JP2005219293A - 液滴吐出装置及び液滴吐出装置の検査方法、並びにカートリッジ及びカートリッジの検査方法 - Google Patents

液滴吐出装置及び液滴吐出装置の検査方法、並びにカートリッジ及びカートリッジの検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 カートリッジの記憶部及び記憶部の書込読出回路の検査を、専用の冶具を使用することなく短時間で実施できるととともに、記憶部のデータを保護することができる液滴吐出装置及び液滴吐出装置の検査方法、並びにカートリッジ及びカートリッジの検査方法を実現する。
【解決手段】 印刷装置1は、記憶部15または印刷装置1の記憶部書込読出部86の検査を実施する書込読出検査部を備え、ホストコンピュータ48からの制御コマンド、または操作ボタン81の操作に従って、検査を開始する。検査の実施に際して、記憶部15に記憶された情報を、記憶部内容保持領域88に別途保存し、検査が終了した後、保存した情報を記憶部15に書込む。また、記憶部15や記憶部書込読出部86の検査履歴、及び印刷装置1に対するインクカートリッジ10の挿抜回数に対応させた、検査範囲を検査する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、機能液を収容すると共に不揮発性の記憶部を備えたカートリッジを装着可能な装着部を備えた液滴吐出装置、及び液滴吐出装置の検査方法に関する。さらに本発明は、カートリッジ、及びカートリッジの検査方法にも関する。
機能液を収容すると共に不揮発性の記憶部を備え、液滴吐出装置に装着して用いられるカートリッジが知られている。そして、そのようなカートリッジを装着可能な装着部と、記憶部に記憶された記憶情報を読出し及び書込み可能な書込読出部とを備えた液滴吐出装置が知られている。(特許文献1参照)。
このような液滴吐出装置の書込読出部の動作検査は、液滴吐出装置にカートリッジを装着し、カートリッジの記憶部に対して書込み及び読出しが実行される作業を行うことで実施していた。また、カートリッジの記憶部の検査は、カートリッジを液滴吐出装置に装着し、書込読出部の検査と同様に実施していた。書込み及び読出しが正しく実行されたことを確認するには、カートリッジを液滴吐出装置から外して、専用の冶具を使用して調べていた。例えば、専用の冶具を使用して、カートリッジ内の機能液の残量を実測し、カートリッジの記憶部に書込まれた機能液の残量を読出し、実測値と読出した値とを比較していた。
特開2001−187461号公報
しかしながら、このような方法では、専用の冶具が必要で、冶具がない場合は検査を実施できなかった。また、液滴吐出装置に装着して処理を実施し、液滴吐出装置からカートリッジを外して冶具に装着し、読出し書込みの結果を確認するといった操作が必要であり、多くの時間を必要としていた。さらに、カートリッジの記憶部のデータは、検査によって書き換えられており、検査後に通常のカートリッジとして使用できるようにするためには、元の内容に書き直す必要があった。そのためには、予めカートリッジの記憶部のデータを読出して別の記憶装置に保存しておき、検査後に、保存しておいたデータを書込むという作業を実施しており、さらに多くの時間を必要としていた。
そこで、本発明は、カートリッジの記憶部及び記憶部の書込読出部の検査を、専用の冶具を使用することなく短時間で実施できるととともに、カートリッジの記憶部のデータを保護することができる液滴吐出装置及び液滴吐出装置の検査方法、並びにカートリッジ及びカートリッジの検査方法を提供することを目的とする。
本発明による液滴吐出装置は、機能液を収容すると共に不揮発性の記憶部を有したカートリッジを装着可能な装着部と、記憶部に記憶された記憶情報を読出し及び書込み可能な書込読出部と、書込読出部の動作検査を実施する書込読出検査部とを備えている。
また、この場合、書込読出検査部は、さらにカートリッジの記憶部の検査を実施することが好ましい。
また、本発明による液滴吐出装置の検査方法は、機能液を収容すると共に不揮発性の記憶部を有したカートリッジを装着可能な装着部と、記憶部に記憶された記憶情報を読出し及び書込み可能な書込読出部とを備えた液滴吐出装置の検査方法であって、液滴吐出装置は、書込読出部の動作検査を実施する書込読出検査部をさらに備え、ホスト装置からの制御信号によって書込読出部の動作検査を開始するステップを含む。
また、本発明によるカートリッジの検査方法は、機能液を収容すると共に不揮発性の記憶部を有したカートリッジの検査方法であって、カートリッジを装着可能な装着部と、記憶部に記憶された記憶情報を読出し及び書込み可能な書込読出部と、記憶部の検査をする書込読出検査部とを備えた液滴吐出装置に、ホスト装置から制御信号を送信し、カートリッジの検査を開始するステップを含む。
本発明の構成及び方法によれば、液滴吐出装置が書込読出検査の機能を備えており、カートリッジの記憶部の検査と、カートリッジの記憶部に対して書込み読出しを行う書込読出部の検査とを実施できる。そのため、専用の冶具の使用や、検査の途中でのカートリッジの付け替えは不要であり、ホスト装置から検査の開始信号を送るだけで、記憶部の検査と、書込読出部の動作検査とを実施できる。
本発明による液滴吐出装置は、液滴吐出装置に設けられた操作部が操作される場合に、書込読出検査部は書込読出部の動作検査を実施する。
また、本発明による液滴吐出装置の検査方法は、機能液を収容すると共に不揮発性の記憶部を有したカートリッジを装着可能な装着部と、記憶部に記憶された記憶情報を読出し及び書込み可能な書込読出部とを備えた液滴吐出装置の検査方法であって、液滴吐出装置は、書込読出部の動作検査を実施する書込読出検査部をさらに備え、液滴吐出装置に設けられた操作部が操作される場合に書込読出部の動作検査を開始するステップを含む。
また、本発明によるカートリッジの検査方法は、機能液を収容すると共に不揮発性の記憶部を有したカートリッジの検査方法であって、カートリッジを装着可能な装着部と、記憶部に記憶された記憶情報を読出し及び書込み可能な書込読出部と、記憶部の検査をする書込読出検査部とを備えた液滴吐出装置に設けられた操作部が操作される場合に、カートリッジの検査を開始するステップを含む。
この構成及び方法によれば、液滴吐出装置が書込読出検査の機能を備えており、カートリッジの記憶部の検査と、カートリッジの記憶部に対して書込み読出しを行う書込読出部の動作検査とを実施できる。さらに、液滴吐出装置の操作部を操作して検査の開始信号を検査機能部に送り、検査を実施することができる。そのため、専用の冶具の使用や、検査の途中でのカートリッジの付け替えは不要であり、ホスト装置も不要であり、液滴吐出装置の操作部を操作するだけで、記憶部の検査と、書込読出部の検査とを実施できる。
この場合、液滴吐出装置は、記憶部に記録された情報をコピーして記憶する内容保持領域を有することが好ましい。
また、この場合、液滴吐出装置の検査方法は、記憶部に記憶された記憶情報を液滴吐出装置の内部記憶部にコピーするステップと、動作検査を実施後、内部記憶部にコピーした記憶情報を、記憶部に記憶させるステップとを含むことが好ましい。
また、この場合、カートリッジの検査方法は、記憶部の記憶情報を液滴吐出装置の内部記憶部にコピーするステップと、カートリッジの検査を実施後、内部記憶部にコピーした記憶情報を、記憶部に記憶させるステップとを含むことが好ましい。
この構成及び方法によれば、カートリッジの記憶部に記録されていた情報を保持しておき、検査が終了した後に保持しておいた情報をカートリッジの記憶部に再び記録する。従って、検査によって書き換えられたカートリッジの記憶部の情報を検査前の情報に戻すことができる。
この場合、液滴吐出装置は、書込読出部の検査履歴を記録する検査履歴記録部をさらに備えたことが好ましい。
また、この場合、液滴吐出装置の検査方法は、動作検査の実施回数を表す実施履歴を液滴吐出装置の検査履歴記録部に記録するステップを含むことが好ましい。
また、この場合、液滴吐出装置の検査方法は、動作検査の前に実施履歴を読取り、読取られた実施履歴が表す実施回数に応じて、動作検査を実施する範囲を決定するステップを含むことが好ましい。
この構成及び方法によれば、書込読出部の検査履歴を記録として残すことができ、次の検査などの実施に際して、検査実施回数を斟酌した対応をすることができる。また、検査実施回数に応じて、検査を実施する範囲を決定することにより、検査実施済みの装置は、最低限必要な範囲のみを検査するという対応が可能で、効率良く検査を実施することができる。
この場合、液滴吐出装置は、カートリッジの記憶部の検査履歴と、カートリッジの識別番号とを記録するカートリッジ検査履歴記録部をさらに備えたことが好ましい。
この場合、カートリッジは、機能液を収容すると共に不揮発性の記憶部を有し、液滴吐出装置に装着して用いられるカートリッジであって、記憶部は、記憶部の書込読出検査の検査履歴を記録する自己検査履歴記録部を備えたことが好ましい。
また、この場合、カートリッジの検査方法は、カートリッジの検査の実施回数を表す実施履歴を記憶部または内部記憶部に記録するステップを含んだことが好ましい。
また、この場合、カートリッジの検査方法は、カートリッジの検査の前に実施履歴を読取り、読取られた実施履歴が表す実施回数に応じて検査を実施する範囲を決定するステップを含んだことが好ましい。
この構成及び方法によれば、カートリッジの記憶部の検査履歴を記録として残すことができ、次の検査などの実施に際して、検査実施回数を斟酌した対応をすることができる。また、検査実施回数に応じて、検査を実施する範囲を決定することにより、検査実施済みのカートリッジは、最低限必要な範囲のみを検査するという対応が可能で、効率良く且つ漏れなく検査を実施することができる。
この場合、液滴吐出装置は、液滴吐出装置に対するカートリッジの着脱回数を記録する着脱回数記録部と、着脱回数の閾値を記録する着脱閾値記録部とをさらに備えたことが好ましい。
また、この場合、液滴吐出装置の検査方法は、液滴吐出装置に記憶された液滴吐出装置に対するカートリッジの着脱回数と、着脱回数の閾値とを比較するステップと、比較結果に応じて、動作検査を実施する範囲を決定するステップとを含んだことが好ましい。
この構成及び方法によれば、カートリッジの着脱回数を記録として残すことができ、カートリッジの着脱による磨耗故障の可能性を判定する資料とすることができる。また、着脱回数を磨耗故障の可能性が高くなるカートリッジの着脱回数の閾値と比較して、その結果によって検査範囲を変えることにより、磨耗故障の可能性に対応した必要十分な検査を実施することが可能で、効率良く検査を実施することができる。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の液滴吐出装置及び液滴吐出装置の検査方法、並びにカートリッジ及びカートリッジの検査方法について説明する。
(第1の実施形態)
液滴吐出装置の一実施形態であるインクを液滴状態でヘッドから吐出して、被印刷物である用紙へ印刷を行うインクジェット方式の印刷装置及び印刷装置に装着して用いられるインクカートリッジを例に、本発明について詳細に説明する。
図1は、インクカートリッジの外観図である。インクカートリッジ10は、印刷装置1に装着して用いられる。インクカートリッジ10は、印刷用のシアン色インクを収容するシアン色タンク11aと、マゼンタ色インクを収容するマゼンタ色タンク11bと、イエロ色インクを収容するイエロ色タンク11cと、クロ色インクを収容するクロ色タンク11dと、廃インクを収容する廃液タンク11eと、を順に連結して一体化した略直方体の収容部11を備えている。また、インクカートリッジ10を印刷装置1からとりだすためのタブ16が、収容部11の一面に設けられている。また、各インクタンクは、タブ16が設けられている面と反対側の面に、インクを印刷装置1へ供給するためのインク供給口12aをそれぞれ備え、廃液タンク11eは、廃液を受け入れるための廃液受入口12bを備えている。
さらに、廃液タンク11eの一側面には、インクカートリッジ10に関する情報を記憶する記憶部15が設けられている。本実施形態における記憶部15は、書き換え可能な不揮発性のメモリであるEEPROMである。
後述するカートリッジホルダ31(図3、図4参照)へインクカートリッジ10が装着されるとき、ホルダ基板部14(図4参照)に対してインクカートリッジ10の記憶部15が、反対方向へ向いて装着されないように、記憶部15が設けられている収容部11の面は平面で、反対側の面は半円柱状となっている。即ち、インク供給口12a側から見て、収容部11の記憶部15が設けられている側の端は角状になっており、反対側の端は円弧状になっている。
図2は本実施形態の印刷装置1の外観斜視図である。印刷装置1は、印刷装置の一実施形態であるインクジェット方式の印刷装置である。印刷装置1は、基部2と、基部2の一端部に位置する片持部4と、片持部4を介して片持ち支持されている記録部3とを有する。そして、基部2と記録部3との間には、用紙が挿入される用紙搬送路5が設けられている。用紙搬送路5は、片持部4以外の3方向が、正面開口5a、背面開口5b、側面開口5cとして連通している。また、記録部3の基部2側と反対側に、インクカートリッジ10の脱着等のための開口部7と、開口部7を塞ぐカバー6と、カバー6を記録部3へ取り付けるヒンジ6aと、カバー6の一隅にあり開閉を容易にするための開閉突起6bと、が設けられている。片持部4の背面開口5b側には、用紙搬送路5の用紙を押さえたり、あるいは開放するためのレリーズレバー8が備えられている。レリーズレバー8が用紙を開放している場合には、ユーザーは手動で用紙を抜き差しできる。そして、インクカートリッジ10が、開口部7から脱着可能なように、記録部3内へ収容されている。
また、片持部4の前面側には、電源スイッチなどの操作スイッチを操作するための操作ボタン81と、印刷装置1の状態を表示する状態表示部が設けられている。本実施形態における状態表示部は、発光ダイオード(LED Light Emitting Diode)82で構成されている。
図3は、印刷装置1のインク供給系統の構成を示す断面図であり、図4は、印刷装置1のインク供給系統の概構成を示す模式図である。両図を参照して印刷装置1のインク供給に関する部分から説明をする。印刷装置1の記録部3は、インクカートリッジ10を装着するカートリッジホルダ31と、カートリッジホルダ31からヘッド20へインクを供給するためのインク供給チューブ32と、ヘッド20を保持するキャリッジ25と、キャリッジ25の移動をガイドするガイド軸26、およびキャリッジ25に設けられているスライド溝40と係合するガイドプレート28と、を内蔵している。
ガイド軸26とガイドプレート28とは、記録部3の側面開口5c側から片持部4の方向へ延在しており、このため、キャリッジ25は、ガイド軸26、ガイドプレート28に沿って移動可能である。キャリッジ25の移動は、ガイドプレート28と平行に配置され、両端を回転自在のプーリーで張設されている、リング状のタイミングベルト41によって行われる。片持部4側のプーリー42は、モータと連動しており、プーリー42の回転によってタイミングベルト41が回転し、タイミングベルト41と連結しているキャリッジ25を移動させることができる。
カートリッジホルダ31からは、さらに、廃液をインクカートリッジ10へ受け入れるための廃液チューブ33が設けられており、片持部4の下部に設置されているポンプ34、キャッピング部35と連通している。キャッピング部35は、ヘッド20の機能を維持するためのメンテナンス装置である。ヘッド20がキャッピング部35の直上へ移動して来ると、キャッピング部35はカム機構によって上昇し、ヘッド20と密着する。そして、ポンプ34の吸引作用によりヘッド20からインクを強制的に吸引する。この吸引作用によって、インク乾燥によるヘッド20の詰まり、異物の付着、等を防ぐことができる。このメンテナンスをクリーニングと称する。また、印刷の途中において、キャッピング部35の位置で、ヘッドから一斉にインクを吐出して、インク吐出の少ないヘッド部が、詰まりなどの異常をきたさないようにする。このメンテナンスをフラッシングと称する。クリーニング、フラッシングは、所定量の印刷がなされた時点で定期的に行われ、常に、正常なインク吐出のできる状態が維持される。
ここで、インクカートリッジ10を装着するカートリッジホルダ31について説明する。カートリッジホルダ31は、インクカートリッジ10を装着する内側部分に、インクカートリッジ10の対応するインク供給口12aからインクを受け入れる4つのインク受入部18と、廃液受入口12bへ廃液を供給する廃液供給部17と、記憶部15と導通してデータの授受を行うホルダ基板部14と、を備えている。
カートリッジホルダ31の、インクカートリッジ10を装着する内側部分は、インクカートリッジ10の挿抜方向から見て、ホルダ基板部14が設けられている側の端は角状になっており、反対側の端は円弧状になっている。上記したように、インクカートリッジ10は、インク供給口12a側から見て、記憶部15が設けられている側の端は角状になっており、反対側の端は円弧状になっている。従って、インクカートリッジ10は、カートリッジホルダ31へ正しい方向でのみ、確実に押し込むことができる。ホルダ基板部14と記憶部15とが対向し、ホルダ基板部14と記憶部15とは、電気的に接続される。
カートリッジホルダ31へインクカートリッジ10が装着されると、インク供給口12aとインク受入部18とが接続され、各インク色毎にインク供給チューブ32a、32b、32c、32dを通してヘッド20へ供給される。また、廃液受入口12bと廃液供給部17とが接続され、上記したポンプ34によってヘッド20から吸引されたインクが、廃液タンク11eに送られる。
本実施形態におけるインク供給系の構造は、インクカートリッジ10と、キャリッジ25とが別々に離れて位置する、いわゆるオフキャリッジ構造である。もちろん、本実施形態の構造に代えて、キャリッジ25がインクカートリッジ10を背負う構成で、インクカートリッジ10がキャリッジ25と一体となって移動する、いわゆるオンキャリッジ構造を採用することも可能である。
次に、用紙9の搬送機構について説明する。印刷装置1の背面開口5bから正面開口5aに至る用紙搬送路5の下面は、板状部材のプラテン21で主に構成され、さらに用紙9の搬送の上流側である背面開口5b方向から、用紙9を感知するBOFレバー27と、用紙送りローラ24と、用紙搬送サブローラ30と、が配置されている。プラテン21と対向する用紙搬送路5の上面は、背面開口5b方向から、用紙ガイド22と、用紙送りローラ24に対峙する用紙搬送メインローラ23と、キャリッジ25と、用紙搬送サブローラ30に対峙するTOFレバー29と、が配置されている。TOFレバー29は、BOFレバー27と同様、用紙9を感知するためのものである。そして、プラテン21の下方には、制御部36が配置されている。
印刷装置1では、図3に示すように用紙搬送路5の上下方向が離れている状態の時、用紙9を挿入することができる。用紙搬送路5に用紙9を挿入して、レリーズレバー8を上げると、プラテン21が上昇して用紙を挟み込む。この時、BOFレバー27は用紙9によって押し下げられ、TOFレバー29は押し上げられて、それぞれ用紙9が挿入されたことを感知する。用紙9は、用紙搬送メインローラ23と用紙送りローラ24とで挟まれ、モータで駆動される用紙搬送メインローラ23の回転によって、背面開口5b方向へ一旦送られる。用紙9がTOFレバー29から離れると、その位置が用紙9の先端部であると認識して、その後の用紙9送りを制御する基準とする。用紙9が、BOFレバー27あるいはTOFレバー29のどちらかにかかっていない状態で挿入されると、まず、両レバーで用紙9が感知される位置まで、用紙を移動させてから、先端部の認識を行う。
このように用紙搬送路5の3方向が開口している構成であるため、特に、綴じられた多数の用紙の中の一枚に、綴じたまま印刷することなどの、特殊な状態での印刷が可能である。また、自動給紙装置やロール紙供給装置を取り付けての自動給紙も可能である。
次に、図5を基にヘッド20の構成について説明する。図5は、ヘッド20を用紙9の側から見た図である。ヘッド20は、インクを吐出する128個のノズル45を有する。そして、128個のノズル45は、それぞれ64個のノズル45を有するA列、B列の2つのノズル列からなる。A列に属するノズル45のうち、32個のノズル45(20a)は、シアン色のインクを吐出し、残りの32個のノズル45(20b)は、マゼンタ色のインクを吐出する。同様に、B列のノズル45の20c、20dは、それぞれイエロ色とクロ色を吐出する。この構成のヘッド20では、A列およびB列が用紙9の搬送方向と同じ方向に配置されており、印刷時に32個のノズル45で印刷した幅ずつ用紙送りが行われる。例えば、インクをすべてクロ色にすると、64個のノズル45で印刷した幅で用紙送りができ、印刷速度を早めることも可能である。
ノズル45からインクを吐出する機構は、既に知られている静電アクチュエータ方式を用いており、顔料系、染料系等のインクの種類に適した吐出パターンや、吐出量を設定することができる。従って、インクを幅広く選定でき、多用途の印刷に対応できるものである。異なったインクを収容しているインクカートリッジ10を使用する場合には、印刷装置1のインク流路の洗浄が必要となる。その場合、インクの代わりに洗浄液を収容したインクカートリッジ10を、印刷装置1に装着し、クリーニングを行う。洗浄液は同じインクカートリッジ10へ廃液として回収されるため、印刷装置1側は、洗浄のためのプログラムや付加装置等の、特別な配慮が不要である。
ここで、本実施形態では、吐出ヘッドを駆動するアクチュエータとして、静電アクチュエータ方式を用いているが、アクチュエータとしては、縦振動横効果のピエゾ素子や、撓み振動型のピエゾ素子などの圧電振動子や、他の磁歪素子を用いてもよい。また、ヒータ等の熱源によって機能液を加熱させ、加熱により生じた気泡によって圧力を変化させる構成でもよい。要するに、外部から与えられる信号に応じて、後述する圧力発生室内に圧力変動を生じさせる素子であれば用いることができる。
さらに、インクカートリッジ10は、インクの収容部と廃液の収容部とが一体の構成のものが、扱いやすいが、インクと廃液の収容部を別体にして、それぞれ個別に交換することも可能である。また、インクも各色を別体の収容部として、それぞれ個別に交換できるようにしても良い。こうすることにより、各インク色および廃液をより緻密に管理することができる。
次に、上記したような構成を有する印刷装置1を駆動するための電気的構成について説明する。図6は、印刷装置1の電気的構成を示す電気構成ブロック図である。上記したように、制御部36は、印刷装置1の各部材の動作を統括管理するものである。制御部36は、演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)52や、ホストコンピュータ48から受け取った制御コマンドや印刷データを一時的に保存するRAM(Random Access Memory)53や各種演算処理を行うためのルーチン等を記録したROM(Read Only Memory)54を有している。これらはデータバス61を介してそれぞれ互いに電気的に接続されている。
上記した各機構部を駆動する、キャリッジ駆動モータ56、用紙搬送モータ57、ヘッド(ヘッド駆動アクチュエータ58)20、ポンプ34の各機器は、それぞれ、キャリッジ駆動モータドライバ56d、用紙搬送モータドライバ57d、ヘッドドライバ58d、ポンプドライバ34dを介してCPU52に接続されている。また、レリーズレバー検出器66、キャリッジ検出器67、H/P検出器68、用紙検出器71、カバー検出器73、カートリッジ検出器74、の各機器も入出力インタフェイス(図示省略)及びデータバス61を介してCPU52に接続されている。
上記した、操作ボタン81(図2参照)を介して使用者が操作する操作スイッチ81Sや表示部(本実施形態においては発光ダイオード82)はそれぞれインタフェイス81f,82f及びデータバス61を介してCPU52に接続されている。また、ホストコンピュータ48は、入出力インタフェイス48f及びデータバス61を介してCPU52に接続されている。
インクカートリッジ10の記憶部15は、カートリッジホルダ31のホルダ基板部14を介して制御部36と電気的に結合している。記憶部15は、入出力インタフェイス15f及びデータバス61を介してCPU52に接続されている。
入出力インタフェイス48fを介してホストコンピュータ48から印刷データが入力されると、RAM53内の受信バッファに格納される。CPU52はこのデータを解読し、印刷を実行する。例えば、印刷データが文字データであれば、CPU52は、データコードに対応した文字パターンをROM54から読みだし、各ドライバを介してヘッド20(ヘッド駆動アクチュエータ58)、キャリッジ駆動モータ56、用紙搬送モータ57などを駆動し印刷を実行する。
次に、上記のように構成された印刷装置1において本発明を実現する機能的構成を説明する。図7は、本発明を実現する機能的全体構成を示す機能ブロック図であり、各機能部の関係を示している。
ホスト装置であるホストコンピュータ48から、印刷データや印刷装置1を制御する制御コマンドが印刷装置1に送信される。印刷装置1の通信部78は、インタフェイスを介してホストコンピュータ48からのデータを受信するデータ受信手段である。コマンド解析部83は、通信部78が受信した受信データを解析し、印刷データと印刷装置1に対して様々な指令を設定する制御コマンドとを判別し、それを作業領域部77などに送る。作業領域部77へは、インクカートリッジ10の記憶部15の検査や、記憶部15に対して書込み及び読出しを行う書込読出回路の検査の実施を指令する制御コマンドが送られる。
スイッチ情報通知部84は、使用者が操作ボタン81(図2参照)を介して操作スイッチ81Sを操作することによって送られてくる信号を、印刷装置1に対して様々な指令を設定する制御信号として、作業領域部77などに送る。作業領域部77へは、インクカートリッジ10の記憶部15の検査や、記憶部15に対して書込み及び読出しを行う書込読出回路の検査の実施を指令する制御信号が送られる。
作業領域部77は、コマンド解析部83から送られた制御コマンドや、スイッチ情報通知部84から送られた制御信号に従って、インクカートリッジ10の記憶部15の検査や、記憶部15に対して書込み及び読出しを行う書込読出回路の検査を実施する。記憶部書込読出部86は、作業領域部77などからの制御信号に従って、インクカートリッジ10の記憶部15にデータを書込んだり、記憶部15に記録されたデータを読み出したりする書込読出回路である。記憶部書込読出部86が、本発明の書込読出部に相当する。
データ保持領域87は、インクカートリッジ10の記憶部15の検査や、記憶部15の記憶部書込読出部86の検査に関る諸データが記録されている。記録されているデータには、印刷装置1に対するインクカートリッジ10の交換履歴であるカートリッジ交換履歴や、インクカートリッジ10の交換によってカートリッジホルダ31が磨耗故障する確率が高まる交換回数であるカートリッジ交換閾値などがある。カートリッジ交換履歴には、印刷装置1に着脱されたインクカートリッジ10のシリアル番号と、シリアル番号に対応するインクカートリッジ10が印刷装置1に着脱された回数とが含まれる。
データ保持領域87に記録されているデータには、また、インクカートリッジ10の記憶部15の検査の履歴や記憶部書込読出部86の検査の履歴である、カートリッジ検査履歴や印刷装置検査履歴などがある。カートリッジ検査履歴には、検査を実施したインクカートリッジ10のシリアル番号と、シリアル番号に対応するインクカートリッジ10が検査された回数とが含まれる。印刷装置検査履歴には、記憶部書込読出部86が検査された回数が含まれる。交換履歴や各検査履歴は、インクカートリッジ10の着脱や、記憶部15や記憶部書込読出部86の検査が実施される毎に更新される。
記憶部内容保持領域88は、記憶部15に記録されていたデータを保存しておく領域である。記憶部内容保持領域88には、記憶部15の検査や記憶部書込読出部86の検査を実施する前に、記憶部15に記録されていたデータが読み出され、そのまま記録される。作業領域部77と、データ保持領域87と、記憶部内容保持領域88とが、本発明の書込読出検査部に相当する。
ここで、インクカートリッジ10の記憶部15のデータ構造について簡単に説明する。図8は、記憶部15のデータ構造の一部を表す表である。記憶部15は、更新情報として、4種類のインクのインク残量と、廃液吸収可能量とを持っている。また、検査履歴として、記憶部15が検査を実施された回数を持っている。さらに、製造情報として、製造年月日と、インクカートリッジ10に付けられたシリアルNoとを持っている。
次に、上記した印刷装置1を用いてインクカートリッジ10の記憶部15の検査を実施する過程を説明する。図9は、記憶部15の検査を実施する過程のフローチャートである。図10は、読書きチェック実施時の、記憶部15と作業領域部77とデータ保持領域87との記録内容を示す説明図である。
ホストコンピュータ48から検査開始コマンドを送ることによって、または、操作ボタン81を操作してスイッチ情報通知部84を介して検査開始信号を送ることによって、記憶部15の検査は、開始される。ところで、このような検査は、一般の使用者が頻繁に行うものではないため、操作ボタン81の操作は、通常では実施されない操作であることが望ましい。例えば、本実施形態の印刷装置1においては、3個の操作ボタン81が同時に押され、その状態が所定時間継続した場合に、スイッチ情報通知部84は、作業領域部77に検査開始信号を送る。所定時間は、例えば6秒に設定する。
ステップS1で、記憶部15のデータを作業領域部77に読込み、さらに、読込んだデータを記憶部内容保持領域88に保存する(図10(a)及び(b)参照)。なお、図の簡略化のために、図10の記憶部内容保持領域88には1バイトのみ記載してあるが、読込んだデータを全バイト、記憶部内容保持領域88に保存する。
次に、ステップS2で、印刷装置1の記憶部書込読出部86の検査の履歴である印刷装置検査履歴を、データ保持領域87から読取り、記憶部書込読出部86の動作検査が既に実施された印刷装置であるかを判定する。検査されたことがない(ステップS2でYES)場合、ステップS2の次にステップS6に進む。検査回数が1回以上(ステップS2でNO)の場合は、ステップS2の次にステップS3に進む。本実施形態は、記憶部15の検査を実施する場合であり、記憶部15の検査用に使用する印刷装置1は、正常であることが確認された装置であるから、ステップS2ではNOになる。
次にステップS3で、記憶部15の検査の履歴であるカートリッジ検査履歴を、データ保持領域87または記憶部15から読取り、記憶部15の検査が既に実施されたインクカートリッジであるかを判定する。検査されたことがない(ステップS3でYES)場合、ステップS3の次にステップS6に進む。検査回数が1回以上(ステップS3でNO)の場合は、ステップS3の次にステップS4に進む。
次にステップS4で、データ保持領域87に記録されている、印刷装置1に対するインクカートリッジ10の交換履歴であるカートリッジ交換履歴の交換回数を、インクカートリッジ10の交換によってカートリッジホルダ31が磨耗故障する確率が高まる交換回数であるカートリッジ交換閾値と比較する。交換回数が交換閾値を超えている(ステップS4でYES)場合、ステップS4の次にステップS6に進む。交換回数が交換閾値に満たない(ステップS4でNO)場合は、ステップS4の次にステップS5に進む。記憶部15の検査用に使用する印刷装置1は、正常であることが確認された装置である必要がある。交換回数が交換閾値を超えた場合は、カートリッジホルダ31が磨耗故障する確率が高くなっており、記憶部15の検査用としては使用しないことが好ましい。
次にステップS5で、先頭1バイトの読書きチェックを実施する。まず、作業領域部77に読込んだ記憶部15のデータの先頭1バイトに55hを書込む(図10(c)参照)。次に、記憶部15のデータの先頭1バイトに同じ55hを書込む(図10(d)参照)。次に、作業領域部77に読込んだ記憶部15のデータの先頭1バイトをAAhに修正する(図10(e)参照)。次に、記憶部15のデータを作業領域部77に読込む(図10(f)参照)。ここで、作業領域部77に読込んだ記憶部15のデータの先頭1バイトが図10(f)のように55hであれば、記憶部15は正常であると判断される。一方、作業領域部77に読込んだ記憶部15のデータの先頭1バイトが図10(e)のようにAAhであれば、記憶部15はなんらかの異常があると判断される。勿論、本実施形態の場合には、印刷装置1は正常であることが確認された装置を使用しており、印刷装置1に起因する異常ではない。
正常な記憶部15が破損することは非常に稀である。1回検査された履歴のある(ステップS2でNO)記憶部15は、一旦正常であることが確認されたことになり、改めて検査する場合、先頭1バイトが正常であることが確認できれば、全バイトが正常であると判断してよい。また、先頭1バイトになんらかの異常がある場合は、記憶部15は正常ではないと判断される。ステップS5の次にステップS7に進む。
なお、読書きチェックを実施する記憶部15のデータの先頭1バイトに記録されていたデータが55hの場合、即ち、図10においてXXhが55hだった場合は、図10(c)に示した作業で、作業領域部77に読込んだ記憶部15のデータの先頭1バイトに55hに代えてAAhを書込む。さらに、図10(e)に示した作業で、作業領域部77に読込んだ記憶部15のデータの先頭1バイトをAAhに修正する代りに55hに修正する。
ステップS2またはステップS3またはステップS4でYESの場合、ステップS2またはステップS3またはステップS4からステップS6に進む。この場合は、検査されている記憶部15が過去に検査されていないか、印刷装置1のカートリッジホルダ31には閾値を超える回数インクカートリッジ10が挿抜されており、先頭1バイトのチェックだけでは正常であるとは判断できない場合である。そこで、ステップS6では、記憶部15のデータ全バイトについて、1バイトづつステップS5と同様の操作を繰返し、全バイトの読書きチェックを実施する。ステップS6の次にステップS7に進む。
ステップS5またはステップS6の次にステップS7で、記憶部内容保持領域88に保存してある全バイトのデータを、記憶部15に復帰させる(図10(g)参照)。ステップS7の次にステップS8に進む。
ステップS8で、記憶部15の検査履歴及びデータ保持領域87に記憶されたカートリッジ検査履歴を更新する。なお、記憶部15及びデータ保持領域87の両方にインクカートリッジ10の検査履歴を記録することは必須ではなく、いずれか一方に記録されていれば十分である。ステップS8の次にステップS9に進む。
ステップS9で、検査実施の指令が、ホストコンピュータ48からの制御コマンドによってなされたか、操作ボタン81を操作してなされたかを判定する。制御コマンドによる(ステップS9でYES)場合、ステップS9の次にステップS10に進む。操作ボタン81の操作による(ステップS9でNO)場合、ステップS9の次にステップS11に進む。
次にステップS10では、通信部78を介して、検査結果をホストコンピュータ48に送信する。また、ステップS11では、検査結果を表示部に表示する。本実施形態の場合は、3個の発光ダイオード82の表示の組合せで表示する。例えば、異常の場合は、左端の発光ダイオード82を点滅させ、中央及び右端の発光ダイオード82を点灯させる。正常の場合は、3個の発光ダイオード82を同期させて点滅させる。結果を送信または表示して、記憶部15の検査工程を終了する。
なお、本実施形態では、上記の各機能を制御部36を用いてソフト的に実現することにしたが、上記の各機能が演算装置を用いない単独の電子回路によって実現できる場合には、そのような電子回路を用いることも可能である。
この第1の実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)印刷装置1が書込読出検査の機能を有する作業領域部77を備えており、記憶部15の検査を実施できる。そのため、専用の冶具の使用や、検査の途中でのインクカートリッジ10の付け替えは不要であり、ホストコンピュータ48から検査の開始を指示する制御コマンドを送るだけで、記憶部15の検査を実施できる。
(2)印刷装置1が書込読出検査の機能を有する作業領域部77を備えており、記憶部15の検査を実施できる。さらに、操作ボタン81を操作して、スイッチ情報通知部84から検査開始信号を作業領域部77に送ることができる。そのため、専用の冶具の使用や、検査の途中でのインクカートリッジ10の付け替えは不要であり、印刷装置1の操作ボタン81を操作するだけで、記憶部15の検査を実施できる。
(3)インクカートリッジ10の記憶部15に記録されていた情報を記憶部内容保持領域88に保持しておき、検査が終了した後に保持しておいた情報を記憶部15に再び記録する。従って、検査によって書き換えられた記憶部15の情報を検査前の情報に戻すことができる。
(4)記憶部15及びデータ保持領域87には、記憶部15の検査履歴が記録されており、記憶部15の検査履歴を記録として残すことができ、次の検査などの実施に際して、検査実施回数を斟酌した対応をすることができる。また、検査実施回数によって、検査を実施する範囲を決定することにより、検査実施済みの記憶部15は、最低限必要な範囲のみを検査するといった対応が可能で、効率良く且つ漏れなく検査を実施することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の一実施形態である液滴吐出装置に係る第2の実施形態について説明する。本実施形態の印刷装置1及びインクカートリッジ10は、第1の実施形態で説明した印刷装置1及びインクカートリッジ10と基本的に同一のものである。上記したインクカートリッジ10を用いて、インクカートリッジ10の記憶部15に対して書込み読出しを行う記憶部書込読出部86の検査を実施する過程を説明する。
記憶部書込読出部86の検査を実施する過程は、第1の実施形態で説明した記憶部15の検査を実施する過程と同様である。第1の実施形態における記憶部15の検査を実施する過程の説明と同様に、図9及び図10を参照して説明する。記憶部書込読出部86の検査を実施する場合、インクカートリッジ10は、記憶部15が正常であることが確認されたインクカートリッジ10を使用する。図9は、記憶部書込読出部86の検査を実施する過程のフローチャートである。図10は、読書きチェック実施時の、記憶部15と作業領域部77とデータ保持領域87との記録内容を示す説明図である。
ホストコンピュータ48から検査開始コマンドを送ることによって、または、検査される記憶部書込読出部86を含む印刷装置1の操作ボタン81を操作してスイッチ情報通知部84を介して検査開始信号を送ることによって、記憶部書込読出部86の検査は、開始される。ところで、このような検査は、一般の使用者が頻繁に行うものではないため、操作ボタン81の操作は、通常では実施されない操作であることが望ましい。例えば、本実施形態の印刷装置1においては、3個の操作ボタン81が同時に押され、その状態が所定時間継続した場合に、スイッチ情報通知部84は、作業領域部77に検査開始信号を送る。所定時間は、例えば6秒に設定する。
ステップS1で、記憶部15のデータを作業領域部77に読込み、さらに、読込んだデータを記憶部内容保持領域88に保存する(図10(a)及び(b)参照)。なお、図の簡略化のために、図10の記憶部内容保持領域88には1バイトのみ記載してあるが、読込んだデータを全バイト、記憶部内容保持領域88に保存する。
次に、ステップS2で、印刷装置1の記憶部書込読出部86の検査の履歴である印刷装置検査履歴を、データ保持領域87から読取り、記憶部書込読出部86の動作検査が既に実施された印刷装置であるかを判定する。検査されたことがない(ステップS2でYES)場合、ステップS2の次にステップS6に進む。検査回数が1回以上(ステップS2でNO)の場合は、ステップS2の次にステップS3に進む。
次にステップS3で、記憶部15の検査の履歴であるカートリッジ検査履歴を、データ保持領域87または記憶部15から読取り、記憶部15の検査が既に実施されたインクカートリッジであるかを判定する。検査されたことがない(ステップS3でYES)場合、ステップS3の次にステップS6に進む。検査回数が1回以上(ステップS3でNO)の場合は、ステップS3の次にステップS4に進む。本実施形態は記憶部書込読出部86の検査を実施する場合であって、記憶部書込読出部86の検査用に使用するインクカートリッジ10は、記憶部15が正常であることが確認されたインクカートリッジ10であるから、本実施形態の場合、ステップS3ではNOになる。
次にステップS4で、データ保持領域87に記録されている、印刷装置1に対するインクカートリッジ10の交換履歴であるカートリッジ交換履歴の交換回数を、インクカートリッジ10の交換によってカートリッジホルダ31が磨耗故障する確率が高まる交換回数であるカートリッジ交換閾値と比較する。交換回数が交換閾値を超えている(ステップS4でYES)場合、ステップS4の次にステップS6に進む。交換回数が交換閾値に満たない(ステップS4でNO)場合は、ステップS4の次にステップS5に進む。
次にステップS5で、先頭1バイトの読書きチェックを実施する。まず、作業領域部77に読込んだ記憶部15のデータの先頭1バイトに55hを書込む(図10(c)参照)。次に、記憶部15のデータの先頭1バイトに同じ55hを書込む(図10(d)参照)。次に、作業領域部77に読込んだ記憶部15のデータの先頭1バイトをAAhに修正する(図10(e)参照)。次に、記憶部15のデータを作業領域部77に読込む(図10(f)参照)。ここで、作業領域部77に読込んだ記憶部15のデータの先頭1バイトが図10(f)のように55hであれば、記憶部15は正常であると判断される。一方、作業領域部77に読込んだ記憶部15のデータの先頭1バイトが図10(e)のようにAAhであれば、記憶部15はなんらかの異常があると判断される。勿論、本実施形態のように記憶部書込読出部86の検査用に使用するインクカートリッジ10は、記憶部15が正常であることが確認されたインクカートリッジ10であるから、インクカートリッジ10に起因する異常ではない。
記憶部書込読出部86の動作は、記憶部15のどの部分を書込読出する場合でも殆ど同様である。1回検査された履歴のある(ステップS2でNO)記憶部書込読出部86は、一旦正常であることが確認されたことになり、改めて検査する場合、先頭1バイトの書込読出が正常であることが確認できれば、全バイトの書込読出が正常にできる正常な記憶部書込読出部86であると判断してよい。また、先頭1バイトの書込読出になんらかの異常がある場合は、記憶部書込読出部86は正常ではないと判断される。ステップS5の次にステップS7に進む。
なお、読書きチェックを実施する記憶部15のデータの先頭1バイトに記録されていたデータが55hの場合、即ち、図10においてXXhが55hだった場合は、図10(c)に示した作業で、作業領域部77に読込んだ記憶部15のデータの先頭1バイトに55hに代えてAAhを書込む。さらに、図10(e)に示した作業で、作業領域部77に読込んだ記憶部15のデータの先頭1バイトをAAhに修正する代りに55hに修正する。
ステップS2またはステップS3またはステップS4でYESの場合、ステップS2またはステップS3またはステップS4からステップS6に進む。この場合は、検査されている記憶部書込読出部86が過去に検査されていないか、印刷装置1のカートリッジホルダ31には閾値を超える回数インクカートリッジ10が挿抜されており、先頭1バイトのチェックだけでは正常であるとは判断できない場合である。そこで、ステップS6では、記憶部15のデータ全バイトについて、1バイトづつステップS5と同様の操作を繰返し、全バイトの読書きチェックを実施する。ステップS6の次にステップS7に進む。
ステップS5またはステップS6の次にステップS7で、記憶部内容保持領域88に保存してある全バイトのデータを、記憶部15に復帰させる(図10(g)参照)。ステップS7の次にステップS8に進む。
次にステップS8で、データ保持領域87に記憶された印刷装置検査履歴を更新する。ステップS8の次にステップS9に進む。
ステップS9で、検査実施の指令が、ホストコンピュータ48からの制御コマンドによってなされたか、操作ボタン81を操作してなされたかを判定する。制御コマンドによる(ステップS9でYES)場合、ステップS9の次にステップS10に進む。操作ボタン81の操作による(ステップS9でNO)場合、ステップS9の次にステップS11に進む。
次にステップS10では、通信部78を介して、検査結果をホストコンピュータ48に送信する。また、ステップS11では、検査結果を表示部に表示する。本実施形態の場合は、3個の発光ダイオード82の表示の組合せで表示する。例えば、異常の場合は、左端の発光ダイオード82を点滅させ、中央及び右端の発光ダイオード82を点灯させる。正常の場合は、3個の発光ダイオード82を同期させて点滅させる。結果を送信または表示して、記憶部書込読出部86の検査工程を終了する。
この第2の実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)印刷装置1が書込読出検査の機能を有する作業領域部77を備えており、記憶部15に対して書込み読出しを行う記憶部書込読出部86の検査を実施できる。そのため、専用の冶具の使用や、検査の途中でのインクカートリッジ10の付け替えは不要であり、ホストコンピュータ48から検査の開始を指示する制御コマンドを送るだけで、記憶部書込読出部86の検査を実施できる。
(2)印刷装置1が書込読出検査の機能を有する作業領域部77を備えており、記憶部15に対して書込み読出しを行う記憶部書込読出部86の検査を実施できる。さらに、操作ボタン81を操作して、スイッチ情報通知部84から検査開始信号を作業領域部77に送ることができる。そのため、専用の冶具の使用や、検査の途中でのインクカートリッジ10の付け替えは不要であり、印刷装置1の操作ボタン81を操作するだけで、記憶部書込読出部86の検査を実施できる。
(3)データ保持領域87には、記憶部書込読出部86の検査履歴が記録されており、記憶部書込読出部86の検査履歴を記録として残すことができ、次の検査などの実施に際して、検査実施回数を斟酌した対応をすることができる。また、検査実施回数によって、検査を実施する範囲を決定することにより、検査実施済みの記憶部書込読出部86は、最低限必要な検査のみを実施するといった対応が可能で、効率良く且つ漏れなく検査を実施することができる。
(4)データ保持領域87には、カートリッジ交換履歴と、カートリッジ交換閾値とが記録されており、記憶部書込読出部86の検査などの実施に際して、カートリッジ交換回数を斟酌した対応をすることができる。また、カートリッジ交換回数によって、検査を実施する範囲を決定することにより、カートリッジ交換回数が多くない場合は、最低限必要な検査のみを実施するといった対応が可能で、効率良く且つ漏れなく検査を実施することができる。
本発明の実施形態は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であり、以下のように実施することもできる。
(変形例1) 上記した実施形態においては、記憶部15の検査の履歴は、データ保持領域87及び記憶部15に記録されているが、記憶部15及びデータ保持領域87の両方にインクカートリッジ10の検査履歴を記録することは必須ではなく、いずれか一方にのみ記録してもよい。
(変形例2) 上記した実施形態においては、操作ボタン81と発光ダイオード82とを別々に設けてあるが、操作ボタンと発光ダイオードとが一体に構成されたものでもよい。一体に構成することによって、操作ボタンと発光ダイオードとの関係がより判りやすくなる。
(変形例3) 上記した実施形態においては、表示部は発光ダイオードで構成されていたが、液晶表示装置のような表示装置で構成してもよい。例えば液晶表示装置を使用すると、文字の表示などが可能となりより詳細な表示が可能となる。
(変形例4) 上記した実施形態においては、操作ボタン81の組合せ操作によって、検査開始信号を発生させたが、検査開始信号発生専用のスイッチ(検査開始スイッチ)を設けてもよい。この場合、検査開始スイッチは、操作することは可能であるが、使用者が触れる可能性が小さい場所に設けることが望ましい。さらに、検査開始スイッチの操作を制限するロック機構を設けることが望ましい。
(変形例4) 上記した実施形態においては、記憶部15のデータを記憶部内容保持領域88に保持しており、検査終了後に、記憶部15の記録内容を検査前と同じに戻していたが、記憶部書込読出部86の検査においてはこの作業を省略してもよい。データ保持及びデータ書き戻しの作業を省略することにより、検査時間をより短くすることができる。
上記した実施の形態および変形例から把握される技術的思想を以下に記載する。
(技術的思想1) 前記カートリッジの前記記憶部を読出し及び書込み検査するカートリッジ書込読出検査部を設けた請求項1に記載の液滴吐出装置。
(技術的思想2) 前記書込読出検査部を動作させる動作開始信号を発生する開始信号発生部を備え、前記開始信号発生部は、前記液滴吐出装置に設けられた操作部を操作することによって発生する信号に従って、前記動作開始信号を発生する請求項1に記載の液滴吐出装置。
(技術的思想3) 前記カートリッジ書込読出検査部を動作させるカートリッジ検査動作開始信号を発生するカートリッジ検査開始信号発生部を備え、前記カートリッジ検査開始信号発生部は、前記液滴吐出装置に設けられた操作部を操作することによって発生する信号に従って、前記カートリッジ検査動作開始信号を発生する技術的思想1に記載の液滴吐出装置。
(技術的思想4) 請求項9乃至14のいずれか1項に記載の液滴吐出装置の検査方法を含む液滴吐出装置の製造方法。
(技術的思想5) 請求項15乃至19のいずれか1項に記載のカートリッジの検査方法を含むカートリッジの製造方法。
インクカートリッジの外観図。 印刷装置の外観斜視図。 印刷装置のインク供給系統の構成を示す断面図。 印刷装置のインク供給系統の構成を示す模式図。 ヘッドの構成を示す平面図。 印刷装置の電気的構成を示す電気構成ブロック図。 本発明を実現する機能的全体構成を示す機能ブロック図。 記憶部のデータ構造の一部を表す表。 検査を実施する過程のフローチャート。 読書きチェック実施時の、記憶部と作業領域部とデータ保持領域との記録内容を示す説明図。
符号の説明
1…印刷装置、2…基部、3…記録部、4…片持部、5…用紙搬送路、5a…正面開口、5b…背面開口、5c…側面開口、6…カバー、7…開口部、8…レリーズレバー、10…インクカートリッジ、11…収容部、11a…シアン色タンク、11b…マゼンタ色タンク、11c…イエロ色タンク、11d…クロ色タンク、11e…廃液タンク、14…ホルダ基板部、15…記憶部、15f…入出力インタフェイス、20…ヘッド、25…キャリッジ、31…カートリッジホルダ、34…ポンプ、34d…ポンプドライバ、36…制御部、48…ホストコンピュータ、48f…入出力インタフェイス、52…CPU、53…RAM、54…ROM、56…キャリッジ駆動モータ、56d…キャリッジ駆動モータドライバ、57…用紙搬送モータ、57d…用紙搬送モータドライバ、58d…ヘッドドライバ、61…データバス、77…書込読出検査部としての作業領域部、78…通信部、81…操作ボタン、81S…操作スイッチ、81f…インタフェイス、83…コマンド解析部、84…スイッチ情報通知部、86…書込読出部としての記憶部書込読出部、87…書込読出検査部としてのデータ保持領域、88…書込読出検査部および内容保持領域としての記憶部内容保持領域。

Claims (19)

  1. 機能液を収容すると共に不揮発性の記憶部を有したカートリッジを装着可能な装着部と、
    前記記憶部に記憶された記憶情報を読出し及び書込み可能な書込読出部と、
    前記書込読出部の動作検査を実施する書込読出検査部とを備えた液滴吐出装置。
  2. 前記液滴吐出装置に設けられた操作部が操作される場合に、
    前記書込読出検査部は前記書込読出部の動作検査を実施する請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記書込読出検査部は、さらに前記カートリッジの前記記憶部の検査を実施する請求項1または2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記記憶部に記録された前記記憶情報をコピーして記憶する内容保持領域をさらに備えた請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記書込読出部の検査履歴を記録する検査履歴記録部をさらに備えた請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記カートリッジの前記記憶部の検査履歴と、前記カートリッジの識別番号とを記録するカートリッジ検査履歴記録部をさらに備えた請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  7. 前記液滴吐出装置に対する前記カートリッジの着脱回数を記録する着脱回数記録部と、
    前記着脱回数の閾値を記録する着脱閾値記録部とをさらに備えた請求項1乃至6のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  8. 機能液を収容すると共に不揮発性の記憶部を有し、液滴吐出装置に装着して用いられるカートリッジであって、
    前記記憶部は、前記記憶部の書込読出検査の検査履歴を記録する自己検査履歴記録部を備えたカートリッジ。
  9. 機能液を収容すると共に不揮発性の記憶部を有したカートリッジを装着可能な装着部と、
    前記記憶部に記憶された記憶情報を読出し及び書込み可能な書込読出部とを備えた液滴吐出装置の検査方法であって、
    前記液滴吐出装置は、前記書込読出部の動作検査を実施する書込読出検査部をさらに備え、
    ホスト装置からの制御信号によって前記書込読出部の動作検査を開始するステップを含んだ液滴吐出装置の検査方法。
  10. 機能液を収容すると共に不揮発性の記憶部を有したカートリッジを装着可能な装着部と、
    前記記憶部に記憶された記憶情報を読出し及び書込み可能な書込読出部とを備えた液滴吐出装置の検査方法であって、
    前記液滴吐出装置は、前記書込読出部の動作検査を実施する書込読出検査部をさらに備え、
    前記液滴吐出装置に設けられた操作部が操作される場合に前記書込読出部の動作検査を開始するステップを含んだ液滴吐出装置の検査方法。
  11. 前記記憶部に記憶された前記記憶情報を前記液滴吐出装置の内部記憶部にコピーするステップと、
    前記動作検査を実施後、前記内部記憶部にコピーした前記記憶情報を、前記記憶部に記憶させるステップとを含んだ請求項9または10に記載の液滴吐出装置の検査方法。
  12. 前記動作検査の実施回数を表す実施履歴を前記液滴吐出装置の検査履歴記録部に記録するステップを含んだ請求項9乃至11のいずれか1項に記載の液滴吐出装置の検査方法。
  13. 前記動作検査の前に前記実施履歴を読取り、読取られた前記実施履歴が表す実施回数に応じて、前記動作検査を実施する範囲を決定するステップを含んだ請求項12に記載の液滴吐出装置の検査方法。
  14. 前記液滴吐出装置に記憶された前記液滴吐出装置に対する前記カートリッジの着脱回数と、前記着脱回数の閾値とを比較するステップと、
    比較結果に応じて、前記動作検査を実施する範囲を決定するステップとを含んだ請求項9乃至13のいずれか1項に記載の液滴吐出装置の検査方法。
  15. 機能液を収容すると共に不揮発性の記憶部を有したカートリッジの検査方法であって、
    前記カートリッジを装着可能な装着部と、前記記憶部に記憶された記憶情報を読出し及び書込み可能な書込読出部と、前記記憶部の検査をする書込読出検査部とを備えた液滴吐出装置に、ホスト装置から制御信号を送信し、前記カートリッジの検査を開始するステップを含んだカートリッジの検査方法。
  16. 機能液を収容すると共に不揮発性の記憶部を有したカートリッジの検査方法であって、
    前記カートリッジを装着可能な装着部と、前記記憶部に記憶された記憶情報を読出し及び書込み可能な書込読出部と、前記記憶部の検査をする書込読出検査部とを備えた前記液滴吐出装置に設けられた操作部が操作される場合に、前記カートリッジの検査を開始するステップを含んだカートリッジの検査方法。
  17. 前記記憶部の記憶情報を前記液滴吐出装置の内部記憶部にコピーするステップと、
    前記カートリッジの前記検査を実施後、前記内部記憶部にコピーした前記記憶情報を、前記記憶部に記憶させるステップとを含んだ請求項15または16に記載のカートリッジの検査方法。
  18. 前記カートリッジの前記検査の実施回数を表す実施履歴を前記記憶部または前記内部記憶部に記録するステップを含んだ請求項15乃至17のいずれか1項に記載のカートリッジの検査方法。
  19. 前記カートリッジの前記検査の前に前記実施履歴を読取り、読取られた前記実施履歴が表す実施回数に応じて前記検査を実施する範囲を決定するステップを含んだ請求項18に記載のカートリッジの検査方法。
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