JP2005215994A - 携帯電話端末のマルチメディア処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 各タスク21〜24に応じたプログラムを格納した低速プログラムメモリ26と、転送要求に応じて低速プログラムメモリ26から指定されたプログラムを抽出し、高速プログラムメモリ27に転送するDMAコントローラ28と、各タスクからの起動要求に応じてDMAコントローラ28に当該タスクのプログラムについての転送要求を行い、当該タスクが高速プログラムメモリ27に格納されたプログラムで実行されるようにタスクを起動するタスク切替手段29とを備えた。各タスクが起動する時に、起動するタスクが使用するプログラムのみを高速プログラムメモリに転送して動作させるようにしたため、システムLSIに実装する高速プログラムメモリ容量を削減し、システムLSIの回路規模を小さくすることができる。
【選択図】 図2
Description
また、一般的にマルチメディア機能を実現するために必要な高速メモリは、画像信号のフレームメモリ等、用途が特化されたものが多く、その機能が動作していない時には高速メモリも使用されない等、高速メモリを有効利用できない構成となっていた。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による携帯電話端末を示す機能ブロック図であり、図において、無線部1は、アンテナ1aを通じて通信ネットワークとの接続を行うものであり、アプリケーション処理部2は、相手端末からあるいは相手端末へのストリームデータを処理するものである。映像入力手段3は、カメラ等により構成され、映像出力手段4は、LCD(Liquid Crystal Disply)等により構成され、音声出力手段5は受話器等により構成され、音声入力手段6は、送話器等により構成されたものである。
また、アプリケーション処理部2において、回線インタフェース部7は、無線部1との間でマルチメディアデータの送受信を行い、多重分離部8は、回線インタフェース部7から受信する相手端末からのマルチメディアデータを画像データ、音声データおよび制御データに分離したり、自端末で圧縮符号化した画像データ、音声データおよび制御データを多重し、回線インタフェース部7に送信するものである。マルチメディア処理部9は、画像データおよび音声データの圧縮符号化および伸張復号処理を行うものである。メインCPU10は、CPUバス11を通じてアプリケーション処理部2全体を制御するものである。
データメモリ25a〜25dは、各タスクの処理時に画像データまたは音声データを格納するために用いられるものである。低速プログラムメモリ26は、各タスクに応じたプログラムを全て格納したものであり、高速プログラムメモリ27は、低速プログラムメモリ26にCPUバス11で接続され、各タスク21〜24が起動された時に起動されたタスクのプログラムを格納しておくものである。なお、この高速プログラムメモリ27の容量は、低速プログラムメモリ26に格納された複数のプログラムのうちの最も大きなプログラムサイズと同一容量を有するものである。
DMA(Direct Memory Access)コントローラ28は、転送要求に応じて低速プログラムメモリ26から指定されたプログラムを抽出し、CPUバス11を通じて高速プログラムメモリ27に転送するものである。タスク切替手段29は、各タスク21〜24から起動要求に応じてDMAコントローラ28に該当するタスクのプログラムについての転送要求を行い、該当するタスクがCPUバス11を通じて高速プログラムメモリ27に格納されたプログラムで実行されるようにタスクを起動するものである。
まず、携帯電話端末の動作を説明する。図1において、相手端末との間で回線が接続されると、相手端末から送られてくるストリームデータは、無線部1、回線インタフェース部7を経由して多重分離部8に入力される。多重分離部8では、ストリームデータから、画像データ、音声データおよび制御データを分離し、画像データおよび音声データをマルチメディア処理部9に出力する。マルチメディア処理部9では入力された画像データおよび音声データを伸張復号し、映像出力手段4および音声出力手段5に出力する。
また、自端末の画像データおよび音声データは、映像入力手段3および音声入力手段6からマルチメディア処理部9に入力され、圧縮符号化処理が行われ、多重分離部8に出力される。多重分離部8は、符号化された画像データ、音声データおよび制御データを多重し、回線インタフェース部7、無線部1を経由して相手端末へ送信する。
これらは、メインCPU10によりCPUバス11を通じて回線インタフェース部7、多重分離部8およびマルチメディア処理部9を制御することにより行われる。
また、各タスク21〜24は、同時に動作することはなく、タスク切替手段29からの起動指示に従って決められた時間だけ動作する。タスク切替手段29は、各タスク21〜24を起動する前に、DMAコントローラ28に対してコピー元アドレスおよびコピー先アドレスを設定し、DMAコントローラ28ではその設定に応じて、起動するタスクのプログラムを低速プログラムメモリ26からCPUバス11を通じて高速プログラムメモリ27へDMA転送する。
図3において、タスク切替手段29が起動されると(ステップST1)、タスク切替手段29は、タスク起動要求の有無を定周期で判定する。タスク起動要求がない場合は定周期タイマ(ステップST2)毎にタスク起動要求有無判定を繰り返す(ステップST3)。タスク起動要求が有った場合は、どのタスクからの起動要求かを判定する。まず、優先順位の高いビデオデコードタスク22からの起動要求の有無を判定する(ステップST4)。有りの場合はビデオデコーダのプログラムを低速プログラムメモリ26から高速プログラムメモリ27へDMA転送し、ビデオデコードタスク22を起動する(ステップST5)。無しの場合は次に優先順位の高いオーディオデコードタスク24の起動要求の有無を判定する(ステップST6)。有りの場合はオーディオデコーダのプログラムを低速プログラムメモリ26から高速プログラムメモリ27へDMA転送し、オーディオデコードタスク24を起動する(ステップST7)。無しの場合は次に優先順位の高いオーディオエンコードタスク23の起動要求の有無を判定する(ステップST8)。有りの場合はオーディオエンコーダのプログラムを低速プログラムメモリ26から高速プログラムメモリ27へDMA転送し、オーディオエンコードタスク23を起動する(ステップST9)。無かった場合は最も優先順位の低いビデオエンコードタスク21のプログラム転送とビデオエンコードタスク21の起動が行われる(ステップST10)。各タスクの起動が完了すると、定周期タイマ(ステップST11)後にタスク起動要求の有無判定(ステップST3)に戻る。
タスク切替手段29は、定周期のタイミングで、各タスク21〜24の起動要求をモニタしている。各タスク21〜24から起動要求が有ると、タスク切替手段29は、次のタスク切替タイミングで低速プログラムメモリ26から高速プログラムメモリ27へ起動するプログラムを転送し、タスクを起動する。図4の場合、まず、ビデオエンコードタスク21の起動要求が最初に上がっているため、次のタスク切替タイミング(2)でビデオエンコーダのプログラムを高速プログラムメモリ27へ転送し、ビデオエンコードタスク21を起動する。
ビデオエンコーダ起動要求がタスク切替タイミング(2)で受け付けられた後、次のタスク切替タイミング(3)で、優先順位の高いオーディオエンコーダの起動要求が受け付けられる。すると、ビデオエンコードタスク21は処理を一時中断する。その際、ビデオエンコードタスク21の処理は完了していないため、起動要求は下げない。次のタスク切替タイミング(4)で、さらに、優先順位の高いオーディオデコードタスク24の起動要求が受け付けられる。その時、オーディオエンコーダの処理は完了しているため、起動要求は下げる。タスク切替タイミング(6)ではビデオデコーダの起動要求が受け付けられ、オーディオデコーダの処理が完了する。このように、優先順位の高いタスクが処理されるため、ビデオエンコードタスク21はタスク切替タイミング(11)まで一時中断される。タスク切替タイミング(11)にて、他のタスクの起動要求が全て下がるため、ビデオエンコードタスク21の処理が再開される。
このように、各タスク21〜24の切替えが行われる直前にタスク切替時間Jが挿入される。タスク切替時間Jの間に、DMAコントローラ28は低速プログラムメモリ26からCPUバス11を通じて高速プログラムメモリ27にその後に実行されるタスクのプログラムを転送する。以上のような流れによって、マルチメディア処理部9では複数のタスク21〜24を1つの高速プログラムメモリ27上で実行することが可能となる。
また、一般に低速プログラムメモリ26はシステムLSIの外付けとすることが可能なため、システムLSIの回路規模を小さくすることが可能となり、安価なシステムLSIを実現することができる。
また、上記実施の形態1では、各タスク21〜24に入出力するデータを格納するデータメモリ25a〜25dは、それぞれのタスク毎に独立に持つ構成としたが、そのタスクが次に起動された時に使用しないデータ(前フレームのデータ等)は、不要となるので上書きすることが可能である。これらのデータ領域をDMAコントローラ28でタスク切替えタイミングと同期して切替えることで、データメモリ25a〜25dの容量も削減することが可能となる。
さらに、上記実施の形態1では、テレビ電話機能を実現するマルチメディア処理部9について説明したが、地上波ディジタル放送を受信し、画像・音声を再生する地上波ディジタル放送受信部のビデオデコーダ、オーディオデコーダを実現する場合でも同様の構成とすることが可能であり、同様の効果が得られる。
さらに、自端末のカメラで撮影した動画を符号化して蓄積し、蓄積した動画を復号して再生する、動画蓄積/再生処理部のビデオエンコーダ、オーディオエンコーダ、ビデオデコーダ、オーディオデコーダを実現する場合でも同様の構成とすることが可能であり、同様の効果が得られる。
さらに、自端末のカメラで撮影した静止画を符号化して蓄積し、蓄積した静止画を復号して再生する、静止画蓄積/再生処理部のビデオエンコーダ、ビデオデコーダを実現する場合でも同様の構成とすることが可能であり、同様の効果が得られる。
図5はこの発明の実施の形態2による携帯電話端末のマルチメディア処理装置を示す機能ブロック図であり、図において、高速プログラムメモリ(第1の高速プログラムメモリ)27aおよび高速プログラムメモリ(第2の高速プログラムメモリ)27bは、低速プログラムメモリ26にCPUバス11で接続され、各タスク21〜24が起動された時に起動されたタスクのプログラムを格納しておくものである。なお、この高速プログラムメモリ27a,27bの容量は、低速プログラムメモリ26に格納された複数のプログラムのうちの最も大きなプログラムサイズと同一容量を有するものである。
タスク切替手段31は、各タスク21〜24からの起動要求に応じて該当するタスクのプログラムの転送先が高速プログラムメモリ27a,27bで交互になるようにDMAコントローラ28に転送要求を行い、該当するタスクがCPUバス11を通じて高速プログラムメモリ27a,27bに格納されたプログラムで交互に実行されるようにタスクを起動するものである。
その他の構成については、図2と同一である。
上記実施の形態1では、高速プログラムメモリが1つしかなかったため、タスクの切替時間に、DMAコントローラ28によるプログラム転送時間が含まれていた。従って、CPUバス11のタスク占有率が高い場合には、DMAコントローラ28のプログラム転送時間を設ける余裕が無くなる場合がある。このような課題を解決するために高速プログラムメモリをもう1つ実装する。図5は高速プログラムメモリ27a,27bの2つ実装した場合の例である。
図6はこの発明の実施の形態2によるマルチメディア処理装置のタスク切替え、プログラムの入替えシーケンスを示すタイミングチャートであり、CPUバスの下に高速プログラムメモリ27aと高速プログラムメモリ27bの状態を示している。また、ここでのJには、タスクの切替時間が含まれておらず、低速プログラムメモリ26から高速プログラムメモリ27a,27bへのプログラムの転送に要する時間のみを表す。
タスク切替手段31では、各タスク21〜24から起動要求に応じて該当するタスクのプログラムの転送先が高速プログラムメモリ27a,27bで交互になるようにDMAコントローラ28に転送要求を行い、DMAコントローラ28では、その転送要求に応じてプログラムを高速プログラムメモリ27a,27bに交互に転送する。また、タスク切替手段31では、タスクの切替タイミングと同期して使用される高速プログラムメモリ27a,27bを交互に切替える。
このように、片方の高速プログラムメモリがタスクで使用中の場合でも、もう片方の高速プログラムメモリは未使用のため、プログラムの転送はタスクの起動要求タイミングから開始することができる。
図7はこの発明の実施の形態3による携帯電話端末のマルチメディア処理装置を示す機能ブロック図であり、図において、DMAバス32は、低速プログラムメモリ26、高速プログラムメモリ27a,27bおよびDMAコントローラ28間を接続するものであり、DMAコントローラ28による低速プログラムメモリ26から高速プログラムメモリ27a,27bへのプログラムの転送をこのDMAバス32を用いて行われるようにしたものである。
その他の構成については、図5と同一である。
上記実施の形態2では、タスク起動要求タイミングからプログラム転送を開始することが可能なため、プログラム転送時間をタスク処理の少しの空き時間等に分散させることが可能であったが、タスク処理がCPUバス11をほとんど占有するようなシステムの場合、プログラム転送時間が全く取れなくなる可能性がある。このような課題を解決するためにDMAコントローラ28の専用バスであるDMAバス32を設けることにより、CPUバス11の占有率を全く意識することなくプログラム転送を行うことが可能となる。
図7において、DMAコントローラ28により、低速プログラムメモリ26から高速プログラムメモリ27a,27bへのプログラム転送は、タスク処理が行われていない、すなわち、プログラムが実行中でない高速プログラムメモリにDMAバス32を介して行われる。従ってその間もCPUバス11を介してタスク処理が実行可能である。
Claims (4)
- マルチメディアの各種情報を処理する各タスクに応じたプログラムを格納した低速プログラムメモリと、
上記低速プログラムメモリにCPUバスで接続される高速プログラムメモリと、
転送要求に応じて上記低速プログラムメモリから指定されたプログラムを抽出し、上記CPUバスを通じて上記高速プログラムメモリに転送するDMAコントローラと、
各タスクからの起動要求に応じて上記DMAコントローラに該当するタスクのプログラムについての転送要求を行い、該当するタスクが上記CPUバスを通じて上記高速プログラムメモリに格納されたプログラムで実行されるようにタスクを起動するタスク切替手段とを備えた携帯電話端末のマルチメディア処理装置。 - マルチメディアの各種情報を処理する各タスクに応じたプログラムを格納した低速プログラムメモリと、
上記低速プログラムメモリにCPUバスで接続される第1の高速プログラムメモリと、
上記低速プログラムメモリに上記CPUバスで接続される第2の高速プログラムメモリと、
転送要求に応じて上記低速プログラムメモリから指定されたプログラムを抽出し、上記CPUバスを通じて上記第1または第2の高速プログラムメモリに転送するDMAコントローラと、
各タスクからの起動要求に応じて該当するタスクのプログラムの転送先が上記第1および第2の高速プログラムメモリで交互になるように上記DMAコントローラに転送要求を行い、該当するタスクが上記CPUバスを通じてそれら第1および第2の高速プログラムメモリに格納されたプログラムで交互に実行されるようにタスクを起動するタスク切替手段とを備えた携帯電話端末のマルチメディア処理装置。 - マルチメディアの各種情報を処理する各タスクに応じたプログラムを格納した低速プログラムメモリと、
上記低速プログラムメモリにDMAバスで接続される第1の高速プログラムメモリと、
上記低速プログラムメモリに上記DMAバスで接続される第2の高速プログラムメモリと、
転送要求に応じて上記低速プログラムメモリから指定されたプログラムを抽出し、上記DMAバスを通じて上記第1または第2の高速プログラムメモリに転送するDMAコントローラと、
各タスクからの起動要求に応じて該当するタスクのプログラムの転送先が上記第1および第2の高速プログラムメモリのうちの格納されたプログラムが実行中でない高速プログラムメモリになるように上記DMAコントローラに転送要求を行い、該当するタスクがCPUバスを通じてそれら第1および第2の高速プログラムメモリに格納されたプログラムで交互に実行されるようにタスクを起動するタスク切替手段とを備えた携帯電話端末のマルチメディア処理装置。 - 高速プログラムメモリは、
低速プログラムメモリに格納された複数のプログラムのうちの最も大きなプログラムサイズと同一容量を有するものとしたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の携帯電話端末のマルチメディア処理装置。
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CN114137882A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-03-04 | Oppo广东移动通信有限公司 | 无线设备的控制方法及无线设备 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH05274154A (ja) * | 1992-03-27 | 1993-10-22 | Mitsubishi Electric Corp | プログラムロード方法およびメモリバックアップ方法 |
JPH11345194A (ja) * | 1998-06-02 | 1999-12-14 | Japan Radio Co Ltd | 携帯電話機 |
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2004
- 2004-01-29 JP JP2004021904A patent/JP2005215994A/ja active Pending
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