JP2005214313A - ボイルオフガス処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ボイルオフガス等の余剰ガスをガスハイドレート化する場合、ガスハイドレート生成装置のコンパクト化及び省エネルギ化を図る。
【解決手段】タンク1に貯蔵されている液化天然ガスaから蒸発したボイルオフガスbをコンプレッサ5によって昇圧し、昇圧後のボイルオフガスを液化天然ガスの冷熱を利用して液化するボイルオフガス処理システムである。液化天然ガスaの冷熱を利用して液化させた液化ボイルオフガスcの大部分を膨張弁7でフラッシュさせながらタンク1に戻すと共に、液化ボイルオフガスcの残りをポンプ19によって更に昇圧させ、昇圧後の高圧液化ボイルオフガスを気化器21,22に供給してガスハイドレートの原料に供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、貯蔵タンクに貯蔵されている液化天然ガス(以下、LNGと称する。)の一部が蒸発したボイルオフガス(以下、BOGと称する。)を処理するためのボイルオフガス処理システムに関するものである。
従来、天然ガスは、−162℃以下の超低温で液化された後、LNGとして貯蔵タンクに貯蔵されているが、貯蔵タンクに貯蔵されているLNGは、その一部が蒸発してBOGとなる。
例えば、容積が18万キロリットルの貯蔵タンクの場合には、一晩で数千立方メートルのBOGが発生することがある。夜間は、ガスの消費量が少なくなるため、大量のBOGが発生すると、発生したBOGの処理が問題となる。
このBOGの処理方法としては、従来、次のような方法が知られている。
すなわち、
(a) BOGをコンプレッサで高圧化後(例えば、50〜70ata(4.9〜6.86MPa))、市中のガス導管に送出する方法。
(b) BOGをLNGの冷熱を利用して、再度、液化する方法。
(c) BOGを水と反応させてBOGと水との水和物であるガスハイドレートを生成する方法(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001-279277 号公報(第3〜5頁、図1)
しかしながら、(a)の方法は、低圧のBOG(例えば、1.03ata(0.10MPa))を導管圧(例えば、50〜70ata(4.9〜6.86MPa))まで大幅に昇圧させるため、コンプレッサの消費電力が多大になる恐れがある。特に、LNGをLNG運搬船から陸上の貯蔵タンクに荷揚げする場合には、通常の約3倍のBOGが発生するために、LNGの荷揚げ基地では、契約電力の増大を招く恐れがある。
ところで、夜間のガス需要の少ない時に、高圧のBOGをガス導管に送出することが可能であれば、BOGをガス導管内に貯蔵することが可能であるが、上記のように、BOGを導管圧まで昇圧する必要があるため、消費動力の削減には至らない。
また、(b)の方法は、BOGの圧縮動力を低減するために考えられた方法であり、BOG(b)をLNG貯蔵タンク1から送出されたLNG(a)の冷熱を利用して、再度、液化させた後、液化ボイルオフガスcを耐圧タンク6に貯蔵する方法(図5参照。)であるが、このような中低圧で、かつ、低温の液体(例えば、10ata(0.98MPa)、−125℃)の貯蔵は、技術的にも経済的にも困難である。
ここで、図5中、2は昇圧ポンプ、3は再液化器、4は配管、5はコンプレッサ、19はポンプである。
また、(c)のように、BOGをガスハイドレート(NGH)に転換する場合には、BOGと水とが反応する時に発生する反応熱を除去するための冷凍機が必要である。
そこで、本発明者は、上記の中低圧で、かつ、低温(例えば、10ata(0.98MPa)、−125℃)の液化ボイルオフガスcをLNG貯蔵タンク1に戻すと共に、発生したBOGと、液化ボイルオフガスcを膨張弁7でフラッシュさせた時に生じたフラッシュガスの余剰分をガスハイドレート生成設備10に供給してガスハイドレートeを生成するようにしたボイルオフガス処理方法を提案した(特願2002−227522号)(図4参照。)。
今、LNG貯蔵タンクヘの再循環による再液化量をGi、フラッシュガス量をGvとすると、
74 kcal /kg ×(Gi+Gv)
=(52 kcal /kg ×Gi)+(163kcal /kg×Gv)
となる。
ここで、
Gi+Gv=6.57 t/h(BOG相当量のみ全量液化させるものとする。)
Gi=4.05×Gv
Gv=1.30 t/h(BOGに対して増加するガス量となる。)
Gi=5.27 t/h(BOGのLNGとしての戻り量。)
従って、フラッシュガスの処理割合は、次のようになる。
Gv/(Gi+Gv)=1.3/6.57≒0.198
つまり、NGH化する場合に、BOGの2割弱が原料として供給できる。即ち、BOG全量の処理を行わず、一部の処理(NGH化)で済み、処理設備を最小限にすることができる。
BOGは、浸入熱によって貯蔵タンク内で自然に蒸発するガスであり、タンク内は重質分(エタン、プロパン等)が濃縮される現象を言うが、結果として、蒸発ガスは純メタン相等である。図4に示す余剰の蒸発ガスをNGH化して貯蔵する方法において、BOG圧縮機を高い圧力(54ata程度(5.30MPa程度))まで昇圧する必要があるため、圧縮動力に要する動力は過大なものとなる。従って、まだ改善の余地がある。
尚、図4中、2はポンプ、3は再液化器、4は配管、5はコンプレッサ、6は耐圧タンク、8は配管、11は生成槽、12はノズル、13は生成熱除去手段、14は配管、15は給水管、16は貯蔵タンク、17はポンプ、18はバイパス管、aはLNG、bはBOG、dは水を示している。
本発明は、このような知見を得て発明したものであり、その目的とするところは、ボイルオフガスやフラッシュガスなどの余剰ガスをガスハイドレート化する場合に、係る余剰ガスの処理量を、より一層増加することができるボイルオフガス処理システムを提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、次のように構成されている。
すなわち、
請求項1に記載の発明は、貯蔵タンクに貯蔵されている液化天然ガスの一部が蒸発してできたボイルオフガスをコンプレッサによって所定の圧力に昇圧し、昇圧後のボイルオフガスを液化天然ガスの冷熱を利用して、再度、液化させるようにしたボイルオフガス処理システムにおいて、液化天然ガスの冷熱を利用して液化させた液化ボイルオフガスの大部分を、膨張弁でフラッシュさせながら前記貯蔵タンクに戻すと共に、前記液化ボイルオフガスの残りをポンプによって更に昇圧させ、昇圧後の高圧の液化ボイルオフガスを気化器に供給してガスハイドレートの原料に供することを特徴とするボイルオフガス処理システムである。
請求項2に記載の発明は、ガスハイドレートの原料を、海水を用いてガスハイドレート生成条件まで昇温させることを特徴とする請求項1記載のボイルオフガス処理システムである。
請求項3に記載の発明は、貯蔵タンクに貯蔵されている液化天然ガスの一部が蒸発してできたボイルオフガスをコンプレッサによって所定の圧力に昇圧し、昇圧後のボイルオフガスを液化天然ガスの冷熱を利用して、再度、液化させるようにしたボイルオフガス処理システムにおいて、液化天然ガスの冷熱を利用して液化させた液化ボイルオフガスを、ポンプによって更に昇圧させるとともに、昇圧後の高圧の液化ボイルオフガスを海水を利用して所定の温度に昇温してガスハイドレートの原料に供し、更に、液化天然ガスを気化させる冷媒凝縮器と、ガスハイドレート生成装置と、海水による過熱器とを含む冷媒循環ラインに膨張タービンを設け、該膨張タービンに設けた発電機によって電力を回収するようにし、該膨張タービンの排気を前記冷媒凝縮器へ導くように構成したことを特徴とするボイルオフガス処理システムである。
請求項4に記載の発明は、ガスハイドレート製造量が減少した場合に、ボイルオフガスを既設の低圧ガス系統へ供給するようにしたことを特徴とする請求項3記載のボイルオフガス処理システムである。
上記のように、請求項1に記載の発明は、貯蔵タンクに貯蔵されている液化天然ガスの一部が蒸発してできたボイルオフガスをコンプレッサによって所定の圧力に昇圧し、昇圧後のボイルオフガスを液化天然ガスの冷熱を利用して、再度、液化させるようにしたボイルオフガス処理システムにおいて、液化天然ガスの冷熱を利用して液化させた液化ボイルオフガスの大部分を、膨張弁でフラッシュさせながら前記貯蔵タンクに戻すと共に、前記液化ボイルオフガスの残りをポンプによって更に昇圧させ、昇圧後の高圧の液化ボイルオフガスを気化器に供給してガスハイドレートの原料に供するようにしたため、BOGの昇圧動力は極めて少なくて済み、その分、ガスハイドレート生成装置の規模を縮小することができる。
また、LNG(液化天然ガス)の冷熱(例えば、−150℃)を利用して天然ガスハイドレート生成熱を除去するため、天然ガスハイドレート生成熱除去用の冷凍機が不要となる。
請求項2に記載の発明は、ガスハイドレートの原料を、海水を用いてガスハイドレート生成条件まで昇温させるのであるが、ガスハイドレートの原料は、ガスハイドレート生成熱によってある程度、加温されているので、その分、海水供給量を減少させることができ、以て、海水をくみ上げる海水ポンプ動力を削減することができる。
請求項3に記載の発明は、貯蔵タンクに貯蔵されている液化天然ガスの一部が蒸発してできたボイルオフガスをコンプレッサによって所定の圧力に昇圧し、昇圧後のボイルオフガスを液化天然ガスの冷熱を利用して、再度、液化させるようにしたボイルオフガス処理システムにおいて、液化天然ガスの冷熱を利用して液化させた液化ボイルオフガスを、ポンプによって更に昇圧させるとともに、昇圧後の高圧の液化ボイルオフガスを海水を利用して所定の温度に昇温してガスハイドレートの原料に供し、更に、液化天然ガスを気化させる冷媒凝縮器と、ガスハイドレート生成装置と、海水による過熱器とを含む冷媒循環ラインに膨張タービンを設け、該膨張タービンに設けた発電機によって電力を回収するようにし、該膨張タービンの排気を前記冷媒凝縮器へ導くように構成したため、請求項1に記載の発明と同様の効果を有するとともに、炭化水素系の冷媒(例えば、プロパン(C3 8 ))を使用したランキンサイクルによって電力回収を行っているので、省エネルギー化をより一層図ることが可能になった。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
(1)実施形態1
この実施の形態では、ガスハイドレート生成条件を54ata(5.30MPa)、5℃に設定した場合を例に取る。
図1において、1は、LNG貯蔵タンクであり、このLNG貯蔵タンク1に貯蔵されているLNG(液化天然ガス)aは、LNGポンプ2によって所定の圧力に昇圧された後、配管4を経て再液化器3に供給されるようになっている。
他方、LNG(a)の一部が蒸発してできたBOG(ボイルオフガス)bは、コンプレッサ5によって所定の圧力(例えば、10ata(0.98MPa))に昇圧された後、再液化器3に導入され、そこで、LNG(a)の冷熱(例えば、−150℃)を利用して再液化される。
所定圧(10ata(0.98MPa))に昇圧された液化ボイルオフガスcは、LNG貯蔵タンク1に戻されるが、その際、液化ボイルオフガスcの温度をLNGの温度まで下げる必要があるため、膨張弁7によってフラッシュさせる。
上記のように、液化ボイルオフガスcをLNG貯蔵タンク1に戻す場合には、液化ボイルオフガスcを膨張弁7によってフラッシュさせるのであるが、LNG貯蔵タンクの侵入熱に相当するBOGの全量を再液化させることは困難である。その理由は、ボイルオフガス相当量を冷媒と見做した冷凍効果は、侵入熱の約73%に過ぎないからである。
従って、BOGの約70〜75%は、戻り液となってLNG貯蔵タンクへ戻されるが、残りのBOGについては、何らかの処理が必要となる。ところが、液化ボイルオフガスcをLNG貯蔵タンク1に戻す際に、液化ボイルオフガスcを膨張弁7によってフラッシュさせるため、新たにフラッシュガス(通常のBOGの約30%)が発生する。
そこで、本発明者は、BOGやフラッシュガスをガスハイドレート化することにした。その際、既に提案した案では、BOGやフラッシュガスのガス圧が比較的低いため、液化ボイルオフガスcをポンプ19を用いて高圧化することにした。
即ち、図1に示すように、液化ボイルオフガスcをポンプ19によって更に昇圧し、第1LNG気化器20の入口に供給することにした。第1LNG気化器20の入口に供給された高圧(52ata(5.10MPa))の液化ボイルオフガスcは、第1及び第2のLNG気化器20,21によって気化され、設定圧力(54ata(5.30MPa))の天然ガスgとなるが、第2のLNG気化器21では、海水fを用いて設定温度(5℃)まで昇温される。
上記のNGH生成条件(54ata(5.30MPa)、5℃)を満たした天然ガスgは、ガスハイドレート生成装置30に供給され、天然ガスと水との水和物である天然ガスハイドレート(NGH)eとなる。
ガスハイドレート生成装置30は、図2に示すように、生成タンク31内に設けた散布ノズル32から生成タンク31内に充満している天然ガスg内に水dを散布することにより、天然ガスgと水dとが反応して天然ガスと水との水和物である天然ガスハイドレート(NGH)eを生成するようになっている。本例は、いわゆるスプレー方式と言われる方式でバブリング方式も本方式に代替えできる。
天然ガスgと水dとが反応して天然ガスハイドレート(NGH)eになるとき、反応熱が発生するが、LNG(a)によって冷却されたブラインiを用いて除去するようにしている。
ここで、33は冷却ジャケット、34はブライン入口、35はブライン出口、36は水循環ライン、37は循環ポンプ、38は水補給ライン、40は水抜出しライン、41は天然ガスハイドレート排出口、42は天然ガスハイドレートかき寄せ機である。
ブラインiは、ブライン循環ライン23を循環するが、そのために、ブラインポンプ24が使用される。また、ガスハイドレートの生成条件(例えば、54ata(5.30MPa)、5℃)に昇圧、昇温された天然ガスgの一部は、図示しないGTG(高効率ガスタービン発電機)に燃料として供給される。
LNG貯蔵タンク1から再液化器3に至る配管9から分岐した分岐管9aのバルブ90は、通常、「閉」になっているが、ガスハイドレート生成装置30のガスハイドレート製造量が減少した場合には、「閉」から「開」に切り替えられ、BOG(b)を低圧系統(既存系統)に供給するようになっている。
(2)実施形態2
この実施の形態では、LNG低圧系統の冷熱によってBOGを再液化する場合を例に取る。尚、ガスハイドレート生成条件は、実施形態1と同様に、54ata(5.30MPa)、5℃である。
図3において、1は、LNG貯蔵タンクであり、このLNG貯蔵タンク1内に貯蔵されているLNG(液化天然ガス)aは、高圧LNGポンプ2aによって所定の圧力に昇圧された後、LNG高圧気化器20aによって高圧(50ata(4.90MPa))の天然ガスgにガス化された後、例えば、市中のガス導管などに供給される。
また、LNG貯蔵タンク1内のLNG(a)は、低圧LNGポンプ2bによって所定の圧力に昇圧された後、再液化器3に供給されるようになっている。符合4’は、配管4から分岐した配管である。
他方、LNG(a)の一部が蒸発してできたBOG(ボイルオフガス)bは、コンプレッサ5によって所定の圧力(例えば、10ata(0.98MPa))に昇圧された後、再液化器3に導入され、そこで、LNG(a)の冷熱(例えば、−150℃)を利用して再液化される。
再液化器3で液化した液化ボイルオフガスcは、ポンプ19によって更に昇圧された後、気化器25によって再ガス化され(54ata(5.30MPa))、ガスハイドレートの原料としてガスハイドレート生成装置30に供給される。このガスハイドレート生成装置30については、既に説明したので、詳細な説明を省略する(図2参照)。
上記再液化器3でBOG(b)を液化させた低圧のLNG(a)は、LNG低圧気化器(冷媒凝縮器)20bによって低圧(10ata(0.98MPa))の天然ガスgにガス化された後、例えば、市中のガス導管などに供給される。
この例では、ガスハイドレート生成装置30で発生する反応熱を除去するための冷媒として、炭化水素系の冷媒j(例えば、プロパン(C3 8 ))を使用し、ランキンサイクルによる電力回収を行っている。
すなわち、ガスハイドレート生成装置30と、LNG低圧気化器(冷媒凝縮器)20bを含む冷媒循環ライン26に冷媒気化器(海水による過熱器)27と、膨張タービン29と、ポンプ44とを設け、膨張タービン27に設けた発電機45によって電力を回収するようにしている。
LNG貯蔵タンク1から再液化器3に至る配管9から分岐した分岐管9aのバルブ90は、通常、「閉」になっているが、ガスハイドレート生成装置30のガスハイドレート製造量が減少した場合には、「閉」から「開」に切り替えられ、BOG(b)を低圧系統(既存系統)に供給するようになっている。
以上の説明では、ガスハイドレート生成装置が、天然ガスの雰囲気中に水を散布する水散布方式のものについて説明したが、水中に天然ガスを噴射するバブリング方式でも同様の効果が得られる。
(実施例)
図3のボイルオフガス処理システムにおいて、
ポンプ2bから送出されるLNG量を60t/h
BOG量を5t/h
とした場合、
NGH製造設備に要求される冷熱量約24,00USRT(5t/hのBOGを原料としてNGHを製造する。)は、LNGの冷熱を利用して除去され、且つ、NGH生成熱によって気化されるC3 8 の蒸発量は、64t/hであり、NGH製造設備を排出したC3 8 の蒸気は、海水によって過熱されて、膨張タービンにより電力として転換され、約770KWの出力が得られる。
従って、BOG圧縮動力を大幅に低減し、LNG冷熱を回収することによる海水ポンプ動力およびタービンによる電力の回収により、極めて多大な省エネルギが達成された。
本発明に係るボイルオフガス処理システムを実施する設備の概略構成図である。 天然ガスハイドレート生成装置の概略構成図である。 本発明に係るボイルオフガス処理システムを実施する別の設備の概略構成図である。 従来のボイルオフガス処理システムを実施するための概略構成図である。 従来のボイルオフガス再液化方法を示す概略構成図である。
符号の説明
a 液化天然ガス
b ボイルオフガス
c 液化天然ガスの冷熱を利用して液化させた液化ボイルオフガス
1 貯蔵タンク
5 コンプレッサ
7 膨張弁
19 ポンプ
20,21 気化器
20b 冷媒凝縮器

Claims (4)

  1. 貯蔵タンクに貯蔵されている液化天然ガスの一部が蒸発してできたボイルオフガスをコンプレッサによって所定の圧力に昇圧し、昇圧後のボイルオフガスを液化天然ガスの冷熱を利用して、再度、液化させるようにしたボイルオフガス処理システムにおいて、
    液化天然ガスの冷熱を利用して液化させた液化ボイルオフガスの大部分を、膨張弁でフラッシュさせながら前記貯蔵タンクに戻すと共に、前記液化ボイルオフガスの残りをポンプによって更に昇圧させ、昇圧後の高圧の液化ボイルオフガスを気化器に供給してガスハイドレートの原料に供することを特徴とするボイルオフガス処理システム。
  2. ガスハイドレートの原料を、海水を用いてガスハイドレート生成条件まで昇温させることを特徴とする請求項1記載のボイルオフガス処理システム。
  3. 貯蔵タンクに貯蔵されている液化天然ガスの一部が蒸発してできたボイルオフガスをコンプレッサによって所定の圧力に昇圧し、昇圧後のボイルオフガスを液化天然ガスの冷熱を利用して、再度、液化させるようにしたボイルオフガス処理システムにおいて、
    液化天然ガスの冷熱を利用して液化させた液化ボイルオフガスを、ポンプによって更に昇圧させるとともに、昇圧後の高圧の液化ボイルオフガスを海水を利用して所定の温度に昇温してガスハイドレートの原料に供し、更に、液化天然ガスを気化させる冷媒凝縮器と、ガスハイドレート生成装置と、海水による過熱器とを含む冷媒循環ラインに膨張タービンを設け、該膨張タービンに設けた発電機によって電力を回収するようにし、該膨張タービンの排気を前記冷媒凝縮器へ導くように構成したことを特徴とするボイルオフガス処理システム。
  4. ガスハイドレート製造量が減少した場合に、ボイルオフガスを既設の低圧ガス系統へ供給するようにしたことを特徴とする請求項3記載のボイルオフガス処理システム。
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