JP2005221180A - 冷却装置の運転方法 - Google Patents

冷却装置の運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005221180A
JP2005221180A JP2004030982A JP2004030982A JP2005221180A JP 2005221180 A JP2005221180 A JP 2005221180A JP 2004030982 A JP2004030982 A JP 2004030982A JP 2004030982 A JP2004030982 A JP 2004030982A JP 2005221180 A JP2005221180 A JP 2005221180A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
primary
cooling
heat exchanger
refrigerant
bypass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004030982A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005221180A5 (ja
JP4294508B2 (ja
Inventor
Takeshi Kawashiri
武 河尻
Shigeru Yasuda
茂 安田
Hiroyuki Yasumoto
浩之 安本
Masahiko Morie
雅彦 森江
Hiroaki Tsujino
宏明 辻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2004030982A priority Critical patent/JP4294508B2/ja
Publication of JP2005221180A publication Critical patent/JP2005221180A/ja
Publication of JP2005221180A5 publication Critical patent/JP2005221180A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4294508B2 publication Critical patent/JP4294508B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】発電プラントで発熱する冷却対象を冷却するために消費されるエネルギーおよび保守費用を削減可能となる。
【解決手段】冷却対象13に一定流量の一次冷媒を循環供給する一次流路10と、該一次流路の途中に介装されて、通過する前記一次冷媒を冷却する熱交換器21と、前記一次流路における前記熱交換器の入側と出側とを連絡して該熱交換器を迂回するバイパス流路27と、該バイパス流路出側の一次冷媒温度に基づいて、該バイパス流路の一次冷媒流量を調節するバイパス弁29と、前記熱交換器を介して前記一次冷媒を冷却するための二次冷媒を蓄える貯留槽51と、該貯留槽から前記熱交換器へ前記二次冷媒を供給するための二次流路50と、前記二次冷媒を圧送するために前記二次流路に並設された複数台のポンプ53,53と、を備えた冷却装置1の運転方法である。前記バイパス流路の一次冷媒流量が所定の第1閾値以上になったら、前記ポンプの運転台数を減らす。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発電プラントで発熱する冷却対象を冷却するための冷却装置の運転方法に関する。
従来より、発電プラントでは、ボイラで蒸気を発生し、この蒸気を用いてタービンを回転し、この回転力を発電機に動力として伝えて発電している(例えば、特許文献1を参照。)。そして、この時、タービン軸受け等に代表される様々な機器では発熱するため、これを冷却すべく冷却装置が設けられている。
図1に、この冷却装置1の冷却水系統図を示す。この冷却装置1は、タービン軸受け等の冷却対象13から戻される一次冷却水を所定の設定水温まで冷却し、冷却した一次冷却水を毎分当たり所定流量で前記冷却対象13に供給するものである。
詳細に説明すると、当該冷却装置1は、前記冷却対象13から戻される一次冷却水を取り込む取水口15と、冷却した一次冷却水を冷却対象13へ供給する供給口17とを有する一次流路10を備えている。そして、前記冷却対象13を含めると、当該一次流路10は、一次冷却水を循環供給する循環路となっている。
前記取水口15の直近下流には、前記一次冷却水を圧送するための一次ポンプ19が設けられ、その下流には、通過中に一次冷却水を冷却する熱交換器21が設けられ、その更に下流には、前述の供給口17が続いている。
この供給口17から冷却対象13へ供給される一次冷却水の供給量は、前記熱交換器21出側に設けられた流量調整弁23によって調整され、これによって、常時、前記所定流量の一次冷却水が冷却対象13に供給される。この流量調整弁23としては、例えば、前記供給口17と取水口15との水圧差が一定値となるように弁開度を調整する差圧調整弁等が用いられる。なお、前記水圧差は差圧計25によって計測される。
また、供給口17から冷却対象13へ供給される一次冷却水の水温は、所定の設定水温に調整されている。この水温調整は、熱交換器21を通さずに迂回するバイパス流路27の通過流量(以下、バイパス流量とも言う)を調整することでなされている。すなわち、前記熱交換器21の入側近傍と前記流量調整弁23の出側近傍の各一次流路10,10から分岐して、前記熱交換器21を迂回するバイパス流路27が設けられている。そして、このバイパス流路27を通過する一次冷却水は、その出口にて、前記熱交換器21から出てきた一次冷却水に合流するようになっている。よって、このバイパス流路27にバイパス弁29を設けるとともに、その弁開度を供給口17近傍の水温に基づいて調整することによって、前記水温調整は実現されている。なお、供給口17近傍の水温は、水温センサ31によって計測される。
ところで、この冷却装置1は、前記一次冷却水を冷却するための二次冷却水を前記熱交換器21に循環供給する二次流路50も備えている。この二次流路50には、二次冷却水を貯留する貯留槽51と、この貯留槽51から二次冷却水を熱交換器21へ圧送する二次ポンプ53,53とが設けられており、貯留槽51から熱交換器21へ圧送されて一次冷却水の冷却に供された二次冷却水は、再び貯留槽51へ戻されるようになっている。
なお、二次ポンプ53,53は、通常、二次流路50に対して二台が並設されており、これら二次ポンプ53,53は、常時二台運転されている。そして、この二次ポンプ53,53の運転台数が多いほど、熱交換器21へ送られる二次冷却水の流量は多くなり当該熱交換器21の冷却能力は大きくなる。
特開2001−50006号公報(第2頁、第5図)
しかしながら、冷却対象13から戻される一次冷却水の水温が高くなく、熱交換器21の冷却負荷が軽い場合や、季節変動等によって貯留槽51の二次冷却水の水温が低く、当該二次冷却水の単位流量当たりの冷熱量が大きい場合には、二次冷却水の流量を多くしなくても設定水温までの冷却は可能であるが、従来は、そのような場合にも、二次ポンプ53を二台運転していた。
すなわち、二次ポンプ53を必要台数以上に過剰運転している場合があって、本来節約可能なエネルギーを無駄に消費していた。
また、常時二台運転していることから二次ポンプ53の稼働時間は甚だ長く、これに伴って二次ポンプ53の交換周期は短く、その保守費用も多くかかっていた。
本発明はかかる従来の課題に鑑みて成されたもので、発電プラントで発熱する冷却対象を冷却する冷却装置の消費エネルギーおよび保守費用を削減可能な冷却装置の運転方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために請求項1に記載の発明は、冷却対象に一定流量の一次冷媒を循環供給する一次流路と、該一次流路の途中に介装されて、通過する前記一次冷媒を冷却する熱交換器と、前記一次流路における前記熱交換器の入側と出側とを連絡して該熱交換器を迂回するバイパス流路と、該バイパス流路出側の一次冷媒温度に基づいて、該バイパス流路の一次冷媒流量を調節するバイパス弁と、前記熱交換器を介して前記一次冷媒を冷却するための二次冷媒を蓄える貯留槽と、該貯留槽から前記熱交換器へ前記二次冷媒を供給するための二次流路と、前記二次冷媒を圧送するために前記二次流路に並設された複数台のポンプと、を備えた冷却装置の運転方法において、前記バイパス流路の一次冷媒流量が所定の第1閾値以上になったら、前記ポンプの運転台数を減らすことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の冷却装置の運転方法において、前記バイパス流路の流量が、前記第1閾値よりも小さい第2閾値以下になったら、前記ポンプの運転台数を増やすことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の冷却装置の運転方法において、前記一次流路は、前記冷却対象に一次冷媒を循環供給するポンプと、前記冷却対象への一次冷媒の供給量を前記一定流量に調整するための流量調整弁とを有し、該流量調整弁は、前記熱交換器の出側とバイパス流路の出側との間の一次流路に設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の冷却装置の運転方法において、該バイパス流路出側の一次冷媒温度が一定温度になるように、前記バイパス弁の開度を調整することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の冷却装置の運転方法において、前記一次冷媒および二次冷媒は、水であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の冷却装置の運転方法において、前記貯留槽は海であるとともに、前記二次冷媒は海水であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の冷却装置の運転方法において、前記冷却対象が、蒸気により軸廻りに回転する発電プラントのタービンを回転可能に支持する軸受けであることを特徴とする。
本発明によれば、発電プラントで発熱する冷却対象を冷却する冷却装置の消費エネルギーおよび保守費用を削減可能となる。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
発電プラントでは、ボイラでの燃料の燃焼によって水を加熱して蒸気を発生し、発生した蒸気をタービンに送ってこれを軸廻りに回転させ、この回転を発電機に動力として伝達して発電がなされている。このような発電プラントでは、例えば、タービンが軸廻りに高速回転するために、これを支持する軸受けにおいて摩擦発熱する。このため、この発熱を冷却すべく、図1に示す冷却装置1が設けられている。
なお、本発明は、この冷却装置1の運転方法に関するものであるため、冷却装置1自体の構成は、背景技術のところで説明したものと同じである。従って、冷却装置1の構成の説明は省略する。
前述の背景技術の冷却装置1の運転方法によれば、二次流路50に並設された二次ポンプ53,53は常時二台運転されていた。これに対して、本発明に係る運転方法は、二次ポンプ53,53の運転台数を、前記バイパス流路27を流れるバイパス流量に応じて変化させる点で相違する。
すなわち、前記バイパス流量が所定の第1閾値以上になったら、前記二次ポンプ53の運転台数を一台に減らす。一方、前記バイパス流量が、前記第1閾値よりも小さい第2閾値以下になったら、前記ポンプ53の運転台数を二台に増やす。
このように運転可能な理由及びその作用効果は、次の通りである。
先ず、第1閾値以上で一台に減らす理由であるが、これは、バイパス流量が第1閾値以上であるということは、熱交換器21を通過しない一次冷却水が多くなっている状態であって、熱交換器21の冷却負荷は軽くなっているためである。
そして、このようにポンプ53の運転台数を一台に減らせば、その分だけポンプ運転に要するエネルギーを削減できる。また、ポンプ53の稼働時間が減ってその交換周期を長くできて、その保守費用を削減することもできる。
次に、第2閾値以下で二台に増やす理由であるが、これは、バイパス流量が第2閾値以下であるということは、熱交換器21を通過する一次冷却水が多くなっている状態であって、熱交換器21の冷却負荷が重くなっているためである。
そして、このように二台運転すれば、熱交換器21への二次冷却水の供給不足に伴って熱交換器21の冷却能力が足りなくなる事態を回避することができて、もって、設定水温に冷却された一次冷却水を、冷却対象13に安定供給可能となる。
第1閾値は、二次ポンプ53の運転台数を減らしたことによってバイパス流量が零になるバイパス流量値よりも大きい値に設定される。この理由は次の通りである。ポンプ運転台数を減らした直後には、熱交換器21を流れる二次冷却水量が減って冷却能力が低下するために供給口17の水温は上昇するが、この水温を設定水温に戻すべく、バイパス弁29は閉方向に動作する。そして、この時に、バイパス弁29が全閉、すなわちバイパス流量が零になっても設定水温まで下げられない場合には、設定水温どおりの一次冷却水を冷却対象13へ供給できなくなってしまうからである、つまりポンプ運転台数を減らすと同時に冷却能力が不足した状態に陥ってしまうからである。
また、第2閾値は、前述の運転台数を減らした後で且つ設定水温に調整後のバイパス流量値よりも小さい値に設定する。
バイパス流量の監視は、バイパス流路27に流量計を設けて監視しても良いが、バイパス弁29の弁開度によって監視しても良い。このうちの後者について少し具体的に説明すると、前記バイパス弁29は、その弁体と共に動作する指示針を外部に備え、弁開度を外から読みとれるようになっている。そして、この指示針が、第1閾値および第2閾値のバイパス流量に相当する弁開度に達したら、ポンプ運転台数の切り換えを行う。
このポンプ運転台数の切り換えは、バイパス弁29開度を監視する運転員が手動操作で行っても良いが、この変更を実行する制御装置を別途設け、これによって操作させても良い。ちなみに、当該制御装置の構成例としては、例えば、バイパス弁29開度を検出して開度情報を出力するセンサと、前記開度情報に基づく開度が、前記第1閾値の相当開度以上になったら二次ポンプ53の運転台数を一台にし、前記第2閾値の相当開度以下になったら二台にするコンピュータと、を備える構成等が挙げられる。
二次流路50の貯留槽51としては、望ましくは海を用い、つまり前記二次冷却水に海水を使用すると良い。そして、このようにすれば、一次冷却水の冷却に用いた海水を海に放流しさえすれば、当該海水は海中にて自然に冷却される。よって、二次冷却水を空冷するためのクーリングタワー等を設けずに済み、冷却装置1を安価にすることができる。
===ポンプ運転台数を変更する第1運転例===
以下では、冷却対象13の発熱量が変動した場合、すなわち熱交換器21の冷却負荷が変動した場合に、ポンプ運転台数を変更する様子を具体的に説明する。
先ず、初期状態であるが、冷却対象13の発熱量が多くて二次ポンプ53は二台運転状態にあるものとする。また、この時には、前記供給口17での水温を設定水温の35℃にすべく、バイパス弁29および流量調整弁23の開度は、それぞれ40%および20%になっているものとする。なお、ポンプ運転台数を変更する第1閾値は、バイパス弁の弁開度で70%に、また第2閾値は10%に設定されているものとする。
このような初期状態から、冷却対象13の発熱量が減少すると、取水口15から冷却装置1に取り込まれる一次冷却水の水温が低くなるため、熱交換器21等を通って供給口17に達した一次冷却水の水温も前記設定水温の35℃から低下する。すると、水温を35℃に戻すべく、バイパス弁29は開度を開きバイパス流量を増やす。一方で、流量調整弁23は、バイパス流量の増加分だけ開度を閉じて熱交換器21からの流量を減らし、そうすることによって、供給口17からの供給量を前記所定流量に維持する。
この冷却対象13の発熱量が更に減少すると、バイパス弁29は更に開度を開き、流量調整弁23は更に開度を閉じる。そして、これら開閉動作の果てに、バイパス弁29の開度が第1閾値に相当する70%を超えたら、本発明によれば、二次ポンプ53を一台停止して一台運転に切り換える。これは、熱交換器21の冷却負荷が軽くなっていて、もって二次ポンプ53によって多くの二次冷却水を熱交換器21に供給しなくても、設定水温を確保できるからでからである。
なお、当該一台運転への切り換え直後には、一台運転になった分だけ熱交換器21の冷却能力が低下するために供給口17の水温は上昇し、この水温を即座に設定水温に戻すべく、バイパス弁29は閉方向に動作する。しかし、このバイパス弁29は第2閾値に相当する10%の開度まで閉じることはなく、例えば40%の開度で平衡状態となる。
次に、この状態から、冷却対象13の発熱量が増加すると、取水口15から取り込まれる一次冷却水の水温が上昇するため、熱交換器21等を通って供給口17に達した一次冷却水の水温も設定水温の35℃から上昇する。すると、水温を35℃に戻すべく、バイパス弁29は開度を閉じてバイパス流量を減らす。一方で、流量調整弁23は、バイパス流量の減少分だけ開度を開いて熱交換器21からの流量を増やし、そうすることによって、供給口17からの供給量を前記所定流量に維持する。
この冷却対象13の発熱量が更に増加すると、バイパス弁29は更に開度を閉じ、流量調整弁23は更に開度を開く。そして、これら開閉動作の果てに、バイパス弁29の開度が第1閾値に相当する10%を下回ったら、本発明によれば、停止中の二次ポンプ53を起動して二台運転に切り換える。これは、熱交換器21の冷却負荷が重くなっていて、もって二次ポンプ53によって多くの二次冷却水を熱交換器21に供給しなければ、設定水温を確保できなくなる可能性があるためである。
なお、当該二台運転への切り換え直後には、二台運転になった分だけ熱交換器21の冷却能力が増加するために供給口17の水温は低下し、この水温を即座に設定水温に戻すべく、バイパス弁29は開方向に動作する。しかし、このバイパス弁29は第1閾値に相当する70%の開度まで開くことはなく、例えば30%の開度で平衡状態となる。
===ポンプ運転台数を変更する第2運転例===
以下では、二次冷却水の水温が変動した場合に、ポンプ運転台数を変更する様子を具体的に説明する。すなわち、二次冷却水に海水を使用した場合には、夏冬や昼夜等で海水温度が変動することから、二次冷却水の単位流量当たりの抜抜熱量も異なってくる。このため、この海水温度の変化に伴って、二次ポンプの運転台数も変更される場合がある。
先ず、初期状態であるが、海水温度は29℃と高くて二次ポンプ53は二台運転状態にあるものとする。また、この時には、前記供給口17での水温を設定水温の35℃にすべく、バイパス弁29および流量調整弁23の開度は、それぞれ40%および20%に調整されているものとする。なお、ポンプ運転台数を切り換える第1閾値は、バイパス弁の弁開度で70%に、また第2閾値は10%にそれぞれ設定されているものとする。
このような初期状態から、海水温度が低下すると、海水温度の低下分だけ熱交換器21の冷却能力が大きくなるため、熱交換器21等を通って供給口17に達する一次冷却水の水温も前記設定水温の35℃から低下する。すると、水温を35℃に戻すべく、バイパス弁29は開度を開いてバイパス流量を増やす。一方で、前記流量調整弁23は、バイパス流量の増加分だけ開度を閉じて熱交換器21からの流量を減らし、そうすることによって、供給口17からの供給量を前記所定流量に維持する。
この海水温度が更に低下すると、バイパス弁29は更に開度を開き、流量調整弁23は更に開度を閉じる。そして、これら開閉動作の果てに、バイパス弁29の開度が第1閾値に相当する70%を超えたら、本発明によれば、二次ポンプ53を一台停止して一台運転に切り換える。これは、熱交換器21の冷却負荷が軽くなっていて、もって二次ポンプ53によって多くの二次冷却水を熱交換器21に供給しなくても、設定水温を確保できるからである。
なお、当該一台運転への切り換え直後には、一台運転になった分だけ熱交換器21の冷却能力が低下するために供給口17の水温は上昇し、この水温を即座に設定水温に戻すべく、バイパス弁29は閉方向に動作する。しかし、このバイパス弁29は第2閾値に相当する10%の開度まで閉じることはなく、例えば40%の開度で平衡状態となる。
次に、この状態から、海水温度が上昇すると、海水温度の上昇分だけ熱交換器21の冷却能力が小さくなるため、熱交換器21等を通って供給口17に達する一次冷却水の水温も前記設定水温の35℃から上昇する。すると、水温を35℃に戻すべく、バイパス弁29は開度を閉じてバイパス流量を減らす。一方で、前記流量調整弁23は、バイパス流量の減少分だけ開度を開いて熱交換器21からの流量を増やし、そうすることによって、供給口17からの供給量を前記所定流量に維持する。
この海水温度が更に上昇すると、バイパス弁29は更に開度を開き、流量調整弁23は更に開度を閉じる。そして、これら開閉動作の果てに、バイパス弁29の開度が第1閾値に相当する10%を下回ったら、本発明によれば、停止中の二次ポンプ53を起動して二台運転に切り換える。これは、熱交換器21の冷却負荷が重くなっていて、もって二次ポンプ53によって多くの二次冷却水を熱交換器21に供給しなければ、設定水温を確保できなくなる可能性があるためである。
なお、当該二台運転への切り換え直後には、二台運転になった分だけ熱交換器21の冷却能力が増加するために供給口17の水温は低下し、この水温を即座に設定水温に戻すべく、バイパス弁29は開方向に動作する。しかし、このバイパス弁29は第1閾値に相当する70%の開度まで開くことはなく、例えば30%の開度で平衡状態となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形が可能である。
本実施形態では、二次ポンプ53,53を二台並設したが、この設置台数については、複数台であればこれに限るものではなく、二次流路50に対して3台以上を並設するようにしても良い。
本実施形態では、熱交換器21を一台設けたが、この設置台数については、これに限るものではなく、一次流路10に対して複数台を並設するようにしても良い。
本実施形態では、一次ポンプ19を一台設けたが、この設置台数については、これに限るものではなく、一次流路10に対して複数台を並設するようにしても良い。
本実施形態では、一次冷媒および二次冷媒に水を用いたが、冷媒として使用できるものであればこれに限るものではない。
冷却装置の冷却水系統図である。
符号の説明
1 冷却装置
10 一次流路
13 冷却対象(タービン軸受け)
21 熱交換器
27 バイパス流路
29 バイパス弁
50 二次流路
51 貯留槽
53 ポンプ(二次ポンプ)

Claims (7)

  1. 冷却対象に一定流量の一次冷媒を循環供給する一次流路と、
    該一次流路の途中に介装されて、通過する前記一次冷媒を冷却する熱交換器と、
    前記一次流路における前記熱交換器の入側と出側とを連絡して該熱交換器を迂回するバイパス流路と、
    該バイパス流路出側の一次冷媒温度に基づいて、該バイパス流路の一次冷媒流量を調節するバイパス弁と、
    前記熱交換器を介して前記一次冷媒を冷却するための二次冷媒を蓄える貯留槽と、
    該貯留槽から前記熱交換器へ前記二次冷媒を供給するための二次流路と、
    前記二次冷媒を圧送するために前記二次流路に並設された複数台のポンプと、を備えた冷却装置の運転方法において、
    前記バイパス流路の一次冷媒流量が所定の第1閾値以上になったら、前記ポンプの運転台数を減らすことを特徴とする冷却装置の運転方法。
  2. 請求項1に記載の冷却装置の運転方法において、
    前記バイパス流路の流量が、前記第1閾値よりも小さい第2閾値以下になったら、前記ポンプの運転台数を増やすことを特徴とする冷却装置の運転方法。
  3. 請求項1又は2に記載の冷却装置の運転方法において、
    前記一次流路は、前記冷却対象に一次冷媒を循環供給するポンプと、前記冷却対象への一次冷媒の供給量を前記一定流量に調整するための流量調整弁とを有し、
    該流量調整弁は、前記熱交換器の出側とバイパス流路の出側との間の一次流路に設けられていることを特徴とする冷却装置の運転方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の冷却装置の運転方法において、
    該バイパス流路出側の一次冷媒温度が一定温度になるように、前記バイパス弁の開度を調整することを特徴とする冷却装置の運転方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の冷却装置の運転方法において、
    前記一次冷媒および二次冷媒は、水であることを特徴とする冷却装置の運転方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の冷却装置の運転方法において、
    前記貯留槽は海であるとともに、前記二次冷媒は海水であることを特徴とする冷却装置の運転方法。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の冷却装置の運転方法において、
    前記冷却対象が、蒸気により軸廻りに回転する発電プラントのタービンを回転可能に支持する軸受けであることを特徴とする冷却装置の運転方法。
JP2004030982A 2004-02-06 2004-02-06 冷却装置の運転方法 Expired - Lifetime JP4294508B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004030982A JP4294508B2 (ja) 2004-02-06 2004-02-06 冷却装置の運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004030982A JP4294508B2 (ja) 2004-02-06 2004-02-06 冷却装置の運転方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005221180A true JP2005221180A (ja) 2005-08-18
JP2005221180A5 JP2005221180A5 (ja) 2007-02-01
JP4294508B2 JP4294508B2 (ja) 2009-07-15

Family

ID=34996955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004030982A Expired - Lifetime JP4294508B2 (ja) 2004-02-06 2004-02-06 冷却装置の運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4294508B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012163240A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Nippon Soken Inc 冷却装置
KR20160099624A (ko) 2014-02-17 2016-08-22 미츠비시 히타치 파워 시스템즈 가부시키가이샤 열교환기
JP2017087440A (ja) * 2015-11-02 2017-05-25 株式会社松井製作所 温度制御装置
JP2017190905A (ja) * 2016-04-13 2017-10-19 株式会社前川製作所 低温液化ガスの冷熱利用方法及び冷熱利用装置
CN112135489A (zh) * 2020-09-25 2020-12-25 中车株洲电力机车研究所有限公司 一种主动换热系统及其温度控制方法
CN113865207A (zh) * 2021-10-29 2021-12-31 美的集团武汉暖通设备有限公司 冷却系统及其控制方法、计算机可读存储介质

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012163240A (ja) * 2011-02-04 2012-08-30 Nippon Soken Inc 冷却装置
KR20160099624A (ko) 2014-02-17 2016-08-22 미츠비시 히타치 파워 시스템즈 가부시키가이샤 열교환기
JP2017087440A (ja) * 2015-11-02 2017-05-25 株式会社松井製作所 温度制御装置
JP2017190905A (ja) * 2016-04-13 2017-10-19 株式会社前川製作所 低温液化ガスの冷熱利用方法及び冷熱利用装置
CN112135489A (zh) * 2020-09-25 2020-12-25 中车株洲电力机车研究所有限公司 一种主动换热系统及其温度控制方法
CN113865207A (zh) * 2021-10-29 2021-12-31 美的集团武汉暖通设备有限公司 冷却系统及其控制方法、计算机可读存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP4294508B2 (ja) 2009-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2570660B1 (en) Renewable energy type electric power generation device
US9797272B2 (en) Thermal energy recovery device and control method
CN105841408B (zh) 闭式循环冷却水节能驱动系统及方法
KR20030086248A (ko) 원자력 발전소 및 그 운전방법
JP2012122371A (ja) 冷却システム及び冷却方法
KR20190010038A (ko) 하이브리드 발전 시스템
JP4294508B2 (ja) 冷却装置の運転方法
JP2008104355A (ja) 水力発電所用発電機軸受の冷却システム
EP2762802A2 (en) Chilled water system, ship, and method of operating chilled water system
JP5873379B2 (ja) 蒸気タービンプラントおよびその運転方法
KR101736913B1 (ko) 열에너지 회수 장치
US10883378B2 (en) Combined cycle plant and method for controlling operation of combine cycle plant
JP5511429B2 (ja) 熱利用システム
KR101876973B1 (ko) 선박용 연료 가스 공급 시스템 및 방법
JP5440337B2 (ja) エンジン廃熱回収発電方法及び装置
JP6152155B2 (ja) Lngサテライト設備
JP2019027385A (ja) 圧縮空気貯蔵発電装置及び方法
JP2007263531A (ja) 熱供給システム
JP2007259679A (ja) 水力発電所用発電機軸受の冷却システム
JP6916061B2 (ja) 熱交換システム
KR102021900B1 (ko) 초임계 이산화탄소 발전 시스템 및 그것의 운전 방법
JP5440336B2 (ja) エンジン廃熱回収発電方法及び装置
JP2008064040A (ja) 油冷却装置および油冷却方法
KR101876972B1 (ko) 선박용 연료 가스 공급 시스템 및 방법
KR20170089278A (ko) 선박용 기관의 냉각 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061211

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090407

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090408

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4294508

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140417

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250