JP2005214043A - エンジンのegr装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気ガス中のNOxを減少させるため、吸気通路に再循環させるEGRガスの流量を制御するEGRバルブにおいて、広い流量範囲に亘ってEGRガス流量の制御性を向上させるとともに、大量のEGRガスの還流を可能とする。
【解決手段】エンジンの排気通路3と吸気通路2とを連結するEGR通路7に、弁開度が連続的に可変な複数のEGRバルブ91、92を設置する。複数のEGRバルブ91、92は、一つのEGRバルブが所定の開度に達するまでは他のEGRバルブが閉鎖され、所定の開度に達した後、他のEGRバルブが開き始めるよう制御される。複数のバルブの流量特性は広範囲でほぼ線形となり、良好な制御性が確保され、さらに、EGRガスの還流量も増大させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主にエンジンの排気ガス中のNOxを除去するため、排気ガスを吸気通路に再循環するエンジンにおいて、再循環する通路に設置され、排気ガス(EGRガス)の流量を制御するEGRバルブに関するものである。
車両用エンジン、特にディーゼルエンジンに対する、特にディーゼルエンジン排気ガスの規制は、近年、逐次強化されるとともに、将来もより厳しい規制が実施される傾向にある。ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンと比べもともと熱効率が高く、COの排出量はその分少なくなるという特性を有しているものの、パティキュレート(、PM)及びNOxについては、その低減が強く要請されている。
NOxを低減させる技術としては、エンジンの排気ガスを吸気通路に再循環してシリンダ内の燃焼を制御する技術、つまりEGR技術がよく知られており、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンを問わず、車両用エンジンにおいては広く実施されている。そして最近では、強化されるNOxの規制に対応すべく、シリンダ内に再循環するEGRガス量を大幅に増大させることあるいはEGRガスを冷却して再循環させることが行われるようになった。また、刻々変化するエンジンの運転状況に応じて、再循環するEGRガス量を、精密にかつ応答性よく制御することも重要となっている。
シリンダ内に再循環するEGRガス量を制御するには、エンジンの排気通路から分岐して排気通路と吸気通路とを連結するEGR通路にEGRバルブを設置し、その開度を調節する。このようなEGRバルブを備えた従来のディーゼルエンジンを、図6に基づいて説明する。
ディーゼルエンジン1は、吸気通路2と排気通路3とを備え、さらに、吸気通路2に設置されたコンプレッサ及び排気通路に設置されたコンプレッサ駆動タービンからなるターボチャージャ4を備えている。ターボチャージャ4のコンプレッサにより圧縮された空気は、インタークーラー5を通過し、ここで冷却水により冷却され温度が低下した状態で、エンジン本体6のシリンダ内に供給される。シリンダから排出された排気ガスは、排気通路3に設置されたコンプレッサ駆動タービンを経て、出口から排気される。
エンジンの排気ガスを吸気通路に還流するため、排気通路3から分岐し排気通路3と吸気通路2とを連結するEGR通路7が設けられる。EGR通路7の途中には、EGRクーラー8及びEGRバルブ9が配置されており、還流するEGRガスは、EGRクーラー8によって冷却されるとともに、EGRバルブ9によってその流量が制御される。EGRバルブ9としては、通常はきのこ形の弁体を有するポペットバルブが使用され、その開度、つまりリフトは、パルスモーター等の電気的アクチュエータやダイヤフラムを備えた負圧式のアクチュエータによって調節される。
ディーゼルエンジン1の作動中は、適正量のEGRガスをシリンダ内に供給される空気と混合して還流させるよう、後述のEGR率が運転状況に応じて設定されており、EGRバルブ9はEGRガスの流量をそのEGR率に見合う流量に制御する。また、その制御方法としては、エンジンへの供給空気量を設定されたEGR率における供給空気量とするように、EGRバルブ9でEGRガスの流量を変化させて供給空気量をフィードバック制御することも行われている。
ところで、このようなEGR装置において、EGRバルブを複数個並列して設け、それぞれの開度を調節してEGRガスの流量を制御することは従来から知られている。例えば、特開平7−247911号公報には、EGRガス通路の途中に多数の分岐通路を設け、分岐通路の各々にオンオフ作動のEGRバルブを設置して、これらのEGRバルブを順次開放することによりEGRガスの流量を制御する技術が開示されている。また、特開2002−256983号公報には、開度が段階的に変更可能な多段式バルブと開度が連続的に変更可能なバルブとを組み合わせ、流量が増大すると多段式バルブの開度をステップ状に増加させるEGRバルブ装置が記載されている。
特開平7−247911号公報 特開2002−256983号公報
前述したように、EGRバルブはエンジンの運転状況に応じて、再循環するEGRガス量を、精密にかつ応答性よく制御する必要がある。適正なEGR率(シリンダ内に供給されるEGRガス量と供給空気量との比率)はエンジンの運転状況に応じて変化し、EGR率がその適正値よりも小さい場合、つまりEGRガス量が最適量より少ない場合には、NOxの排出量が増加する。逆にEGRガス量が最適量よりも多くなったときは、シリンダ内の燃焼性が悪化し、排気ガス中のPMあるいは未燃焼成分が増大するとともに、エンジンの運転性にも悪影響を及ぼすこととなる。
EGRバルブとして通常採用されるポペット弁は、一般的に、リフト(開度)が所定値となるまではリフトと流量がほぼ比例するものの、それ以上のリフトではリフトの変化に対し流量の変化が小さくなって流量が飽和する特性を有し、開度−流量特性が線形ではない。また、大量のEGRガスを還流させるには、口径の大きなEGRバルブを用いなければならないが、大口径のバルブは、バルブの開き始め直後等リフトが小さいときに感度が高いという流量特性を持っている。つまり、小リフト時において、リフトの変化量に対する流量の変化量の比率が大きく、僅かなリフト量の相違が大きな流量の相違をもたらし、制御性が良好でない。
前記特許文献1又は特許文献2に記載されたEGRバルブのように、並列して設けられた複数のバルブを順次開いていくときは、大口径のバルブの小リフト時における制御性の問題は生じないが、例えば特許文献1のEGRバルブでは、各バルブはオンオフ作動であるから、EGRガスの精密な流量制御のためには、非常に多数のバルブが必要となり、事実上、緻密な流量制御はきわめて困難である。
また、特許文献2のEGRバルブは、図7に示されるように、連続的にリフトが可変な連続式バルブと、段階的にリフトが可変な多段式バルブとが組み合わされている。この場合の流量制御においては、多段式バルブのリフトが切り替わる際に、連続式バルブのリフト量が大きく変化することになる。すなわち、ある一定の流量までは連続的にリフトが可変なバルブが開いて全開付近に達し、それを僅かに超える流量が要求された時点で、多段式バルブが開方向に切り替わり、これを通過する流量はステップ状に増加する。このとき、連続的にリフトが可変なバルブのリフト量は、要求された流量に対応するようほぼ全閉付近まで急激に低下することになる(図7のリフト量の変化を表すグラフ参照)。このようなリフト量の急激な変化を正確に制御するのは、やはりきわめて困難で、オーバーシュートなどの結果を生じやすい。要求される流量が低下して多段式バルブが閉方向に切り替わるときも、同様な問題が発生する。
上記の課題に鑑み、本発明は、複数のバルブを並列に設けることにより、小流量時においても制御性よくEGRガスの流量を制御しながら、大量のEGRガスの還流を可能とすることを目的とする。さらに、本発明は、前述の複数のバルブを有するEGRバルブの従来技術と比較して、精密な制御を容易とし制御性を向上させたものである。すなわち、本発明は、
「エンジンの排気ガスを排気通路から分岐して吸気通路に再循環するEGR装置において、
前記排気通路と前記吸気通路とを連結するEGR通路に、再循環される排気ガスの流量を制御するため、弁開度が連続的に可変な複数のEGRバルブを設置し、さらに、前記複数のEGRバルブは、一つのEGRバルブが所定の開度に達するまでは他のEGRバルブが閉鎖され、所定の開度に達した後、他のEGRバルブが開き始めるよう制御する」
ことを特徴とするEGR装置となっている。
本発明の一つの実施例として、請求項2に記載のように、前記EGR通路を複数の分岐通路に分割し、前記複数のEGRバルブを前記複数の分岐通路にそれぞれ設置することができる。
また、本発明において、前記複数のEGRバルブは、前記所定の開度に達するまではほぼ線形の開度―流量特性を有するポペットバルブとすることが望ましい。
そして、本発明のEGR装置では、再循環される排気ガスの流量とエンジンへの供給空気量との比率、つまりEGR率をエンジンの運転状況に応じて決定するため、請求項4に記載のように、エンジンへの供給空気量をその運転状況に対応して設定する手段を備えており、さらに、その設定されたエンジンへの供給空気量を目標値として、複数のEGRバルブの弁開度を変更することにより、前記エンジンへの供給空気量をフィードバック制御するように構成することが望ましい。
本発明では、EGR通路に、弁開度が連続的に可変な複数のEGRバルブを並列して設置している。このため、各バルブが大口径のものでなくとも流量を増加できるので、小流量時における制御性を確保しながら大流量のEGRガスを還流させることができる。
さらに、本発明では、複数のEGRバルブは、一つのEGRバルブが所定の開度に達するまでは他のEGRバルブが閉鎖され、所定の開度に達した後、他のEGRバルブが開き始めるよう制御される。これにより、小流量時には単一のバルブのみで制御されるので、バルブリフトの変化量に対する流量の変化量の比率、つまり感度が過大となることはなく、EGRガスの流量の制御性は良好となる。そして、そのバルブが所定の開度に達した後には他のバルブが開き始めるが、このとき他のバルブのリフトは閉鎖状態から連続的に変化するので、流量は徐々に増加する。したがって、所定の開度に達したバルブのリフトが、図7に示されるような急変を起こすことはなく、安定性及び応答性に優れた流量制御を行うことができる。
請求項2のように、EGR通路を複数の分岐通路に分割し、複数のEGRバルブを分岐通路にそれぞれ設置したときは、弁ケース内に弁座を複数有する特殊なバルブを用いることなく、同一のバルブを複数使用することができるため、EGR装置を安価に構成できる。
請求項3のように、複数のEGRバルブを、前記所定の開度に達するまではほぼ線形の開度−流量特性を有するポペット弁とした場合は、合成された流量特性が広い範囲に亘ってほぼ線形の特性となる。この線形の開度−流量特性を有する範囲においては、リフトの単位変化量に対する流量の変化量はほぼ等しく、安定した制御を容易に行うことが可能となる。
EGR装置では、エンジンの運転状況に応じて適正量のEGRガスを還流させるため、EGR率をエンジンの運転状況に応じて設定する。前述の、EGR率を適正値とするようエンジンへの供給空気量をフィードバック制御する制御方法では、EGRバルブのリフトを変えてEGRガスの流量を変更することにより供給空気量を調節するが、そもそもフィードバック制御では、制御系の安定性が損なわれるとハンチング等を生じ、目標の供給空気量になかなか収束させることができない。したがって、フィードバック制御を基本とするこの制御方法では、安定性がより強く要求される。請求項4に記載のように、こうした制御方法に本発明のEGRバルブを適用した場合には、リフトと流量との間における線形の開度−流量特性に伴って、フィードバック制御の安定性が大きく向上し、EGR率の制御を良好に実行することができる。
以下、図面に基づいて、本発明のEGRバルブ装置について説明する。図1は、本発明にかかるEGR装置の全体図であり、従来例(図6)のものと同一の部材には同一の番号が付してある。
ディーゼルエンジン1は、ターボチャージャ4を備え、そのコンプレッサにより圧縮された空気は、吸気通路2に介在されたインタークーラー5を通過し、温度が低下した状態で、エンジン本体6のシリンダ内に供給される。シリンダから排出された排気ガスは、排気通路3に設置されたコンプレッサ駆動タービンを経て、出口から排気される。これらの構成は、従来例のものと基本的に変わりはない。なお、ここではターボチャージャ付ディーゼルエンジンに本発明を適用した例を示すけれども、本発明は、これに限らず、自然吸気式ディーゼルエンジンやガソリンエンジンにも適用できる。
排気ガス中のNOxの低減を主な目的として、エンジンの排気ガスを吸気通路に還流するため、EGR通路7が排気通路3から分岐している。EGR通路7はその途中で分岐管71、72に分割され、それぞれの分岐管にEGRバルブ91、92が設置される。各々のEGRバルブ91、92は、連続的にリフト及び流量が可変なポペットバルブであって、同一のバルブが並列して用いられているが、場合によっては、サイズの異なるものを用いることも可能である。分岐管71、72のEGRバルブの出口側は吸気通路2に連結され、吸気通路2には、吸気絞り弁10が設置されている。また、吸気絞り弁10の上流には空気質量流量センサ11が取り付けてあり、EGR率や燃料噴射量の制御に使用される。
EGRバルブ91、92の各々は、図2の曲線a及び曲線bに示すような、同一の開度−流量特性を有している。すなわち、リフトが小さい小流量時には、リフトと流量はほぼ比例する線形の特性で、リフトが大きくなる領域では流量の変化量は少なくなり飽和する特性となっている。通常のポペットバルブでは、流量が全開時の50〜70%となるリフトに達するまでは、ほぼ線形の特性を示し、本発明のEGRバルブ91,92もこのようなバルブが使用されている。
本発明では、EGRバルブ91が線形の特性を示す所定のリフトL1に達するまでは、他方のEGRバルブ92を全閉に維持し、その後、EGRバルブ91及び92の開度を徐々に増加するよう制御する。このとき、EGRバルブ91、92の合成された開度−流量特性は、図2における曲線cのようになる。なお、曲線dは単一の大口径バルブを用いたときの開度−流量特性を表すものである。
このように、バルブが並列に使用されているので、個々のEGRバルブ91,92における全開時の流量はそれほど大流量である必要はなく、EGRバルブ91の開き始めにおける線形の特性の傾きは、曲線dと比較して小さい。このため、小流量時において、リフトの変化に対する流量の変化は、大口径のバルブほど急激なものではなく、EGRガス流量の正確な制御を実施することができる。
EGRバルブ91のリフトが所定のリフトL1(このときの流量F1は全開時の流量の50〜70%)となるまでは、EGRバルブ91のみのリフトにより線形の特性が得られる。そして、L1に到達すると、それまで閉じていたEGRバルブ92がリフトを開始する。その後の流量は、EGRバルブ91の流量(曲線a)と、EGRバルブ92の流量(曲線b)とを合成したものとして決定される。この場合、EGRバルブ91のリフトによる流量の増加は非常に少ないので、実質的にはEGRバルブ92のリフトによる流量増加が支配的となり、広い流量範囲に亘ってほぼ線形の特性が維持されることとなる。
次いで、本発明のEGRバルブ91、92を用いたEGR装置の制御方法について、フローチャートによって説明する。まず、図3のフローは、運転状況に応じて設定されたEGR率に一致させるよう、EGRガスの流量を変化させて供給空気量をフィードバック制御する場合の制御手順を示すものである。
車両エンジンの作動中は、刻々変化するエンジン回転数Ne及び運転者によるアクセル踏込み量Aclが検出され、その信号はエンジン電子制御ユニット(ECU)に伝達される(S1)。ECUではこれらの信号に基づいて燃料噴射量(負荷)Qを決定し(S2)、決定された噴射量の燃料が、燃料噴射装置からエンジンシリンダ内に供給される。同時にECUは、運転状況に応じて適正なEGR率とするために、EGR率マップMを用いて負荷Qとエンジン回転数Neに対応するEGR率を決定し(S3)、さらに、そのEGR率に応じて目標となる供給空気量Aを決定する(S4)。つまり、シリンダ内にはEGRガスと空気が混合され供給されるので、EGRガス量が多くなればその分供給空気量が減少する関係にあり、EGR率が定まれば目標となる供給空気量Aは決定されることとなる。なお、EGR率マップMを用いる代わりに、負荷Qとエンジン回転数Neに対応して直接目標の供給空気量を決定するマップを使用してもよい。
目標となる供給空気量Aを決定した後には、EGRバルブ91,92を操作してEGRガスの流量を調節し、供給空気量がその目標値となるよう供給空気量のフィードバック制御が実行される(S5)。そのため、エンジンの吸気通路2に設置された空気質量流量センサ11でエンジンへの実際の供給空気量を検出する。図4のフィードバック制御のブロック線図に示されるとおり、目標となる供給空気量Aは検出された実供給空気量と比較され、その誤差はコントローラに伝達される。コントローラは、PI(比例+積分)動作又はPID(比例+積分+微分)動作を行うコントローラであり、誤差をゼロとするためにEGRバルブ91,92のリフトを増減させる量を演算する。
EGRバルブ91,92は、コントローラにより演算された量のリフトを増減してEGRガスの流量を制御し、その結果、エンジンへの供給空気量を増減する。このとき、図2に示すとおり、本発明のEGRバルブ91,92の合成流量特性は広範囲で線形を保つので、そのリフトの変化量に対する流量の変化量が一定であって、安定した制御が可能となりフィードバック制御の制御性が格段に向上する。供給空気量が目標値と一致すると、シリンダ内のEGRガスと空気は設定されたEGR率となる。
図5は、上記の制御方法とは別のEGR率の制御方法を示すものである。この制御方法では、図3の制御方法と同じく、ECUには負荷Qとエンジン回転数Neに応じてEGR率を決定するマップが格納されており、それによって適正量のEGR率を決定する(S3)。次いで、ここでは、そのEGR率に対応するEGRガスの流量を定める(S4)。
EGRガスの流量が決定されると、図2に示すEGRバルブの開度−流量特性によって、その流量に対応するバルブリフトが決定される。その流量がF1以下であれば、EGRバルブ91のみをリフトさせてEGRバルブ92を全閉とする(S5)。EGRガスの流量がF1を超えると、EGRバルブ92をリフトさせることが必要となる。このときのEGRバルブ91、92のリフトは、やはり開度−流量特性で決定され(S6)、EGRバルブ91はL1以上のリフトとなる。図5の制御方法では、負荷Qとエンジン回転数NeによってEGR率を決定するマップを使用し、EGR率からEGR流量及びEGRバルブのリフトを順次決定しているが、例えば、負荷Qとエンジン回転数Neとをパラメータとして直接EGRバルブのリフトを決定するマップを使用し、これによってEGRバルブを制御するようにしてもよい。
なお、いずれの制御方法によるにしても、過給による吸気圧力の上昇等に起因して還流するEGRガスの量が不足するような場合には、吸気絞り弁10によって吸気通路2を絞り、EGRガスの量を確保することができる。この際は、吸気絞り弁10とEGRバルブ91、92とを協調して制御することが好ましい。
また、これらの制御方法では、EGRバルブ91のリフトがL1にまで達しEGRバルブ92が開き始めた後においても、EGRバルブ91のリフトをさらに増加させるよう制御している。しかし、場合によっては、EGRバルブ91のリフトをL1のままとし、F1以上の流量についてはEGRバルブ92のリフトにより補充するような作動をさせることも可能である。
前述のEGR装置では、EGR通路7に2つの分岐管71、72を設け、これにEGRバルブ91、92をそれぞれ設置しているが、必要に応じて3つ以上の分岐管及びEGRバルブを設けることができるのは明らかである。さらに、複数のEGRバルブを共通の弁ケースに収容しこの弁ケースをEGR通路に接続して、分岐管を設けない構成とすることもできる。
以上詳述したとおり、本発明では、弁開度が連続的に可変な複数のEGRバルブを並列し、一つのEGRバルブが所定の開度に達した後、他のEGRバルブが開き始めるよう制御する。したがって、各バルブが大口径のものでなくとも流量を増加できるので、制御性を確保しながら大流量のEGRガスを還流させることができる。
本発明に基づくEGR装置の全体図である。 本発明のEGRバルブの流量特性を示す図である。 本発明のEGRバルブを用いた、フィードバック制御によるEGR率の制御方法を示すフローチャートである。 図3のフィードバック制御のブロック線図である。 本発明のEGRバルブを用いた、EGR率の別の制御方法を示すフローチャートである。 従来のEGR装置の全体図である。 従来のEGRバルブの一例を示す図である。
符号の説明
1 ディーゼルエンジン
2 吸気通路
3 排気通路
4 ターボチャージャ
5 インタークーラー
6 エンジン本体
7 EGR通路
71、72 分岐管
8 EGRクーラー
9、91、92 EGRバルブ
10 吸気絞り弁
11 空気質量流量センサ

Claims (4)

  1. エンジンの排気ガスを排気通路(3)から分岐して吸気通路(2)に再循環するEGR装置において、
    前記排気通路(3)と前記吸気通路(2)とを連結するEGR通路(7)に、再循環される排気ガスの流量を制御するため、弁開度が連続的に可変な複数のEGRバルブ(91、92)を設置し、さらに、前記複数のEGRバルブ(91,92)は、一つのEGRバルブが所定の開度に達するまでは他のEGRバルブが閉鎖され、所定の開度に達した後、他のEGRバルブが開き始めるよう制御されることを特徴とするEGR装置。
  2. 前記EGR通路(7)は複数の分岐通路(71,72)を有し、前記複数のEGRバルブ(91,92)は前記複数の分岐通路(71,72)にそれぞれ設置されている請求項1記載のEGR装置。
  3. 前記複数のEGRバルブは、前記所定の開度に達するまではほぼ線形の開度―流量特性を有するポペット弁である請求項1又は請求項2に記載のEGR装置。
  4. 前記EGR装置は、再循環される排気ガスの流量とエンジンへの供給空気量との比率をエンジンの運転状況に応じて決定するため、前記エンジンへの供給空気量をその運転状況に対応して設定する手段を備えており、さらに、その設定された前記エンジンへの供給空気量を目標値として、前記複数のEGRバルブ(91,92)の弁開度を変更することにより、前記エンジンへの供給空気量をフィードバック制御する制御装置を有する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のEGR装置。
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