JP2005222837A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光源となる無電極放電ランプを点灯させるためのマイクロ波の漏洩を効果的に遮断することができ、かつ、光利用効率が高く、製造が容易でありながら、優れた信頼性及び耐久性を確保することができる照明装置を提供する。
【解決手段】無電極放電ランプ2の光出射側に配置された第1のレンズアレイ3と、金属または金属を含む材料からなり複数の開口部6aを有する電磁波遮蔽手段6と、第2のレンズアレイ4とが順次配置され、電磁波遮蔽手段6は、各開口部6aにおいて第1のレンズアレイ3を透過した照明光を透過させるとともにこの照明光を第2のレンズアレイ4の各凸レンズ4aに入射させる位置となされている。
【選択図】図1
【解決手段】無電極放電ランプ2の光出射側に配置された第1のレンズアレイ3と、金属または金属を含む材料からなり複数の開口部6aを有する電磁波遮蔽手段6と、第2のレンズアレイ4とが順次配置され、電磁波遮蔽手段6は、各開口部6aにおいて第1のレンズアレイ3を透過した照明光を透過させるとともにこの照明光を第2のレンズアレイ4の各凸レンズ4aに入射させる位置となされている。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像表示装置等において使用される照明装置に関する。
従来、液晶表示デバイス等の空間光変調素子を用いた投射型の画像表示装置が提案されている。このような画像表示装置は、空間光変調素子を照明し、この照明光に対して空間光変調素子により画像信号に応じた光変調を与え、変調された照明光(変調光)をスクリーン上に拡大して投射することによって画像の表示を行う装置である。
このような画像表示装置においては、充分に光強度の高い照明光によって空間光変調素子を照明する必要があるため、空間光変調素子を照明する照明装置の光源として、メタルハライドランプやキセノンランプ等、高輝度の放電ランプが使用されることが多い。
また、このような画像表示装置の照明装置においては、光源から発せられた光束に含まれる互いに直交する方向の直線偏光成分(S偏光成分及びP偏光成分)のいずれをも照明光として使用できるようにして、光利用効率を高くしたものが提案されている。例えば、特許文献1及び特許文献2に記載されているように、光源から発せられた光束におけるS偏光成分及びP偏光成分のいずれか一方の波面を変換して他方の直線偏光成分の波面に合わせるPSコンバイナ(P波S波合成板)を備えた照明装置が提案されている。
さらに、このような画像表示装置の照明装置は、インテグレータを備えることにより、照明光の照度を均一化するように構成されている。
そして、このような画像表示装置においては、空間光変調素子やインテグレータの小型化及び高性能化等によって、表示画像の高輝度化及び高解像度化が図られ、また、装置構成の小型軽量化が図られている。
ところで、前述のようなメタルハライドランプやキセノンランプ等は、有電極放電ランプであり、放電による電極の消耗が生じるため、ランプの寿命が短いという問題がある。そのため、近年では、例えば、非特許文献1に記載されているように、前述のような照明装置の光源として、電極を有さない無電極放電ランプを使用することが検討されている。
無電極放電ランプを点灯させるにあたっては、マイクロ波が使用される。そのため、無電極放電ランプを点灯させるときには、マイクロ波の漏洩による人体及び周辺電子機器への影響を防止すべく、漏洩するマイクロ波を遮断するためのマイクロ波遮蔽手段が必要となる。このマイクロ波遮蔽手段としては、一般的には、光源の光出射面に設けられた金属製のメッシュ状部材(網状部材)が用いられている。
しかしながら、光出射面に金属製のメッシュ状部材を設けた場合には、以下のような不都合が生じる。
すなわち、マイクロ波の漏洩を効率良く遮断するためには、金属製のメッシュ状部材において金属部分が占める割合を大きくする必要があるため、このメッシュ状部材における開口部が小さくなる。そのため、このメッシュ状部材によって遮光されてしまう照明光の割合が増加し、光利用効率が低下してしまう。また、金属製のメッシュ状部材の金属部分で遮光される照明光が光源側に閉じ込められてしまうことにより、光源の温度上昇が招来されるという問題がある。
一方、光利用効率の向上を図るには、金属製のメッシュ状部材の金属部分が占める割合を小さくする必要がある。この場合には、漏洩するマイクロ波を遮断する効率が不十分となるという問題が生ずる。
そのため、従来の照明装置においては、例えば、特許文献3に記載されているように、電磁遮蔽手段の位置を調整することよって、インテグレータを構成する第2のレンズアレイの開口部を照明光が通過できるようにして、光利用効率を低下させないようにしている。
特開平10−319350号公報
特開平8−304739号公報
特開2002−343103号公報
「月刊ディスプレイ」1999年11月号(P.70〜P.71)
しかしながら、前述のような照明装置を備えた画像表示装置において、表示画像のいっそうの高解像度化を図り、また、装置構成の小型軽量化を図るにあたっては、電磁遮蔽手段として金属板や金属箔を用いていることは、以下のような不都合を招来することとなる。
すなわち、この場合には、インテグレータを構成する第2のレンズアレイにおいて照明光が透過する開口部と、電磁遮蔽手段における開口部とを、高精度に位置決めしなければならず、製造が困難となるとともに、信頼性及び耐久性の確保が困難となる。
また、特に、表示画像の高輝度化及び装置構成の小型化を図った場合には、これらインテグレータ及び電磁遮蔽手段の間の位置関係を高精度に位置決めしたとしても、これらインテグレータ及び電磁遮蔽手段に対する照明光の照射による温度上昇及び温度ムラが生じ、互いの位置関係に変動が生じてしまう虞れがある。
そこで、本発明は、前述のような問題に鑑みて提案されるものであり、光源となる無電極放電ランプを点灯させるためのマイクロ波の漏洩を効果的に遮断することができ、かつ、光利用効率が高く、製造が容易でありながら、優れた信頼性及び耐久性を確保することができる照明装置を提供しようとするものである。
前述の課題を解決するため、本発明に係る照明装置は、無電極放電ランプと、前記無電極放電ランプの光出射側に、第1微小レンズがアレイ状に配列された第1のレンズアレイと、前記第1のレンズアレイの焦点近端部に、前記第1のレンズアレイの透過光の光束径よりも若干大きい開口部が前記第1微小レンズに応じて複数形成され、前記無電極放電ランプから発生する電磁波の漏洩を防止する電磁波遮蔽手段と、前記電磁波遮蔽手段に密着して前記第1微小レンズに対応した第2微小レンズがアレイ状に配列された第2のレンズアレイと、が順次配列されてなり、前記電磁波遮蔽手段は、前記透過光が前記開口部を通過できるように位置決め配置されている。
なお、この照明装置において、PSコンバイナ(P波S波合成素子)を電磁波遮蔽手段の直前もしくは直後に設置することにより、照明光が反射損失を受けることがなくなり、高い光利用効率を実現することができる。
本発明に係る照明装置においては、電磁波遮蔽手段を第2のレンズアレイに対して密着させて位置決めし一体的に形成することができるので、無電極放電ランプを点灯させるためのマイクロ波の漏洩を効果的に防止でき、製造が容易であり、また、装置構成の小型化が可能であるとともに、高い信頼性及び耐久性を実現することができる。
そして、この照明装置においては、第1のレンズアレイを透過した照明光の略々全てが、電磁波遮蔽手段において遮られることなく通過して、照明光として使用されるので、電磁波遮蔽手段が光路上に介在することによって光利用率が低下することがない。
すなわち、本発明は、光源となる無電極放電ランプを点灯させるためのマイクロ波の漏洩を効果的に遮断することができ、かつ、光利用効率が高く、製造が容易でありながら、優れた信頼性及び耐久性を確保することができる照明装置を提供することができるものである。
そして、本発明に係る照明装置を投射型の画像表示装置に適用すれば、優れた信頼性及び耐久性を有し、装置構成が小型でありながら、光利用効率が高く、高輝度の画像を表示することができる画像表示装置を構成することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明の第1の実施の形態における照明装置の構成を概略的に示す平面図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態における照明装置の構成を概略的に示す平面図である。
この照明装置1は、図1に示すように、無電極放電ランプ2を有して構成されている。この無電極放電ランプ2は、2.45GHzのマイクロ波によって放電発光する放電管2aと、この放電管2aを覆うようにして配設された凹面鏡2bとを有して構成されている。放電管2aより発せられた光束は、凹面鏡2bによって反射されることにより、略々平行光束である照明光として、前方側に出射される。
なお、凹面鏡2bに反射された出射光を平行光束とすることは、凹面鏡2bを放物面鏡とし、この放物面鏡の焦点位置に放電管2aを配置することによって可能である。また、凹面鏡2bを楕円鏡とし、この楕円鏡の第1焦点位置に放電管2aを配置するとともに、この凹面鏡2bからの反射光をコリメータレンズを通して出射させるようにしても、平行光束である照明光を得ることができる。
無電極放電ランプ2より出射された照明光は、第1のレンズアレイ3に入射される。この第1のレンズアレイ3は、無電極放電ランプ2からの出射光束径に略々対応した大きさの透明な平板状に形成されており、無電極放電ランプ2側の主面部上に複数の矩形状の微小凸レンズ3aがアレイ状に配列されて構成されている。なお、図1においては5個の微小凸レンズ3aを示しているが、実際には、より多数の微小凸レンズ3aがマトリクス状に形成されている。
この第1のレンズアレイ3に入射した照明光は、各微小凸レンズ3aごとに分割され、PSコンバイナ(P波S波合成板)8を経て、それぞれが集光される。PSコンバイナ8は、第1のレンズアレイ3を経た光束のうちのP偏光成分及びS偏光成分のいずれか一方の偏光方向を、他方の偏光方向に備えるための素子である。
そして、これら各微小凸レンズ3aごとに分割された光束の集光点がなす平面の位置には、第2のレンズアレイ4が配設されている。この第2のレンズアレイ4は、第1のレンズアレイ3と略々等しい大きさの透明な平板状に形成されており、第1のレンズアレイ3を経た光束の入射側の反対側の主面部上に複数の矩形状の微小凸レンズ4aがアレイ状に配列されて構成されている。なお、図1においては5個の微小凸レンズ4aを示しているが、実際には、より多数の微小凸レンズ4aがマトリクス状に形成されている。
この第2のレンズアレイ4の各微小凸レンズ4aは、第1のレンズアレイ3の各微小凸レンズ3aごとに分割されて集光された光束がそれぞれに入射される位置となされて配置されている。
なお、無電極放電ランプ2及び第1のレンズアレイ3は、筐体7内に収納されており、第2のレンズアレイ4は、この筐体7の開口端を閉蓋する状態に、この筐体7に取付けられている。
第2のレンズアレイ4を経た照明光は、集光レンズ5に入射され、この集光レンズ5を経て、照明対象Pを照明する。この照明対象Pは、例えば、液晶表示デバイス等の空間光変調素子の表示面であり、所定の面積を有する矩形状の平面として形成されている。
この照明対象Pにおいては、第1のレンズアレイ3の各微小凸レンズ3aごとに分割された光束のそれぞれが照明対象Pの全面を照明し、互いに重ねられる状態となる。すなわち、集光レンズ5は、第1のレンズアレイ3の各微小凸レンズ3aの矩形状の像を、照明対象P上に重畳して結像させることとなる。
そして、第1のレンズアレイ3の各微小凸レンズ3aごとに分割された光束の集光点がなす平面の位置、すなわち、第2のレンズアレイ4の入射面上には、マイクロ波遮蔽手段となるマイクロ波遮蔽膜6が配置されている。このマイクロ波遮蔽膜6は、第2のレンズアレイ4の入射面に密着された薄膜として形成されている。このマイクロ波遮蔽膜6は、導電性の良好な銅等の金属メッキ膜や、または、この金属メッキ膜上にさらに磁性金属膜を形成した複合膜により形成されている。この複合膜を構成する磁性金属膜としては、例えば、Co−Nb−Zr(コバルト−ニオブ−ジルコニウム)アモルファス薄膜等を使用することができる。
このマイクロ波遮蔽膜6には、第1のレンズアレイ3から出射される各光束が通過するための所定の大きさの開口穴6aが複数形成されている。これら開口穴6aは、第1のレンズアレイ3から出射される各光束の位置及び数に対応して形成され、それぞれが第1のレンズアレイ3から出射される各光束の光束径よりも僅かに大きくなされている。このマイクロ波遮蔽膜6が配置される位置においては、第1のレンズアレイ3から出射された各光束は、集光されているので、光束径は小さくなっている。したがって、マイクロ波遮蔽膜6の開口穴6aは、第1及び第2のレンズアレイ3,4の各微小凸レンズ3a,4aに比較してかなり小さいものとなっている。
このマイクロ波遮蔽膜6は、第2のレンズアレイ4に対して一体的に構成され、第1のレンズアレイ3の各微小凸レンズ3aを経た各光束が各開口穴6aを通過する位置に位置決めされており、この開口穴6a以外の領域において、無電極放電ランプ2の放電管2aから発せられるマイクロ波を遮蔽する。
なお、金属磁性膜がマイクロ波に対して優れた遮蔽効果を示すのは、透磁率虚部がこの周波数帯域で大きく、高い損失を示すためと考えられる。
さらに、この照明装置1においては、少なくとも無電極放電ランプ2、第1のレンズアレイ3及びマイクロ波遮蔽膜6を収納する筐体7は、導電性の良好な銅やアルミニウム等の金属から形成されている。そして、少なくともマイクロ波遮蔽膜6の一端は、筐体7に対して接地されている。
なお、図1においては、PSコンバイナ8をマイクロ波遮蔽膜6の直前(無電極放電ランプ2側)に配置した構成を示しているが、PSコンバイナ8は、第2のレンズアレイ4の直後(照明対象P側)に設けてもよい。このPCコンバイナは、この照明装置から出射される照明光が反射損失を受けることを防止し、高い光利用効率の実現を可能とする。
次に、本発明の第1の実施の形態の動作について説明する。
図2は、本発明の第1の実施の形態における照明装置の要部を概略的に示す斜視図である。
この照明装置においては、第1のレンズアレイ3の各微小凸レンズ3aを透過した各光束は、図2に示すように、第2のレンズアレイ4の対応する微小凸レンズ4aに向かって収束(収斂)する。このとき、各微小凸レンズ3aを透過した収束光は、第2のレンズアレイ4の入射側の主面部上に配設されたマイクロ波遮蔽膜6の開口穴6aを通過する。この開口穴6aは、前述したように、マイクロ波遮蔽膜6の配設位置を通過する収束光の光束径よりも僅かに大きく形成されているため、第1のレンズアレイ3の各微小凸レンズ3aからの収束光は、マイクロ波遮蔽膜6によって遮られることなく、第2のレンズアレイ4の各微小凸レンズ4aに入射する。
なお、図2においては、分かりやすくするために第2のレンズアレイ4とマイクロ波遮蔽膜6を分離して示しているが、前述したように、マイクロ波遮蔽膜6は、第2のレンズアレイ4に対して一体的に形成されている。第2のレンズアレイ4とマイクロ波遮蔽膜6とが一体化されていることにより、照明光の照射によって温度上昇や温度分布が生じても、各微小凸レンズ4aと開口穴6aとの相対位置の変動が発生することはない。
第2のレンズアレイ4の各微小凸レンズ4aから出射された照明光は、集光レンズ5により、照明対象P上に、各微小凸レンズ4aに対応する各微小凸レンズ3aの矩形状の像を結像させる。集光レンズ5は、前述したように、複数の微小凸レンズ3aの像を、照明対象P上において重畳させて結像させるため、照明対象P上の照明輝度分布を均一にする。
前述のように構成された本発明の第1の実施の形態における照明装置においては、無電極放電ランプ2が導電性の良好な金属製の筐体7に納められており、また、照明光の出射側にはマイクロ波遮蔽膜6が設けられているため、無電極放電ランプ2を放電発光させるために使用されるマイクロ波は、筐体7中に閉じ込められ、外方側に漏洩する虞れがない。
また、マイクロ波遮蔽膜6は、第2のレンズアレイ4に対して密着して一体的に形成されているため、初期形成時の位置精度が温度上昇や温度分布の変動によって変動することがなく、優れた信頼性及び耐久性を備えている。
さらに、マイクロ波遮蔽膜6においては、開口穴6aは、収束した照明光が通過できる必要最小限の大きさを有していればよいので、光束径の大きさに合わせて小さな開口穴として形成でき、マイクロ波の遮蔽効果を最大限に発揮することが可能である。また、第1のレンズアレイ3から出射される照明光は、収束光であるために略々全てがマイクロ波遮蔽膜6の開口穴6aを通過することができ、光利用率の低下を招く虞れがない。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図3は、本発明の第2の実施の形態における照明装置の構成を概略的に示す平面図である。
この照明装置30は、図3に示すように、前述した第1の実施の形態における照明装置と同様に、無電極放電ランプ2、第1のレンズアレイ3、PSコンバイナ8、第2のレンズアレイ4、筐体7及び集光レンズ5を有して構成されている。
そして、この照明装置においては、マイクロ波遮蔽膜6は、第2のレンズアレイ4の照明光の出射側、すなわち、各微小凸レンズ4a上に配設されている。
この照明装置においても、マイクロ波遮蔽膜6は、第1のレンズアレイ3の各微小凸レンズ3aによる照明光の集光位置に近い位置に配設されていることになる。したがって、このマイクロ波遮蔽膜6の位置において、第1のレンズアレイ3の各微小凸レンズ3aからの収束光は、光束径が小さく絞り込まれている。
このマイクロ波遮蔽膜6においては、開口穴6aは、収束した照明光が通過できる必要最小限の大きさを有していればよいので、光束径の大きさに合わせて小さな開口穴として形成でき、マイクロ波の遮蔽効果を最大限に発揮することが可能である。
また、第1のレンズアレイ3から出射される照明光は、収束光であるために略々全てがマイクロ波遮蔽膜6の開口穴6aを通過することができ、光利用率の低下を招く虞れがない。
図3においては、PSコンバイナ8を第2のレンズアレイ46の直前(無電極放電ランプ2側)に配置した構成を示しているが、PSコンバイナ8は、マイクロ波遮蔽膜6の直後(照明対象P側)に設けてもよい。この第2の実施の形態においても、PCコンバイナは、この照明装置から出射される照明光が反射損失を受けることを防止し、高い光利用効率の実現を可能とする。
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図4は、本発明の第3の実施の形態における照明装置の構成を概略的に示す平面図である。
この照明装置は、図4に示すように、前述の第1、または、第2の実施の形態における照明装置1,30を画像表示装置40に適用したものである。この画像表示装置40は、照明装置1,30と、この照明装置1,30によって照明される照明対象Pとなる透過型液晶表示素子(空間光変調素子)41と、この透過型液晶表示素子41を透過した変調光を拡大して投影する投射レンズ42とを有して構成されている。
照明装置1,30は、前述の第1、または、第2の実施の形態における照明装置1,30と同様に構成されている。
この画像表示装置において、透過型液晶表示素子41の照明光入射側及び変調光出射側には、偏光板43,44が配設されている。これら偏光板43,44は、透過軸を互いに直交させる位置関係となされて配置されている。
この画像表示装置において、無電極放電ランプ2より発せられた照明光のうち、第1のレンズアレイ3の各微小凸レンズ3aを透過した光束は、マイクロ波遮蔽膜6の開口穴6aをほとんど損失なく通過し、第2のレンズアレイ4の対応する各微小凸レンズ4aに入射する。
そして、第2のレンズアレイ4の各微小凸レンズ4aを透過した照明光は、集光レンズ5により、照明対象である透過型液晶表示素子(空間光変調素子)41上に、夫々微小凸レンズ3aの矩形形状の像を結像する。ここで、微小凸レンズ3aの矩形形状は、一般的には、透過型液晶表示素子41の表示領域の形状に対する相似形に形成される。
この画像表示装置においては、透過型液晶表示素子41の照明光入射側に偏光板43が配設されているため、照明光のうち、PSコンバイナ(図示せず)で一つの偏光にそろえた照明光は偏光板43の透過軸と一致した波面を有する直線偏光成分のみが、偏光板43を透過して、透過型液晶表示素子41を照明する。
透過型液晶表示素子41に入射した直線偏光の照明光は、この透過型液晶表示素子41において、画像信号に対応した光変調を受けて透過し、出射する。そして、透過型液晶表示素子41からの出射光のうち、照明光の波面に対して90°回転した波面を有する変調光成分のみが、偏光板44を透過し、投射レンズ42に入射する。投射レンズ42は、入射された変調光を図示しないスクリーン上に結像させ、画像を拡大して投射する。
この画像表示装置40においては、本発明の第1、または、第2の実施の形態における照明装置1,30の特徴を活かして、光利用効率が高く、高輝度の画像を表示でき、また、装置構成が小型であり、優れた信頼性及び耐久性を備えた画像表示装置として構成されることができる。
また、この画像表示装置は、無電極放電ランプ2を使用していることにより、長寿命であり、かつ、マイクロ波の漏洩が確実に防止された安全な画像表示装置として構成されることができる。
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
図5は、本発明の第4の実施の形態における照明装置の構成を概略的に示す平面図である。
この照明装置は、図5に示すように、前述の第1、または、第2の実施の形態における照明装置1,30を画像表示装置50に適用したものである。この画像表示装置50は、照明装置1,30と、この照明装置1,30によって照明される照明対象Pとなる反射型液晶表示素子(空間光変調素子)52と、この反射型液晶表示素子52により反射された変調光を拡大して投影する投射レンズ53とを有して構成されている。
この画像表示装置においては、照明装置1,30から出射された照明光は、偏光ビームスプリッタ51を経て、反射型液晶表示素子52(空間光変調素子)上に、夫々第1のレンズアレイ3の各微小凸レンズ3aの矩形形状の像を結像させる。
偏光ビームスプリッタ51には、PSコンバイナ8によって一つの偏光にそろえた照明光が入射され、この照明光は、この偏光ビームスプリッタ51の偏光分離面51bにおいて、この偏光分離面51bに対するP偏光成分とS偏光成分とに分離される。すなわち、偏光分離面51bに対するP偏光成分は、この偏光分離面51bを不用光として透過し、偏光分離面51bに対するS偏光成分は、この偏光分離面51bによって反射される。
このようにして分離された偏光分離面51bに対するP偏光成分及びS偏光成分のいずれか一方は、偏光ビームスプリッタ51より出射されて、反射型液晶表示素子52に入射し、この反射型液晶表示素子52を照明する。
なお、図5においては、偏光分離面51bにおいて反射されたS偏光成分が偏光ビームスプリッタ51の透光面51aより出射されて反射型液晶表示素子52を照明するように示しているが、偏光分離面51bを透過したP偏光成分が反射型液晶表示素子52を照明するように構成してもよい。
反射型液晶表示素子52に入射した直線偏光の照明光は、この反射型液晶表示素子52において、画像信号に対応した光変調を受けて反射され、出射する。そして、反射型液晶表示素子52からの出射光のうち、照明光の波面に対して90°回転した波面を有するP波変調光成分のみが、偏光分離面51bを透過し、投射レンズ53に入射する。他の光は不用光として反射し、高いコントラストの画像を実現する。投射レンズ53は、入射された変調光を図示しないスクリーン上に結像させ、画像を拡大して投射する。
この画像表示装置50においては、本発明の第1、または、第2の実施の形態における照明装置1,30の特徴を活かして、光利用効率が高く、高輝度の画像を表示でき、また、装置構成が小型であり、優れた信頼性及び耐久性を備えた画像表示装置として構成されることができる。
また、この画像表示装置は、無電極放電ランプ2を使用していることにより、長寿命であり、かつ、マイクロ波の漏洩が確実に防止された安全な画像表示装置として構成されることができる。
1,30 照明装置、2 無電極放電ランプ、3 第1のレンズアレイ、4 第2のレンズアレイ、6 電磁波遮蔽膜、6a 開口穴、7 筐体、8 PSコンバイナ、40,50 画像表示装置、41,52 空間光変調素子、42,53 投射レンズ
Claims (1)
- 無電極放電ランプと、
前記無電極放電ランプの光出射側に、第1微小レンズがアレイ状に配列された第1のレンズアレイと、
前記第1のレンズアレイの焦点近端部に、前記第1のレンズアレイの透過光の光束径よりも若干大きい開口部が前記第1微小レンズに応じて複数形成され、前記無電極放電ランプから発生する電磁波の漏洩を防止する電磁波遮蔽手段と、
前記電磁波遮蔽手段に密着して前記第1微小レンズに対応した第2微小レンズがアレイ状に配列された第2のレンズアレイと、
が順次配列されてなり、
前記電磁波遮蔽手段は、前記透過光が前記開口部を通過できるように位置決め配置されていることを特徴とする照明装置。
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- 2004-02-06 JP JP2004030504A patent/JP2005222837A/ja active Pending
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