JP2005219926A - マンコンベアの温度管理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 マンコンベア内の温度を一定に保ち、凍結、積雪環境でもサービスを継続できる経済的で楽に安定的なマンコンベアの運転を行うマンコンベアの温度管理装置を得る。
【解決手段】 マンコンベア周囲の気温を測定する温度センサ2と、マンコンベア内の温度を調整する可変発熱装置5と、温度センサ2により測定された温度と予め定められたマンコンベア1の運転開始時間より算出された可変発熱装置5の発熱量と発熱時間に基づいて、可変発熱装置5の発熱量を制御する制御部4とを備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、マンコンベアの温度管理装置に関し、特に、凍結や積雪のおそれのある寒冷地に設置されたマンコンベアの温度管理装置に関する。
寒冷地向けのマンコンベアにおいては、凍結のおそれのある部分に発熱装置を有し、これを作動させることにより凍結を防止する構造となっている。(例えば、特許文献1参照)。
実開昭56−29077号公報
上記公報に記載されているような従来技術の構造によると、夜間停止時に凍結してしまった場合、運転開始時間までに解凍できずマンコンベアが利用できない場合がある。また、夜間停止時にも常に発熱装置を作動しておけば凍結防止できるが多くの熱量が必要なためコストが掛かり実用的でない。また、マンコンベアの運転開始前に係員が手動で発熱装置を作動させても上記と同じように運転開始時刻に運転できない場合が起こり得る等の課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、マンコンベア内の温度を一定に保ち、凍結、積雪環境でもサービスを継続できる経済的で楽に安定的なマンコンベアの運転を行うマンコンベアの温度管理装置を得ることを目的とする。
この発明に係るマンコンベアの温度管理装置は、マンコンベアに関連した温度を測定する温度検出手段と、マンコンベア内の温度を調整する温度調整手段と、温度検出手段で測定された温度と予め定められたマンコンベアの運転開始時間より算出された温度調整手段の発熱量と発熱時間に基づいて、温度調整手段の発熱量を制御する制御手段とを備えたものである。
この発明は、凍結、積雪環境においてもマンコンベアのサービスの低下を招かず、経済的で係員の面倒な操作も不要なマンコンベアの温度管理装置が得られるという効果がある。
以下、この発明の一実施の形態を、図1〜図10を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるマンコンベアの温度管理装置の全体を示す側面図である。
図1において、マンコンベアの温度管理装置は、マンコンベア1の周囲の気温を測定する温度検出手段としての温度センサ2と、マンコンベア1の運転開始時間を設定する運転開始時間設定スイッチ3と、マンコンベア1のトラス内に設けられ、温度センサ2と運転開始時間設定スイッチ3が接続された制御手段としての制御部4と、同じくトラス内に設けられ、制御部4の制御の元にマンコンベア1内の温度調節を行う温度調整手段としての複数個の可変発熱装置5とを備える。温度センサ2と運転開始時間設定スイッチ3は電線6を介して制御部4に接続される。
図2は、この発明の実施の形態1によるマンコンベアの温度管理装置の構成を示すブロック図である。
図2おいて、制御部4は、温度センサ2で測定された気温を気温データに変換するデータ変換回路7と、温度センサ2がマンコンベア1の周囲温度を測定する際に夜間の時間帯を確認するための時計8と、データ変換回路7で変換された気温データに対して、マンコンベア1の運転開始時間の何時間前からどの位の熱量で可変発熱装置5を作動させるかを算出する演算部9と、この演算部9からの演算結果に基づいて制御指令を起動信号として可変発熱装置5に出力する制御指令回路10を備える。可変発熱装置5は、演算部9の演算結果で可変発熱装置5の作動時間が現在の時刻より後になる場合は、図4を参照して後述されるように、作動開始時間まで制御指令回路10から制御指令が出力されず、温度センサ2はマンコンベア1の周囲温度の測定を継続し、演算部9は繰り返し可変発熱装置5の作動時間と熱量を算出する。最終的に、算出した可変発熱装置5の作動時間と現時刻が同じになると、制御部4により、演算部9で算出された熱量を選択し、可変発熱装置5に出力する。
図3は、図2における可変発熱装置の具体例を示す回路図である。
可変発熱装置5は、図2の制御部4から発熱量に対応して出力される起動信号、例えばローレベルの発熱量に対応した起動信号L,ミドルレベルの発熱量に対応した起動信号M,ハイレベルの発熱量に対応した起動信号Hによりそれぞれ励磁される複数個の電磁接触器11と、三相電源に電磁接触器11のスイッチ11aを介して接続され、起動信号L,M,Hに対応して電磁接触器11の励磁により作動する複数組のヒータ12と、三相電源に接続されたトランス13と、このトランス13の二次側に電磁接触器11の各接点11bを介して接続され、起動信号L,M,Hに対応して電磁接触器11の各接点11bが閉成すると作動するファン14とを備える。図2の制御部4より発熱量に対応した起動信号L,M,Hがそれぞれ出力されると、可変発熱装置5の電磁接触器11が励磁され、ヒータ12が作動するようになされている。
次に、動作について、図4を参照して説明する。
ステップS1において、運転開始時間設定スイッチ3により、朝のマンコンベア1の運転開始時刻を設定する。ステップS2において、夜間の時間帯を確認するための時計8から夜間か否かを判別し、夜間でなければ夜間になるまで待機し、夜間になると、ステップS3において、温度センサ2によりマンコンベア1の周囲温度を測定し、この測定された気温が、データ変換回路7で気温データに変換される。
次いで、ステップS4およびS5において、データ変換回路7からの気温データに対して、マンコンベア1の運転開始時間の何時間前からどの位の熱量で可変発熱装置5を作動させるかを、演算部9でその発熱量(W)と発熱時間を算出する。次いで、ステップS6において、演算部9の演算結果に基づいてマンコンベア1の運転開始時間が発熱装置作動終了時間と一致したかどうかを判別し、演算部9の演算結果から可変発熱装置5の作動時間が現在の時刻より後になる場合は、可変発熱装置5は作動開始時間まで制御指令回路10から制御指令が出力されず、ステップS3に戻って、上述と同様にマンコンベア1の周囲温度の測定を継続し、繰り返し可変発熱装置5の熱量と作動時間を算出する。
そして、ステップS6で、最終的に算出した可変発熱装置5の作動時間と現時刻が同じになると、つまり、マンコンベア1の運転開始時間が発熱装置作動終了時間と一致すると、ステップS7において、制御部4により、演算部9で算出された熱量を選択し、その発熱量に対応した起動信号L,M,Hを、制御指令回路10を介して可変発熱装置5に出力する。制御部4より発熱量に対応した起動信号L,M,Hが出力されると、可変発熱装置5の電磁接触器11が励磁され、ヒータ12が作動する。
例えば、マンコンベア1の周囲温度が−10°Cで、運転開始時間設定スイッチ3で設定したマンコンベア1の運転開始時間がAM6:00の場合、AM3:00に可変発熱装置5を7.5kWで作動させるため、制御部4は、可変発熱装置5に対して起動信号L,M,Hを出力する。一方、マンコンベア1の周囲温度が−5°Cで、運転開始時間設定スイッチ3で設定したマンコンベア1の運転開始時間がAM6:00の場合、AM4:00に可変発熱装置5を5kWで作動させるため、制御部4は、起動信号Lを出力する。
以上のように、この実施の形態1によれば、マンコンベア周囲の気温と予め定められたマンコンベアの運転開始時間より算出された発熱装置の発熱量と発熱時間に基づいた制御指令により、可変発熱装置の発熱量を制御し、凍結、積雪環境においてもマンコンベアを運転開始時間に合わせてマンコンベア内を高温にならしめるので、凍結、積雪環境においてもマンコンベアのサービスの低下を招かず、係員の面倒な操作も不要なマンコンベアの温度管理装置が得られる。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2によるマンコンベアの温度管理装置の全体を示す側面図である。
図5において、マンコンベアの温度管理装置は、マンコンベア1の周囲の気温を測定する温度センサ2と、マンコンベア1のトラス内に設けられ、マンコンベア1内の温度上昇を測定する温度検出手段としての温度センサ2aと、マンコンベア1の運転開始時間を設定する運転開始時間設定スイッチ3と、トラス内に設けられ、温度センサ2と運転開始時間設定スイッチ3が接続された制御手段としての制御部4Aと、同じくトラス内に設けられ、制御部4Aの制御の元にマンコンベア1の各部の温度調節を行う温度調節手段としてのファン型ユニットヒータ5a、手摺テイクアップ部発熱装置5b、ガイドレール部発熱装置5c、およびコムプレート部発熱装置5dとを備える。温度センサ2,2aと運転開始時間設定スイッチ3は電線6を介して制御部4Aに接続される。
図6は、この発明の実施の形態2によるマンコンベアの温度管理装置の構成を示すブロック図である。
図6において、制御部4Aは、制御盤内の温度を調節する温度調節手段としての制御盤内発熱装置5eと、マンコンベア周囲の温度センサ2で測定された気温を温度データに変換するデータ変換回路7と、マンコンベア内の温度センサ2aで測定された温度上昇を温度データに変換するデータ変換回路7aと、温度センサ2,2aがマンコンベア1の周囲温度、マンコンベア1内の温度をそれぞれ測定する際に夜間の時間帯を確認するための時計8と、データ変換回路7および7aで変換された温度データに対して、マンコンベア1の運転開始時間の何時間前からどの位の熱量で発熱装置を作動させるかを算出する演算部9と、この演算部9からの演算結果に基づいて制御指令を起動信号として内部の制御盤内発熱装置5eに出力すると共に、外部のファン型ユニットヒータ(発熱装置)5a、手摺テイクアップ部発熱装置5b、ガイドレール発熱装置5c、およびコムプレート部発熱装置5dに出力する制御指令回路10を備える。
発熱装置5a〜5eは、演算部9の演算結果で各発熱装置5a〜5eの作動時間が現在の時刻より後になる場合は、図7を参照して後述されるように、作動開始時間まで制御指令回路10から制御指令が出力されず、温度センサ2,2aはマンコンベア1の周囲および内部の温度の測定をそれぞれ継続し、演算部9は繰り返し各発熱装置5a〜5eの作動時間と熱量を算出する。
次に、動作について、図7を参照して説明する。
ステップS11において、運転開始時間設定スイッチ3により、朝のマンコンベア1の運転開始時刻を設定する。ステップS12において、夜間の時間帯を確認するための時計8から夜間か否かを判別し、夜間でなければ夜間になるまで待機し、夜間になると、ステップS13において、温度センサ2によりマンコンベア1の周囲温度を測定し、この測定された気温が、データ変換回路7で気温データに変換される。
次いで、ステップS14およびS15において、データ変換回路7からの気温データに対して、マンコンベア1の運転開始時間の何時間前からどの位の熱量で各発熱装置5a〜5eを作動させるかを、演算部9でその発熱量(W)と各発熱装置の作動時間を算出する。次いで、ステップS16において、作動させる発熱装置を選択し、ステップS17において、演算部9の演算結果に基づいてマンコンベア1の運転開始時間が各発熱装置5a〜5eの作動終了時間と一致したかどうかを判別し、演算部9の演算結果から各発熱装置5a〜5eの作動時間が現在の時刻より後になる場合は、各発熱装置5a〜5eは作動開始時間まで制御指令回路10から制御指令が出力されず、ステップS13に戻って、上述と同様にマンコンベア1の周囲温度の測定を継続し、繰り返し各発熱装置5a〜5eの熱量と作動時間を算出する。
そして、ステップS17で、最終的に算出した各発熱装置5a〜5eの作動時間と現時刻が同じになると、つまり、マンコンベア1の運転開始時間が各発熱装置5a〜5eの作動終了時間と一致すると、ステップS18において、制御部4Aにより、演算部9で算出された熱量を選択し、その発熱量に対応した起動信号を、制御指令回路10を介して各発熱装置5a〜5eに出力する。
次に、ステップS19において、全ての発熱装置5a〜5eの作動が完了したか否かを判別し、完了してなければ、ステップS20に進んで、温度センサ2aによりマンコンベア1内の温度を測定し、ステップS21において、温度センサ2によりマンコンベア1の周囲温度を測定する。つまり、各発熱装置5a、5b、5c、5d、5eの内いづれか作動開始した場合は、制御部4Aにより各発熱装置5a、5b、5c、5d、5eを作動させる。この時、未作動の発熱装置5a、5b、5c、5d、5eのために、温度センサ2によりマンコンベア1の周囲温度の測定を継続し、マンコンベア1内の温度上昇を温度センサ2aにより測定する。
温度センサ2により測定された気温は、データ変換回路7で気温データに変換され、同様に、温度センサ2aにより測定されたマンコンベア1内の温度は、データ変換回路7aで温度データに変換される。次に、ステップS22において、温度センサ2により測定されたマンコンベア1の周囲温度と、温度センサ2aにより測定されたマンコンベア1内の上昇温度を比較し、つまりデータ変換回路7からの気温データと、データ変換回路7aからの温度データを比較し、その比較結果に基づいてステップS23において、発熱量を算出し、ステップS24において、未作動の各発熱装置5a、5b、5c、5d、5eの作動時間が決定される。
次いで、ステップS25において、作動させる発熱装置を選択し、ステップS26において、演算部9の演算結果に基づいてマンコンベア1の運転開始時間が各発熱装置5a〜5eの作動終了時間と一致したかどうかを判別し、演算部9の演算結果から各発熱装置5a〜5eの作動時間が現在の時刻より後になる場合は、各発熱装置5a〜5eは作動開始時間まで制御指令回路10から制御指令が出力されず、ステップS20に戻って、上述と同様にマンコンベア1内の温度、マンコンベア1の周囲温度の測定を継続し、繰り返し各発熱装置5a〜5eの熱量と作動時間を算出する。
次いで、ステップS26において、最終的に算出した各発熱装置5a〜5eの作動時間と現時刻が同じになると、つまり、マンコンベア1の運転開始時間が各発熱装置5a〜5eの作動終了時間と一致すると、ステップS27において、制御部4Aにより、演算部9で算出された発熱量を選択し、その発熱量に対応した起動信号を、制御指令回路10を介して各発熱装置5a〜5eに出力する。以降、ステップS19に進んで、全ての発熱装置5a、5b、5c、5d、5eの作動が完了してなければ、同処理を繰り返し、全ての発熱装置5a、5b、5c、5d、5eを作動させる。
例えば、マンコンベア1の周囲温度が−10°Cで、運転開始時間設定スイッチ3で設定したマンコンベア1の運転開始時間がAM6:00の場合、AM3:00にコムプレート部発熱装置5dを作動させ、AM4:00にガイドレール部発熱装置5cを作動させ、AM4:30に手摺テイクアップ部発熱装置5bを作動させ、AM5:00にファン型ユニットヒータ5aおよび制御盤内発熱装置5eを作動させる。そして、ステップS19で、全ての発熱装置5a、5b、5c、5d、5eの作動が完了すると、一連の動作を終了する。
以上のように、この実施の形態2によれば、マンコンベア周囲の気温およびマンコンベア内の温度と予め定められたマンコンベアの運転開始時間より算出された各発熱装置の発熱量と発熱時間に基づいた作動開示時間を、各発熱装置について統括的に制御し、凍結、積雪環境においてもマンコンベアを運転開始時間に合わせてマンコンベア内を高温にならしめるので、上記実施の形態1と同様凍結、積雪環境においてもマンコンベアのサービスの低下を招かず、係員の面倒な操作も不要なマンコンベアの温度管理装置が得られると共に、さらに、各発熱装置を手摺テイクアップ部や、ガイドレール部、コムプレート部或いは制御盤内等に設けることで、より精度の高い温度管理が可能になる。
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3によるマンコンベアの温度管理装置の全体を示す側面図である。
図8において、マンコンベアの温度管理装置は、マンコンベア1の周囲の気温を測定する温度センサ2と、マンコンベア1の運転開始時間を設定する運転開始時間設定スイッチ3と、マンコンベア1のトラス内に設けられ、温度センサ2と運転開始時間設定スイッチ3が接続された制御部4と、同じくトラスにダクト15を介して連結され、制御部4の制御の元にマンコンベア1に空気を送風することでマンコンベア1内の温度を調節する空気調節装置5fとを備える。温度センサ2と運転開始時間設定スイッチ3は電線6を介して制御部4に接続される。
図9は、この発明の実施の形態3によるマンコンベアの温度管理装置の構成を示すブロック図である。
図9において、制御部4は、温度センサ2で測定された気温を気温データに変換するデータ変換回路7と、温度センサ2がマンコンベア1の周囲温度を測定する際に夜間の時間帯を確認するための時計8と、データ変換回路7で変換された気温データに対して、マンコンベア1の運転開始時間の何時間前からどの位の設定温度で空気調節装置5fを運転させるかを算出する演算部9と、この演算部9からの演算結果に基づいて制御指令を起動信号として空気調節装置5fに出力する制御指令回路10を備える。空気調節装置5fは、演算部9の演算結果で空気調節装置5fの運転時間が現在の時刻より後になる場合は、図10を参照して後述されるように、運転開始時間まで制御指令回路10から制御指令が出力されず、温度センサ2はマンコンベア1の周囲温度の測定を継続し、演算部9は繰り返し空気調節装置5fの運転時間と設定温度を算出する。最終的に、算出した空気調節装置5fの運転時間と現時刻が同じになると、制御部4により、演算部9で算出された設定温度を選択し、空気調節装置5fに出力し、空気調節装置5fの運転が開始されると、ダクト15を通してマンコンベア1に送風されるようになされている。
次に、動作について、図10を参照して説明する。
ステップS31において、運転開始時間設定スイッチ3により、朝のマンコンベア1の運転開始時刻を設定する。ステップS32において、夜間の時間帯を確認するための時計8から夜間か否かを判別し、夜間でなければ夜間になるまで待機し、夜間になると、ステップS33において、温度センサ2によりマンコンベア1の周囲温度を測定し、この測定された気温がデータ変換回路7で気温データに変換される。
次いで、ステップS34およびS35において、データ変換回路7からの気温データに対して、マンコンベア1の運転開始時間の何時間前からどの位の設定温度で空気調節装置5fを運転させるかを、演算部9でその設定温度(℃)と運転時間を算出する。次いで、ステップS36において、演算部9の演算結果に基づいてマンコンベア1の運転開始時間が空気調節装置5fの運転終了時間と一致したかどうかを判別し、演算部9の演算結果から空気調節装置5fの運転時間が現在の時刻より後になる場合は、空気調節装置5fは運転開始時間まで制御指令回路10から制御指令が出力されず、ステップS33に戻って、上述と同様にマンコンベア1の周囲温度の測定を継続し、繰り返し空気調節装置5fの設定温度と運転時間を算出する。
そして、ステップS36で、最終的に算出した空気調節装置5fの運転時間と現時刻が同じになると、つまり、マンコンベア1の運転開始時間が空気調節装置5fの運転終了時間と一致すると、ステップS37において、制御部4により、演算部9で算出された設定温度を選択し、その設定温度を制御指令回路10を介して空気調節装置5fに出力し、ステップS38において、その設定温度に対応した起動信号を、制御指令回路10を介して空気調節装置5fに出力する。そして、空気調節装置5fの運転が開始されると、ダクト15を通してマンコンベア1に送風が行われる。
例えば、マンコンベア1の周囲温度が−10°Cで、運転開始時間設定スイッチ3で設定したマンコンベア1の運転開始時間がAM6:00の場合、AM3:00に空気調節装置5fを30℃で運転させるよう、制御部4より空気調節装置5fに対して設定温度と起動信号を出力する。一方、マンコンベア1の周囲温度が−5°Cで、運転開始時間設定スイッチ3で設定したマンコンベア1の運転開始時間がAM6:00の場合、AM4:00に空気調節装置5fを20℃で運転させるよう、制御部4より空気調節装置5fに対して設定温度と起動信号を出力する。
以上のように、この実施の形態3によれば、マンコンベア周囲の気温と予め定められたマンコンベアの運転開始時間より算出された空気調節装置の設定温度と運転時間に基づいた制御指令により空気調節装置を制御し、凍結、積雪環境においてもマンコンベアを運転開始時間に合わせてマンコンベア内を高温にならしめるので、上記実施の形態1と同様凍結、積雪環境においてもマンコンベアのサービスの低下を招かず、係員の面倒な操作も不要なマンコンベアの温度管理装置が得られる。
実施の形態4.
なお、上記実施の形態3では、マンコンベア1に空気を送風することにより凍結等を防止する場合であるが、図示せずも、マンコンベア1の駆動部に空気を送風する送風手段を設けてマンコンベア1内の温度を調節し、凍結等を防止するようにしてもよい。
この発明の実施の形態1によるマンコンベアの温度管理装置の全体を示す側面図である。 この発明の実施の形態1によるマンコンベアの温度管理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1によるマンコンベアの可変発熱装置を示す回路図である。 この発明の実施の形態1によるマンコンベアの動作説明に供するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態2によるマンコンベアの温度管理装置の全体を示す側面図である。 この発明の実施の形態2によるマンコンベアの温度管理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2によるマンコンベアの動作説明に供するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態3によるマンコンベアの温度管理装置の全体を示す側面図である。 この発明の実施の形態3によるマンコンベアの温度管理装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態3によるマンコンベアの動作説明に供するためのフローチャートである。
符号の説明
1 マンコンベア
2,2a 温度センサ
3 運転開始時間設定スイッチ
4,4A 制御部
5 可変発熱装置
5a ファン型ユニットヒータ
5b 手摺テイクアップ部発熱装置
5c ガイドレール部発熱装置
5d コムプレート部発熱装置
5e 制御盤内発熱装置
5f 空気調節装置
7 データ変換回路
8 時計
9 演算部
10 制御指令回路
11 電磁開閉器
12 ヒータ
13 トランス
14 フアン
15 ダクト

Claims (6)

  1. 無端状に連結される踏段を駆動装置により駆動するマンコンベアにおいて、
    上記マンコンベアに関連した温度を測定する温度検出手段と、
    上記マンコンベア内の温度を調整する温度調整手段と、
    上記温度検出手段で測定された温度と予め定められた上記マンコンベアの運転開始時間より算出された上記温度調整手段の発熱量と発熱時間に基づいて、上記温度調整手段の発熱量を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とするマンコンベアの温度管理装置。
  2. 上記温度検出手段として上記マンコンベア周囲の気温を測定する温度センサを用い、上記温度調整手段として上記マンコンベア内に設けられた複数個の可変発熱装置を用いることを特徴とする請求項1記載のマンコンベアの温度管理装置。
  3. 上記温度検出手段として上記マンコンベア周囲の気温を測定する温度センサおよび上記マンコンベア内の温度を測定する温度センサを用い、上記温度調整手段として上記マンコンベア内に設けられた手摺テイクアップ部、ガイドレール部、コムプレート部、トラス内ファン型ユニットヒータの各種発熱装置および制御盤内発熱装置を用いることを特徴とする請求項1記載のマンコンベアの温度管理装置。
  4. 上記制御手段は、上記各温度センサにより測定された温度と予め定められたマンコンベアの運転開始時間より算出された上記発熱装置の各々の発熱量と発熱時間に基づいた作動開示時間を、上記発熱装置の各々について統括的に制御することを特徴とする請求項3記載のマンコンベアの温度管理装置。
  5. 無端状に連結される踏段を駆動装置により駆動するマンコンベアにおいて、
    上記マンコンベア周囲の気温を測定する温度検出手段と、
    上記マンコンベアに空気を送風することで該マンコンベア内の温度を調節する空気調節装置と、
    上記温度センサにより測定された気温と予め定められたマンコンベアの運転開始時間より算出された上記空気調節装置の設定温度と運転時間に基づいて、上記空気調節装置の運転を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とするマンコンベアの温度管理装置。
  6. 上記マンコンベア周囲の気温を測定する温度センサの測定結果に基づいて該マンコンベアの駆動部に空気を送風する送風手段を備えたことを特徴とする請求項2,3または5記載のマンコンベアの温度管理装置。
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