JP2005213892A - 耐火被覆材 - Google Patents

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JP2005213892A JP2004022486A JP2004022486A JP2005213892A JP 2005213892 A JP2005213892 A JP 2005213892A JP 2004022486 A JP2004022486 A JP 2004022486A JP 2004022486 A JP2004022486 A JP 2004022486A JP 2005213892 A JP2005213892 A JP 2005213892A
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圭一 加藤
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Abstract

【課題】火災時の燃焼熱によって、その被覆厚を増大することなく、該燃焼熱から鉄骨構造体を保護する耐火被覆材において、所定の耐火性能を得るための被覆厚が薄い耐火被覆材を提供する。
【解決手段】耐火被覆された鉄骨構造体が火災時の燃焼熱にさらされると、鉄骨構造体の温度が上昇し、該鉄骨構造体の温度が約100℃に到達した段階で、耐火被覆材1の組成中、水酸化アルミニウムの結晶水が脱離することによって吸熱反応が生じ、温度上昇を抑制する。続いて約350℃になった段階でメラミンが分解して窒素ガスを発生する。該窒素ガスは耐火被覆材1の外表面に噴出して0.5〜5mmの不燃性ガス層2を形成し、該不燃性ガスの噴出圧により、燃焼熱の伝導が抑制される。そのため耐火被覆された鉄骨構造体の温度上昇は抑制され、該鉄骨構造体が崩壊する温度である500℃に達する時間を1時間以上とすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、火災時の燃焼熱によって、その被覆厚を増大することなく、該燃焼熱から鉄骨構造体を保護する耐火被覆材に関するものである。
従来、火災時の燃焼熱から鉄骨構造体を保護する耐火被覆材としては、ロックウール、軽量セメントモルタル等の吹付け、セラミックファイバーブランケット等の巻き付け、ALC板、ケイ酸カルシウム板等の板部材による囲い込み等が行われてきた。しかし、これらの耐火被覆材は1時間の火災から鉄骨を保護するために必要な被覆厚が30〜50mmと厚く、建築物の美観、施工性の向上、有効スペースの確保等の観点からより薄い被覆厚の耐火被覆材が求められてきた。
より被覆厚を薄くする技術として、水酸化アルミニウム等のように結晶水を有する吸熱物質と軽量骨材とをセメント、石膏等の水硬性材料により固化させた耐火被覆材がある(例えば、特許文献1参照。)。これらの耐火被覆材は1時間の火災から鉄骨構造体を保護するために必要な被覆厚が15〜20mm前後であり、被覆厚の薄さは十分とは言えない。
また、合成樹脂、リン系難燃剤、メラミン系化合物、多価アルコール系炭化層形成剤を含有し、火災時の燃焼熱により発泡、断熱層を形成する耐火塗料と呼ばれる耐火被覆材がある(例えば、特許文献2参照。)。これらの耐火被覆材は1時間の火災から鉄骨構造体を保護するために必要な被覆厚が1〜5mmと薄膜である。
この他、(成分A)無機質結合材、(成分B)一般式MO・nTiO(式中、Mはアルカリ金属を、nは4以上の正数を示す)で表されるチタン酸アルカリ金属塩から選ばれる少なくとも一種、(成分D)無機質高温溶融結合材及び焼結助剤とから選ばれる少なくとも一種及び(成分C)(c−1)ジアミド窒化リン低重合体、(c−2)メラミンホルムアルデヒドの共縮合物と無機繊維とからなる有機質及び無機質の複合体からなる加熱膨張材を配合してなる耐火被覆用組成物(1)、及びそれを用いた耐火被覆材がある(例えば、特許文献3参照。)。
しかし、これらの発泡形耐火被覆材は、火災時の燃焼熱によって発泡し、その被覆厚を増大させてしまうため、火災時の燃焼熱にさらされた耐火被覆材の形状保持性が低下し、例えば家財が倒壊して耐火被覆材に衝撃を与えた場合には、該耐火被覆材はその形状を保持することができず、欠損が生じてしまう。そのため、鉄骨構造体が火災時の燃焼熱に直接暴露されてしまい、ひいては鉄骨構造体の崩壊を招くおそれがあるという問題があった。
特公平2−28555号公報(第2〜3頁) 特開平9−71752号公報(第2〜3頁) 特開平7−188592号公報(第2〜3頁)
解決しようとする問題点は、火災時の燃焼熱によって、その被覆厚を増大することなく、該燃焼熱から鉄骨構造体を保護する耐火被覆材において、所定の耐火性能を得るための被覆厚が厚い点である。
請求項1に記載の発明の耐火被覆材は、火災時の燃焼熱によって、その被覆厚を増大することなく、該燃焼熱から鉄骨構造体を保護する耐火被覆材において、該耐火被覆材が不燃性ガス発生剤を含有することを最も主要な特徴とする。
請求項2に記載の発明の耐火被覆材は、請求項1に記載の発明において、前記不燃性ガス発生剤が熱分解により窒素ガスを発生することを最も主要な特徴とする。
請求項3に記載の発明の耐火被覆材は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記不燃性ガス発生剤がメラミンであることを最も主要な特徴とする。
請求項4に記載の発明の耐火被覆材は、請求項1〜請求項3に記載の発明において、前記耐火被覆材が含有する結合材がセメントであることを最も主要な特徴とする。
請求項1に記載の発明の耐火被覆材によれば、火災時の燃焼熱によって、その被覆厚を増大することなく、該燃焼熱から鉄骨構造体を保護する耐火被覆材において、所定の耐火性能を得るための被覆厚が薄いという利点がある。
請求項2に記載の発明の耐火被覆材によれば、請求項1に記載の効果に加えて、鉄骨構造体の腐蝕が小さいという利点がある。
請求項3に記載の発明の耐火被覆材によれば、請求項1又は請求項2に記載の効果に加えて、耐火被覆材の被覆厚をより低減することができるという利点がある。
請求項4に記載の発明の耐火被覆材によれば、請求項1〜請求項3に記載の効果に加えて、火災時における耐火被覆材の形状保持性を向上させることができるという利点がある。
以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
本発明の耐火被覆材は不燃性ガス発生剤を含有することが必要であり、その組成は、例えば以下のようなものである。
耐火被覆材の組成例:不燃性ガス発生剤としてのメラミン100重量部、結合材としての普通ポルトランドセメント100重量部、軽量骨材としてのパーライト100重量部、吸熱物質としての水酸化アルミニウム100重量部、粉末樹脂5重量部、繊維としてのアクリル樹脂繊維10重量部、増粘剤5重量部、充填材としての炭酸カルシウム100重量部。
前記不燃性ガス発生剤とは、火災時の燃焼熱により分解し、不燃性の気体を発生する物質をいう。例えば、メラミン、アゾジカルボンアミド、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、p−トルエンスルホニルヒドラジド、p−トルエンスルホニルアセトンヒドラゾーン、ヒドラゾジカルボンアミド、尿素、ビステトラゾールジアンモニウム、ビステトラゾールピペラジン、ビステトラゾールジグアニジン、アゾビステトラゾールグアニジン、アゾビステトラゾールジアミノグアニジン、5−フェニールテトラゾール等の分子中に窒素原子を含有するもの、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カルシウム、炭酸水素マグネシウム等の炭酸水素金属塩、塩化ベンゼンジアゾニウム、トリクロサン、塩化アンモニウム等の塩化物等が挙げられる。
前記不燃性ガス発生剤は火災時の燃焼熱により分解し、窒素ガス、炭酸ガス、一酸化炭素ガス、アンモニアガス、塩素ガス等の不燃性ガスを発生する。図1に示すように、不燃性ガスを発生することにより、火災にさらされた耐火被覆材1の外表面に0.5〜5mmの不燃性ガス層2が形成され、燃焼熱の伝導を抑制することができる。不燃性ガスの発生によっても耐火被覆材1そのものの被覆厚は増大しないため、十分な形状保持性を保つことができる。
前記不燃性ガス発生剤の分解温度は好ましくは100〜600℃、より好ましくは150〜500℃、最も好ましくは200〜450℃である。この範囲にあるとき、火災時の燃焼熱を受けて結合材に含有する結晶水が脱離し、鉄骨構造体に被覆された耐火被覆材1中に空隙が生じた後、不燃性ガスが発生するため、該不燃性ガスの耐火被覆材1の外表面への噴出が妨げられず、火災時の燃焼熱にさらされた耐火被覆材1のひび割れを防止することができる。
前記不燃性ガス発生剤のうち、分解温度が100〜600℃にある不燃性ガス発生剤としては例えば、メラミン(分解温度:約350℃)、アゾジカルボンアミド(分解温度:約210℃)、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン(分解温度:約200℃)、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)(分解温度:約160℃)、ヒドラゾジカルボンアミド(分解温度:約250℃)、p−トルエンスルホニルヒドラジド(分解温度:約100℃)、ヒプリルグアジニン(分解温度:約300℃)、尿素(分解温度:約200℃)、硫酸バナジウムアンモニウム(分解温度:約300℃)、塩化ウラニル(分解温度:約450℃)、塩化エチレン(分解温度:約400℃)、塩化コバルト(分解温度:約500℃)、塩化ジルコニウム(分解温度:約600℃)等が挙げられる。
前記不燃性ガスの分解温度が100℃未満の場合には、耐火被覆材が含有する水分の揮発とともに発泡が終了してしまうため、不燃性ガスが水に吸収されてしまい、断熱効果が半減してしまう。逆に600℃を超える場合には、鉄骨構造体の崩壊温度である500〜600℃を超えてしまい、鉄骨構造体が崩壊した後の発生となるため意味を成さない。分解温度が150〜500℃の範囲にある場合には、水分の揮発が終了し、鉄骨構造体が崩壊し始める前に不燃性ガスが発生するため、より効果的である。さらに、分解温度が200〜450℃の範囲にある場合には、水分の揮発が完全に終了し、鉄骨構造体が崩壊するかなり以前に不燃性ガスが発生するため、最も効果的である。
前記不燃性ガス発生剤1g当たりの不燃性ガス発生量は20℃、1気圧において好ましくは30〜500ml、より好ましくは50〜450ml、最も好ましくは70〜400mlである。この範囲にあるとき、耐火被覆材1から発生する不燃性ガスの発生量が最適なものとなる。不燃性ガス発生剤1g当たりの不燃性ガス発生量が30ml未満の場合には、不燃性ガスの発生量が少なすぎて、不燃性ガス層2の形成が十分でないため熱伝導を抑制することができない。逆に500mlを越える場合には、不燃性ガスの発生量が多すぎて、火災持の燃焼熱にさらされた場合に耐火被覆材1がひび割れてしまう。
前記不燃性ガス発生剤は、熱分解により窒素ガスを発生することが好ましい。熱分解によって窒素ガスを発生することにより、鉄骨構造体に対する腐蝕の度合いが小さいため、火災終了後にも構造体をそのまま再利用することができる。また、塩素ガス、炭酸ガス、一酸化炭素ガス等に比べて毒性が低いため、誤って吸引してしまった場合に、人体への影響が小さく、火災時の避難や消防活動を妨げない。
前記窒素ガスを発生する不燃性ガス発生剤はメラミンであることがより好ましい。メラミンを使用することにより、鉄骨構造体が軟化し始める温度とほぼ同じ約350℃で分解し、窒素ガスを発生するため、鉄骨構造体が軟化し始めると同時に、火災時の燃焼熱から保護することができる。従って、より効果的な保護が可能となり、耐火被覆材の被覆厚を低減することができる。
前記結合材は普通ポルトランドセメントに限定されず、固化して鉄骨構造体を被覆する際にその形状を維持できるものであれば任意に設定することができる。例えば、ポルトランドセメント、アルミナセメント、石灰混合セメント、高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセメント、メーソンリーセメント、高硫酸塩スラグセメント等のセメント、水ガラス、珪酸カルシウム、石膏、消石灰、プラスター等が挙げられる。これらのうち、火災時の輻射熱を吸収しにくいことから、白色ポルトランドセメント、珪酸カルシウム、石膏、消石灰、プラスター等の白色結合材を用いることが好ましい。また、火災時の耐火被覆材の形状保持性を向上させるためには、セメントを用いることが好ましい。セメントを用いることにより、火災時の燃焼熱にさらされた後もその形状を保持するのに十分な形状保持性を有するため、例えば家財が倒壊して耐火被覆材に衝撃を与えた場合でも、該耐火被覆材はその形状を保持することができ、欠損が生じにくいことから、火災時の燃焼熱の鉄骨構造体に対する直接的な暴露を抑制することができる。
前記軽量骨材はパーライトに限定されず、多孔質の物質を任意に設定することができる。例えば、パーライト、バーミキュライト、シラスバルーン、等の無機軽量骨材、発泡ポリスチレン樹脂、発泡ポリプロピレン樹脂、等の有機軽量骨材等が挙げられる。これらのうち、無機軽量骨材を用いることが好ましい。無機軽量骨材を用いることにより、耐火被覆材1中の空隙が火災時の燃焼熱によっても維持される。空隙が維持されることで、発生する不燃性ガスの耐火被覆材1外表面への移動が妨げられず、耐火被覆材1のひび割れを抑制することができるため、鉄骨構造体の火災時の燃焼熱への直接的な曝露を抑制することができる。
前記吸熱物質は水酸化アルミニウムに限定されず、火災時の燃焼熱を受けて吸熱反応を生じる物質であれば特に限定されない。例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等の水酸化物等が挙げられる。これらのうち、水酸化アルミニウムを使用することが好ましい。水酸化アルミニウムを使用することにより、単位重量当たりの吸熱量が大きいため、耐火被覆材1の被覆厚を低減することができる。
前記耐火被覆材1の組成に占める吸熱物質の含有量は、好ましくは30〜95重量%、より好ましくは40〜90重量%、最も好ましくは50〜85重量%である。この範囲にあるとき、耐火被覆材1が十分な形状保持性を保持することができるとともに、耐火被覆材1の被覆厚を低減することができる。水酸化アルミニウムの含有量が30重量%未満の場合には、耐火性能が十分でない。逆に95重量%を超える場合には、結合材の相対量が減少するため、施工後の耐火被覆材1の形状保持性が低下してしまう。水酸化アルミニウムの含有量が50〜90重量%の範囲にある場合には、燃焼熱により水酸化アルミニウムの結晶水が遊離し、揮発した後に生ずる空隙が十分に存在するため、後に発生する不燃性ガスの耐火被覆材1の外表面への噴出を容易にすることができ、火災時の燃焼熱にさらされ場合の耐火被覆材のひび割れを抑制することができる。
前記結合材として普通ポルトランドセメントを用い、吸熱物質として水酸化アルミニウムを用いた場合には、普通ポルトランドセメント100重量部に対する水酸化アルミニウムの含有量は好ましくは40〜950重量部、より好ましくは50〜900重量部、最も好ましくは60〜850重量部である。この範囲にあるとき、火災時の燃焼熱から効率的に鉄骨構造体を断熱することができる。水酸化アルミニウムは加熱により、白色の酸化アルミニウムとなり、火災時の燃焼により生ずる輻射熱を反射する効果があるが、一方で普通ポルトランドセメントは灰色であるために反射効果が相殺されてしまう。普通ポルトランドセメント100重量部に対する水酸化アルミニウムの含有量が40重量部未満の場合には、この反射効果が十分でない。逆に950重量部を超える場合には、結合材の相対量が減少するため、火災時の燃焼熱にさらされた耐火被覆材1の形状保持性が低下してしまう。
前記粉末樹脂は合成樹脂エマルジョンを乾燥等により粉末化したものであり、水と混合して元のエマルジョンになるものであれば任意に設定することができる。例えば、アクリル酸エステル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、バーサチック酸エステル樹脂、塩化ビニル樹脂等が挙げられる。粉末樹脂を用いることにより、耐火被覆材1の鉄骨構造体への密着性を向上することができるとともに、水で混練することにより施工が可能となる。
前記繊維は耐火被覆材1のひび割れを抑制するために使用される。アクリル樹脂繊維に限らず、任意に設定することができる。例えばアクリル繊維、ビニロン樹脂繊維等の合成樹脂繊維、パルプ、綿、絹、羊毛等の天然繊維、ガラス繊維、セラミック繊維、カーボン繊維等の無機繊維等が挙げられる。これらのうち、無機繊維を使用することにより、火災発生前のひび割れを抑制するとともに、熱によっても変性しないため、火災時の燃焼熱による耐火被覆材1のひび割れをも抑制することができる。
前記充填材は炭酸カルシウムに限らず、任意に設定することができる。例えば、珪砂、高炉スラグ、製鋼スラグ等が挙げられる。これらのうち、火災時の輻射熱を吸収しにくいことから、炭酸カルシウム等の白色充填材を用いることが好ましい。
前記耐火被覆材1は連通孔を有していることが好ましい。連通孔を有することにより、耐火被覆材1内部で発生した不燃性ガスの耐火被覆材1外表面への移動が妨げられず、耐火被覆材1のひび割れを抑制することができるため、鉄骨構造体の火災時の燃焼熱への直接的な曝露を抑制することができる。
不燃性ガスは耐火被覆材が有する連通孔を通過して耐火被覆材の外表面に噴出する。耐火被覆材が有する連通孔の多寡は耐火被覆材1の透水試験を行うことにより推定することができる。透水試験は耐火被覆材を水が通過するかどうかを判定できるため、燃焼熱により耐火被覆材が含有する水酸化アルミニウムの結晶水が遊離して、耐火被覆材の外表面に水蒸気となって噴出する際の水分子の通り易さをも推定することができる。
前記透水試験の方法は特に限定されないが、例えばJIS A6916−2000 7.15に規定されている透水試験を用いることができる。この試験は、以下のような手順で行われる。まず始めに、平滑な基板に離形紙を敷き、その上に内のり200×200×10mmの型枠(金属製又は合成樹脂製)を置き、該型枠に水で混練した耐火被覆材を金ゴテで塗り込む。次に該耐火被覆材を型枠の上縁でかき取って表面をならし、湿気養生室に24時間静置する。その後、型枠から耐火被覆材を取り出し、一般養生室に材齢28日まで静置する。続いてJIS R6252に規定する150番研磨紙を用いて、成型時の下面を十分に研磨して試験体とする。試験の操作はまず、試験体を水平に保持し、研磨面の中央に透水試験器具をシリコーンシーリング材などによって止め付け、48時間以上放置した後、試験体が水面下になるよう水盤に沈める。水盤に沈めてから24時間経過後、試験体を引き上げて該試験体の下面が水盤の水面と一致するようにして固定する。次に、透水試験器具の中に20±2℃の水を水面から高さ約250mmまで入れる。そのまま1時間放置して水面からメスピペットの水頭までの高さを読みとり、水を入れた直後と1時間経過後の水面からメスピペットの水頭までの高さの差を求めることで耐火被覆材の1時間当たりの透水量が得られる。
前記透水試験による透水量は好ましくは50mm/h以上、より好ましくは100mm/h以上、最も好ましくは150mm/h以上である。この範囲にあるとき、耐火被覆材1が十分な連通孔を有していると推定できる。透水量が50mm/h未満の場合には、耐火被覆材1が有する連通孔が十分ではなく、火災時の燃焼熱により発生した不燃性ガスによって、耐火被覆材1にひび割れが生じ、鉄骨構造体が火災時の燃焼熱に対して直接的に曝露されてしまう。透水量が100mm/h以上の場合には、火災時の燃焼熱により水酸化アルミニウムから遊離した水分子が、耐火被覆材1中に停滞する時間が短く、すぐに耐火被覆材1の外表面に噴出するため、耐火被覆材1中に残存する水分子が後に発生する不燃性ガスを吸収することによる不燃性ガス層の形成妨害を抑制することができる。
以上のように構成された耐火被覆材1は次のように施工される。まず始めに、施工現場において耐火被覆材1を混練水としての水と混合し、圧送機としてのモルタルポンプを用いて、鉄骨構造体としての角形鋼管3の外表面に被覆厚10mmで吹付け施工する。施工後、普通ポルトランドセメントの水和反応により、耐火被覆材1が硬化し、耐火被覆された鉄骨構造体を得る。
前記混練水量は耐火被覆材100重量部に対して、好ましくは30〜150重量部、より好ましくは50〜120重量部、最も好ましくは60〜100重量部である。この範囲にあるとき、耐火被覆材1に適度な流動性を付与することができるとともに、水の界面張力によって鉄骨構造体への付着力を付与することができる。混練水量が30重量部未満の場合には、耐火被覆材1は流動性に欠けるため吹付が困難になるとともに、付着力が低下する。逆に150重量部を超える場合には、流動性が過多となり、タレが生じて所定の被覆厚を形成するための吹付施工回数が増加する。
前記圧送機はモルタルポンプに限らず、耐火被覆材1を圧力により排出するものであれば任意に設定することができる。圧送機を使用することにより、施工速度を向上することができる。
前記被覆厚は耐火被覆材1の耐火性能、法律等で要求される耐火時間、鉄骨構造体の形状等に応じて異なる。従来の耐火被覆材が必要とする建築基準法の1時間耐火に相当する被覆厚が30〜50mmであるのに対して、本実施形態の場合には1時間耐火に相当する被覆厚は10mmであり、2時間耐火に相当する被覆厚は20mmである。
前記施工は吹付けに限らず、コテ塗り、ハケ塗り等、建築仕上材の施工に用いられる通常の施工方法を用いることができる。また、耐火被覆材1を水と混練して板状に成形し、ビス等により鉄骨構造体に固定しても良い。
以上のように施工された耐火被覆材は、火災の発生により次に示すような過程を経る。耐火被覆された鉄骨構造体が火災時の燃焼熱にさらされると、鉄骨構造体の温度が上昇し、鉄骨構造体を被覆している耐火被覆材の内部温度が約250℃になった段階で、耐火被覆材1の組成中、水酸化アルミニウムの結晶水が脱離する。これによって吸熱反応が生じて温度上昇を抑制し、鉄骨構造体の温度は約100℃で停滞する。水酸化アルミニウムの結晶水の脱離が終了すると鉄骨構造体の温度は再び上昇し、耐火被覆材の温度が約350℃になった段階でメラミンが分解して窒素ガスを発生する。この際に耐火被覆材1の被覆厚は増大しない。
前記窒素ガスの発生量は耐火被覆材1リットル当たり、20℃、1気圧で好ましくは0.5〜50リットル、より好ましくは1〜30リットル、最も好ましくは3〜20リットルである。この範囲にあるとき、適度な不燃性ガス層が形成され、鉄骨構造体を保護することができる。窒素ガスの発生量が0.5リットル未満の場合には、発生する窒素ガスの量が少なすぎて断熱が十分でない。逆に50リットルを超える場合には、窒素ガスの発生量が多すぎて耐火被覆材がひび割れてしまう恐れがある。
前記窒素ガスの発生速度は耐火被覆材1m当たり、好ましくは0.01〜1.00リットル/分、より好ましくは0.02〜0.50リットル/分、最も好ましくは0.06〜0.32リットル/分である。この範囲にあるとき、適度な不燃性ガス層が形成され、鉄骨構造体を保護することができる。窒素ガスの発生速度が0.01リットル/分未満の場合には、発生する窒素ガスの量が少なすぎて断熱が十分でない。逆に1.00リットル/分を超える場合には、窒素ガスの発生量が多すぎて耐火被覆材がひび割れてしまう恐れがある。
前記メラミンの分解は、図3(a)に示すように、火災時の燃焼熱に直接さらされている耐火被覆材1の外表面6から、鉄骨面7に向けて生じていく。まず始めに、耐火被覆材1の外表面6が火災時の燃焼熱にさらされて約350℃に到達した時点で、該耐火被覆材1の外表面6に存在していたメラミンが分解し窒素ガスを発生し、該メラミンが存在していた空間は穴8となる。続いて、耐火被覆材内部の温度が上昇してメラミンの分解温度に達すると、図3(b)に示すように、耐火被覆材内部でもメラミンが分解し、窒素ガスを発生させる。図3(c)に示すように、発生した窒素ガスにより穴8と穴8とが結合して連通穴9が形成される。これが繰り返されることにより図3(d)に示すような連通孔10が形成される。耐火被覆材1の温度は外表面6から鉄骨面7に向けて徐々に伝導していくため、このようにして耐火被覆材1の外表面6から鉄骨面7に向けて連続的なメラミンの分解・窒素ガスの発生が生じ、耐火被覆材1に連通孔10が形成される。
続いて、前記窒素ガスは耐火被覆材1の外表面に噴出して0.5〜5mmの不燃性ガス層2を形成し、該不燃性ガスの噴出圧により、燃焼熱の伝導が抑制される。そのため耐火被覆された鉄骨構造体の温度上昇は抑制され、該鉄骨構造体が崩壊する温度である500℃に達する時間を1時間以上とすることができる。従って、鉄骨構造体が崩壊するまでの時間を同じに設定した場合には、耐火被覆材の被覆厚を低減することができる。
本実施形態は以下に示す効果を発揮することができる。
・前記耐火被覆材1が不燃性ガス発生剤を含有することにより、火災時の燃焼熱により不燃性ガス発生剤が分解し、窒素ガス、炭酸ガス、一酸化炭素ガス、アンモニアガス、塩素ガス等の不燃性ガスを発生する。該不燃性ガスの発生により、火災にさらされた耐火被覆材1の外表面に0.5〜5mmの不燃性ガス層2が形成され、燃焼熱の伝導を抑制することができる。
・前記不燃性ガス発生剤の分解温度が好ましくは150〜500℃、より好ましくは200〜450℃、最も好ましくは250〜400℃であることにより、火災時の燃焼熱を受けて結合材に含有する結晶水が脱離し、耐火被覆材1中に空隙が生ずる。その後に不燃性ガスが発生するため、該不燃性ガスの耐火被覆材1の外表面への噴出が妨げられず、耐火被覆材1のひび割れを防止することができる。
・前記不燃性ガス発生剤1g当たりの不燃性ガス発生量が好ましくは20℃、1気圧において30〜500ml、より好ましくは50〜450ml、最も好ましくは70〜400mlであることにより、耐火被覆材1から発生する不燃性ガスの発生量が最適なものとなり、十分な不燃性ガス層2を形成することができるとともに、耐火被覆材1のひび割れを抑制することができる。
・前記不燃性ガス発生剤が熱分解により窒素ガスを発生することにより、塩素ガス、炭酸ガス、一酸化炭素ガス等に比べて毒性が低いため、誤って吸引してしまった場合に、人体への影響が小さく、火災時の避難や消防活動を妨げない。
・前記窒素ガスを発生する不燃性ガス発生剤がメラミンであることにより、鉄骨構造体が軟化し始める温度とほぼ同じ約350℃で分解し、窒素ガスを発生するため、鉄骨構造体が軟化し始めると同時に、火災時の燃焼熱から保護することができる。
・前記耐火被覆材1が連通孔を有していることにより、耐火被覆材1内部で発生した不燃性ガスの耐火被覆材1外表面への移動が妨げられず、耐火被覆材1のひび割れを抑制することができるため、鉄骨構造体の火災時の燃焼熱への直接的な曝露を抑制することができる。
・前記耐火被覆材1のJIS A6916−2000に規定されている透水試験による透水量が好ましくは50mm/h以上、より好ましくは100mm/h以上、最も好ましくは150mm/h以上であることにより、耐火被覆材1が十分な連通孔を有していると推定され、耐火被覆材1内部で発生した不燃性ガスの耐火被覆材1外表面への移動が妨げられず、耐火被覆材1のひび割れを抑制することができるため、鉄骨構造体の火災時の燃焼熱への直接的な曝露を抑制することができる。
・前記混練水量が耐火被覆材100重量部に対して、好ましくは30〜150重量部、より好ましくは50〜120重量部、最も好ましくは60〜100重量部であることにより、耐火被覆材1に適度な流動性を付与することができるとともに、水の界面張力によって鉄骨構造体への付着力を付与することができる。
なお、本発明の前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・前期実施形態においては圧送機を使用したが、使用しなくても良い。
・耐火被覆材1の組成中、粉末樹脂ではなく液体の合成樹脂エマルジョンを用いても良い。また、いずれも用いなくとも良い。
・前期実施形態においては角形鋼管3の外表面に耐火被覆材1を施工したが、これに限らず、H形鋼、丸形鋼管、等辺山形鋼等、任意の形状の鉄骨構造体に施工しても良い。
・前記鉄骨構造体が鋼管の場合には、図2(a)及び(b)に示すように、鋼管の内表面に施工しても良い。
このように構成した場合、鋼管の熱容量が増加するため、外表面に被覆しなくとも火災時の燃焼熱による鋼管の温度上昇を抑止することができる。
・前記鉄骨構造体がH形鋼4の場合には、図2(c)に示すように、H形鋼4のフランジの一端同士をラス網5等を溶接等により固定し、その上に施工しても良い。
このように構成した場合、耐火被覆材の使用量を低減することができる。
次に、前記実施形態から把握される請求項に記載した発明以外の技術的思想について、それらの効果と共に記載する。
(1)火災時の燃焼熱によって、その被覆厚を増大することなく前記燃焼熱から鉄骨構造体を保護する耐火被覆材において、該耐火被覆材が不燃性ガスを発生することを特徴とする耐火被覆材。
このように構成した場合、耐火被覆された鉄骨構造体への燃焼熱の伝導を抑制することができる。
(2)前記不燃性ガス発生剤の分解温度が150〜500℃であることを特徴とする請求項1〜請求項3に記載の耐火被覆材。
このように構成した場合、火災時の燃焼熱を受けて結合材に含有する結晶水が脱離し、鉄骨構造体に被覆された耐火被覆材中に空隙が生じた後、不燃性ガスが発生するため、該不燃性ガスの耐火被覆材の外表面への噴出が妨げられず、耐火被覆材のひび割れを防止することができる。
(3)前記不燃性ガス発生剤1g当たりの不燃性ガス発生量が30〜500mlであることを特徴とする請求項1〜請求項3及び上記(2)に耐火被覆材。
このように構成した場合、耐火被覆材から発生する不燃性ガスの発生量が最適なものとなる。
(4)連通孔を有していることを特徴とする請求項1〜請求項3及び上記(2)又は(3)に記載の耐火被覆材。
このように構成した場合、耐火被覆材内部で発生した不燃性ガスの耐火被覆材外表面への移動が妨げられず、耐火被覆材のひび割れを抑制することができるため、鉄骨構造体の火災時の燃焼熱への直接的な曝露を抑制することができる。
加熱試験は実施例及び比較例の耐火被覆材100重量部を混練水量50重量部により混練し、300mm×300mm×9mm、長さ1000mmの角形鋼管に吹付けによって施工し、常温で含水率が恒量となるまで放置して試験体とした。この際の被覆厚は10mm、15mm、20mm、25mmとした。その後、JIS A1304−1994に規定されている標準加熱曲線により加熱して、試験体の裏面温度を500℃以下に保持できる時間が1時間以上である最低の被覆厚を決定した。
透水試験は実施例及び比較例の耐火被覆材を200mm×200mm×10mmの型枠に詰めて23℃、65RH%の恒温室内に48時間静置した後脱形し、常温で含水率が恒量となるまで放置して試験体とした。その後、JIS A6916−2000に規定されている透水試験によって水を入れた直後と1時間経過後の水面からメスピペットの水頭までの高さの差を求めることで透水量を測定することにより行った。
(実施例1)
実施例1の耐火被覆材の組成は、メラミン20重量部、普通ポルトランドセメント100重量部、パーライト100重量部、水酸化アルミニウム100重量部、粉末樹脂5重量部、アクリル樹脂繊維10重量部、増粘剤5重量部、炭酸カルシウム100重量部である。
試験の結果、この耐火被覆材の前記加熱試験による最低の被覆厚は10mm、JIS A6916−2000に規定されている透水試験による透水量は250mm/hであった。
(実施例2)
実施例2の耐火被覆材の組成は、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン100重量部、二水石膏100重量部、パーライト100重量部、水酸化アルミニウム100重量部、粉末樹脂5重量部、アクリル樹脂繊維10重量部、増粘剤5重量部である。
試験の結果、この耐火被覆材の前記加熱試験による最低の被覆厚は10mm、前記透水試験による透水量は147mm/hであった。
(実施例3)
実施例3の耐火被覆材の組成は、4,4’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)50重量部、ドロマイトプラスター100重量部、パーライト50重量部、水酸化アルミニウム100重量部、粉末樹脂15重量部、アクリル樹脂繊維10重量部、増粘剤5重量部である。
試験の結果、この耐火被覆材の前記加熱試験による最低の被覆厚は15mm、前記透水試験による透水量は52mm/hであった。
(比較例1)
比較例1の耐火被覆材の組成は、普通ポルトランドセメント100重量部、パーライト100重量部、水酸化アルミニウム100重量部、粉末樹脂5重量部、アクリル樹脂繊維10重量部、増粘剤5重量部、炭酸カルシウム100重量部である。
試験の結果、この耐火被覆材の前記加熱試験による最低の被覆厚は25mm、前記透水試験による透水量は231mm/hであった。
(比較例2)
比較例2の耐火被覆材の組成は、二水石膏100重量部、パーライト100重量部、水酸化アルミニウム100重量部、粉末樹脂5重量部、アクリル樹脂繊維10重量部、増粘剤5重量部である。
試験の結果、この耐火被覆材の前記加熱試験による最低の被覆厚は20mm、前記透水試験による透水量は153mm/hであった。
(比較例3)
比較例3の耐火被覆材の組成は、ドロマイトプラスター100重量部、パーライト50重量部、水酸化アルミニウム100重量部、粉末樹脂15重量部、アクリル樹脂繊維10重量部、増粘剤5重量部である。
試験の結果、この耐火被覆材の前記加熱試験による最低の被覆厚は25mm、前記透水試験による透水量は60mm/hであった。
なお、本明細書に記載されている技術的思想は以下に示す発明者により創作された。
請求項1〜請求項3、段落番号[0001]〜[0032]、[0034]〜[0062]、[0064]〜[0071]に記載された技術的思想は加藤圭一が単独で創作し、段落番号[0033]及び[0063]は加藤圭一と山内秀樹との共同で創作した。また、本出願の願書に添付した特許請求の範囲、明細書及び図面の著作者は加藤圭一である。
角形鋼管の外表面に施工された耐火被覆材が不燃性ガス層を形成した状態を示した断面図である。 (a)〜(c)は鉄骨構造体に耐火被覆材を施工した状態の別例を示した断面図である。 (a)〜(d)は耐火被覆材に連通孔が形成される過程を模式的に示した部分拡大断面図である。
符号の説明
1 耐火被覆材
2 不燃性ガス層
3 鉄骨構造体としての角形鋼管
4 鉄骨構造体としてのH形鋼
5 ラス網
6 耐火被覆材の外表面
7 鉄骨面
8 穴
9 連通穴
10 連通孔

Claims (4)

  1. 火災時の燃焼熱によって、その被覆厚を増大することなく、該燃焼熱から鉄骨構造体を保護する耐火被覆材において、該耐火被覆材が不燃性ガス発生剤を含有することを特徴とする耐火被覆材。
  2. 前記不燃性ガス発生剤が熱分解により窒素ガスを発生することを特徴とする請求項1に記載の耐火被覆材。
  3. 前記不燃性ガス発生剤がメラミンであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の耐火被覆材。
  4. 前記耐火被覆材が含有する結合材がセメントであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の耐火被覆材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010138217A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Kikusui Chemical Industries Co Ltd 発泡形耐火塗料
JP2019002130A (ja) * 2017-06-09 2019-01-10 株式会社竹中工務店 耐火被覆梁
JPWO2019117049A1 (ja) * 2017-12-14 2020-12-17 株式会社Adeka 組成物及び難燃性樹脂組成物

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