JP2005214623A - こんろバーナ - Google Patents

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Abstract

【課題】こんろバーナにおいて、製造が容易で安価にすること、また燃焼性がよくて熱効率が高く省エネが得られること。
【解決手段】バーナキャップ2とバーナボディ1でこんろバーナを構成し、バーナキャップ2は、斜め上向きに噴出して火炎を形成する炎口7を中心に向かって設けた形状とし、さらにバーナキャップ2の炎口7を含めて形状をプレスで成形加工したものであり、バーナキャップ2の取り付け構成として、バーナキャップ2の外周部分に嵌挿しバーナボディ1の外周とシール部14を構成するリング13により固定するようにしている。
【選択図】図5

Description

本発明は、ガス調理器具に搭載するこんろバーナに関する。
従来、こんろバーナは、図14に示すように、バーナボディ1上面に、バーナキャップ2を載置し、外炎33と内炎34を燃焼させ、調理加熱をおこなっていたが、図15に示されているように、バーナボディ1上面に、火炎が上向き噴きだしとなる炎孔35を設けたバーナキャップ2を載置し、熱効率の向上、省エネに対処するこんろバーナが開発されてきた。
しかしながら、上記の構成では、バーナキャップ2は鍛造による成形加工に炎孔部は切削加工という製造面での難しさ、コスト高という問題、さらには中央2次空気通過孔よりの2次空気をいかに多く取り入れるかという燃焼面での難しさがあった。
本発明は、省エネ・熱効率の向上を図りながら、燃焼性が良好でありかつ製造面で造りやすく、安価にすることを目的とする。
この課題を解決するために本発明は、上面に開口を設けた環状頭部を有するバーナボディと、前記バーナボディの環状頭部に着脱自在に載置し中心側に向かって放射状に円周等間隔に炎口を配設したバーナキャップを備え、前記バーナキャップはその外周部分に嵌挿し前記バーナボディの外周とシール部を構成するリングにより固定し、前記炎口の断面形状として一端を他端面より上方に突出させた形状でプレス加工にて所定巾の炎口スリットを形成し、前記炎口スリットより円周方向の斜め上方にガスを噴出するようにしたものであり、炎口部を含めすべてプレス加工できる構成にしたもので、これにより製造面で造りやすく安価にすることができるとともに、バーナキャップをバーナボディに取り付ける際のシール性を確保しつつ、取付性の向上を図り、外観的な見栄えも向上させることができる。
また、炎口部は火炎が斜め上向きとなることにより、円周方向へ噴き出す力と、排気熱が上方向からさらに鍋底を伝って排出される力により旋回流が生じて、中央2次空気通過孔からより多くの2次空気を吸引することができ良好な燃焼を得、さらには、鍋底とバーナ間を近づけることができ省エネ・熱効率を向上させることができる。
本発明のこんろバーナは、炎口をバーナキャップの中心に向かって放射状円周等間隔に配設し、炎口断面形状は一端を他端面より上方に突出させた形状で、前記炎口の一端及び他端には平面部を設けた炎口形状にし、バーナキャップを炎口部を含めすべてプレス加工できる構成にしたもので、これにより造りやすく安価であるものを提供することが出来る。
また、バーナキャップをバーナボディに取り付ける際のシール性を確保しつつ、取付性の向上を図り、外観的な見栄えも向上させることができる。
また、炎口部は火炎が斜め上向きとなることにより、円周方向へ噴き出す力と、排気熱が上方向からさらに鍋底を伝って排出される力により旋回流が生じて、中央2次空気通過孔よりより多くの2次空気を吸引することができ良好な燃焼を得ることができる。したがって、中央部に被加熱物の温度を検知する温度センサを組み込んだり、さらには、鍋底とバーナ間を近づけることができ省エネ・熱効率を向上させることができる。
第1の発明は、上面に開口を設けた環状頭部を有するバーナボディと、前記バーナボディの環状頭部に着脱自在に載置し中心側に向かって放射状に円周等間隔に炎口を配設したバーナキャップを備え、前記バーナキャップはその外周部分に嵌挿し前記バーナボディの外周とシール部を構成するリングにより固定し、前記炎口の断面形状として一端を他端面より上方に突出させた形状でプレス加工にて所定巾の炎口スリットを形成し、前記炎口スリットより円周方向の斜め上方にガスを噴出するようにしたことを特徴とするものであり、炎口部を含めすべてプレス加工できる構成にしたもので、これにより製造面で造りやすく安価にすることができるとともに、バーナキャップをバーナボディに取り付ける際のシール性を確保しつつ、取付性の向上を図り、外観的な見栄えも向上させることができる。また、炎口部は火炎が斜め上向きとなることにより、円周方向へ噴き出す力と、排気熱が上方向からさらに鍋底を伝って排出される力により旋回流が生じて、中央2次空気通過孔からより多くの2次空気を吸引することができ良好な燃焼を得、さらには、鍋底とバーナ間を近づけることができ省エネ・熱効率を向上させることができる。
第2の発明は、バーナキャップとリングを一体的に構成しバーナボディに着脱自在に載置したことを特徴とするものであり、シール性を確保しつつ取り扱い易さを向上し、外観的な見栄えも向上させることができる。
第3の発明は、リングに数箇所の突起を設け、バーナキャップに前記突起に対応する孔を設け、前記突起を前記孔に嵌合させて前記リングを締結させたバーナキャップを着脱自在に載置したことを特徴とするものであり、バーナキャップとリングを一体化でき、シール性を確保しつつ取り扱い易さを向上し、外観的な見栄えも向上させることができる。
第4の発明は、上面に開口を設けた環状頭部を有するバーナボディと、前記バーナボディの環状頭部に着脱自在に載置し中心側に向かって放射状に円周等間隔に炎口を配設したバーナキャップを備え、前記バーナキャップはその外周部分に嵌合し前記バーナボディの外周側平面部でシール部を構成するとともに、前記バーナボディの外周面との間に所定の間隙を有するリングにより固定し、前記炎口の断面形状として一端を他端面より上方に突出させた形状でプレス加工にて所定巾の炎口スリットを形成し、前記炎口スリットより円周方向の斜め上方にガスを噴出するようにしたことを特徴とするものであり、炎口部を含めすべてプレス加工できる構成にしたもので、これにより製造面で造りやすく安価にすることができるとともに、バーナキャップをバーナボディに取り付ける際のシール性を平面部で確保するようにしているため、バーナキャップの取り付けを容易に行うことができ、外観的な見栄えも向上させることができる。また、炎口部は火炎が斜め上向きとなることにより、円周方向へ噴き出す力と、排気熱が上方向からさらに鍋底を伝って排出される力により旋回流が生じて、中央2次空気通過孔からより多くの2次空気を吸引することができ良好な燃焼を得、さらには、鍋底とバーナ間を近づけることができ省エネ・熱効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1は本発明のこんろバーナの断面図である。バーナボディ1に嵌合搭載されるバーナキャップ2は、ステンレス材等でプレス加工し、ガスシール部は中央の2次空気孔通過孔3の円筒部4、外周の円筒部5の2ヶ所で構成されている。バーナボディ1にはバーナキャップ2の平面部6が載る構成である。
図2はバーナキャップ2の上面図、図3はバーナキャップ2の側面断面図である。中央に向かって円周等間隔に炎口7が放射状に設けられており、炎口7の断面図を図4に示す。断面は、図2のA−A部分を示す。炎口7の形状は、一端を他端面より上方に突出させた形状でプレス加工にて炎口スリット巾8を形成し、炎口スリット巾8のガス噴き出しが斜め上方を向くようにしたものである。火炎が円周に沿って斜め上方に流れることにより旋回流が起こり、バーナキャップ2の中央の2次空気通過孔3より2次空気の吸引して供給することにより、最適な良好燃焼が得られる。
(実施例2)
図4において、バーナキャップ2の炎口スリット巾8の両端には平面部9a、9bを設けて、プレス加工時平面部9a、9bを金型にあてて、バラツキの少ないスリット巾寸法を得られるようにしたものである。
(実施例3)
図1から図4において、中央に向かって円周等間隔の凸部10を設け、前記凸部10に対応して炎口7を設けたもので、凸部10の間に空間をつくることにより、燃焼用の2次空気の供給、煮こぼれの通路を目的としたものである。
(実施例4)
上記バーナキャップ2の表面に耐熱表面処理塗装をし着色したものである。材料をステンレス等のプレス加工材にすることにより、多くの表面処理方法が適用でき、デザインが容易に出来る。
(実施例5)
実施例1〜4と同一符号のものは同一構造を有し、詳細な説明を省略する。
図5において、バーナキャップ2の外周部11をバーナボディ1に載せ、バーナキャップ2の外周部分12とシール部を構成するリング13を勘合させている。また、リング13は、バーナボディ1の外周と勘合してシール部14を構成し、シール部の下方には、バーナボディ1と隙間を設けるため段差15を設け、煮こぼれがシール部14に浸入しない構成としている。バーナキャップ2にリング13を組み合わせることによりこんろバーナの確実な嵌合、外観デザインを良くすることが出来る。
(実施例6)
図6はこんろバーナキャップ2の断面図、図7は、バーナキャップ2とリング13のかしめ部の部分拡大図である。尚、実施例1〜5と同一符号のものは同一構造を有し、詳細な説明を省略する。
図6、図7において、バーナキャップ2とリング13をバーナキャップ2の外周数箇所に設けた孔16とリング13に上記数箇所に設けた孔16と対応する突起17を水平方向にがた18をもたせて嵌合させかしめた構成のものである。バーナキャップ2とリング13を一体化することにより取り扱いを向上させている。バーナキャップ2の外周部分12とシール部を構成し、また、リング13は、バーナボディ1の外周と勘合してシール部14を構成し、シール部の下方には、バーナボディ1と隙間を設けるため段差15を設け、煮こぼれがシール部14に浸入しない構成としている。バーナキャップ2はリング13のシール部14の下部がバーナボディ1に載ることにより、リング13の突起17とバーナボディ1は隙間を有する構成となる。
バーナキャップ2とリング13に水平方向のがた18をもたせるのは、バーナボディの勘合時に2ヶ所同時に勘合するするため、シールに影響しない水平方向にがたをもたせ勘合しやすくしたものである。
(実施例7)
実施例1〜6と同一符号のものは同一構造を有し、詳細な説明を省略する。
図8において、バーナキャップ2の外周部をリング13の外周溝19に勘合させ、リング13の外周20をバーナキャップ側へかしめて一体化させたものである。また、リング13の内側に、バーナボディ1と水平方向でガスをシールする平面シール部21を設け、シール部の下方には、バーナボディ1と隙間を設けるため段差22を設け、煮こぼれが平面シール部21に浸入しない構成としている。以上の構成にて、ガスのシール部を円筒、平面シールとすることにより、容易に嵌合ができる。
(実施例8)
実施例1〜7と同一符号のものは同一構造を有し、詳細な説明を省略する。
図9は、本発明のこんろバーナに、バーナボディ1とガス混合管を異にする、第2のバーナボディ23aと第2のバーナキャップ23bからなる子バーナ23を、中央の2次空気通過孔3に取り付けた親子バーナの上面図である。図9より明らかなように、本実施例によれば、親子バーナの構成を実現することができる。
(実施例9)
図10は、温度センサー24を組み込んだバーナキャップの上面図、図11は、前記バーナキャップの側面の断面図である。尚、実施例1〜8と同一符号のものは同一構造を有し、詳細な説明を省略する。
図10、図11において、バーナキャップ2の内側中央に、バーナボディ1と嵌合して構成する円筒部4の下方に、中心に向かって中空の開口部26を有する中空の円筒部25を一体で設け、前記中空の開口部26とは隙間を有して上方に突出し、ガスこんろに載置された被加熱物に接触して表面温度を検知する温度センサ24を設けている。さらに、下方からの2次空気の供給のため、2次空気通過孔27を設けている。したがって、燃焼用の2次空気、温度センサ冷却用の2次空気を2次空気通過孔27及び開口部26より得る構成を一体にできるようになる。
(実施例10)
図12は、バーナキャップの上面図、図13は、前記バーナキャップの側面の断面図である。尚、実施例1〜9と同一符号のものは同一構造を有し、詳細な説明を省略する。
図12、図13において、バーナキャップ2の炎口7と、バーナボディ1と勘合して構成する円筒部4の下方のガスのシール部4bとの間において、円周一部に凹部28を設け、前記凹部28の側面29に炎口30を設けた構成である。したがって、点火用の炎孔と立消え安全装置のエレメント31の起電力の検知用火炎31とが形成できるようになる。
以上のように本発明のこんろバーナは、炎口をバーナキャップの中心に向かって放射状円周等間隔に配設し、炎口断面形状は一端を他端面より上方に突出させた形状で、前記炎口の一端及び他端には平面部を設けた炎口形状にし、バーナキャップを炎口部を含めすべてプレス加工できる構成としたことにより、造りやすく安価に提供することが可能となるため、ガス、石油のこんろ、テーブルを含む調理器具のバーナとして適用することができる。
本発明の実施例1〜3のこんろバーナの側面断面図 同こんろバーナのバーナキャップの上面図 同こんろバーナのバーナキャップの側面断面図 同こんろバーナのバーナキャップの炎口断面図 本発明の実施例5のこんろバーナのバーナキャップの側面断面図 本発明の実施例6のこんろバーナのバーナキャップの側面断面図 同こんろバーナのバーナキャップの部分拡大断面図 本発明の実施例7のこんろバーナのバーナキャップの側面断面図 本発明の実施例8のこんろバーナの上面図 本発明の実施例9のこんろバーナのバーナキャップの上面図 同こんろバーナのバーナキャップの側面断面図 本発明の実施例10のこんろバーナのバーナキャップの上面図 同こんろバーナのバーナキャップの側面断面図 従来のこんろバーナの側面断面図 従来の他のこんろバーナの側面断面図
符号の説明
1 バーナボディ
2 バーナキャップ
3 2次空気通過孔
7 炎口
9a、9b 平面部
10 凸部
13 リング
14 シール部
16 孔
17 突起
18 がた
21 平面シール部
23 子バーナ
23a 第2のバーナボディ
23b 第2のバーナキャップ
24 温度センサ
25 円筒部
26 開口部
28 凹部
29 凹部側面
30 炎孔

Claims (4)

  1. 上面に開口を設けた環状頭部を有するバーナボディと、前記バーナボディの環状頭部に着脱自在に載置し中心側に向かって放射状に円周等間隔に炎口を配設したバーナキャップを備え、前記バーナキャップは、その外周部分に嵌挿し前記バーナボディの外周とシール部を構成するリングにより固定し、前記炎口の断面形状として一端を他端面より上方に突出させた形状でプレス加工にて所定巾の炎口スリットを形成し、前記炎口スリットより円周方向の斜め上方にガスを噴出するようにしたこんろバーナ。
  2. バーナキャップとリングを一体的に構成しバーナボディに着脱自在に載置した請求項1記載のこんろバーナ。
  3. リングに数箇所の突起を設け、バーナキャップに前記突起に対応する孔を設け、前記突起を前記孔に嵌合させて前記リングを締結させたバーナキャップを着脱自在に載置した請求項1または2記載のこんろバーナ。
  4. 上面に開口を設けた環状頭部を有するバーナボディと、前記バーナボディの環状頭部に着脱自在に載置し中心側に向かって放射状に円周等間隔に炎口を配設したバーナキャップを備え、前記バーナキャップは、その外周部分に嵌合し前記バーナボディの外周側平面部でシール部を構成するとともに前記バーナボディの外周面との間に所定の間隙を有するリングにより固定し、前記炎口の断面形状として一端を他端面より上方に突出させた形状でプレス加工にて所定巾の炎口スリットを形成し、前記炎口スリットより円周方向の斜め上方にガスを噴出するようにしたこんろバーナ。
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