JP2005218723A - 学童用椅子 - Google Patents
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Abstract
【課題】 座部を支える脚部に上下動可能な足掛用のステップを有し、しかも簡単に形態を変更して使用することができる学童用椅子を提供する。
【解決手段】 座部を支える脚部に上下動可能な足掛用のステップ11を設ける。ステップ11を、ステップ本体21と、ステップ本体21を脚部に固定する固定手段23と、から構成する。ステップ本体21の取り付け部を開口39、39から脚部に嵌め付け、固定手段23により、開口39、39を塞いで取り付け部を脚部に固定する。固定手段23を、ステップ本体21から取り外せるように構成しておく。
【選択図】 図2
【解決手段】 座部を支える脚部に上下動可能な足掛用のステップ11を設ける。ステップ11を、ステップ本体21と、ステップ本体21を脚部に固定する固定手段23と、から構成する。ステップ本体21の取り付け部を開口39、39から脚部に嵌め付け、固定手段23により、開口39、39を塞いで取り付け部を脚部に固定する。固定手段23を、ステップ本体21から取り外せるように構成しておく。
【選択図】 図2
Description
本発明は、家庭等において使用される学童用椅子に関する。
従来、家庭等において使用される学童用椅子には、足掛用のステップが取り付けられている。通常、足掛用のステップのステップ本体には筒状のハブ部が形成されていて、このハブ部に座部を支える脚部が通され、かつ、ねじ付きつまみでハブ部が脚部に固定されることにより、学童用椅子は組み立てられている(例えば、特許文献1参照)。ステップ本体は、ねじ付つまみをゆるめることにより、脚部に沿ってスライドできるように構成されていて、このステップ本体を適当な高さにスライドさせ、ねじ付きつまみをねじ込んで脚部に固定することにより、ステップの取り付け高さを調整することができる。これにより、学童の体格に合わせてステップの取り付け高さを変えることが可能となる。
ところで、このような学童用椅子は、学童が成長してステップが不用となったときにステップを取り外そうとしても、座部と脚部とを分解しなければならないので、簡単に取り外すことができない。また、一旦ステップを取り外した後に、別の学童に使わせる場合等、再度ステップを取り付けて使用する場合には、やはり、座部と脚部とを分解しなければならないので、簡単に取り付けることができない。したがって、特許文献1に記載されたような学童用椅子は、状況に応じた形態に簡単に変更して使用することができないので、使い勝手がよくない。
そこで、本発明は、座部を支える脚部に上下動可能な足掛用のステップを有し、しかも簡単に形態を変更して使用することができる学童用椅子を提供することを目的とする。
この目的を達成するための本発明の学童用椅子は、座部を支える脚部に足掛用のステップを上下動可能に取り付けた学童用椅子であって、前記ステップは、側方に開口する嵌め付け凹部が形成された取り付け部を有し、前記脚部が前記嵌め付け凹部内に収まるように、前記取り付け部が側方の開口から前記脚部に上下スライド可能に嵌め付けられているステップ本体と、前記ステップ本体又は前記取り付け部を前記脚部に固定する解除可能な固定手段と、を備え、前記ステップ本体が、前記固定手段を取り外し、前記開口と反対方向に、すなわち前記脚部が前記開口から抜け出ることとなる方向に移動させることにより前記脚部から取り外すことができるように構成されているものである。ステップ又は取り付け部は、例えば、座部の高さを調整することができる、可動筒及び固定筒を備えた伸縮可能な脚部又は脚部本体のこの固定筒に上下スライド可能に取り付けられる。このような学童用椅子では、座部と脚部とを分解しなくても、ステップ又はステップ本体を取り付け部の開口から脚部に嵌め付けて取り付けることができるとともに、ステップが不要になった場合には、やはり、座部と脚部とを分解しなくても、固定手段を取り外すだけで簡単に取り外すことができる。ステップ本体の取り外しには、固定手段全体の取り外しが必要なように構成できる。また、固定手段の一部の取り外しによりステップ本体が取り外せるように構成することもできる。
嵌め付け凹部を、U字状又は断面U字状に形成すれば、脚部への取り付け容易性が増大する。
固定手段は、嵌め付け凹部又は取り付け部の開口に跨って取り外し可能な状態でステップ本体又は取り付け部に取り付けられた固定用プレート片と、先端部が脚部に対し、例えば押し付けられて、固定されるように、固定用プレート片にねじ込まれた固定用ねじ部材と、を有するように構成できる。固定手段による固定プロセスは、ステップ本体又はステップ本体の取り付け部を、嵌め付け凹部が脚部を収容するように脚部に嵌め付けてから、開口に固定用プレート片を取り付け、それから、固定用ねじ部材を固定用プレート片にねじ込み、又はさらにねじ込み、固定用ねじ部材の先端部が脚部に対し、例えば強く押し付けられて、係合するまで、先端部を固定用プレート片から突出させるといったものである。固定手段のこのような構成により、簡単にステップ本体の取り付け及び取り外しができるようになる。ステップ本体は、例えば、嵌め付け凹部と固定用ねじ部材とによって脚部が強く挟み付けられることにより、脚部に固定して取り付けられる。
固定手段はさらに、固定用プレート片の内側で、嵌め付け凹部内に配置された固定部材を有することができる。このような固定部材は、例えばブロック状に形成され、固定用ねじ部材の先端部に押されて脚部に対し押し付けられて固定される。これにより、固定用ねじ部材と脚部との間の強固な固定状態が確保され、例えば、脚部が固定部材と嵌め付け凹部とによって安定して挟み付けられることとなる。ここでは、固定用ねじ部材の先端部が固定部材の後端面に形成された受け穴内に入り込むように構成できる。
以上述べたように、本発明の学童用椅子は、足掛用のステップを、脚部と座部とを分解しなくても、取り外し、かつ再び取り付けることができるので、使い勝手のよいものとなる。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る学童用椅子を示す斜視図である。
学童用椅子1は、布・革材等のカバーで覆われたクッション部を備える座部3と、この座部3を支える脚部5と、座部3に固定されて設けられた、この座部3と同じ構造のクッション部を備える背もたれ部7とで椅子本体9を構成し、この椅子本体9の脚部5に足掛用のステップ11が着脱可能で上下動可能に又は上下スライド可能に取り付けられている。
脚部5は、例えば、エアー式の昇降手段(図示せず)によって上下方向に伸縮する、円筒状の可動筒13及び固定筒15を備えた脚部本体(支柱部)16と、固定筒15の下端部に設けられた、自在ローラ17を有する複数本の安定脚19とで構成されている。可動筒13は固定筒15内にスライド可能に挿入されていて、この可動筒13の固定筒15に対するスライドにより脚部本体16は伸縮することとなる。
図2はステップ11の分解斜視図である。
ステップ11は、ステップ本体21と、このステップ本体21を脚部5(固定筒15)に固定するための固定手段23と、を備えている。ステップ本体21は、U字状の取り付けハブ25と、この取り付けハブ25の外周から放射状に又はぼほ放射状に外側へ延びる複数本、具体的には4本のアーム27と、このアーム27の外端に設けられた、中心角度が180度よりも多少大きい円弧状の足掛部29と、から一体的に形成されていて、足掛部29の開放部31、31は、取り付けハブ25の開放部33、33と、周方向位置が一致するように設けられている(ここでは、足掛部29の開放部31、31の中央に、取り付けハブ25の開放部33、33が位置している)。取り付けハブ25の開放部33、33からはそれぞれ、開放部33を外側に延長するように、導入部35が、一体的に、かつ、互いに平行に突出している。取り付けハブ25及び一対の導入部35、35は取り付け部を構成し、取り付けハブ25及び一対の導入部35、35の連続するU字状の内面は、上下両端に前周にわたって位置決め凹み36、36が形成されている嵌め付け凹部37を構成していて、導入部35、35の外端は、嵌め付け凹部37の、側方に開放する開口39を形成している。なお、図中41、43は、足掛部29上面に形成された滑り止め用の突条及び突起である。
固定手段23は、開口39、39に跨って又は開口39、39(開口39、39間)を塞いで取り外し可能な状態でステップ本体21又は導入部35、35に取り付けられた、中央にねじ孔45が形成されている長方形状の金属製等固定用プレート片47と、固定用プレート片47の内側で、導入部35、35間に配置された、例えば硬質プラスチック製のブロック状固定部材49と、固定用プレート片47のねじ孔45にねじ込まれた、後端部に例えば硬質プラスチック製の回転用つまみ51を有する金属製等固定用ねじ部材53と、脚部本体16の固定筒15外周に嵌め付けられて、嵌め付け凹部37の取り付けハブ25部分内に位置する、例えばプラスチック製の弾性を有する固定用筒部材55と、から構成されている。固定用筒部材55は、固定筒15の外周とほぼ同一の内径を有する筒状体の周方向一個所に、上下方向全長にわたって延びる細い変形用スリット57を有して形成されていて、上端及び下端にそれぞれ、外向きフランジ59、61を一体的に備えている。
固定部材49は、ほぼ直方体状に構成されていて、両側面にそれぞれ、案内保持用の突起又は突条63、63を有し、固定用筒部材55の外周面に対応するように断面円弧状に湾曲している前端面を備えている。また、固定部材49の後端面中央には、固定用ねじ部材53の先端部が入り込む受け穴65が形成されている。そして、導入部35、35の付け根側内面にはそれぞれ、ガイド支持溝67、67が設けられていて、それぞれのガイド支持溝67は、固定部材49の突条63よりも広い幅(ここでは突条63のほぼ2倍の幅)を有し、上端で開口する有底形状に形成されている。固定部材49は、案内保持用の突条63を、導入部35のガイド支持溝67内に、上端開口から嵌め込むことにより、導入部35、35間に配置される。固定部材49は、案内保持用の突条63がガイド支持溝67の底部にささえられることにより、導入部35、35間に保持されることとなるが、ガイド支持溝67の幅は、突条63の幅よりも広いので、固定部材49は導入部35に沿ってスライド的に多少移動できるようになっている。
固定用プレート片47は、導入部35、35の間隔よりも若干広い幅(長辺方向の幅)を有するように形成されている。そして、導入部35、35の開口39、39側内面(開口39、39内面)にはそれぞれ、取り付け溝69、69が設けられていて、それぞれの取り付け溝69は、固定用プレート片47の厚みとほぼ同一の幅を有し、上端で開口する有底形状に形成されている。固定用プレート片47は、幅方向両端部をそれぞれ、導入部35の取り付け溝69内に、上端開口から嵌め込むことにより、導入部35、35の開口39、39(開口39、39の間)を横切るように配置されている。
図3乃至図6はステップ11の脚部5への取り付け過程を説明する図であり、図3はステップ本体25を脚部5に嵌め付けた状態の平面図、図4は固定部材49を導入部35、35間に配置した状態の要部拡大平面図、図5は固定用プレート片47を導入部35、35に取り付け、固定用ねじ部材53を締め付け操作する場合を示す要部拡大平面図、図6はステップ11を脚部5に固定した状態を示す平面図である。
ステップ11を脚部5に固定する場合には、まず脚部5の固定筒15外周に、固定用筒部材55を嵌め付けておく。固定用筒部材55の嵌め付けは、スリット57を開き、このスリット57が固定筒15を通過するようにして行なわれる。次に、ステップ本体21の取り付けハブ25を、導入部35の開口39から固定筒15、より具体的には固定用筒部材55の外周に嵌め付ける。ここでは、取り付けハブ25又は嵌め付け凹部37の半円状部を固定用筒部材55の外周に嵌め付ける。半円状部は固定用筒部材55の外径とほぼ等しい又は若干大きい内径を有するように形成されている。取り付けハブ25は、固定用筒部材55の上下両端の外向きフランジ59、61がそれぞれ、嵌め付け凹部37の上下両端の位置決め凹み36、36内に収まるように、固定用筒部材55に嵌め付けられる。ここでは、取り付けハブ25の開放部33、33間あるいは導入部35、35の開口39、39間の中央に固定用筒部材55のスリット57が位置するようにしておくことが好ましい。
ステップ本体21を脚部5に嵌め付けたら、固定部材49をガイド支持溝67、67に取り付けて導入部35、35間に配置するとともに、予めねじ孔45に固定用ねじ部材53をねじ付けておいた固定用プレート片47を取り付け用溝69、69に取り付けて、導入部35、35の開口39、39位置に配置する。
この状態で、固定用ねじ部材53を締め付け方向に回すと、固定部材49は、固定用ねじ部材51の先端部に押されて嵌め付け凹部37内を移動し、脚部5を押圧する。
すなわち、固定用ねじ部材53を締め付け方向に回すと、固定用ねじ部材53の先端部が固定部材49の受け穴65内に入り込む。さらに、固定用ねじ部材53を締め付け方向に回すと、固定部材49は、固定用ねじ部材53の先端部に押されて、ガイド支持溝67、67内を内側に向ってスライド移動し、前端面が固定用筒部材55の外周と例えば面接触する。この状態で、固定用ねじ部材53をさらに締め付け方向に回すと、固定部材49の前端面全体が固定用筒部材55の外周面(ここではスリット57を含む個所)を押圧し、固定用筒部材55をつぶすように若干変形させて、固定筒15に押し付ける。これにより、固定部材49が、固定用筒部材55を介して固定筒15の外周に強く押し付けられて固定され、固定部材49と取り付けハブ25とが固定筒15を強く挟み付ける。その結果、ステップ本体21又は取り付けハブ25は、脚部5に固定されて取り付けられることとなる。
図7は座部3及びステップ11の高さを調整する場合を説明する斜視図である。
椅子本体9は、脚部5の可動筒13を固定筒15に対してスライドさせ、昇降させることにより、座部3の高さを調整をすることができるように構成されているが、ステップ11は、固定筒15に固定されて取り付けられているので、座部3の高さ調整に影響されることはない。また、ステップ11あるいはステップ本体25は、固定用ねじ部材53を緩み方向に回転させて固定部材49の固定用筒部材55への押圧を解除すれば、上下方向にスライド移動させることができるので、適当な高さ位置に移動させてから固定用ねじ部材53を締め付け方向に回転させて固定し、高さ調整を行なうことができるように構成されている。
ステップ11を脚部5から取り外す場合は、まず、固定用ねじ部材53を緩めて固定部材49の固定用筒部材55及び脚部5への押圧状態を解除する。次に、固定用プレート片47及び固定部材49を導入部35、35間から取り外し、その後でステップ本体21を開口39、39と反対方向に移動させて取り外すとともに、固定用筒部材55を脚部5(固定筒15)から外す。このような工程を経ることにより、座部3と脚部5とを分解しなくとも効率よくステップ11を取り外すことができる。
なお、ここでは、ステップ本体21を、脚部5に嵌め付けるために、固定用筒部材55を用いた場合を説明したが、本発明はこれに限らず、固定部材49の前端面と取り付けハブ25内にそれぞれ厚手のゴムシート材を配置しておく構成を採用してもよい。
本発明の学童用椅子は、低学年用にも高学年用にも簡単に形態を変更して使用することができる。
1 学童用椅子
3 座部
5 脚部
11 ステップ
21 ステップ本体
23 固定手段
37 嵌め付け凹部
39 開口
3 座部
5 脚部
11 ステップ
21 ステップ本体
23 固定手段
37 嵌め付け凹部
39 開口
Claims (4)
- 座部を支える脚部に足掛用のステップを上下動可能に取り付けた学童用椅子であって、
前記ステップは、
側方に開口する嵌め付け凹部が形成された取り付け部を有し、前記脚部が前記嵌め付け凹部内に収まるように、前記取り付け部が側方の開口から前記脚部に上下スライド可能に嵌め付けられているステップ本体と、
前記ステップ本体を前記脚部に固定する解除可能な固定手段と、を備え、
前記ステップ本体が、前記固定手段を取り外し、前記開口と反対方向に移動させることにより前記脚部から取り外すことができるように構成されている、ことを特徴とする学童用椅子。 - 前記嵌め付け凹部は、U字状又は断面U字状に形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の学童用椅子。
- 前記固定手段は、前記開口に跨って取り外し可能な状態で前記ステップ本体の前記取り付け部に取り付けられた固定用プレート片と、先端部が前記脚部に対し固定されるように、前記固定用プレート片にねじ込まれた固定用ねじ部材と、を有している、ことを特徴とする請求項1又は2記載の学童用椅子。
- 前記固定手段は、前記固定用プレート片の内側で、前記嵌め付け凹部内に配置された固定部材をさらに有し、この固定部材は、前記固定用ねじ部材の先端部に押されて前記脚部に対し押し付けられて固定されるように構成されている、ことを特徴とする請求項3記載の学童用椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004031429A JP2005218723A (ja) | 2004-02-06 | 2004-02-06 | 学童用椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004031429A JP2005218723A (ja) | 2004-02-06 | 2004-02-06 | 学童用椅子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005218723A true JP2005218723A (ja) | 2005-08-18 |
Family
ID=34994819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004031429A Pending JP2005218723A (ja) | 2004-02-06 | 2004-02-06 | 学童用椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005218723A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2496861A (en) * | 2011-11-22 | 2013-05-29 | Gama Healthcare Ltd | A detachable footrest for wheeled seating |
-
2004
- 2004-02-06 JP JP2004031429A patent/JP2005218723A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB2496861A (en) * | 2011-11-22 | 2013-05-29 | Gama Healthcare Ltd | A detachable footrest for wheeled seating |
GB2496861B (en) * | 2011-11-22 | 2016-01-06 | Gama Healthcare Ltd | A detachable footrest |
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