JP2005223771A - サラウンド音声ミキシング装置およびサラウンド音声ミキシングプログラム - Google Patents

サラウンド音声ミキシング装置およびサラウンド音声ミキシングプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 マイクロフォンの設置位置の変更やミキシング装置の複雑な調整をすることなく、様々な聴取位置におけるサラウンド音声をミキシングすることができるサラウンド音声ミキシング装置およびプログラムを提供する。
【解決手段】 サラウンド音声ミキシング装置1は、集音された音声にミキシング処理を施し、複数のスピーカから出力させることで、聴取者に対し、サラウンド音声を提供するサラウンド音声ミキシング装置1であって、データ入力手段3と、音像算出手段5と、角度パラメータ情報付加手段7と、距離情報付加手段9と、音声出力算出手段11と、を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、集音された音声を、複数のスピーカから出力させるサラウンド音声にミキシングするサラウンド音声ミキシング装置およびサラウンド音声ミキシングプログラムに関する。
従来、サラウンド音声(例えば、5.1chのサラウンド音声)は、出力させるスピーカの台数および設置位置と聴取者の位置である聴取位置(リスニングポイント)とを考慮して(固定したものとして捉え)、複数のマイクロフォンで集音(収音)した音声を、音声調整卓等を用いてミキシング(混合)することで生成されている。
このサラウンド音声のミキシング技術を、例えば、スポーツ中継番組等の音声信号の生成に採用する試みがなされている(例として、非特許文献1を参照)。
この非特許文献1に示されている5.1サラウンド放送は、サッカー場のグラウンド内、観客席に設置した複数のマイクロフォン(無指向性マイクロフォン、単一指向性マイクロフォン、超指向性マイクロフォン)で集音した音声を、当該サッカー場近辺に駐車した中継車およびプレバブ内に設置したミキシング装置でミキシングし、このミキシングした音声信号と撮影カメラで当該サッカー場内を撮影した映像信号とを、放送局を介して実時間で(生放送で)送出したものである。
雑誌「prosound」、出版「ステレオサウンド社」、2002年10月25日発行、p110−p115
しかしながら、従来の5.1サラウンド放送では、聴取位置を固定したものとして、音声信号を生成していたので、サッカー場内の様々な聴取位置におけるサラウンド音声により高臨場感を得るために、当該聴取位置を変更しようとした際に、複数のマイクロフォンの設置位置の変更やミキシング装置の複雑な調整をしなければならず、セッティングに手間がかかるという問題がある。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、マイクロフォンの設置位置の変更やミキシング装置の複雑な調整をすることなく、様々な聴取位置におけるサラウンド音声をミキシングすることができるサラウンド音声ミキシング装置およびサラウンド音声ミキシングプログラムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1記載のサラウンド音声ミキシング装置は、集音された音声にミキシング処理を施し、複数のスピーカから出力させることで、聴取者に対し、サラウンド音声を提供するサラウンド音声ミキシング装置であって、データ入力手段と、音像算出手段と、角度パラメータ情報付加手段と、距離情報付加手段と、音声出力算出手段と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、サラウンド音声ミキシング装置は、データ入力手段によって、音声の発生源である音源の存在する場所に関する情報である場所データと、当該音声を集音する複数のマイクロフォンの設置位置および当該マイクロフォンの種類を示すマイクロフォン位置種類データと、場所の中で聴取者が所望する聴取位置および聴取角度を示す聴取ポイントデータとを入力する。例えば、場所データは、サッカー場、野球場等のグラウンドの縦方向の長さ、横方向の長さ(x,y座標)であり、マイクロフォン位置種類データは、マイクロフォンの設置位置を場所データで規定されるx,y座標で表したものであり、聴取位置データは、聴取者の所望する聴取位置および聴取角度を、場所データで規定されるx,y座標およびx軸またはy軸を基準とした角度で表したものである。また、マイクロフォン位置種類データには、マイクロフォンの種類、例えば、無指向性マイクロフォン、単一指向性マイクロフォンまたは超指向性マイクロフォンに関する情報(仕様情報)を含んでいるものである。
続いて、サラウンド音声ミキシング装置は、音像算出手段によって、データ入力手段で入力されたマイクロフォン位置種類データおよび聴取ポイントデータと、予め設定されたスピーカの設置位置に関するスピーカ位置データとに基づいて、スピーカから出力させる、サラウンド音声となる音像の各成分について、マイクロフォンで集音した音声(音声信号)の出力割合を算出する。この出力割合は、隣り合うマイクロフォンを結ぶ直線と、聴取位置から実際にスピーカの設置されている設置位置までを結んだ直線との交点を求め、この交点によってマイクロフォンを結ぶ直線が分割された長さを使用した内挿計算によって求められる。
また、サラウンド音声ミキシング装置は、角度パラメータ情報付加手段によって、スピーカから出力させる各成分の数に応じて予め設定された角度パラメータ情報を、当該各成分に付加する。この角度パラメータ情報は、複数のマイクロフォンで集音された音声を加味するためのもので、この角度パラメータ情報が付加されることで、音像算出手段で算出された音像の広がりが決定されることになる。
さらに、サラウンド音声ミキシング装置は、距離情報付加手段によって、聴取位置からマイクロフォン間を結ぶ複数の直線に引いたそれぞれの直線の長さを求め、この求めた長さに基づいて、音源から聴取位置までの距離感に関する情報である距離情報を算出し、この距離情報を、各成分に付加する。この距離情報は、スピーカから出力させる各成分の遅延量(遅延時間)およびゲインを設定するためのもので、この距離情報が付加されることで、音像算出手段で算出された音像の距離感が決定されることになる。
そして、サラウンド音声ミキシング装置は、音声出力算出手段によって、音像算出手段で算出された各成分の音声の出力割合と、角度パラメータ情報付加手段で各成分に付加された角度パラメータ情報と、距離情報付加手段で各成分に付加された距離情報とに基づいて、スピーカから出力させる、サラウンド音声となる音像の各成分の値を算出する。なお、各成分の値とは、各スピーカから出力させる出力音(出力音信号)である。
請求項2記載のサラウンド音声ミキシング装置は、請求項1に記載のサラウンド音声ミキシング装置において、前記聴取ポイントデータを予め設定した設定聴取ポイントデータとして記録する設定聴取ポイントデータ記録手段を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、サラウンド音声ミキシング装置は、予め聴取ポイントデータを
設定聴取ポイントデータとして設定聴取ポイントデータ記録手段に記録させておくことで、当該装置の操作者は、聴取ポイントデータで特定される聴取位置を、設定聴取ポイントデータで特定される聴取位置に任意のタイミングで変更することができ、様々な聴取位置におけるサラウンド音声を出力させることができる。
請求項3記載のサラウンド音声ミキシング装置は、請求項1または請求項2に記載のサラウンド音声ミキシング装置において、前記音声出力算出手段が、算出した前記サラウンド音声となる音像の各成分の値を用いて、ダウンミックス成分の値を算出することを特徴とする。
かかる構成によれば、サラウンド音声ミキシング装置は、音声出力算出手段によって、算出した、サラウンド音声となる音像の各成分の値、例えば、5つのスピーカから出力させる5つの成分の値を用いて、ダウンミックス成分の値、つまり、左右のスピーカから出力させる2つの成分の値を算出する。
請求項4記載のサラウンド音声ミキシング装置は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のサラウンド音声ミキシング装置において、前記音声出力算出手段が、算出した前記サラウンド音声となる音像の各成分の値を用いて、前記聴取位置のほぼ正面に設置されるセンタスピーカの成分の値を、前記聴取位置の左右に設置される左右スピーカの成分の値に割り振ることを特徴とする。
かかる構成によれば、サラウンド音声ミキシング装置は、音声出力算出手段によって、
サラウンド音声となる音像の各成分の値を用いて、聴取位置のほぼ正面に設置されるセンタスピーカの成分の値を、聴取位置の左右に設置される左右スピーカの成分の値に割り振ることで、例えば、番組の中で、センタスピーカに定位されている台詞や解説等に影響を及ぼすことなく、サラウンド音声となる各成分の値を算出することができる。
請求項5記載のサラウンド音声ミキシングプログラムは、集音された音声にミキシング処理を施し、複数のスピーカから出力させることで、聴取者に対し、サラウンド音声を提供する装置を、データ入力手段、音像算出手段、角度パラメータ情報付加手段、距離情報付加手段、音声出力算出手段、として機能させる構成とした。
かかる構成によれば、サラウンド音声ミキシングプログラムは、音像算出手段によって、音声の発生源である音源の存在する場所に関する情報である場所データと、当該音声を集音する複数のマクロフォンの設置位置および当該マイクロフォンの種類を示すマイクロフォン位置種類データと、場所の中で聴取者が所望する聴取位置および聴取角度を示す聴取ポイントデータと、予め設定されたスピーカの設置位置に関するスピーカ位置データとに基づいて、スピーカから出力させる、サラウンド音声となる音像の各成分について、マイクロフォンで集音した音声(音声信号)の出力割合を算出する。
また、サラウンド音声ミキシングプログラムは、角度パラメータ情報付加手段によって、スピーカから出力させる各成分の数に応じて予め設定された角度パラメータ情報を、当該各成分に付加する。さらに、サラウンド音声ミキシングプログラムは、距離情報付加手段によって、聴取位置からマイクロフォン間を結ぶ複数の直線に引いたそれぞれの直線の長さを求め、この求めた長さに基づいて、音源から聴取位置までの距離感に関する情報である距離情報を算出し、この距離情報を、各成分に付加する。
そして、サラウンド音声ミキシングプログラムは、音声出力算出手段によって、音像算出手段で算出された各成分の音声の出力割合と、角度パラメータ情報付加手段で各成分に付加された角度パラメータ情報と、距離情報付加手段で各成分に付加された距離情報とに基づいて、スピーカから出力させる、サラウンド音声となる音像の各成分の値を算出する。
請求項1、5記載の発明によれば、マイクロフォンの設置位置と、聴取位置とに基づいて、サラウンド音声(例えば、5.1chサラウンド音声)を自動的に計算して、各スピーカからそれぞれ出力される出力音(出力音信号)を求めることができる。また、マイクロフォンの設置位置と、聴取位置とを事前に入力しておくことで、例えば、中継場所での複雑な調整を不要とすることができる。例として、スポーツ番組において、競技場内の任意の聴取位置におけるサラウンド音声を出力することができる。また、コンサート演奏番組において、会場内の任意の聴取位置におけるサラウンド音声を出力することができる。さらに、ゲームソフト等に活用することで、ゲームソフトによって展開される仮想空間内の任意の聴取位置におけるサラウンド音声を出力することができる。聴取位置の変更は、ジョイスティックのような操作手段を使用することで、容易に行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、聴取位置を、設定聴取ポイントデータとして、予め複数設定(複数登録)しておくことで、例えば、番組の進行状況の変化や撮影カメラのカメラスイッチングによる変化に、聴取位置を連動させて追従させることができる。
請求項3記載の発明によれば、音声出力算出手段によってダウンミックス成分の値を算出することができる。例えば、5つスピーカ(L、R、C、SL、SR)の成分の値を使って、ダウンミックス成分の値となる左右スピーカ(Lm)、(Rm)を求めることができる。
請求項4記載の発明によれば、音声出力算出手段によって、センタスピーカ(C)の成分を左右のスピーカ(L、R)に振り分けることで、番組の中で、センタスピーカ(C)に定位されている台詞や解説等に影響を及ぼすことなく、サラウンド音声となる各成分の値を算出することができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜、図面を参照しながら詳細に説明する。
〈サラウンド音声ミキシング装置の構成〉
図1は、サラウンド音声ミキシング装置のブロック図である。この図1に示すように、サラウンド音声ミキシング装置1は、競技場、劇場等の場内に設置した複数のマイクロフォンによって、音源から発せられた何らかの音声を集音(収音)し、この集音した音声(音声信号)をミキシングして、サラウンド音声となる音像の各成分として、複数のスピーカに出力するもので、データ入力手段3と、音像算出手段5と、角度パラメータ情報付加手段7と、距離情報付加手段9と、音声出力算出手段11と、設定聴取ポイントデータ記録手段13と、ヘッドアンプ部15と、A/D変換器17と、デジタル信号処理部19と、D/A変換器21とを備えている。
なお、音源は、競技場内でプレーする選手またはジャッジする審判、劇場内で演技する演技者、競技場内または劇場内の観客等が挙げられる。また、複数のマイクロフォンによって集音される、音源から発せられ音声は、選手、審判または演技者が発した声、競技中の道具に関する音(例えば、ボールがグラブでキャッチされた際の音、バットやラケット等がスイングされた際に発する音)、観客の歓声(例えば、応援歌、ヤジ)等が挙げられる。
データ入力手段3は、当該サラウンド音声ミキシング装置1の操作者が操作手段(図示せず)を操作して、場所データ、マイクロフォン位置種類データおよび聴取ポイントデータを入力するインターフェースである。
場所データは、音源が存在する場所に関する情報であり、例えば、競技場(サッカー場、野球場、陸上競技場、スケートリンク等)のグラウンドの面積、館内(バスケットコートまたはバレーコートを備える建物等)のコート面積、観客席の面積等である。つまり、この場所データは、音源の存在する、ある空間をxy座標で表したものである。
この実施の形態では、場所データの入力は、予め設定してある「競技場雛形データ」(「サッカー場」、「野球場」、「陸上競技場」、「スケートリンク」等)を選択し、この競技場雛形データを修正(xy座標のデータ修正)、登録することで行われる。
マイクロフォン位置種類データは、マイクロフォンが設置されている位置に関する情報と、マイクロフォンの種類(仕様)に関する情報であり、位置に関する情報は、場所データで特定されているxy座標で表され、種類(仕様)に関する情報は、無指向性または指向性の有無、集音能力等が含まれている。
この実施の形態では、マイクロフォン位置種類データの入力は、図示を省略した表示手段に表示させた、場所データに基づいて図示した競技場平面内に、設置予定のマイクロフォン位置(設置位置)をプロットすることによって行われる。なお、設置されるマイクロフォンが無指向性を有する場合(無指向性マイクロフォンの場合)、設置位置が音像位置となり、設置されるマイクロフォンが指向性を有する場合(指向性マイクロフォンの場合)、指向先の位置が無指向性マイクロフォンを設置した設置位置に該当するものとし、この指向先の位置を音像位置と仮定する。
聴取ポイントデータは、場所データで特定されたxy座標上で、聴取者に聴取させたい位置(ポイント)および方向、すなわち、リスニングポイントに関する情報である。つまり、場所データで特定されるxy座標を任意に指定したものである。例えば、サッカー場内の任意の場所を聴取ポイントデータにより、聴取位置とすることで、当該聴取位置にて聞こえるサラウンド音声が、サラウンド音声ミキシング装置1でミキシングされることになる。
この実施の形態では、聴取ポイントデータの入力は、図示を省略した表示手段に表示させた、場所データに基づいて図示した競技場平面内に、聴取位置(リスニングポイント)をプロットすることによって行われる。また、この聴取位置(リスニングポイント)の角度φが入力される。
音像算出手段5は、データ入力手段3で入力されたマイクロフォン位置種類データおよび聴取ポイントデータと、予め設定されたスピーカの設置位置に関するスピーカ位置データとに基づいて、聴取者の周囲に配置した複数のスピーカから出力させる、サラウンド音声となる音像の各成分を算出し、マイクロフォンで集音した音声の出力割合を算出するものである。
スピーカ位置データは、聴取者の周囲に実際に設置される複数のスピーカ(L[左スピーカ]、R[右スピーカ]、C[センタスピーカ]、SL[サラウンド左スピーカ]、SR[サラウンド右スピーカ])の位置に関する情報である。
ここでは、5つのスピーカのみを取り扱っているが、当該サラウンド音声ミキシング装置1では、5つより多くのスピーカを扱うことは可能である。例えば、聴取者を中心とした8方向に、8つのスピーカ(L[左スピーカ]、R[右スピーカ]、C[センタスピーカ]、SL[サラウンド左スピーカ]、SR[サラウンド右スピーカ]、B[バックスピーカ]、ML[水平左スピーカ]、MR[水平右スピーカ])を配置することも可能である。
この音像算出手段5では、マイクロフォン位置種類データで特定される各マイクロフォンの位置を結ぶ直線(線分)と、聴取ポイントデータから実際に配置されるスピーカ位置まで結んだ直線との交点を求め、この交点によって分割される各マイクロフォンの位置を結ぶ直線それぞれを使用して、各スピーカから出力される出力音の出力割合(サラウンド音声となる音像の各成分の出力割合)が内挿計算によって算出される。なお、この音像算出手段5における各成分の出力割合の計算例は後記することとする。
角度パラメータ情報付加手段7は、音像算出手段5で算出された各成分の出力割合に、角度パラメータ情報を付加するものである。この角度パラメータ情報は、聴取ポイントデータによって指定された方向を基準線にして、左右両方向に指定された任意の角度毎に、
延在させた直線と各マイクロフォンの位置を結ぶ直線とを交差させ、この交差した点の両端のマイクロフォンで収音した、多く(別)の音源からの音同士を合成する(単純平均、加重平均して合成)ことで、音像の幅を持たせるためのものである。
また、角度パラメータ情報は、各成分の出力割合を単純平均する場合と、加重平均する場合とで異なり、例えば、5つの各成分を開き角度10°(音像の広がりを角度10°の整数倍で表す)で単純平均する場合には、まず、聴取ポイントデータで設定された聴取位置からスピーカの設置位置までを結んだ直線を基準線として、この基準線とマイクロフォンの位置を結んだ直線との交点に基づいて、両端のマイクロフォンで集音した音を内挿計算する。この内挿計算して得られたものが開き角度0°の出力音となる。そして、この基準線から左右に開き角度10°(10°×1、±10°)の方向に延長した直線と、マイクロフォンの位置を結んだ直線との交点に基づいて、両端のマイクロフォンで集音した音を、内挿計算して得られたものが開き角度10°の出力音となる。そして、基準線から左右に開き角度20°(10°×2、±20°)の方向に延長した直線と、マイクロフォンの位置を結んだ直線との交点に基づいて、両端のマイクロフォンで集音した音を、内挿計算して得られたものが開き角度20°の出力音となる。
そして、単純平均の場合には、この内挿計算で得られた出力音それぞれに1/成分数(5つの成分であるので1/5、出力割合)が乗算され、スピーカの出力音が求められる。なお、この開き角度は、任意の角度に設定することができるものである。
また、5つの各成分を開き角度10°(音像の広がりを角度10°の整数倍で表す)で加重平均する場合には、まず、聴取ポイントデータで設定された聴取位置からスピーカの設置位置までを結んだ直線を基準線として、この基準線とマイクロフォンの位置を結んだ直線との交点に基づいて、両端のマイクロフォンで集音した音を内挿計算する。この内挿計算して得られたものが開き角度0°の出力音となる。そして、この基準線から左右に開き角度10°(10°×1、±10°)の方向に延長した直線と、マイクロフォンの位置を結んだ直線との交点に基づいて、両端のマイクロフォンで集音した音を、内挿計算して得られたものが開き角度10°の出力音となる。そして、基準線から左右に開き角度20°(10°×2、±20°)の方向に延長した直線と、マイクロフォンの位置を結んだ直線との交点に基づいて、両端のマイクロフォンで集音した音を、内挿計算して得られたものが開き角度20°の出力音となる。
そして、加重平均の場合には、この内挿計算で得られた出力音それぞれに予め設定した出力割合、例えば、開き角度0°の出力割合3/9、開き角度10°(±10°)の出力割合2/9、開き角度20°(±20°)出力割合は1/9が乗算され、スピーカの出力音が求められる。なお、この開き角度は、任意の角度に設定することができるものである。
ちなみに、7つの各成分を開き角度10°で加重平均する場合には、内挿計算された出力音の出力割合は、開き角度0°の場合では4/16、開き角度10°(±10°)では3/16、開き角度20°(±20°)では2/16、開き角度30°(±30°)では1/16となる。また、9つの各成分を開き角度10°で加重平均する場合には、内挿計算された出力音の出力割合は、開き角度0°の場合では5/25、開き角度10°(±10°)では4/25、開き角度20°(±20°)では3/25、開き角度30°(±30°)では2/25、開き角度40°(±40°)では1/25となる。
距離情報付加手段9は、音像算出手段5で算出された各成分の出力割合に距離情報を付加するものである。距離情報は、マイクロフォンで集音された音声(スピーカで出力される出力音)が聴取位置に到達する際に生じる遅延によって、当該音声を発した音源から聴取者までの距離感を、当該聴取者に生じさせるための情報である。
この距離情報付加手段9では、マイクロフォン同士を結ぶ直線と、聴取者(聴取位置[リスニングポイント])と各スピーカとを結ぶ直線との交点を求め、聴取者(聴取位置[リスニングポイント])から当該交点までの距離を算出する。距離情報付加手段9では、この距離に応じて生じる遅延(音声の移動速さである音速による遅延)と、この距離によるゲインとを距離情報として、音像算出手段5で算出された各成分に付加される。
この距離によるゲインは、聴取位置から、マイクロフォン同士を結ぶ直線と、聴取者(聴取位置[リスニングポイント])と各スピーカとを結ぶ直線との交点までの距離により算出され、距離の2乗に反比例するとして算出する場合と、距離比を内挿計算することで算出する場合とがある。
まず、この距離によるゲインを算出する場合は、聴取位置から交点までの距離、つまり、聴取位置から各スピーカの設置されている設置位置までを結んだ直線の延長線と、マイクロフォン同士を結んだ直線との交点から聴取位置までの距離を、各スピーカ(L、C、R、SL、SR)に対応付けて、l、c、r、sl、srとする。
距離によるゲインを、距離の2乗に反比例するとして算出する場合は、“L”=1/l2、“C”=1/c2、“R”=1/r2、“SL”=1/sl2、“SR”=1/sr2となる。
また、距離によるゲインを、距離比を内挿計算することで算出する場合は、左スピーカLから出力される成分に付加される距離情報“L”={c/(l+c)+r/(l+r)+sl/(l+sl)+sr/(l+sr)}1/10となる。
また、センタースピーカCから出力される成分に付加される距離情報“C”={l/(c+l)+r/(c+r)+sl/(c+sl)+sr/(c+sr)}1/10となる。
また、右スピーカRから出力される成分に付加される距離情報“R”={l/(r+l)+c/(r+c)+sl/(r+sl)+sr/(r+sr)}1/10となる。
また、サラウンド左スピーカSLから出力される成分に付加される距離情報“SL”={l/(sl+l)+c/(sl+c)+r/(sl+r)+sr/(sl+sr)}1/10となる。
さらに、サラウンド右スピーカSRから出力される成分に付加される距離情報“SR”={l/(sr+l)+c/(sr+c)+r/(sr+r)+sl/(sr+sl)}1/10となる。
音声出力算出手段11は、音像算出手段5で算出された各成分の出力割合と、角度パラメータ情報付加手段7で付加された角度パラメータ情報と、距離情報付加手段9で付加された距離情報とに基づいて、各成分の値(出力音信号)を算出するものである。
この音声出力算出手段11では、5つのスピーカ(L、C、R、SL、SR)から出力される各成分の値が算出されるが、当該サラウンド音声ミキシング装置1に接続されているスピーカが2つ(左スピーカL、右スピーカR)の場合、ダウンミックスが行われる。このダウンミックスは、左スピーカL(Lm)=a(L+(−3dB)×C+k×SL)
、右スピーカR(Rm)=a(R+(−3dB)×C+k×SR)で求められる(これらの式において、大文字アルファベットは各スピーカの成分の値[出力音信号]を指しており、a、kは定数を示している)。なお、このダウンミックスは、電波産業会(ARIB)の規格であるARIB STD−B21で定められている方法により算出され、例えば、左スピーカL(Lm)=L+1/√2C+1/√2SL、右スピーカR(Rm)=R+1/√2C+1/√2SRで求められる(これらの式において、アルファベットは、各スピーカの成分の値[出力音声信号]を指している)。
また、この音声出力算出手段11は、重低音用のスピーカであるLFEの成分の値も算出するものである。このLFEの成分の値は、5つのスピーカ(L、C、R、SL、SR)の低周波数の成分の値を合計したもの、または、LFE用に選択したマイクロフォンで集音した音声の値を合計したものである。
さらに、この音声出力算出手段11は、サラウンド音声となる音像の各成分の値を用いて、聴取位置のほぼ正面に設置されるセンタスピーカ(C)の成分の値を、聴取位置の左右に設置される左右スピーカ(L、R)の成分の値に割り振ることで、例えば、番組の中で、センタスピーカ(C)に定位されている台詞や解説等に影響を及ぼすことなく、サラウンド音声となる各成分の値を算出することができる。
このサラウンド音声ミキシング装置1において、音像算出手段5と、角度パラメータ情報付加手段7と、距離情報付加手段9と、音声出力算出手段11とは、当該装置1を制御する制御部の中で、起動するプログラムである。
設定聴取ポイントデータ記録手段13は、データ入力手段3を介して入力された聴取ポイントデータを、設定聴取ポイントデータとして記録させておくもので、一般的なハードディスクや不揮発性のメモリによって構成されている。
ヘッドアンプ部15は、マイクロフォン(MIC1、MIC2、・・・、MIC15、MIC16)で集音された音声(音声信号)が入力されると共に、この入力された音声(音声信号)を増幅して、A/D変換器17に出力するものである。なお、このヘッドアンプ部15に入力される音声(音声信号)はアナログ信号である。
この実施の形態では、ヘッドアンプ部15は、16本のマイクロフォン(MIC1〜MIC16)で集音した音声(音声信号)を増幅しているが、このマイクロフォンの本数に限定されず、複数本のマイクロフォンで集音した音声(音声信号)を増幅可能である。
A/D変換器17は、ヘッドアンプ部15で増幅された、アナログ信号である音声(音声信号)に、アナログ−デジタル変換を施してデジタル信号に変換するものである。
デジタル信号処理部19は、制御部(符号振らず)からの制御信号に基づいて、A/D変換器17でアナログ−デジタル変換が施されたデジタル信号を処理して、D/A変換器21に出力するものである。このデジタル信号処理部19における処理は、例えば、各スピーカに出力されることになる成分の値(出力音信号)のレベルを増減させたり、ディレイ(遅延)を付加したりする処理である。
D/A変換器21は、デジタル信号処理部19で処理された処理済みデジタル信号を、各スピーカ(L、C、R、SL、SR、LFE、Lm、Rm)に出力音信号として出力するものである。なお、このD/A変換器21によるD/A変換処理を行わずに直接デジタル信号を出力する場合もある。
このサラウンド音声ミキシング装置1によれば、データ入力手段3によって、場所データ、マイクロフォン位置種類データおよび聴取ポイントデータとが入力され、音像算出手段5によって、データ入力手段3で入力されたマイクロフォン位置種類データおよび聴取ポイントデータと、スピーカ位置データとに基づいて、スピーカから出力させる、サラウンド音声となる音像の各成分について、マイクロフォンで集音した音声(音声信号)の出力割合が算出される。角度パラメータ情報付加手段7によって、スピーカから出力させる各成分の数に応じて予め設定された、スピーカの設置位置に従い当該各成分を補正するための角度パラメータ情報が、当該各成分に付加され、距離情報付加手段9によって、聴取位置からマイクロフォン間を結ぶ複数の直線に引いたそれぞれの直線の長さが求められ、この求められた長さに基づいて、音源から聴取位置までの距離感に関する情報である距離情報が算出され、この距離情報が、各成分に付加される。音声出力算出手段11によって、音像算出手段5で算出された各成分の音声の出力割合と、角度パラメータ情報付加手段7で各成分に付加された角度パラメータ情報と、距離情報付加手段9で各成分に付加された距離情報とに基づいて、スピーカから出力させる、サラウンド音声となる音像の各成分の値が算出される。このため、マイクロフォンの設置位置(マイクロフォン位置種類データ)と、聴取位置(聴取ポイントデータ)とに基づいて、サラウンド音声(例えば、5.1chサラウンド音声)を自動的に計算して、各スピーカ(L、C、R、SL、SR、LFE、Lm、Rm)からそれぞれ出力される出力音(出力音信号)を求めることができる。また、マイクロフォンの設置位置(マイクロフォン位置種類データ)と、聴取位置(聴取ポイントデータ)とを事前に入力しておくことで、例えば、中継場所での複雑な調整を不要とすることができる。
また、このサラウンド音声ミキシング装置1によれば、予め聴取ポイントデータを、設定聴取ポイントデータとして設定聴取ポイントデータ記録手段13に記録させておくことで、データ入力手段3によって、任意のタイミングで変更することができ、様々な聴取位置におけるサラウンド音声を出力させることができる。また、聴取者の聴取位置を、設定聴取ポイントデータとして、予め複数設定(複数登録)しておくことで、例えば、番組の進行状況の変化や撮影カメラのカメラスイッチングによる変化に、聴取位置を連動させて追従させることができる。
〈サラウンド音声ミキシング装置の動作〉
次に、図2に示すフローチャートを参照して、サラウンド音声ミキシング装置1の動作について説明する(適宜、図1参照)。
まず、サラウンド音声ミキシング装置1は、データ入力手段3を介して、場所データとなるxy座標が入力され、場所データを設定する(S1)。続いて、サラウンド音声ミキシング装置1は、場所データの設定が完了したか否か(OKか)を判断し(S2)、場所データの設定が完了したと判断しなかった場合(S2、No)、場所データを修正(再設定)する旨の指示を、図示を省略した表示手段に出力する(S3)。
S2にて、場所データの設定が完了したと判断した場合(S2、Yes)、サラウンド音声ミキシング装置1は、データ入力手段3を介して、マイクロフォン位置種類データとなるxy座標およびマイクロフォンの種類に関する情報が入力され、マイクロフォン位置種類データを設定する(S4)。続いて、サラウンド音声ミキシング装置1は、マイクロフォン位置種類データの設定が完了したか否か(OKか)を判断し(S5)、マイクロフォン位置種類データの設定が完了したと判断しなかった場合(S5、No)、マイクロフォン位置種類データを修正(再設定)する旨の指示を、図示を省略した表示手段に出力する(S6)。
S5にて、マイクロフォン位置種類データの設定が完了したと判断した場合(S5、Yes)、サラウンド音声ミキシング装置1は、データ入力手段3を介して、聴取ポイントデータとなるxy座標が入力され、聴取ポイントデータを設定する(S7)。続いて、サラウンド音声ミキシング装置1は、聴取ポイントデータの設定が完了したか否か(OKか)を判断し(S8)、聴取ポイントデータの設定が完了したと判断しなかった場合(S8、No)、聴取ポイントデータを修正(再設定)する旨の指示を、図示を省略した表示手段に出力する(S9)。
S8にて、聴取ポイントデータの設定が完了した判断した場合(S8、Yes)、サラウンド音声ミキシング装置1は、音像算出手段5によって、マイクロフォン位置種類データ、聴取ポイントデータおよびスピーカ位置データに基づいて、音像(サラウンド音声となる、各スピーカから出力される各成分の出力割合)を算出する(S10)。
また、サラウンド音声ミキシング装置1は、角度パラメータ情報付加手段7によって、角度パラメータ情報を、各成分の出力割合に付加し(S11)、距離情報付加手段9によって、距離情報を各成分の出力割合に付加する(S12)。
そして、サラウンド音声ミキシング装置1は、音声出力算出手段11によって、各スピーカ(L、C、R、SL、SR、LFE)から出力される各成分の値(出力音信号)を算出する(S13)。また、サラウンド音声ミキシング装置1は、音声出力算出手段11によって、2つのスピーカ(Lm、Rm)から出力されるダウンミックス音声を算出する(S14)。
その後、サラウンド音声ミキシング装置1は、全ての計算を終了するか否かを判断し(S15)、全ての計算を終了すると判断しなかった場合(S15、No)、聴取ポイントデータを変更するか否かを判断し(S16)、聴取ポイントデータを変更すると判断した場合(S16、Yes)には、聴取ポイントデータを修正(再設定)する旨の指示を、図示を省略した表示手段に表示し(S17)、聴取ポイントデータを入力後、音像の算出が再度行われる(S10)。聴取ポイントデータを変更すると判断しなかった場合(S16、No)には、音像の算出が再度行われる(S10)。S15にて、全ての計算を終了すると判断した場合(S15、Yes)には、動作を終了する。
なお、S13、S14にて、算出された各成分の値に基づいて、ヘッドアンプ部15に入力された音声信号は、当該ヘッドアンプ部15で増幅され、A/D変換器17、デジタル信号処理部19およびD/A変換器21を経て、各スピーカ(L、C、R、SL、SR、LFE、Lm、Rm)に出力されることとなる。
〈サラウンド音声ミキシング装置の具体的な操作例〉
次に、図3から図19を参照して、サラウンド音声ミキシング装置1の具体的な操作例を説明する。
図3は、場所データ(競技場データ)を入力する際に、表示手段(図示せず)に表示される表示画面を示したものである。
この図3に示すように、場所データ(競技場データ)として、x軸にX0m、y軸にY0mを入力することによって、競技場の全体の広さ(面積)を特定している。また、ハッチングを施した部分は競技場のグラウンドの部分を、それ以外の部分は観客席の部分を示している。
図4は、マイクロフォン位置種類データを入力する際に、表示手段(図示せず)に表示される表示画面を示したものである。なお、無指向性のマイクロフォンの位置は「○」で、指向性のマイクロフォンの位置は、「□」および指向性の方向(指向先)を示す「→」で表されている。
この図4に示すように、無指向性のマイクロフォンが8個、観客席に設置されており、この設置位置が音像位置となる。また、指向性のマイクロフォンは、指向先に無指向性のマイクロフォンに該当する音像位置を仮定している。このマイクロフォン位置種類データは、競技が行われる当日、実際に設置されるマイクロフォンの位置および種類によって、適宜、修正入力される。
図5は、聴取ポイントデータを入力する際に、表示手段(図示せず)に表示される表示画面を示したものである。聴取位置(リスニングポイント)は「★」で表されており、この「★」の向いている方向(聴取方向)が角度φで表されている。また、この図5において、聴取位置を中心に、正面にセンタスピーカC、左α°の方向(反時計回りα°)に左スピーカL、右α°の方向(時計回りα°)に右スピーカR、左スピーカLから反時計回りβ°にサラウンド左スピーカSL、右スピーカRから時計回りβ°にサラウンド右スピーカSRがそれぞれ設置されていることを示している。また、サラウンド左スピーカSLとサラウンド右スピーカSRとの間の角度はγ°である。
この聴取ポイントデータ(聴取位置および聴取方向)を、予め設定した設定聴取ポイントデータとして、複数、設定聴取ポイントデータ記録手段13に記録させ、この設定聴取ポイントデータで特定される座標付近に撮影カメラ(図示せず)を設置することで、実際に当該撮影カメラ(図示せず)の様々なカメラワークで撮影される映像と、当該サラウンド音声ミキシング装置1でミキシングされる出力音とを連動させることができる。
例えば、サッカー場において、撮影カメラ(図示せず)の撮影レンズの位置を水平に保ったまま、一方のゴールポストから他方のゴールポストをスライドさせて映像を撮影した場合に、聴取ポイントデータの角度φを、逐次変更することで、この映像と連動したサラウンド音声を、当該サラウンド音声ミキシング装置1でミキシングして、複数のスピーカ(L、C、R、SL、SR)から出力することができる。
図6は、サラウンド音声ミキシング装置1の音像算出手段5における音像の自動計算の概略を説明したものである。
この図6に示すように、音像算出手段5による音像の自動計算は、まず、各マイクロフォン(a〜h)を結んだ直線と、聴取ポイントデータで特定される聴取位置(リスニングポイント)から各スピーカ(L、C、R、SL、SR)の方向までを結んだ直線との交点を求め、サラウンド音声となる音像の各成分の出力割合を内挿計算によって求めている。
この図6では、左スピーカLの出力割合“L”を求めており、“L”=(na+mb)/(m+n)となる。
図7は、サラウンド音声ミキシング装置1の距離情報付加手段9における距離情報の付加の概略を説明したものである。
この図7に示すように、距離情報付加手段9は、まず、各マイクロフォン(a〜h)を結んだ直線と、聴取ポイントデータで特定される聴取位置(リスニングポイント)から各スピーカ(L、C、R、SL、SR)の方向までを結んだ直線との交点を求め、聴取位置からこの交点までの距離(l、c、r、sl、sr)を計算している。そして、距離情報付加手段9は、この距離(l、c、r、sl、sr)から距離情報を求め、音像算出手段5で算出した各成分に付加する。
なお、この距離情報付加手段9で求められる距離情報は、距離の2乗に反比例したもの、または、距離比の内挿を求めたものである。
図8は、聴取ポイントデータで特定される聴取位置と、マイクロフォンの位置との関係を説明した概略図である。
この図8に示すように、聴取位置「★」は、マイクロフォンの設置位置を結ぶ多角形から距離dの内側(網掛け部)の範囲内としている。また、1カ所のマイクロフォンの設置位置に複数個のマイクロフォンを設置する場合には、1つのマイクロフォンとして扱うことにしている。
図9は、聴取ポイントデータ(設定聴取ポイントデータ)で特定される聴取位置の変更機能を説明した図である。
この図9に示すように、聴取ポイントデータの聴取位置「★」(リスニングポイント)を、事前に設定聴取ポイントデータ記録手段13に登録した設定聴取ポイントデータの聴取位置「★」(リスニングポイント)に、マウス等の操作手段(図示せず)によってワンボタンで移動させることができる。
また、ある聴取位置から、事前に登録した聴取位置(リスニングポイント)への移動経路、移動時間に基づいて、操作手段(図示せず)の設定したボタン(例えば、スタートボタン)を押下することで、当該聴取位置を移動させることが可能である。
また、聴取方向を示す角度φを変更することも可能である。
図10は、競技場の平面図を、表示手段(図示せず)に表示させた「メイン画面」の一例を示したものである。つまり、このメイン画面は、場所データ(競技場データ)で特定される競技場のグラウンドを視認しやすい状態に(1つのウインドウとして)描画したものである。
この図10では、競技場としてサッカー場を描画しており、「field」は、場所データを設定する設定画面に進むボタンを、「MIC」はマイクロフォン位置種類データを設定する設定画面に進むボタンを、「LISTEN」は聴取ポイントデータを設定する設定画面に進むボタンを示している。また、「DELAY」の「ON」または「OFF」は、距離情報付加手段9による距離情報のうち遅延量を付加するか否かを設定するボタンである。
図11は、図10に示したメイン画面の「field」ボタンが押下された場合の場所データの設定画面(フィールド設定画面)の一例を示したものである。
この図11では、競技場雛形データの中のサッカー場が選択された場合を示しており、例として、サッカー場のY(縦)300mおよびX(横)400mが入力されている。また、「Library」は任意の競技場雛形データを選択する際のボタンである。
図12は、サラウンド音声ミキシング装置1によって、表示手段(図示せず)に表示させた「初期画面」を示すものである。この初期画面を切り替えて、複数の場所データを同時に当該装置1の場所データ記憶手段(図示せず)に保持しておくことが可能である。この初期画面を切り替える機能によって、例えば、インタービュー用の控え室の音を瞬時に再現することが可能になる。
図13は、図10に示したメイン画面にマイクフォンの設置位置を示した図である(メイン画面の「MIC」ボタンをマウス等のポインタで指し示した画面(押下する直前の画面)であり、「MIC」ボタンを指し示すと表示が「mic」となる)。このメイン画面中の「マイク設置位置」に、マイクロフォンの通し番号を示すマイクロフォン番号、種類等を記述するテキストデータを入力することによって、マイクロフォンを設置することができる(マイクロフォン位置種類データを設定することができる)。
図14は、図10に示したメイン画面の「MIC」ボタンが押下された場合のマイクロフォン位置種類データの設定画面(マイクセット画面)の一例を示したものである。この図14に示すように、この実施形態では、最大で16本のマイクロフォンを設定することができ、また、音像自動計算に使用するか否かと、LFEに割り振る音圧レベル(dB)とを設定することができ、さらに、ステレオペアとするマイクロフォンを設定することができる。
図15は、図10に示したメイン画面に聴取ポイントデータで特定される聴取位置(リスニングポイント)を表示させた図である。この図15の競技場内A0が聴取位置(リスニングポイント)を示している。
この図15に示した聴取位置(リスニングポイント)を拡大した図を図16に示す。この図16に示すように、聴取位置および聴取方向は、実際の聴取位置の周囲に配置される各スピーカ(L、C、R、SL、SR)に関連付けられており、撮影カメラ(図示せず)で撮影される映像の撮影位置および撮影方向を示す「視聴ポイントと方向」と合致させることも可能である。
図17は、図10に示したメイン画面の「LISTEN」ボタンが押下された場合の聴取ポイントデータの設定画面(リスニング設定画面)の一例を示したものである。この図17に示すように、このリスニング設定画面では、各スピーカ(L、C、R、SL、SR)のミックス量の表示と、再調整とを行うことができる。なお、この図18では、表示していないが、リスニング設定画面では、聴取位置の変更も行うことができる。
図18は、マイクロフォンの微調整画面の一例を示したものであり、この図18に示すように、マイクロフォンで集音した音声の混合率(ミックス[係数])を調整することで、各スピーカ(L、C、R、SL、SR)から出力させる出力音(出力音信号)を微調整することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態には限定されない。例えば、サラウンド音声ミキシング装置1の各構成の処理を汎用的なコンピュータ言語によって記述したサラウンド音声ミキシングプログラムとみなすことは可能である。この場合、サラウンド音声ミキシング装置1と同様の効果を得ることができる。
実施形態に係るサラウンド音声ミキシング装置のブロック図である。 図1に示したサラウンド音声ミキシング装置の動作を説明したフローチャートである。 場所データ(競技場データ)を入力する際に、表示手段(図示せず)に表示される表示画面を示した図である。 マイクロフォン位置種類データを入力する際に、表示手段(図示せず)に表示される表示画面を示した図である。 聴取ポイントデータを入力する際に、表示手段(図示せず)に表示される表示画面を示した図である。 サラウンド音声ミキシング装置の音像算出手段における音像の自動計算の概略を説明した図である。 サラウンド音声ミキシング装置1の距離情報付加手段9における距離情報の付加の概略を説明した図である。 聴取ポイントデータで特定される聴取位置と、マイクロフォンの位置との関係を説明した概略図である。 聴取ポイントデータ(設定聴取ポイントデータ)で特定される聴取位置の変更機能を説明した図である。 競技場の平面図を、表示手段(図示せず)に表示させた「メイン画面」の一例を示した図である。 図10に示したメイン画面の「field」ボタンが押下された場合の場所データの設定画面(フィールド設定画面)の一例を示した図である。 サラウンド音声ミキシング装置1によって、表示手段(図示せず)に表示させた「初期画面」を示すものである。 図10に示したメイン画面の「マイク設置位置」を表示させた図である。 図10に示したメイン画面の「MIC」ボタンが押下された場合のマイクロフォン位置種類データの設定画面(マイクセット画面)の一例を示した図である。 図10に示したメイン画面に聴取ポイントデータで特定される聴取位置(リスニングポイント)を表示させた図である。 図15に示した聴取位置(リスニングポイント)を拡大した図である。 図10に示したメイン画面の「LISTEN」ボタンが押下された場合の聴取ポイントデータの設定画面(リスニング設定画面)の一例を示した図である。 マイクロフォンの微調整画面の一例を示した図である。
符号の説明
1 サラウンド音声ミキシング装置
3 データ入力手段
5 音像算出手段
7 角度パラメータ情報付加手段
9 距離情報付加手段
11 音声出力算出手段
13 設定聴取ポイントデータ記録手段
15 ヘッドアンプ部
17 A/D変換器
19 デジタル信号処理部
21 D/A変換器

Claims (5)

  1. 集音された音声にミキシング処理を施し、複数のスピーカから出力させることで、聴取者に対し、サラウンド音声を提供するサラウンド音声ミキシング装置であって、
    前記音声の発生源である音源の存在する場所に関する情報である場所データと、当該音声を集音する複数のマイクロフォンの設置位置および当該マイクロフォンの種類を示すマイクロフォン位置種類データと、前記場所の中で前記聴取者が所望する聴取位置および聴取角度を示す聴取ポイントデータとを入力するデータ入力手段と、
    このデータ入力手段によって入力されたマイクロフォン位置種類データおよび聴取ポイントデータと、予め設定された前記スピーカの設置位置に関するスピーカ位置データとに基づいて、前記スピーカから出力させる、前記サラウンド音声となる音像の各成分について、前記マイクロフォンで集音した音声の出力割合を算出する音像算出手段と、
    前記スピーカから出力させる各成分の数に応じて予め設定された角度パラメータ情報を、当該各成分に付加する角度パラメータ情報付加手段と、
    前記聴取位置から前記マイクロフォン間を結ぶ複数の直線に引いたそれぞれの直線の長さを求め、この求めた長さに基づいて、前記音源から前記聴取位置までの距離感に関する情報である距離情報を算出し、この距離情報を、前記各成分に付加する距離情報付加手段と、
    前記音像算出手段で算出された前記各成分の前記音声の出力割合と、前記角度パラメータ情報付加手段で前記各成分に付加された角度パラメータ情報と、前記距離情報付加手段で前記各成分に付加された距離情報とに基づいて、前記スピーカから出力させる、前記サラウンド音声となる音像の各成分の値として算出する音声出力算出手段と、
    を備えることを特徴とするサラウンド音声ミキシング装置。
  2. 前記聴取ポイントデータを予め設定した設定聴取ポイントデータとして記録する設定聴取ポイントデータ記録手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のサラウンド音声ミキシング装置。
  3. 前記音声出力算出手段は、算出した前記サラウンド音声となる音像の各成分の値を用いて、ダウンミックス成分の値を算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサラウンド音声ミキシング装置。
  4. 前記音声出力算出手段は、算出した前記サラウンド音声となる音像の各成分の値を用いて、前記聴取位置のほぼ正面に設置されるセンタスピーカの成分の値を、前記聴取位置の左右に設置される左右スピーカの成分の値に割り振ることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のサラウンド音声ミキシング装置。
  5. 集音された音声にミキシング処理を施し、複数のスピーカから出力させることで、聴取者に対し、サラウンド音声を提供する装置を、
    前記音声の発生源である音源の存在する場所に関する情報である場所データと、当該音声を集音する複数のマイクロフォンの設置位置および当該マイクロフォンの種類を示すマイクロフォン位置種類データと、前記場所の中で前記聴取者が所望する聴取位置および聴取角度を示す聴取ポイントデータと、予め設定された前記スピーカの設置位置に関するスピーカ位置データとに基づいて、前記スピーカから出力させる、前記サラウンド音声となる音像の各成分について、前記マイクロフォンで集音した音声の出力割合を算出する音像算出手段、
    前記スピーカから出力させる各成分の数に応じて予め設定された角度パラメータ情報を、当該各成分に付加する角度パラメータ情報付加手段、
    前記聴取位置から前記マイクロフォン間を結ぶ複数の直線に引いたそれぞれの直線の長さを求め、この求めた長さに基づいて、前記音源から前記聴取位置までの距離感に関する情報である距離情報を算出し、この距離情報を、前記各成分に付加する距離情報付加手段、
    前記音像算出手段で算出された前記各成分の前記音声の出力割合と、前記角度パラメータ情報付加手段で前記各成分に付加された角度パラメータ情報と、前記距離情報付加手段で前記各成分に付加された距離情報とに基づいて、前記スピーカから出力させる、前記サラウンド音声となる音像の各成分の値として算出する音声出力算出手段、
    として機能させることを特徴とするサラウンド音声ミキシングプログラム。
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