JP2007304832A - メモリアクセス制御装置、メモリアクセスシステム、情報再生装置及び電子機器 - Google Patents

メモリアクセス制御装置、メモリアクセスシステム、情報再生装置及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 メモリを介して、簡素な構成で高速に通信データのやり取りを実現するメモリアクセス制御装置、メモリアクセスシステム、情報再生装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】 メモリアクセス制御装置12は、メモリ20と、メモリ20へのアクセスを監視するアクセス監視部30とを含む。アクセス監視部30は、ライト処理回路40のライトアドレスをラッチするライトアドレスラッチ32と、リード処理回路50のリードアドレスをラッチするリードアドレスラッチ34とを有する。メモリ20には、リードアドレスラッチ34のリードアドレスに追い越されないようにライト処理回路40が生成したライトアドレスに基づいてデータが書き込まれる。またメモリ20から、ライトアドレスラッチ32のライトアドレスを追い越さないようにリード処理回路50が生成したリードアドレスに基づいてデータが読み出される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、メモリアクセス制御装置、メモリアクセスシステム、情報再生装置及び電子機器に関する。
地上アナログ放送に替わって登場する地上デジタル放送では、画像及び音声の高品質化に加えて種々の新サービスの提供に期待が寄せられている。地上デジタル放送の導入によって新たに提供されるサービスの1つに、携帯端末向けサービスとして、いわゆる「1セグメント放送」がある。「1セグメント放送」では、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調方式で変調されたデジタル変調波をOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式で多重化することで、携帯端末の移動時でも安定した放送受信が可能となる。
このような携帯端末の一例として、携帯電話機がある。携帯電話機に「1セグメント放送」の受信機能を付加する場合、圧縮処理後の映像データ及び音声データが多重化されたトランスポートストリームの分離処理や分離処理後のデータのデコード処理を行う。このとき、映像データのデコード処理を行う処理部と音声データのデコード処理を行う処理部との間で通信を行って、デコード処理後の映像データ及び音声データを、同期をとりながら再生する。或いは、ホストCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)と上記のいずれかの処理部との間で通信を行って、デコード処理後の映像データ及び音声データを、同期をとりながら再生する。
このような2つの処理部間の通信を行うシステムとして、例えば処理部間でシリアル転送を行う構成が考えられる。この構成では、処理部間にメモリ(バッファ)を設ける必要がなくなる。
これに対して、例えば特許文献1及び特許文献2には、2つの処理部間にメモリを設けて通信を行うシステムが開示されている。
特許文献1には、2つのCPUから共通にアクセスできる共有メモリ内に、各CPUに対して割り込みを発生するエリアが設けられるシステムが開示されている。このエリアにCPUがアクセスすると、デコード手段によって各CPUに個別に割り込みが通知されるようになっている。このため、CPUは、伝送先のCPUに対応するエリアにアクセスすることで、伝送先のCPUに割り込みを通知することができ、この割り込みを受けた伝送先のCPUが、共有メモリ内の伝送データを読み込むことで、リアルタイムなデータ伝送を実現させている。
また特許文献2には、第1及び第2の機能デバイスから共通にアクセスできる共有メモリのアドレス空間を複数のブロックに分割し、各機能デバイスがアクセスするブロックを判定するようにしたシステムが開示されている。こうすることで、各機能デバイスがアクセスするブロックが異なると判定した場合には、同時アクセスを許可できる。
特開平8−16535号公報 特開2002−358232号公報
しかしながら、処理部間にメモリを設けることなくシリアル転送を行う場合、両処理部にシリアルインタフェース回路を設ける必要がある。また、処理部間に、専用のシリアル信号線を接続する必要が生じ、構成が複雑化し、コスト高を招いてしまう。
また特許文献1に開示されているシステムでは、割り込み信号により、他方の処理部に通知されるため、割り込み処理を実行する際のオーバーヘッド等により処理時間がかかってしまうという問題がある。
更に特許文献2に開示されているシステムでは、両機能デバイス間で、通信データのやり取りを行う場合には、1つのブロックを共有するしかないため、両機能デバイス間で通信データのやり取りに要する時間が従来と変わらないという問題がある。
本発明は、以上のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、メモリを介して、簡素な構成で高速に通信データのやり取りを実現するメモリアクセス制御装置、メモリアクセスシステム、情報再生装置及び電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、
互いに独立して制御されるライト処理回路及びリード処理回路によりアクセスされるメモリと、
前記メモリへのアクセスを監視するアクセス監視部とを含み、
前記アクセス監視部が、
前記ライト処理回路が前記メモリにデータを書き込む際に出力したライトアドレスをラッチするライトアドレスラッチと、
前記リード処理回路が前記メモリからデータを読み出す際に出力したリードアドレスをラッチするリードアドレスラッチとを有し、
前記メモリは、
前記リードアドレスラッチから読み出された前記リードアドレスに追い越されないように前記ライト処理回路により生成された前記メモリのライトアドレスに基づいて、データが書き込まれると共に、
前記ライトアドレスラッチから読み出された前記ライトアドレスを追い越さないように前記リード処理回路により生成された前記メモリのリードアドレスに基づいて、データが読み出されるメモリアクセス制御装置に関係する。
また本発明に係るメモリアクセス制御装置では、
前記ライトアドレスラッチは、
前記ライト処理回路による前記メモリへのデータ書き込み処理終了時のライトアドレスをラッチすることができる。
また本発明に係るメモリアクセス制御装置では、
前記リードアドレスラッチは、
前記リード処理回路による前記メモリからのデータ読み出し処理終了時のリードアドレスをラッチすることができる。
また本発明に係るメモリアクセス制御装置では、
前記ライト処理回路からのライト要求に対応して、前記ライト処理回路に対してライト承認が出力される場合に、
前記ライトアドレスラッチは、前記ライト承認が出力された時点のライトアドレスをラッチすることができる。
また本発明に係るメモリアクセス制御装置では、
前記リード処理回路からのリード要求に対応して、前記リード処理回路に対してリード承認が出力される場合に、
前記リードアドレスラッチは、前記リード承認が出力された時点のリードアドレスをラッチすることができる。
上記のいずれかの発明においては、ライト処理回路又はリード処理回路によるメモリへのアクセスが、アクセス監視部によって監視される。そして、アクセス監視部は、ライト処理回路によるライトアドレス又はリード処理回路によるリードアドレスを取り込む。その上、アクセス監視部が取り込んだライトアドレスはリード処理回路により読み出し可能に構成されると共に、アクセス監視部が取り込んだリードアドレスはライト処理回路により読み出し可能に構成される。
従って、ライト処理回路は、自分の都合のよいタイミングでリードアドレスを読み出し、自身のライトアドレスと比較することで、ライト処理が可能か否かを判断することができる。しかも、アクセス監視部からリードアドレスを1度だけ読み出せばよいので、ポーリング動作も不要にでき、割り込み通知によるオーバーヘッド時間を削減できるだけでなく、ライト処理回路の処理負荷を大幅に軽減することができる。
また、リード処理回路は、自分の都合のよいタイミングでライトアドレスを読み出し、自身のリードアドレスと比較することで、リード処理が可能か否かを判断することができる。しかも、アクセス監視部からライトアドレスを1度だけ読み出せばよいので、ポーリング動作も不要にでき、割り込み通知によるオーバーヘッド時間を削減できるだけでなく、リード処理回路の処理負荷を大幅に軽減することができる。
また本発明に係るメモリアクセス制御装置では、
前記メモリが、リングバッファ構造を有していてもよい。
本発明によれば、ライト処理回路がメモリに書き込む連続したデータを、新たな処理を付加することなく、リード処理回路が読み出すことができるようになる。
また本発明は、
メモリと、
前記メモリに対してデータを書き込む処理を行うライト処理回路と、
前記メモリからデータを読み出す処理を行うリード処理回路と、
前記メモリへのアクセスを監視するアクセス監視部とを含み、
前記アクセス監視部が、
前記ライト処理回路が前記メモリにデータを書き込む際に出力したライトアドレスをラッチするライトアドレスラッチと、
前記リード処理回路が前記メモリからデータを読み出す際に出力したリードアドレスをラッチするリードアドレスラッチとを有し、
前記ライト処理回路は、
前記リードアドレスラッチから読み出された前記リードアドレスに追い越されないように前記メモリのライトアドレスを生成し、該アドレスに基づいて前記メモリにデータを書き込む処理を行い、
前記リード処理回路は、
前記ライトアドレスラッチから読み出された前記ライトアドレスを追い越さないように前記メモリのリードアドレスを生成し、該アドレスに基づいて前記メモリからデータを読み出す処理を行うメモリアクセスシステムに関係する。
また本発明に係るメモリアクセスシステムでは、
前記ライト処理回路は、
前記メモリの書き込み可能領域が、前記メモリに書き込むデータサイズ以下であると判断したときに、データのライト処理を停止し、
前記リード処理回路は、
前記メモリに読み出し可能なデータがないことを条件に、データのリード処理を停止することができる。
上記のいずれかの発明によれば、簡素な制御で、高速にデータのやり取りが可能なメモリアクセスシステムを提供できる。
また本発明は、
映像データ及び音声データの少なくとも1つを再生するための情報再生装置であって、
上記のいずれか記載のメモリアクセス制御装置と、
映像データを生成するための第1のTS(Transport Stream)パケット、音声データを生成するための第2のTSパケット、前記第1及び第2のTSパケット以外の第3のTSパケットを、トランスポートストリームから抽出する分離処理部と、
前記第1の記憶領域から読み出された前記第1のTSパケットに基づいて前記映像データを生成する映像デコード処理を行う映像デコーダと、
前記第2の記憶領域から読み出された前記第2のTSパケットに基づいて前記音声データを生成する音声デコード処理を行う音声デコーダとを含み、
前記メモリアクセス制御装置のメモリが、
前記第1のTSパケットが格納される第1の記憶領域と、
前記第2のTSパケットが格納される第2の記憶領域と、
前記第3のTSパケットが格納される第3の記憶領域と、
前記第1のTSパケットを用いて生成される第1のPES(Packetized Elementary Stream)パケットからPESヘッダを削除した映像用ES(Elementary Stream)データが格納される第4の記憶領域とを有し、
前記映像デコーダが、
前記第1のTSパケットから前記第1のPESパケットを生成し、該第1のPESパケットから前記PESヘッダを削除する処理を行った後、前記映像用ESデータを前記第4の記憶領域に格納し、その後、該第4の記憶領域から読み出した映像用ESデータに基づいて前記映像デコード処理を行い、
前記映像デコード処理及び前記音声デコード処理の少なくとも1つの処理開始を指示するホストによって、映像用ESデータが前記第4の記憶領域に格納される場合に、
前記ホストが前記ライト処理回路であり、前記映像デコーダが前記リード処理回路である情報再生装置に関係する。
また本発明に係る情報再生装置では、
前記メモリが、
前記第2のTSパケットを用いて生成される第2のPESパケットからPESヘッダを削除した音声用ESデータが格納される第5の記憶領域とを有し、
前記音声デコーダが、
前記第2のTSパケットから前記第2のPESパケットを生成し、該第2のPESパケットから前記PESヘッダを削除する処理を行った後、前記音声用ESデータを前記第5の記憶領域に格納し、その後、該第5の記憶領域から読み出した音声用ESデータに基づいて前記音声デコード処理を行い、
前記ホストによって、音声用ESデータが前記第5の記憶領域に格納される場合に、
前記ホストが前記ライト処理回路であり、前記音声デコーダが前記リード処理回路であってもよい。
また本発明に係る情報再生装置では、
前記映像デコーダが、前記第1の記憶領域から前記第1のTSパケットを、前記音声デコーダとは独立して読み出し、該第1のTSパケットに基づいて前記映像デコード処理を行うと共に、
前記音声デコーダが、前記第2の記憶領域から前記第2のTSパケットを、前記映像デコーダとは独立して読み出し、該第2のTSパケットに基づいて前記音声デコード処理を行うことができる。
上記のいずれかの発明によれば、上記の効果に加えて、処理能力の低い処理回路を用いて低消費電力で、処理負荷の重いデコード処理を実現する情報再生装置を提供できる。
また本発明に係る情報再生装置では、
前記映像データ及び音声データのうち前記映像データのみを再生するときは、前記音声デコーダの動作を停止させ、
前記映像データ及び音声データのうち前記音声データのみを再生するときは、前記映像デコーダの動作を停止させることができる。
本発明によれば、情報再生装置のより一層の低消費電力化を実現できる。
また本発明は、
上記のいずれか記載の情報再生装置と、
前記情報再生装置に対し、前記映像デコード処理及び前記音声デコード処理の少なくとも1つの処理開始を指示するホストとを含む電子機器に関係する。
また本発明は、
チューナと、
前記チューナからのトランスポートストリームが供給される上記のいずれか記載の情報再生装置と、
前記情報再生装置に対し、前記映像デコード処理及び前記音声デコード処理の少なくとも1つの処理開始を指示するホストとを含む電子機器に関係する。
上記のいずれかの発明によれば、上記の効果に加えて、処理負荷の重い1セグメント放送の再生処理を低消費電力で実現できる電子機器を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. メモリアクセスシステム
図1に、本実施形態におけるメモリアクセス制御装置を含むメモリアクセスシステムの構成例のブロック図を示す。
メモリアクセスシステム10は、メモリ20と、メモリ20へのアクセスを監視するアクセス監視部30とを含む。更に、メモリアクセスシステム10は、メモリ20内の同一のメモリ領域(記憶領域、メモリ空間)をアクセスするライト処理回路40及びリード処理回路50を含む。
ライト処理回路40は、例えばCPUを含み、図示しないメモリに格納されたプログラムを読み込んで該プログラムを実行することで、メモリ20へのデータのライト処理を実現する。このようなライト処理回路40の機能は、CPUにより実現されるものに限定されるものではなく、ロジック回路等のハードウェアのみで実現されてもよい。
ライト処理回路40は、ライト処理を開始する際に、ライトリクエストWREQ、ライトアドレスWAD、ライトデータWDをメモリ20に対して出力する。そして、ライトリクエストWREQに対応して、メモリ20からライト承認WACKが返ると、ライト処理回路40は、メモリ20へのライト処理が完了したことを認識する。
リード処理回路50は、例えばCPUを含み、図示しないメモリに格納されたプログラムを読み込んで該プログラムを実行することで、メモリ20からのデータのリード処理を実現する。このようなリード処理回路50の機能は、CPUにより実現されるものに限定されるものではなく、ロジック回路等のハードウェアのみで実現されてもよい。
リード処理回路50は、リード処理を開始する際に、リードリクエストRREQ、リードアドレスRADをメモリ20に対して出力する。そして、リードリクエストRREQに対応して、メモリ20からリード承認RACKが返ると、リード処理回路50は、メモリ20からのリードデータRDを取り込み、リード処理を完了させる。
このようなライト処理回路40及びリード処理回路50は、互いに独立して制御される。即ち、ライト処理回路40によるメモリ20へのライト処理は、リード処理回路50によるメモリ20へのリード処理とは非同期で行われる。
アクセス監視部30は、ライトアドレスラッチ32と、リードアドレスラッチ34とを含む。
ライトアドレスラッチ32には、ライト処理回路40がメモリ20にデータを書き込む際に出力したライトアドレスWADがラッチされる。より具体的には、ライトアドレスラッチ32は、ライト処理回路40によるメモリ20へのデータ書き込み処理終了時のライトアドレスWADをラッチする。そのため、ライトアドレスラッチ32は、ライト承認WACKが出力された時点のライトアドレスWADをラッチすることが望ましい。
リードアドレスラッチ34には、リード処理回路50がメモリ20からデータを読み出す際に出力したリードアドレスRADがラッチされる。より具体的には、リードアドレスラッチ34は、リード処理回路50によるメモリ20からのデータ読み出し処理終了時のリードアドレスRADをラッチする。そのため、リードアドレスラッチ34は、リード承認RACKが出力された時点のリードアドレスRADをラッチすることが望ましい。
図2に、図1のアクセス監視部30の動作例のタイミング図を示す。
ライト処理を開始する際に、ライト処理回路40が、メモリ20に対してライトリクエストWREQと、ライトアドレスWAD(図2では、0x0001(16進数))とを出力する。そして、データの書き込み準備が完了したメモリ20は、ライトリクエストWREQに対応してライト承認WACKを出力し、ライト処理が完了したことを通知する。
ライト承認WACKを受け付けたライト処理回路40は、ライトリクエストWREQを非アクティブにする。そして、アクセス監視部30のライトアドレスラッチ32は、ライト承認WACK(アクティブHigh)に同期して、ライトアドレスWADを取り込む。
図2では、ライト側について示したが、リード側も同様である。即ち、リード処理の完了と同時にリード承認RACKがアクティブなると、アクセス監視部30のリードアドレスラッチ34は、該リード承認RACK(アクティブHigh)に同期して、リードアドレスRADを取り込む。
そして、図1において、ライト処理回路40は、リードアドレスラッチ34からリードアドレスRADを読み出す。そして、ライト処理回路40は、該リードアドレスRADに追い越されないようにメモリ20のライトアドレスWADを生成し、該アドレスに基づいてメモリ20にデータを書き込む処理を行う。また、リード処理回路50は、ライトアドレスラッチ32からライトアドレスWADを読み出す。そして、リード処理回路50は、該ライトアドレスWADを追い越さないようにメモリ20のリードアドレスRADを生成し、該アドレスに基づいてメモリ20からデータを読み出す処理を行う。
即ち、メモリ20は、リードアドレスラッチ34から読み出されたリードアドレスに追い越されないようにライト処理回路40により生成されたメモリ20のライトアドレスWADに基づいて、データが書き込まれる。また、メモリ20は、ライトアドレスラッチ32から読み出されたライトアドレスWADを追い越さないようにリード処理回路50により生成されたメモリ20のリードアドレスRADに基づいて、データが読み出される。
図1において、メモリ20及びアクセス監視部30をメモリアクセス制御装置12ということができる。
上記のような構成によれば、ライト処理回路40又はリード処理回路50によるメモリ20へのアクセスが、アクセス監視部30によって監視される。そして、アクセス監視部30は、ライト処理回路40によるライトアドレス又はリード処理回路50によるリードアドレスを取り込む。その上、アクセス監視部30が取り込んだライトアドレスはリード処理回路50により読み出し可能に構成されると共に、アクセス監視部30が取り込んだリードアドレスはライト処理回路40により読み出し可能に構成される。
従って、ライト処理回路40は、自分の都合のよいタイミングでリードアドレスを読み出し、自身のライトアドレスと比較することで、ライト処理が可能か否かを判断することができる。しかも、アクセス監視部30からリードアドレスを1度だけ読み出せばよいので、ポーリング動作も不要にでき、割り込み通知によるオーバーヘッド時間を削減できるだけでなく、ライト処理回路40の処理負荷を大幅に軽減することができる。
また、リード処理回路50は、自分の都合のよいタイミングでライトアドレスを読み出し、自身のリードアドレスと比較することで、リード処理が可能か否かを判断することができる。しかも、アクセス監視部30からライトアドレスを1度だけ読み出せばよいので、ポーリング動作も不要にでき、割り込み通知によるオーバーヘッド時間を削減できるだけでなく、リード処理回路50の処理負荷を大幅に軽減することができる。
次に、本実施形態におけるメモリアクセスシステムの各部についてより具体的に説明する。なお、以下では、メモリ20に対して、パケット(データ)のライト処理及びリード処理が行われるものとして説明する。
1.1 メモリ
図3に、図1のメモリ20の説明図を示す。
メモリ20の記憶領域は、スタートアドレスSAとエンドアドレスEAとにより特定される領域であり、ライト処理回路40及びリード処理回路50は、この領域内をアクセスする。
ライト処理回路40は、ライト処理回路40内で管理されるライトポインタWPに基づいて、スタートアドレスSAとエンドアドレスEAとにより特定される領域内のライトアドレスWADを生成する。リード処理回路50は、リード処理回路50内で管理されるリードポインタRPに基づいて、スタートアドレスSAとエンドアドレスEAとにより特定される領域内のリードアドレスRADを生成する。
このようなメモリ20は、いわゆるリングバッファ構造を有している。
図4に、メモリ20のリングバッファ構造の説明図を示す。
ライト処理回路40は、パケットの1パケット長単位で更新される、メモリ20のライトポインタを管理する。従って、ライト処理回路40は、例えばライトポインタWP1を用いてパケットの書き込み制御が行われると、ライトポインタWP1に、1パケット長を加算したアドレス値を有するライトポインタWP2を生成し、管理する。こうして、ライト処理回路40は、書き込み制御が行われるたびに、ライトポインタWP1、WP2、WP3、・・・とライトポインタを更新していく。そして、更新後のライトポインタにより特定されるアドレス値がメモリ20の記憶領域を超えた場合、再びライトポインタWP1に戻る。
ライト処理回路40は、このように管理されるライトポインタに基づいて、ライトアドレスを生成する。例えば、ライト処理回路40は、ライトポインタWP1に基づいて、ライトアドレスWad1-1を生成し、順次、ライトアドレスWad2-1、Wad3-1、・・・を生成していく。また、ライトポインタが更新されると、ライト処理回路40は、ライトポインタWP2に基づいて、ライトアドレスWad1-2を生成し、順次、ライトアドレスWad2-2、Wad3-2、・・・を生成していく。
リード処理回路50は、メモリ20から読み出されるデータ長単位で更新される、メモリ20のリードポインタを管理する。従って、リード処理回路50は、例えばリードポインタRP1を用いてパケットの読み出し制御が行われると、リードポインタRP1に、読み出しデータ長を加算したアドレス値を有するリードポインタRP2を生成し、管理する。こうして、リード処理回路50は、読み出し制御が行われるたびに、リードポインタRP1、RP2、RP3、・・・とリードポインタを更新していく。そして、更新後のリードポインタにより特定されるアドレス値がメモリ20の記憶領域を超えた場合、再びリードポインタRP1に戻る。
このようなリングバッファ構造を有することで、ライト処理回路40がメモリ20に書き込む連続したデータを、新たな処理を付加することなく、リード処理回路50が読み出すことができるようになる。
ところで、メモリ20の記憶領域を仮想的に2倍に増やすために、ライト処理回路40及びリード処理回路50の各処理回路は、signフラグを管理している。
図5(A)、図5(B)、図5(C)に、signフラグの説明図を示す。
まず、signフラグが「0」の状態で、ライト処理回路40がライトポインタWPに対応したメモリ20の書き込み位置にデータを書き込んだ後、該ライトポインタWPが更新される。このとき、更新後のライトポインタWPに対応したメモリ20の書き込み位置がメモリ20のエンドアドレスEAを超えていないものとすると、次のデータ書き込み時には、signフラグを「0」に保持したまま、該書き込み位置にデータを書き込み、ライトポインタWPを更新する。
ここで、更新後のライトポインタWPに対応したメモリ20の書き込み位置がメモリ20のエンドアドレスEAを超えている場合、メモリ20が図4に示すようにリングバッファ構造を有しているため、再びスタートアドレスSAを基準にライトアドレスを求める。そして、次のデータ書き込み時には、上記のように求めたライトアドレスにより特定される書き込み位置にデータを書き込む。このとき、signフラグをトグルさせて「1」に設定した状態とする。
この後、ライトポインタWPに対応した書き込み位置が再びエンドアドレスEAを超えない間は、signフラグが「1」の状態で、データの書き込みが行われる。
そして、再び、ライトポインタWPに対応した書き込み位置が再びエンドアドレスEAを超えると、signフラグがトグルされて「0」の状態で、データの書き込みが行われる。
こうすることで、ライト処理回路40及びリード処理回路50は、物理的には同じメモリ20の記憶領域にアクセスすることになるが、両者が管理するsignフラグが一致するか否かを判別することによって、仮想的に異なる記憶領域にアクセスしているか否かを判断できる。
なお、図5(A)〜図5(C)ではライト処理回路40のsignフラグの説明図を示すが、リード処理回路50も同様にsignフラグを管理することができる。
1.2 ライト処理回路
図6に、図1のライト処理回路40の動作例のフロー図を示す。
ライト処理回路40は、図示しないCPU及び図示しないメモリを有し、該メモリにプログラムを読み出したCPUがプログラムに対応した処理を実行することで図6に示す処理を行うことができるようになっている。
まず、ライト処理回路40は、アクセス監視部30のリードアドレスラッチ34に取り込まれているリードアドレスRADを読み出して取得する(ステップS10)。続いて、ライト処理回路40は、ライト処理回路40内で管理されるライトポインタWPを取得し(ステップS11)、次のライトポインタNWPを求める(ステップS12)。
ここで、1パケット長のデータサイズを192バイトとすると、次のライトポインタNWPは、(WP+192)となる。
続いて、ライト処理回路40は、次のライトポインタNWPがエンドアドレスEAを超えるか否かを判別する(ステップS13)。
次のライトポインタNWPがエンドアドレスEAを超えると判別されたとき(ステップS13:Y)、次のライトポインタNWPを、次式のように更新する(ステップS14)。なお、次式では、1アドレス当たり4バイトであるものとする。
NWP=SA+NWP−(EA+4) ・・・(1)
ステップS14の次に、或いはステップS13において次のライトポインタNWPがエンドアドレスEAを超えないと判別されたとき(ステップS13:N)、ライト処理回路40は、次のライトポインタNWPとリードアドレスRADとの差が1パケットのデータサイズ長以下であるか否かを判別する(ステップS15)。
ステップS15において、次のライトポインタNWPとリードアドレスRADとの差が1パケットのデータサイズ長以下であると判別されたとき(ステップS15:Y)、メモリ20がフル状態であると判断して、ライト処理回路40は、ライト処理を停止し(ステップS16)、一連の処理を終了する(エンド)。
ステップS15において、次のライトポインタNWPとリードアドレスRADとの差が1パケットのデータサイズ長より大きいと判別されたとき(ステップS15:N)、ライト処理回路40は、ライト処理を行う(ステップS17)。ステップS17では、ライト処理回路40が、次のライトポインタNWPをライトアドレスWADとして、或いは次のライトポインタNWPに基づいてライトアドレスWADを生成し、上述のようにライトリクエストWREQ、ライトアドレスWAD、ライトデータWDを出力する。このライト処理は、メモリ20からのライト承認WACKで完了する。
その後、ライト処理回路40は、ライトポインタWPを次のライトポインタNWPで更新する(ステップS18)。更に、ライト処理回路40は、signフラグを更新し(ステップS19)、一連の処理を終了する(エンド)。
ここで、signフラグを更新する場合、ステップS13において、次のライトポインタNWPがエンドアドレスを超えていると判別されたときにはsignフラグをトグルし、ステップS13において次のライトポインタNWPがエンドアドレスを超えていないと判別されたときにはsignフラグの値をそのまま保持する。
以上のように、ライト処理回路40は、リードアドレスラッチ34にラッチされたリードアドレスRADを読み出し、次のライトポインタNWPとリードアドレスRADとの差が1パケットのデータ長サイズ以下の場合にライト処理を停止させるようにしている。これにより、ライト処理回路40は、リードアドレスRADに追い越されないようにライトアドレスWADを生成することができる。
また、ライト処理回路40は、メモリ20の書き込み可能領域が、メモリ20に書き込むデータサイズ以下であると判断したときに、データのライト処理を停止するということができる。
1.3 リード処理回路
図7に、図1のリード処理回路50の動作例のフロー図を示す。
リード処理回路50は、図示しないCPU及び図示しないメモリを有し、該メモリにプログラムを読み出したCPUがプログラムに対応した処理を実行することで図7に示す処理を行うことができるようになっている。
まず、リード処理回路50は、リード処理回路50内で管理されるリードポインタRPを取得する(ステップS30)。
続いて、リード処理回路50は、アクセス監視部30のライトアドレスラッチ32に取り込まれているライトアドレスWADを読み出して取得すると共に、リード処理回路50内で管理されるsignフラグを取得する(ステップS31)。
次に、リード処理回路50は、ステップS31で取得したライトアドレスWADを用いて、次のライトポインタNWPを求める(ステップS32)。
ここで、1パケット長のデータサイズを192バイトとすると、次のライトポインタNWPは、(WP+192)となる。
続いて、リード処理回路50は、次のライトポインタNWPがエンドアドレスEAを超えるか否かを判別する(ステップS33)。
次のライトポインタNWPがエンドアドレスEAを超えると判別されたとき(ステップS33:Y)、次のライトポインタNWPを、次式のように更新する(ステップS34)。次式において、1アドレス当たり4バイトであるものとする。
NWP=SA+NWP−(EA+4) ・・・(2)
続いて、リード処理回路50は、第1のフル判定を行う(ステップS35)。即ち、リード処理回路50は、ステップS34で求めた次のライトポインタNWPがリードポインタRP以上であるか、又はリードポインタRPがライトアドレスWADより大きいか否かを判別する。
図8(A)及び図8(B)に、第1のフル判定の説明図を示す。
図8(A)及び図8(B)は、メモリ20の記憶領域を模式的に示しており、斜線部分にデータが書き込まれているものとする。図8(A)では、次のライトポインタNWPがリードポインタRP以上である。従って、第1のフル判定では、図8(A)の場合であるか否かを判定することができる。図8(B)では、リードポインタRPがライトアドレスWADより大きい。従って、第1のフル判定では、図8(B)の場合であるか否かを判定することができる。
図8(A)、図8(B)の場合、図7に示すステップS35において、ステップS34で求めた次のライトポインタNWPがリードポインタRP以上、或いはリードポインタRPがライトアドレスWADより大きいため(ステップS35:Y)、リード処理回路50が、リード処理を行う(ステップS36)。ステップS36では、リード処理回路50が、リードポインタRPをリードアドレスRADとして、或いはリードポインタRPに基づいてリードアドレスRADを生成し、上述のようにリードリクエストRREQ、リードアドレスRADを出力する。このリード処理は、メモリ20からのリード承認RACKで完了する。
その後、リード処理回路50は、リードポインタRPを更新する(ステップS37)。更に、リード処理回路50は、signフラグを更新し(ステップS38)、ステップS31に戻る。
ここで、signフラグを更新する場合、ステップS33において、次のライトポインタNWPがエンドアドレスを超えていると判別されたときにはsignフラグをトグルし、ステップS33において次のライトポインタNWPがエンドアドレスを超えていないと判別されたときにはsignフラグの値をそのまま保持する。
一方、ステップS33において、次のライトポインタNWPがエンドアドレスEAより大きくないと判別されたとき(ステップS33:N)、リード処理回路50は、第2のフル判定を行う(ステップS39)。即ち、リード処理回路50は、次のライトポインタNWPがリードポインタRP以上で、且つリードポインタRPがライトアドレスWADより大きいか否かを判別する。
図8(C)に、第2のフル判定の説明図を示す。
図8(C)は、図8(A)、図8(B)と同様に、メモリ20の記憶領域を模式的に示しており、斜線部分にデータが書き込まれているものとする。図8(C)では、次のライトポインタNWPがリードポインタRP以上で、且つリードポインタRPがライトアドレスWADより大きい。従って、第2のフル判定では、図8(C)の場合であるか否かを判定することができる。
図8(C)の場合、図7に示すステップS39において、次のライトポインタNWPがリードポインタRP以上で、且つリードポインタRPがライトアドレスWADより大きいため(ステップS39:Y)、リード処理回路50は、ステップS36に進み、リード処理を行う(ステップS36)。
ステップS39において、次のライトポインタNWPがリードポインタRP以上で、且つリードポインタRPがライトアドレスWADより大きいと判別されなかったとき(ステップS39:N)、リード処理回路50は、エンプティ判定を行う(ステップS40)。即ち、リード処理回路50は、リードポインタRPがライトアドレスWADと等しく、且つリード処理回路50が管理するsignフラグとライト処理回路40が管理するsignフラグが一致するか否かを判別する(ステップS40)。ここで、リード処理回路50は、ライト処理回路40内のsignフラグが格納されるsignフラグレジスタの値を読み出すことができるものとする。
図9に、エンプティ判定の説明図を示す。
図9は、図8(A)〜図8(C)と同様に、メモリ20の記憶領域を模式的に示している。図9では、リードポインタRPとライトアドレスWADとが等しい。従って、リード処理回路50が管理するsignフラグとライト処理回路40が管理するsignフラグが一致する場合、エンプティ判定では、図9の場合であるか否かを判定することができる。
図9の場合、図7に示すステップS40において、リードポインタRPがライトアドレスWADと等しく、且つリード処理回路50が管理するsignフラグとライト処理回路40が管理するsignフラグが一致するため(ステップS40:Y)、リード処理回路50は、リード処理を停止し(ステップS41)、一連の処理を終了する(エンド)。
一方、ステップS40において、リードポインタRPがライトアドレスWADと等しく、且つリード処理回路50が管理するsignフラグとライト処理回路40が管理するsignフラグが一致すると判別されなかったとき(ステップS40:N)、ステップS36に進み、リード処理を行う(ステップS36)。
以上のように、リード処理回路50は、ライトアドレスラッチ32にラッチされたライトアドレスWADを読み出し、該ライトアドレスWADとリードポインタRPとに基づく上述のエンプティ判定の結果、メモリ20がエンプティ状態であると判断された場合に、リード処理を停止させるようにしている。これにより、リード処理回路50は、ライトアドレスを追い越さないようにリードアドレスRADを生成することができる。
また、リード処理回路50は、メモリ20に読み出し可能なデータがないことを条件に、データのリード処理を停止するということができる。
1.4 構成例
図10に、本実施形態におけるメモリアクセスシステム10を半導体装置に形成した例を示す。
図10において、図1と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。図10では、ライト処理回路40としてCPUを含むライト側CPUであるWCPU82、リード処理回路50としてCPUを含むリード側CPUであるRCPU84が、共通バス86を介して接続される。この共通バス86には、メモリ20及びアクセス監視部30が接続される。
本実施形態におけるメモリアクセスシステム10を半導体装置に形成する場合、図10に示す形態に限定されるものではない。
図11(A)、図11(B)、図11(C)に、本実施形態におけるメモリアクセスシステム10を半導体装置に形成した他の例を示す。
図11(A)〜図11(C)において、図10と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
図11(A)では、半導体装置90の共通バス86に、インタフェース(I/F)回路96が接続され、半導体装置90の外部にRCPU84が設けられる。従って、RCPU84は、I/F回路96を介して、メモリ20にアクセスする。その他の点は、図10と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図11(B)では、半導体装置92の共通バス86にI/F回路96が接続され、半導体装置92の外部にメモリ20が設けられる。従って、WCPU82及びRCPU84は、I/F回路96を介して、メモリ20にアクセスする。その他の点は、図10と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図11(C)では、半導体装置94の共通バス86にI/F回路96、98が接続され、半導体装置94の外部にWCPU82、RCPU84が設けられる。従って、WCPU82は、I/F回路96を介してメモリ20にアクセスする。また、RCPU84は、I/F回路98を介してメモリ20にアクセスする。その他の点は、図10と同様であるため、詳細な説明は省略する。
2. 情報再生装置
次に、本実施形態におけるメモリアクセスシステム(メモリアクセス制御装置)が適用された情報再生装置について説明する。本実施形態における情報再生装置では、トランスポートストリームから分離されたTSパケットを保存し、該TSパケットに基づいて地上デジタル放送の再生を行う。
2.1 1セグメント放送の概要
地上アナログ放送に代わって登場する地上デジタル放送では、画像及び音声の高品質化に加えて種々の新サービスの提供に期待が寄せられている。
図12に、地上デジタル放送のセグメントの概念の説明図を示す。
地上デジタル放送では、予め割り当てられた周波数帯域を14個のセグメントに分割し、そのうちの13個のセグメントSEG1〜SEG13を使って放送が行われる。残り1個のセグメントは、ガードバンドとして用いられる。そして、放送を行うための13個のセグメントのうちの1個のセグメントSEGmが、携帯端末向けの放送の周波数帯域に割り当てられる。
1セグメント放送では、それぞれが符号化(圧縮処理)された映像データ、音声データ、その他のデータ(制御データ)が多重化されたトランスポートストリーム(Transport Stream:TS)が伝送される。より具体的には、TSの各パケットにリードソロモン符号の誤り訂正用符号が付加された後、階層分割され、各階層において畳み込み符号化やキャリア変調が施される。そして、階層合成後に、周波数インターリーブ、時間インターリーブが行われ、受信側に必要なパイロット信号を付加してOFDMセグメントフレームが形成される。このOFDMセグメントフレームに対し、逆フーリエ変換演算が施されてOFDM信号として伝送される。
図13に、TSの説明図を示す。
TSは、図13に示すように複数のTSパケット列で構成されている。各TSパケットの長さは、188バイトに固定されている。各TSパケットは、4バイトのTSヘッダ(TS Header:TSH)と呼ばれるヘッダ情報が付加されており、TSパケットの識別子となるPID(Packet Identifier)を含む。1セグメント放送の番組は、PIDにより特定される。
TSパケットは、アダプテーションフィールドを含み、映像データ、音声データ等の同期再生の基準となる時刻情報であるPCR(Program Clock Reference)やダミーデータが埋め込まれる。ペイロードは、PES(Packetized Elementary Stream)パケットやセクションを生成するためのデータを含む。
図14に、PESパケット及びセクションの説明図を示す。
PESパケット及びセクションのそれぞれは、1又は複数のTSパケットの各TSパケットのペイロードにより構成される。PESパケットは、PESヘッダとペイロードとを含み、該ペイロードには、映像データ、音声データ又は字幕データがES(Elementary Stream)データとして設定される。セクションには、PESパケットに設定される映像データ等の番組情報等が設定される。
従って、TSを受信すると、まずセクションに含まれる番組情報を解析し、放送される番組に対応するPIDを特定する必要がある。そして、該PIDに対応する映像データ、音声データをTSから抽出し、抽出後の映像データ、音声データを再生することになる。
2.2 携帯端末
1セグメント放送の受信機能を有する携帯端末では、上記のようなパケットの解析等の処理が必要となる。即ち、このような携帯端末では、高い処理能力が要求される。そのため、携帯端末(広義には電子機器)としての従来の携帯電話機に、1セグメント放送の受信機能を付加する場合には、高い処理能力を有するプロセッサ等を更に追加する必要がある。
図15に、本実施形態の比較例におけるマルチメディア処理CPUを含む携帯電話機の構成例のブロック図を示す。
この携帯電話機900では、アンテナ910を介して受信された受信信号を復調して電話用CPU920が着呼処理を行い、電話用CPU920が発呼処理を行った信号が変調されてアンテナ910を介して送信される。電話用CPU920は、メモリ922に格納されたプログラムを読み込んで着呼処理及び発呼処理を行うことができる。
またアンテナ930を介して受信された受信信号から、チューナ940を介して希望信号が取り出されると、該希望信号をOFDM信号として上記と逆の手順でTSが生成される。マルチメディア処理CPU950は、生成されたTSからTSパケットを解析してPESパケット及びセクションを判別し、所望の番組のTSパケットから映像データ、音声データのデコード処理を行う。マルチメディア処理CPU950は、メモリ952に格納されたプログラムを読み込んで上記のパケットの解析処理やデコード処理を行うことができる。表示パネル960は、デコード処理後の映像データに基づいて表示出力を行い、スピーカ970は、デコード処理後の音声データに基づいて音声出力を行う。
このようにマルチメディア処理CPU950として、非常に高い処理能力が必要となる。高い処理能力を有するプロセッサは、一般的に、動作周波数が高くなったり、回路規模が大きくなってしまう。
ところで、1セグメント放送のビットレートを考慮すると、その帯域のほとんどが映像データや音声データの帯域となり、データ放送自体の帯域が狭くなると考えられる。従って、マルチメディア処理CPUで実現できる処理のうち、映像データや音声データの再生処理のみで済む場合もあるにもかかわらず、マルチメディア処理CPUを常に動作させる必要があり、消費電力の増大を招く。
そこで、本実施形態では、映像データのデコード処理を行う映像デコーダと音声データのデコード処理を行う音声デコーダとを独立して設け、それぞれ独立にデコード処理を行わせることで、それぞれの処理能力として低いものを採用できる。更に、映像デコーダ及び音声データの一方の動作を適宜停止させて柔軟に低消費電力化を図ることができる。
更には、映像デコーダ及び音声デコーダを並列動作させることができるため、各デコーダの処理能力を低くて済み、より低消費電力化及び低コスト化を実現できる。
図16に、本実施形態における情報再生装置を含む携帯電話機の構成例のブロック図を示す。なお図16において、図15と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
携帯電話機100は、ホストCPU(広義にはホスト)110、RAM(Random Access Memory)120、ROM(Read Only Memory)130、表示ドライバ140、DAC(Digital-to-Analog Converter)150、画像処理IC(Integrated Circuit)(広義には情報再生装置)200を含むことができる。更に携帯電話機100は、アンテナ910、930、チューナ940、表示パネル960、スピーカ970を含む。
ホストCPU110は、図15の電話用CPU920の機能を有すると共に、画像処理IC200を制御する機能を有する。ホストCPU110は、RAM120又はROM130に格納されたプログラムを読み出し、図15の電話用CPU920の処理、画像処理IC200を制御する処理を行う。この際、ホストCPU110は、RAM120をワークエリアとして用いることができる。
画像処理IC200は、チューナ940からのTSから、映像データを生成するための映像用TSパケット(第1のTSパケット)、音声データを生成するための音声用TSパケット(第2のTSパケット)を抽出し、図示しない共有メモリにバッファリングする。そして画像処理IC200は、互いに独立して動作停止制御が可能な映像デコーダ及び音声デコーダ(図示せず)を含み、映像デコーダ及び音声デコーダが、それぞれ映像用TSパケット及び音声用TSパケットをデコードして映像データ及び音声データを生成する。映像データ及び音声データは、同期しながら、それぞれ表示ドライバ140及びDAC150に供給される。ホストCPU110は、このような画像処理IC200に対し、映像デコード処理及び音声デコード処理の処理開始を指示することができる。なおホストCPU110は、画像処理IC200に対し、映像デコード処理及び音声デコード処理の少なくとも1つの処理開始を指示するようにしてもよい。
表示ドライバ(広義には駆動回路)140は、映像データに基づいて表示パネル(広義には電気光学装置)960を駆動する。より具体的には、表示パネル960は、複数の走査線、複数のデータ線、各画素が各走査線及び各データ線により特定される複数の画素を有し、表示パネル960として液晶表示(Liquid Crystal Display)パネルを採用できる。表示ドライバ140は、複数の走査線を走査する走査ドライバの機能と、該映像データに基づいて複数のデータ線を駆動するデータドライバの機能とを有する。
DAC150は、デジタル信号である音声データをアナログ信号に変換し、スピーカ970に供給する。スピーカ970は、DAC150からのアナログ信号に対応した音声出力を行う。
2.3 情報再生装置
図17に、本実施形態の情報再生装置としての図16の画像処理IC200の構成例のブロック図を示す。
画像処理IC200は、TS分離部(分離処理部)210と、メモリ(共有メモリ)220と、映像デコーダ230と、音声デコーダ240とを含む。また画像処理IC200は、更に、表示制御部250と、チューナI/F(Interface)260と、ホストI/F270と、ドライバI/F280と、オーディオI/F290とを含む。
TS分離部210は、映像データを生成するための映像用TSパケット(第1のTSパケット)、音声データを生成するための音声用TSパケット(第2のTSパケット)、映像用TSパケット及び音声用TSパケット以外のパケット(第3のTSパケット)を、TSから抽出する。TS分離部210は、TSから一旦抽出された第3のTSパケットを解析するホストCPU110の解析結果に基づいて、第1及び第2のTSパケットを抽出することができる。
映像デコーダ230は、メモリ220の記憶領域のうち映像用TSパケット専用に設けられた記憶領域から映像用TSパケットを読み出し、該映像用TSパケットに基づいて映像データを生成する映像デコード処理を行う。
音声デコーダ240は、メモリ220の記憶領域のうち音声用TSパケット専用に設けられた記憶領域から音声用TSパケットを読み出し、該音声用TSパケットに基づいて音声データを生成する音声デコード処理を行う。
表示制御部250は、メモリ220から読み出された映像データにより表される画像の向きを回転させる回転処理や該画像のサイズを縮小又は拡大させるリサイズ処理を行う。回転処理後のデータやリサイズ処理後のデータは、ドライバI/F280に供給される。
チューナI/F260は、チューナ940とのインタフェース処理を行う。より具体的には、チューナI/F260は、チューナ940からのTSを受信する制御を行う。チューナI/F260は、TS分離部210に接続される。
ホストI/F270は、ホストCPU110とのインタフェース処理を行う。より具体的には、ホストI/F270は、ホストCPU110との間のデータの送受信の制御を行う。ホストI/F270は、TS分離部210、メモリ220、表示制御部250、オーディオI/F290に接続される。
ドライバI/F280は、表示制御部250を介してメモリ220から所定の周期で映像データを読み出し、該映像データを表示ドライバ140に対して供給する。ドライバI/F280は、表示ドライバ140に対して映像データを送信するためのインタフェース処理を行う。
オーディオI/F290は、メモリ220から所定の周期で音声データを読み出し、該音声データをDAC150に対して供給する。オーディオI/F290は、DAC150に対して音声データを送信するためのインタフェース処理を行う。
このような画像処理IC200では、TS分離部210により、チューナ940からのTSからTSパケットが抽出される。TSパケットは、共有メモリとしてのメモリ220の予め割り当てられた記憶領域に格納される。そして、映像デコーダ230及び音声デコーダ240が、それぞれメモリ220に割り当てられた専用の記憶領域からTSパケットを読み出して、映像データ及び音声データを生成し、互いに同期した映像データ及び音声データを表示ドライバ140及びDAC150に対して供給することができる。
図17において、ホストCPU110が図1のライト処理回路40の機能を実現し、映像デコーダ230又は音声デコーダ240が図1のリード処理回路50の機能を実現し、メモリ220が図1のメモリ20の機能を実現する。TS分離部210は、図1のアクセス監視部30の機能を実現することができる。
即ち、メモリ220が、少なくとも映像用記憶領域及び音声用記憶領域を有する。そして、TS分離部210が、PIDに基づいて映像データを生成するためのTSパケットを映像用記憶領域に供給すると共に、PIDに基づいて音声データを生成するためのTSパケットを前記音声用記憶領域に供給する。そして、デコーダとして、映像用記憶領域からTSパケットを読み出して映像データのデコード処理を行う映像デコーダ230と、音声用記憶領域からTSパケットを読み出して音声データのデコード処理を行う音声デコーダ240とが設けられる。
図18に、図17の画像処理IC200の動作説明図を示す。
図18において、図17と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
メモリ220は、第1〜第8の記憶領域AR1〜AR8を有し、各記憶領域が予め割り当てられている。
第1の記憶領域AR1には、映像用TSパケット専用の記憶領域として、TS分離部210によって抽出された映像用TSパケット(第1のTSパケット)が格納される。第2の記憶領域AR2には、音声用TSパケット専用の記憶領域として、TS分離部210によって抽出された音声用TSパケット(第2のTSパケット)が格納される。第3の記憶領域AR3には、TS分離部210によって抽出されたTSパケットのうち映像用TSパケット及び音声用TSパケットを除くTSパケット(第3のTSパケット)が格納される。
第4の記憶領域AR4には、映像用ESデータ専用の記憶領域として、映像デコーダ230によって生成された映像用ESデータが格納される。第5の記憶領域AR5には、音声用ESデータ専用の記憶領域として、音声デコーダ240によって生成された音声用ESデータが格納される。
第6の記憶領域AR6には、ホストCPU110によって生成されるTSが、TSRAWデータとして格納される。TSRAWデータは、チューナ940からのTSに替わってホストCPU110により設定される。そして、TS分離部210は、TSRAWデータとして設定されたTSから、映像用TSパケット、音声用TSパケット、その他のTSパケットが抽出されるようになっている。
第7の記憶領域AR7には、映像デコーダ230によるデコード処理後の映像データが格納される。第7の記憶領域AR7に格納された映像データは、表示制御部250によって読み出され、表示パネル960による映像出力に供される。第8の記憶領域AR8には、音声デコーダ240によるデコード処理後の音声データが格納される。第8の記憶領域AR8に格納された音声データは、スピーカ970による音声出力に供される。
映像デコーダ230は、ヘッダ解析部232と、映像デコード処理部234とを含む。ヘッダ解析部232は、第1の記憶領域AR1から映像用TSパケットを読み出し、該映像用TSパケットのTSヘッダを解析してPESパケット(第1のPESパケット)を生成した後、そのPESヘッダを削除する処理を行ってそのペイロード部を映像用ESデータとしてメモリ220の第4の記憶領域AR4に格納する。
そして、ヘッダ解析部232は、表示時刻テーブルを生成し、ヘッダ解析部232を含む映像デコーダ230が、該表示時刻テーブルに従って表示制御部250に対して画像データの転送指示を行う。
映像デコード処理部234は、第4の記憶領域AR4から映像用ESデータを読み出し、H.264/AVC(Advanced Video Coding)の規格に従ったデコード処理(広義には映像デコード処理)を行って生成される映像データを第7の記憶領域AR7(出力画像データ記憶領域)に書き込む。
音声デコーダ240は、ヘッダ削除処理部242と、音声デコード処理部244とを含む。ヘッダ削除処理部242は、第2の記憶領域AR2から音声用TSパケットを読み出し、該音声用TSパケットのTSヘッダを解析してPESパケット(第2のPESパケット)を生成した後、そのPESヘッダを削除する処理を行ってそのペイロード部を音声用ESデータとしてメモリ220の第5の記憶領域AR5に格納する。音声デコード処理部244は、第5の記憶領域AR5から音声用ESデータを読み出し、MPEG−2AAC(Advanced Audio Coding)の規格に従ったデコード処理(広義には音声デコード処理)を行って生成される音声データを第8の記憶領域AR8に書き込む。
そして、映像デコーダ230が、第1の記憶領域AR1から映像用TSパケット(第1のTSパケット)を、音声デコーダ240とは独立して読み出し、該映像用TSパケットに基づいて上記の映像デコード処理を行う。また音声デコーダ240が、第2の記憶領域AR2から音声用TSパケット(第2のTSパケット)を、映像デコーダ230とは独立して読み出し、該音声用TSパケットに基づいて上記の音声デコード処理を行う。こうすることで、映像と音声とを同期させて出力させる場合には映像デコーダ230及び音声デコーダ240を動作させることができる一方、映像のみを出力させる場合には映像デコーダ230のみを動作させて音声デコーダ240の動作を停止させることができる。また音声のみを出力させる場合には音声デコーダ240のみを動作させて映像デコーダ230の動作を停止させることができる。
ホストCPU110は、第3の記憶領域AR3に格納されたその他のTSパケット(第3のTSパケット)を読み出し、該TSパケットからセクションを生成する。そして該セクションに含まれる各種テーブル情報を解析する。ホストCPU110は、その解析結果をメモリ220の所定の記憶領域に設定すると共にTS分離部210に対し制御情報として指定する。それ以降、TS分離部210は、チューナ940からのTSを該制御情報に従ってTSパケットを抽出する。一方、ホストCPU110は、映像デコーダ230及び音声デコーダ240に対して、それぞれ別個に起動コマンドを発行することができる。映像デコーダ230及び音声デコーダ240は、それぞれ独立してメモリ220にアクセスしてホストCPU110の解析結果を読み出し、該解析結果に対応したデコード処理を行う。
以上のように、本実施形態における携帯電話機は、本実施形態における情報再生装置と、
該情報再生装置に対し、映像デコード処理及び音声デコード処理の少なくとも1つの処理開始を指示するホストとを含むことができる。
更には、本実施形態における携帯電話機は、チューナと、該チューナからのトランスポートストリームが供給される本実施形態における情報再生装置と、該情報再生装置に対し、映像デコード処理及び音声デコード処理の少なくとも1つの処理開始を指示するホストとを含むことができる。
2.3.1 再生動作
次に、本実施形態における情報再生装置としての画像処理IC200において、TSに多重化された映像データ又は音声データを再生する場合の動作について説明する。
図19に、ホストCPU110による再生処理の動作例のフロー図を示す。ホストCPU110は、RAM120又はROM130に格納されたプログラムを読み出し、該プログラムに対応した処理を実行することで図19に示す処理を行うことができるようになっている。
まずホストCPU110は、放送受信開始処理を行う(ステップS100)。これによって、TSとして受信された複数の番組のうち所望の番組の映像データ又は音声データをTSから抽出することができる。そして、ホストCPU110は、画像処理IC200の映像デコーダ230及び音声デコーダ240の少なくとも1つを起動させる。
その後、ホストCPU110は、映像及び音声の再生を行う場合には映像デコーダ230及び音声デコーダ240によりデコード処理を行わせる。或いはホストCPU110は、映像のみの再生を行う場合には音声デコーダ240の動作を停止させて映像デコーダ230によりデコード処理を行わせる。或いはまた、ホストCPU110は、音声のみの再生を行う場合には映像デコーダ230の動作を停止させて音声デコーダ240によりデコード処理を行わせる(ステップS101)。
次に、ホストCPU110は、放送受信終了処理を行い(ステップS102)、一連の処理を終了する(エンド)。これによって、ホストCPU110は、画像処理IC200の各部の動作を停止させる。
2.3.1.1 放送受信開始処理
続いて、図19に示す放送受信開始処理の処理例について説明する。ここでは、映像及び音声の再生を行う場合について説明する。
図20に、図19の放送受信開始処理の動作例のフロー図を示す。ホストCPU110は、RAM120又はROM130に格納されたプログラムを読み出し、該プログラムに対応した処理を実行することで図20に示す処理を行うことができるようになっている。
まずホストCPU110は、画像処理IC200の映像デコーダ230、音声デコーダ240を起動する(ステップS110)。その後、ホストCPU110は、チューナ940を初期化すると共に所与の動作情報を設定する(ステップS111)。そしてホストCPU110は、DAC150に対しても初期化を行って所与の動作情報を設定する(ステップS112)。
その後ホストCPU110は、TSの受信を監視する(ステップS113:N)。TSの受信が開始されると、画像処理IC200では、TS分離部210が、上述のようにTSから映像用TSパケット、音声用TSパケット及びそれ以外のTSパケットに分離し、分離されたTSパケットは、専用に設けられたメモリ220の記憶領域に格納される。例えば画像処理IC200のメモリ220における第3の記憶領域AR3にTSパケットが格納されたことを条件に発生する割り込み信号により、ホストCPU110はTSの受信を検出できる。或いはホストCPU110が、周期的にメモリ220の第3の記憶領域AR3をアクセスすることで、TSパケットの書き込みが行われた否かを判断して、TSの受信を判別できる。
このようにしてTSの受信が検出されたとき(ステップS113:Y)、ホストCPU110は、第3の記憶領域AR3に記憶されたTSパケットを読み出してセクションを生成する。そして、セクションに含まれるPSI(Program Specific Information:番組特定情報)/SI(Service Information:番組配列情報)を解析する(ステップS114)。このPSI/SIは、MPEG−2システム(ISO/IEC 13818-1)にて規定されている。
PSI/SIは、NIT(Network Information Table:ネットワーク情報テーブル)やPMT(Program Map Table:番組対応テーブル)を含む。NITは、例えばどの放送局からのTSかを特定するためのネットワーク識別子、PMTを特定するためのサービス識別子、放送の種類を示すサービスタイプ識別子等を含む。PMTには、例えばTSにおいて多重化される映像用TSパケットのPIDと音声用TSパケットのPIDが設定される。
従って、ホストCPU110は、PSI/SIからPMTを特定するためのサービス識別子を抽出し、該サービス識別子に基づき、受信したTSの映像用TSパケット及び音声用TSパケットのPIDを特定できる(ステップS115)。そして、携帯端末のユーザに選択させた番組に対応するPID、若しくは予め決められた番組に対応するPIDを、ホストCPU110が、映像デコーダ230及び音声デコーダ240に参照できるようにメモリ220の所定の記憶領域(例えば第3の記憶領域AR3)に設定し(ステップS116)、一連の処理を終了する(エンド)。
こうすることで、映像デコーダ230及び音声デコーダ240は、メモリ220に設定されたPIDを参照しながら、映像用TSパケット及び音声用TSパケットに対してデコード処理を行うことができる。
なおホストCPU110は、例えばPMTを特定するためのサービス識別子に対応する情報を、画像処理IC200のTS分離部210に設定する。こうすることで、TS分離部210は、所定の時間間隔を置いて周期的に受信されるセクションを判別し、上記のサービス識別子に対応したPMTを解析し、該PMTにより特定される映像用TSパケット及び音声用TSパケットとそれ以外のTSパケットを抽出してメモリ220に格納していく。
図21に、図17及び図18の画像処理IC200の放送受信開始処理における動作説明図を示す。図21において、図17又は図18と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
なお図21において、第7の記憶領域AR7を第4の記憶領域AR4と共用化し、第8の記憶領域AR8を第5の記憶領域AR5と共用化している。また、PSI/SI、NIT、PMTは、第3の記憶領域AR3内の所定の記憶領域に格納されるものとする。
まずチューナ940からTSが入力される(SQ1)とTS分離部210は、PSI/SIが含まれるTSパケットをメモリ220に格納する(SQ2)。このとき、TS分離部210は、該TSパケットのPSI/SI自体を抽出してメモリ220に格納することができる。更にTS分離部210は、PSI/SIからNITを抽出してメモリ220に格納することができる。
ホストCPU110は、PSI/SI、NIT、PMTを読み出して(SQ3)、これらを解析し、デコード処理対象の番組に対応するPIDを特定する。そしてホストCPU110は、サービス識別子に対応する情報又はデコード処理対象の番組に対応するPIDを、TS分離部210に設定する(SQ4)。なおホストCPU110は、PIDを、メモリ220の所定の記憶領域にも設定し、映像デコーダ230及び音声デコーダ240のデコード処理の際に参照させる。
TS分離部210は、設定されたPIDに基づいてTSから映像用TSパケット及び音声用TSパケットを抽出し、それぞれ第1及び第2の記憶領域AR1、AR2に書き込む(SQ5)。
その後、ホストCPU110によって起動された映像デコーダ230及び音声デコーダ240は、第1及び第2の記憶領域AR1、AR2から映像用TSパケット及び音声用TSパケットを順次読み出して(SQ6)、映像デコード処理及び音声デコード処理を行う。
2.3.1.2 放送受信終了処理
次に、図19に示す放送受信終了処理の動作例について説明する。ここでは、映像及び音声の再生を行う場合について説明する。
図22に、図19の放送受信終了処理の処理例のフロー図を示す。ホストCPU110は、RAM120又はROM130に格納されたプログラムを読み出し、該プログラムに対応した処理を実行することで図22に示す処理を行うことができるようになっている。
まずホストCPU110は、画像処理IC200の映像デコーダ230、音声デコーダ240を停止させる(ステップS120)。これは、例えばホストCPU110から画像処理IC200に対し制御コマンドを発行し、画像処理IC200が該制御コマンドのデコード結果を用いて映像デコーダ230、音声デコーダ240を停止させることができる。
その後、ホストCPU110は、同様にTS分離部210を停止させる(ステップS121)。そして、ホストCPU110は、チューナ940を停止させる(ステップS122)。
図23に、図17及び図18の画像処理IC200の放送受信終了処理における動作説明図を示す。図23において、図21と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
まずホストCPU110が、表示制御部250の動作を停止させる制御を行い、表示ドライバ140への映像データの供給を停止させる(SQ10)。次に、ホストCPU110が、映像デコーダ230及び音声デコーダ240の動作を停止させ(SQ11)、その後TS分離部210、チューナ940の順に動作を停止させていく(SQ12、SQ13)。
2.3.1.3 再生処理
次に、映像データの再生処理を行う映像デコーダ230の動作例について説明する。
図24に、映像デコーダ230のメモリ220へのアクセス動作例のフロー図を示す。
映像デコーダ230は、ホストCPU110によって起動されると、例えばメモリ220の所定の記憶領域に格納されたプログラムを読み出し、該プログラムに対応した処理を実行することで図24に示す処理を行うことができるようになっている。即ち、映像デコーダ230はCPU(中央演算処理装置)を含み、画像処理IC200(情報再生装置)の初期化処理後に、画像処理IC200の外部から、CPUに映像デコード処理を実現するためのプログラムが読み込まれ、該CPUが映像デコード処理を実現することができる。なお、映像デコーダ230の処理の少なくとも一部が、組み合わせ回路や論理回路等のハードウェアによって行われてもよい。
なお、映像デコーダ230及び音声デコーダ240のうち少なくとも1つが、CPUを含み、画像処理IC200の初期化処理後に、画像処理IC200の外部から、CPUに各デコード処理を実現するためのプログラムが読み込まれるようにしてもよい。
まず、映像デコーダ230は、映像用TSバッファとして設けられた第1の記憶領域AR1がエンプティ状態か否かを判別する(ステップS130)。第1の記憶領域AR1から読み出されるべき映像用TSパケットがない場合、エンプティ状態となる。
ステップS130において映像用TSバッファである第1の記憶領域AR1がエンプティ状態でないと判別されたとき(ステップS130:N)、映像デコーダ230は、更に映像用ESバッファとして設けられた第4の記憶領域AR4がフル状態か否かを判別する(ステップS131)。これ以上映像用ESデータを第4の記憶領域AR4に格納できない場合、フル状態となる。
ステップS131において映像用ESバッファである第4の記憶領域AR4がフル状態でないと判別されたとき(ステップS131:N)、映像デコーダ230は、第1の記憶領域AR1から映像用TSパケットを読み出し、図20のステップS116においてホストCPU110により特定されたPID(指定PID)か否かを検出する(ステップS132)。
ステップS132において、映像用TSパケットのPIDが指定PIDであると検出されたとき(ステップS132:Y)、映像デコーダ230は、TSヘッダ、PESヘッダの解析を行い(ステップS133)、映像用ESデータを映像用ESバッファとして設けられた第4の記憶領域AR4に格納する(ステップS134)。
その後、映像デコーダ230は、映像用TSバッファである第1の記憶領域AR1の読み出しアドレスを特定するための読み出しポインタを更新し(ステップS135)、ステップS130に戻る(リターン)。
なお、ステップS132において映像用TSパケットのPIDが指定PIDではないと検出されたとき(ステップS132:N)、ステップS135に進む。また、ステップS130において映像用TSバッファである第1の記憶領域AR1がエンプティ状態であると判別されたとき(ステップS130:Y)、又はステップS131において映像用ESバッファである第4の記憶領域AR4がフル状態であると判別されたとき(ステップS131:Y)、ステップS130に戻る(リターン)。
こうして第4の記憶領域AR4に格納された映像用ESデータは、映像デコーダ230により、H.264/AVCの規格に従ったデコード処理が行われて、映像データとして第7の記憶領域AR7(図18参照)に書き込まれる。
図25に、図17及び図18の画像処理IC200の映像デコーダの動作説明図を示す。図25において、図21と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
なお図25において、第7の記憶領域AR7を第4の記憶領域AR4と共用化し、第8の記憶領域AR8を第5の記憶領域AR5と共用化している。また、PSI/SI、NIT、PMTは、第3の記憶領域AR3内の所定の記憶領域に格納されるものとする。
まず図20に示すようにホストCPU110によりデコード処理対象の番組に対応するPIDがTS分離部210に設定される(SQ20)。チューナ940からTSが入力されたとき(SQ21)、TS分離部210は、チューナ940からのTSから映像用TSパケット、音声用TSパケット及びそれ以外のTSパケットをそれぞれ分離する(SQ22)。TS分離部210によって分離された映像用TSパケットは、第1の記憶領域AR1に格納される。TS分離部210によって分離された音声用TSパケットは、第2の記憶領域AR2に格納される。TS分離部210によって分離された映像用TSパケット及び音声用TSパケット以外のTSパケットは、PSI/SIとして第3の記憶領域AR3に格納される。この際、TS分離部210は、PSI/SIの中のNIT、PMTを抽出して第3の記憶領域AR3に格納する。
次にホストCPU110によって起動された映像デコーダ230は、第1の記憶領域AR1から映像用TSパケットを読み出し(SQ23)、映像用ESデータを生成し、該映像用ESデータを第4の記憶領域AR4に格納する(SQ24)。
その後、映像デコーダ230は、第4の記憶領域AR4から映像用ESデータを読み出して(SQ25)、H.264/AVCの規格に従ったデコード処理を行う。図25では、デコード処理後の映像データが表示制御部250に直接供給されている(SQ26)が、例えばデコード処理後の映像データを、一旦、メモリ220の所定の記憶領域に書き戻し、その後、音声データの出力タイミングと同期を取りながら表示制御部250に供給することが望ましい。
こうして表示制御部250に供給された映像データに基づいて、表示ドライバ140が表示パネルを駆動する(SQ27)。
続いて、音声データの再生処理を行う音声デコーダ240の動作例について説明する。
図26に、音声デコーダ240のメモリ220へのアクセス動作例のフロー図を示す。
音声デコーダ240は、ホストCPU110によって起動されると、例えばメモリ220の所定の記憶領域に格納されたプログラムを読み出し、該プログラムに対応した処理を実行することで図26に示す処理を行うことができるようになっている。即ち、音声デコーダ240はCPU(中央演算処理装置)を含み、画像処理IC200(情報再生装置)の初期化処理後に、画像処理IC200の外部から、CPUに音声デコード処理を実現するためのプログラムが読み込まれ、該CPUが音声デコード処理を実現することができる。なお、音声デコーダ240の処理の少なくとも一部が、組み合わせ回路や論理回路等のハードウェアによって行われてもよい。
まず、音声デコーダ240は、音声用TSバッファとして設けられた第2の記憶領域AR2がエンプティ状態か否かを判別する(ステップS140)。第2の記憶領域AR2から読み出されるべき音声用TSパケットがない場合、エンプティ状態となる。
ステップS140において音声用TSバッファである第2の記憶領域AR2がエンプティ状態でないと判別されたとき(ステップS140:N)、音声デコーダ240は、更に音声用ESバッファとして設けられた第5の記憶領域AR5がフル状態か否かを判別する(ステップS141)。これ以上音声用ESデータを第5の記憶領域AR5に格納できない場合、フル状態となる。
ステップS141において音声用ESバッファである第5の記憶領域AR5がフル状態でないと判別されたとき(ステップS141:N)、音声デコーダ240は、第2の記憶領域AR2から音声用TSパケットを読み出し、図20のステップS116においてホストCPU110により特定されたPID(指定PID)か否かを検出する(ステップS142)。
ステップS142において、音声用TSパケットのPIDが指定PIDであると検出されたとき(ステップS142:Y)、音声デコーダ240は、TSヘッダ、PESヘッダの解析を行い(ステップS143)、音声用ESデータを音声用ESバッファとして設けられた第5の記憶領域AR5に格納する(ステップS144)。
その後、音声デコーダ240は、音声用TSバッファである第2の記憶領域AR2の読み出しアドレスを特定するための読み出しポインタを更新し(ステップS145)、ステップS140に戻る(リターン)。
なお、ステップS142において、音声用TSパケットのPIDが指定PIDではないと検出されたとき(ステップS142:N)、ステップS145に進む。また、ステップS140において音声用TSバッファである第2の記憶領域AR2がエンプティ状態であると判別されたとき(ステップS140:Y)、又はステップS141において音声用ESバッファである第5の記憶領域AR5がフル状態であると判別されたとき(ステップS141:Y)、ステップS140に戻る(リターン)。
こうして第5の記憶領域AR5に格納された音声用ESデータは、音声デコーダ240により、MPEG−2AACの規格に従ったデコード処理が行われて、音声データとして第8の記憶領域AR8(図18参照)に書き込まれる。
図27に、図17及び図18の画像処理IC200の音声デコーダの動作説明図を示す。図27において、図21と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
なお図27において、第7の記憶領域AR7を第4の記憶領域AR4と共用化し、第8の記憶領域AR8を第5の記憶領域AR5と共用化している。また、PSI/SI、NIT、PMTは、第3の記憶領域AR3内の所定の記憶領域に格納されるものとする。
まず図20に示すようにホストCPU110によりデコード処理対象の番組に対応するPIDがTS分離部210に設定される(SQ30)。チューナ940からTSが入力されたとき(SQ31)、TS分離部210は、チューナ940からのTSから映像用TSパケット、音声用TSパケット及びそれ以外のTSパケットをそれぞれ分離する(SQ32)。TS分離部210によって分離された映像用TSパケットは、第1の記憶領域AR1に格納される。TS分離部210によって分離された音声用TSパケットは、第2の記憶領域AR2に格納される。TS分離部210によって分離された映像用TSパケット及び音声用TSパケット以外のTSパケットは、PSI/SIとして第3の記憶領域AR3に格納される。更にTS分離部210は、PSI/SIの中のNIT、PMTを抽出して第3の記憶領域AR3の所定の記憶領域に書き込むことができる。
次にホストCPU110によって起動された音声デコーダ240は、第2の記憶領域AR2から音声用TSパケットを読み出し(SQ33)、音声用ESデータを生成し、該音声用ESデータを第5の記憶領域AR5に格納する(SQ34)。
その後、音声デコーダ240は、第5の記憶領域AR5から音声用ESデータを読み出して(SQ35)、MPEG−2AACの規格に従ったデコード処理を行う。図27では、デコード処理後の音声データがDAC150に直接供給されている(SQ36)が、例えばデコード処理後の音声データを、一旦、メモリ220の所定の記憶領域に書き戻し、その後、映像データの出力タイミングと同期を取りながらDAC150に供給することが望ましい。
以上のような音声デコーダ240の動作は、映像デコーダ230の動作とは独立して行われる。
2.3.2 ES再生
本実施形態では、更に、H.264/AVC(Advanced Video Coding)データとMPEG−2AAC(Advanced Audio Coding)データとが多重化されたAVCデータから、映像用ESデータ及び音声用ESデータを生成してもよい。そして、画像処理IC200が、この映像用ESデータ及び音声用ESデータに基づいて映像データや音声データの再生を行うことができる。この映像用ESデータ及び音声用ESデータは、ホストCPU110により生成される。
図28に、本実施形態におけるAVCデータの再生処理を行う場合のホストCPU110の処理例のフロー図を示す。ホストCPU110は、RAM120又はROM130に格納されたプログラムを読み出し、該プログラムに対応した処理を実行することで図28に示す処理を行うことができるようになっている。
まず、ホストCPU110は、画像処理IC200に対し、所与の第1の再生モードを設定する(ステップS150)。画像処理IC200は、図示しないモード設定レジスタを含み、該モード設定レジスタの設定内容に対応した制御信号を画像処理IC200に供給し、該設定内容に応じた再生処理を行うことができるようになっている。
その後、ホストCPU110は、AVCデータから映像用ESデータ、音声用ESデータを生成する(ステップS151)。このAVCデータは、ホストCPU110によって生成されたり、ホストCPU110の外部から供給される。ホストCPU110は、このようなAVCデータから、映像デコーダ230や音声デコーダ240が行ったTSヘッダやPESヘッダを解析して映像用ESデータ及び音声用ESデータを生成する。
こうして生成した映像用ESデータ及び音声用ESデータは、ホストCPU110が、直接メモリ220の映像用ESバッファ(第4の記憶領域AR4)及び音声用ESバッファ(第5の記憶領域AR5)に格納し(ステップS152)、一連の処理を終了する(エンド)。
その後、画像処理IC200では、映像デコーダ230及び音声デコーダ240が、映像用ESデータ及び音声用ESデータに基づいて映像デコード処理及び音声デコード処理を行う。
図29に、図17及び図18の画像処理IC200の動作説明図を示す。図29において、図21と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
なお図29において、第7の記憶領域AR7を第4の記憶領域AR4と共用化し、第8の記憶領域AR8を第5の記憶領域AR5と共用化している。また、PSI/SI、NIT、PMTは、第3の記憶領域AR3内の所定の記憶領域に格納されるものとする。
まずホストCPU110は、AVCデータから生成した映像用ESデータを、画像処理IC200のメモリ220の第4の記憶領域AR4に格納すると共に、AVCデータから生成した音声用ESデータを、画像処理IC200のメモリ220の第5の記憶領域AR5に格納する(SQ60)。
その後、画像処理IC200では、ホストCPU110によって起動された映像デコーダ230が、第4の記憶領域AR4から映像用ESデータを読み出し(SQ61)、H.264/AVCの規格に従ったデコード処理を行う。図29では、デコード処理後の映像データが表示制御部250に直接供給されている(SQ62)が、例えばデコード処理後の映像データを、一旦、メモリ220の所定の記憶領域に書き戻し、その後、音声データの出力タイミングと同期を取りながら表示制御部250に供給することが望ましい。
こうして表示制御部250に供給された映像データに基づいて、表示ドライバ140が表示パネルを駆動する(SQ63)。
また、映像デコーダ230の動作とは独立して、メモリ220へのアクセスを行う音声デコーダ240は、ホストCPU110によって起動されると、第5の記憶領域AR5から音声用ESデータを読み出して(SQ64)、MPEG−2AACの規格に従ったデコード処理を行う。図29では、デコード処理後の音声データがDAC150に直接供給されている(SQ65)が、例えばデコード処理後の音声データを、一旦、メモリ220の所定の記憶領域に書き戻し、その後、映像データの出力タイミングと同期を取りながらDAC150に供給することが望ましい。
即ち、情報再生装置は、本実施形態のメモリアクセス制御装置と、TS分離部210と、映像デコーダ230と、音声デコーダ240とを含むことができる。そして、メモリ220が、第1のTSパケットが格納される第1の記憶領域と、第2のTSパケットが格納される第2の記憶領域と、第3のTSパケットが格納される第3の記憶領域と、第1のTSパケットを用いて生成される第1のPESパケットからPESヘッダを削除した映像用ESデータが格納される第4の記憶領域とを有する。このとき、映像デコーダ230は、第1のTSパケットから第1のPESパケットを生成し、該第1のPESパケットからPESヘッダを削除する処理を行った後、映像用ESデータを第4の記憶領域に格納し、その後、該第4の記憶領域から読み出した映像用ESデータに基づいて映像デコード処理を行うことができる。
ここで、映像デコード処理及び音声デコード処理の少なくとも1つの処理開始を指示するホストCPU110によって、映像用ESデータが第4の記憶領域に格納されるということができる。従って、ホストCPU110がライト処理回路40の機能を実現し、映像デコーダ230がリード処理回路50の機能を実現することができる。
本実施形態によれば、低消費電力でAVCデータを再生できる情報再生装置を提供できる。
また、本実施形態では、画像処理IC200は、MPEG−2AAC(Advanced Audio Coding)データであるAACデータからホストCPU110によって生成された音声用TSデータに基づいて音声データの再生を行うことができる。
図30に、本実施形態におけるAACデータの再生処理を行う場合のホストCPU110の処理例のフロー図を示す。ホストCPU110は、RAM120又はROM130に格納されたプログラムを読み出し、該プログラムに対応した処理を実行することで図30に示す処理を行うことができるようになっている。
まず、ホストCPU110は、画像処理IC200に対し、所与の第2の再生モードを設定する(ステップS160)。画像処理IC200は、図示しないモード設定レジスタを含み、該モード設定レジスタの設定内容に対応した制御信号を画像処理IC200に供給し、該設定内容に応じた再生処理を行うことができるようになっている。
その後、ホストCPU110は、AACデータから音声用ESデータを生成する(ステップS161)。このAACデータは、ホストCPU110によって生成されたり、ホストCPU110の外部から供給される。ホストCPU110は、このようなAACデータから、音声デコーダ240が行ったTSヘッダやPESヘッダを解析して音声用ESデータを生成する。
こうして生成した音声用ESデータは、ホストCPU110が、直接メモリ220の音声用ESバッファに格納し(ステップS162)、一連の処理を終了する(エンド)。
その後、画像処理IC200では、音声デコーダ240が、音声用ESデータに基づいて音声デコード処理を行う。
図31に、図17及び図18の画像処理IC200の動作説明図を示す。図31において、図21と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
なお図31において、第7の記憶領域AR7を第4の記憶領域AR4と共用化し、第8の記憶領域AR8を第5の記憶領域AR5と共用化している。また、PSI/SI、NIT、PMTは、第3の記憶領域AR3内の所定の記憶領域に格納されるものとする。
まずホストCPU110は、AVCデータから生成した音声用ESデータを、画像処理IC200のメモリ220の第5の記憶領域AR5に格納する(SQ70)。
その後、画像処理IC200では、ホストCPU110によって起動された音声デコーダ240は、第5の記憶領域AR5から音声用ESデータを読み出して(SQ71)、MPEG−2AACの規格に従ったデコード処理を行う。図31では、デコード処理後の音声データがDAC150に直接供給されている(SQ72)が、これに限定されるものではなく、例えばデコード処理後の音声データを、一旦、メモリ220の所定の記憶領域に書き戻してもよい。
この第2の再生モードが設定されている場合には、映像デコーダの動作を停止させることが望ましい。
即ち、情報再生装置は、本実施形態のメモリアクセス制御装置と、TS分離部210と、映像デコーダ230と、音声デコーダ240とを含むことができる。そして、メモリ220が、第1のTSパケットが格納される第1の記憶領域と、第2のTSパケットが格納される第2の記憶領域と、第3のTSパケットが格納される第3の記憶領域と、第1のTSパケットを用いて生成される第1のPESパケットからPESヘッダを削除した映像用ESデータが格納される第4の記憶領域とを有する。このとき、音声デコーダ240は、第2のTSパケットから第2のPESパケットを生成し、該第2のPESパケットからPESヘッダを削除する処理を行った後、音声用ESデータを第5の記憶領域に格納し、その後、該第5の記憶領域から読み出した音声用ESデータに基づいて音声デコード処理を行うことができる。
ここで、映像デコード処理及び音声デコード処理の少なくとも1つの処理開始を指示するホストCPU110によって、音声用ESデータが第5の記憶領域に格納されるということができる。従って、ホストCPU110がライト処理回路40の機能を実現し、音声デコーダ240がリード処理回路50の機能を実現することができる。
本実施形態によれば、低消費電力でAACデータを再生できる情報再生装置を提供できる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。なお上記の実施形態又はその変形例では、地上デジタル放送に適用可能な例について説明したが、本発明は地上デジタル放送に適用可能なものに限定されるものではない。
なお、本実施形態では、主にH.264/AVCに準拠したデコード処理に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の規格や、H.264/AVC規格を発展させた規格に準拠したデコード処理に適用できることは言うまでもない。
また、本発明のうち従属請求項に係る発明においては、従属先の請求項の構成要件の一部を省略する構成とすることもできる。また、本発明の1の独立請求項に係る発明の要部を、他の独立請求項に従属させることもできる。
本実施形態におけるメモリアクセス制御装置を含むメモリアクセスシステムの構成例のブロック図。 図1のアクセス監視部の動作例のタイミング図。 図1のメモリの説明図。 メモリのリングバッファ構造の説明図。 図5(A)、図5(B)、図5(C)はsignフラグの説明図。 図1のライト処理回路の動作例のフロー図。 図1のリード処理回路の動作例のフロー図。 図8(A)、図8(B)は第1のフル判定の説明図。図8(C)は第2のフル判定の説明図。 エンプティ判定の説明図。 本実施形態におけるメモリアクセスシステムを半導体装置に形成した例を示す図。 図11(A)、図11(B)、図11(C)は、本実施形態におけるメモリアクセスシステムを半導体装置に形成した他の例を示す図。 地上デジタル放送のセグメントの概念の説明図。 TSの説明図。 PESパケット及びセクションの説明図。 本実施形態の比較例におけるマルチメディア処理CPUを含む携帯電話機の構成例のブロック図。 本実施形態における情報再生装置を含む携帯電話機の構成例のブロック図。 本実施形態の画像処理ICの構成例のブロック図。 図17の画像処理ICの動作説明図。 ホストCPUによる再生処理の動作例のフロー図。 図19の放送受信開始処理の動作例のフロー図。 画像処理ICの放送受信開始処理における動作説明図。 図19の放送受信終了処理の処理例のフロー図。 画像処理ICの放送受信終了処理における動作説明図。 映像デコーダの動作例のフロー図。 画像処理ICの映像デコーダの動作説明図。 音声デコーダの動作例のフロー図。 画像処理ICの音声デコーダの動作説明図。 本実施形態におけるAVCデータの再生処理を行う場合のホストCPUの処理例のフロー図。 AVCデータを再生する画像処理ICの動作説明図。 本実施形態におけるAVCデータの再生処理を行う場合のホストCPUの処理例のフロー図。 AACデータを再生する画像処理ICの動作説明図
符号の説明
10 メモリアクセスシステム、 12 メモリアクセス制御装置、
20、220 メモリ、 30 アクセス監視部、 32 ライトアドレスラッチ、
34 リードアドレスラッチ、 40 ライト処理回路、 50 リード処理回路、
80、90、92、94 半導体装置、 82 WCPU、 84 RCPU、
86 共通バス、 96、98 I/F回路、 100 携帯電話機、
110 ホストCPU、 120 RAM、 130 ROM、
140 表示ドライバ、 150 DAC、 200 画像処理IC、
210 TS分離部、 230 映像デコーダ、 240 音声デコーダ、
250 表示制御部、 260 チューナI/F、 270 ホストI/F、
280 ドライバI/F、 290 オーディオI/F、 910、930 アンテナ、
940 チューナ、 960 表示パネル、 970 スピーカ、
RACK リード承認、 RAD リードアドレス、 RD リードデータ、
RREQ リードリクエスト、 WACK ライト承認、 WAD ライトアドレス、
WD ライトデータ、 WREQ ライトリクエスト

Claims (14)

  1. 互いに独立して制御されるライト処理回路及びリード処理回路によりアクセスされるメモリと、
    前記メモリへのアクセスを監視するアクセス監視部とを含み、
    前記アクセス監視部が、
    前記ライト処理回路が前記メモリにデータを書き込む際に出力したライトアドレスをラッチするライトアドレスラッチと、
    前記リード処理回路が前記メモリからデータを読み出す際に出力したリードアドレスをラッチするリードアドレスラッチとを有し、
    前記メモリは、
    前記リードアドレスラッチから読み出された前記リードアドレスに追い越されないように前記ライト処理回路により生成された前記メモリのライトアドレスに基づいて、データが書き込まれると共に、
    前記ライトアドレスラッチから読み出された前記ライトアドレスを追い越さないように前記リード処理回路により生成された前記メモリのリードアドレスに基づいて、データが読み出されることを特徴とするメモリアクセス制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記ライトアドレスラッチは、
    前記ライト処理回路による前記メモリへのデータ書き込み処理終了時のライトアドレスをラッチすることを特徴とするメモリアクセス制御装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記リードアドレスラッチは、
    前記リード処理回路による前記メモリからのデータ読み出し処理終了時のリードアドレスをラッチすることを特徴とするメモリアクセス制御装置。
  4. 請求項2又は3において、
    前記ライト処理回路からのライト要求に対応して、前記ライト処理回路に対してライト承認が出力される場合に、
    前記ライトアドレスラッチは、前記ライト承認が出力された時点のライトアドレスをラッチすることを特徴とするメモリアクセス制御装置。
  5. 請求項2乃至4のいずれかにおいて、
    前記リード処理回路からのリード要求に対応して、前記リード処理回路に対してリード承認が出力される場合に、
    前記リードアドレスラッチは、前記リード承認が出力された時点のリードアドレスをラッチすることを特徴とするメモリアクセス制御装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記メモリが、リングバッファ構造を有していることを特徴とするメモリアクセス制御装置。
  7. メモリと、
    前記メモリに対してデータを書き込む処理を行うライト処理回路と、
    前記メモリからデータを読み出す処理を行うリード処理回路と、
    前記メモリへのアクセスを監視するアクセス監視部とを含み、
    前記アクセス監視部が、
    前記ライト処理回路が前記メモリにデータを書き込む際に出力したライトアドレスをラッチするライトアドレスラッチと、
    前記リード処理回路が前記メモリからデータを読み出す際に出力したリードアドレスをラッチするリードアドレスラッチとを有し、
    前記ライト処理回路は、
    前記リードアドレスラッチから読み出された前記リードアドレスに追い越されないように前記メモリのライトアドレスを生成し、該アドレスに基づいて前記メモリにデータを書き込む処理を行い、
    前記リード処理回路は、
    前記ライトアドレスラッチから読み出された前記ライトアドレスを追い越さないように前記メモリのリードアドレスを生成し、該アドレスに基づいて前記メモリからデータを読み出す処理を行うことを特徴とするメモリアクセスシステム。
  8. 請求項7において、
    前記ライト処理回路は、
    前記メモリの書き込み可能領域が、前記メモリに書き込むデータサイズ以下であると判断したときに、データのライト処理を停止し、
    前記リード処理回路は、
    前記メモリに読み出し可能なデータがないことを条件に、データのリード処理を停止することを特徴とするメモリアクセスシステム。
  9. 映像データ及び音声データの少なくとも1つを再生するための情報再生装置であって、
    請求項1乃至6のいずれか記載のメモリアクセス制御装置と、
    映像データを生成するための第1のTS(Transport Stream)パケット、音声データを生成するための第2のTSパケット、前記第1及び第2のTSパケット以外の第3のTSパケットを、トランスポートストリームから抽出する分離処理部と、
    前記第1の記憶領域から読み出された前記第1のTSパケットに基づいて前記映像データを生成する映像デコード処理を行う映像デコーダと、
    前記第2の記憶領域から読み出された前記第2のTSパケットに基づいて前記音声データを生成する音声デコード処理を行う音声デコーダとを含み、
    前記メモリアクセス制御装置のメモリが、
    前記第1のTSパケットが格納される第1の記憶領域と、
    前記第2のTSパケットが格納される第2の記憶領域と、
    前記第3のTSパケットが格納される第3の記憶領域と、
    前記第1のTSパケットを用いて生成される第1のPES(Packetized Elementary Stream)パケットからPESヘッダを削除した映像用ES(Elementary Stream)データが格納される第4の記憶領域とを有し、
    前記映像デコーダが、
    前記第1のTSパケットから前記第1のPESパケットを生成し、該第1のPESパケットから前記PESヘッダを削除する処理を行った後、前記映像用ESデータを前記第4の記憶領域に格納し、その後、該第4の記憶領域から読み出した映像用ESデータに基づいて前記映像デコード処理を行い、
    前記映像デコード処理及び前記音声デコード処理の少なくとも1つの処理開始を指示するホストによって、映像用ESデータが前記第4の記憶領域に格納される場合に、
    前記ホストが前記ライト処理回路であり、前記映像デコーダが前記リード処理回路であることを特徴とする情報再生装置。
  10. 請求項9において、
    前記メモリが、
    前記第2のTSパケットを用いて生成される第2のPESパケットからPESヘッダを削除した音声用ESデータが格納される第5の記憶領域とを有し、
    前記音声デコーダが、
    前記第2のTSパケットから前記第2のPESパケットを生成し、該第2のPESパケットから前記PESヘッダを削除する処理を行った後、前記音声用ESデータを前記第5の記憶領域に格納し、その後、該第5の記憶領域から読み出した音声用ESデータに基づいて前記音声デコード処理を行い、
    前記ホストによって、音声用ESデータが前記第5の記憶領域に格納される場合に、
    前記ホストが前記ライト処理回路であり、前記音声デコーダが前記リード処理回路であることを特徴とする情報再生装置。
  11. 請求項9又は10において、
    前記映像デコーダが、前記第1の記憶領域から前記第1のTSパケットを、前記音声デコーダとは独立して読み出し、該第1のTSパケットに基づいて前記映像デコード処理を行うと共に、
    前記音声デコーダが、前記第2の記憶領域から前記第2のTSパケットを、前記映像デコーダとは独立して読み出し、該第2のTSパケットに基づいて前記音声デコード処理を行うことを特徴とする情報再生装置。
  12. 請求項9乃至11のいずれかにおいて、
    前記映像データ及び音声データのうち前記映像データのみを再生するときは、前記音声デコーダの動作を停止させ、
    前記映像データ及び音声データのうち前記音声データのみを再生するときは、前記映像デコーダの動作を停止させることを特徴とする情報再生装置。
  13. 請求項9乃至12のいずれか記載の情報再生装置と、
    前記情報再生装置に対し、前記映像デコード処理及び前記音声デコード処理の少なくとも1つの処理開始を指示するホストとを含むことを特徴とする電子機器。
  14. チューナと、
    前記チューナからのトランスポートストリームが供給される請求項9乃至12のいずれか記載の情報再生装置と、
    前記情報再生装置に対し、前記映像デコード処理及び前記音声デコード処理の少なくとも1つの処理開始を指示するホストとを含むことを特徴とする電子機器。
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