JP2005226575A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インジェクタの着座音による騒音が増大することを好適に防止することのできる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の気筒内に燃料を直接噴射供給する筒内噴射用インジェクタと、同機関の吸気ポート中に燃料噴射供給する吸気ポート噴射用インジェクタとを備え、機関運転状態に基づいてそれら複数のインジェクタによる燃料噴射態様を制御する。その複数の筒内噴射用インジェクタと吸気ポート噴射用インジェクタとのうち、1つのインジェクタの閉弁時期が一定時間T内にある場合(ステップS103)、吸気ポート噴射用インジェクタの閉弁時期を変更して、閉弁時期が一定時間T内に入らないように制御する(ステップS104)。
【選択図】 図4

Description

本発明は、内燃機関に燃料を噴射供給する複数のインジェクタを備えた内燃機関の燃料噴射制御装置に関する。
従来、この種の内燃機関としては、例えば特許文献1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置がある。
この内燃機関の燃料噴射制御装置は、吸気通路噴射用インジェクタを通じて吸気ポート(吸気通路)に燃料を噴射することで、空気と燃料とを十分混合させて均質性の高い燃焼(均質燃焼)を実現するようにしている。一方、筒内噴射用インジェクタを通じて燃焼室に直接燃料を噴射する場合は、例えば圧縮行程後期に燃料を噴射して成層燃焼(希薄燃焼)を行うことで燃費性能の向上を図るようにしている。なお、この筒内噴射用インジェクタによっても、空気と燃料とを十分に混合させて燃焼室全域で略同じ空燃比にすることで上述の均質燃焼を行うことはできる。すなわちこの場合には、機関の吸気行程で燃料を噴射することにより燃料の拡散時間を長くとり、これによって空気と燃料との混合を促進させて燃焼を行うこととなる。そして、この筒内噴射用インジェクタによって均質燃焼を行うこととすれば、燃焼室に直接噴射された燃料の気化に伴いシリンダ内が冷却され、筒内噴射用インジェクタの噴孔部へのデポジットの堆積も抑制され、その後成層燃焼に移行される場合であっても、その要求される噴霧形状や燃料噴射量が維持されるようにもなる。
特開2002−364409
ところで、上記特許文献1に記載の燃料噴射制御装置は、気筒内に燃料を直接噴射する筒内噴射式の内燃機関において、各気筒毎に筒内噴射用インジェクタと吸気通路噴射用インジェクタとを備え、その機関全体として複数のインジェクタを備えた構成となっている。このようなものにあっては、複数のインジェクタを噴射制御するとインジェクタの着座音(閉弁音)が重なって騒音が増大する惧れがある。例えば、筒内噴射用インジェクタと吸気通路噴射用インジェクタとの2系統噴射より、最良の燃焼状態のタイミングでインジェクタの噴き分けを行うと、同インジェクタの着座音(閉弁音)が大きくなる場合がある。すなわち、吸気通路噴射用インジェクタと筒内噴射用インジェクタとの閉弁タイミングが一定時間内に入ることで、閉弁タイミングが重なり、同インジェクタの着座音が増幅されてしまうという問題が生じることになる。なお、複数のインジェクタを備える内燃機関にあっては、こうした実情も概ね共通したものとなる。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、インジェクタの着座音による騒音が増大することを好適に防止することのできる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段およびその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、内燃機関に燃料を噴射供給する複数のインジェクタを備え、機関運転状態に基づいてそれら複数のインジェクタによる燃料噴射態様を制御する内燃機関の燃料噴射制御装置において、推定される前記複数のインジェクタの閉弁時期が一定時間内にあるとき、閉弁時期を変更し前記複数のインジェクタの実閉弁時期が前記一定時間内に入らないようにすることをその要旨とする。
このような構成によれば、複数のインジェクタの実閉弁時期が一定時間内に入らないようにすることで、インジェクタの着座音の重なりによる騒音の増幅を防止でき、着座音の騒音を低減できる。
なお、この実閉弁時期が一定時間に入らないようにすることについては、同一気筒に適用される複数のインジェクタの実閉弁時期であっても、複数気筒間における複数のインジェクタの実閉弁時期であっても概ね共通したものとなっている。このように同一気筒、及び複数気筒間の実閉弁時期として、複数のインジェクタの実閉弁時期が一定時間内に入らないようにすることで、インジェクタの着座音の重なりによる騒音の増幅を防止でき、着座音の騒音を低減できる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記複数のインジェクタは、内燃機関の気筒内に燃料を直接噴射供給する筒内噴射用インジェクタと、同機関の吸気通路中に燃料噴射供給する吸気通路噴射用インジェクタであることをその要旨とする。
このような構成によれば、筒内噴射用インジェクタによる筒内噴射、及び吸気通路噴射用インジェクタによる吸気通路噴射がともに行われる燃料噴射態様において、筒内噴射用インジェクタの実閉弁時期と吸気通路噴射用インジェクタの実閉弁時期とが一定時間内に入らないようにすることができる。このように、複数のインジェクタの実閉弁時期が一定時間内に入らないようにすることで、インジェクタの着座音の重なりによる騒音の増幅を防止でき、好適に着座音の騒音を低減できるようになる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記インジェクタの閉弁時期の変更は燃料噴射時期をずらすことによって行われることをその要旨とする。
このような構成によれば、推定される複数のインジェクタの閉弁時期が一定時間内にある場合には、燃料噴射時期をずらす。すなわち実閉弁時期を遅らせる、あるいは早めることによって、複数のインジェクタの実閉弁時期が上記一定時間内に入らないように制御することが可能となる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記インジェクタの閉弁時期の変更は燃料噴射時間を増減することによって行われることをその要旨とする。
このような構成によれば、推定される複数のインジェクタの閉弁時期が一定時間内にある場合には、燃料噴射時期を増減することによって、インジェクタの実閉弁時期を遅らせる、あるいは早めることができるようになる。そして、この場合であっても複数のインジェクタの実閉弁時期が上記一定時間内に入らないよう制御することが可能となる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記変更するインジェクタは、吸気通路噴射用インジェクタ、あるいは筒内噴射用インジェクタのどちらか一方とすることをその要旨とする。
このような構成によれば、推定される複数のインジェクタの閉弁時期が一定時間内にある場合には、吸気通路噴射用インジェクタ、あるいは筒内噴射用インジェクタのどちらか一方の実閉弁時期を変更することで、好適にインジェクタの着座音の増大を防止することが可能となる。
また、請求項6に記載の発明は、請求項3または4に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、前記変更するインジェクタは、吸気通路噴射用インジェクタ、及び筒内噴射用インジェクタの両方とすることをその要旨とする。
このような構成によれば、推定される複数のインジェクタの閉弁時期が一定時間内にある場合には、吸気通路噴射用インジェクタ、及び筒内噴射用インジェクタの両方の実閉弁時期を変更できることで、より確実にインジェクタの着座音の増大を防止することが可能となる。
図1に、この発明にかかる内燃機関の燃料噴射制御装置の一実施の形態を示す。
以下、図1の参照のもとに、この実施の形態にかかる内燃機関の燃料噴射制御装置について詳細に説明する。なお、この実施の形態にかかる燃料噴射制御装置も、基本的には前述した従来の燃料噴射制御装置と同様、吸気ポートに燃料を噴射供給する吸気通路噴射用インジェクタと燃焼室に燃料を噴射供給する筒内噴射用インジェクタとを備える。ただし、この実施の形態の燃料噴射制御装置では、以下に説明する制御を通じて、インジェクタの着座音の重なりによる増幅を防止し、騒音を低減するようにしている。
図1に示されるように、この燃料噴射制御装置は、4サイクルのレシプロ機関である内燃機関Eを中心として構成される。ここで、内燃機関Eとしては、6つのシリンダを備えるV型6気筒ガソリン機関を想定しているが、同図1では説明の便宜上、代表して1つのシリンダのみを示している。そしてこの内燃機関Eは、大きくは、シリンダブロック1aと該シリンダブロック1aの上部に連結されるシリンダヘッド1bとを備えるシリンダ1と、該シリンダ1内を往復動するピストン2とを有して構成される。このピストン2は、内燃機関Eの出力軸であるクランクシャフト2aにコンロッド2b及びクランクアーム2cを介して連結され、そのコンロッド2bによりピストン2の往復運動がクランクシャフト2aの回転に置き換えられるようになっている。そして上記シリンダ1内においては、上記シリンダブロック1a及びシリンダヘッド1bの内壁とピストン2の頂面とによって、混合気を燃焼されるための燃焼室3が区画形成されている。
また、シリンダヘッド1bには、この燃焼室3に突出する態様で混合気に点火を行う点火プラグ4、並びに同燃焼室3に燃料を噴射供給する燃料供給手段として筒内噴射用インジェクタ5が配設されている。さらに、上記燃焼室3には、吸気通路6及び排気通路7がそれぞれ吸気弁8及び排気弁9を介して連通されている、そして、吸気通路6には、該吸気通路6と燃焼室3との連通部分、すなわち吸気ポート6aに燃料を噴射供給する燃料供給手段として吸気ポート噴射用インジェクタ10が取り付けられている。また、図示は割愛しているが、上記吸気通路6の上流側には、吸入空気量を調節すべく開閉動作を行うスロットルバルブが設けられている。そしてこのスロットルバルブのさらに上流には、吸入空気量を検出するエアフローメータが配設されている。
また、この実施の形態の装置には更に、アクセルセンサ21、クランクセンサ22が設けられている。
ここで、アクセルセンサ21は、図示しないアクセルペダルの近傍に設けられてその操作量(踏み込み量)を検出するセンサであり、この検出された値は電子制御装置100で適宜にA/D変換された後、同電子制御装置100内に設けられているマイクロコンピュータに取り込まれる。
また、クランクセンサ22は、内燃機関Eのクランクシャフト2aに装着されたロータと、その近傍に配設されて同ロータの外周に設けられた突起の通過を検出する電磁ピックアップとを備えて構成されるものであり、クランクシャフト2aの回転位相(クランク角)、及び内燃機関Eの回転速度を検出するためのセンサである。このクランクセンサ22の出力は、電子制御装置100内で適宜に波形整形された後、上記クランクシャフト2aの回転速度に対応したパルス信号(NEパルス)として同電子制御装置100内の上記マイクロコンピュータに取り込まれる。
ここで、電子制御装置100は上述のように、マイクロコンピュータをはじめ、A/D変換器や波形整形回路、更には各種アクチュエータ等を駆動するためのドライバ(駆動回路)を備えている。そして、上記取り込まれる各センサからの信号に基づき、上記点火プラグ4の点火時期や、吸気ポート噴射用インジェクタ10及び筒内噴射用インジェクタ5の開閉、そしてスロットルバルブを通じた吸入空気量の調量態様、等々を制御する。
以下、図2〜図4を併せ参照して、この実施の形態にかかる燃料噴射制御装置による燃料噴射制御について詳述する。
はじめに、図2及び図3を参照して、ここで行う燃料噴射制御によるインジェクタの噴射閉弁タイミングの一例について説明する。なお、この実施の形態にかかる燃料噴射制御では、筒内噴射用インジェクタ5による筒内噴射と吸気ポート噴射用インジェクタ10による吸気ポート噴射との燃料噴射領域として、いわゆる両インジェクタ5、10による噴き分け運転領域を想定している。なお、ここで噴き分け運転領域とは、筒内噴射用インジェクタ5及び吸気ポート噴射用インジェクタ10による燃料噴射領域である。
図2は、同一気筒について、推定される筒内噴射用インジェクタ5と吸気ポート噴射用インジェクタ10との噴射閉弁時期が重なる(一定時間内にある)例について示している。
同図2のように、筒内噴射と吸気ポート噴射との噴き分け運転領域においては、筒内噴射用インジェクタ5の閉弁時期と吸気ポート噴射用インジェクタ10の閉弁時期とが時間T(重なっていると判断する時間T)に重なる場合がある。このように、インジェクタ5、10の閉弁時期が時間Tにある場合には、インジェクタ5、10の着座音の重なりによる増幅が起こり、その騒音も無視できないものとなる(変更前)。そこで、例えば同図2のように、同気筒の吸気ポート噴射時期を進角させることで、吸気ポート噴射用インジェクタ10の吸気ポート噴射期間がずれる。このことによって、インジェクタ5、10の実閉弁時期が時間Tに入らないようにすることができるようになる(変更後)。
一方、図3は、点火の前後の気筒について、推定される筒内噴射用インジェクタ5と吸気ポート噴射用インジェクタ10との噴射閉弁時期が重なる(一定時間内にある)例について示している。
同図3において、i気筒(同一気筒)では推定される吸気ポート噴射用インジェクタ10の閉弁時期と筒内噴射用インジェクタ5の閉弁時期とは時間Tには重ならない。しかし、i+1気筒の吸気ポート噴射用インジェクタ10の閉弁時期は時間Tに存在することとなる(変更前)。そして、この場合例えばi+1気筒の燃焼状態をi+1気筒のTDC(上死点)に近づけるかたちでi+1気筒の吸気ポート噴射時期を遅角させることによって、i+1気筒の吸気ポート噴射用インジェクタ10の実閉弁時期が時間Tに入らないようにすることができるようになる(変更後)。
図4に、このような態様で燃料噴射制御を行う際の制御手順をフローチャートとして示す。なお、この制御は、上記電子制御装置100を通じて、例えば所定の時間毎に繰り返し実行される。
この燃料噴射制御に際してはまず、内燃機関Eの運転状態が筒内噴射用インジェクタ5による筒内噴射と、吸気ポート噴射用インジェクタ10による吸気ポート噴射との噴き分け運転中か否かを判定する(ステップS101)。この判定は例えば、クランクセンサ22により内燃機関Eの回転速度を検知することに基づいて行われる。
そして、内燃機関の運転状態が筒内噴射と、吸気ポート噴射との噴き分け運転状態であると判定されれば、次に筒内噴射用インジェクタ5と吸気ポート噴射用インジェクタ10との燃料噴射時期を計算(推定)する(ステップS102)。
そして、筒内噴射用インジェクタ5、あるいは吸気ポート噴射用インジェクタ10の閉弁時期が時間Tに入っているか否かを判断する(ステップS103)。このステップS103では、上記ステップS102にて、計算(推定)された筒内噴射用インジェクタ5と吸気ポート噴射用インジェクタ10との燃料噴射時期及び別ルーチンで算出される燃料噴射時間に基づいて、上記閉弁時期が時間Tに入っているか否かが判断される。
上記ステップS103において「YES」と判定される場合は、吸気ポート噴射用インジェクタ10の閉弁時期が重なっていると判定する時間Tに入らないように吸気ポート噴射時期を進角または遅角させる(ステップS104)。このように、閉弁時期が重なっていると判断する時間Tに入らないように吸気ポート噴射時期を進角または遅角にすることで、閉弁時期がずれてインジェクタ5、10の着座音が増幅して騒音が増大することを防止することが可能となる。
以上詳述したようにこの実施の形態にかかる内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、以下に列記するような優れた効果が得られるようになる。
(1)筒内噴射用インジェクタ5による筒内噴射、及び吸気ポート噴射用インジェクタ10による吸気通路噴射を切り替える燃料噴射態様において、筒内噴射用インジェクタ5の実閉弁時期と吸気ポート噴射用インジェクタ10の実閉弁時期とが時間T内に入らないようにした。このように、時間T内に実閉弁時期が入らないようにすることで、インジェクタの着座音の重なりによる騒音の増幅を防止でき、好適に着座音の騒音を低減できるようになる。
(2)推定される筒内噴射用インジェクタ5及び吸気ポート噴射用インジェクタ10の閉弁時期が時間T内にある場合には、燃料噴射時期をずらす。すなわち閉弁時期を遅角させる、あるいは進角させることによって、複数のインジェクタ5、10の閉弁時期が上記一定時間内に入らないよう制御することが可能となる。
(3)複数のインジェクタ5、10の閉弁時期が上記一定時間内に入らないよう制御するに際しては、吸気ポート噴射用インジェクタ10の閉弁時期をずらすことにより、これを行った。このことで、容易にインジェクタ5、10の着座音の増大を防止することが可能となる。
なお、この発明にかかる内燃機関の燃料噴射制御装置は上記実施の形態に限定されるものではなく、同実施の形態を適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記実施の形態では、図4に示す燃料噴射制御の制御手順は所定の時間毎に繰り返し実行されるとしたが、この制御処理は上述の噴き分け運転領域に入る毎に一度だけ実行されてもよい。すなわち、噴き分け運転領域に入ったときに噴射時期の変更を行い、以後はその変更後の噴射時期で燃料噴射を行ってもよい。
・上記実施の形態では、時間Tにおいて、推定されるインジェクタ5、10の閉弁時期が重なる場合には、吸気ポート噴射用インジェクタ10の実閉弁時期を変更するとしたが、筒内噴射用インジェクタ5の実閉弁時期を併せて変更してもよい。このように吸気ポート噴射用インジェクタ10、及び筒内噴射用インジェクタ5の両方の噴射時期を変更することでもインジェクタ5、10の着座音の増大を防止することが可能となる。
・また、上記実施の形態では、推定されるインジェクタ5、10の閉弁時期が重なる場合には、吸気ポート噴射用インジェクタ10の実閉弁時期を変更するとしたが、筒内噴射用インジェクタ5の実閉弁時期を変更してもよい。
・上記実施の形態では、インジェクタ5、10の閉弁時期の変更は燃料噴射時期をずらすことによって実行するとしたが、閉弁時期の変更方法としては、燃料噴射時間を増減することによって実行してもよい。このような場合であっても、上記実施の形態と同様、もしくはそれに準じた効果を得ることはできる。
・上記実施の形態では、同一気筒について、推定されるインジェクタ5、10の閉弁時期が重なる場合には、吸気ポート噴射時期を進角させるとしたが、遅角させてもよい。また、点火の前後の気筒について、推定されるインジェクタ5、10の閉弁時期が重なる場合には、i+1気筒の吸気ポート噴射時期を遅角させるとしたが、進角させて実閉弁時期をずらしてもよい。同様に、筒内噴射時期を進角、あるいは遅角することによっても上記実施の形態と同様の効果、もしくはそれに準じた効果を得ることはできる。
・上記実施の形態では、筒内噴射用インジェクタ5と吸気ポート噴射用インジェクタ10との実閉弁時期の重なりを回避することについて言及したが、インジェクタの実閉弁時期の重なりを回避することに関しては、筒内噴射用インジェクタ5と吸気ポート噴射用インジェクタ10に限定されるものではない。すなわち、複数のインジェクタの実閉弁時期の重なりの回避であればよく、例えば、多気筒間の吸気ポート噴射用インジェクタ10同士の実閉弁時期の重なりの回避、あるいは同じく多気筒間の筒内噴射用インジェクタ5同士の実閉弁時期の重なりの回避等々であってもよい。
・上記実施の形態では、吸気通路内に燃料を噴射するインジェクタとして、各気筒毎に設けられて各々の吸気ポート6aに燃料を噴射する吸気ポート噴射用インジェクタ10(マルチポイントインジェクション)について例示したが、同インジェクタとしては、吸気通路6内のいずれかの箇所に燃料を噴射することのできるインジェクタであればよい。すなわち、吸気通路噴射用インジェクタであればよく、例えば、各気筒の分岐前に一つだけ設けられたインジェクタを用いる、いわゆるシングルポイントインジェクションの内燃機関にもこの発明は適用可能である。
この発明にかかる内燃機関の燃料噴射制御装置の一実施の形態についてその全体の構造を示す略図及びブロック図。 同実施の形態による燃料噴射制御の概念として、同一気筒について噴射閉弁時期が重なる一例を示すグラフ。 同実施の形態による燃料噴射制御の概念として、点火の前後気筒について噴射閉弁時期が重なる一例を示すグラフ。 同実施の形態による燃料噴射制御の制御手順を示すフローチャート。
符号の説明
1…シリンダ、1a…シリンダブロック、1b…シリンダヘッド、2…ピストン、2a…クランクシャフト、2b…コンロッド、2c…クランクアーム、3…燃焼室、4…点火プラグ、5…筒内噴射用インジェクタ、6…吸気通路、6a…吸気ポート、7…排気通路、8…吸気弁、9…排気弁、10…吸気ポート(通路)噴射用インジェクタ、21…アクセルセンサ、22…クランクセンサ、100…電子制御装置、E…内燃機関。

Claims (6)

  1. 内燃機関に燃料を噴射供給する複数のインジェクタを備え、機関運転状態に基づいてそれら複数のインジェクタによる燃料噴射態様を制御する内燃機関の燃料噴射制御装置において、
    推定される前記複数のインジェクタの閉弁時期が一定時間内にあるとき、閉弁時期を変更し前記複数のインジェクタの実閉弁時期が前記一定時間内に入らないようにする
    ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
    前記複数のインジェクタは、内燃機関の気筒内に燃料を直接噴射供給する筒内噴射用インジェクタと、同機関の吸気通路中に燃料噴射供給する吸気通路噴射用インジェクタである
    ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
    前記インジェクタの閉弁時期の変更は燃料噴射時期をずらすことによって行われる
    ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  4. 請求項1または2に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
    前記インジェクタの閉弁時期の変更は燃料噴射時間を増減することによって行われる
    ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  5. 請求項3または4に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
    前記変更するインジェクタは、吸気通路噴射用インジェクタ、あるいは筒内噴射用インジェクタのどちらか一方とする
    ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  6. 請求項3または4に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置において、
    前記変更するインジェクタは、吸気通路噴射用インジェクタ、及び筒内噴射用インジェクタの両方とする
    ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
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