JP2005212275A - 文字または図形の書き方練習用教材、および、書き方練習用教材セット - Google Patents

文字または図形の書き方練習用教材、および、書き方練習用教材セット Download PDF

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Abstract

【課題】 より使い勝手の良い、書き方練習用教材および書き方練習用教材セットを提供する。
【解決手段】 本発明の書き方練習用教材は、ひらがななどの文字や図形の書き方練習に用いられるものであり、その表面1aおよび裏面1bに文字記入部11aまたは11bが設けられた薄板1と、当該薄板1を壁面の所定の位置に固定させるための2つの位置固定部材2・2とを備えている。位置固定部材2は、壁面に接着するマグネット板22と、上記マグネット板22よりも表面積の大きな支持板21とが貼り合わされて形成されたものであり、薄板1が重力によって落下することを防止するように当該薄板1を支持し、その位置を固定するというものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、文字の習得および文字の書き方の上達のために利用される、ひらがなや図形の書き方練習用教材、および、書き方練習用教材セットに関するものである。
幼児あるいは低学年の児童が文字、特にひらがなの書き方を学習する場合、文字を実際に繰り返し書いて練習することが重要となる。幼児や児童がこのような文字の書き方練習を行う際に、ホワイトボード様の書き込み表面を有する文字の書き方練習板が従来から使用されてきた。この練習板に水性ペンなどで文字を記入すれば、布やスポンジなどで容易に拭き取ることができるため、文字の書き方を反復練習する際に好都合である。また、教室などで教師が複数の幼児または児童に文字の指導をする場合には、黒板やホワイトボードに手本となる文字を示して指導する必要があるが、上記の練習板に予め手本となる文字が書き込んでおいたものを利用すれば、多人数の児童あるいは幼児に対して文字の書き方を指導することができ、非常に便利である。
従来、このような文字の書き方の習得や、文字の書き方の指導を行う際に使用される練習板として、例えば、図10に示すような練習板が使用されてきた。図10(a)に示す練習板50は、その周囲に、マグネットが裏面に取り付けられた枠52を有しており、黒板やホワイトボードに接着させて固定することができる。そして、例えばホワイトボードと同じ材質の書き込み部51に水性ペンで文字を繰り返し書き込んで、文字の反復練習をすることができる。
また、他の練習板の例として、図10(b)に示す練習板60を挙げることができる。この練習板60も、図10(a)に示す練習板50と同様に、裏面にマグネットが取り付けられた枠62および文字を書き込むことのできる書き込み部61が設けられている。そして、この練習板60には、枠62以外に吊り下げ用のひも63がさらに設けられており、マグネットが接着しないような壁面に吊り下げて使用することができるというものである。
これらの練習板を利用すれば、幼児や児童が当該練習板の書き込み部に文字を繰り返し書いては消すという作業を行って、文字の書き方の反復練習を行うことができるとともに、教師が多数の児童あるいは幼児に対して、手本となる文字を示すこともできる。このような裏面にマグネットが取り付けられた練習板の一例としては、例えば非特許文献1に記載のものを挙げることができる。
なお、特許文献1および非特許文献2・3には、上述の練習板とは異なるが、文字の習得や書き方練習に使用される従来の練習用教材が開示されている。これらの教材は何れも机上で練習するためのものであり、多人数の幼児や児童に対して手本として示すことを目的とするものではない。
特開2001−051584(公開日:平成13年2月23日) 特開2000−015959(公開日:平成12年1月18日) 実公昭63−12359号公報(公開日:昭和58年7月5日) 実登3076312号 実登3062937号
しかしながら、これまでに使用されてきた上述の文字の書き方練習板は、書き込み部を取り囲む枠にマグネットが取り付けられているため、重量が大きくなってしまい、持ち運びしにくいという問題点を有している。また、この練習板は、表面には文字を記入することができるが、裏面はホワイトボード状にはなっておらず、また、マグネットも裏面のみにしか取り付けられていないために、裏面を文字の練習に使用できないという使い勝手の悪いものとなっていた。
さらに、記入表面の四辺を取り囲む枠がかさばっているために、文字の書き方練習を行う際に、枠の厚みがじゃまをして手のスムーズな移動が妨げられるという弊害も発生する。また、吊り下げ型の練習板は、黒板やホワイトボードなどにきちんと固定されず不安定な状態となるという欠点も有している。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、その表面・裏面ともに書き込み部として使用することができるとともに、より使い勝手の良い、書き方練習用教材、および、その表面および裏面の両面を書き込み部として使用することのできる薄板で構成される書き方練習用教材セットを提供することを目的とするものである。
本願発明者は、上記の問題点について鋭意検討した結果、従来は一体型となっていた書き方練習用教材の文字書き込み部と位置固定部とを別々の部材に分離させ、位置固定部材の形状に工夫を施すことによって、書き方練習用教材の利便性を向上させることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明にかかる書き方練習用教材は、文字および/または図形の書き方練習に用いられる書き方練習用教材であって、その表面および裏面に書き込み部が設けられた薄板と、当該薄板を壁面の所定の位置に固定させるための位置固定部材とを備え、上記位置固定部材は、上記薄板とは分離されており、上記薄板が重力によって落下することを防止するようにして上記薄板の位置を固定することを特徴とするものである。
上記の構成によれば、薄板と位置固定部材とが分離されていることによって、薄板の表面と裏面の両方を文字書き込み部として利用することができるとともに、薄板の体積および重量を小さくすることができる。それゆえ、当該練習用教材を持ち運びし易くすることができ、その利便性を高めることができる。また、本発明の書き方練習用教材は、従来から文字などの書き方指導に利用されてきた水文字による練習板と比較して、準備に手間がかからず、手軽に利用することができるという利点も有している。
また、幼児が文字の書き方を学習する際には、ひらがななどの文字の書き方の練習を始める前に、線書きの練習から始め、続いて簡単な図形の練習を行うことが好ましい。それゆえ、本発明の書き方練習用教材は、文字だけでなく、線書きの練習や図形の書き方練習に使用することもできる。なお、本明細書において「図形の書き方練習」には、「線書きの練習」も含まれるものとする。
本発明にかかる書き方練習用教材において、上記位置固定部材は、マグネットからなる接着部と、薄板支持部とを有しており、上記接着部に対する薄板支持部の位置は、壁面に接着部を接着させた場合に、薄板支持部と壁面との間に、接着部を底面とする凹部を形成するような位置となっていることが好ましい。
ここで、上記「底面」とは、凹状のくぼみ(すなわち、凹部)のまさしく底の部分のことを意味する。上記の構成によれば、上記凹部に薄板の端部を挿入させることによって薄板を壁面の任意の位置に固定することができる。
本発明にかかる書き方練習用教材において、上記接着部および薄板支持部は、それぞれ平板状となっており、上記位置固定部材は、上記接着部と薄板支持部とが互いに貼り合わせられて形成されているとともに、上記薄板支持部の表面積は接着部の表面積よりも大きくなっていることが好ましい。
上記の構成によれば、位置固定部材によって薄板支持部と壁面との間に接着部を底面とする凹部を形成することができる。そして、この凹部に薄板の上端部と下端部を挿入させることによって薄板を壁面の任意の位置に確実に固定することができる。
また、本発明にかかる書き方練習用教材において、上記位置固定部材は、2つ以上備えられており、少なくとも一つの位置固定部材は、薄板の落下を防止するように当該薄板の下方を受け止める下方位置固定部材として機能するとともに、少なくとも一つの位置固定部材は、薄板の上方が壁面から剥離するように倒れ込むことを防止するように、当該薄板の上方を壁面側に留める上方位置固定部材として機能することが好ましい。
上記の構成によれば、薄板の上部と下部の少なくとも2箇所に位置固定部材を配置し、薄板を固定することができる。この場合、上記薄板は、薄板支持部と壁面との間に挟み込まれた状態となるため、薄板を壁面に沿うようにしてスライドさせながら自由に出し入れすることも可能となる。さらに、薄板を上記位置固定部材を用いて数枚程度重ねて配置することもできる。
本発明にかかる書き方練習用教材において、上記位置固定部材における接着部の厚さは、壁面に接着したときに形成される凹部の間隔が、複数枚の薄板を挟み込む間隔を確保できる厚さとなっていてもよい。
上記の構成によれば、複数枚の薄板を重ねて位置固定部材によって固定し、使用後の薄板を一枚ずつ順次取り外していくこともできる。ここで、上記凹部の間隔とは、壁面と薄板支持部との間の距離のことを意味する。
本発明にかかる書き方練習用教材において、上記書き込み部には、文字を書き込む時に書き込み位置の目安となる文字書き込み枠が記載されており、当該文字書き込み枠の任意の位置には位置確認用の印が複数記載されていることが好ましい。
上記の構成によれば、手本を用いて文字の書き方練習を行う時に、文字の模範的な形状を把握し易くすることができるとともに、文字の書き出し位置や止め位置などを正確に把握することができる。つまり、上記文字書き込み枠や位置確認用の印は、文字の書き方を上達させるのに有効である。なお、上記位置確認用の印のうち、任意2つを直線で結んで示すことによって、低年齢の幼児に対してもわかりやすく教えることができる。
本発明にかかる書き方練習用教材において、上記薄板の表面または裏面の何れかの書き込み部には、上記文字書き込み枠の横方向および/または縦方向の中心位置を示す補助線がさらに記載されていることが好ましい。
上記の構成によれば、上述の文字書き込み枠や位置確認用の印と同様に、模範的な文字の形状を正確に把握することができる。つまり、上記補助線は文字の書き方練習を行う上で有用である。
本発明にかかる書き方練習用教材において、上記書き込み部には、手本となるひらがなが予め記載されていることが好ましい。
教室などで教師が複数の幼児または児童に文字の指導をする場合には、黒板やホワイトボードに手本となる文字を示して指導する必要がある。上記のように、予め手本となる文字が書き込まれたたものを利用すれば、多人数の児童あるいは幼児に対して文字の書き方を容易に指導することができ、非常に便利である。
また、本発明にかかる教材セットは、文字および/または図形の書き方練習に用いられる書き方練習用教材セットであって、その表面および裏面に書き込み部が設けられた複数枚の薄板から構成されることを特徴とするものである。
上記の教材セットは、薄板の表面と裏面の両方を文字書き込み部として利用することができるため、利便性が高い。
本発明の教材セットにおいて、上記薄板の表面の書き込み部には、手本となるひらがなが予め記載されており、当該表面の反対側の面の書き込み部には、表面に記載されているひらがなに対応するカタカナが記載されていることが好ましい。上記の教材セットは、幼児や児童がひらがななどの文字の習得および書き方練習を行う場合に、使い勝手が良く、容易に使い方を覚えることができるため、有効に利用することができる。
本発明の教材セットにおいて、上記薄板の表面および裏面には、数字または算術記号が記載されており、当該教材セットは、算数の教材としても使用されるものであってもよい。上記の教材セットは、幼児や児童が簡単な計算の練習を行う場合に、使い勝手が良く、容易に使い方を覚えることができるため、有効に利用することができる。また、フラッシュカードとしても使用できる。
以上のように、本発明の書き方練習用教材によれば、薄板と位置固定部材とが分離されていることによって、薄板の表面と裏面の両方を文字書き込み部として利用することができるとともに、薄板の体積および重量を小さくすることができる。それゆえ、当該練習用教材を持ち運びし易くすることができ、その利便性を高めることができる。
また、本発明の教材セットによれば、薄板の表面と裏面の両方を文字書き込み部として利用することができるため、利便性が高く、ひらがなの習得や算数の学習などに有効に利用することができる。
〔実施の形態1〕
本発明の実施形態1について図1ないし図3、図8に基づいて説明すると以下の通りである。なお、本発明はこの記載に限定されるものではない。
図1(a)には、本実施の形態にかかる書き方練習用教材10の構成を示す。この書き方練習用教材10は、文字および/または図形の書き方練習に用いられる書き方練習用教材であって、その表面1aおよび裏面1b(図示せず)に文字練習を行うための文字記入部(書き込み部)11a・11b(11bは裏面1bに設けられた文字記入部であるため、図示せず)が設けられた薄板1と、当該薄板1を黒板、ホワイトボードなどの壁面の所定の位置に固定させるための2つの位置固定部材2・2とから構成されている。
図1(b)には、上記書き方練習用教材10がホワイトボードあるいは黒板などのような壁面3に固定された状態を示す断面図である。図1(b)に示すように、書き方練習用教材10の薄板1は、その上部および下部に配置された2つの位置固定部材2・2に挟み込まれるようにして配置されて固定されている。このように、上記位置固定部材2・2は、薄板1とは分離された状態の部材である。
本実施の形態にかかる書き方練習用教材10は、上述のように、位置固定部材2と薄板1とが分離した状態であるため、薄板1をひっくり返した状態、すなわち、薄板1の裏面1bを表側に向けた状態でも薄板1を壁面3に固定することができる。それゆえ、上記書き方練習用教材10は、薄板1の表面1aおよび裏面1bの両方を文字の書き方練習に使用することができる。
また、上記書き方練習用教材10において、上記位置固定部材2は、当該薄板1が重力によって落下することを防止するように設けられている。つまり、上記薄板1は、その下部に設けられた位置固定部材2に支持され、かつ、壁面3と位置固定部材2との間に挟み込まれることで、下方へ落下することを免れている。さらに、上記薄板1の上端部についても、壁面3と位置固定部材2との間に挟み込まれることで、その位置が固定されている。この位置固定部材2の具体的な形状については後述する通りである。
薄板1には、上記文字記入部11a・11bを明示し、文字を書き込む時の書き込み位置の目安となる文字書き込み枠11が記載されている。さらに、上記薄板1には、この文字書き込み枠11に沿って、文字書き込み枠の四辺をそれぞれ10等分するような位置確認マーク(位置確認用の印)13・14が複数個記載されている。この位置確認マーク13・14が記載されていることによって、ひらがななどの文字の書き方練習を手本と見比べながら行う際に、文字の形や正しい記入位置を容易に把握することができるため、書き方の上達を早めることができる。
なお、本実施の形態にかかる書き方練習用教材においては、上記位置確認マーク13・14が、文字書き込み枠11を10等分するように各辺に9個ずつ記載されているが、本発明にかかる書き方練習用教材は、これに限定されるものではない。上記位置確認マーク13・14は、文字の習得および書き方の上達を図るべく文字の形状を把握するために望ましい任意の数に設定することができる。
図1(a)に示す書き方練習用教材10は、その表面1a側のみしか示されていないが、図2(b)、(c)に示すように、裏面1bについても同様の文字記入部11bが設けられている。図2(a)〜(c)には、書き方練習用教材60の薄板1の表面1aあるいは裏面1bの例を示す。なお、図2(a)は薄板1の表面1aの一例を示しており、図2(b)は薄板1の裏面1bの一例を示している。また、図2(c)は薄板1の裏面1bの他の例を示している。
図2(a)に示すように、上記薄板1は、その表面1aには、文字書き込み枠11と複数個の位置確認マーク13・14が記載されている。一方、上記薄板1の裏面1bには、図2(b)に示すように、文字書き込み枠11の横方向の中心位置を示す補助線12が文字書き込み枠11の縦方向に記載されている。またあるいは、上記薄板1の裏面1bには、図2(c)に示すように、文字書き込み枠11の横および縦方向の中心位置を示す2本の補助線12・12が文字書き込み枠11の縦および横方向に記載されている。そして、図示はしていないが、上記補助線は、文字書き込み枠の縦方向の中心位置を示すように当該文字書き込み枠の横方向に記載されていてもよい。幼児や児童が文字の習得を行う初期の段階、すなわち、文字の形状を認識して習得するという段階において、上記補助線は文字の形状を把握し易くするのに役立つ。
なお、上記薄板1において、表面1aおよび裏面1bに記載されている補助線12の有無の上述のような組み合わせについては、あくまでも一例であり、本発明はこれに限定されることなく、あらゆる組み合わせを採用することができる。
幼児や児童がひらがなやカタカナなどの書き方練習をする場合には、先ず、文字の形状を習得し、その後、その書き方を上達させるという段階を経て、最終的に形状の美しい文字を書くことができるようになることが望まれる。それゆえ、書き方練習の初期の段階では、補助線が記載された文字記入面で書き方練習を行い、練習の後期の段階では、補助線の記載されていない文字記入面で書き方練習を行うことになる。
そこで、薄板1の表面1aおよび裏面1bのうちの少なくとも何れかには補助線の全く記載されていないもの(図2(a)に示すもの)を採用し、その反対側の面には、縦方向の補助線のみが記載されているもの(図2(b)に示すもの)、あるいは、縦方向および横方向の補助線が記載されているもの(図2(c)に示すもの)を採用することが好ましい。
なお、上記補助線は、文字書き込み枠の横方向および縦方向に複数本記載されており、格子模様を形成していてもよいが、ひらがななどの文字の書き方練習を行う場合には、縦および/または横の中心位置がわかるように、一本の補助線のみが記載されている方がより好ましい。
薄板1の素材としては、従来の書き方練習板または記入用として用いられるホワイトボードの素材と同様のものを用いることができる。また、具体的な素材としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩化ビニル樹脂などのプラスチックを挙げることができる。そして、薄板1は、水性ペンなどの筆記具で記入した際に、布やスポンジなどで容易に消すことができるように、その表面が摩擦の少ない滑らかな状態に加工されていることが好ましい。なお、薄板の表面を滑らかな状態に加工する方法として、ほうろう加工を採用してもよい。
薄板1の形状は、文字の練習に用いられることから、正方形、または、長方形であることが好ましい。そして、上記薄板1は、かさばらず、軽量であることが好ましい。それゆえ、その厚さは、0.5mm以下とすることが好ましい。なお、厚さの下限は、薄板1の強度を保ち、加工可能な程度であれば特に限定されることはない。
また、上記薄板1の大きさは、黒板やホワイトボードなどに貼り付けて多人数の生徒を対象に指導を行う場合には、一辺が250mm〜350mm程度であることが好ましい。また、机上で各個人が練習を行う際には、机上に複数枚配置することができるような大きさであることが好ましい。その大きさの例としては、一辺が100mm〜150mm程度である。また、文字書き込み枠11は、薄板1の表面1a(または裏面1b)の各端部から5mm〜10mm程度の位置に記載されていればよい。
次に、位置固定部材2の形状について図3を用いて説明する。図3(a)および(b)は、位置固定部材2の斜視図である。なお、図3(a)は、上記位置固定部材2をマグネット板22側(裏面2b側)から見た図であり、図3(b)は、上記位置固定部材2を支持板21側(表面2a側)から見た図である。
図3(a)に示すように、位置固定部材2は、ホワイトボードや黒板などのような磁石の接着する素材で形成された壁面と接着する板状のマグネット板(接着部)22と、上記マグネット板22よりも表面積の大きな板状の支持板(薄板支持部)21とが貼り合わされて形成されている。具体的には、マグネット板22および支持板21は、その長手方向の大きさcがほぼ等しい長方形の板状の形状をなしている。そして、マグネット板22および支持板21の短手方向の各大きさa、bに関しては、支持板21の大きさaの方がマグネット板22の大きさbに比べて大きくなっている。
位置固定部材2は、上述のような形状をなしていることによって、壁面3に接着させた場合に、支持板21と壁面3との間に、マグネット板22を底面とする凹部を形成することができる。そして、この凹部に薄板1の上端部および下端部を挿入することで、壁面3の所定の位置に薄板1を固定することができる。このように、位置固定部材2は、書き方練習用教材10使用時には、薄板1の上部および下部に少なくとも1個ずつ配置して用いればよい。
ここで、薄板1の上部に配置される位置固定部材2については、「上方位置固定部材」と呼ぶこともでき、薄板1の下部に配置される位置固定部材2については、「下方位置固定部材」と呼ぶこともできる。上記「上方位置固定部材」は、薄板1の上方が壁面3から剥離するように倒れ込むことを防止して、当該薄板1の上方を壁面3側に留めるという機能を果たす。また、上記「下方位置固定部材」は、薄板1の落下を防止するように当該薄板1の下方を受け止めるという機能を果たす。本発明にかかる書き方練習用教材には、上記上方位置固定部材および下方位置固定部材が少なくとも1個ずつ備えられていればよい。
この支持板21の素材は、特に限定はされないが、薄板が落下することを防止することができ、その位置を固定することができる程度の強度を有するものであることが好ましい。この素材としては、例えばプラスチックなどを挙げることができる。
上記位置固定部材2の長手方向の長さcは、薄板1の大きさに応じて適宜決めればよく、特に限定はされない。上記薄板1として、300mm×300mm四方程度の大きさのものを用いる場合には、長さcは90mm〜150mm程度であればよい。また、支持板21およびマグネット板22の短手方向の各長さa・bについても、壁面3に対して確実に接着し、かつ、薄板1の位置を確実に固定できるような大きさであれば、特に限定されることはない。しかしながら、薄板1を確実に固定するためには、長さaと長さbとの差が8mm以上あることが望ましい。なお、薄板1として300mm×300mm程度の大きさのものを用いる場合には、長さaは30mm程度、長さbは20mm程度であればよい。
また、マグネット板22の板の厚さについても、特に限定されることはなく、支持板21と壁面3との間に薄板1を挟み込むことができる程度に大きく、かつ、薄板1を配置して文字の書き方練習を行う場合に、薄板1の位置が変動して練習に支障を与えない程度に小さく設定されていればよい。
上記のような位置固定部材2・2を壁面3の所定の位置に配置し、薄板1をその上端部と下端部とにおいて支持できるような凹部を形成することで、薄板1を壁面3に沿うようにしてスライドさせながら自由に出し入れすることもできる。なお、マグネット板22の厚さを、薄板1を数枚程度重ねて配置することができる程度の厚さに設定しておけば、複数枚の薄板1を重ねて位置固定部材2によって固定し、使用後の薄板1を一枚ずつ順次取り外していくこともできる。このように、複数枚の薄板1を位置固定部材2によって壁面3に固定することができるようにするためには、上記位置固定部材2におけるマグネット板22の厚さは、壁面3に接着したときに形成される凹部の間隔が、複数枚の薄板を挟み込む間隔を確保できる厚さとなっていることが好ましい。
本実施の形態で説明している位置固定部材2の形状については、あくまでも本発明の一例であり、これに限定されることはない。本発明の書き方練習用教材に含まれる位置固定部材としては、薄板がその重力によって落下することを防止するような構成のものであれば、どのようなものでもよい。本実施の形態で説明した位置固定部材2以外の位置固定部材としては、例えば、従来公知の円形または棒状のマグネットなどを挙げることができる。このような円形または棒状のマグネットを用いる場合は、当該マグネットと壁面との間に薄板を挟み込んだ状態でマグネットを壁面に接着させればよい。
本実施の形態にかかる書き方練習用教材10は、例えば幼稚園や小学校などで教師がひらがななどの書き方指導を行う場合に、ホワイトボードや黒板などのような壁面に固定して、手本となる文字を薄板1の文字記入部11a(または11b)に書き込んで幼児や児童に対して示すことができる。また、ホワイトボードや黒板などのような壁面に2つの書き方練習用教材を横に並べて配置し、そのうちの一枚には手本となる文字を予め記載しておき、その隣の書き方練習用教材に、幼児または児童が文字を書き込んで練習するということもできる。
このように、幼児や児童に対してひらがななどの書き方指導を行う場合には、手本となる文字を示すことが望ましい。それゆえ、本実施の形態にかかる書き方練習用教材10には、上記文字記入部11a(または11b)に、手本となるひらがなが予め記載されていることが好ましい。そしてさらに、手本として記載されているひらがなは、その一画一画が書き順ごとに色分けして示されていることがより好ましい。
なお、幼児が文字の書き方を学習する際には、ひらがななどの文字の書き方の練習を始める前に、線書き(図形)の練習から始めることが好ましい。それゆえ、本実施の形態にかかる書き方練習用教材10は、文字だけでなく、線書きの練習に使用してもよい。練習する線書きの形状としては、例えば図8に記載のものを挙げることができる。
〔実施の形態2〕
続いて、本発明の実施形態2について図4、図6、図7に基づいて説明すると以下の通りである。なお、本発明はこの記載に限定されるものではない。
本実施の形態では、文字および/または図形の書き方練習や書き方指導に用いられる書き方練習用教材セットについて説明する。本実施の形態にかかる練習用教材セットは、複数の薄板から構成されるものであり、当該薄板の表面および裏面に文字記入部(書き込み部)が設けられているというものである。ここでは特に、ひらがなの習得および書き方練習のために利用される教材セットについて説明する。
図4(a)および(b)には、上記教材セットを構成している薄板の一つの例を示す。なお、本実施の形態で説明する薄板は、上述の実施の形態1にかかる書き方練習用教材10を構成する薄板1と同様のものを用いることができるため、同じ機能を有する部材については、便宜上同じ部材番号を付すとともに、その説明を省略する。
図4(a)および(b)には、本実施の形態にかかる教材セットを構成している薄板のうちの一枚を示す。この図に示される薄板1には、ひらがなの「ふ」が記載されているが、これはあくまでも薄板の一例を示すものであり、これに限定されることはない。
本実施の形態にかかる教材セットは、特に、幼児や児童のひらがなの習得のために利用されるため、机上に複数枚並べて使用できるような大きさであることが好ましい。その大きさの例としては、薄板1の各辺が100mm〜150mm程度である。また、文字書き込み枠11は、薄板1の表面1a(または裏面1b)の各端部から5mm〜10mm程度の位置に記載されていればよい。つまり、文字書き込み枠11は、一辺が80mm〜130mm程度であればよい。
また、本実施の形態の教材セットは、ひらがなの習得および書き方練習に使用されるものであるため、当該教材セットを構成している薄板1としては、全ひらがな46文字がそれぞれ記載されている46枚の薄板1が含まれていることが好ましい。このように予めひらがなが記載されている薄板1は、ひらがなの習得および書き方練習を行う場合に、手本として用いることができる。手本文字としては、幼児といえども教科書体の手書き文字を採用することが好ましい。
また、上記教材セットは、書き方練習用に用いられるものであることから、それを構成する複数の薄板1のうちには、文字が記載されていないもの(すなわち、書き込み枠11および位置確認マーク13・14のみが記載されているもの)が少なくとも一枚含まれていることが好ましい。なお、本実施の形態の教材セットを構成する薄板1にも、上述の実施の形態1にかかる書き方練習用教材10の薄板1に記載されているような補助線12が記載されていてもよい。
また、上記教材セットを構成している薄板1は、上述の実施の形態1において説明した薄板1と同様に、その表面1aだけでなく裏面1bにも文字記入部11b(書き込み部)が設けられている。そして、上記教材セットをカタカナの習得のためにも使用できるように、手本となるひらがなが記載されている薄板1については、その裏面の文字記入部11bに、表面に記載されているひらがなに対応するカタカナが記載されていることが好ましい。これにより、上記教材セットの利用範囲を広げ、より便利なものとすることができる。
図4(a)および(b)には、一枚の薄板1における表面1aと裏面1bとの組み合わせの一例を示している。図4(b)は、図4(a)に示す薄板1の裏面の状態を示している。
また、図4(a)および(b)に示す薄板1に記載されている文字は、その書き順を把握しやすいように、その一画一画が書き順ごとに色分けして示されていることがより好ましい。ひらがなの画数は、最大4画であるため、わずか4種類の色を用いるのみでその画数を区別することができる。このように、色分けして示すことで、幼児であっても容易に書き順を把握することができる。
例えば、ひらがなの「ふ」の場合であれば、その画数は4画であり、図4(a)に示すように、左上の丸数字「1」〜「4」を、順に赤(a)、青(b)、緑(c)、黒(d)で示すとともに、手本として記載されているひらがな「ふ」の一画一画を該当する書き順の色(a〜d)でそれぞれ示す。このように書き順を色分けして示すことで、一目で確認することができるため、低年齢の子供であっても書き順を容易に認識することが可能となる。なお、裏面1bに記載されているカタカナの「フ」についても、表面1aと同様にして、その書き順を色分けして示すことが好ましい。
さらに、手本となるひらがなの記載されている薄板1の表面1aには、その文字書き込み枠11の外に、全部で46枚ある全ひらがなの薄板1を所定の規則に従って並べ替えることができるように、番号が記載されていることが好ましい。
例えば、図4(a)に示すひらがな「ふ」が記載されている薄板1の場合には、その右上に「No.28」(15)と記載されている。この番号は、ひらがなを五十音順に並べて、「あ」から順に「1」から番号を付した場合に該当する番号である(図6の表参照)。また、薄板1の左上には、「No.46」(16)と記載されている。この番号は、ひらがなをその画数の少ない順に並べ、画数が一画のものから順に任意に番号付した場合に該当する番号である。このように並べ替えた一例を図7の表に示す。
幼児や児童に対してひらがなの習得および書き方練習を行う場合には、その画数の少ない順あるいは五十音順に練習を行うことが多い。それゆえ、上述のように薄板1の右上には五十音順の番号が付され、左上には画数順の番号が付されていることによって、使用者が容易にひらがなの付された薄板1を練習順に並べ替えることができる。
なお、この並べ替えのための番号が付される位置については、上述の記載に限定されることなく、手本として記載されているひらがなのじゃまにならない場所を適宜選択することができる。
上記教材セットを構成する薄板1の材質は、上述の実施の形態1における薄板1と同様に、水性ペンなどで表面に記載した文字を、布やスポンジなどで容易に消すことのできるものであることが好ましい。この材質の例として、従来公知のホワイトボード表面の材質と同じものが挙げられる。また、より具体的な素材として、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩化ビニル樹脂などのプラスチックなどを挙げることができる。
なお、上記教材セットには、水性ペンなどの書き込み用具がさらに含まれていることが、その使用目的上好ましい。さらに、上記教材セットには、書き込んだ文字を容易に消すことのできる布あるいはスポンジなどを含んで構成された拭き取り部材などが含まれていることがより好ましい。
また、上記薄板1に記載されている文字は、ひらがな、カタカナに限定されることなく、例えば、アルファベットなどを記載したセットとしてもよい。但し、どのような文字が記載されている場合であっても、使用者が書き方練習をするために、文字の記載されていない薄板が少なくとも一枚含まれていることが好ましい。
〔実施の形態3〕
続いて、本発明の実施形態3について図5に基づいて説明すると以下の通りである。なお、本発明はこの記載に限定されるものではない。
本実施の形態では、上述の実施の形態2で説明した教材セットを、算数の学習に利用する場合について説明する。つまり、本実施の形態にかかる教材セットは、上述の実施の形態2において説明した薄板1から構成される教材セットであって、その表面1aおよび/または裏面1bに、数字または算術記号が記載されており、算数の教材として使用されるものである。
図5(a)〜(f)には、本実施の形態にかかる教材セットを構成する薄板の例を示す。図5(a)および(b)、数字が記載された薄板1を示すものであり、(a)にはその表面1aを、(b)にはその裏面1bを示す。図5(c)および(d)は、算術記号の一種である「+」、「−」が記載された薄板1を示すものであり、(c)にはその表面1aを、(d)にはその裏面1bを示す。図5(e)および(f)もまた、算術記号の一種である「=」が記載された薄板1を示すものであり、(e)にはその表面1aを、(f)にはその裏面1bを示す。
上記教材セットが幼児あるいは小学校低学年の児童を対象としたものである場合には、上記薄板1には、少なくとも「0」〜「10」までの数字と、「+」、「−」、「=」などの算術記号が記載されたものがあればよい。
そして、上記教材には、最低限必要な薄板として、「0」〜「10」までの数字がそれぞれ記載された薄板、「+」、「−」、「=」がそれぞれ記載された薄板、および、記号および数字が記載されていない書き込み用の薄板が含まれていることが好ましい。この場合、教材セットに含まれる薄板の枚数をできるだけ少なくするために、薄板1の表面1aおよび裏面1bのそれぞれに数字あるいは記号が記載されていることが好ましい。また、上記教材セットを構成する薄板には、数字または算術記号が記載されたもの以外に、使用者が書き込むことができるような数字または算術記号が記載されていないものも含まれていることが好ましい。また、数字の裏面には、数を確認できるように、具体物(動物、果物、記号など)が該当する個数だけ記載されていることが好ましい。
そして、上記薄板の表面および裏面に記載される数字の組み合わせとして、表面と裏面に記載されている数字が異なるものであることが好ましい。例えば、図5(a)、(b)に示すように、表面が「1」の場合は、裏面は「9」というように、表面の数字と裏面の数字とを足した値が「10」となるような組み合わせにすればよい。これによれば、「0」と「10」、「1」と「9」、「2」と「8」、「3」と「7」、「4」と「6」、「5」と「5」の6種類の組み合わせの薄板がそれぞれ2枚(合計12枚)存在すれば、「0」〜「10」までの各数字の足し算・引き算の練習を行うことができる。そして、これに加え、図5(c)(d)に示す組み合わせの薄板が一枚、図5(e)(f)に示す組み合わせの薄板が一枚、および、表面裏面ともに記号あるいは数字の記載されていない薄板が一枚、という以上の3枚が備えられていれば、算数用の教材セットとして有効利用することができる。
すなわち、本実施の形態にかかる算数用の教材セットは、上述の15枚の薄板によって構成されていることが好ましい。なお、本発明の算数用の教材セットにおいて、薄板1にの表面1aおよび裏面1bに記載された数字あるいは記号に関する上述の組み合わせについては、あくまでも一例であり、本発明はこれに限定されることなく、あらゆる組み合わせを採用することができる。また、図5(a)〜(f)に示す薄板においては、位置確認マークが記載されていないが、位置確認マークが記載されている薄板(例えば図1に示すような薄板)を用いてもよい。
〔変形例〕
続いて、本発明の変形例について以下に説明する。ここでは、書道練習に利用される毛筆用手本教材について図9を用いて説明する。
図9(a)および(c)は、本変形例にかかる毛筆用手本教材20の平面図である。なお、図9(a)は毛筆用手本教材20の表面20aを示しており、図9(c)は毛筆用手本教材20の裏面20bを示している。
図9に示すように、この毛筆用手本教材20は、例えば書道半紙と同様の四角形状の薄板からなるものであって、その表面20a・裏面20bともに同一の手本文字が記載されている。一方、裏面20bには、各文字について、その形状や配置を把握し易くするために、碁盤目状の図柄(格子模様)21・22が背景として記載されており、当該背景の上面に手本文字が記載されている。なお、図9に示す手本文字(「成長」)はあくまでも本発明の一例であり、用途に応じて種々の手本文字を選択すればよい。上記毛筆用手本教材20は、従来から手本として使用されている教材と同様に、書道練習時に手本教材を練習用の半紙の横に置いて見本として使用することができる。
さらに、上記毛筆用手本教材20は、薄板の表面全体(表面20aおよび裏面20bを含む)がプラスチックフィルム23によってラミネート加工されている。これによって、従来の紙の手本と比較して、汚れが付着した場合に容易に拭き取ることができるとともに、その強度を増すことができる。それゆえ、繰り返し何度も使用することができる。また、このようにラミネート加工されていることによって、保管や整理もし易くなり、利便性を向上させることができる。さらに、上記毛筆用手本教材20は、表面全体がラミネート加工されているため、手本と練習用の半紙とを並べて配置し、手本を見ながら隣の半紙に文字の記入を行うという従来からの練習方法の他に、当該手本教材20を半紙の下に敷いて、当該半紙上に映し出される手本文字をなぞることによって毛筆の練習を行うという、写し書きの練習にも使用することができる。
なお、特許文献1には、用紙(和紙)の上から手本文字をなぞることによって書道の練習を行う習字練習用紙が開示されている。しかしながら、この文献1に記載の練習用紙は、本発明の手本教材20とは異なり、表面がラミネート加工されていないため、繰り返し何度も使用することはできない。
以上のように、本発明の毛筆用手本教材20は、書道の練習に用いられ、その表面および裏面に手本文字が記載された薄板からなる手本用教材であって、上記薄板の表面および裏面には同一の手本文字が記載されいるとともに、上記表面または裏面の何れかの手本文字は格子模様の背景上に記載されており、さらに、上記薄板は全体がラミネート加工されていることを特徴とするものである。
また、図9(b)には、図9(a)に示す毛筆用手本教材20の表面20aを手本として使用した場合に、文字練習に使用される書道半紙30の一例を示す。この書道半紙30は、通常の書道の練習に用いられる半紙であり、広く一般に市販されているものを用いればいよい。
一方、図9(d)に示す書道半紙40は、図9(c)に示す毛筆用手本教材の裏面20bを手本として使用した場合に、書き込み用の半紙として好適に使用される書道半紙である。この図に示すように、書道半紙40には、手本教材20の裏面20bに記載されているのと同じサイズ・同じ形状の碁盤目状の図柄(格子模様)41・42が予め記載されている。そのため、幼児や児童などが書道の練習を行う場合に文字の正しい形状を把握し易く、文字の習得および書き方の上達を目的とした場合に大変有用である。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の書き方練習用教材、および、書き方練習用教材セットは、幼児や児童が文字の習得および書き方練習を行う場合に非常に有用であり、幼児教育および児童教育の分野において高い利用可能性を有する。
(a)は、本発明の一実施の形態にかかる書き方練習用教材の構成を示す平面図である。(b)は、(a)に示す書き方練習用教材がホワイトボードなどの壁面に固定された状態を示す断面図である。 (a)は、図1に示す書き方練習用教材の薄板の表面側の一例を示す平面図である。(b)は、図1に示す書き方練習用教材の薄板の裏面側の一例を示す平面図である。(c)は、図1に示す書き方練習用教材の薄板の裏面側の他の例を示す平面図である。 (a)および(b)は、図1に示す書き方練習用教材を構成する位置固定部材の形状を示す斜視図である。 (a)および(b)は、本発明の一実施の形態にかかる書き方練習用教材セットを構成する薄板の一例を示す平面図である。なお、(a)は薄板の表面を示すものであり、(b)はその裏面を示すものである。 (a)〜(f)は、本発明の一実施の形態にかかる算数用教材セットを構成する薄板の例を示す平面図である。 全ひらがなを五十音順に並べた表であり、各ひらがなに番号を付したものである。 全ひらがなを画数の少ない順に並べた表の一例であり、各ひらがなに番号を付したものである。 幼児などが線書き練習を行う場合の線の形状の例を示す図である。 (a)および(c)は、本発明の変形例であって、毛筆練習において用いられる手本教材の一例を示す平面図である。また、(b)および(d)はそれぞれ(a)または(c)に示す手本教材を手本として用いた場合に使用される書道用半紙を示す平面図である。 (a)および(b)は、従来の文字の書き方練習板の例を示す模式図である。
符号の説明
1 薄板
1a 表面
1b 裏面
2 位置固定部材(上方位置固定部材・下方位置固定部材・位置固定部材)
3 ホワイトボードまたは黒板(壁面)
10 書き方練習用教材
11 文字書き込み枠
11a 文字記入部(書き込み部)
11b 文字記入部(書き込み部)
12 補助線
13 位置確認マーク(位置確認用の印)
14 位置確認マーク(位置確認用の印)
21 支持板(薄板支持部)
22 マグネット板(接着部)

Claims (11)

  1. 文字および/または図形の書き方練習に用いられる書き方練習用教材であって、
    その表面および裏面に書き込み部が設けられた薄板と、
    当該薄板を壁面の所定の位置に固定させるための位置固定部材とを備え、
    上記位置固定部材は、上記薄板とは分離されており、上記薄板が重力によって落下することを防止するようにして上記薄板の位置を固定することを特徴とする書き方練習用教材。
  2. 上記位置固定部材は、マグネットからなる接着部と、薄板支持部とを有しており、
    上記接着部に対する薄板支持部の位置は、壁面に接着部を接着させた場合に、薄板支持部と壁面との間に、接着部を底面とする凹部を形成するような位置となっていることを特徴とする請求項1に記載の書き方練習用教材。
  3. 上記接着部および薄板支持部は、それぞれ平板状となっており、
    上記位置固定部材は、上記接着部と薄板支持部とが互いに貼り合わせられて形成されているとともに、
    上記薄板支持部の表面積は接着部の表面積よりも大きくなっていることを特徴とする請求項2に記載の書き方練習用教材。
  4. 上記位置固定部材は、2つ以上備えられており、
    少なくとも一つの位置固定部材は、薄板の落下を防止するように当該薄板の下方を受け止める下方位置固定部材として機能するとともに、
    少なくとも一つの位置固定部材は、薄板の上方が壁面から剥離するように倒れ込むことを防止するように、当該薄板の上方を壁面側に留める上方位置固定部材として機能することを特徴とする請求項2または3に記載の書き方練習用教材。
  5. 上記位置固定部材における接着部の厚さは、壁面に接着したときに形成される凹部の間隔が、複数枚の薄板を挟み込む間隔を確保できる厚さとなっていることを特徴とする請求項2ないし4の何れか1項に記載の書き方練習用教材。
  6. 上記書き込み部には、文字を書き込む時に書き込み位置の目安となる文字書き込み枠が記載されており、当該文字書き込み枠の任意の位置には位置確認用の印が複数記載されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載の書き方練習用教材。
  7. 上記薄板の表面または裏面の何れかの書き込み部には、上記文字書き込み枠の横方向および/または縦方向の中心位置を示す補助線がさらに記載されていることを特徴とする請求項6に記載の書き方練習用教材。
  8. 上記書き込み部には、手本となるひらがなが予め記載されていることを特徴とする請求項1ないし7の何れか1項に記載の書き方練習用教材。
  9. 文字および/または図形の書き方練習に用いられる書き方練習用教材セットであって、
    その表面および裏面に書き込み部が設けられた複数枚の薄板から構成されることを特徴とする教材セット。
  10. 上記薄板の表面の書き込み部には、手本となるひらがなが予め記載されており、当該表面の反対側の面の書き込み部には、表面に記載されているひらがなに対応するカタカナが記載されていることを特徴とする請求項9に記載の教材セット。
  11. 上記薄板の表面および裏面には、数字または算術記号が記載されており、算数の教材としても使用されることを特徴とする請求項9に記載の教材セット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008134412A (ja) * 2006-11-28 2008-06-12 Toppan Forms Co Ltd 書き順学習用ユニット
JP2017198785A (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 株式会社森山商会 書道用模写シート
CN113066346A (zh) * 2021-04-08 2021-07-02 滨州职业学院 一种用于学前教育的智能互动一体设备

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