JP2005217192A - 電解コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 多段積層型であって、複数の陽極部のうち特定の陽極部の過度の湾曲を防止し、弁金属基体の破断が抑制された電解コンデンサを提供すること。
【解決手段】 陽極部11A,11B,11Cと、陰極部12A,12B,12Cとを有する複数のコンデンサ素子10A,10B,10Cが積層された積層体20が、その積層体と接続される接続端子を有する被接続体30に搭載されて電解コンデンサ1が構成されている。電解コンデンサにおいては、接続端子上に、積層体を構成する複数の電解コンデンサの陽極部が積層されており、接続端子と最下層の電解コンデンサの陽極部との接続部51が、積層体の下面21と上面22との間に位置している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電解コンデンサに関するものである。
コンデンサ素子では、アルミニウム、チタン、タンタル等のいわゆる弁金属の表面に酸化被膜が形成された弁金属基体が用いられている。そして、コンデンサ素子では、その弁金属基体の一部の領域上に形成された電解質層及びその電解質層上に形成されたグラファイトや銀等からなる導電体層が陰極部として機能し、電解質層が形成されていない弁金属基体の領域が陽極部として機能する(例えば、特許文献1参照)。
このコンデンサ素子を、例えば陽極部と接続される第1の電極及び陰極部と接続される第2の電極を有する基板上に搭載すると、基板型の電解コンデンサが得られる。そして、複数のコンデンサ素子を基板上に重ねて搭載すると、多段積層型の電解コンデンサが得られる。
特開平6−267802号公報
ここで、多段積層型の電解コンデンサの場合、基板から遠くに位置するコンデンサ素子では、基板の第1の電極と電気的に接続するために、そのコンデンサ素子の陽極部を基板側に大きく湾曲させる必要がある。
しかしながら、コンデンサ素子の陽極部を過度に湾曲させると、湾曲させた部分の酸化皮膜に亀裂が入ることによって、その部分の弁金属基体が破断してしまうおそれがある。
そこで、本発明の目的は、多段積層型であって、特定の陽極部の過度の湾曲を防止し、弁金属基体の破断が抑制された電解コンデンサを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係る電解コンデンサは、陽極部と陰極部とを有する複数のコンデンサ素子が積層された積層体と、積層体と接続される接続端子を有する被接続体とを備え、接続端子上に、積層体を構成する複数のコンデンサ素子の陽極部が積層されており、接続端子と積層体における最下層のコンデンサ素子の陽極部との接続部が、積層体の下面と上面との間に位置していることを特徴とする。ここで、積層体の下面とは、積層体における最下層のコンデンサ素子の陰極部の被接続体側の面であり、上面とは積層体における最上層のコンデンサ素子における被接続体と反対側の面である。
この電解コンデンサにおいては、接続端子上に各コンデンサ素子の陽極部が積層され、接続端子と各陽極部とが電気的に接続されている。そして、上述した接続部は積層体の下面よりも被接続体から遠くに位置し、積層体の上面よりも被接続体側に位置する。これにより、接続端子に接続するために各コンデンサ素子の陽極部を湾曲させても、接続部が積層体の下面の位置又はそれより被接続体に近い位置にある場合よりも、特定の陽極部が過度に湾曲することが防止されている。そのため、その陽極部を構成している弁金属基体が破断することが抑制される。
更に、本発明に係る電解コンデンサにおいては、接続端子は、被接続体本体に接する電極と、電極上に設けられた導電性の第1の接続部材とを有し、第1の接続部材と最下層のコンデンサ素子の陽極部とが接続されていることが好ましい。この場合、第1の接続部材の電極からの高さを調整することにより、容易に接続部の位置を調整することができる。
更に、本発明に係る電解コンデンサにおいては、第1の接続部材は、電極と同じ材料から構成されていることが好ましい。この場合、溶接などによる接続の際に高い強度が得られる。このときの材料としては、銅が好ましい。
また、本発明に係る電解コンデンサにおいては、第1の接続部材は、弁金属基体を構成している弁金属から構成されていることが好ましい。この場合、溶接などによる接続の際に高い強度が得られる。このときの材料としては、アルミニウムが好ましい。
また、本発明に係る電解コンデンサにおいては、接続端子上に積層された複数の陽極部のうち最下層の陽極部の下面と最上層の陽極部の上面との間の中央部から積層体の下面までの距離と、積層体の下面と上面との間の中央部から該下面までの距離とが等しいことが好ましい。ここで、上記最下層の陽極部の下面とは、その陽極部の接続端子側の面を意味し、最上層の陽極部の上面とは、その陽極部の接続端子と反対側の面を意味する。この場合、積層体の最下層のコンデンサ素子の陽極部と、最上層のコンデンサ素子の陽極部とが同様に湾曲する。そのため、どちらか一方が、過度に湾曲することがより抑制される傾向にある。
更にまた、本発明に係る電解コンデンサにおいては、複数のコンデンサ素子のうち、互いに隣接するコンデンサ素子が有する陽極部の間に導電性の第2の接続部材が設けられていることが好ましい。この場合、隣接する陽極部の間に第2の接続部材が設けられているため、陽極部の湾曲が低減される。
また、本発明に係る電解コンデンサにおいては、積層体を構成している各コンデンサ素子が有する陽極部が、それらの各コンデンサ素子の下面と上面との間に位置することが好ましい。ここで、コンデンサ素子の下面とは、コンデンサ素子の陰極部における被接続体側の面を意味し、上面とは、陰極部の前記下面と反対側の面を意味する。
この電解コンデンサでは、陽極部は、コンデンサ素子の下面と上面を越えて湾曲しないため、陽極部の湾曲が抑制される。
本発明によれば、多段積層型であって、特定の陽極部の過度の湾曲を防止し、弁金属基体の破断が抑制された電解コンデンサを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、同一の要素には同一の符号を用いることとし重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態の電解コンデンサの断面構成を示す模式図である。図2は、図1の電解コンデンサ1に用いられているコンデンサ素子の断面構成を示す模式図である。図1に示すように、電解コンデンサ1は、複数のコンデンサ素子10A,10B,10Cからなる積層体20と、被接続体30とを備えている。
先ず、図2を参照してコンデンサ素子10Aについて説明する。コンデンサ素子10Aは、陽極部11Aと陰極部12Aとを含んで構成される。陽極部11Aと陰極部12Aとの間には、それらの短絡を防止するために絶縁材料からなる絶縁部13Aが設けられている。
陽極部11Aは、表層に誘電体層14Aが形成されたアルミニウム基体(弁金属基体)15Aの一部の領域から構成されている。誘電体層14Aは、酸化アルミニウム被膜であって、アルミニウム基体15Aをエッチングにより粗面化(拡面化)した後に化成処理、すなわち、陽極酸化を施して形成されている。
陰極部12Aは、アルミニウム基体15Aにおける陽極部11Aを除く領域を覆う電解質層16Aと、その電解質層16Aの周囲に形成された導電体層17Aとから構成されている。
電解質層16Aは、導電性高分子化合物を含んで構成されている。電解質層16Aは、電解質層16Aとなるべき材料を、モノマーの状態で、拡面化されたアルミニウム基体15Aの粗面の凹部に含浸させた後に化学酸化重合又は電解酸化重合して形成されている。
導電体層17Aは、電解質層16A上に、例えば、スクリーン印刷法、浸漬法及びスプレー塗布法の何れかによって順次形成されたグラファイトペースト層18A及び銀ペースト層19Aから構成されている。コンデンサ素子10Aにおいては、電解質層16A及び導電体層17Aが陰極として機能する。
コンデンサ素子10B,10Cは、コンデンサ素子10Aと同じ構成をしている。すなわち、図1に示すように、コンデンサ素子10Bは、陽極部11Bと陰極部12Bと、それらの間に設けられた絶縁部13Bとを含んで構成されている。陽極部11Bは、表層に誘電体層14Bが形成されたアルミニウム基体15Bの一部の領域から構成されている。陰極部12Bは、アルミニウム基体15Bにおける陽極部11Bを除く領域を覆う電解質層16Bと、その電解質層16Bの周囲に形成された導電体層17Bとから構成されている。
また、コンデンサ素子10Cは、陽極部11Cと陰極部12Cと、それらの間に設けられた絶縁部13Cとから構成されている。陽極部11Cは、表層に誘電体層14Cが形成されたアルミニウム基体15Cの一部の領域から構成されている。陰極部12Cは、アルミニウム基体15Cにおける陽極部11Cを除く領域を覆う電解質層16Cと、その電解質層16Cの周囲に形成された導電体層17Cとから構成されている。
図1を参照すると、積層体20は、コンデンサ素子10A上に、コンデンサ素子10B,10Cが順に積層されて構成されている。積層体20において、陰極部12Aと陰極部12Bとの間及び陰極部12Bと陰極部12Cとの間には、導電性接着剤層18,18が設けられている。
次に、被接続体30について説明する。図1に示すように、被接続体30は、基板40と、パッド(第1の接続部材)50とを含んで構成されている。基板40は、基板本体(被接続体本体)40aの表面に銅製の第1の電極41及び第2の電極42が印刷され、裏面に銅製の第1の外部電極43及び第2の外部電極44が印刷されたエポキシ樹脂製のプリント基板である。
第1の電極41は、陽極部11A〜11Cに電気的に接続される。また、第2の電極42は、陰極部12A〜12Cに電気的に接続される。第1及び第2の外部電極43,44は、系外の配線と接続される。
第1の電極41と第1の外部電極43とは、基板本体40aを貫通しているスルーホール45を通じて電気的に接続されている。第2の電極42と第2の外部電極44とは、基板本体40aを貫通しているスルーホール46を通じて電気的に接続されている。スルーホール45,46は、例えば、基板本体40aを貫通している穴部に導電性材料を充填して構成されている。
パッド50は、第1の電極41と同じ材料である銅からなっており、第1の電極41上に溶接されている。これにより、パッド50と第1の電極41とは電気的に接続されており、1つの接続端子となっている。パッド50は、積層体20の最下層に位置するコンデンサ素子10Aの陽極部11Aに直接接続される。そして、その陽極部11A上に他のコンデンサ素子10B,10Cの陽極部11B,11Cが積層され、パッド50と他の陽極部11B,11Cとが電気的に接続されるようになっている。
パッド50の厚さ(第1の電極41からの高さ)tについて説明する。ここで、説明のために、積層体20の最下層のコンデンサ素子10Aにおける陰極部12Aの基板40側の面を、積層体20の下面21と称し、積層体20の最上層のコンデンサ素子10Cにおける陰極部12Cの基板40と反対側の面を積層体20の上面22と称す。また、パッド50上に積層された陽極部11A〜11Cのうち最下層の陽極部11Aのパッド50側の面を陽極部11Aの下面と称し、最上層の陽極部11Cのパッド50と反対側の面を陽極部11Cの上面と称す。
この場合、パッド50の厚さtは次のような厚さである。すなわち、厚さtは、陽極部11Aの下面と陽極部11Cの上面との間の中央部から下面21までの距離Tが、積層体20の下面21と上面22との間の中央部から下面21までの距離とほぼ等しくなるような厚さである。これにより、陽極部11A〜11Cからなるパッド50上の積層体の中央部と、積層体20の中央部とが同じ高さになっている。なお、陽極部11Aの下面は、陽極部11Aとパッド50との接続面(接続部)51に相当する。
次に、コンデンサ素子10A〜10Cを被接続体30上に搭載して電解コンデンサ1を作製する方法について説明する。まず、パッド50上にコンデンサ素子10Aの陽極部11Aが位置し、第2の電極42上に陰極部12Aが位置するように被接続体30上にコンデンサ素子10Aを搭載する。その際、陽極部11Aをパッド50上に載せるために、陽極部11Aは図1に示すように湾曲させておく。
そして、YAGレーザスポット溶接によって陽極部11Aとパッド50とを接続する。これにより、陽極部11を構成しているアルミニウム基体15とパッド50とが電気的に接続され、第1の電極41とアルミニウム基体15とが電気的に接続される。
また、導電性接着剤を用いて陰極部12Aと第2の電極42とを接続する。この際、陰極部12Aと第2の電極42との間に導電性接着剤層18が形成される。このような導電性接着剤による接続によって、陰極部12Aと第2の電極42とが電気的に接続される。
続いて、陽極部11A上に陽極部11Bが位置し、陰極部12A上に陰極部12Bが位置するようにコンデンサ素子10A上にコンデンサ素子10Bを搭載する。
そして、YAGレーザスポット溶接法を用いて陽極部11Bを陽極部11Aに接続する。これにより、各陽極部11A,11Bを構成しているアルミニウム基体15A,15Bが互いに電気的に接続される。
また、陰極部12Aと陰極部12Bとを導電性接着剤で接続する。この際、陰極部12Aと陰極部12Bとの間に導電性接着剤層18が形成される。このような導電性接着剤による接続によって、陰極部12Aと陰極部12Bとが電気的に接続される。
次に、陽極部11Cを湾曲させて陽極部11B上に重ねると共に、陰極部12Cが陰極部12B上に位置するようにコンデンサ素子10B上にコンデンサ素子10Cを搭載する。そして、コンデンサ素子10Bをコンデンサ素子10Aに搭載した場合と同様にして、陽極部11Cと陽極部11Bとを接続し、陰極部12Cと陰極部12Bとを導電性接着剤層18を介して接続する。これにより、各陽極部11B,11Cのアルミニウム基体15B,15C同士が電気的に接続され、陰極部12B,12C同士が電気的に接続される。
上記作製方法により、各コンデンサ素子10A〜10Cに含まれるアルミニウム基体15A〜15Cは、第1の外部電極43と導通している第1の電極41と電気的に接続される。また、各陰極部12A〜12Cは、第2の外部電極44と導通している第2の電極42と電気的に接続される。
したがって、第1の外部電極43及び第2の外部電極44に系外の配線を接続することによって、積層体20を構成している各コンデンサ素子10A,10B,10Cを充電及び放電させることが可能である。
次に、第1の電極41上にパッド50が設けられていることの作用・効果について説明する。
通常、陽極部11Aは、パッド50を介さずに第1の電極41に直接接続され、その陽極部11A上に陽極部11B,11Cが積層される。そのため、陽極部11Aと第1の電極41との接続面は、積層体20の下面21と同じ高さか、それより低くなる。この場合、基板40から最も遠くに位置するコンデンサ素子10Cの陽極部11Cは、基板40側に大きく湾曲させなければならない。そのため、陽極部11Cが過度に湾曲して、陽極部11Cを構成するアルミニウム基体15Cが破断する場合がある。
これに対して、本実施形態では、パッド50によって、パッド50上の陽極部11A〜11Cからなる積層体の中央部と、積層体20の中央部とは同じ高さに位置する。これにより、積層体20の中央部に対してほぼ対称な位置にあるコンデンサ素子10A,10Cの陽極部11A,11Cは同じように湾曲する。したがって、コンデンサ素子10A,10Cの一方の陽極部が過度に湾曲し、その陽極部を構成しているアルミニウム基体が破断することが抑制されている。
また、パッド50は、第1の電極41と同じ材料である銅から構成されているため、良好な接続強度が得られる。
本実施形態では、接続面51は、積層体20の下面21と上面22との間の中央部に位置しているが、積層体20の下面21と上面22との間に位置していれば良い。この場合にも、各陽極部11A,11B,11Cを湾曲させた場合でもそれらの湾曲は抑制されている(言い換えれば、湾曲部の曲率が平均化されている)。そのため、陽極部11A,11B,11Cを構成するアルミニウム基体15A,15B,15Cが破断することが抑制されている。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態の電解コンデンサの断面構成を示す模式図である。電解コンデンサ2は、パッド60の厚さtが図1のパッド50の厚さtよりも薄い点、及び、コンデンサ素子10A,10B,10Cのうち、互いに隣接するコンデンサ素子が有する陽極部(例えば、陽極部11Aと陽極部11B)の間にパッド(第2の接続部材)61が設けられている点で第1の実施形態と相違する。パッド61は、陽極部11A〜11Cを構成しているアルミニウム基体15A〜15Cと同じ弁金属であるアルミニウムから構成されている。
図3に示すようにパッド60の厚さtは、コンデンサ素子10Aの陽極部11Aが基板40の表面とほぼ平行になる程度の厚さである。図3を参照すると、厚さtは、陰極部12Aに覆われているアルミニウム基体15Aと第2の電極42との間の距離にほぼ等しい。
また、パッド61の厚さtは、陽極部11B,11Cが基板40の表面とほぼ平行になる程度の厚さである。図3を参照すると、陽極部11A,11B間のパッド61の厚さtは、陰極部12Aに覆われているアルミニウム基体15Aと陰極部12Bに覆われているアルミニウム基体15Bとの間の距離にほぼ等しい。陽極部11B,11C間のパッド61の厚さtも同様である。
上記電解コンデンサ2の作製方法は、コンデンサ素子10Bをコンデンサ素子10Aに搭載する前、及び、コンデンサ素子10Cをコンデンサ素子10Bに搭載する前に、各陽極部11A,11B上にパッド61を搭載する点で図1の電解コンデンサ1の作製方法と相違する。
この相違点を中心に電解コンデンサ2の作製方法について説明する。先ず、図1の電解コンデンサ1を作製する場合と同様にしてパッド60を有する被接続体30にコンデンサ素子10Aを搭載し、パッド60と陽極部11Aとを接続し、陰極部12Aと第2の電極42とを接続する。
次に、パッド61を陽極部11A上に搭載する。そして、YAGレーザースポット溶接法によって、パッド61と陽極部11Aとを接続する。これにより、パッド61と、陽極部11Aのアルミニウム基体15Aとが電気的に接続される。
続いて、パッド61上に陽極部11Bが位置し、陰極部12A上に陰極部12Bが位置するようにコンデンサ素子10A上にコンデンサ素子10Bを搭載する。そして、YAGレーザスポット溶接法によりパッド61と陽極部11Bとを接続する。これによりパッド61と、陽極部11Bのアルミニウム基体15Bとが電気的に接続される。また、陰極部12Aと陰極部12Bとを導電性接着剤で接着する。これにより、導電性接着剤層18が形成され、陰極部12A,12B同士が電気的に接続される。
そして、コンデンサ素子10Aとコンデンサ素子10Bとを接続する場合と同様にして、パッド61及びコンデンサ素子10Cを被接続体30に搭載し、コンデンサ素子10Bとコンデンサ素子10Cとを接続する。
上記のようにして作製された図3に示す電解コンデンサ2では、隣接する陽極部(例えば、陽極部11A,11B)の間にパッド61が設けられているため、各陽極部11A,11B,11Cがほとんど湾曲せずに被接続体30上に搭載されている。そのため、陽極部11A,11B,11Cのアルミニウム基体15A,15B,15Cが破断することが更に抑制される。
また、パッド61は、アルミニウム基体15A〜15Cと同じ構成材料であるアルミニウムから構成されているため、高い接続強度を得ることができる。なお、パッド61は、必ずしもアルミニウム基体15A〜15Cと同じ構成材料でなくても、導電性を有していればよい。
なお、本実施形態では、パッド60の厚さtは陽極部11Aが水平になる厚さとし、パッド61の厚さtは、陽極部11B,11Cが水平になる厚さとしているが、特にこれに限定されない。各陽極部11A,11B,11Cの湾曲が抑制されるような厚さであれば良い。
例えば、パッド60,61の厚さt,tは、陽極部11A,11B、11Cが、それらに対応するコンデンサ素子10A,10B,10Cの下面と上面との間に位置するようにすることも好ましい。なお、各コンデンサ素子10A,10B,10Cの下面とは、陰極部12A,12B,12Cの基板40側の面であり、上面とは、陰極部12A,12B,12Cの基板40と反対側の面である。
上述したようにコンデンサ素子10Aの下面と上面との間に陽極部11Aが位置すれば、陽極部11Aは、下面より基板40側、及び上面より上側に湾曲しないため、陽極部11Aの湾曲が抑制される。そのため、陽極部11Aが湾曲して、アルミニウム基体15Aが破断することが抑制される。コンデンサ素子10B,10Cの陽極部11B,11Cについても同様である。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記第1及び第2の実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、弁金属基体としてアルミニウム基体としたが、例えば、タンタル、ニオブ、チタン、ハフニウム、ジルコニウム、亜鉛、タングステン、ビスマス、アンチモン等の弁金属から構成される基体であればよい。
また、上記第1及び第2の実施形態では、積層体20は、3つのコンデンサ素子10A,10B,10Cから構成されているとしたが、2つのコンデンサ素子から構成されていても良いし、4つ以上のコンデンサ素子から構成されていても良い。
更にまた、パッド50,60,61と陽極部11A〜11Cとの接続、陽極部11A〜11C間の接続には、YAGレーザスポット溶接法を用いているが、他の金属溶接法を用いても良い。また、第1の実施形態において、パッド50に陽極部11A〜11Cを電気的に接続する場合には、先ず、3つの陽極部11A〜11Cを重ね、YAGレーザスポット溶接法などの金属溶接法を用いて陽極部11A〜11Cを同時に電気的に接続しても良い。
更に、パッド50,60は、第1の電極41と同じ材料に限れられず導電性材料を含んで構成されていればよく、例えば、陽極部を構成している弁金属基体と同じ弁金属から構成されていてもよい。
また、パッド50と陽極部11Aとの接続部を接続面51としているが、必ずしも面である必要はない。
更にまた、第1及び第2の実施形態おいては、いわゆる二端子型のコンデンサ素子を用いているが、多端子型のコンデンサ素子を使用してもよい。また、被接続体本体は基板としているが、リードフレーム等のようなフレームであってもよい。
第1の実施形態に係る電解コンデンサの断面構成を示す模式図である。 図1の電解コンデンサに用いられるコンデンサ素子の拡大図である。 第2の実施形態の係る電解コンデンサの断面構成を示す模式図である。
符号の説明
1,2…電解コンデンサ、10A,10B,10C…コンデンサ素子、11A,11B,11C…陽極部、12A,12B,12C…陰極部、14A,14B,14C…誘電体層、15A,15B,15C…アルミニウム基体(弁金属基体)、16A,16B,16C…電解質層、17A,17B,17C…導電体層、18…導電性接着剤層、20…積層体、21…積層体の下面、22…積層体の上面、30…被接続体、40…基板、40a…基板本体(被接続体本体)、41…第1の電極、50,60…パッド(第1の接続部材)、51…接続面(接続部)、61…パッド(第2の接続部材)。

Claims (7)

  1. 陽極部と陰極部とを有する複数のコンデンサ素子が積層された積層体と、
    前記積層体と接続される接続端子を有する被接続体と
    を備え、
    前記接続端子上に、前記積層体を構成する前記複数のコンデンサ素子の前記陽極部が積層されており、
    前記接続端子と前記積層体における最下層の前記コンデンサ素子の前記陽極部との接続部が、前記積層体の下面と上面との間に位置していることを特徴とする電解コンデンサ。
  2. 前記接続端子は、
    被接続体本体に接する電極と、
    前記電極上に設けられた導電性の第1の接続部材と
    を有し、
    前記第1の接続部材と前記最下層の前記コンデンサ素子の前記陽極部とが接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電解コンデンサ。
  3. 前記第1の接続部材は、前記電極と同じ材料から構成されていることを特徴とする請求項2に記載の電解コンデンサ。
  4. 前記第1の接続部材は、前記弁金属基体を構成している弁金属から構成されていることを特徴とする請求項2に記載の電解コンデンサ。
  5. 前記接続端子上に積層された複数の陽極部のうち最下層の陽極部の下面と最上層の陽極部の上面との間の中央部から前記積層体の下面までの距離と、前記積層体の下面と上面との間の中央部から該下面までの距離とが等しいことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の電解コンデンサ。
  6. 前記複数のコンデンサ素子のうち、互いに隣接するコンデンサ素子が有する前記陽極部の間に導電性の第2の接続部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の電解コンデンサ。
  7. 前記積層体を構成している各コンデンサ素子が有する陽極部が、該各コンデンサ素子の下面と上面との間に位置することを特徴とする請求項1〜請求項4及び請求項6の何れか1項に記載の電解コンデンサ。
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