JP2005221725A - 焦点検出方法、自動細胞培養装置用自動焦点検出装置、自動細胞培養装置及び培養容器。 - Google Patents

焦点検出方法、自動細胞培養装置用自動焦点検出装置、自動細胞培養装置及び培養容器。 Download PDF

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Abstract

【課題】 培養容器の内部底面に容易に焦点合わせ可能にした焦点検出方法、自動細胞培養装置用自動焦点検出装置、自動細胞培養装置及び培養容器。
【解決手段】 内部底面41に形成された凹凸形状の焦点検出マーカー42を有する培養容器4の内部底面に対物レンズの焦点を合わせる焦点検出方法において、軸外れの特定の照明角で培養容器4の内部底面41に形成された凹凸形状の焦点検出マーカー42を照明し、焦点検出マーカー42からの回折・散乱光を対物レンズを介して検出し、焦点検出マーカー42のコントラスト値が極値になるように対物レンズと培養容器4の相対距離を変化させる焦点検出方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、焦点検出方法、自動細胞培養装置用自動焦点検出装置、自動細胞培養装置及び培養容器に関し、特に、培養容器内で培養された細胞を観察する際の自動焦点検出方法、自動焦点合わせ装置等に関するものである。
生体内から採取された細胞を培養・増殖させ、培養された細胞を医療や薬効試験に応用する研究が進められている。
細胞の培養は、細胞の培養工程に従って担当者が作業を進めている。しかし、培養作業に人が介在するとヒューマンエラーが発生する。このヒューマンエラーを低減するために、培養作業の自動化が進められている。
培養作業自体を自動化することでヒューマンエラーは低減されるが、培養細胞の状態の観察には、位相差顕微鏡や本発明者が特願2003−151506号、特願2003−414158号等で提案したデフォーカス法あるいは波面収差導入法を用いた目視観察が行われている。
培養作業の効率化とヒューマンエラーのさらなる低減を進めるため、培養細胞の状態の観察及び計測を自動化する検討も進められている。
培養細胞の状態の観察には、上記のように、位相差顕微鏡やデフォーカス法あるいは波面収差導入法が用いられている。これらの観察を自動化するためには、まず自動焦点検出と自動焦点位置合わせの機構が必要になってくる。
従来、特許文献1、特許文献2等で提案されているように、位相差顕微鏡や通常の顕微鏡にCCDカメラを取り付け、その映像信号から観察物体の像コントラストを求め、その像コントラストが最良になるように対物レンズと観察物体の相対位置を変化させる方法がある。
また、金属や半導体の表面を観察する際には、金属や半導体の表面に種々のパターンを投影し、そのパターンの像コントラスト等を検出して焦点検出する方法が知られている。
特開平8−43725号公報 特開平6−317739号公報 特開昭61−198204号公報 「光学」30巻9号(2001)605(33)〜612(40)頁
位相差顕微鏡にCCDカメラを取り付け、位相差像のコントラストから自動焦点検出する場合、焦点位置以外に擬似的にコントラストが良くなる位置があり、最良位置に到達する前に焦点検出が中断してしまう問題点がある。この擬似的にコントラストが良くなる位置は、観察する物体に依存して変化する。
したがって、位相差像のコントラストから自動焦点検出を行うと、焦点位置での観察ができなくなる可能性がある。
また、位相差顕微鏡は光学設計上の問題から低倍観察が難しく、培養容器全面を観察及び検査するのに時間がかかってしまう問題点もある。
また、デフォーカス法あるいは波面収差導入法では、原理的に焦点位置では位相差像のコントラストが得られない。
培養細胞は培養液中で生存し、細胞の多くは培養容器の底面に付着している。したがって、培養容器の内部底面に焦点を合わせる必要がある。観察面に所定のパターンを投影して焦点検出を行う方法では、観察面での反射率がある程度必要である。しかし、培養容器の材質と培養液の屈折率の差が少なく、培養容器の内部底面での反射率が小さく、焦点検出用のパターンがほとんど検出できなくなる。また、培養容器の外部底面は空気に接しているために、内部底面より反射率が高く、誤検出をする可能性が高くなるという問題点がある。
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、培養容器の底面に凹凸形状の焦点検出マーカーを設けておき、この凹凸形状の焦点検出マーカーをコントラスト像に変換する照明方法を採用することにより、培養容器の内部底面に容易に焦点合わせ可能にした焦点検出方法、自動細胞培養装置用自動焦点検出装置、自動細胞培養装置及び培養容器を提供することである。
上記目的を達成する本発明の焦点検出方法は、内部底面に形成された凹凸形状の焦点検出マーカーを有する培養容器の内部底面に対物レンズの焦点を合わせる焦点検出方法において、軸外れの特定の照明角で前記培養容器の内部底面に形成された凹凸形状の焦点検出マーカーを照明し、前記焦点検出マーカーからの回折・散乱光を前記対物レンズを介して検出し、前記焦点検出マーカーの像のコントラスト値が極値になるように前記対物レンズと前記培養容器の相対距離を変化させることを特徴とする方法である。
この場合に、照明角が暗視野照明となるように設定されており、焦点検出マーカーの像のコントラスト値が極大値になるように対物レンズと培養容器の相対距離を変化させるようにすることが望ましい。
また、焦点検出マーカーは格子状パターンからなることが望ましい。
本発明の自動細胞培養装置用自動焦点検出装置は、軸外れの特定の照明角で試料面を照明可能な開口が着脱可能に設けられた照明光学系と、内部底面に形成された凹凸形状の焦点検出マーカーを有する培養容器が載置されたステージと、前記焦点検出マーカーからの回折・散乱光を撮像素子に導く観察光学系と、前記撮像素子で撮像された前記焦点検出マーカーの像のコントラスト値が極値になるように前記観察光学系と前記培養容器の相対距離を変化させる合焦機構とを有することを特徴とするものである。
この場合に、培養容器の内部底面の2次元的に相互に離間した複数の位置に焦点検出マーカーが設けられていることが望ましい。
また、培養容器の内部底面の焦点検出マーカーの部分に細胞付着処理が施されていないことが望ましい。
また、観察光学系と培養容器の相対距離を計測する手段を備えることが望ましい。
また、複数の焦点検出マーカー位置での焦点検出結果から、複数の焦点検出マーカー間の観察光学系と培養容器の相対距離を補間する補間手段を備えることが望ましい。
本発明の自動細胞培養装置は、軸外れの特定の照明角で試料面を照明可能な開口が着脱可能に設けられた照明光学系と、内部底面の2次元的に相互に離間した複数の位置に凹凸形状の焦点検出マーカーが形成されており、その内部底面に沿って細胞が培養される培養容器と、前記培養容器が載置されるステージと、前記培養容器の焦点検出マーカーからの回折・散乱光を撮像素子に導く観察光学系と、前記撮像素子で撮像された前記焦点検出マーカーの像のコントラスト値が極値になるように前記観察光学系と前記培養容器の相対距離を変化させる合焦機構と、複数の前記焦点検出マーカー位置での焦点検出結果から、複数の前記焦点検出マーカー間の前記観察光学系と前記培養容器の相対距離を補間する補間手段とを備え、複数の前記焦点検出マーカー間の位置を観察する際に、前記補間手段により求められた相対距離位置へ前記観察光学系を移動させるように構成されていることを特徴とするものである。
本発明の培養容器は、透明体からなり、底面が平面状で皿状の培養容器であって、内部底面の2次元的に相互に離間した複数の位置に、凹凸形状の焦点検出マーカーが設けられていることを特徴とするものである。
この場合に、内部底面の焦点検出マーカーの部分に細胞付着処理が施されていないことが望ましい。
以上の本発明によると、凹凸形状の焦点検出マーカーを培養容器の内部底面に施し、この焦点検出マーカーの回折・散乱光をを利用することにより、培養細胞が存在する培養容器の内部底面の位置を検出することができる。そして、複数の焦点検出マーカーの位置検出を行い、焦点検出マーカー間の補間を行うことで、培養容器内部底面上の様子を高速に観察することができるようになる。なお、本発明は、特に培養容器内部底面の低倍観察時に有効なものである。
以下に、本発明の焦点検出方法、自動細胞培養装置用自動焦点検出装置、自動細胞培養装置及び培養容器の実施例を説明する。
まず、培養容器の実施例を説明する。
図1は、例えば人の細胞を培養するための透明体からなり、底面41が平面状で皿状のシャーレ4の上面図(a)と図1(a)の二点鎖線A−A’に沿った断面図(b)であり、このシャーレ4の内部底面41全体の2次元的に相互に離間した複数の位置に、図では、中心と相互に略90°離間した周辺4か所の合計5つの位置に、焦点検出マーカー42が形成されている。これら複数の焦点検出マーカー42は同一の格子状パターンからなり、各焦点検出マーカー42は、図1(b)の断面に示すように、シャーレ4の底面41に直接形成した断面凹凸形状の一定周期のレリーフ型回折格子状のマーカーである。したがって、シャーレ4の内部底面41には焦点検出マーカー42の部分の含めて培養環境を汚染する物質は含まれていないので、好ましい培養容器として使用できる。
そして、焦点検出マーカー42としてこのような断面凹凸形状の一定周期のレリーフ型回折格子状のマーカーを用いると、底面41に特定の斜め方向から入射する照明光で照明した場合、その斜めの照明光の少なくとも一部が散乱あるいは回折されて正面に位置する観察光学系に入射するので、その結像面にその回折格子状のマーカー42がコントラスト像として結像する。そのため、反射率の低い境界面(底面41)でも位置が特定でき、容易にそのコントラスト像により観察光学系をシャーレ4の内部底面42に合焦することが可能になる。この特定の斜め方向としては、観察光学系に対して暗視野照明あるいは限外照明となるような照明角のものとすることが望ましい。
また、焦点検出マーカー42としてこのような一定周期の格子状マーカーを用いることにより、焦点検出マーカー42からの回折・散乱光に方向性を持たせることができ、撮像素子上で焦点検出マーカー42のコントラスト像を見つけやすくかつコントラスト値が計算しやくなる。
なお、シャーレ4は通常透明プラスチックで構成されるが、プラスチックは一般に疎水性であるので、細胞培養のためには底面41にプラズマ放電等の親水処理をして培養された細胞が付着しやすくなる細胞付着処理を施すが、焦点検出マーカー42の部分にもこのような細胞付着処理を施すと、焦点検出マーカー42の位置検出に誤差が生じる恐れがある。そのため、焦点検出マーカー42の部分を除いた底面41の全面に上記のような細胞付着処理を施して、焦点検出マーカー42には細胞が付着しないようにすることが望ましい。
さて、図2に、このようなシャーレ4を備えた本発明の自動細胞培養装置の1実施例の全体の概略図を示す。この実施例の自動細胞培養装置1は倒立型顕微鏡として構成されており、この倒立顕微鏡は、光源2と、光源2から発せられた光を導くための照明光学系3と、X−Yステージ40上のシャーレ4の内部底面41位置の物体像を形成するための観察光学系5と、シャーレ4の内部底面41位置の物体像を拡大して目視観察するための接眼レンズ6と、シャーレ4の内部底面41位置の物体像を撮像するための撮像素子7を有するCCDカメラ8とから構成されている。また、CCDカメラ8には、撮像された画像を記憶し演算処理しその結果を記憶及び出力するパソコン21とテレビモニター22とが接続されている。パソコン21からのX−Yステージ走査信号は駆動回路を経てX−Yステージ40に送られ、また、パソコン21からのフォーカス信号は駆動回路を経て対物レンズ移動機構43に送られるように接続されている。
照明光学系3は、光源2側から順に、コレクターレンズ10、照明光の光軸11を偏向させるための偏向ミラー12、光源2からの光を準単色とするための干渉フィルタ13、及び、コンデンサレンズ14により構成されている。
観察光学系5は、観察物体のシャーレ4側から順に、シャーレ4の内部底面41位置の物体像を形成するための対物レンズ15、第1のリレーレンズ16、対物レンズ15からの光を偏向するための偏向ミラー17、第1のリレーレンズ16と共に対物レンズ15による像(シャーレ4の内部底面41位置の物体像)を結像面に結像させるための第2のリレーレンズ18により構成されている。
また、第2のリレーレンズ18と結像面19との間には、物体像を接眼レンズ6による目視観察とCCDカメラ8による観察が同じ又は任意に切り換えることができるように、ハーフミラーである切り換えミラー20が配置されている。
また、光源2からの光が投射されるコンデンサーレンズ14の瞳位置25には、図3に示したような限外照明あるいは暗視野照明用の輪帯開口27を有する開口ユニット28が、着脱自在に配置されている。輪帯開口27は、瞳の中心に対して同軸の状態になるように配置されており、その径は、輪帯開口27を経た照明光が、シャーレ4の内部底面41に焦点検出マーカー42が設けられていない位置を照明する場合には、コンデンサーレンズ14の後側レンズ14’を経て対物レンズ15に入射しない大きさに設定されることが望ましいが、一部だけ対物レンズ15に入射する大きさの径であってもよい。なお、開口ユニット28の輪帯開口27以外は、遮光性の遮光板から形成されている。
また、パソコン21中には、例えば特許文献2、特許文献3等で開示されているような、CCDカメラ8で撮像された画像のコントラスト量が最大になるように対物レンズ移動機構43を介して対物レンズ15を光軸方向へ合焦する自動焦点検出(オートフォーカス)機能を備えている。さらに、パソコン21の指令により、X−Yステージ40は、照明光学系3及び観察光学系5に対して光軸に垂直な(X,Y)面上を歩進的に2次元走査されるように構成されている。
この実施例はこのように構成されているので、光源2からの照明光は、コンデンサーレンズ14の瞳位置25に投射され、その位置に配置された開口ユニット28の輪帯開口27を照明する。輪帯開口27を通った限外照明光は、コンデンサーレンズ14の後側レンズ14’を経て内部底面41に沿って細胞が培養されたシャーレ4に入射する。X−Yステージ40の歩進的な2次元走査によってシャーレ4の内部底面41上の焦点検出マーカー42が光路中に位置する場合には、焦点検出マーカー42の一定周期の凹凸形状によって限外照明光の少なくとも一部が散乱あるいは回折されて対物レンズ15の開口に入射するので、その光は対物レンズ15と第1のリレーレンズ16及び第2のリレーレンズ18により結像面19に焦点検出マーカー42のコントラスト像を形成する。結像面19に形成されたシャーレ4の焦点検出マーカー42のコントラスト像は、接眼レンズ6に入射すると共に、切り換えミラー20により、CCDカメラ8の撮像素子7の撮像面上に結像する。
CCDカメラ8で撮像された焦点検出マーカー42のコントラスト像は、パソコン21中でそのコントラスト量が演算され、演算されたコントラスト量が最大になるように、対物レンズ移動機構43を介して対物レンズ15を光軸方向へ移動させ、その検出された合焦位置(対物レンズ15とシャーレ4の内部底面41との相対位置)を焦点検出マーカー42のX−Yステージ40上の位置に対応させて記憶させておく。X−Yステージ40の歩進的な2次元走査によって、同様にして、シャーレ4の内部底面41における他の複数の焦点検出マーカー42それぞれに対応した対物レンズ15の合焦位置を検出して同様に記憶する。全ての焦点検出マーカー42に対応した対物レンズ15の合焦位置が求まると、パソコン21は、対物レンズ15に対するシャーレ4の内部底面41の焦点検出マーカー42間の合焦位置を補間して求め、シャーレ4の内部底面41の何れの位置でも自動的に合焦位置に合わせられるようにする。この際、対物レンズ15に対する合焦位置を焦点検出マーカー42の各合焦位置を含む平面や2次曲面で近似して、焦点検出マーカー42間の合焦位置を内部補間(内挿)することで、近似的に培養容器の内部底面41全面の焦点検出を高速に行うことができるようになる。
以上のような補間処理によりシャーレ4の内部底面41の全ての位置での合焦位置が求められるので、シャーレ4の内部底面41の何れかの位置での細胞の培養状態を観察しようとする場合、パソコン21を介して、顕微鏡に対してX−Yステージ40を相対的にその位置へ移動させると共に、その位置での合焦位置へ移動機構43により対物レンズ15を移動させればよい。
そして、その位置でのシャーレ4の内部底面41上の位相物体(培養された細胞)をコントラスト像として接眼レンズ6を通して観察したり、CCDカメラ8により撮像するには、位相差法や微分干渉法(非特許文献1)、本発明者が特願2003−151506号、特願2003−414158号等で提案したデフォーカス法あるいは波面収差導入法によればよい。
以下、それぞれの方法を簡単に説明する。位相差法で位相物体をコントラスト像にするには、コンデンサーレンズ14の瞳位置25に、開口ユニット28の代わりに、輪帯開口27より径の小さい輪帯開口を有する別の開口ユニットを挿入し、その輪帯開口の像が結像する対物レンズ15の瞳面30に、その輪帯開口の像に対応する輪帯状の位相膜31を配置する。
また、微分干渉法で位相物体をコントラスト像にするには、コンデンサーレンズ14の瞳位置25に、開口ユニット28の代わりに、ノマルスキープリズムやウォラストンプリズムの直交する偏光間にシャーを与える第1プリズムを挿入し、その第1プリズムと共役な対物レンズ15の瞳面30に、そのシャーを戻すノマルスキープリズムやウォラストンプリズムからなる第2ププリズムを配置し、第1プリズムの入射側にポーラライザーを、第2プリズムの射出側にアナライザーを配置する。
デフォーカス法で位相物体をコントラスト像にするには、コンデンサーレンズ14の瞳位置25に、開口ユニット28の代わりに、部分開口を配置し、対物レンズ15をその合焦位置から若干ずらすようにする。
波面収差導入法で位相物体をコントラスト像にするには、コンデンサーレンズ14の瞳位置25に、開口ユニット28の代わりに、部分開口を配置し、対物レンズ15の瞳面30に、その瞳の径に応じて大きさが変化する波面を導入する。そのためには、例えば対物レンズ15の瞳面30と共役な位置の偏向ミラー17の面形状を変形させる。
以上のようにしてコントラスト像にされた細胞の数やその占める面積等を計数することにより、自動細胞培養装置1で培養された細胞の状態を自動的に判定することができるようになる。
なお、シャーレ4の内部底面41上に培養された細胞の明暗像自体を観察するには、コンデンサーレンズ14の瞳位置25、対物レンズ15の瞳面30に格別の光学素子を配置しなくてもよい。
本発明に基づく培養容器の1実施例の上面図(a)と断面図(b)である。 本発明の自動細胞培養装置の1実施例の全体の概略図である。 本発明の自動細胞培養装置で用いる暗視野照明用の輪帯開口を有する開口ユニットの平面図である。
符号の説明
1…自動細胞培養装置
2…光源
3…照明光学系
4…シャーレ
5…観察光学系
6…接眼レンズ
7…撮像素子
8…CCDカメラ
10…コレクターレンズ
11…光軸
12…偏向ミラー
13…干渉フィルタ
14…コンデンサレンズ
14’…コンデンサーレンズの後側レンズ
15…対物レンズ
16…第1のリレーレンズ
17…偏向ミラー
18…第2のリレーレンズ
19…結像面
20…切り換えミラー
21…パソコン
22…テレビモニター
25…コンデンサーレンズの瞳位置
27…暗視野照明用の輪帯開口
28…開口ユニット
30…対物レンズの瞳面
31…位相膜
40…X−Yステージ
41…内部底面
42…焦点検出マーカー
43…移動機構

Claims (11)

  1. 内部底面に形成された凹凸形状の焦点検出マーカーを有する培養容器の内部底面に対物レンズの焦点を合わせる焦点検出方法において、軸外れの特定の照明角で前記培養容器の内部底面に形成された凹凸形状の焦点検出マーカーを照明し、前記焦点検出マーカーからの回折・散乱光を前記対物レンズを介して検出し、前記焦点検出マーカーの像のコントラスト値が極値になるように前記対物レンズと前記培養容器の相対距離を変化させることを特徴とする焦点検出方法。
  2. 前記照明角が暗視野照明となるように設定されており、前記焦点検出マーカーの像のコントラスト値が極大値になるように前記対物レンズと前記培養容器の相対距離を変化させることを特徴とする請求項1記載の焦点検出方法。
  3. 前記焦点検出マーカーが格子状パターンからなることを特徴とする請求項1又は2記載の焦点検出方法。
  4. 軸外れの特定の照明角で試料面を照明可能な開口が着脱可能に設けられた照明光学系と、内部底面に形成された凹凸形状の焦点検出マーカーを有する培養容器が載置されたステージと、前記焦点検出マーカーからの回折・散乱光を撮像素子に導く観察光学系と、前記撮像素子で撮像された前記焦点検出マーカーの像のコントラスト値が極値になるように前記観察光学系と前記培養容器の相対距離を変化させる合焦機構とを有することを特徴とする自動細胞培養装置用自動焦点検出装置。
  5. 前記培養容器の内部底面の2次元的に相互に離間した複数の位置に前記焦点検出マーカーが設けられていることを特徴とする請求項4記載の自動細胞培養装置用自動焦点検出装置。
  6. 前記培養容器の内部底面の前記焦点検出マーカーの部分に細胞付着処理が施されていないことを特徴とする請求項4又は5記載の自動細胞培養装置用自動焦点検出装置。
  7. 前記観察光学系と前記培養容器の相対距離を計測する手段を備えることを特徴とする請求項4から6の何れか1項記載の自動細胞培養装置用自動焦点検出装置。
  8. 複数の前記焦点検出マーカー位置での焦点検出結果から、複数の前記焦点検出マーカー間の前記観察光学系と前記培養容器の相対距離を補間する補間手段を備えることを特徴とする請求項4から7の何れか1項記載の自動細胞培養装置用自動焦点検出装置。
  9. 軸外れの特定の照明角で試料面を照明可能な開口が着脱可能に設けられた照明光学系と、内部底面の2次元的に相互に離間した複数の位置に凹凸形状の焦点検出マーカーが形成されており、その内部底面に沿って細胞が培養される培養容器と、前記培養容器が載置されるステージと、前記培養容器の焦点検出マーカーからの回折・散乱光を撮像素子に導く観察光学系と、前記撮像素子で撮像された前記焦点検出マーカーの像のコントラスト値が極値になるように前記観察光学系と前記培養容器の相対距離を変化させる合焦機構と、複数の前記焦点検出マーカー位置での焦点検出結果から、複数の前記焦点検出マーカー間の前記観察光学系と前記培養容器の相対距離を補間する補間手段とを備え、複数の前記焦点検出マーカー間の位置を観察する際に、前記補間手段により求められた相対距離位置へ前記観察光学系を移動させるように構成されていることを特徴とする自動細胞培養装置。
  10. 透明体からなり、底面が平面状で皿状の培養容器であって、内部底面の2次元的に相互に離間した複数の位置に、凹凸形状の焦点検出マーカーが設けられていることを特徴とする培養容器。
  11. 内部底面の前記焦点検出マーカーの部分に細胞付着処理が施されていないことを特徴とする請求項10記載の培養容器。
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