JP2005225060A - カートリッジ装着装置およびこれを備えたテープ印刷装置 - Google Patents

カートリッジ装着装置およびこれを備えたテープ印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、カートリッジの装着動作を利用してインクリボンの弛みをとることができるカートリッジ装着装置およびこれを備えたテープ印刷装置を提供することを課題としている。
【解決手段】 インクリボン21の繰出しリール29とインクリボン21の巻取りリール23とこれらを収容したケースと、を有するカートリッジ3を備えると共に、カートリッジ3が装着される印刷装置本体のカートリッジ装着部に突設され、巻取りリール23が装着され、且つ巻取りリール23を巻取り回転させる巻取り駆動軸15を備えた、カートリッジ装着装置において、巻取りリール23の内周面37と巻取り駆動軸15の外周面38との相互間には、巻取りリール23の巻取り駆動軸15への挿入装着に伴う直線運動を、巻取りリール23の巻取り方向の回転運動に変換するカム機構57が構成されている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、インクリボンを繰出し・巻取り自在に収容するカートリッジを備えたカートリッジ装着装置およびこれを備えたテープ印刷装置に関するものである。
従来、テープ印刷装置は、印刷テープに印刷を行う印刷装置本体と、印刷装置本体に着脱自在に装着されると共に印刷テープを供給するカートリッジと、で構成されている。カートリッジは、その樹脂製のカートリッジケース内に、ロール状に巻回した印刷テープの他、インクリボンを巻回すると共にこれを繰り出すようにして送る繰出しリールと、繰り出されたインクリボンを巻き取る巻取りリールと、を収容して構成されている。繰出しリールおよび巻取りリールの軸端には回転止めとなる溝を形成され、これに対応してカートリッジケースには、一対のフックが一体に形成されている。また、巻取りリールの内周面には、軸方向に延在する複数の係止溝が形成されている。
一方、印刷装置本体のカートリッジ装着部には、上記の両フックに係合して回転止めが解除する一対の解除突起と、巻取りリールが装着される巻取り駆動軸が設けられている。そして、巻取り駆動軸の外周面には、上記の複数の係止溝に係合するリブ状の複数の係止突起が設けられている。
カートリッジを、装置本体のカートリッジ装着部に装着すると、繰出しリールおよび巻取りリールの回転止めが解除されると共に、巻取りリールが巻取り駆動軸に装着されて、巻取り駆動待機状態となる。(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−122264号公報
上記従来のカートリッジでは、落下等により衝撃を加えると、上記の繰出しリールの回転止め或いは巻取りリールの回転止めが外れてインクリボンに弛みを生ずる問題がある。この弛みが生じたままカートリッジを印刷装置本体に装着し、印刷動作してしまうと、印刷不良やインクリボンのジャミングが生ずる問題がある。
本発明は、カートリッジの装着動作を利用してインクリボンの弛みをとることができるカートリッジ装着装置およびこれを備えたテープ印刷装置を提供することを課題としている。
本発明のカートリッジ装着装置は、インクリボンを巻回した繰出しリールと、繰出しリールから繰り出されたインクリボンを巻き取る巻取りリールと、インクリボンと共に繰出しリールおよび巻取りリールを回転自在に収容したケースと、を有するカートリッジを備えると共に、カートリッジが装着される印刷装置本体のカートリッジ装着部に突設され、巻取りリールが軸方向から着脱自在に装着され、且つ装着した巻取りリールを巻取り回転させる巻取り駆動軸を備えた、カートリッジ装着装置において、巻取りリールの内周面と巻取り駆動軸の外周面との相互間には、巻取りリールの巻取り駆動軸への挿入装着に伴う直線運動を、巻取りリールの巻取り方向の回転運動に変換すると共に、巻取りリールの巻取り駆動軸からの引抜き離脱に伴う直線運動に対し、巻取りリールの非回転状態を維持する、カム機構が構成されていることを特徴とする。
インクリボンのカートリッジはユーザにより印刷装置本体に装着されて適宜印刷に供される。上記の構成によれば、カートリッジの装着時において、巻取りリールの内周面と巻取り駆動軸の外周面との相互間に構成したカム機構により、巻取りリールは、巻取り駆動軸廻りを巻取り方向に回転運動しつつ、巻取り駆動軸に装着される。これにより、カートリッジ内のインクリボンに弛みが生じていても、インクリボンの弛みをとることができる。一方、カートリッジの離脱時においては、巻取りリールの非回転状態が維持されるため、カートリッジの引抜き離脱に伴うインクリボンの弛みを生じることがない。
したがって、カートリッジ内のインクリボンに弛みが生じていても、カートリッジの装着動作を活用して、インクリボンの弛みを自動的にとることができる。
この場合、カム機構は、巻取り駆動軸の外周面に突出形成されると共に軸方向に延在する複数の駆動凸部と、複数の駆動凸部に対応して巻取りリールの内周面に窪入形成した複数の従動凹部と、を有し、各駆動凸部は、少なくとも一方の側壁面に螺旋状を為す駆動斜面が形成され、各従動凹部は、一方の溝壁面が駆動斜面と相補的形状を為す螺旋状の従動斜面に形成され、他方の溝壁面が軸方向に延在する平坦面に形成されていることが、好ましい。
この構成によれば、カートリッジの装着時において、巻取り駆動軸の各駆動斜面の巻取りリール側の挿入開始端部は、巻取りリールの各従動斜面に当接すると共に、各駆動斜面上を滑ってゆく。通常、巻取りリールの回転抵抗は巻取り駆動軸の回転抵抗に比して十分に小さいため、巻取りリールは巻取り方向に巻取り駆動軸廻りに回転する。これにより、カートリッジの装着動作を利用して、巻取りリールにインクリボンを巻き取らせることができる。また、巻取りリールの軸着後は各従動斜面が各駆動斜面に当接するため、巻取り駆動軸の駆動力をロスなく巻取りリールに伝達することができる。
一方、カートリッジの離脱時において、各従動凹部の他方の溝壁面は軸方向に延在する平坦面に形成されているため、巻取り駆動軸の各駆動斜面が巻取りリールに干渉することがなく、巻取りリールの非回転状態を維持してカートリッジの取り外しができる。
この場合、隣接する従動凹部間の隣り合う従動斜面および平坦面が、挿入方向の基端部において鋭角に交わっていることが、好ましい。
この構成によれば、カートリッジ装着の際に、巻取りリールの隣り合う従動凹部間の各境界に巻取り駆動軸の各駆動凸部が位置することがあっても、巻取りリールが位置ずれ回転して、各駆動凸部を各境界に隣接する各従動凹部のいずれかに収容することができる。これにより、巻取りリールが巻取り駆動軸につかえることがなく、印刷装置本体にカートリッジが装着しにくくなるのを防止することができる。
この場合、カム機構は、巻取り駆動軸の外周面に窪入形成されると共に軸方向に延在する複数の駆動凹部と、複数の駆動凹部に対応して巻取りリールの内周面に突出形成した複数の従動凸部と、を有し、各従動凸部は、少なくとも一方の側壁面に螺旋状を為す駆動斜面が形成され、各駆動凹部は、一方の溝壁面が駆動斜面と相補的形状を為す螺旋状の従動斜面に形成され、他方の溝壁面が軸方向に延在する平坦面に形成されていることが、好ましい。
この構成によれば、カートリッジの装着時において、巻取りリールの各従動斜面の巻取り駆動軸側の挿入方向基端部は、巻取り駆動軸の各駆動斜面に当接すると共に、各駆動斜面上を滑ってゆく。これにより、巻取りリールを巻取り駆動軸廻りに回転させ、当該巻取りリールの回転運動によりインクリボンを巻き取らせることができる。また、巻取りリールの軸着後は各従動斜面が各駆動斜面に当接し、巻取り駆動軸の駆動力はロスなく巻取りリールに伝達される。一方、カートリッジの離脱時において、巻取り駆動軸の各駆動斜面が巻取りリールに干渉することがなく、巻取りリールの非回転状態を維持してカートリッジを取り外すことが可能となる。
この場合、隣接する駆動凹部間の隣り合う駆動斜面および平坦面が、挿入開始端部において鋭角に交わっていることが、好ましい。
この構成によれば、カートリッジ装着の際に、巻取り駆動軸の隣り合う駆動凹部間の各境界に巻取りリールの各従動凸部が位置することがあっても、巻取りリールが位置ずれ回転して、各従動凸部を各境界に隣接する各従動凹部のいずれかに収容することができる。これにより、テープ印刷装置にカートリッジが装着しにくくなるのを防止することができる。
この場合、カム機構は、巻取り駆動軸の外周面に突出形成されると共に軸方向に螺旋状に延在する複数の駆動凸部と、複数の駆動凸部に対応して巻取りリールの内周面に窪入形成され軸方向に螺旋状に延在する複数の従動凹部と、を有し、ケースには、巻取りリールの逆転を阻止する逆止め機構が設けられていることが、好ましい。
この構成によれば、カートリッジの装着時において、巻取りリールの各従動凹部の巻取り駆動軸側の挿入方向基端部は、巻取り駆動軸の各駆動凸部に当接すると共に、各駆動凸部上を滑ってゆく。これにより、巻取りリールを巻取り駆動軸に螺子状に螺合させ、当該巻取りリールの螺合運動(回転運動)によりインクリボンを巻き取らせることができる。
一方、カートリッジの離脱時において、巻取りリールには逆止め機構が作用するため、上記の螺合が解除する際にも巻取りリールが逆転することがなく、インクリボンが弛むのを防止することができる。
この場合、隣接する従動凹部間の隣り合う溝壁面同士が、挿入方向の基端部において鋭角に交わっていることが、好ましい。
この構成によれば、カートリッジ装着の際に、巻取りリールの隣り合う従動凹部間の各境界に巻取り駆動軸の各駆動凸部が位置することがあっても、巻取りリールが位置ずれ回転して、各駆動凸部を各境界に隣接する各従動凹部のいずれかに収容することができる。これにより、印刷装置本体にカートリッジが装着しにくくなるのを防止することができる。
この場合、カム機構は、巻取り駆動軸の外周面に窪入形成されると共に軸方向に螺旋状に延在する複数の駆動凹部と、複数の駆動凹部に対応して巻取りリールの内周面に突出形成され軸方向に螺旋状に延在する従動凸部と、を有し、ケースには、巻取りリールの逆転を阻止する逆止め機構が設けられていることが、好ましい。
この構成によれば、カートリッジの装着時において、巻取り駆動軸の各駆動凸部の巻取りリール側の挿入開始端部は、巻取りリールの各従動凹部に当接すると共に、各従動凹部上を滑ってゆく。これにより、巻取りリールを巻取り駆動軸に螺子状に螺合させ、当該巻取りリールの螺合運動(回転運動)によりインクリボンを巻き取らせることができる。
一方、カートリッジの離脱時において、巻取りリールには逆止め機構が作用するため、上記の螺合が解除する際にも巻取りリールが逆転することがなく、インクリボンが弛むのを防止することができる。
この場合、隣接する駆動凹部間の隣り合う溝壁面同士が、挿入開始端部において鋭角に交わっていることが、好ましい。
この構成によれば、カートリッジ装着の際に、巻取り駆動軸の隣り合う駆動凹部間の各境界に巻取りリールの各従動凸部が位置することがあっても、巻取りリールが位置ずれ回転して、各従動凸部を各境界に隣接する各従動凹部のいずれかに収容することができる。これにより、印刷装置本体にカートリッジが装着しにくくなるのを防止することができる。
本発明のテープ印刷装置は、上記のカートリッジ装着装置を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、印刷装置本体への装着動作によりインクリボンの弛みを除去できるカートリッジを利用するため、印刷不良やインクリボンのジャミングが生じ難く、信頼性の高いテープ印刷装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態にかかるカートリッジ装着装置およびこれが搭載されるテープ印刷装置について詳細に説明する。テープ印刷装置は、カートリッジを介して装置内に装着した印刷テープに、所望の文字や図形などを印刷(印字)するとともに、印刷テープの印刷済み部分を所定の長さに切断してラベルを作製するものである。
図1は開蓋状態のテープ印刷装置1の外観斜視図であり、テープ印刷装置1は、印刷装置本体2と、印刷装置本体2に着脱自在に装着されるカートリッジ3とで構成されている。印刷装置本体2は、上下2分割の装置ケース5により外殻が形成され、装置ケース5の前部上面には各種入力キーを備えたキーボード6が配置されるとともに、後部上面には開閉蓋10が配設されている。開閉蓋10の内側にはディスプレイ11とカートリッジ3を装着するためのカートリッジ装着部7が窪入形成されており、カートリッジ3は開閉蓋10を開放した状態でカートリッジ装着部7に着脱される。また、開閉蓋10にはこれを閉止した状態でディスプレイ11を視認するための覗き窓12が形成される。
装置ケース5の左側部には、カートリッジ装着部7と印刷装置本体2の外部とを連通するテープ排出口13が形成され、このテープ排出口13には、送り出した印刷テープ4を切断するための図外のテープカッタが臨んでいる。そして、テープ排出口13から印刷済みの印刷テープ4が送り出されることにより、この印刷テープ4がテープカッタにより切断される。
一方、カートリッジ装着部7には、ヘッドカバー9に覆われた発熱素子を有する印刷ヘッド8と、印刷ヘッド8に対峙するプラテン駆動軸14と、後述のインクリボン21の巻取り駆動軸15と、後述のテープリール24の位置決め突起18とを備えている。また、カートリッジ装着部7の下側には、図示省略したがプラテン駆動軸14および巻取り駆動軸15を回転させるテープ送り機構が内蔵される。
図2は上ケース16の一部を破断して残したカートリッジ3の平面図である。同図に示すように、カートリッジ3は、上ケース16と下ケース17とから成るカートリッジケース(ケース)20内に、印刷テープ4およびインクリボン21をそれぞれロール状に巻回して収容すると共に、上記の印刷ヘッド8に対応するプラテンローラ22を収容したものである。巻取り駆動軸15はインクリボン21を巻き取る後述の巻取りリール23に挿嵌されて、印刷テープ4の送りに同期してインクリボン21を巻取り動作させるものである。なお、請求項にいうカートリッジ装着装置は、上記のカートリッジ3と、テープ印刷装置1のカートリッジ装着部7に立設される巻取り駆動軸15と、で構成されている。
カートリッジケース20には、印刷テープ4を巻回したテープリール24と、インクリボン21を巻回した繰出しリール29と、使用後のインクリボン21を巻き取る巻取りリール23とが回転自在に収容されている。また、カートリッジケース20には、プラテンローラ22の近傍に位置して、カートリッジケース20を上下に貫通する略方形の貫通開口25が形成されており、カートリッジ3をカートリッジ装着部7に装着すると、この貫通開口25に装置側から印刷ヘッド8が臨んでプラテンローラ22と対峙する。
また、この状態では、装置側からプラテンローラ22および巻取りリール23にそれぞれプラテン駆動軸14および巻取り駆動軸15が係合する。すなわち、プラテンローラ22および巻取りリール23は駆動リールとして機能し、テープリール24および繰出しリール29は従動リールとして機能する。また、カートリッジケース20の貫通開口25の周囲には、巻取り駆動軸15が挿入される貫通孔26が形成されている。
テープリール24から巻き出された印刷テープ4は、テープガイドピン27に案内されてプラテンローラ22に至り、この部分で印刷されてからカートリッジケース20の側面に形成したテープ送出口28から送り出される。一方、繰出しリール29から繰り出されたインクリボン21は、第1リボンピン31および第2リボンピン32に案内され、プラテンローラ22に至る。ここでインクリボン21は、印刷テープ4に重なって印刷に供され、さらに上記の貫通開口25を形成する開口壁33に案内されてUターンし、巻取りリール23に巻き取られる。
この場合、駆動側のプラテンローラ22および巻取りリール23は同期して回転するため、印刷テープ4およびインクリボン21は同時に走行し、また印刷テープ4には走行しながら印刷が行われる。そして、テープ送出口28から送り出された印刷テープ4は、印刷装置本体2側のテープカッタにより切断され、ラベルとして使用される。なお、繰出しリール29および巻取りリール23の下端部には、複数のフック受け溝34が形成される一方、下ケース17にはフック受け溝34に係止して回転止めとして機能する一対のフック35が形成されており、カートリッジ3をカートリッジ装着部7に装着することで、カートリッジ装着部7に形成した一対の解除突起(図示省略)が、それぞれフック35に係合し、繰出しリール29および巻取りリール23の回転止めが解除されるようになっている。
図3は、カートリッジ3の巻取りリール23と巻取り駆動軸15とが係合する形態を示す説明図である。同図に示すように、カートリッジ3には、上記の貫通孔26に臨んで巻取りリール23が配設されており、巻取りリール23は、その中心に軸孔39を有して略円筒形状に形成されている。巻取りリール23は、軸孔39となる内周面37で印刷装置本体2側から動力伝達を受けると共に、その外周面38によりインクリボン21を巻き取るように構成されている。一方、巻取りリール23に挿嵌される巻取り駆動軸15は、上部で巻取りリール23の内周面37(軸孔39)に係合する駆動軸本体41と、駆動軸本体41の下側に連なると共に駆動源に連結された歯車部42と、駆動軸本体41および歯車部42を回転自在に軸支したセンターピン43とで、構成されている。
図4の斜視図および図5の展開図に示すように、駆動軸本体41の外周面38には、複数(実施形態では4個)の駆動凸部44が放射状に突出形成されており、これに対応して、巻取りリール23の内周面37には複数(実施形態では4個)の従動凹部45が形成されている。各駆動凸部44は、断面方形に形成され、且つ駆動軸本体41の円筒状肉部40の外周面38に螺旋状に巻き付くように突出形成されている。これにより、各駆動凸部44は、幅方向の両側壁面が軸方向に螺旋状を為す駆動斜面46となっている。本実施形態では、駆動斜面46は、駆動軸本体41の上端から下端に至るまでに円筒状肉部40の外周面38を1/4回転する螺旋となっている。
一方、巻取りリール23の内周面37に形成した各従動凹部45は、巻取りリール23の円筒状肉部36の内周面37に窪入形成されている。各従動凹部45の一方の溝壁面58は、上記の駆動斜面46に相補的な形状を為すように螺旋状に形成した従動斜面49となっており、他方の溝壁面58は、軸方向(巻取りリール23の装着方向)に延在する平坦面50となっている。この場合、従動斜面49も、巻取りリール23の上端から下端に至るまでに巻取りリール23の内周面37を1/4回転する螺旋となっている。また、隣接する従動凹部45間の隣り合う従動斜面49および平坦面50が、挿入方向の基端部51において鋭角に交わっており、装着時に駆動凸部44が従動凹部45につかえるのを防止している。
上記のように、複数の駆動凸部44と複数の従動凹部45とにより、巻取りリール23の巻取り駆動軸15への挿入装着に伴う直線運動が、巻取りリール23の巻取り方向の回転運動に変換され、インクリボン21に弛みが生じていてもその弛みが解消される。すなわち、駆動凸部44と従動凹部45とにより、巻取りリール23の内周面37と巻取り駆動軸15の外周面38との相互間に、傾斜カムを利用したカム機構57が構成されている。
なお、上記実施形態の変形例として、上記実施形態と逆の形態でカム機構57を構成することも可能である。すなわち、図6の展開図に示すように、巻取りリール23の内周面37に従動凸部53を形成し、これに対応して巻取り駆動軸15の外周面38に駆動凹部52を形成する。この場合には、従動凸部53に従動斜面49が形成され、駆動凹部52に駆動斜面46および平坦面56が形成される。また、隣接する駆動凹部52間の隣り合う駆動斜面46および平坦面56が、挿入開始端部54において鋭角に交わっている。
次に、図7の斜視図および図8の展開図を参照して、第2実施形態について説明する。この実施形態では、駆動軸本体41の外周面38には、複数(実施形態では4個)の駆動凸部44が放射状に突出形成されており、これに対応して、巻取りリール23の内周面37には複数(実施形態では4個)の従動凹部45が形成されている。各駆動凸部44は、第1実施形態のものと同様に、断面方形に形成され、且つ駆動軸本体41の円筒状肉部40の外周面38に螺旋状に巻き付くように突出形成されている。これにより、各駆動凸部44は、幅方向の両側壁面が軸方向に螺旋状を為す駆動斜面46となっている。本実施形態でも、駆動斜面46は、駆動軸本体41の上端から下端に至るまでに円筒状肉部40の外周面38を1/4回転する螺旋となっている。
一方、巻取りリール23の内周面37に形成した各従動凹部45は、巻取りリール23の円筒状肉部36の内周面37に螺旋状に窪入形成されている。各従動凹部45の両溝壁面58は、上記の駆動斜面46に相補的な形状を為すように螺旋状に形成した従動斜面49となっており、全体として、各駆動凸部44と各従動凹部45が相補的な螺旋形状を為している。そしてこの場合も、従動斜面49が、巻取りリール23の上端から下端に至るまでに巻取りリール23の内周面37を1/4回転する螺旋となっている。また、隣接する従動凹部45間の隣り合う溝壁面58同士が、挿入方向の基端部51において鋭角に交わっており、装着時に駆動凸部44が従動凹部45につかえるのを防止している。
上記のように、複数の駆動凸部44と複数の従動凹部45とにより、巻取りリール23の巻取り駆動軸15への挿入装着に伴う直線運動が、巻取りリール23の巻取り方向の回転運動に変換され、インクリボン21に弛みが生じていてもその弛みが解消される。すなわち、駆動凸部44と従動凹部45とにより、巻取りリール23の内周面37と巻取り駆動軸15の外周面38との相互間に、傾斜カムを利用したカム機構57が構成されている。
ところで、上記のように、駆動凸部44および従動凹部45とも螺旋形状でスプライン様に係合する形態をとると、カートリッジ3を引き抜いたときに巻取りリール23が逆転し、インクリボン21に弛みが生じてしまう。そこで、この実施形態では、巻取りリール23の下端部に設けた複数のフック受け溝34に上記のフック35とは別に、逆転止めの常時回転止めフック47を設けている。この常時回転止めフック47も上記のフック35と同様に、下ケースに一体に形成することが好ましい。これにより、カートリッジ3を引き抜いたときに、巻取り駆動軸15が回転して、巻取りリール23の逆転が阻止される。なお、上記の複数のフック受け溝34と常時回転止めフック47とにより、逆止め機構が構成されている。
なお、上記第2実施形態の変形例として、第2実施形態と逆の形態でカム機構57を構成することも可能である。すなわち、図9の展開図に示すように、巻取りリール23の内周面37に従動凸部53を形成し、これに対応して巻取り駆動軸15の外周面38に駆動凹部52を形成する。この場合もまた、隣接する駆動凹部52間の隣り合う溝壁面59同士は、挿入開始端部54において鋭角に交わっている。
実施形態に係るテープ印刷装置の外観斜視図である。 一部を破断して示したカートリッジの平面図である。 巻取りリールおよび巻取り駆動軸廻りの拡大断面図である。 第1実施形態に係る巻取りリールおよび巻取り駆動軸を模式的に表した分解斜視図である。 第1実施形態に係る巻取りリールの内周面および巻取り駆動軸の外周面の展開図である。 第1実施形態の変形例に係る巻取りリールの内周面および巻取り駆動軸の外周面の展開図である。 第2実施形態に係る巻取りリールおよび巻取り駆動軸を模式的に表した分解斜視図である。 第2実施形態に係る巻取りリールの内周面および巻取り駆動軸の外周面の展開図である。 第2実施形態の変形例に係る巻取りリールの内周面および巻取り駆動軸の外周面の展開図である。
符号の説明
1 テープ印刷装置 2 印刷装置本体
3 カートリッジ 7 カートリッジ装着部
15 巻取り駆動軸 20 ケース
21 インクリボン 23 巻取りリール
29 繰出しリール 37 内周面
38 外周面 44 駆動凸部
45 従動凹部 46 駆動斜面
47 逆止め機構 49 従動斜面
50 平坦面 51 基端部
54 挿入開始端部 57 カム機構
58 溝壁面 59 溝壁面

Claims (10)

  1. インクリボンを巻回した繰出しリールと、前記繰出しリールから繰り出されたインクリボンを巻き取る巻取りリールと、インクリボンと共に前記繰出しリールおよび前記巻取りリールを回転自在に収容したケースと、を有するカートリッジを備えると共に、
    前記カートリッジが装着される印刷装置本体のカートリッジ装着部に突設され、前記巻取りリールが軸方向から着脱自在に装着され、且つ装着した前記巻取りリールを巻取り回転させる巻取り駆動軸を備えた、カートリッジ装着装置において、
    前記巻取りリールの内周面と前記巻取り駆動軸の外周面との相互間には、前記巻取りリールの前記巻取り駆動軸への挿入装着に伴う直線運動を、前記巻取りリールの巻取り方向の回転運動に変換すると共に、
    前記巻取りリールの前記巻取り駆動軸からの引抜き離脱に伴う直線運動に対し、前記巻取りリールの非回転状態を維持する、カム機構が構成されていることを特徴とするカートリッジ装着装置。
  2. 前記カム機構は、
    前記巻取り駆動軸の外周面に突出形成されると共に軸方向に延在する複数の駆動凸部と、
    前記複数の駆動凸部に対応して前記巻取りリールの内周面に窪入形成した複数の従動凹部と、を有し、
    前記各駆動凸部は、少なくとも一方の側壁面に螺旋状を為す駆動斜面が形成され、
    前記各従動凹部は、一方の溝壁面が前記駆動斜面と相補的形状を為す螺旋状の従動斜面に形成され、他方の溝壁面が軸方向に延在する平坦面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ装着装置。
  3. 隣接する前記従動凹部間の隣り合う前記従動斜面および前記平坦面が、挿入方向の基端部において鋭角に交わっていることを特徴とする請求項2に記載のカートリッジ装着装置。
  4. 前記カム機構は、
    前記巻取り駆動軸の外周面に窪入形成されると共に軸方向に延在する複数の駆動凹部と、
    前記複数の駆動凹部に対応して前記巻取りリールの内周面に突出形成した複数の従動凸部と、を有し、
    前記各従動凸部は、少なくとも一方の側壁面に螺旋状を為す従動斜面が形成され、
    前記各駆動凹部は、一方の溝壁面が前記従動斜面と相補的形状を為す螺旋状の駆動斜面に形成され、他方の溝壁面が軸方向に延在する平坦面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ装着装置。
  5. 隣接する前記駆動凹部間の隣り合う前記駆動斜面および前記平坦面が、挿入開始端部において鋭角に交わっていることを特徴とする請求項4に記載のカートリッジ装着装置。
  6. 前記カム機構は、
    前記巻取り駆動軸の外周面に突出形成されると共に軸方向に螺旋状に延在する複数の駆動凸部と、
    前記複数の駆動凸部に対応して前記巻取りリールの内周面に窪入形成され軸方向に螺旋状に延在する複数の従動凹部と、を有し、
    前記ケースには、前記巻取りリールの逆転を阻止する逆止め機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ装着装置。
  7. 隣接する前記従動凹部間の隣り合う溝壁面同士が、挿入方向の基端部において鋭角に交わっていることを特徴とする請求項6に記載のカートリッジ装着装置。
  8. 前記カム機構は、
    前記巻取り駆動軸の外周面に窪入形成されると共に軸方向に螺旋状に延在する複数の駆動凹部と、
    前記複数の駆動凹部に対応して前記巻取りリールの内周面に突出形成され軸方向に螺旋状に延在する従動凸部と、を有し、
    前記ケースには、前記巻取りリールの逆転を阻止する逆止め機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ装着装置。
  9. 隣接する前記駆動凹部間の隣り合う溝壁面同士が、挿入開始端部において鋭角に交わっていることを特徴とする請求項8に記載のカートリッジ装着装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載のカートリッジ装着装置を備えたことを特徴とするテープ印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008213383A (ja) * 2007-03-06 2008-09-18 Seiko Epson Corp リボン径測定装置
CN104786679A (zh) * 2015-04-15 2015-07-22 重庆品胜科技有限公司 一种热转印碳带盒结构
WO2016059850A1 (ja) * 2014-10-16 2016-04-21 セイコーエプソン株式会社 テープカートリッジ
CN114502387A (zh) * 2019-09-30 2022-05-13 兄弟工业株式会社 打印用带盒

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