JP2005211668A

JP2005211668A - 支柱ベース付きのフレキシブル型椅子

Info

Publication number: JP2005211668A
Application number: JP2005023350A
Authority: JP
Inventors: Marco C Perry; シーペリーマルコ; Charles O Perry; オーペリーチャールズ
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2004-01-29
Filing date: 2005-01-31
Publication date: 2005-08-11
Also published as: EP1559348A2; US20050194823A1

Abstract

【課題】傾斜する背もたれ及び前方に且つ僅かに上方に、しかしながら調節可能に且つ支柱ベースと適合性のある態様で移動する座を有するフレキシブル型椅子を提供する。
【解決手段】座フレーム（18）により支持される座底部（14）、座フレームに回転自在に取り付けられた下方部分（20ｂ）を備える背もたれ（16）及び背もたれの上方部分（20ａ）に回転自在に取り付けられていて、支柱（12）により支持された背もたれフレーム（20）を有するフレキシブル型椅子（10）。背もたれフレームは、各々が座フレーム又は座底部に摺動自在に係合する１対の下端部（20ｂ）を有する。１対のばね（30）が付勢力を上記下端部と座フレーム又は座底部との間に加える。ユーザが座底部に着座して後方へ背もたれにもたれかかると、背もたれが回動すると共に座底部が前方へ摺動する。
【選択図】図２

Description

本発明は、椅子に関し、特に機能性と快適さを兼ね備えたフレキシブル型椅子に関する。

現在、背もたれが傾斜すると座が前方へ且つ僅かに上方へ移動する場合に撓む椅子を製作することが知られている。かかる椅子は、図１に示され、米国再発行特許第３６，３３５号明細書に開示されており、この米国再発行特許明細書の記載内容を本明細書の一部を形成するものとしてここに引用する。椅子は、単一の連続フレーム１、座２及びこれに取り付けられた回動背もたれ３を有している。椅子の人間工学的な調節は、背もたれ３の傾斜及びフレーム１の撓みにより達成される。フレーム１の撓みにより、背もたれ３が積み重ね且つ一様な外観が得られる通常の直立位置に押圧される。背もたれ３は、湾曲していて中空であり、フレーム１の上方及び下方湾曲部分でフレーム１に係合し、これら上方及び下方湾曲部分は、背もたれ３の曲率半径よりも小さな曲率半径を有し、これら上方及び下方湾曲部分は、上方及び下方湾曲部分の直立位置における水平方向有効半径が実際の半径よりも短く、それにより背もたれ３が湾曲部分に当接して背もたれ３の前方傾斜を制限するように下向きのアングルで位置決めされている。背もたれ３を傾斜させると、半径方向運動により背もたれ３が半径の差に起因して湾曲部分から外れ、遂には、傾斜角は有効半径が再び互いに等しくなり、背もたれ３が再びフレーム３の湾曲部分に当接して後方傾斜を制限するようなものになる。

上述の椅子は、椅子の脚を形成する椅子フレームの部分の撓みを利用している。したがって、かかる椅子は、支柱ベースとは適合せず、調節できない。

本発明は、傾斜する背もたれ及び前方に且つ僅かに上方に、しかしながら調節可能に且つ支柱ベースと適合性のある態様で移動する座を有するフレキシブル型椅子を提供する。
本発明は、ユーザが着座してもたれかかることができる椅子であって、座フレームと、座フレームに取り付けられた座底部と、座フレームに回転自在に取り付けられた下方部分を備える背もたれと、背もたれの上方部分に回転自在に取り付けられていて、少なくとも１つの下端部が座フレーム又は座底部に摺動自在に係合する背もたれフレームと、背もたれフレームに取り付けられていて、これを支持する支柱と、付勢力を前記下端部と座フレーム又は座底部との間に加える少なくとも１つのをばねとを有する椅子である。ユーザが座底部に着座して後方へ背もたれにもたれかかると、背もたれが回動し、座底部が前方へ摺動する。

本発明の別の特徴では、ユーザが着座してもたれかかることができる椅子は、座フレームと、座フレームに取り付けられた座底部と、座フレームに回転自在に取り付けられた下方部分を備える背もたれと、背もたれの上方部分に回転自在に取り付けられた背もたれフレームと、背もたれフレームに取り付けられてこれを支持する支柱と、座フレーム又は座底部に回転自在に取り付けられると共に支柱に取り付けられたリンク部材とを有する。ユーザが座底部に着座して背もたれに後方へもたれかかると、背もたれが回動し、座底部が前方へ摺動する。

本発明の更に別の特徴では、ユーザが着座してもたれかかることができる椅子は、座フレームと、座フレームに取り付けられた座底部と、座フレームに回転自在に取り付けられた下方部分を備える背もたれと、背もたれの上方部分に回転自在に取り付けられていて、少なくとも１つの下端部が座フレーム又は座底部に摺動自在に係合する背もたれフレームと、背もたれフレームに取り付けられていて、これを支持する支柱と、各々が付勢力を下端部のうちの一方と座フレーム又は座底部との間に加える１対のばねとを有する。ユーザが座底部に着座して背もたれに後方へもたれかかると、背もたれが回動し、座底部が前方へ摺動する。

本発明の他の目的及び特徴は、本明細書、特許請求の範囲及び添付の図面を参照すると明らかになろう。

図２〜図４は、本発明の椅子１０を示している。椅子１０は、支柱１２に取り付けられ、座底部１４、背もたれ１６、座フレーム１８及び背もたれフレーム２０を有している。座底部１４は、座フレーム１８によって支持されている。フレーム１８は、座底部１４が載っている１対の第１（下方）部分１８ａ及び背もたれ１６の下方部分に（下ピボット個所２２のところで）回転自在に取り付けられた第２（上方）部分１８ｂを有している。座フレーム１８は、下ピボット箇所２２で終端してもよく、又は背もたれ１６を横切って連続した状態で（米国再発行特許第３６，３３５号明細書に開示されているのと同一のやり方で、かかる米国再発行特許明細書の記載内容を本明細書の一部を形成するものとしてここに引用する）延びてもよい。

背もたれフレーム２０は、上方に延びて背もたれ１６に（上ピボット箇所２４のところで）回転自在に取り付けられた第１（上方）部分２０ａを有している。背もたれフレーム上方部分２０ａは、上ピボット箇所２４で終端してもよく、又は背もたれ１６を横切って連続した状態で（米国再発行特許第３６，３３５号明細書に開示されているのと同一のやり方で）延びてもよい。背もたれフレーム２０も又、座底部１４の下に延びる（以下に詳細に説明するように座底部１４が滑走するレールを形成するため）第２（下方）部分２０ｂを更に有している。

１対のグライドブロック(glide block)２６が、座底部１６又は座フレームの下方部分１８ａに直接、或いは座フレーム下方部分１８ａ相互間に延びる（図４に示すように）１以上の横部材２８のうちの一方に連結されている。グライドブロック２６の各々には孔２６ａが貫通して設けられ、背もたれフレーム下方部分２０ｂのうちの一方がこの孔を摺動自在に貫通している。グライドブロック２６は好ましくは、低摩擦材料、例えばアセタール、真鍮等で作られる。圧縮ばね３０が、背もたれフレーム下方部分２０ｂの端部のところでグライドブロック２６とフランジ３２との間に付勢力を及ぼすよう設けられている。この付勢力は、座フレーム１８を後方に押して（背もたれフレーム２０に対して）座底部１４及び背もたれ１６をこれらのデフォルト位置に戻すようになっている。背もたれフレーム２０は、好ましくは背もたれフレーム下方部分２０ｂ相互間に延びる横部材３４により支柱１２に取り付けられている。支柱１２は、地面に固定されている。好ましくは、デフォルト及び（又は）リクライニング位置において、背もたれフレーム下方部分２０ａは、前向きのアングル又は前方位置で下方に延び、椅子がリクライニング位置にあるとき、背もたれフレーム下方部分２０ａが椅子の後ろの一列に並んだ客席に危険をもたらすよう後方には突き出ることが無いようになっている。支柱１２は好ましくは、後ろの列からの心無き行為（ガムを噛んだりするなど）及び乱暴な行為（足で蹴ったりなど）を受けるのを予防するよう中央に集められて極力小さくされている。

ユーザが座底部１４に着座して背もたれ１６に後方にもたれかかると、背もたれ１６は回動し（したがって、その下方部分が前方に動く）、座底部１４が前方へ摺動し、これらは全てばね３０の付勢力に抗して行われる。また、座底部１４は、前方へ摺動するにつれて、座底部１４は上昇する。ユーザが前方へもたれかかると又は立ち上がると、背もたれ１６は逆に回動し、座底部１４は後方へ摺動し、落ち、遂には椅子１がそのデフォルト位置に戻るようになる。

図５は、椅子１の感触及び動作を調整する臨界寸法を示している。角度Ａ２（鉛直線Ｖと座フレームの第１の部分１８ａとのなす角）は、座が床に対しどのようにもたれるかに影響を及ぼす。角度Ａ１（鉛直線Ｖと背もたれフレーム下方部分２０ｂとのなす角）は、座底部１４が前方へ動くにつれて、座底部がどれほど大きく上昇するかを定める。Ａ１が大きければ大きいほどそれだけ一層座底部１４はその前方動作中大きく上昇する。寸法Ｂ（支柱１２及び上ピボット箇所２４からの水平方向距離）は、椅子１をリクライニングさせるのに必要な力を定めるのを助ける。ユーザが後方へもたれかかることにより椅子をリクライニングさせようと試みると、背もたれ１６は後方へ傾斜し、座底部１４を矢印の方向に前方へ且つ僅かに上方へ押す。座底部１４が前方に移動すると、ばね３０は、後ろ向きの力を座フレーム１８（ユーザのリクライニング力に抗して）及ぼす。この後ろ向きの力は、背もたれフレーム上方部分２０ａを僅かに後方へ曲げる場合がある。寸法Ｂが長ければ長いほどそれだけ一層背もたれフレーム上方部分２０ａが大きく曲がる。ばね３０のばね定数が大きければ大きいほどそれだけ一層背もたれフレーム上方部分２０ａが大きく曲がる。これとは逆に、背もたれフレーム上方部分２０ａについての直径が大きければ大きいほど、或いはこれらを補剛する他の方法（即ち、材料の選択、断面）により、かかる背もたれフレーム上方部分が曲がる度合が小さくなる。かくして、寸法Ｂを調節することにより、背もたれフレーム上方部分２０ａの剛性及び（又は）ばね３０のばね定数は、最適な快適さが得られるよう椅子の感触を変更することになる。ばね３０のばね定数又はその付勢力を調節する手動調整装置を組み込むのがよい。例えば、フランジ３２を背もたれフレーム下方部分２０ｂの端部に螺着してその長さを延長し、かくしてばねの付勢力を減少させるのがよい。ユーザが椅子から離れると、椅子はばね３０の付勢力を受けてそのデフォルト位置に戻る。

図６は、回動リンク組立体４０が座フレーム１８を支持し、背もたれフレーム２０が座フレーム１８及び底部１４と摺動接触することなく支柱に固定された変形実施形態を示している。回動リンク組立体４０は、座フレーム１８及び支柱１２に回転自在に連結されたＬ字形リンク部材４２及び付勢力をリンク部材４２の一端部に下向きに及ぼすばね４４（例えば、捩じりばね又は板ばね）を有している。ユーザが着座して後方へもたれかかると、座底部１４はばね４４の付勢力に抗して前方に動き、リンク部材４２は座底部１４を僅かに持ち上げる。この構成は、良好且つスムーズな感触を得るのに摺動部品を利用していない。また、これは潜在的に安価である。

図７は、背もたれフレーム下方部分２０ｂが支柱１２に取り付けられ（座フレーム１８と摺動接触することなく）、Ｕ字形リンク部材５０が支柱１２の中心に取り付けられた（例えば、溶接継手５１で）フレキシブル型椅子１の別の変形実施形態を示している。リンク部材５０の端部は、座フレーム１８に回転自在に取り付けられている（例えば、ピン継手５２で）。ユーザがもたれかかると、座底部１４は、本質的に戻りばねとして働くリンク部材５０の捩じり運動に抗して前方に動く。

図８Ａは、支柱１２が、本発明の（上述の実施形態のうちの任意の）椅子１を取り付けた片持ちスイングアーム６２を回転自在に支持した底部分６０をどのように有するかを示している。底部分６０は、図８Ａに示すようにテーブル６４の脚としても働くことができる。図８Ｂは、支柱１２が、標準型ピストン（高さ調節のため）及び５脚星形キャスタベース７０をその下端部にどのように有しているかを示している。

図９は、本発明の（上述の実施形態のうちの任意の）複数の椅子１をコンパクトな客席が得られるよう取り付けることができる水平ビーム８０を支柱１２がどのように有しているかを示している。

本発明は、上述し図示した実施形態には限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲に含まれる任意且つ全ての変形例を含むことは理解されるべきである。例えば、フレーム１８の下方部分１８Ａを省いてもよく、座底部１４を座底部１４の縁部に取り付けられたフレーム１８で支持してもよい。その場合、座フレームは、座底部に取り付けられ又は座底部から一体に延びていて、座底部と背もたれとの間の回転自在な連結具をもたらすヒンジ又は他の部材であるのがよい。加うるに、座フレーム１８を座底部１４と背もたれ１６の間に取り付けられた単一の部材に組み込んでもよい。これと同様に、背もたれフレームは、座底部１４と摺動自在に係合する単一の下方部分を有するよう構成されたものであってよい。

従来のフレキシブル型椅子の側面図である。本発明のフレキシブル型椅子の側面図である。本発明のフレキシブル型椅子の背面図である。本発明のフレキシブル型椅子の底面図である。本発明のフレキシブル型椅子の部分切除斜視図である。本発明のフレキシブル型椅子の側面図であり、臨界角及び寸法形状を示す図である。本発明のフレキシブル型椅子の変形実施形態の側面図である。本発明のフレキシブル型椅子の別の変形実施形態の部分切除斜視図である。ピボットアームに取り付けられた本発明のフレキシブル型椅子の斜視図である。キャスタベースに取り付けられた本発明のフレキシブル型椅子の斜視図である。水平ビームに取り付けられた本発明のフレキシブル型椅子の斜視図である。

符号の説明

１０椅子
１２支柱
１４座底部
１６背もたれ
１８フレーム
２０背もたれフレーム
２０ａ背もたれフレーム上方部分
２０ｂ背もたれフレーム下方部分
２２下ピボット箇所
２４上ピボット箇所
２６グライドブロック
３０圧縮ばね
３２フランジ

Claims

ユーザが着座してもたれかかることができる椅子であって、座フレームと、座フレームに取り付けられた座底部と、座フレームに回転自在に取り付けられた下方部分を備える背もたれと、背もたれの上方部分に回転自在に取り付けられていて、少なくとも１つの下端部が座フレーム又は座底部に摺動自在に係合する背もたれフレームと、背もたれフレームに取り付けられていて、これを支持する支柱と、付勢力を前記下端部と座フレーム又は座底部との間に加える少なくとも１つのをばねとを有し、ユーザが座底部に着座して後方へ背もたれにもたれかかると、背もたれが回動し、座底部が前方へ摺動するようになっていることを特徴とする椅子。
座底部が前方へ摺動するにつれて、座底部は上昇することを特徴とする請求項１記載の椅子。
座フレーム又は座底部に取り付けられた少なくとも１つのグライドブロックを更に有し、グライドブロックには孔が形成され、下端部は、前記孔中へ摺動自在に嵌まり、ばねは、付勢力を下端部とグライドブロックとの間に加えることを特徴とする請求項１記載の椅子。
下端部は、フランジで終端しており、ばねは、フランジとグライドブロックとの間に延びてこれらに係合することを特徴とする請求項３記載の椅子。
座フレームは、１対の下方部分を有し、横部材が、前記下方部分相互間に延び、グライドブロックは、横部材に取り付けられていることを特徴とする請求項３記載の椅子。
下端部の長さは、付勢力を調節するよう調節自在であることを特徴とする請求項４記載の椅子。
背もたれフレームは、第２の下端部及び前記下端部と第２の下端部との間に延びる横部材を有し、支柱は、横部材に取り付けられていることを特徴とする請求項１記載の椅子。
支柱は、底部分及び支柱底部分に片持ち式に取り付けられたスイングアーム部分を有していることを特徴とする請求項１記載の椅子。
複数のキャスタホイールを有するベースを更に有していることを特徴とする請求項１記載の椅子。
支柱を支持する水平ビームを更に有していることを特徴とする請求項１記載の椅子。
ユーザが着座してもたれかかることができる椅子であって、座フレームと、座フレームに取り付けられた座底部と、座フレームに回転自在に取り付けられた下方部分を備える背もたれと、背もたれの上方部分に回転自在に取り付けられた背もたれフレームと、背もたれフレームに取り付けられてこれを支持する支柱と、座フレーム又は座底部に回転自在に取り付けられると共に支柱に取り付けられたリンク部材とを有し、ユーザが座底部に着座して背もたれに後方へもたれかかると、背もたれが回動し、座底部が前方へ摺動するようになっていることを特徴とする椅子。
リンク部材は、支柱に回転自在に取り付けられ、リンク部材は、座底部が前方へ摺動すると、座底部を持ち上げることを特徴とする請求項１１記載の椅子。
付勢力をピボット部材に及ぼすばねを更に有していることを特徴とする請求項１１記載の椅子。
リンク部材は、Ｌ字形であることを特徴とする請求項１３記載の椅子。
リンク部材は、支柱に剛性的に取り付けられた中央部分及び各々が座フレームに回転自在に取り付けられた１対の端部分を有していることを特徴とする請求項１１記載の椅子。
リンク部材は、Ｕ字形であることを特徴とする請求項１５記載の椅子。
支柱は、底部分及び支柱底部分に片持ち式に取り付けられたスイングアーム部分を有していることを特徴とする請求項１１記載の椅子。
複数のキャスタホイールを備えたベースを更に有していることを特徴とする請求項１１記載の椅子。
支柱を支持する水平ビームを更に有していることを特徴とする請求項１１記載の椅子。
ユーザが着座してもたれかかることができる椅子であって、座フレームと、座フレームに取り付けられた座底部と、座フレームに回転自在に取り付けられた下方部分を備える背もたれと、背もたれの上方部分に回転自在に取り付けられていて、少なくとも１つの下端部が座フレーム又は座底部に摺動自在に係合する背もたれフレームと、背もたれフレームに取り付けられていて、これを支持する支柱と、各々が付勢力を下端部のうちの一方と座フレーム又は座底部との間に加える１対のばねとを有し、ユーザが座底部に着座して背もたれに後方へもたれかかると、背もたれが回動し、座底部が前方へ摺動するようになっていることを特徴とする椅子。