がレンズ番号8および9に観察された。以上の結果は、10ppm以上のアレキシジンの処方はソフトコンタクトレンズの消毒には推奨されないことを示す。4ppmのアレキシジンの好適な処方は、任意の可能なウサギの異常眼状態の初期発病に関して2.5倍の安全限界を示した。
(実施例11)
本実施例は、上記の実施例5に記載された試験手順を用いる本発明による溶液の抗菌効力を示すが、この溶液でのレンズのこすり洗いを含む措置のための閾値要求に適合するために、二次の性能基準に合格するアレキシジンの最小濃度を特別に決定する。アレキシジンの濃度は1ppmから5ppmの範囲であり、試験時間は5分及び10分であった(1時間の時間は上記の実施例6に示されている)。これらの結果を、以下の表8に示した。
本実施例は、上記の実施例5に記載された試験手順を用いる本発明による溶液の抗菌効力を示すが、この溶液でのレンズのこすり洗いを含む措置のための閾値要求に適合するために、二次の性能基準に合格するアレキシジンの最小濃度を特別に決定する。アレキシジンの濃度は1ppmから5ppmの範囲であり、試験時間は5分及び10分であった(1時間の時間は上記の実施例6に示されている)。これらの結果を、以下の表8に示した。
(実施例12)
本実施例は、上記の実施例5に記載された試験手順を用いた本発明による溶液の抗菌効果を示すが、特にこの溶液でのレンズのこすり洗いを含む措置のための閾値要求に適合するために、二次性能基準に合格するアレキシジンの最小濃度を特に決定する。この試験のセットでのアレキシジンの濃度は4.0ppmで処方され、試験時間は2.5分、5分、7.5分及び10分であり、それぞれ10分間の最小浸漬時間の25%、50%、75%及び100%試験を示している。この溶液は、18ヶ月間、経過したものであった。結果を、以下の表9に示す。
本実施例は、上記の実施例5に記載された試験手順を用いた本発明による溶液の抗菌効果を示すが、特にこの溶液でのレンズのこすり洗いを含む措置のための閾値要求に適合するために、二次性能基準に合格するアレキシジンの最小濃度を特に決定する。この試験のセットでのアレキシジンの濃度は4.0ppmで処方され、試験時間は2.5分、5分、7.5分及び10分であり、それぞれ10分間の最小浸漬時間の25%、50%、75%及び100%試験を示している。この溶液は、18ヶ月間、経過したものであった。結果を、以下の表9に示す。
(実施例13)
本実施例は、アレキシジン及びポリヘキサメチレンビグアニドの組み合わせを含む本発明の方法で用いられる消毒水溶液の調製を示す(PAPBまたはPHMBとも略記する)。以下の成分は溶液の総容量当たりの重量パーセントで示して用いる。
本実施例は、アレキシジン及びポリヘキサメチレンビグアニドの組み合わせを含む本発明の方法で用いられる消毒水溶液の調製を示す(PAPBまたはPHMBとも略記する)。以下の成分は溶液の総容量当たりの重量パーセントで示して用いる。
ポリ(オキシエチレン)ブロック共重合体エチレンジアミン付加物、BASF
Wyandotte社(Wyandotte、MI)の商標
溶液を、EDTA二ナトリウムをその中に溶解しながら80%の水を80℃までに徐々に加熱し調製する。ホウ酸およびホウ酸ナトリウムをこのEDTA二ナトリウム溶液の加熱溶液に加えて、溶解する。次いで、塩化ナトリウムをこの溶液に加え、溶解し、次いで、界面活性剤を加える。この溶液を、120℃45分間のオートクレーブにより滅菌する。この溶液を室温まで冷却後、ビス(ビグアニド)およびPAPBを滅菌フィルターに通すことにより加え、次いで、蒸留水で平衡化(balance)する。この溶液を、滅菌プラスチック容器にパッケージする。
(実施例14)
本実施例は、コンタクトレンズの消毒水溶液中のアレキシジンとPAPBとの組み合わせの改善された抗菌効果を示した。上記の実施例5に記載された試験手順に従い、5分、15分、30分及び4時間間隔で一次性能基準に合格するか否かを決定した。この試験のセットでのアレキシジンの濃度は0.0〜4.0ppmの範囲の量に0.0あるいは0.8ppmのPAPBと組み合わせて処方され、後者のPAPBの量は、最新のソフトコンタクトレンズ用の市販多目的溶液で最近使用される。結果を、以下の表10に示す。
本実施例は、コンタクトレンズの消毒水溶液中のアレキシジンとPAPBとの組み合わせの改善された抗菌効果を示した。上記の実施例5に記載された試験手順に従い、5分、15分、30分及び4時間間隔で一次性能基準に合格するか否かを決定した。この試験のセットでのアレキシジンの濃度は0.0〜4.0ppmの範囲の量に0.0あるいは0.8ppmのPAPBと組み合わせて処方され、後者のPAPBの量は、最新のソフトコンタクトレンズ用の市販多目的溶液で最近使用される。結果を、以下の表10に示す。
本発明はその特定の実施例と共に記載したが、これは例示にすぎない。従って、多くの代替、修飾及び変更は以上の記載に照らし合わせて当業者に明らかである。従って、このようなすべての代替、修飾および変更は添付の請求の範囲の精神および範囲内であることが意図される。
(摘要)
本発明は、コンタクトレンズを、約2.0〜約8.0ppmの式(I)を有するビス(ビグアニド)を含む眼に安全な消毒水溶液で消毒する方法に関する。
本発明は、コンタクトレンズを、約2.0〜約8.0ppmの式(I)を有するビス(ビグアニド)を含む眼に安全な消毒水溶液で消毒する方法に関する。
Claims (1)
- ソフトコンタクトレンズを洗浄および/または消毒する方法であって、以下の工程:
(a)該コンタクトレンズを以下の成分(i)から(iii)を含む眼に安全な溶液でこすり洗いする工程:
(i)殺菌に有効量の、約2.0〜約8.0ppmの量のビス(ビグアニド)のヒドロクロリド塩、または対応するモル量の、別の水溶性塩または遊離塩基の形態のビス(ビグアニド)であって、ビス(ビグアニド)は以下の一般式を有する:
(ii)有効量の緩衝剤;
(iii)有効量の界面活性剤;および
(b)工程(a)でこすり洗いしたコンタクトレンズを約5分から約75分の範囲の総時間で該溶液中に浸漬する工程であって、75分間の最小浸漬時間を超える浸漬が必要とされない、工程;および
(c)処理されたレンズを装着者の眼に直接置く工程であって、異なる溶液でのすすぎが必要とされない、工程、
を包含する方法。
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