JP2005226599A - 酸化触媒型の排気ガス浄化装置 - Google Patents

酸化触媒型の排気ガス浄化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 この排気ガス浄化装置は,構造が簡単で,製造コストを安価にし,排気ガスに含まれる粒子状物質を良好に酸化反応させて排気ガスを浄化する。
【解決手段】この排気ガス浄化装置は,左右対象の形状を有する金属製ケース,前記ケースに配設され且つ酸化触媒が担持された金属製ハニカム,及び前記ケースの入口部に嵌合された排気ガス分散筒体を有し,前記排気ガス分散筒体の前記ケース内に開口する外周部と突き当たり端部には多数の通孔が形成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は,エンジン,特に,ディーゼルエンジンから排出される排気ガスに含まれる粒子状物質(PM)を酸化反応させて排気ガスを浄化する酸化触媒型の排気ガス浄化装置に関する。
エンジン,特に,ディーゼルエンジンは,軽油,天然ガス,重油等を燃料としてディーゼル燃焼させるものであるが,シリンダ内に導入した空気をピストンで圧縮し,高温高圧の空気に燃料を噴射して燃焼させるものである。従って,ディーゼルエンジンは,極めて短い時間に燃焼と空気とを混合させなければならず,燃料と空気との均一な混合が難しく,燃料が過濃となった部分を中心に粒子状物質(PM)が多く発生する。
従来,内燃機関から排出される排気ガスに含まれる浮遊微粒子の浄化率を向上させた排気ガス浄化装置は知られている。該排気ガス浄化装置は,排気通路内に耐熱性濾材を設け,排気ガス中に含まれる炭化水素系化合物及び含炭素浮遊微粒子を,排気ガス中の酸素と接触可能に分散して捕集することにより,流入時の温度が含炭素浮遊微粒子の可燃温度よりも低温の排気ガスを用いて,捕集した炭化水素系化合物と含炭素浮遊微粒子とを燃焼させる。耐熱性濾材の下流側に別の耐熱性濾材を設け,上流側の耐熱性濾材で捕集されずに通過した含炭素浮遊微粒子を下流側に別の耐熱性濾材で捕集して,微粒子の浄化率を向上させている(例えば,特許文献1参照)。
また,排気ガス浄化システムとして,フイルタの排気ガス流入側に炭化水素系液体を供給する滴下ノズル又は噴射インジェクタを設けることにより,排気ガスの浄化とフイルタの再生とを同時に行うものが知られている。該排気ガス浄化システムは,ディーゼルエンジンの排気通路にフイルタを設置し,フイルタの排気ガス流入側には,軽油を供給するための滴下ノズル又は噴射インジェクタを設ける。フイルタは酸化触媒を担持しているため,滴下ノズルから供給された炭化水素系液体がフイルタ内で反応し,二酸化炭素と水になるとともに多量の熱を発生し,発生した熱により黒鉛等を燃焼させて除去する。また,フイルタの上流部に配置した酸化触媒で酸化除去できなかった一酸化炭素や炭化水素は,フイルタに担持された酸化触媒によって酸化除去することができる(例えば,特許文献2参照)。
また,DPF装置として,繊維フィルタと多孔質フィルタとを使用してパティキュレート物質の捕集開始時からの捕集率を向上させ,多孔質フィルタにヒータを設けずに,多孔質フィルタの過熱を防止しつつ再生を達成するものが知られている。該DPF装置は,排気ガス中のパティキュレート物質を捕集するため,排気管に繊維フィルタを備えた第1フィルタ装置と緻密質の多孔質フィルタを備えた第2フィルタ装置を配置し,ポンプによって第2フィルタ装置の下流の排気通路から第1フィルタ装置の上流の排気通路へ清浄な排気ガスを再生のため供給する。繊維フィルタと多孔質フィルタとの間には良伝熱絶縁体が介在し,両者は電気的に絶縁されるが,熱伝導が良好に接続されている(例えば,特許文献3参照)。
特開2002−213227号公報 特開2002−89237号公報 特開2001−41023号公報
しかしながら,従来の排気ガス浄化装置は,構造そのものが複雑であったり,また,製造が容易ではなく,構成そのものに対する酸化触媒,形状等の適正化が図られておらず,排気ガスの流れがスムーズでなく,排気ガス中の粒子状物質の均一な酸化反応が期待できず,しかも製造コストが高価である等の問題を有していた。
この発明の目的は,上記の問題を解決するため,エンジンからの排気ガスを排出する排気管に,排気ガスが通過する多数の通孔を備えた排気ガス分散筒体と金属製ハニカムとを配置したケースを容易に取り付けることができ,排気ガス分散筒体の金属製ハニカムに対するサイズの適正化を図り,ケースの入口部からケース内に導入された排気ガスを良好に分散させて金属製ハニカムに送り込み,排気ガスを金属製ハニカムに担持された酸化触媒にほぼ均等に接触させ,更に,酸化触媒のうちPtの含有量の適正化を図って排気ガス中に含まれる粒子状物質を効率的に酸化反応させて排気ガスを浄化させるものであり,更に金属製ハニカムを構成する金属板の板厚及びセル数の適正化を図って排気ガスの接する表面積をアップすると共に,ケース内の温度を適正温度に調整して粒子状物質の酸化反応を促進することができる排気ガス浄化装置を提供することである。
この発明は,エンジンから排気管を通じて排出される排気ガスに含まれる粒子状物質を酸化反応させて前記排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置において,
前記排気管に接続された筒状入口部,前記入口部に入口側筒状テーパ部を介して接続された筒状中央部及び前記中央部に出口側筒状テーパ部を介して接続された筒状出口部を有する金属製ケース,前記ケースの前記中央部に配設された金属製ハニカム,並びに前記ケースの前記入口部に上流側端部が嵌合状態に固定され且つ前記上流側端部から流入した前記排気ガスを分散させて前記金属製ハニカムにガイドする排気ガス分散筒体を有し,前記ケース内に位置する前記排気ガス分散筒体の外周部と突き当たり端部とには前記排気ガスを通過させる多数の通孔が形成され,前記金属製ハニカムを構成する前記排気ガスに接する表面には酸化触媒が担持されていることを特徴とする排気ガス浄化装置に関する。
前記金属製ハニカムは,平らな薄い金属平板と該金属平板に重ねられた凹凸の波状に折り曲げられた薄い金属波板とを螺旋状に巻き上げて形成された構造を有し,前記酸化触媒は,前記金属平板と前記金属波板とにそれぞれ担持されている。
前記金属製ハニカムを構成する前記金属平板と前記金属波板とは,板厚が0.025mm〜0.035mmの範囲に設定されている。
前記金属製ハニカムに対する前記排気ガス分散筒体のサイズは,前記通孔が形成された前記外周部の開口面積と前記端部の開口面積との比は,前記金属製ハニカムの断面積から前記排気ガス分散筒体の断面積を差し引いた面積と前記排気ガス分散筒体の断面積に対応する前記金属製ハニカムの面積との比にほぼ等しく,前記比の許容差が15%以下に設定されている。
前記ケースにおける前記筒状テーパ部の傾斜角は,前記筒状テーパ部の長手方向の中心軸に対して35度〜55度の範囲に設定されている。
前記金属製ハニカムに担持された前記酸化触媒のうちPtの含有量は,0.75g/リットル〜1.45g/リットルの範囲に調整されている。
前記金属製ハニカムは,前記排気ガスが流れる開口の単位面積あたりのセル数が450セル〜550セルに設定されている。
前記ケースは,前記中央部を中心に対象形状に形成されている。更に,前記ケースは,ステンレススチールから成り,前記排気管に設けたマフラの上流側又は下流側の前記排気管に取り付けられる。
この排気ガス浄化装置は,上記のように構成されているので,構造そのものが簡単であって排気管のマフラの上流側又は下流側に容易に取り付けることができ,ケース内に導入された排気ガスが排気ガス分散筒体を通じて金属製ハニカムにスムーズに分散させることができ,金属製ハニカムに担持された酸化触媒の助けで粒子状物質を良好に酸化反応させて排気ガスを浄化させることができ,ケース内の温度が酸化反応に適正な温度に調整され,粒子状物質の酸化反応を促進することができる。
以下,図面を参照して,この発明による排気ガス浄化装置の一実施例を説明する。この排気ガス浄化装置は,例えば,自動車のエンジンからの排気ガスを浄化するのに適用して好ましいものである。この排気ガス浄化装置は,エンジンから排気管18を通じて排出される排気ガスに含まれる粒子状物質(PM)を酸化反応させて排気ガスを浄化するものであり,金属製ハニカムを収容したケース1を排気管18の適宜の場所,例えば,マフラの上流側又は下流側の部分に取り付けられるものである。ケース1は,ステンレススチールから作製され,その中央部7を中心に左右対象の形状に形成されている。この排気ガス浄化装置は,ケース1が金属製であって小形に構成することができるので,適正な強度を確保でき,車両の適正な場所においてダイレクトに取り付けることができる。
この排気ガス浄化装置は,主として,排気管18に接続される金属製ケース1,ケース1内に収容されるハニカム構造体である金属製ハニカム2,及び金属製ハニカム2に担持された酸化触媒14から構成されている。金属製ハニカム2は,種々の構造のものを適用できるが,特に,酸化触媒14を良好に担持させるため,その芯材の表面にはアルミナ等が被覆されているので,アルミナ等の被覆層が芯材に良好に接合できるように,例えば,アルミニウム等を含んだ合金で芯材が作製されることが好ましい。筒状のケース1は,ステンレススチール等の金属材料で作製され,排気管18に接続された筒状入口部4,入口部4に接続された入口側の流れに沿って拡径の筒状テーパ部5,テーパ部5に接続された筒状中央部7,中央部7に接続された出口側の流れに沿って縮径の筒状テーパ部6,及びテーパ部6に接続された筒状出口部9から形成されている。ケース1は,中央部7を中心に入口部4と出口部9及びテーパ部5とテーパ部6とが左右対象に形成され,即ち,筒状入口部4と筒状出口部9とが同一形状に,また,筒状テーパ部5と筒状テーパ部6が逆向きで同一形状に形成され,極めた簡単な形状に形成されている。また,筒状出口部9には,排気ガス分散筒体3が嵌合した筒状入口部4とのバランスをとると共に,補強のため補強筒体19が嵌合されている。排気ガス分散筒体3の上流側端部は,ケース1の入口部4に嵌合して入口部4を補強する機能を有している。金属製ハニカム2は,ケース1の中央部7内にその外周面が密着して配置されている。また,排気ガス分散筒体3の端部15は,金属製ハニカム2に対向して位置している。
この排気ガス浄化装置は,特に,ケース1の入口部4に嵌合され,入口部4から流入した排気ガスをスムーズにほぼ均等に分散させて金属製ハニカム2へとガイドする排気ガス分散筒体3を有していることを特徴としている。また,排気ガス分散筒体3は,ケース1内に開口する外周部15と下流側の突き当たりの終端の端部16に排気ガスを通過させる多数の通孔8を有している。更に,金属製ハニカム2は,排気ガスに接する表面にPt(白金)等の酸化触媒14が担持されていることを特徴としている。酸化触媒14としては,Ptの他に,例えば,Pd(パラジウム),Mn(マンガン),Cu(銅),Ni(ニッケル),K(カリウム),Li(リチウム),Na(ナトリウム),Rh(ロジウム),Ir(イリジウム)等を用いることができる。Ptは,排気ガスの低温領域でも良好に触媒作用を発揮できるので,酸化触媒14として金属製ハニカムに少なくとも担持されていることが好ましい。
金属製ハニカム2は,図2,図4及び図5に示すように,平らな薄い金属平板10と,金属平板10に重ねられた凹凸の波状に折り曲げられた薄い金属波板11とを螺旋状に巻き上げて形成された構造を有している。酸化触媒14は,金属平板10と金属波板11との表面にそれぞれ担持されている。金属平板10と金属波板11とは,具体的には,図5に示すように,主成分をFe(鉄)としてAl(アルミニウム)やCr(クロム)を含有する合金からなる金属芯板12,金属芯板12の両面にコーティングされたAl2 3 (アルミナ)等から成る被覆層13,及び被覆層13に多数担持された酸化触媒14から構成されている。金属芯板12の両面には,アルミナ等の被覆層13が被覆されているので,排気ガスによる腐食が防止され,金属芯板12が,例えば,Alを含有すると,アルミナとの結合が良好になる。また,酸化触媒14は,金属芯板12に直接ではなく,アルミナ等の被覆層13に担持し易いものである。
この排気ガス浄化装置は,金属製ハニカム2に担持された酸化触媒14が粒子状物質(PM)の酸化作用を効率的に達成し,しかも酸化触媒14そのものを安価にして低コストに作製するため,酸化触媒14のうちPtの含有量が適正値に設定されている。この排気ガス浄化装置は,酸化触媒14について,金属製ハニカム2の占める1リットルの体積に対する分散されたPtの重量g(グラム)で表すとすると,特に,金属製ハニカム2に担持されている酸化触媒14のうちPtの含有量(g/リットル)は,0.70g/リットル〜1.50g/リットルの範囲であり,酸化反応の機能上では,0.75g/リットル以上の範囲に調整されていることが好ましい。図6には,酸化触媒14としてのPtの含有量に対する排気ガス中の粒子状物質(PM)の低減率に及ぼす影響が示されている。図6に示すように,酸化触媒14としてのPtの含有量が0.6g/リットル程度では,排気ガス中の粒子状物質(PM)の低減率が20%以下であるので,Ptの含有量が0.70g/リットル程度は含有されていることが必要である。また,酸化触媒14のうちでPtの含有量が多い方が,排気ガス中の粒子状物質(PM)の酸化反応を低温領域でも確実に促進できるが,ある範囲以上になると,粒子状物質(PM)の酸化反応の低減率がほぼ横ばいになるので,Ptが無駄になることになる。従って,Ptの含有量は,多くても1.50g/リットルであれば,所定の粒子状物質(PM)の低減率を確保できることになる。従って,この排気ガス浄化装置は,金属製ハニカム2に担持された酸化触媒14のうちPtの含有量は,0.75g/リットル〜1.45g/リットルの範囲に調整することが好ましい。
この排気ガス浄化装置において,金属製ハニカム2に対する排気ガス分散筒体3のサイズについては,排気ガス分散筒体3,通孔8が形成された外周部15の開口面積aと端部16の開口面積bとの比(a/b)は,金属製ハニカム2の断面積eから排気ガス分散筒体3の断面積gを差し引いた断面積c(=e−g)と排気ガス分散筒体3の断面積gに対向状態に対応する金属製ハニカム2の面積fとの比(c/f)にほぼ等しく,その比(a/b,c/f)の許容差(a/b−c/f)がプラス・マイナス15%以下に設定されている。図7には,排気ガス分散筒体3の通孔8の形成領域の面積と金属製ハニカム2の横断面の断面積との比率が排気ガス中の粒子状物質(PM)の低減率に及ぼす影響が示されている。図7に示すように,排気ガス分散筒体3の通孔8の形成領域の面積と金属製ハニカム2の横断面の断面積について,上記の面積比率が0.85〜1.15程度のときに,粒子状物質(PM)の低減率が25〜33%と大きくなり,特に,面積比率が1の時に粒子状物質(PM)の低減率が33%と最も大きくなり,エンジン種類によっては粒子状物質(PM)の低減率が20%程度であればよいとすれば,上記の面積比率が0.8〜1.3程度になる。上記のことを考慮して中間を採用すれば,上記の面積比率をプラス・マイナス15%以下即ち許容差が15%以下に設定されれば,粒子状物質(PM)の所望な低減率が確保できるといえる。従って,排気ガス分散筒体3の通孔8の形成領域と金属製ハニカム2の横断面の断面積とが上記の面積比率の範囲内に設定されていると,排気ガス分散筒体3から金属製ハニカム2への排気ガスの流れがスムーズになり,粒子状物質(PM)が金属製ハニカム2内の触媒の助けでほぼ均等に良好な酸化反応が達成され,粒子状物質(PM)の良好な低減率を確保できることになる。なお,参考のため,図1では,金属製ハニカム2の径がD,排気ガス分散筒体3の径がd,及び排気ガス分散筒体3の通孔8の存在する領域の長さがLで示されている。
この排気ガス浄化装置は,上記構成において,特に,金属製ハニカム2を構成する金属平板10と金属波板11とは,板厚が0.025mm〜0.035mmの範囲,好ましくは,0.026mm〜0.034mmの範囲に設定されている。金属製ハニカム2の金属平板10と金属波板11の板厚を上記のように設定することにより,金属製ハニカム2中で粒子状物質(PM)が酸化反応する場合に,熱伝導が良好になり,熱容量を大幅に小さく構成でき,金属製ハニカム2の全体にわたって粒子状物質(PM)の酸化反応に最適の温度範囲が確保されると共に均一な温度分布が確保され,即ち,排気ガス温度は酸化反応温度に対する応答性を高くでき,粒子状物質(PM)の酸化反応を良好に行うことができる。また,金属製ハニカム2の芯板12を上記のように薄肉に形成することにより,酸化触媒14の表面積を大きく形成することができ,粒子状物質(PM)の酸化反応を促進できる。更に,金属製ハニカム2は,コージライト製ハニカムに比較して,板厚を薄く形成することができるので,排気ガス流れの圧力損失を小さくできる。
金属製ハニカム2について,排気ガスが金属平板10と金属波板11とで形成される開口17を通過することになるが,金属平板10と金属波板11の板厚が薄く形成されているので,排気ガスが通過する開口率,即ち,単位面積あたりの開口17の数即ちセル数を大きく形成することができ,従って,排気ガスが触れる表面積が大きく形成できる。図9には,金属製ハニカム2のセル数が排気ガスの粒子状物質(PM)の低減率に及ぼす影響が示されている。この排気ガス浄化装置は,図9に示すように,金属製ハニカム2のセル数は,400セル〜600セル,好ましくは,450セル〜550セルに形成することが好ましい。金属製ハニカム2のセル数を300セル以下に設定すると,排気ガスが接する表面積が小さくなって排気ガス中の粒子状物質(PM)の低減率が下がり,また,金属製ハニカム2のセル数を600セル以上に設定すると,排気ガスが接する表面積が大きくなって排気ガス中の粒子状物質(PM)の低減率は上がるが,その反面,排気ガス中のすすによる金属製ハニカム2の詰まり現象が発生し,好ましくない状態になる。従って,この排気ガス浄化装置は,金属製ハニカム2のセル数を450セル〜550セルに設定されている。
また,この排気ガス浄化装置は,上記構成において,特に,ケース1における筒状テーパ部5,6の傾斜角θは,筒状テーパ部5,6の長手方向の中心軸Oに対して35度〜55度の範囲,特に,45度前後の範囲に設定されていることが排気ガスの流れをスムーズにして粒子状物質(PM)の酸化反応を促進して好ましいものである。図8には,ケース1における筒状テーパ部5,6の傾斜角θに対する粒子状物質(PM)の低減率に及ぼす影響が示されている。図8から明らかなように,筒状テーパ部5,6の傾斜角θが45度前後で排気ガス中に含まれる粒子状物質(PM)の低減率が32〜33%程度と最も良く,傾斜角θが小さくなるに従って低下する傾向があって傾斜角θが35度では21%程度に低下し,また,傾斜角θが大きくなるに従って低下する傾向があって傾斜角θが55度では21%程度に低下する。この排気ガス浄化装置では,排気ガス中の粒子状物質(PM)が20%以上低減すればよいとすれば,筒状テーパ部5,6の傾斜角θを35度〜55度の範囲に設定すればよく,45度が最も好ましいことになり,粒子状物質(PM)の低減率を満足させることになる。
この発明による排気ガス浄化装置は,特に,自動車用エンジンとしてのディーゼルエンジンに適用して好ましいものである。
この発明による排気ガス浄化装置の一実施例を示断面図である。 図1の排気ガス浄化装置における金属製ハニカムの位置する領域のA−A断面図である。 図1の排気ガス浄化装置を排気ガスの流れの上流側から見た構造を示すB−B断面図である。 排気ガス浄化装置における金属製ハニカムの製造工程を説明する断面図である。 金属製ハニカムの金属平板及び金属波板の素材構造を示す断面図である。 酸化触媒におけるPtの含有量に対する粒子状物質の酸化反応の関係を示すグラフである。 排気ガス分散筒体の通孔を備えた領域の面積と金属製ハニカムの開口を持つ断面積との関係を示すグラフである。 ケースのテーパ部のテーパ角度が排気ガスの粒子状物質の低減率に及ぼす影響を示すグラフである。 金属製ハニカムのセル数が排気ガスの粒子状物質の低減率に及ぼす影響を示すグラフである。
符号の説明
1 ケース
2 金属製ハニカム
3 排気ガス分散筒体
4 筒状入口部
5,6 筒状テーパ部
7 筒状中央部
8 通孔
9 筒状出口部
10 金属平板
11 金属波板
12 金属芯板
13 被覆層
14 酸化触媒
15 外周部
16 端部
17 開口
18 排気管
PM 粒子状物質
θ 筒状テーパ部の傾斜角

Claims (9)

  1. エンジンから排気管を通じて排出される排気ガスに含まれる粒子状物質を酸化反応させて前記排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置において,
    前記排気管に接続された筒状入口部,前記入口部に入口側筒状テーパ部を介して接続された筒状中央部及び前記中央部に出口側筒状テーパ部を介して接続された筒状出口部を有する金属製ケース,前記ケースの前記中央部に配設された金属製ハニカム,並びに前記ケースの前記入口部に上流側端部が嵌合状態に固定され且つ前記上流側端部から流入した前記排気ガスを分散させて前記金属製ハニカムにガイドする排気ガス分散筒体を有し,前記ケース内に位置する前記排気ガス分散筒体の外周部と突き当たり端部とには前記排気ガスを通過させる多数の通孔が形成され,前記金属製ハニカムを構成する前記排気ガスに接する表面には酸化触媒が担持されていることを特徴とする排気ガス浄化装置。
  2. 前記金属製ハニカムは,平らな薄い金属平板と該金属平板に重ねられた凹凸の波状に折り曲げられた薄い金属波板とを螺旋状に巻き上げて形成された構造を有し,前記酸化触媒は,前記金属平板と前記金属波板とにそれぞれ担持されていることを特徴とする請求項1に記載の排気ガス浄化装置。
  3. 前記金属製ハニカムを構成する前記金属平板と前記金属波板とは,板厚が0.025mm〜0.035mmの範囲に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の排気ガス浄化装置。
  4. 前記金属製ハニカムに対する前記排気ガス分散筒体のサイズについては,前記通孔が形成された前記外周部の開口面積と前記端部の開口面積との比は,前記金属製ハニカムの断面積から前記排気ガス分散筒体の断面積を差し引いた面積と前記排気ガス分散筒体の断面積に対応する前記金属製ハニカムの面積との比にほぼ等しく,前記比の許容差が15%以下に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置。
  5. 前記ケースにおける前記筒状テーパ部の傾斜角は,前記筒状テーパ部の長手方向の中心軸に対して35度〜55度の範囲に設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置。
  6. 前記金属製ハニカムに担持された前記酸化触媒のうちPtの含有量は,0.75g/リットル〜1.45g/リットルの範囲に調整されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置。
  7. 前記金属製ハニカムは,前記排気ガスが流れる開口の単位面積あたりのセル数が450セル〜550セルに設定されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置。
  8. 前記ケースは,前記中央部を中心に対象形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置。
  9. 前記ケースは,ステンレススチールから成り,前記排気管に設けたマフラの上流側又は下流側の前記排気管に取り付けられることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の排気ガス浄化装置。
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