JP2005216456A - 光ディスク装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
光ディスクの記録密度が増大しても偏心量を厳しく制限することなく、しかも、そのように偏心量が大きい場合であっても正確にトラッキングすることができる光ディスク装置及びその制御方法を提供すること。
【解決手段】
本発明では、ディスク47上のトラックの周期的な偏心量を偏心センサ14を用いて予め推定しておき、その偏心量と、PD37からのトラッキングエラー信号とに基づきトラッキング制御する。これにより、ディスク47またはトラックの偏心量が大きくても正確にトラッキングすることができる。したがって、ディスクの記録密度が増大しても偏心量を厳しくする必要がなくなり、ディスク47の製造段階での負担も軽減することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、近接場光を用いて信号の記録及び再生のうち少なくとも一方を行う光ディスク装置及び該光ディスク装置の制御方法に関する。
近年、レーザ光を用いた光ディスクの記録密度を向上させるため、近接場光を用いて信号を記録または再生する光ディスク装置が提案されている。近接場光を用いる光ディスク装置では、ディスクと、対物レンズ部等の光ヘッドに設置されるSIL(Solid Immersion Lens)の端面と間のギャップを近接場光が生じる距離(ニアフィールド)に制御する必要がある。
ところで、光ディスクは真円に作られているわけではなく、光ディスクの中心から当該ディスクの周縁部までの長さにはわずかなばらつきがあり、いわゆる偏心が生じている。このため、光ディスクに記録されたピット列、すなわちトラックもその偏心の影響を受けて偏心が生じている。このため、光ディスクに記録された信号を正しく再生するためには、トラックの偏心を考慮しつつトラッキングを行う必要がある。トラッキングを行う場合、例えばDVD(Digital Versatile Disc)では、±50μmのトラックの偏心量がフォーマット上許されている。
従来から、かかるトラックの偏心量を考慮してトラッキングする技術がある。この技術は、トラッキングエラー信号から偏心量を算出して、これを光ヘッドの粗動装置にフィードバックしてトラッキング制御するものである(例えば、特許文献1参照。)。
なお、光ディスクのトラッキング方法として、いわゆる3スポット(3ビーム)法やプッシュプル法等がよく知られている。これらの方法は、いずれも光ディスクに記録されているピット列からトラッキングエラー信号を得るというものである。光ディスク装置ではトラッキングエラー信号を用いて所望のトラッキング偏差量になるようにトラッキングサーボが行われる。トラッキング偏差量とは、トラック中心線からの光スポットのずれ量を意味する。例えばDVDの場合、±22nmのトラッキング偏差量がフォーマット上許されている。
特開2000−187865号公報(図1に示すトラッキング制御器TC及び偏心検出器ED)
しかしながら、光ディスクの記録密度が増大してくると、トラックピッチも狭まり、それに応じて許容されるトラッキング偏差量も厳しくなり、トラッキングサーボ回路に要求される直流ゲインが高くなってくる。そこで、トラッキングサーボに要求される直流ゲインを高める代わりに、光ディスクの仕様上の偏心量を厳しくするという方法がある。
例えば、DVDの約5倍の記録密度を有するBlu-Rayディスクの場合、許容偏差量である±9nmを実現するために、仕様上のディスク偏心量を±25μmに制限している。これにより、Blu-Rayディスクの場合のトラッキングサーボ回路に要求される直流ゲインをDVDと同等としている。しかし、このような方法では、光ディスクの記録密度に反比例して、光ディスクの偏心量を厳しくしていかねばらず、自ずと限界がある。このことは、近接場光を利用する光ディスクにおいては極めて重要な課題である。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、光ディスクの記録密度が増大しても偏心量を厳しく制限することなく、しかも、そのように偏心量が大きい場合であっても正確にトラッキングすることができる光ディスク装置及びその制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る光ディスク装置は、光を出射する光源と、信号を記録可能なディスクを回転させる回転機構と、前記回転機構により回転する前記ディスクに対向して配置され、前記光源から出射された光を近接場光として前記ディスクのトラック上に集光させることが可能な集光素子と、回転する前記ディスクのほぼ径方向に前記集光素子を変位させる変位機構と、前記トラック上に集光した光の戻り光を用いてトラッキングエラー信号を検出する手段と、回転する前記ディスクの前記トラックの周期的な前記径方向のぶれ量を推定する手段と、前記検出手段により検出された前記トラッキングエラー信号及び前記推定手段により推定された前記ぶれ量に基づき、前記トラックのほぼ中心線上に集光させるように前記変位機構を制御する制御手段とを具備する。
本発明では、トラックの周期的なぶれ量を予め推定しておき、そのぶれ量及びトラッキングエラー信号に基づきトラッキング制御することにより、ディスクまたはトラックのいわゆる偏心量が大きくても正確にトラッキングすることができる。したがって、ディスクの記録密度が増大しても偏心量を小さく制限する必要がなくなり、ディスクの製造段階での負担も軽減することができる。
本発明において、径方向のぶれ量とは、ディスクが偏心しているために生じるぶれ量、つまり偏心量である。以下、同様である。
本発明の一の形態によれば、前記推定手段は、回転する前記ディスクの周囲に配置され、前記ディスクの周縁部の前記径方向における周期的な位置の変動量を検出するセンサを有する。本発明は、ディスクの外径が基準となって信号のピット列が記録されるような外径基準ディスクに適用が可能である。本発明では、ディスクの周縁部の周期的な変動量を検出するセンサ、すなわちディスクの周縁部のぶれ量を検出するセンサが設けられている。これにより、近接場光を利用して記録等する記録密度が大きいディスクであっても、確実にトラックの偏心量を検出することができ安定してトラッキング制御することができる。しかも、本発明によれば、従来においてトラッキングエラー信号から偏心量を算出する場合に比べて簡単な構成で偏心量を検出することができる。
従来では、ピット列からの戻り光によって、すなわちトラッキングエラー信号から偏心量を算出していた。しかし、近接場光を利用する場合は、ディスクの偏心量をトラッキングエラー信号から算出することは困難である。これは、近接場光を利用する場合においてトラッキング制御する場合に、集光素子の自重により当該集光素子にチルトが発生するということが問題となるからである。すなわち、トラッキングサーボで集光素子が微動するときに当該集光素子にチルトが生じるが、このチルトは近接場光を用いない光学系では問題とならなかった。しかし、近接場光を利用する場合には、このときのチルトがトラッキング制御に与える影響は大きい。したがって、上述の通り、トラッキングエラー信号からディスクの偏心量をトラッキングエラー信号から算出することは困難となる。
本発明の一の形態によれば、前記回転機構による前記ディスクの回転に同期した所定数のパルス信号を生成する手段と、生成された前記パルス信号をカウントする手段と、カウントされた前記パルス信号のそれぞれのカウント値に、前記ディスクの少なくとも1回転分の推定された前記ぶれ量を対応付けて記憶する手段とをさらに具備する。このような構成により、例えば記憶手段によって記憶されたぶれ量を当該カウント値に応じて読み出されるようにすることができる。これにより、トラッキング制御の目標となるトラックのディスク上の回転角度位置、つまりトラッキング制御時に集光素子で集光させているディスク上の回転角度位置に応じて推定されたぶれ量を読み出すことができるので、正確なトラッキング制御を行うことができる。
本発明の一の形態によれば、前記制御手段は、推定された前記ぶれ量に基づき前記トラック上に集光させるように制御する第1の制御手段と、前記トラッキングエラー信号に基づき前記トラックのほぼ中心線上に集光させるように制御する第2の制御手段とを有し、前記記憶手段は、前記第2の制御手段により制御される前に、カウントされた前記パルス信号のそれぞれのカウント値に、前記ディスクの少なくとも1回転分の推定された前記ぶれ量を対応付けて記憶する。トラック上に集光させる、とは、トラックのほぼ中心線上に集光させることよりも精度が高くなくてもよいことを意味し、例えばトラック上に光のスポットの少なくとも一部が当たればよいことを意味する。本発明では、前記ディスクの少なくとも1回転分の推定された前記ぶれ量を記憶してから、トラッキングエラー信号に基づきトラックのほぼ中心線上に集光させるように制御するので、段階的なトラッキング制御が可能となり、より正確にトラッキング制御することができる。
本発明に係る光ディスク装置の制御方法は、信号を記録可能なディスクに対向して配置された集光素子により、光源から出射された光を近接場光として該ディスクのトラック上に集光させるステップと、前記トラック上に集光した光の戻り光を用いてトラッキングエラー信号を検出するステップと、回転する前記ディスクの前記トラックの周期的な径方向のぶれ量を推定するステップと、検出された前記トラッキングエラー信号及び推定された前記ぶれ量に基づき、前記トラックのほぼ中心線上に集光させるように前記径方向における前記集光素子の位置を制御するステップとを具備する。
本発明では、トラックの周期的なぶれ量を予め推定しておき、そのぶれ量及びトラッキングエラー信号に基づきトラッキング制御することにより、偏心量が大きくても正確にトラッキングすることができる。
以上のように、本発明によれば、光ディスクの記録密度が増大しても偏心量を厳しく制限することなく、しかも、そのように偏心量が大きい場合であっても正確にトラッキングすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る光ディスク装置の構成を示す図である。この光ディスク装置1は、光ヘッド28、サーボ制御系40、スピンドルモータ48、偏心センサ14を有する。光ヘッド28は、光源となるレーザダイオード(LD)31、コリメータレンズ32及び46、レーザ光の整形用のアナモフィックプリズム33、ビームスプリッタ(BS)34、1/4波長板(QWP)43、色収差補正レンズ44、レーザビームの拡張用レンズ45、ウォラストンプリズム35、集光レンズ36及び38、集光素子5、フォトディテクタ(PD)37及び39、オートパワーコントローラ41、LDドライバ42を有する。
ウォラストンプリズム35は2つのプリズムでなり、このウォラストンプリズム35に入射した光は、互いに直交するような2つの直線偏光として出射する。PD37は光ディスクに記録された信号を再生するためのRF再生信号、サーボ制御に必要なトラッキングエラー信号、フォーカシングエラー信号及びチルトエラー信号等をサーボ制御系40に出力する。
サーボ制御系40は、フォーカシングサーボモジュール51、トラッキングサーボモジュール52、チルトサーボモジュール53、スピンドルサーボモジュール54を有する。また、サーボ制御系40は、言うまでもないが光ヘッド28の粗移動用のスレッドサーボモジュールも有する。トラッキングサーボモジュール52は、トラッキングエラー信号に基づき集光素子5をトラッキング制御する。チルトサーボモジュール53は、チルトエラー信号に基づきディスク47の信号記録面47a(図2参照)に対する集光素子5のチルト角を制御する。スピンドルサーボモジュール54はスピンドルモータ48の回転を制御する。なお、チルトエラー信号は、集光素子5に設置された図示しないチルトセンサで検出されるようにしてもよい。
オートパワーコントローラ41は、PD39から出力された信号に基づき、LD31から出力されるレーザパワーが一定になるようにLDドライバ42に所定の信号を出力する。
偏心センサ14は、例えば光ディスク47の周囲のいずれかの位置に配置され、光ディスク47の偏心量を検出する。この検出信号はサーボ制御系40に出力され、後述するようにトラッキングサーボモジュール52によりトラッキング制御される。
次に、この光ディスク装置1の全体的な動作について説明する。例えば記録媒体となる光ディスク47が光ディスク装置1にセットされる。そうすると、サーボ制御系40により各サーボ制御がなされる。一方、LD31から出射されたレーザ光はコリメータレンズ32により平行光とされ、アナモフィックプリズム33により整形される。BS34に入射したレーザ光は、BS34によりそのままQWP43に入射する光と、集光レンズ38へ入射する光とに分割される。集光レンズ38に入射したレーザ光は上述のようにオートパワーコントローラ41によってレーザ光のパワーが一定に制御される。QWP43に入射した光は、このQWP43により直線偏光が円偏光とされ、色収差補正レンズ44により色収差が補正され、拡張用レンズ45及びコリメータレンズ46を介して集光素子5に入射する。
集光素子5に入射したレーザ光は、後述するように光ディスク47に近接場光として集光され、光ディスク47に信号を記録する。あるいは、光ディスク47に近接場光として集光されたレーザ光は、光ディスク47に記録された信号を読み出すために、光ディスク47からの反射光または回折光を受ける。光ディスク47から反射光または回折光は集光素子5を介して戻り光としてコリメータレンズ46、拡張用レンズ45、色収差補正レンズ44及びQWP43を介してBS34に入射する。BS34で全反射したレーザ光はウォラストンプリズム35及び集光レンズ36を介してPD37に入射する。PD37によりRF再生信号及びサーボ制御信号が得られ、サーボ制御信号はサーボ制御系40に入力されて各サーボ制御がなされる。
図2は、集光素子5と光ディスク47とを示した側面図である。集光素子5は光ディスク47に対向して配置されている。集光素子5は、SIL2と非球面レンズ3とがレンズホルダ4に収納されて構成され、2軸アクチュエータ6及びチルトアクチュエータ7によって可動となっている。
2軸アクチュエータ6は、集光素子5の上記トラッキング及びフォーカシングサーボを行う。トラッキングサーボにおいては、この2軸アクチュエータ6は集光素子5をディスク47の径方向に変位させる変位機構として機能する。2軸アクチュエータ6は、図においては、簡略して示しているが、例えば集光素子5に設けられた駆動用コイル6a、図示しない固定部側に設置されたマグネットやヨーク等を有している。チルトアクチュエータ7も同様に簡略して示しているが、例えば集光素子5に設けられた駆動用コイル7a、固定部側に設置されたマグネットやヨーク等を有している。上記駆動用コイル6a及び7aにそれぞれ駆動電流が流れることにより、トラッキングサーボ、フォーカシングサーボ、チルトサーボの制御が行われる。
図3は偏心センサ14の構成を示す図である。偏心センサ14は、レーザ光源18、ミラー15、対物レンズ17及び位置センサダイオード16を有する。レーザ光源18から出射したレーザ光は、ミラー15で反射し、対物レンズ17で絞られてディスク47の周縁部47bを照射する。当該周縁部47bからの反射光が対物レンズ17を介して位置センサダイオード16に入射する。ここで、ディスク47の周縁部47bからの反射光が対物レンズ17に入射する位置は、ディスク47の偏心に応じて、つまり、ディスク47の径方向Rにおける周縁部47bの変動に応じて変動する。例えば、ディスク周縁部47bがAからBに変動した場合、ディスク周縁部47bを照射した光の反射光の位置センサダイオード16が受光する位置は、図中(1)から(2)に変化する。位置センサダイオード16は、例えば2分割面の受光面を有し、当該2分割面で受光されるレーザ光量の差分の電圧を偏心信号20としてサーボ制御系40に出力する。
図4は、ディスク47の周縁部47bにおける偏心センサ14の測定ポジションと、偏心センサ14の出力信号20との関係を示す図である。図4より、両者は線形関係にあり、偏心センサ14の出力によりディスク47の偏心量に比例した信号を検出することができる。図4において(1)及び(2)で示すそれぞれの出力信号は、図3で示す(1)及び(2)で示したレーザ光による位置センサダイオード16の出力信号に対応している。
図5は、ディスク47の偏心を説明するための図である。図5(a)を参照して、偏心量がゼロであるディスクを使用する場合は、ディスク47の周縁部47bと偏心センサ14(あるいは、図3で示す位置センサダイオード16)との相対的な距離はdで一定である。しかし図5(b)に示すように、偏心量が正の場合では、当該距離は、d+Δとなり、このΔがディスク47の偏心量となる。図5(c)に示すように、偏心量が負の場合では、当該距離は、d−Δとなる。従って、偏心センサ14の出力を観察することで、例えば図6に示すように、偏心量に応じたディスク47の回転周期での信号が得られる。
したがって、図6において、適当な目標値r1を設定し、これを2軸アクチュエータ6に出力すれば、集光素子5をディスク47の偏心に追従させることが可能となる。
本実施の形態において、光ディスク47として図7に示すようないわゆる外径基準型のディスクを適用することが好ましい。つまり、ディスク47の周縁部47bで規定される円の中心と、当該円上の信号が記録されるエリアS(あるいはスパイラル状のトラックT)の中心Cが合致しているものとする。このように外径基準型ディスクであれば、外径による偏心量の計測値は、トラックTの偏心量の計測量と比例することになる。したがって、本実施の形態では、周縁部47bによる偏心量を検出することで、その偏心量に適当な係数で乗算された値がトラックTの偏心量であると推定することができる。これにより偏心サーボが可能となる。
図8は、トラッキングサーボモジュール52の制御システムの概要を示すブロック図である。この制御システムは、フィードフォワード制御部25と、フィードバック制御部26とを有する。フィードフォワード制御部25では、偏心センサ14から出力された偏心信号が予め設定された基準値(目標値)r1(図6参照)と比較されサーボフィルタ21に入力される。サーボフィルタ21は例えばローパスフィルタで構成される。サーボフィルタ21の出力は、2軸アクチュエータ6に入力される。このようなフィードフォワード制御によって、集光素子5はディスク47の偏心にある程度追従することができるようになる。
このようなフィードフォワード制御のもとで、フィードバック制御部26によるトラッキングサーボ制御が行われる。サーボフィルタ22は、フィードバック制御系が安定なシステムになるように設計され、例えば位相補償回路で構成される。フィードバック制御部26では、PD37で検出されるトラッキングエラー信号(例えばプッシュプル法による場合はプッシュプル信号)と基準値r2との偏差が取られ、この信号が駆動電圧としてこの2軸アクチュエータ6に入力される。図9は、一般的なトラッキングエラー信号を示したものであり、r2を目標値としてトラッキングサーボ制御が行われる。このようなトラッキングサーボ制御によって、集光素子5からのレーザ光のスポットはトラックのほぼ中心線上を追従するようになる。
なお、集光素子5のSIL2とディスク47のギャップは、上述したようにフォーカシングサーボ制御によって、ディスク47に近接場光として集光する距離に一定に保持される。
本実施の形態では、トラックの周期的な偏心量を予め推定しておき、その偏心量と、PD37からのトラッキングエラー信号とに基づきトラッキング制御することにより、ディスク47またはトラックの偏心量が大きくても正確にトラッキングすることができる。したがって、ディスクの記録密度が増大しても偏心量を厳しくする必要がなくなり、ディスク47の製造段階での負担も軽減することができる。
本実施の形態では、ディスク47の周囲に配置された偏心センサ14により偏心量を検出している。これにより、近接場光を利用して記録等する記録密度が大きいディスクであっても、確実にトラックの偏心量を推定することができ、安定してトラッキング制御することができる。しかも、本実施の形態によれば、従来のようにトラッキングエラー信号から偏心量を算出する場合に比べて簡単な構成で偏心量を検出することができる。
図10は本発明の他の実施の形態に係るトラッキングサーボモジュールの制御システムの概要を示すブロック図である。この実施の形態において、上記実施の形態で説明した箇所や機能等について同様なものは説明を簡略または省略し、異なる点を中心に説明する。
図10に示す制御システムは、サーボフィルタ21から出力される偏心信号がメモリ27に記憶されるように構成されている。エンコーダ29はスピンドルモータ48が例えば1回転するごとに所定数のパルス信号を生成する。パルスカウンタ30は、エンコーダ29から入力されるパルス信号のパルス数をカウントし、そのカウント値をメモリ27に出力する。メモリ27は、当該カウント値ごとにサーボフィルタ21からの偏心信号である偏心量を記憶する。
トラッキング制御動作のとき、例えばフィードフォワード制御部25において、少なくともディスク47の1回転分の偏心量をカウント値ごとに対応させてメモリ27に記憶させればよい。その後、フィードバック制御部26において、集光素子5のSIL2からレーザ光が集光するディスク47上の回転角度位置と、偏心センサ14がディスク47またはトラックの偏心量を計測するディスク47の回転角度位置とを一致させてメモリ27から読み出すようにすればよい。これにより、より正確なトラッキング制御を行うことができる。
本発明は以上説明した実施の形態には限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、本実施の形態では、フィードバック制御部26でのトラッキング制御方法をプッシュプル法とした。しかしこれに限らず、3ビーム法または位相差法であってもよい。
また、図3に偏心センサ14の構成を示したが、このような構成には限られず、ディスク周縁部47bのぶれ量を検出できればどのような形態であってもかまわない。
本発明の一実施の形態に係る光ディスク装置の構成を示す図である。 集光素子と光ディスクとを示す側面図である。 偏心センサの構成を示す図である。 ディスクの周縁部における偏心センサの測定ポジションと、偏心センサの出力信号との関係を示す図である。 ディスクの偏心を説明するための図である。 偏心センサで検出されるディスクの回転周期の偏心量を示す図である。 外径基準型のディスクを示す平面図である。 トラッキングサーボモジュールの制御システムの概要を示すブロック図である。 一般的なトラッキングエラー信号を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係るトラッキングサーボモジュールの制御システムの概要を示すブロック図である。
符号の説明
1…光ディスク装置
5…集光素子
6…2軸アクチュエータ
14…偏心センサ
25…フィードフォワード制御部
26…フィードバック制御部
27…メモリ
29…エンコーダ
30…パルスカウンタ
31…レーザダイオード(LD)
37…フォトディテクタ(PD)
47…ディスク
47b…ディスクの周縁部
48…スピンドルモータ
52…トラッキングサーボモジュール

Claims (5)

  1. 光を出射する光源と、
    信号を記録可能なディスクを回転させる回転機構と、
    前記回転機構により回転する前記ディスクに対向して配置され、前記光源から出射された光を近接場光として前記ディスクのトラック上に集光させることが可能な集光素子と、
    回転する前記ディスクのほぼ径方向に前記集光素子を変位させる変位機構と、
    前記トラック上に集光した光の戻り光を用いてトラッキングエラー信号を検出する手段と、
    回転する前記ディスクの前記トラックの周期的な前記径方向のぶれ量を推定する手段と、
    前記検出手段により検出された前記トラッキングエラー信号及び前記推定手段により推定された前記ぶれ量に基づき、前記トラックのほぼ中心線上に集光させるように前記変位機構を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 請求項1に記載の光ディスク装置であって、
    前記推定手段は、回転する前記ディスクの周囲に配置され、前記ディスクの周縁部の前記径方向における周期的な位置の変動量を検出するセンサを有することを特徴とする光ディスク装置。
  3. 請求項1に記載の光ディスク装置であって、
    前記回転機構による前記ディスクの回転に同期した所定数のパルス信号を生成する手段と、
    生成された前記パルス信号をカウントする手段と、
    カウントされた前記パルス信号のそれぞれのカウント値に、前記ディスクの少なくとも1回転分の推定された前記ぶれ量を対応付けて記憶する手段と
    をさらに具備することを特徴とする光ディスク装置。
  4. 請求項3に記載の光ディスク装置であって、
    前記制御手段は、
    推定された前記ぶれ量に基づき前記トラック上に集光させるように制御する第1の制御手段と、
    前記トラッキングエラー信号に基づき前記トラックのほぼ中心線上に集光させるように制御する第2の制御手段とを有し、
    前記記憶手段は、前記第2の制御手段により制御される前に、カウントされた前記パルス信号のそれぞれのカウント値に、前記ディスクの少なくとも1回転分の推定された前記ぶれ量を対応付けて記憶することを特徴とする光ディスク装置。
  5. 信号を記録可能なディスクに対向して配置された集光素子により、光源から出射された光を近接場光として該ディスクのトラック上に集光させるステップと、
    前記トラック上に集光した光の戻り光を用いてトラッキングエラー信号を検出するステップと、
    回転する前記ディスクの前記トラックの周期的な径方向のぶれ量を推定するステップと、
    検出された前記トラッキングエラー信号及び推定された前記ぶれ量に基づき、前記トラックのほぼ中心線上に集光させるように前記径方向における前記集光素子の位置を制御するステップと
    を具備することを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
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