JP2005214152A - 内燃機関の吸入空気量制御装置及び制御方法 - Google Patents

内燃機関の吸入空気量制御装置及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】VNT可変翼角度とEGRバルブ開度の双方を考慮しつつ、両者を好適に制御して、内燃機関の運転状態に応じて最適な吸入空気量(新気吸入量)を確保することが出来る内燃機関の吸入空気量制御装置及び制御方法の提供。
【解決手段】可変翼ターボチャージャ(VNT2)と、排気環流装置(EGRシステム6)とを有する内燃機関(例えば自動車用エンジン1)の吸入空気量(新気吸入量)制御装置(A)において、当該内燃機関(1)の運転状態を検出する運転状態検出手段(例えば、エンジンの回転数を検出する回転数検出手段20及び燃料噴射量算出ブロック30)と、該運転状態検出手段(20、30)の検出結果に基いて可変翼ターボチャージャ(VNT2)における可変翼の角度(VNT可変翼角度)及び排気環流弁(EGRバルブVe)の弁開度(EGRバルブ開度)を決定する制御手段(コントロールユニット10)と、を備えていることを特徴としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のエンジンの様な内燃機関に吸入される空気量を制御する技術に関する。より具体的には、可変翼ターボチャージャ(VNT)と、排気環流システム(EGR)とを有する内燃機関における吸入空気量の制御技術に関する。
内燃機関(例えば自動車用エンジン)において、排気ガスで回転するタービンにより駆動する過給機(ターボチャージャ)であって、タービン翼の角度を変えて過給比を制御するタイプのターボチャージャ(いわゆるVNT)は既に知られている(例えば、特許文献1参照)
また、シリンダ内の燃焼温度を下げて、排気中のNOxの排出量を抑制するために、排気環流弁(EGRバルブ)の弁開度を調節して、吸気への排気環流量(EGR量)或いは新気吸入量を制御する排気環流システム(EGR)も公知である(例えば、特許文献2参照)。
近年、VNT及びEGRの双方を具備した自動車が登場している。
ここで、VNTもEGRも、エンジンの新気吸入について直接作用するものであり、VNTにおける可変翼の角度と、EGRにおけるEGRバルブの弁開度は、エンジンへ供給される空気(排気ガスではない新気)の供給量に直接影響する。従って、VNT可変翼角度及び/又はEGRバルブ開度が不適当であれば、エンジンの運転状態に対応した最適の新気吸入量を確保することが困難になり、エンジン性能を向上することが出来ない。
VNT可変翼角度と、EGRバルブ開度は、共に、制御に際しては、エンジン回転数と燃料供給量(例えば燃料噴射量)から1つの数値を決定するオープンループ制御(以下、「OPEN LOOP」)と、エンジンの新気吸入量が目標値に近づくようにVNT可変翼角度或いはEGRバルブ開度を制御するフィードバック制御(以下、「CLOSED LOOP」)とが併用されている。
そして、VNT可変翼角度の制御及び/又はEGRバルブ開度の制御において、OPEN LOOPにするかCLOSED LOOPにするかの決定如何によっては、エンジンの新気吸入量の決定に多大な影響を及ぼすことになる。
VNT可変翼角度についても、EGRバルブ開度についても、その制御をOPENLOOPにするかCLOSED LOOPにするかは、エンジンの運転状態により決定される。
ここで、上述した通り、VNT可変翼角度とEGRバルブ開度とは、共にエンジンへの新気供給量(新気吸入量)に多大な影響を及ぼす制御パラメータであるため、エンジンの新気吸入量を最適に制御するのであれば、VNT可変翼角度とEGRバルブ開度との相対的な関係にも考慮しつつ、制御態様をOPEN LOOPにするかCLOSED LOOPにするかが決定されるべきである。
しかし、従来の技術では、VNT可変翼角度の制御とEGRバルブ開度の制御とは、それぞれ独立して行われており、制御態様をOPEN LOOPとするかCLOSED LOOPとするかについても、VNT可変翼角度とEGRバルブ開度とはそれぞれ単独に判定されていた。
そのため、エンジンの新気吸入量は最適に制御されているとは言い難い状況であった。
特開2002−147246号公報 特開2001−182602号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、VNT可変翼角度とEGRバルブ開度の双方を考慮しつつ、両者が最適となるように協調制御して、内燃機関の運転状態に応じた最適な吸入空気量(新気吸入量)を確保することが出来る内燃機関の吸入空気量制御装置及び制御方法の提供を目的としている。
本発明の内燃機関の吸入空気量制御装置は、可変翼ターボチャージャ(VNT2)と、排気環流装置(EGRシステム6)とを有する内燃機関(例えば自動車用エンジン1)の吸入空気量(新気吸入量)制御装置(A)において、当該内燃機関(1)の運転状態を検出する運転状態検出手段(例えば、エンジン1の回転数を検出する回転数検出手段20及び燃料噴射量算出手段(30)と、該運転状態検出手段(20、30)の検出結果に基いて可変翼ターボチャージャ(VNT2)における可変翼の角度(VNT可変翼角度)及び排気環流弁(EGRバルブVe)の弁開度(EGRバルブ開度)を決定する制御手段(コントロールユニット10)、とを備えていることを特徴としている(請求項1)。
本発明において、前記運転状態検出手段(20、30)は、内燃機関(エンジン1)の回転数を検出する回転数検出手段(エンジン回転センサ20)と、内燃機関(エンジン1)へ供給される燃料の供給量(例えば燃料噴射量)を算出する燃料噴射量の目標値算出手段(燃料流量計30)とで構成され、前記制御手段(コントロールユニット10)は、内燃機関(1)の運転状態に応答して、前記VNT(2)の可変翼の角度の制御を、内燃機関回転数と燃料供給量から1つの数値を決定するオープンループ制御(OPEN LOOP)にするか、内燃機関(1)の吸入空気量(新気吸入量)が目標値に近づくように制御するフィードバック制御(CLOSED LOOP)にするかを決定し、且つ、前記(EGRの)弁開度の制御を、内燃機関回転数と燃料供給量から1つの数値を決定するオープンループ制御(OPEN LOOP)にするか、内燃機関(1)の吸入空気量(新気吸入量)が目標値に近づくように制御するフィードバック制御(CLOSED LOOP)にするかを決定するように構成されているのが好ましい(請求項2)。
そして、前記制御手段(コントロールユニット10)は、内燃機関(1)の運転状態を、前記(VNTの)可変翼の角度の制御及び前記(EGRの)弁開度の制御を内燃機関(1)の回転数と燃料供給量から1つの数値を決定するオープンループ制御(OPEN LOOP)にする第1の領域(E1)と、前記(VNTの)可変翼の角度の制御を内燃機関(1)の回転数と燃料供給量から1つの数値を決定するオープンループ制御(OPEN LOOP)にし且つ前記(EGRの)弁開度の制御を内燃機関(1)の吸入空気量(新気吸入量)が目標値に近づくように制御するフィードバック制御(CLOSED LOOP)にする第2の領域と、前記(VNTの)可変翼の角度の制御を内燃機関(1)の吸入空気量(新気吸入量)が目標値に近づくように制御するフィードバック制御(CLOSED LOOP)にし且つ前記(EGRの)弁開度の制御を内燃機関回転数と燃料噴射量目標値から1つの数値を決定するオープンループ制御(OPEN LOOP)にする第3の領域、の3つの領域の何れか1つの領域に分類する制御を行う様に構成されているのが好ましい(請求項3)。
ここで、前記第1の領域(E1)は内燃機関(1)の回転数が低いか或いは燃料供給量が少ない領域であり、前記第3の領域(E3)は燃料供給量が多い領域であり、前記第2の領域(E2)はその他の運転領域であるのが好ましい(請求項4、7)
これに加えて、前記制御手段(コントロールユニット10)は、内燃機関(1)の回転数及び内燃機関(1)へ供給される燃料の噴射量目標値(すなわち、内燃機関1の運転状態)と、上述した3つの領域(E1〜E3)との相対的な関係(例えば、特性曲線或いはマップ)を記憶する記憶手段(例えばデータベース40)を有しているのが好ましい(請求項5)。
本発明の内燃機関の吸入空気量制御方法は、可変翼ターボチャージャ(VNT)と、排気環流装置(EGR)とを有する内燃機関(例えば自動車用エンジン1)の吸入空気量(新気吸入量)制御方法において、(回転数検出手段20により)内燃機関(1)の回転数を検出する回転数検出工程(S1)と、(燃料噴射量の目標値算出手段30により)内燃機関(1)へ供給する燃料の噴射量目標値(例えば燃料噴射量)を算出する工程(S1)と、回転数検出工程及び燃料噴射量の目標値算出工程(S1)の検出結果により内燃機関(1)の運転状態を決定する内燃機関運転状態決定工程(S2)と、前記可変翼の角度の制御及び前記弁開度の制御を行う制御工程(S3)とを含み、該制御工程(S3)は、内燃機関運転状態決定工程(S2)で決定された内燃機関(1)の運転状態を、前記可変翼の角度の制御及び前記弁開度の制御を内燃機関回転数と燃料噴射量の目標値から1つの数値を決定するオープンループ制御(OPEN LOOP)にする第1の領域(E1)と、前記可変翼の角度の制御を内燃機関回転数と燃料噴射量の目標値から1つの数値を決定するオープンループ制御(OPEN LOOP)にし、且つ前記弁開度の制御を内燃機関の吸入空気量(新気吸入量)が目標値に近づくように制御するフィードバック制御(CLOSED LOOP)にする第2の領域(E2)と、前記可変翼の角度の制御を内燃機関(1)の吸入空気量(新気吸入量)が目標値に近づくように制御するフィードバック制御(CLOSED LOOP)にし、且つ前記弁開度の制御を内燃機関回転数と燃料噴射量の目標値から1つの数値を決定するオープンループ制御(OPEN LOOP)にする第3の領域(E3)、の3つの領域の何れか1つの領域に分類することを特徴としている(請求項6)。
上述した構成及び制御方法を具備した本実施形態よれば、VNT(2)可変翼角度の制御及び/又はEGRバルブ(Ve)開度の制御において、オープン制御(OPEN LOOP)にするかフィードバック制御(CLOSED LOOP)にするかが、運転状態に対応して正確に決定することが出来る。
運転状況に対応して、オープン制御にするかフィードバック制御にするかを適正に選択して制御するため、内燃機関(エンジン1)の新気吸入量が適切に決定される。
即ち、エンジン(1)の回転数が低いか或いは燃料供給量が少ない領域、換言すれば、停車時や走行中ではあるが惰行等の極めてエンジン負荷が少ない状態(図2の第1の領域E1)では、EGR、VNTともに目標制御値を1点に絞ったオープンループ制御(OPEN LOOP)が選択され、エンジン負荷や車速(エンジン回転速度)が変化する、例えば一般道など(図2の第2の領域E2)においては、VNTはオープン制御、EGRはフィードバック制御が選択され寄りきめ細かな制御が行われる。また、燃料噴射量が多い高負荷時(図2の第3の領域E3)では、エンジン回転数に関わらずEGRはオープン制御、VNTはフィードバック制御が選択される。
そのように制御されるため、特に運転条件の変化の多い一般道などでは、特にNOx低減が高い次元で達成されるとともに、内燃機関(エンジン1)の燃費向上とNOx低減を両立させることが出来る。また、新気吸入量をエンジンの運転状態にあわせた。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1において、本発明の実施形態に係る内燃機関の吸入空気量制御装置Aは、エンジン1の、可変翼ターボチャージャ(VNT;以降、可変翼ターボチャージャをVNTと略記する)2を装備した排気系3と、インタクーラ4を装備した吸気系5と、エキゾースト系から吸気系に排気ガスの一部を還流するEGRシステム6とを有している。
前記吸気系5は前記VNT2とインタクーラ4を接続する第1のエア配管51と、インタクーラ4とエンジン1のインテークマニフォルド7を接続する第2のエア配管52を有している。
前記EGRシステム6は、EGRクーラ63を装備しており、エンジン1のエキゾーストマニフォルド8と該EGRクーラ63を接続する第1のEGRパイプ61と、排気還流弁であるEGRバルブVeを介装し前記吸気系5の第2のエア配管52に形成された合流部53とを接続する第2のERGパイプ62を有している。
エンジン1には、エンジンの吸入空気量を制御するためのコントロールユニット10と、エンジン回転センサ20と、燃料噴射量を算出するシステム30とが装備されており、前述の回転センサ20及びシテスム30はともに入力信号ラインLiによってコントロールユニット10に接続されている。
ここで、前記システム30すなわち燃料噴射量算出手段30は、アクセルペダルのポテンションメータ、ブーストセンサ、エアフローセンサーからの信号に基づいて、目標噴射量を算出する様に構成されている。
前記VNT(可変翼ターボチャージャ)2には前記コントロールユニット10の制御信号によって可変翼の角度を変化させるアクチュエータVtが取り付けられ、そのアクチュエータVtは制御信号ラインLoによってコントロールユニット10に接続されている。
また、前記EGRバルブも、コントロールユニット10からの制御信号によってバルブ開度が制御されるように構成されており、制御信号ラインLoによってコントロールユニット10に接続されている。
前記コントロールユニット10には記憶手段であるデータベース40が接続されていて、そのデータベース40には、エンジン負荷と、燃料噴射量及び/又はエンジン回転数との関係を示したマップ、EGR制御時における運転条件にマッチした制御するべきVNTの可変翼角度のマップ(以降、「運転条件にマッチした制御するべきVNTの可変翼角度のマップ」を「VNTマップ」と言う)、EGR制御を行わないときのVNTマップ、EGR量をフィードバックする場合における目標値EGR率マップ、吸入空気流量をフィードバックする場合における目標新気量マップ、エンジン回転数と燃料噴射量を軸としたEGR開度マップ等が記憶されている。
本実施形態に係る吸入空気量制御装置の作動と制御方法について図2〜図4を用い、図1をも参照して以下に説明する。
図示しないエアインレットから吸込まれた吸気はVNT2において排気のエネルギーによって過給され、第1のエアダクト51によってインタクーラ4に圧送され、インタクーラ4内で冷却されることにより酸素充填効率を更に高められ、第2のエアダクト52及びインテークマニフォルド7を介してシリンダ9内に供給される。
一方、エキゾーストマニフォルド8から排出される排気ガスは、多くが前記VNT2に流入するが、一部(還流排気ガス:EGR)は前記第1のEGRパイプ61を介してEGRクーラ63に送られる。
EGRクーラ63で冷却された還流排気ガス(EGR)は第2のEGRパイプ62を介して前記第2のエアダクト52に形成された合流部53によって、第2のエアダクト52内の給気(新気)と合流・混合された後、第2のエアダクト52によって前記インテークマニフォルド7に流入する。
上述の構成を有する当該吸入空気量制御装置の制御方法は、エンジン回転センサ20によりエンジン1の回転数を検出するとともに、算出ブロック30により燃料噴射量の目標値を算出し、それらの検出結果によりエンジンの運転状態を以下の3つの運転状態(3つの運転領域)として認識する。
上記3つの運転状態(3つの運転領域)とは、例えば、燃料噴射特性を示す図2においてE1、E2、E3で示す領域を指す。
即ち、第1の領域E1は、エンジン1の回転数が低いか或いは燃料噴射量が少ない領域、換言すれば、停車時や走行中ではあるが惰行等の極めてエンジン負荷が少ない運転状態の領域である。第2の領域E2は、エンジン負荷や車速(エンジン回転速度)が変化する、例えば一般道などでの運転状態の領域である。第3の領域E3は、燃料噴射量が多い高負荷での運転状態の領域である。
前記コントロールユニット10は、認識された運転状態(図2の1第1〜第3の領域)によって、VNT2の可変翼の角度の制御及び前記EGRバルブVeの弁開度の制御を以下の方法によって行う。
即ち、図3を参照して、第1の領域E1ではVNT制御及びEGR制御を内燃機関回転数と燃料噴射量から1つの数値を決定するオープンループ制御(OPEN LOOP)とし、第2の領域E2ではVNT制御を内燃機関回転数と燃料噴射量から1つの数値を決定するオープンループ制御(OPEN LOOP)にし、且つEGR制御を内燃機関の吸入空気量(新気吸入量)が目標値に近づくように制御する(すなわち、例えば図示はしないが吸気系5に介装したエアフローセンサで計測されるエンジン吸気量である実測の新気量が、回転数と噴射量から求まる1つの数値(目標とする新気量)となる様に、EGR弁開度をフィードバック制御する)フィードバック制御(CLOSED LOOP)にし、第3の領域E3ではVMT(可変翼)制御を内燃機関の吸入空気量(新気吸入量)が目標値に近づくように制御するフィードバック制御(CLOSED LOOP)にし且つEGR制御を内燃機関回転数と燃料供給量から1つの数値を決定するオープンループ制御(OPEN LOOP)とするように制御する。
次に図4を参照して、吸入空気量の制御方法を説明する。
先ず、ステップS1において、エンジン回転センサ20によってエンジン回転数を、燃料流量計30によってエンジンへの燃料供給量を検出する。
次のステップS2では、コントロールユニット10は、前記検出したエンジン回転数に関するデータ及び燃料噴射量に関するデータに基づき、その時点の運転状態が、図2に示す3つの領域(E1〜E3)の内のどの領域に属するかを決定し、次のステップS3に進む。
ステップS3では、コントロールユニット10は、ステップS2で決定されたエンジン1の運転状態を、前記VNT2の可変翼の角度の制御及び前記EGRバルブVeの弁開度の制御をエンジン回転数と燃料噴射量から1つの数値を決定するオープンループ制御(OPEN LOOP)にする第1の領域E1と、前記可変翼の角度の制御をエンジン回転数と燃料供給量から1つの数値を決定するオープンループ制御(OPEN LOOP)にし且つ前記弁開度の制御を内燃機関の吸入空気量(新気吸入量)が目標値に近づくように制御するフィードバック制御(CLOSED LOOP)にする第2の領域(E2)と、前記可変翼の角度の制御を内燃機関(1)の吸入空気量(新気吸入量)が目標値に近づくように制御するフィードバック制御(CLOSED LOOP)にし且つ前記弁開度の制御を内燃機関回転数と燃料供給量から1つの数値を決定するオープンループ制御(OPEN LOOP)にする第3の領域(E3)、の3つの領域の何れか1つの領域に分類する。
すなわち、所属する領域に対応して(図3の表に基づき)VNT角度、EGRバルブの開度の制御方法(オープンループ制御(OPEN LOOP)か、又はフィードバック制御(CLOSED LOOP)を選択し、選択された制御方法によってVNT角度、EGRバルブの開度の制御を行う。
ここで、VNT角度の制御及びEGRバルブの開度の制御は、OPEN LOOP、CLOSED LOOPを問わず公知の制御ソフト(方法)によって行われ、その結果、エンジン1への吸入空気量は、運転状態に最も適した値として制御される。
次のステップS4では、コントロールユニット10は、制御を終了するか(エンジン停止か否か)否かを判断し、終了しても良ければ(ステップS4のYES)、そのまま制御を終了する。一方、制御を終了しない(運転が続行される)のであれば(ステップS4のNO)、ステップS1に戻り、再びステップS1以降を繰り返す。
上述した構成及び制御方法を具備した本実施形態よれば、VNT可変翼角度の制御及び/又はEGRバルブ開度の制御において、オープン制御(OPEN LOOP)にするかフィードバック制御(CLOSED LOOP)にするかが、運転状態に対応して正確に決定することが出来る。
運転状況に対応して、オープン制御にするかフィードバック制御にするかを適正に選択して制御するため、内燃機関(エンジン)の新気吸入量が適切に決定される。
即ち、停車時や走行中ではあるが惰行等の極めてエンジン負荷が少ない状態(図2の第1の領域E1)では、EGR、VNTともに目標制御値を1点に絞ったオープンループ制御(OPEN LOOP)が選択され、エンジン負荷や車速(エンジン回転速度)が変化する、例えば一般道など(図2の第2の領域E2)においては、VNTはオープン制御、EGRはフィードバック制御が選択され、よりきめ細かな制御が行われる。また、高負荷時(図2の第3の領域E2)では、エンジン回転数に関わらずEGRはオープン制御、VNTはフィードバック制御が選択される。
そのように制御されるため、特に運転条件の変化の多い一般道などでは、特にNOx低減が高い次元で達成されるとともに、内燃機関(エンジン)の燃費向上とNOx低減を両立させることが出来る。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない。
本発明の実施形態に係る吸入空気量制御装置全体を示すブロック図。 本発明の実施形態において、EGR制御とVNT制御の二組の制御の制御方法が変わる領域を3つの領域に区分した制御特性図。 本発明の実施形態において、EGR制御とVNT制御の、制御の組合せを三つの制御領域と対応させた表。 本発明の実施形態における吸入空気量制御方法を示すフローチャート。
符号の説明
1・・・エンジン
2・・・可変翼ターボチャージャ/VNT
3・・・排気系
4・・・インタクーラ
5・・・吸気系
6・・・EGRシステム
7・・・インテークマニフォルド
8・・・エキゾーストマニフォルド
10・・・コントロールユニット
20・・・エンジン回転センサ
30・・・燃料噴射量算出ブロック
40・・・データベース
E1・・・第1の領域
E2・・・第2の領域
E3・・・第3の領域
Ve・・・EGRバルブ
Vt・・・アクチュエータ

Claims (7)

  1. 可変翼ターボチャージャと、排気環流装置とを有する内燃機関の吸入空気量制御装置において、当該内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段と、該運転状態検出手段の検出結果に基いて可変翼ターボチャージャにおける可変翼の角度及び排気環流弁の弁開度を決定する制御手段、とを備えていることを特徴とする内燃機関の吸入空気量制御装置。
  2. 前記運転状態検出手段は、内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、内燃機関へ供給する燃料噴射量の目標値算出手段とで構成され、前記制御手段は、内燃機関の運転状態に応答して、前記可変翼の角度の制御を、内燃機関回転数と燃料供給量から1つの数値を決定するオープンループ制御にするか、内燃機関の吸入空気量が目標値に近づくように制御するフィードバック制御にするかを決定し、且つ、前記弁開度の制御を、内燃機関回転数と燃料供給量から1つの数値を決定するオープンループ制御にするか、内燃機関の吸入空気量が目標値に近づくように制御するフィードバック制御にするかを決定するように構成されている請求項1の内燃機関の吸入空気量制御装置。
  3. 前記制御手段は、内燃機関の運転状態を、前記可変翼の角度の制御及び前記弁開度の制御を内燃機関回転数と燃料供給量から1つの数値を決定するオープンループ制御にする第1の領域と、前記可変翼の角度の制御を内燃機関回転数と燃料供給量から1つの数値を決定するオープンループ制御にし、且つ前記弁開度の制御を内燃機関の吸入空気量が目標値に近づくように制御するフィードバック制御にする第2の領域と、前記可変翼の角度の制御を内燃機関の吸入空気量が目標値に近づくように制御するフィードバック制御にし、且つ前記弁開度の制御を内燃機関回転数と燃料供給量から1つの数値を決定するオープンループ制御にする第3の領域、の3つの領域の何れか1つの領域に分類する制御を行う様に構成されている請求項2の内燃機関の吸入空気量制御装置。
  4. 前記第1の領域は内燃機関の回転数が低いか或いは燃料供給量が少ない領域であり、前記第3の領域は燃料供給量が多い領域であり、前記第2の領域はその他の運転領域である請求項3の内燃機関の吸入空気量制御装置。
  5. 前記制御手段は、内燃機関の回転数及び内燃機関へ供給される燃料の供給量と、上述した3つの領域との相対的な関係を記憶する記憶手段を有している請求項3、4の何れかの内燃機関の吸入空気量制御装置。
  6. 可変翼ターボチャージャと、排気環流装置とを有する内燃機関の吸入空気量制御方法において、内燃機関の回転数を検出する回転数検出工程と、内燃機関へ供給される燃料噴射量の目標値算出工程と、回転数検出工程及び燃料噴射量の目標値算出工程の検出結果により内燃機関の運転状態を決定する内燃機関運転状態決定工程と、前記可変翼の角度の制御及び前記弁開度の制御を行う制御工程とを含み、該制御工程は、内燃機関運転状態決定工程で決定された内燃機関の運転状態を、前記可変翼の角度の制御及び前記弁開度の制御を内燃機関回転数と燃料噴射量の目標値から1つの数値を決定するオープンループ制御にする第1の領域と、前記可変翼の角度の制御を内燃機関回転数と燃料噴射量の目標値から1つの数値を決定するオープンループ制御にし、且つ前記弁開度の制御を内燃機関の吸入空気量が目標値に近づくように制御するフィードバック制御にする第2の領域と、前記可変翼の角度の制御を内燃機関の吸入空気量が目標値に近づくように制御するフィードバック制御にし、且つ前記弁開度の制御を内燃機関回転数と燃料噴射量の目標値から1つの数値を決定するオープンループ制御にする第3の領域、の3つの領域の何れか1つの領域に分類することを特徴とする内燃機関の吸入空気量制御方法。
  7. 前記第1の領域は内燃機関の回転数が低いか或いは燃料供給量が少ない領域であり、前記第3の領域は燃料供給量が多い領域であり、前記第2の領域はその他の運転領域である請求項6の内燃機関の吸入空気量制御方法。
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