JP2005211966A - 段付中空部材の製造方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】円筒状両端部の間に大径段部が突設され断面が円と異なる異形穴が形成される際の加工不良を低減し、かつ加工精度を高めた段付中空部材の製造方法及び装置を提供する。
【解決手段】予備成形工程で、中空素材の外周において両端部の間に向かって大径となるテーパ部6をなだらかに予備成形するとともに、中心穴5においても中心穴寸法が中空素材の両端に向かって漸減するように予備成形部材8を予備成形し、仕上げ成形工程で、仕上げ成形型23a,23bによる上下方向の力から、予備成形部材8の大径段部10に向かって大径となるテーパ部6により第2芯型24の中心方向に向かう力を発生させ、中心穴寸法もなだらかに縮小されるように成形されていることにより、第2芯型24に抱きつくような材料流動をスムーズに生じさせる段付中空部材の製造方法及び装置とする。
【選択図】 図5



Description

本発明は、円筒状両端部の間に大径段部が突設され軸線上に断面が円と異なる異形穴が貫通された段付中空部材の製造方法及び装置に関する。
従来、段付の中空部材の製造方法としては、段部となる部分を予め所定の温度に加熱し、さらに軸方向両端から押圧してすえ込み加工しているものがある(特許文献1参照)。
また、段付中空部材の他の製造方法としては、中空部材の両端部を絞り加工により、当該部材の中間部より小径の外径とし、さらに大径段部に形成した前記中間部と両端部を正規の形状寸法に成形加工しているものがある(特許文献2参照)。
特開2002−282991号公報(第4頁、図3〜図6) 特開2001−121241号公報(第3頁,第4頁、図1〜図3)
上記、従来の特開2002−282991号公報や特開2001−121241号公報に示される技術では、外径が大きく成形されて段部となった部分において、その中空の内径は外径に応じて大きく変形してしまうため、一定の寸法の内径を得ることは難しい。特に、内径形状を外径形状である円形とは異なる異形状に成形することは困難であった。
例えば、これらの製造方法を使った、中心穴を外径形状とは異なる形状とする段付中空部材の製造工程を図12a〜図12eに示す。
まず、図12aに示される円柱形状のブランク71を、図12bに示すように鍛造等により下部における所望の外径寸法に近似する細径部72を成形する。
次に、図12cに示すように鍛造等によりほぼ矩形状の異形穴73を成形するが、図12dに示される段部75を成形する工程においてくびれが生じさらには切欠環状溝76となって、段付中空部材の強度を低下させてしまうおそれがあった。また、そのため、図12eに示される最終工程において、底部が貫通されて、中心穴を矩形とする異形穴74は得られるが、所定の寸法形状の異形穴74とすることも困難であった。
本発明は、以上の従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、中空素材の外周において該中空素材の両端部からその間に向かって大径となるテーパ部をなだらかに予備成形するとともに、中心穴においても中心穴寸法を中空素材の両端に向かってなだらかに小さくなるように予備成形部材を予備成形し、次に、予備成形部材を仕上げ成形することにより、仕上げ成形型による上下方向の力から、予備成形部材の大径段部に向かって大径となるテーパ部により第2芯型の中心方向に向かう力を発生させ、また、中心穴寸法もなだらかに縮小されるように成形されていることにより、第2芯型に抱きつくような材料流動をスムーズに生じさせ、段付中空部材の中心穴の内周にくびれが生じることがなく、切欠環状溝を発生させることもない段付中空部材の製造方法及び装置を提供することである。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、円筒状両端部の間に大径段部が突設され軸線上に断面が円と異なる異形穴が貫通された段付中空部材の製造方法において、中空素材を前記異形穴に対応する断面形状を有する第1芯型に嵌挿し、各対向面のうち少なくとも一方の対向面に開口するテーパ穴が形成されている一対の予備成形型を前記第1芯型を包囲して互いに接近させることにより、前記中空素材の少なくとも一方の端部を前記テーパ穴内周面で押圧するステップを1あるいは複数回行って、中空素材の外周面に前記中空素材の両端部の間に向かって大径となるテーパ部を成形するとともに、中空素材の中心穴寸法が前記中空素材の両端に向かって漸減し、かつ前記第1芯型に向かって異形状に減少するように前記中空素材を予備仕上して予備成形部材とする予備成形工程と、前記予備成形部材を前記第1芯型から抜き取り、前記異形穴に対応する断面形状を有する第2芯型に嵌挿し、前記大径段部を両側から仕上げ成形する段部仕上げ面が夫々形成され、前記円筒状両端部の外径に夫々対応する内径の仕上穴が各段部仕上げ面に開口する一対の仕上げ成形型を、前記第2芯型を包囲して互いに接近させることにより、前記予備成形部材の前記テーパ部を前記各仕上穴及び段部仕上面で押圧して前記円筒状両端部及び大径段部を形成するとともに、前記第2芯型に押圧して前記中心穴を前記異形穴に形成する仕上げ成形工程とを有するとしたことである。
なお、予備成形工程は、仕上げ成形工程前に中空素材の両端にテーパ部を成形する目的でなされるものである。そのため、両端のテーパ部を一回で予備成形することもできるし、一方の端部にテーパ部を成形したのち、他方の端部にテーパ部を成形するようにしてもよい。具体的には、各対向面に開口するテーパ穴が夫々形成された一対の予備成形型を、前記第1芯型を包囲して互いに接近させることにより一回で中空素材の両端部にテーパ部を成形することができる。また、各対向面のうち一方の対向面にテーパ穴が形成された一対の予備成形型を前記第1芯型を包囲して互いに接近させることにより前記中空素材の一方の端部にテーパ部を形成し、各対向面のうち他方の対向面にテーパ穴が形成された一対の予備成形型を前記第1芯型を包囲して互いに接近させることにより前記中空素材の他方の端部にテーパ部を成形するようにしてもよい。
請求項2に係る発明の特徴は、前記仕上げ成形工程後において、前記異形穴の角部に軸線方向に伸びる溝を形成するとともに内壁面を円柱形状に倣う円弧面に形成する工程を有する請求項1記載の段付中空部材の製造方法としたことである。
請求項3に係る発明の特徴は、前記中空素材は、前記異形穴をほぼ相似形状に拡大した断面形状の中心穴を有する円筒形状とし、円柱状のブランクを鍛造加工して前記中空素材を成形することを特徴とする請求項1または請求項2記載の段付中空部材の製造方法としたことである。
請求項4に係る発明の特徴は、円筒状両端部の間に大径段部が突設され軸線上に断面が円と異なる異形穴が貫通された段付中空部材の製造装置において、前記異形穴に対応する断面形状を有し、中空素材が嵌挿される第1芯型と、各対向面のうち少なくとも一方の対向面に前記第1芯型を包囲するテーパ穴が開口する一対あるいは複数対の予備成形型であって、前記中空素材の端部を前記テーパ穴内周面で押圧して中空素材の外周面に前記中空素材の両端部から両端部の間に向かって大径となるテーパ部を成形するとともに、中空素材の中心穴寸法が前記中空素材の両端に向かって漸減し、かつ前記第1芯型に向かって異形状に減少するように前記中空素材を予備成形部材に成形する一対あるいは複数対の予備成形型と、両端部にテーパ部が成形された予備成形部材を前記第1芯型から抜き取る手段と、前記異形穴に対応する断面形状を有し、前記予備成形部材が嵌挿される第2芯型と、前記大径段部を両側から仕上げ成形する段部仕上げ面が夫々対向して形成され、かつ前記円筒状両端部の外径に夫々対応する内径の仕上穴が前記各段部仕上げ面に開口し、前記第2芯型を包囲して接離可能に装架された一対の仕上げ成形型であって、前記予備成形部材の前記テーパ部に前記各仕上穴及び段部仕上面を押圧させて前記円筒状両端部及び大径段部を成形するとともに、前記中心穴を前記第2芯型に押圧させて前記異形穴を形成する一対の仕上げ成形型とを有する段付中空部材の製造装置としたことである。
上記のように構成した請求項1に係る段付中空部材の製造方法は、予備成形部材を得る予備成形工程で、中空素材の外周においては、中空素材の両端から該中空素材の両端の間に向かって大径となるテーパ部がなだらかに予備成形され、中心穴においても中心穴寸法を中空素材の両端に向かってなだらかに小さくなるように第1芯型に向かって縮小されるよう予備成形されている。
そのため、段付中空部材を得る仕上げ工程において、次のように成形される。
すなわち、仕上げ成形型により上下方向より加わる力は、前記テーパ部により第2芯型の中心方向に向かう力を発生させる。また、中心穴寸法も中空素材の両端部に向かってなだらかに縮小されるように成形されている。そのため、第2芯型に抱きつくような材料流動をスムーズに生じさせ、段付中空部材の中心穴の内周にくびれが生じることがなく、切欠環状溝を発生させることもない。
また、中心穴の内径の形状が円の場合には、仕上げ成形工程で中心穴を縮径する際の加工度は円周方向で同じであるが、中心穴の内径の形状が円とは異なる異形状であると、中心穴を仕上げ工程で縮径する際の加工度が円周方向で均一とはならない。そのため、中心穴の形状が異形状の場合は、加工度の違いにより成形が困難である。しかし、本発明においては、予備成形工程により中心穴寸法を中空素材の両端部に向かってなだらかに縮小するようにし、仕上げ成形工程において第2芯型に抱きつくような材料流動をスムーズに生じさせることにより、加工度の違いによる成形の困難さが解消される。
上記のように構成した請求項2に係る段付中空部材の製造方法においては、異形穴の角部に軸線方向に伸びる溝と円柱形状に倣う円弧面とを成形し易い異形状に、中心穴が前記仕上げ成形工程で成形されているので、中心穴に前記溝や円弧面を形成するとき塑性加工しろが少なくて済み、かつ流動変形もスムーズに生じ、材料歩留りの良い安価かつ高精度の寸法形状の段付中空部材を成形することができる。
上記のように構成した請求項3に係る段付中空部材の製造方法においては、中空素材が円形の中心穴を有する円筒形状でなく、異形穴を形成する前段階にある概略的形状すなわち異形穴をほぼ相似形状に拡大した断面形状の中心穴を有する円筒形状であるため、中心穴を段階的に所望される異形の寸法形状に近づけることができ、鍛造加工における材料の流動変形に無理がなく、加工精度が高くかつ加工不良が少ない段付中空部材を提供することができる。
上記のように構成した請求項4に係る段付部材の製造装置においては、中空素材の外周においては、中空素材の両端から該中空素材の両端の間に向かって大径となるテーパ部がなだらかに予備成形され、中心穴においても中心穴寸法を中空素材の両端に向かってなだらかに小さくなるように第1芯型に向かって縮小されるよう予備成形されている。
そのため、仕上げ成形工程において、仕上げ成形型により上下方向から加わる力は、前記テーパ部により第2芯型の中心方向に向かう力を発生させる。また、中心穴寸法もなだらかに縮小されるように成形されているので、加工度の違いによる成形の困難さが解消される。そのため、第2芯型に抱きつくような材料流動をスムーズに生じさせ、段付中空部材の中心穴の内周にくびれが生じることがなく、切欠環状溝を発生させることもない。
本発明に係る段付中空部材の製造方法及び装置の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。
まず、図1乃至図3は、中空素材4の成形工程を示す図であり、上面図と断面図とにより表示されている。
図1は、円柱状のブランク1を示し、図2は、ブランク1を鍛造加工して中心穴2を穿設した工程を示している。図3は、さらにプレス加工により底部3を打ち抜き、中心穴2を貫通させて中空素材4を成形した工程を示している。この工程で成形された中空素材4は、完成した段付中空部材に形成される異形穴をほぼ相似形状に拡大した断面形状の中心穴2を有する円筒形状となっている。
次に、図4及び図5は、中空素材4を予備成形部材8に成形をする予備成形工程及び装置を示している。
予備成形部材8を成形する予備成形装置31は、基台14の上に載置固定された下部予備成形型15aと、該下部予備成形型15aの上方に対向して配設され、対をなす上部予備成形型15bとを備えている。上部予備成形型15bは、基台14に図略のガイドに摺動可能に装架されたラム17に固着され、該ラム17は駆動装置としてのナックルプレス機構16の駆動に連動するように構成されている。
下部予備成形型15aには、上方の対向面15cに向かって漸増的に広く開口するテーパ穴15dが設けられ、該テーパ穴15dには前記中空素材4がその下端において当接するとともに、第1芯型18を嵌挿した状態で載置されている。
上部予備成形型15bには、下方の対向面15eに向かって漸増的に広く開口するテーパ穴15fが設けられ、該テーパ穴15fには上端部において当接するよう前記中空素材4が配置されている。また、上部予備成形型15bは、その上端において前記ラム17に固着され、前記ナックルプレス機構16の駆動により垂直に上下動するように構成されている。
なお、テーパ穴15d,15fは内径が直線的に漸増する円錐面とする必要はなく、段階的又は曲線的に漸増するものであってもよい。
また、同予備成形装置31は、該下部予備成形型15aの中央に立設された第1芯型18と、該第1芯型18の周囲を上下に摺動可能に動く載置台19を上部に設けた抜き取り手段としての抜取機構20とを備えている。
抜取機構20は、前記載置台19とその下方に伸びる連結軸21と、該連結軸21を上下に摺動させるシリンダ機構22とにより構成され、該載置台19は第1芯型18の下部より上方に向かって上下動するようになっている。
上記予備成形装置31によると、図4及び図5に示すように、ナックルプレス機構16を駆動させることにより、第1芯型18を包囲するように上部・下部の予備成形型15a,15bが互いに接近し、中空素材4の上下の両端部をそれぞれのテーパ穴15d,15fの内周面で押圧成形する。
この場合、中空素材4が円形の中心穴を有する円筒形状でなく、異形穴を形成する前段階にある概略的形状すなわち異形穴をほぼ相似形状に拡大した断面形状の中心穴2を有する円筒形状であるため、中心穴を段階的に所望される異形の寸法形状に近づけることができ、鍛造加工における材料の流動変形に無理がなく、加工精度が高くかつ加工不良が少ない。
この予備成形工程によって、中空素材4の外周面に中間大径部7が成形され、該中間大径部7に向かって大径となるテーパ部6が予備成形される。また、中空素材4の中心穴2の中心穴寸法を、大径段部部分から両端に向かって漸次小さくなるように縮小してほぼ異形状の中心穴5に予備仕上げされる。
以上により、図6の予備成形部材8が得られる。
次に、図7に示すように、抜取機構20のシリンダ機構22を作動させることにより、載置台19を上方へ移動させ、予備成形部材8を第1芯型18より抜き取り、次工程に搬送する。
次に、予備成形部材8を前記段付中空部材11に成形する仕上げ成形装置32は、図8及び図9に示すように、基台14の上に載置固定された下部仕上げ成形型23aと、該下部仕上げ成形型23aの上方に配設され、対をなす上部仕上げ成形型23bとを備え、該上部仕上げ成形型23bは、駆動装置であるナックルプレス機構16の力を伝えるラム17に固着されている。
下部仕上げ成形型23aの上面には、大径段部10を仕上げ成形する段部仕上げ面23cが形成され、該段部仕上げ面23cの中央部には段付中空部材11の下方円筒状端部30aの外径に対応する下部仕上穴23dが開口している。
上部仕上げ成形型23bには、同様に大径段部10を仕上げ成形する段部仕上げ面23eが形成され、該段部仕上げ面23eの中央部には段付中空部材11の上方円筒状端部30bの外径に対応する上部仕上穴23fが開口している。また、上部仕上げ成形型23bは、その上端において前記ラム17に固着され、前記ナックルプレス機構16の駆動により垂直に上下動して下部仕上げ成形型23aに接離可能に構成されている。
また、同仕上げ成形装置32は、該下部仕上げ成形部材23aの中央に立設された第2芯型24と、該第2芯型24の周囲を上下に摺動可能に動く載置台25を上部に設けた抜き取り手段としての抜取機構26とを備えている。
第2芯型24の円周方向の断面形状は、全体としてほぼ矩形状であって、四つの辺にあたる部分は夫々円弧状に凹んだように形成され、その四つの角部は極めて小さい矩形の凸部が形成されている。
抜取機構26は、前記載置台25とその下方に伸びる連結軸27と、該連結軸27を上下に摺動させるシリンダ機構28とにより構成され、該載置台25は第2芯型24の下部より上方に向かって上下動するようになっている。
以上の仕上げ成形装置32によると、図8に示すように、前記予備成形部材8が第2芯型24に嵌挿され、該予備成形部材8は下端を下部仕上げ成形型23aの段部仕上げ面23cに当接して載置される。そして、図9に示すように、ナックルプレス機構16を駆動させることにより第2芯型24を包囲するように上部・下部の仕上げ成形型23a,23bが互いに接近し、予備成形部材8を夫々の仕上げ面23c,23e及び仕上穴23d,23fの内周面で押圧成形する。このとき、同時に予備成形部材8の中心穴5は第2芯型24に抱きつくように押圧される。これによって、段付中空部材11の外周面に大径段部10が仕上げ成形されるとともに、第2芯型に倣う矩形の異形穴9が仕上げ成形される。
この仕上げ成形工程において、予備成形部材8は、外周には大径段部10に向かって大径となるテーパ部6がなだらかに予備成形され、中心穴5においては中心穴寸法を大径段部部分から両端に向かってなだらかに小さくなるように第1芯型に向かって縮小されるよう成形されている。そのため、仕上げ成形型23a,23bにより上下方向より加わる力は、前記テーパ部6により第2芯型24の中心方向に向かう力を発生させる。また、中心穴寸法もなだらかに縮小されるように成形されているので、加工度の違いによる部分的な硬度むらも生じにくい。そのため、第2芯型24に抱きつくような材料流動をスムーズに生じさせ、段付中空部材11の中心穴9の内周にくびれが生じることがなく、切欠環状溝を発生させることもない。なお、この仕上げ成形工程によって、図10の段付中空部材11が得られる。
次に、図示しないしごき加工による製造工程により、図11に示すように、段付中空部材11の中心穴9の四箇所の角に軸線方向に伸びる溝12が形成されるとともに、中心穴9の内壁面が円柱形状に倣う円弧面13に形成される。この場合、仕上げ成形工程で成形された段付中空部材11の中心穴9は、円周方向の断面形状において、全体としてほぼ矩形状であって、四つの辺にあたる部分は材料が夫々円弧状に盛り上がるように形成され、その四つの角部には極めて小さい矩形の凹部が形成されている。そのため、該角部には溝12を、辺にあたる部分には円弧面13が成形されるとき、辺にあたる部分の余分な材料が、材料の不足する角部にスムーズに流動され、図11に示すような所望の寸法形状の段付中空部材11が成形される。したがって、塑性加工しろが少なくてすみ、材料歩留りの良い安価かつ高精度の寸法形状の段付中空部材を提供することができる。
なお、上述した実施の形態においては、段付中空部材11の中心穴9を矩形状の異形穴としたが、中心穴を三角形またはその他の多角形とする段付中空部材に本発明を適応できる。
また、上述した実施の形態においては、溝12を中心穴9の四箇所の角部に夫々形成するものとしたが、溝の数は限定するものではなく、必要に応じて何本でも良い。
ブランクの上面図及び断面図。 ブランクに中心穴を穿設した工程を示す上面図及び断面図。 底部を打ち抜いて中空素材を成形した工程を示す上面図及び断面図。 予備成形装置を示す断面図。 予備成形部材を成形した状態を示す図。 予備成形部材を示す上面図及び断面図。 予備成形部材を芯型から抜き取った状態を示す断面図。 仕上げ成形装置を示す断面図。 段付中空部材を成形した状態を示す図。 段付中空部材を示す上面図及び断面図。 溝及び円弧面が成形された段付中空部材を示す上面図及び断面図。 従来技術のブランクを示す断面図。 従来技術の段付中空部材の下端細径部の成形工程を示す断面図。 従来技術の段付中空部材の穿設工程を示す上面図及び断面図。 従来技術の段付中空部材の大径段部の成形工程を示す上面図及び断面図。 従来技術の段付中空部材の中心穴の成形工程を示す上面図及び断面図。
符号の説明
1…ブランク、2…中心穴、4…中空素材、5…中心穴、6…テーパ部、7…中間大径部、8…予備成形部材、9…中心穴、10…大径段部、11…段付中空部材、12…溝、13…円弧面、15a…下部予備成型、15b…上部予備成形型、15c…対向面、15d…テーパ穴、15e…対向面、15f…テーパ穴、16…ナックルプレス機構(駆動装置)、18…第1芯型、20…抜取機構(抜き取り手段)、23a…下部仕上げ成形型、23b…上部仕上げ成形型、23c…段部仕上げ面、23d…下部仕上穴、23e…段部仕上面、23f…上部仕上穴、24…第2芯型、30a…下方円筒状端部、30b…上方円筒状端部。

Claims (4)

  1. 円筒状両端部の間に大径段部が突設され軸線上に断面が円と異なる異形穴が貫通された段付中空部材の製造方法において、
    中空素材を前記異形穴に対応する断面形状を有する第1芯型に嵌挿し、
    各対向面のうち少なくとも一方の対向面に開口するテーパ穴が形成されている一対の予備成形型を前記第1芯型を包囲して互いに接近させることにより、前記中空素材の少なくとも一方の端部を前記テーパ穴内周面で押圧するステップを1あるいは複数回行って、中空素材の外周面に前記中空素材の両端部から該両端部の間に向かって大径となるテーパ部を成形するとともに、中空素材の中心穴寸法が前記中空素材の両端に向かって漸減し、かつ前記第1芯型に向かって異形状に減少するように前記中空素材を予備仕上して予備成形部材とする予備成形工程と、
    前記予備成形部材を前記第1芯型から抜き取り、前記異形穴に対応する断面形状を有する第2芯型に嵌挿し、
    前記大径段部を両側から仕上げ成形する段部仕上げ面が夫々形成され、前記円筒状両端部の外径に夫々対応する内径の仕上穴が各段部仕上げ面に開口する一対の仕上げ成形型を、前記第2芯型を包囲して互いに接近させることにより、前記予備成形部材の前記テーパ部を前記各仕上穴及び段部仕上面で押圧して前記円筒状両端部及び大径段部を形成するとともに、前記第2芯型に押圧して前記中心穴を前記異形穴に形成する仕上げ成形工程とを有する段付中空部材の製造方法。
  2. 前記仕上げ成形工程後において、
    前記異形穴の角部に軸線方向に伸びる溝を形成するとともに内壁面を円柱形状に倣う円弧面に形成する工程を有する請求項1記載の段付中空部材の製造方法。
  3. 前記中空素材は、前記異形穴をほぼ相似形状に拡大した断面形状の中心穴を有する円筒形状とし、円柱状のブランクを鍛造加工して前記中空素材を成形することを特徴とする請求項1または請求項2記載の段付中空部材の製造方法。
  4. 円筒状両端部の間に大径段部が突設され軸線上に断面が円と異なる異形穴が貫通された段付中空部材の製造装置において、
    前記異形穴に対応する断面形状を有し、中空素材が嵌挿される第1芯型と、
    各対向面のうち少なくとも一方の対向面に前記第1芯型を包囲するテーパ穴が開口する一対あるいは複数対の予備成形型であって、前記中空素材の端部を前記テーパ穴内周面で押圧して中空素材の外周面に前記中空素材の両端部から該両端部の間に向かって大径となるテーパ部を成形するとともに、中空素材の中心穴寸法が前記中空素材の両端に向かって漸減し、かつ前記第1芯型に向かって異形状に減少するように前記中空素材を予備成形部材に成形する1対あるいは複数対の予備成形型と、
    両端部にテーパ部が成形された予備成形部材を前記第1芯型から抜き取る手段と、
    前記異形穴に対応する断面形状を有し、前記予備成形部材が嵌挿される第2芯型と、
    前記大径段部を両側から仕上げ成形する段部仕上げ面が夫々対向して形成され、かつ前記円筒状両端部の外径に夫々対応する内径の仕上穴が前記各段部仕上げ面に開口し、前記第2芯型を包囲して接離可能に装架された一対の仕上げ成形型であって、前記予備成形部材の前記テーパ部に前記各仕上穴及び段部仕上面を押圧させて前記円筒状両端部及び大径段部を成形するとともに、前記中心穴を前記第2芯型に押圧させて前記異形穴を形成する一対の仕上げ成形型とを有する段付中空部材の製造装置。
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