JP2005213892A - 耐火被覆材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】耐火被覆された鉄骨構造体が火災時の燃焼熱にさらされると、鉄骨構造体の温度が上昇し、該鉄骨構造体の温度が約100℃に到達した段階で、耐火被覆材1の組成中、水酸化アルミニウムの結晶水が脱離することによって吸熱反応が生じ、温度上昇を抑制する。続いて約350℃になった段階でメラミンが分解して窒素ガスを発生する。該窒素ガスは耐火被覆材1の外表面に噴出して0.5〜5mmの不燃性ガス層2を形成し、該不燃性ガスの噴出圧により、燃焼熱の伝導が抑制される。そのため耐火被覆された鉄骨構造体の温度上昇は抑制され、該鉄骨構造体が崩壊する温度である500℃に達する時間を1時間以上とすることができる。
【選択図】図1
Description
本発明の耐火被覆材は不燃性ガス発生剤を含有することが必要であり、その組成は、例えば以下のようなものである。
耐火被覆材の組成例:不燃性ガス発生剤としてのメラミン100重量部、結合材としての普通ポルトランドセメント100重量部、軽量骨材としてのパーライト100重量部、吸熱物質としての水酸化アルミニウム100重量部、粉末樹脂5重量部、繊維としてのアクリル樹脂繊維10重量部、増粘剤5重量部、充填材としての炭酸カルシウム100重量部。
・前記耐火被覆材1が不燃性ガス発生剤を含有することにより、火災時の燃焼熱により不燃性ガス発生剤が分解し、窒素ガス、炭酸ガス、一酸化炭素ガス、アンモニアガス、塩素ガス等の不燃性ガスを発生する。該不燃性ガスの発生により、火災にさらされた耐火被覆材1の外表面に0.5〜5mmの不燃性ガス層2が形成され、燃焼熱の伝導を抑制することができる。
・前期実施形態においては圧送機を使用したが、使用しなくても良い。
このように構成した場合、鋼管の熱容量が増加するため、外表面に被覆しなくとも火災時の燃焼熱による鋼管の温度上昇を抑止することができる。
このように構成した場合、耐火被覆材の使用量を低減することができる。
(1)火災時の燃焼熱によって、その被覆厚を増大することなく前記燃焼熱から鉄骨構造体を保護する耐火被覆材において、該耐火被覆材が不燃性ガスを発生することを特徴とする耐火被覆材。
このように構成した場合、耐火被覆された鉄骨構造体への燃焼熱の伝導を抑制することができる。
このように構成した場合、火災時の燃焼熱を受けて結合材に含有する結晶水が脱離し、鉄骨構造体に被覆された耐火被覆材中に空隙が生じた後、不燃性ガスが発生するため、該不燃性ガスの耐火被覆材の外表面への噴出が妨げられず、耐火被覆材のひび割れを防止することができる。
このように構成した場合、耐火被覆材から発生する不燃性ガスの発生量が最適なものとなる。
このように構成した場合、耐火被覆材内部で発生した不燃性ガスの耐火被覆材外表面への移動が妨げられず、耐火被覆材のひび割れを抑制することができるため、鉄骨構造体の火災時の燃焼熱への直接的な曝露を抑制することができる。
実施例1の耐火被覆材の組成は、メラミン20重量部、普通ポルトランドセメント100重量部、パーライト100重量部、水酸化アルミニウム100重量部、粉末樹脂5重量部、アクリル樹脂繊維10重量部、増粘剤5重量部、炭酸カルシウム100重量部である。
試験の結果、この耐火被覆材の前記加熱試験による最低の被覆厚は10mm、JIS A6916−2000に規定されている透水試験による透水量は250mm/hであった。
実施例2の耐火被覆材の組成は、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン100重量部、二水石膏100重量部、パーライト100重量部、水酸化アルミニウム100重量部、粉末樹脂5重量部、アクリル樹脂繊維10重量部、増粘剤5重量部である。
試験の結果、この耐火被覆材の前記加熱試験による最低の被覆厚は10mm、前記透水試験による透水量は147mm/hであった。
実施例3の耐火被覆材の組成は、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)50重量部、ドロマイトプラスター100重量部、パーライト50重量部、水酸化アルミニウム100重量部、粉末樹脂15重量部、アクリル樹脂繊維10重量部、増粘剤5重量部である。
試験の結果、この耐火被覆材の前記加熱試験による最低の被覆厚は15mm、前記透水試験による透水量は52mm/hであった。
比較例1の耐火被覆材の組成は、普通ポルトランドセメント100重量部、パーライト100重量部、水酸化アルミニウム100重量部、粉末樹脂5重量部、アクリル樹脂繊維10重量部、増粘剤5重量部、炭酸カルシウム100重量部である。
試験の結果、この耐火被覆材の前記加熱試験による最低の被覆厚は25mm、前記透水試験による透水量は231mm/hであった。
比較例2の耐火被覆材の組成は、二水石膏100重量部、パーライト100重量部、水酸化アルミニウム100重量部、粉末樹脂5重量部、アクリル樹脂繊維10重量部、増粘剤5重量部である。
試験の結果、この耐火被覆材の前記加熱試験による最低の被覆厚は20mm、前記透水試験による透水量は153mm/hであった。
比較例3の耐火被覆材の組成は、ドロマイトプラスター100重量部、パーライト50重量部、水酸化アルミニウム100重量部、粉末樹脂15重量部、アクリル樹脂繊維10重量部、増粘剤5重量部である。
試験の結果、この耐火被覆材の前記加熱試験による最低の被覆厚は25mm、前記透水試験による透水量は60mm/hであった。
請求項1〜請求項3、段落番号[0001]〜[0032]、[0034]〜[0062]、[0064]〜[0071]に記載された技術的思想は加藤圭一が単独で創作し、段落番号[0033]及び[0063]は加藤圭一と山内秀樹との共同で創作した。また、本出願の願書に添付した特許請求の範囲、明細書及び図面の著作者は加藤圭一である。
2 不燃性ガス層
3 鉄骨構造体としての角形鋼管
4 鉄骨構造体としてのH形鋼
5 ラス網
6 耐火被覆材の外表面
7 鉄骨面
8 穴
9 連通穴
10 連通孔
Claims (4)
- 火災時の燃焼熱によって、その被覆厚を増大することなく、該燃焼熱から鉄骨構造体を保護する耐火被覆材において、該耐火被覆材が不燃性ガス発生剤を含有することを特徴とする耐火被覆材。
- 前記不燃性ガス発生剤が熱分解により窒素ガスを発生することを特徴とする請求項1に記載の耐火被覆材。
- 前記不燃性ガス発生剤がメラミンであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の耐火被覆材。
- 前記耐火被覆材が含有する結合材がセメントであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の耐火被覆材。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004022486A JP2005213892A (ja) | 2004-01-30 | 2004-01-30 | 耐火被覆材 |
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JP2004022486A JP2005213892A (ja) | 2004-01-30 | 2004-01-30 | 耐火被覆材 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2005213892A true JP2005213892A (ja) | 2005-08-11 |
Family
ID=34905809
Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005213892A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010138217A (ja) * | 2008-12-09 | 2010-06-24 | Kikusui Chemical Industries Co Ltd | 発泡形耐火塗料 |
JP2019002130A (ja) * | 2017-06-09 | 2019-01-10 | 株式会社竹中工務店 | 耐火被覆梁 |
JPWO2019117049A1 (ja) * | 2017-12-14 | 2020-12-17 | 株式会社Adeka | 組成物及び難燃性樹脂組成物 |
-
2004
- 2004-01-30 JP JP2004022486A patent/JP2005213892A/ja active Pending
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JP2019002130A (ja) * | 2017-06-09 | 2019-01-10 | 株式会社竹中工務店 | 耐火被覆梁 |
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