JP2005222899A - 燃料電池用セパレータ - Google Patents
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Abstract
【課題】 排ガス中の水蒸気を炭化水素燃料の水蒸気改質に再利用することにより、排ガス熱交換による水蒸気発生量を抑制して排ガス温度を高温に維持する。
【解決手段】 セパレータ8は、燃料ガスが導入される燃料ガス導入口10と、導入された燃料ガスを吐出する燃料ガス吐出口9と、燃料ガス導入口10と燃料ガス吐出口9を連結する燃料ガス流路11を備えている。更に、燃料ガス流路内のガス流による吸い込み効果により燃料極反応ガスの一部を燃料ガス流路11に環流する吸引流路20を備えている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、内部改質式の燃料電池に用いて好適なセパレータに関し、特に、電池反応で生じる燃料極反応ガスの再利用を可能にしたセパレータの構造に関するものである。
固体酸化物形燃料電池は、第三世代の発電用燃料電池として開発が進んでいる。現在、固体酸化物形燃料電池は、円筒型、モノリス型、および平板積層型の3種類が提案されており、何れも酸化物イオン伝導体から成る固体電解質を空気極層と燃料極層との間に挟んだ積層構造を有する。この積層体から成る発電セルとセパレータを交互に積層することにより燃料電池スタックが構成される。
発電セルには、空気極層側に酸化剤ガスとしての酸素(空気)が、燃料極層側に燃料ガス(H2 、CO、CH4 等)が供給される。空気極層と燃料極層は、ガスが固体電解質層との界面に到達することができるように、いずれも多孔質とされている。空気極層側に供給された酸素は、空気極層内の気孔を通って固体電解質層との界面近傍に到達し、この部分で、空気極層から電子を受け取って酸化物イオン(O2-)にイオン化される。この酸化物イオンは、燃料極層の方向に向かって固体電解質層内を拡散移動する。燃料極層との界面近傍に到達した酸化物イオンは、この部分で、燃料ガスと反応してH2 O、CO2 等の反応ガス(排ガス)を生じ、燃料極層に電子を放出する。
燃料電池は、主として天然ガス(メタンガス)等の炭化水素化合物(原燃料と言う)を用いているため、実際はこの原燃料を水素を主成分とする燃料ガスに改質してから使用する必要がある。改質の方法として、原燃料が炭化水素系の気体燃料や液体燃料の場合、通常は水蒸気改質法が用いられている。
例えば、メタンガスを原燃料とする改質反応は次のようになる。
脱硫されたメタンガスは、改質器で水蒸気を加えられて、水素と一酸化炭素になる。この改質反応は吸熱反応であって、温度は650〜800℃程の高温となる。
CH4 +H2O→3H2 +CO
この時、生成された一酸化炭素は、さらに水蒸気と反応して水素と二酸化炭素に変わる。
CO+H2 O→H2 +CO2
脱硫されたメタンガスは、改質器で水蒸気を加えられて、水素と一酸化炭素になる。この改質反応は吸熱反応であって、温度は650〜800℃程の高温となる。
CH4 +H2O→3H2 +CO
この時、生成された一酸化炭素は、さらに水蒸気と反応して水素と二酸化炭素に変わる。
CO+H2 O→H2 +CO2
水蒸気改質反応は吸熱反応であることから、改質反応のための高温水蒸気を別途供給する必要がある。従来は、主に電池反応により生じる燃料電池スタックからの高温排ガスを熱交換して水蒸気を得ていた。
例えば、作動温度が1000℃前後の高温作動型の固体酸化物形燃料電池では、排出される熱エネルギー量が多いため、改質反応に要する熱エネルギーを回収するのは比較的容易であるが、作動温度が700℃程度の低温作動型で、特に、改質器を内蔵した内部改質式の固体酸化物形燃料電池では、改質温度も700℃以下に制限されるため、先の高温型に比べて排出される排ガスには熱的な余裕が無く、改質反応が不十分になる恐れがあった。
このため、低温作動型の固体酸化物形燃料電池では、十分な改質反応を行なわせるため燃料ガスのS/C(スチーム・カーボン比)を3以上に確保する必要があった。S/Cが低く過ぎると発電セルに燃料ガスを導入する配管系等に炭素析出が発生し、それによって電池性能が低下する等の弊害が生じる。
このため、低温作動型の固体酸化物形燃料電池では、十分な改質反応を行なわせるため燃料ガスのS/C(スチーム・カーボン比)を3以上に確保する必要があった。S/Cが低く過ぎると発電セルに燃料ガスを導入する配管系等に炭素析出が発生し、それによって電池性能が低下する等の弊害が生じる。
尚、排ガスを再利用する技術として特許文献1が開示されている。
特開2002−151106号公報
ところで、水は蒸発潜熱が大きいため、上記のように排ガスを熱交換して水蒸気を発生させると、排ガス温度が著しく低下する。例えば、作動温度700℃程度の低温作動型の固体酸化物形燃料電池では、排ガス温度は150℃程度に低下してしまう。
このため、排ガスの熱エネルギーを有効に利用した効率の良いコージェネレーションシステムを実現することは困難であった。
このため、排ガスの熱エネルギーを有効に利用した効率の良いコージェネレーションシステムを実現することは困難であった。
本発明は、このような問題点に鑑みて成されたもので、電池反応で生じた水蒸気を炭化水素燃料の水蒸気改質用に再利用することにより、排ガス熱交換による水蒸気発生量を抑制し、その分、排ガス温度を高温に維持するようにした熱効率の良い固体酸化物形燃料電池のセパレータを提供することを目的としている。
すなわち、請求項1に記載の本発明は、燃料ガスが導入される燃料ガス導入口と、導入された燃料ガスを吐出する燃料ガス吐出口と、前記燃料ガス導入口と前記燃料ガス吐出口を連結する燃料ガス流路を備えた燃料電池のセパレータにおいて、前記燃料ガス流路内のガス流による吸い込み効果により、燃料極反応ガスの一部を前記燃料ガス流路に環流させる吸引流路を設けたことを特徴としている。
本構成では、燃料ガス流路内のガス流により得られる吸い込み効果(アスピレータ効果)により、燃料極層側のセパレータ面上を流れてスタック外に排出される余剰ガス(燃料極反応ガス)の一部がセパレータ上の吸込口より吸引され、吸引流路を通して燃料ガス流路内に導入される。この燃料極反応ガスには電池反応で生じた水蒸気が含まれており、この水蒸気を炭化水素燃料を水蒸気改質するための水蒸気源として有効利用できる。
また、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の燃料電池用セパレータにおいて、前記吸引流路の燃料極反応ガスの吐出口を燃料ガス流路内においてガス流方向に向けて形成したことを特徴としている。
本構成では、吐出口を燃料ガスの流れ方向に開口すると、吸引流路の燃料極反応ガスが燃料ガス流路にスムースに流入されるようになり、燃料極反応ガスの環流効率が向上する。
また、請求項3に記載の本発明は、請求項1または請求項2の何れかに記載の燃料電池用セパレータにおいて、前記吸引流路の吐出口が形成される部分の前記燃料ガス流路を細くしたことを特徴としている。
本構成では、吐出口の周部を燃料ガス流路の他の部位より減圧することができ、負圧による吸い込み効果が向上される。
また、請求項4に記載の本発明は、請求項1から請求項3までの何れかに記載の燃料電池用セパレータにおいて、前記燃料ガス導入口がセパレータ側部に設けられ、前記燃料ガス吐出口がセパレータ中央部に設けられ、前記吸引流路の吸込口がセパレータの周縁部に設けられていることを特徴としている。
燃料ガス吐出口から燃料極層側に導入される燃料ガスは、電池反応を起こしながら上流のセパレータ中央部より下流側のセパレータ周縁部に向かって拡散しながら外部に排出される。
本構成では、吸引流路の吸込口がセパレータ上の最下流部位に設けられることにより、電極反応でより多くの水蒸気を含んだ燃料極反応ガスを燃料ガス流路内に環流することができる。
本構成では、吸引流路の吸込口がセパレータ上の最下流部位に設けられることにより、電極反応でより多くの水蒸気を含んだ燃料極反応ガスを燃料ガス流路内に環流することができる。
また、請求項5に記載の本発明は、請求項1から請求項4までの何れかに記載の燃料電池用セパレータにおいて、前記吸引流路を前記セパレータの周方向に沿って複数設けたことを特徴としている。
本構成では、セパレータ上面の数カ所で広範囲に燃料極反応ガスを吸引して燃料ガス流路内に環流することができるため、燃料極反応ガスの無駄な外部排出が抑制されて効率的な再利用が可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、セパレータに吸引流路を設けて燃料極反応ガスを燃料ガス流路内に環流し、電池反応で生じた水蒸気を炭化水素燃料を水蒸気改質するための水蒸気源として再利用することにより、排ガス熱交換器による水蒸気の発生量を少なくでき、その分に相当する蒸気潜熱を減らして、排ガス温度を高温に維持することができる。その結果、高温排ガスを利用した効率の良いコージェネレーションシステムを実現することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る平板積層型の固体酸化物形燃料電池の要部構成を示し、図2、図3はセパレータの要部構成を示し、図4は燃料電池スタック運転時の反応ガスの流れを示している。
図1は本発明に係る平板積層型の固体酸化物形燃料電池の要部構成を示し、図2、図3はセパレータの要部構成を示し、図4は燃料電池スタック運転時の反応ガスの流れを示している。
先ず、図1に基づいて本実施形態に係る固体酸化物形燃料電池の構成を説明する。
本実施形態の燃料電池スタック1は、固体電解質層2の両面に燃料極層3と空気極層(酸化剤極層)4を配して構成した発電セル5と、燃料極層3の外側に配した燃料極集電体6と、空気極層4の外側に配した空気極集電体(酸化剤極集電体)7と、集電体6、7の外側に配したセパレータ8をそれぞれ順番に積層した構造を有する。
本実施形態の燃料電池スタック1は、固体電解質層2の両面に燃料極層3と空気極層(酸化剤極層)4を配して構成した発電セル5と、燃料極層3の外側に配した燃料極集電体6と、空気極層4の外側に配した空気極集電体(酸化剤極集電体)7と、集電体6、7の外側に配したセパレータ8をそれぞれ順番に積層した構造を有する。
ここで、前記固体電解質層2はイットリアを添加した安定化ジルコニア(YSZ)等で構成され、前記燃料極層3はNi、Co等の金属あるいはNi−YSZ、Co−YSZ等のサーメットで構成され、前記空気極層4はLaMnO3 、LaCoO3 等で構成され、前記燃料極集電体6はNi基合金等のスポンジ状の多孔質焼結金属板で構成され、前記空気極集電体7はAg基合金等のスポンジ状の多孔質焼結金属板で構成され、前記セパレータ8はステンレス等で構成されている。
セパレータ8は、図1、図4に示すように、発電セル5間を電気的に接続すると共に、発電セル5に対してガスを供給する機能を有しており、燃料ガスをセパレータ8の外周面から導入してセパレータ8の燃料極集電体6に対向する面のほぼ中央部から吐出させる燃料ガス流路11と、酸化剤ガスをセパレータ8の外周面から導入してセパレータ8の空気極集電体7に対向する面から吐出させる酸化剤ガス流路12とを有している。但し、両端のセパレータ8(8A、8B)は、通路11、12の何れか一方のみを有する。
尚、燃料ガス流路11には、接続管13を介して図示しない燃料用マニホールからの燃料ガスが導入され、酸化剤ガス流路12には、接続管14を介して図示しない酸化剤用マニホールドからの酸化剤ガス(空気)が導入されるようになっている。
また、上記燃料用マニホールには、燃料電池内に内蔵の排ガス熱交換式水蒸気発生装置からの水蒸気が混合された炭化水素燃料が導入される。
また、上記燃料用マニホールには、燃料電池内に内蔵の排ガス熱交換式水蒸気発生装置からの水蒸気が混合された炭化水素燃料が導入される。
そして、この燃料電池モジュール1は、発電セル5の外周部にガス漏れ防止シール機構を設けないシールレス構造と成されており、運転時には、図4に示すように、燃料ガス流路11および酸化剤ガス流路12を通してセパレータ8の略中心部から発電セル5に向けて供給される燃料ガスおよび酸化剤ガス(空気)を、発電セル5の外周方向に拡散させながら燃料極層3および空気極層4の全面に良好な分布で行き渡らせて発電反応を生じさせると共に、発電反応で消費されなかった残余の高温ガス(余剰ガス)を、発電セル5の外周部からスタック外に自由に放出するようになっている。
ところで、本実施形態のセパレータ8は、図2に示すように、上記した燃料ガス流路11に加え、燃料極集電体6側の面に、当燃料ガス流路11に連通する吸引流路20が設けられている。
この吸引流路20の吸込口21は当セパレータ面の縁部に設けられており、吸込口21より燃料ガス流路11に向かってほぼ垂直に連通されていると共に、その他端の吐出口22は、L形のガス誘導部23を介して燃料ガス流路11内のガス流方向、即ち、セパレータ8の縁部から中心部に向けて開口している。
この吸引流路20は、燃料ガス流路11内のガス流により生ずる吸い込み効果(アスピレータ効果)を利用して燃料極反応ガスの一部を燃料ガス流路11に環流させることができる。
セパレータ8の燃料ガス導入口10より燃料ガス流路11に導入される燃料ガスの流速は約100m/sec程であって、この高速の燃料ガスが燃料ガス流路11内に挿入されると、そのガス流により、燃料ガス流路11内部が減圧されることになり、燃料極集電体6側のセパレータ面上を周縁部に向かって拡散する燃料極反応ガスの一部が、セパレータ縁部において吸込口21より吸引流路20内に吸引されると共に、ガス誘導部23を介して吐出口22より吐出されて燃料ガス流路11内において燃料ガスに合流する。
この際、吐出口22が燃料ガスの流れ方向に開口されているため、吸引流路20内の燃料極反応ガスは燃料ガス流路11にスムースに流入して導入燃料ガスと混合される。この結果、燃料極反応ガスの環流は良好となる。
この際、吐出口22が燃料ガスの流れ方向に開口されているため、吸引流路20内の燃料極反応ガスは燃料ガス流路11にスムースに流入して導入燃料ガスと混合される。この結果、燃料極反応ガスの環流は良好となる。
この燃料極反応ガスには、電池反応により生じた水蒸気が多分に含まれており、その分、燃料ガス流路11内を流通する燃料ガス中の水蒸気量が増量され、炭化水素燃料を水蒸気改質するための水蒸気源として有効利用できる。
尚、炭化水素改質触媒は、セパレータ8の燃料ガス流路11内や燃料極集電体6の内部に配置しておいて燃料ガスが燃料極層3に達する前に炭化水素改質触媒により改質反応を行わせるようにすることもできる。
尚、炭化水素改質触媒は、セパレータ8の燃料ガス流路11内や燃料極集電体6の内部に配置しておいて燃料ガスが燃料極層3に達する前に炭化水素改質触媒により改質反応を行わせるようにすることもできる。
また、本実施形態では、吸引流路20の吐出口22が形成される部分の燃料ガス流路11は、ガス誘導部23の存在により燃料ガス流路11の他の部位に比べて細くなっており、これにより、吐出口22の周部はさらに減圧され、負圧による吸い込み効果をより顕著にできる。
加えて、既述したように、シールレス構造では、燃料ガス吐出口9から燃料極層3側に導入される燃料ガスは電池反応を起こしながらセパレータ8の中央部より周縁部に拡散し、最終的に余剰ガスとしてスタック外に排出されるため、吸引流路20の吸込口21をその最下流部に当たるセパレータ8の周縁部に設けることにより、電極反応を繰り返してより多くの水蒸気を含んだ燃料極反応ガスを燃料ガス流路11内に環流することができ、余剰ガスとして無駄に排出される水蒸気量を抑制して水蒸気を効率良く再利用できる。
加えて、既述したように、シールレス構造では、燃料ガス吐出口9から燃料極層3側に導入される燃料ガスは電池反応を起こしながらセパレータ8の中央部より周縁部に拡散し、最終的に余剰ガスとしてスタック外に排出されるため、吸引流路20の吸込口21をその最下流部に当たるセパレータ8の周縁部に設けることにより、電極反応を繰り返してより多くの水蒸気を含んだ燃料極反応ガスを燃料ガス流路11内に環流することができ、余剰ガスとして無駄に排出される水蒸気量を抑制して水蒸気を効率良く再利用できる。
燃料極反応ガスを燃料ガス流路11内に環流し、再利用することにより、図示しない排ガス熱交換式水蒸気発生装置の水蒸気発生量(即ち、水の蒸発潜熱)を少なくでき、図示しない燃料用マニホールドに導入される水蒸気混合ガスのS/C(スチームカーボン比)で、例えば、約1.8まで抑制すると、排ガス温度を従来の150℃から380℃程度まで高めることができる(但し、作動温度700℃程度の低温作動型の固体酸化物型燃料電池の場合)。
このように、排ガス温度を従来より高温に維持することができれば、排ガスの熱エネルギーを利用した効率の良いコージェネレーションシステムを実現することが可能となり、例えば、高温排ガスで吸収式冷凍機を作動させ易くなる等、その応用範囲は広がる。
図3は、セパレータ8の別の実施形態を示している。図3のセパレータは図2のセパレータの構造と相違して、吸引流路20の吸込口21をセパレータ面上の周縁に沿って複数個(本実施形態では、3個)等間隔に設けたものである。
当セパレータ8は、中央部に燃料ガス吐出口9を設けた4枚の金属板25〜28を順番に重ね合わせて構成した4層構造と成されており、最上層の金属板28の各吸込口21はその下層にて金属板27の環状流路24によって連結され、更に、この環状流路24は、その下層にて金属板26の連通孔29を介して最下層の金属板25の燃料ガス流路11内に設けたガス誘導部23(図2のガス誘導部23と同じ構造のものを用いている)に連通されて、その吐出口22を燃料ガス流方向に向けて開口している。
本構成では、セパレータ8の中央部より吐出されて周縁部に向かって拡散する燃料極反応ガスをセパレータ上面の数カ所で広範囲に吸引すると共に、それぞれを環状流路24にて合流させた後、連通孔29を通してガス誘導部23に導き、吐出口22より燃料ガス流路11内に流入させる。これにより、燃料極反応ガスの無駄な外部排出を抑制して水蒸気のより効率的な再利用が可能となる。
尚、以上説明した実施形態では、燃料ガス流路11をセパレータ8内の所定の1箇所に形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、図3の各吸込口21の各々に対応して複数設けるようにしても勿論構わない。
8 セパレータ
9 燃料ガス吐出口
10 燃料ガス導入口
11 燃料ガス流路
20 吸引流路
21 吸込口
22 吐出口
9 燃料ガス吐出口
10 燃料ガス導入口
11 燃料ガス流路
20 吸引流路
21 吸込口
22 吐出口
Claims (5)
- 燃料ガスが導入される燃料ガス導入口と、導入された燃料ガスを吐出する燃料ガス吐出口と、前記燃料ガス導入口と前記燃料ガス吐出口を連結する燃料ガス流路を備えた燃料電池のセパレータにおいて、
前記燃料ガス流路内のガス流による吸い込み効果により、燃料極反応ガスの一部を前記燃料ガス流路に環流させる吸引流路を設けたことを特徴とする燃料電池用セパレータ。 - 前記吸引流路の燃料極反応ガスの吐出口を燃料ガス流路内においてガス流方向に向けて形成したことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用セパレータ。
- 前記吸引流路の吐出口が形成される部分の前記燃料ガス流路を細くしたことを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の燃料電池用セパレータ。
- 前記燃料ガス導入口がセパレータ側部に設けられ、前記燃料ガス吐出口がセパレータ中央部に設けられ、前記吸引流路の吸込口がセパレータ周縁部に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3までの何れかに記載の燃料電池用セパレータ。
- 前記吸引流路を前記セパレータの周方向に沿って複数設けたことを特徴とする請求項1から請求項4までの何れかに記載の燃料電池用セパレータ。
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JP2004032281A JP2005222899A (ja) | 2004-02-09 | 2004-02-09 | 燃料電池用セパレータ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019220651A1 (ja) | 2018-05-18 | 2019-11-21 | 株式会社エフ・シー・シー | 燃料電池システム |
-
2004
- 2004-02-09 JP JP2004032281A patent/JP2005222899A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019220651A1 (ja) | 2018-05-18 | 2019-11-21 | 株式会社エフ・シー・シー | 燃料電池システム |
KR20210011402A (ko) | 2018-05-18 | 2021-02-01 | 가부시기가이샤에프.씨.씨 | 연료 전지 시스템 |
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Legal Events
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