JP2005211652A - アクセス用医療装置および医療処置実行方法 - Google Patents

アクセス用医療装置および医療処置実行方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 医療処置における作業性を向上させかつ安全性に優れた医療装置およびこの医療処置を実行する方法を提供する。
【解決手段】 この発明は、1つの実施の形態において、減圧リフトケースと共に使用されるなど、体内腔にアクセスするための多機能で複合医療装置およびこれに関連した方法を提供するものである。この装置はカニューレおよび延長カニューレを含めることができる。この装置は、診断処置、治療処置および外科的な処置を含む医療処置中に、患者の体内の手術領域と外部環境との間の導管を与えるものである。この発明は、手術領域を形成しかつ維持するのを支援する空気あるいはガスの出入りを可能にする。この発明は、開口されており、遮断されていない作業通路を提供するのに使用可能であり、手術空間を外気条件の圧力および温度に維持することを可能にする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、医療装置および方法に関し、より詳細にはガス注入なしに腹腔鏡による外科手術等の減圧支援型の外科手術を実行するのに有用な医療装置および方法に関するものである。
従来の最小限侵襲性処置は、内部器官から組織壁あるいは体壁をリフトし、これにより上記内部器官から体壁を分離して種々の外科器具を導入する手術空間を形成して上記処置を行うために、ガス(炭酸ガス等)注入の使用が欠かせない。
次の特許文献:特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12は、医療用途すなわち外科用途に使用される種々の器具を開示している。
次の特許文献:特許文献13、特許文献14、特許文献15、特許文献16、特許文献17、特許文献18、特許文献19、特許文献20、特許文献21、特許文献22、特許文献23、特許文献24、特許文献25、特許文献26は、トロカールおよび器具アセンブリを含む医療装置の例を開示している。
ガス注入は一般に使用されているが、非ガス系の方法は提案されてきた。例えば、このような方法は、機械的装置を使用することができ、この装置では、組織が外的にリフトされるか、あるいは組織が、ガスを使用することなしに組織をリフトして手術空間を形成するための別の機械的アセンブリで構成され、内部に設けられたスターラップに似た支持体によってリフトされる。1つの方法は、減圧駆動型の組織リフト装置を使用する。減圧リフト装置および方法を含むリフト装置および方法に関連した開示内容に関する次の米国特許:特許文献27、特許文献28、特許文献29は参照することによってこの明細書に組み込まれる。
特許文献27に記述された方法は、減圧シェルを記述しかつ患者内の「ドーム」状の手術領域を与えるものである。栓塞子およびカニューレスリーブを有する光学的トロカールは、そのような減圧シェルと共に使用される可能性がある。しかしながら、減圧支援型の外科手術および/またはガス注入しない外科手術で、上記トロカールの使用に関連した課題が存在する。
例えば、従来のトロカールは、上記のような用途に不十分な作業長さを有することがある(作業長さはトロカールの封止表面下のトロカールの管状部分の実質的な長さとして規定することがある)。他方、長さを増したトロカールは操るのが難しく、外科的処置中に動きを制約する可能性がある。
さらに、減圧シェルあるいは他の減圧リフト装置と共に従来の刃付きトロカールを使用することは、体腔内に「見えない状態で」の最初の進入中に、内部器官と偶然に接触する可能性があるために、おそらく望ましくないであろう。仮に光学的栓塞子が使用されたとしても、トロカール先端部を同時に導入しかつ位置決めするために、更なる技能が求められている。また、カメラアセンブリをトロカール栓塞子内に導入することにより、体組織に穿孔するステップ中においては嵩張る(取扱いが困難な)アセンブリとなることがある。
さらに、固定長さを有する従来のトロカールは、総ての患者に適していない可能性がある。別の患者は、腹壁および/またはこの腹壁に対応した脂肪層の異なる厚さを有することがある。例えば、軽量あるいは通常体重の患者は特定の長さを有するトロカールを必要としているのに対し、相対的に肥えた患者はより長いトロカールを必要としている。
従来のトロカールを減圧支援型の外科手術に使用する場合における他の課題は、減圧シェルが組織上に配置された後にトロカールが挿入されたときに、このトロカールがまず上記ケースの穿孔可能な膜を穿孔し、その後に患者の組織内に入る点にある。仮にユーザーが上記減圧シェルに対して減圧を適用することなしに、体壁を穿孔しようとする場合には、体壁は穿孔力の下でねじれようとするはずであり、内部器官が損傷される可能性がある。他方、仮に、減圧を適用しかつ内部器官から腹壁の一部あるいは全部をリフトした後に従来のトロカールが挿入された場合には、体内腔および上記腹壁下の器官もまた「リフトする」ことがある。蠕動下の腸管の動きは麻酔作用のために鈍重となり、トラップされたガスポケットの形成を招くことになる。これらのトラップされたガスは減圧下で膨張し、手術空間を縮小しかつ腸管の管腔内のガス圧を高めるという結果となる。また、腹部手術の場合では、腹腔が減圧下にある期間は、腹腔内へのダイヤフラムの引き込みを招き、胸腔内を負圧にすることがある。
米国特許出願第20030065358号A1 米国特許出願第20036120437号A1 米国特許出願第20036099550号A1 米国特許出願第20035865802号A1 米国特許出願第20035823947号A1 米国特許出願第20035797939号A1 米国特許出願第20035766169号A1 米国特許出願第20035456684号A1 米国特許出願第20035336220号A1 米国特許出願第20035186714号A1 欧州特許出願第0614646号B1 国際特許出願第WO0193742号A2 米国特許出願第200383628号A1 米国特許出願第20030060770号A1 米国特許出願第20030023257号A1 米国特許出願第20030004529号A1 米国特許出願第20030004528号A1 米国特許出願第20036582441号B1 米国特許出願第20020198554号A1 米国特許出願第20020183775号A1 国際特許出願第WO9410898号A1 日本国特許出願第11089851号A 日本国特許出願第07047076号A 日本国特許出願第05228160号A 日本国特許出願第04263849号A 日本国特許出願第04253852号A 米国特許第6,042,539号 米国特許第5,938,626号 米国特許第5,893,368号
この発明の目的は、医療処置における作業性を向上させかつ安全性に優れた医療装置およびこの医療処置を実行する方法を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明は、患者の内部空間にアクセスする医療装置であって、近位端と遠位端と内部管腔を有する第1長尺部材と、開口した近位端と開口した遠位端とこれら両端間で延在する通路と備えた内部管腔を有する第2長尺部材を含み、上記第1長尺部材に上記第2長尺部材を取り付けたときに上記第1長尺部材の遠位端が上記第2長尺部材の近位端と遠位端との中間位置に位置決めされるように、上記第1長尺部材は上記第2長尺部材に取外し可能に取り付けられて概ね連続的な流体通路を与えるものである。
請求項11記載の発明は、医療装置であって、中空の第1長尺部材と、この中空の第1長尺部材の近位端に取外し可能に取り付けられた第2中空長尺部材と、上記中空の第1長尺部材および上記中空の第2長尺部材のうち、少なくとも一方に対して取外し可能に取り付けられたキャップと、上記中空の第1長尺部材の外表面に沿って位置決め可能なスリーブを含むものである。
請求項12記載の発明は、患者体内に手術空間を与えるための減圧装置と、この減圧装置の外側の一箇所から上記患者内の一箇所へのアクセスを与えるための複合部品系装置を含み、この複合部品系装置は、取外し可能な第1部材と第2部材を含み、上記第1部材はアクセス通路の第1部分を与えるものであり、上記第2部材はアクセス通路の第2部分を与えるものである。
請求項13記載の発明は、医療処置を実行する方法であって、患者の体の一部を上記患者の体の他の部分から分離して上記患者体内に手術空間を与えるステップと、複合部品系の通路を経由して上記手術空間にアクセスするステップを含むものである。
請求項14記載の発明は、医療処置を実行する方法であって、患者内に切開部を形成するステップと、カニューレの近位部分が患者外に位置決めされかつ上記カニューレの遠位部分が上記患者内に位置決めされるように上記切開部内にカニューレを挿入するステップと、上記切開部および上記カニューレにわたって減圧シェルを位置決めするステップと、上記減圧シェルを貫通して延在しかつ上記カニューレと連通する延長カニューレを与えるステップを含むものである。
この発明によれば、医療処置における作業性を向上させかつ安全性に優れた医療装置およびこの医療処置を実行する方法を提供することができるという効果がある。
発明の概要
出願人は、減圧リフト装置を備えた従来のトロカールの使用上の欠点を認識してきており、減圧リフト装置が使用されたときに体内にアクセスするための改良装置の必要性が存在する。出願人は、減圧シェルを備えた流体(例えば空気)導管として使用される複合部品系の通路の必要性を認識していた。また、出願人は、減圧の適用前における組織の外表面と減圧シェルとの間隙(約75mmから100mmまで)に加えて、内部の手術空間にアクセスするために貫通される組織壁の厚さをも考慮に入れた場合に十分な長さを有するアセンブリが望ましいことを認識していた。
1つの実施の形態では、この発明は、患者の内部空間にアクセスするための複合部品系の通路を含む医療装置を提供するものであり、この装置は、近位端と遠位端と内部管腔を有する中空の第1長尺部材と、開口した近位端と開口した遠位端とこれら両端間で延在する通路と備えた内部管腔を有する中空の第2長尺部材を含み、上記第1長尺部材は上記第2長尺部材に取外し可能に取り付けられて概ね連続的な内部管腔を与えるものである。第1長尺部材の遠位端は、第2長尺部材が第1長尺部材に取り付けられたときに第2長尺部材の近位端と遠位端との中間位置に位置決め可能である。
他の実施の形態では、この発明は、患者体内に手術空間を与えるための減圧装置を含むアセンブリと、上記減圧装置外の一箇所から患者内の一箇所にアクセスするための複合部品系装置を提供する。この複合部品系装置は、脱着可能な第1部材および第2部材を含めることができ、第1部材はアクセス通路の第1部分を与え、第2部材はアクセス通路の第2部分を与えるものである。
他の実施の形態では、この発明は、医療処置を実行するための方法を提供する。この方法は、患者の体の一部分を患者の体の他の部分から分離して患者体内に手術空間を与えるステップと、複合部品系の通路を経由して上記手術空間にアクセスするステップを含めることができる。
多機能な複合部品系の通路装置は、空気に2方向への動きを与えることができる。この装置およびその使用方法は、減圧リフト装置を用いた減圧の適用前に体壁下の体腔への配置およびアクセスを可能にするようなものであり、これにより、減圧下で体腔に関して生じる課題、すなわち腸管の拡張を回避することができる。複合部材の設計は上記装置の長さを変更する自由度を与えることができる。この発明の装置および方法は、強制的な貫通あるいは組織を貫通する鋭利な、すなわち尖った先端部の使用を要求しないことによって潜在的に困難な「見えない状態で」の最初の進入を回避することができる。
この発明の複合部品系の通路装置は、リフトすることによって形成される手術空間が外気条件(例えば、大気圧条件)に維持されることを確実なものにすることに役立てることができる。また、上記装置は、その内部管腔により、処置中に、カメラおよび/または器具の通路に使用可能であり、上記器具は腹腔鏡的な手動器具を含むが、これらに限定されない。体腔内の外気条件を維持するための2方向の空気通路は、器具が上記装置を経由して通過したときでさえ維持される可能性がある。この発明の装置は、腹腔鏡検査用の超音波プローブあるいは術中診断処置に使用され、上記装置の内部管腔を貫通するカテーテル系プローブ等であるが、これらに限定されない診断用プローブの挿入に便宜を図ることができる。また、上記装置は、外科的処置(従来のトロカールに典型的に存在するような任意の弁あるいは流量制御アセンブリを欠いた遮断されない通路を提供するとき)中に、手術空間を失うことなしに、上記装置の内部管腔を経由して切除あるいは摘出される組織の除去を可能にする。また、この発明による装置は、その外気環境との開放的な連通のために、内部組織の切開あるいは凝固用の電気的外科器具の使用中に発生する可能性がある臭気を換気することもできる。
また、この発明の複合部品系の通路装置は、上記減圧リフトケースの減圧の解放および排除時に、内部管腔のポケット内にトラップされた任意の空気を容易に解放するための導管を与えることもできる。上記ケースの減圧の解放および排除後に、上記装置は、手術後に体液を排出する廃液用カテーテルを配置するための導管を与えることができる。また、所望なら、カニューレ構成部品が切り口に置き忘れられることがあり、可能性のある出血あるいは手術後のいかなる合併症のための視覚化に使用される内部管腔への穴を与えるように、手術後に、実質的に剛性のキャップで閉鎖されることができる。
この発明によって提供された多機能な複合部材系の導管装置は、理論によって限定されることなく、外部の減圧駆動型の組織リフト装置を用いてガスを使用しない最小限侵襲性処置等であるが、これに限定されない医療処置において使用することができる。この医療処置は、摘出/切除された組織を排除するための手術処置すなわち診断処置、治療処置あるいは外科手術中に使用可能な器具および医療用カメラ等を導入するため、切開あるいは凝固等のための電気的外科装置の使用中に発生する臭気を除去するため、および手術中あるいは手術後に体液を排出するために、空気を2方向に動かすための通路を与えて温度および圧力の外気条件で手術領域を維持するものである。
用語「長尺」あるいは「長尺の」とは、部品あるいは部材がその幅の少なくとも3倍の長さを有していること(例えば、外径の少なくとも3倍の長さを有する円筒体)を意味する。
用語「処置」あるいは「手術処置」とは、開腹的あるいは腹腔鏡検査法的あるいは腹腔鏡支援型のいずれかで行われる診査処置、診断処置、治療処置、外科的処置、外来あるいは移動的な処置、応急処置および死後処置を含むが、これらに限定されない医療処置を意味する。
用語「手術空間」とは、他の体構造を基準とする1つの体構造を部分的にあるいは完全にリフトするなどの相対的な分離によって、任意の組織下あるいは器官等の体の内部に形成された任意の作業空間を意味する。
用語「遠位」は、ユーザーから離れた部品あるいは部材の部分、一部、端部あるいは先端部を言及するために使用されるのに対し、用語「近位」は、装置のユーザーに近い部分、一部、端部あるいは先端部を記述するために使用される。
用語「取外し可能な取付け」および「取外し可能に取付けることができる」とは、機能あるいは形態を破壊、変形、損傷あるいは減退させることなしに、結合および分離を繰り返すことができる2つまたはそれ以上の部品を意味する。
説明を目的として、図面および記述は腹壁のリフトを用いる処置例に対して与えられているが、この発明が患者の体の他の部分に適用することができると理解されるはずである。特に、この発明は、体の外部が体の内部に対してリフトされて手術空間を形成する処置に適用することができるが、これに限定されない。
減圧シェルおよび減圧が体組織をリフトする手段の例示として記述されているが、添付した請求の範囲が以下に開示されかつ図示された減圧シェルを含む用途に限定されないものであると理解されるはずである。例えば、機械的、電気機械的、ガス系あるいは非ガス系を含む他のリフト方法は、この発明の装置で使用可能である。
記述および図面が取外し可能に取り付ける部品に関する螺合態様を描写しているが、摩擦嵌め、スナップ嵌め、圧入の態様および電気的あるいは電気機械的な取付け手段を含むが、これらに限定されない他の適切な係合態様の使用が可能であると理解されるはずである。
図1および図2には、この発明の1つの実施の形態による組み立てられた医療装置30が示されている。医療装置30は、互いに取外し可能に取り付けることができる中空の第1長尺部材および中空の第2長尺部材を含めることができる。第1長尺部材は延長カニューレ132を含めることができる。第2長尺部材はカニューレ233を含めることができる。また、医療装置30は、延長カニューレ132とカニューレ233のうち一方あるいは双方に取外し可能に取り付けることができる第3部材を含めることができる。図1および図2では、第3部材キャップ331を含めることができる。また、医療装置30は、封止を行うためのスリーブ434を含めることができる。
延長カニューレ132、カニューレ233およびキャップ331はいずれも任意の適切な生体適合性材料で形成することができる。1つの実施の形態では、上記延長カニューレ132、カニューレ233およびキャップ331は、半透明、透明あるいは不透明となる相対的に剛性あるいはやや剛性を有する非収縮性の生体適合性材料で形成することができる。1つの実施の形態では、延長カニューレ132、カニューレ233およびキャップ331はいずれも透明とすることができる。これらの各部材は、押出成形あるいは射出成形あるいは任意の適切なプラスチック加工方法あるいは他の適切な製造方法によって製造することができる。1つの実施の形態では、延長カニューレ132、カニューレ233およびキャップ331はいずれもポリカーボネート、衝撃改良型アクリル樹脂、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)樹脂、あるいはポリエーテル・エーテル・ケトン(PEEK)で形成することができる。
また、医療装置30は封止用スリーブ434を第4部材として含めることができる。封止用スリーブ434は、可撓性ポリウレタン、シリコン、ポリプロピレン、ポリイソプレンあるいは弾性ゴム等の相対的に可撓性を有する材料で形成することができる。封止用スリーブ434は、この封止用スリーブ434がカニューレ233の外径部の周囲に滑り嵌めするように、カニューレ233の外表面の周囲に配置することができる。
図3から図6まで、および図11から図14までを参照すると、延長カニューレ132は、円形および非円形の断面を含む任意の適切な断面を有することができる。延長カニューレ132は、開口した近位端142と、開口した場合と閉じた場合とがある遠位端144を有することができる。延長カニューレ132は、この延長カニューレ132の近位端142から遠位端144まで延在する内部管腔140を含めることができる。延長カニューレ132および内部管腔140の双方は、図3から図6までに示されているような円形断面、あるいは図11から図14までに示されているような概ねオーバル状断面を有することができる。これに代えて、延長カニューレ132は概ね円筒状の外表面を有することができ、内部管腔140は非円形断面を有することができる。延長カニューレ132は単独で1つのユニット部品として示されているが、延長カニューレ132は所望なら複数の部品で形成することができる。
延長カニューレ132は、少なくとも約100mm(ミリメータ)の長さ(近位端から尖った先端部138までを測定したとして)を有することができ、1つの実施の形態では、延長カニューレ132の長さは、約100mmと約175mmとの間とされ、延長カニューレ132の外径部の少なくとも約6倍とされる。延長カニューレ132の外径は約15mmとされ、内部管腔140の内径は、10mm寸法の手動器具を収容するように、約12.75mmとされる。10mm寸法の器具が使用されるべき場合には、理論によって限定されることなく、内部管腔140を経由して導入される器具の周囲に流動領域を与えるように、少なくとも約12.75mmの内径を有することが望ましい可能性があると信じられている。仮に、非円形断面の内部管腔が使用される場合には、少なくとも12.75mmの内径を有する内部管腔は、導入される上記器具の周囲に流動を与えるように使用することができる(例えば、仮に、オーバル状すなわち楕円形の断面が使用される場合には、少なくとも約12.75mmの長軸と少なくとも約11mmの短軸を有することが望ましい可能性がある)。外径および内径が別の用途に関して変更される(例えば、より小径の5mmあるいは3mmの最小限侵襲性の器具一式の寸法まで縮小される)ことがあると理解されるはずである。
延長カニューレ132は、遠位端144に対応した尖った先端部138を含めることができる。尖った先端部138は、減圧シェルの膜の一部分を貫通して穿孔するために備えられている。延長カニューレ132の本体は、概ね円筒状の外表面を有し、延長カニューレ132の遠位部分は、図3および図5に示されているように、テーパー状で、概ね円錐状の外表面を有することができる。1つまたはそれ以上の側面開口部(すなわち窓)137は、延長カニューレ132のテーパー状の遠位部分の壁を貫通して延在することで、内部管腔140から延長カニューレ132の外表面を貫通する連通を与えることができる。開口部137は、遠位端144における尖った先端部138の近位側で、この尖った先端部138の直上に位置決め可能である。図3では、2つの開口部137が延長カニューレ132のテーパー状の遠位部分の外表面に約180度離れて位置決めされている。
開口部137は任意の適切な形状を有することができる。開口部137は、望ましくは、合計して少なくとも30mm2 の表面領域を有することで、体腔内に負圧(減圧)を発生させないようにするのに十分な空気通路を与えることができる。
また、延長カニューレ132は、この延長カニューレ132をカニューレ233に取外し可能に取り付けるための取付け部139を含めることができる。取付け部139は、延長カニューレ132がカニューレ233に対して、ネジ止め式による螺合によって取外し可能に取り付けられることを可能にするための外部ネジの形態を採ることができるが、他の取付け手段(例えば、ラッチ機構、圧入、スナップ嵌めおよび他の取外し可能な固定装置)を使用することもできる。取付け部139は、延長カニューレ132とカニューレ233との接合部における空気漏れを防止するために設けることができる。また、延長カニューレ132は、この延長カニューレ132の近位端142に位置決めされる取付け部141を含めることができる。取付け部141は、延長カニューレ132の近位端142にキャップ331を取外し可能に取り付けるために設けることができる。取付け部141は、図6に示されているように、内部ネジの形態を採ることができる。
図3Aは、開口した遠位端を有する延長カニューレ132の他の実施の形態を示している図である。図3Aには、第1先端部分162と第2先端部分164を含み、2方向に分岐した遠位部分160を有する延長カニューレ132が示されている。2方向に分岐した遠位部分160は、延長カニューレ132の遠位端を切断あるいは他の方法で形成することによって構成することができる。例えば、延長カニューレ132の遠位端は、この延長カニューレ132の軸に対して概ね平行に延在しかつ延長カニューレ132の遠位端を概ね二等分するスリット167を有するように切断あるいは形成可能である。上記遠位部分160は、先端部分162および先端部分164が容易に離れて広げられる(図3Aにおいて想像線で示されている)ように、弾性ゴム、シリコンゴム等の可撓性材料あるいは適切な可撓性高分子材料で構成可能である。図3Aは、2方向に分岐した遠位部分160がどのように分離して、これを経由した腹腔鏡1012(想像線で示されている)の導入を可能にするかを示している。
図3Bを参照すると、延長カニューレ132の近位部分は概ね円筒状で、相対的に剛性で、概ね透明なポリカーボネート管180から構成可能であり、遠位部分160は、弾性ゴムあるいは他の相対的に可撓性の材料で構成可能であり、可撓性ヒンジ部分170で上記管180に結合されている。ヒンジ部分170は、ポリカーボネート管180を基準にして遠位部分160を曲げるために、波形状あるいは蛇腹状の壁構造を有している。ヒンジ部分170は、任意の適切な方法によって、締り嵌め、圧入、スナップ嵌め、接着剤、あるいは螺合を含むが、これらに限定されない管180に取付け可能である。所望なら、遠位部分160上の1つまたはそれ以上の表面は、これと接触するカニューレ233上の表面を封止係合するために使用可能である。例えば、ヒンジ部分170上の傾斜表面の1つは、カニューレ233上の接触表面に対する封止を構成するために使用可能である。また、他の実施の形態では、ヒンジ部分170の溝は、延長カニューレ132上に設けられることができる相補的な溝と係合して、延長カニューレ132とカニューレ233を取外し可能に取り付けるために使用可能である。
図2および図7から図10までは、この発明の1つの実施の形態によるカニューレ233を示している図である。カニューレ233は任意の適切な断面形状(例えば、円形状、あるいはオーバル状等の非円形状)を有することができ、その断面形状は延長カニューレ132の断面形状と同一あるいは異なるものとすることができる。カニューレ233は近位端238と、遠位端236と、近位端238から遠位端236へ延在する内部管腔242を有することができる。カニューレ233は、図7から図10まで、および図15、および図17に示されているように、円形状および非円形状(例えば、オーバル状)を含む、任意の適切な断面形状を有することができる。遠位端236は、図8から図10までに示されているように、任意の切開部を経由して導入し易くするために、斜めに切られて傾斜先端部を形成することができる。カニューレ132の壁厚は均一にするか、あるいは、そのカニューレの長さに沿って変更可能である。例えば、遠位端236における壁厚は、切開部を貫通し易くするために変更されてもよい。
カニューレ233は、少なくとも100mmの長さを有することができ、1つの実施の形態では、約100mmと約175mmとの間の長さを有している。カニューレ233の長さは、延長カニューレ132の長さより長く、短く、あるいは実質的に等しくすることができる。10mm寸法の器具がカニューレ233を経由して導入される場合には、カニューレ233の外径は約15mmとすることができ、内部管腔242の内径は少なくとも12.75mmとすることができる。カニューレ233の寸法は、より小径の5mmあるいは3mmの器具一式を使用するために縮小されるなどして、変更可能である。一般に、カニューレおよび延長カニューレの外径および形状は、減圧シェルの膜を経由する漏れを回避するために実質的に同一とされることが望ましい。1つの実施の形態では、カニューレおよび延長カニューレの最小内径は、カニューレおよび延長カニューレを経由して延在する器具の有無で遮断されることがない連続した空気通路を与えるために少なくとも12.75mmとすることができる。
カニューレ233は、このカニューレ233の壁を横方向に貫通する、円形状の小穴235等の1つまたはそれ以上の開口部を含めることができる。例えば、2つまたはそれ以上の円形状の小穴235は、カニューレ233の外表面の周囲に概ね等しい角度の間隔をおいて配置されることができる。所望なら、相対的に大きい小穴235Aは、図2に示されているように、傾斜先端部(遠位端)236の最も長い側面に沿って位置決めされることができる。上記小穴はカニューレ233の壁を貫通して延在しかつ内部管腔242からカニューレ233の外部へ流体(例えば、空気等のガス)を連通させる。小穴は、傾斜先端部近傍に位置決めされ、1つの実施の形態では、小穴は上記傾斜先端部の縁部からカニューレ233の軸まで平行に測定した場合に、約5mmから約10mmまでを最大とする間隔をおいて配置されることができる。小穴は、万一、カニューレ233の遠位端236が任意の理由(例えば、遠位端236が組織あるいは器官の塊に対して位置決めされているなど)で遮断されている場合に、延長カニューレ132からカニューレ233を経由して内部の体腔までの空気通路を与えることができる。
また、カニューレ233は、このカニューレ233の近位端を延長カニューレ132に取外し可能に取り付けるための内部溝あるいは内部ネジ部等の取付け部243を含めることができる。取付け部243は、ネジ部、溝あるいは、外表面の態様(外部ネジ部等)あるいは延長カニューレ132と取外し可能に係合するための他の態様を有することができる。また、取付け部243はカニューレ233の近位端にキャップ331を取外し可能に取り付けるのに使用可能である。
図18から図20までは、キャップ331を示している図である。キャップ331は、本体357と、外部ネジ部等の取付け部356を含めることができる。相対的に大きい本体357の外径は、ユーザーが把持するためのハンドルを備えている。外部ネジ部356は、延長カニューレ132およびカニューレ233のネジ部同士を螺合するように形成され、これによりキャップ331が延長カニューレ132あるいはカニューレ233のいずれかの近位端に取外し可能に取り付けられることができる。キャップ331は、内部管腔140および内部管腔242と実質的に等しい寸法(例えば、同一径)を有することができる内部の中央穴358を有することができる。中央穴358は、内部管腔140および内部管腔242と共に、患者の外部から患者体内の手術空間への連続した空気通路を与えることができる。
図27から図29までは、この発明の1つの実施の形態による封止用スリーブ434を示している図である。スリーブ434は、概ね円筒形状の本体436と、この円筒形状の本体436の遠位端から半径方向に延在するフランジ部分468を有している。中央穴470は、スリーブ434を貫通して延在している。中央穴470は、スリーブ434がカニューレ233の外表面に滑り嵌めされかつその外表面の長さ方向に摺動するように、寸法設定が可能である。スリーブ434は、弾性ゴム等の相対的に可撓性の材料で形成されているので、フランジ部分468が患者の体の形態に合わせて輪郭を描くことができる。フランジ部分468の底面469は、圧力感受性接着剤被覆あるいは他の適切な接着剤等の接着剤で付着され、あるいは他の方法で設けられることができる。剥離ライナー(図示せず)は、使用時前に接着剤を覆うために使用可能であり、上記剥離ライナーは接着剤被覆を露出するために使用時にフランジ部分の表面から剥離することができる。底面469上に設けられた接着剤被覆は患者の体の外表面にスリーブ434を一時的に取り付けるために使用可能であるので、フランジ部分468は、カニューレ233が患者の体内における切開部内に挿入されたときにカニューレ233を支持するのに役立てることができる。また、底面469には、止血物質、抗菌物質、抗微生物物質、鎮痛剤およびこれらの組み合わせからなる物質群より選択される物質等の医薬物質を備えることができる。
図11から図14までは、参照番号1044が付された延長カニューレの他の実施の形態を示している図である。延長カニューレ1044は、概ねオーバル状断面を有するものとして示されており、内部管腔1045は概ねオーバル状断面を有している。図15、図16および図17は、参照番号2049が付されたカニューレの他の実施の形態を示している図である。カニューレ2049は、概ねオーバル状断面を有するものとして示されており、内部管腔2052は概ねオーバル状断面を有している。延長カニューレ1044はカニューレ2049に取外し可能に結合することができる。
オーバル状断面あるいは他の非円形断面を有する内部管腔を使用することは、上記オーバル状断面の長軸に位置合わせされる大きな幅寸法を有する挿入可能な器具を収容する利点を有する可能性がある。また、オーバル状断面は、並列関係などで、同時に複数の器具を収容するのに有効である可能性もある。また、オーバル状断面は、カニューレ2049を経由して比較的大きな組織サンプルを取り出すのに有効である可能性もある。また、オーバル状断面は、患者内の切開部周辺の組織の伸長を緩和するのに役立つ可能性もある。図16および図17を参照すると、カニューレ2049の非円形断面は、このカニューレ2049内に挿入された円形器具2050の両側に間隙2055を残すことができ、これにより、空気通路は、上記器具がカニューレ2049内に位置決めされたときでさえ、カニューレ2049を経由して維持される。また、オーバル形状によって与えられる相対的に大きな断面は、急速な空気の通過あるいは大量の空気が必要とされる用途では望ましい可能性がある大流量を、カニューレ2049を経由して与えることができる。例えば、組織が非常に高い出力の減圧装置を用いる減圧シェルでリフトされるときに、仮に上記空気通路が十分に大きくない場合、部分的な減圧効果は体腔内に短時間で引き起こされる可能性がある。オーバル状断面等の非円形設計は、円形器具2050の周囲に間隙2055を設けることによって、並びに上記円形器具が存在しないときに大きな流動領域を与えることによって上述のような部分的な減圧効果を回避することができる。
オーバル状断面等の非円形断面は、非円形断面の小径に匹敵する内径を有する円形断面を通過できない器具を収容するのに使用することができる。一方、オーバル状断面も、より小さな輪郭を有する複数の器具を同時に収容するのに使用されてもよい。また、オーバル状あるいは非円形断面は、カニューレおよび延長カニューレを経由して相対的に大きく切除された組織を取り出すのに有効である可能性もある。非円形断面は、上記組織が上述のカニューレおよび延長カニューレを通過する際に、上記組織が一方向に押し出される一方で、上記組織を他方向に膨張させることができる。オーバル状あるいはこれと同様の非円形断面は、理論によって限定されることなく、組織が通過する切開部59の周辺の組織の伸長を緩和する可能性もある。さらに、非円形断面形状は、比較的大きな領域の空気通路を設けるのに使用可能であり、これにより急速な空気の通過あるいは大量の空気が必要とされることが望ましい(例えば、組織が非常に高い出力の減圧装置を用いる減圧シェルでリフトされるときに、仮に上記空気通路が十分に大きくない場合、部分的な減圧効果は体腔内に短時間で引き起こされる可能性がある)用途で役立たせることができる。非円形断面の管腔は、器具2051が存在するときでさえ、相対的に大きな流動領域を設けることによって上述の部分的な減圧を回避するのに使用することができる。
図21から図26までには、多機能装置30の使用方法が示されている。図21に示されているように、処置中に仰向けに横たわる患者の場合に、切開部59は、内部の体腔67にアクセスできるように体壁60(あるいはリフトされるべき他の組織)を貫通して形成することができる。一旦、切開部59が形成されると、止血鉗子あるいは開創器を用いて開け続けられ、多機能装置30のカニューレ233は、傾斜先端部236および複数の小穴235が全て体腔67内に配置されるように体腔67内に導入可能となる。マーキングは、カニューレ233の外表面上に付けられて、空気の漏れあるいは体腔67内の延長カニューレのずれを回避するために、外科医が挿入深度を決定するのを支援することができる。所望ならば、カニューレ233の外表面は、切開部59におけるカニューレ233のずれを防止しかつ切開部59とカニューレ233の外表面との境界間を気密にすることを支援するために、溝あるいは襞(カニューレ233の外表面の長さに沿って形成される同軸状のリング溝等)を含めることができる。
一旦、カニューレ233が所定の深度まで挿入されると、切開部は、延長カニューレ233の周囲を気密にする巾着縫合技術を用いて縫合されてもよい。追加の封止用スリーブ434は、切開部59に向けてカニューレ233にわたって下方に摺動することができる。保護用剥離ライナーは、封止用スリーブ434上のフランジ468の接着剤被覆表面から除去することができる。フランジ468は、その後に、切開部59を気密にするために、この切開部59を囲む体壁60の外表面に押し付けられることができる。上記接着剤被覆に加えて、底面469は、追加の活性および封止用スリーブの使用のために、抗菌剤、創傷治癒剤、止血剤およびこれらに類似したもの等の他の活性剤で被覆されてもよい。接着剤被覆に代えて、ゲル状被覆は、上記封止を実質的に気密にするために使用されてもよい。上記切開部の封止に加えて、スリーブ434は、所定の位置に置かれたカニューレ233を安定化させるのを支援することができる。
一旦、切開部が十分に気密にされたら、減圧シェル61は、減圧シェルの少なくとも1つの穿孔可能な膜62が図23に示されているようにカニューレ233の上に存在するように、体壁60の外表面上に配置される。延長カニューレ132の尖った先端部138は、減圧シェルの穿孔可能な膜62を穿孔して膜62内に開口部63を形成するのに使用可能である(図23)。キャップ331は、延長カニューレ132に結合することができ、延長カニューレ132の前進するためのグリップを与えるハンドルとして役立てることができる。延長カニューレ132は、その後に、切開部に向けて遠位側に押圧され、カニューレ233の近位端に位置合わせされることができる。尖った先端部138は、カニューレ233内に挿入でき、延長カニューレ132はカニューレ233に対し、螺合、摩擦嵌め、あるいは任意の適切な取外し可能な取付け機構等によって、取外し可能に取り付けることができ、これによってカニューレ233、延長カニューレ132、スリーブ434およびキャップ331からなるアセンブリを与えることができる。組み立てられた部品では、減圧が減圧シェル61に供給可能である。
減圧シェル61を用いて供給される減圧により、図24に矢印で示されているように、空気が空間66から引き抜かれるという結果になる。上記減圧は、体壁60の切開部59を減圧シェル61に向けて上方にリフトさせる。同時に、外部環境からの空気は、中空のカニューレ233および延長カニューレ132の両内部管腔を通過することによって、装置30を経由して体腔67に入ることができる。空気は、キャップ331を経由して装置30に入り、その内部管腔(中央穴)358を通過した後に、延長カニューレ132の内部管腔140を通過することができる。上記空気は、その後に、流体通過窓(側面開口部)137を通過することによって延長カニューレ132の遠位端を通過して、カニューレ233の内部管腔242に入ることができる。上記空気は、その後に、傾斜先端部236および/または複数の小穴235/235Aを経由して体腔内に流れ込むことができる。
体腔内に引き込まれる空気の量は、ある程度までは、組み立てられた装置30の内部管腔の寸法、並びに流体通過窓137および傾斜先端部236の開口部の寸法、および減圧シェルに供給される減圧の速度およびレベルに依存する。組み立てられた装置30を経由して連続した流体通路を設けることによって、体腔67内に引き込まれた空気は、減圧シェルによって供給される減圧の効果を平衡化しかつ体腔67を外気圧条件に維持し、また体壁下の内部器官65のいかなるリフトあるいは鼓張あるいは膨満を回避するのに十分なはずである。
キャップ331は、体腔内すなわち減圧シェル61下の装置のずれを回避するのに使用することができる。全処置中に、多機能で複合部品系の装置30は、患者の外側の外部環境から内部の体腔67への流体および/または装置の連通路を設けるのに役立てることができる。
完全な減圧リフトが達成されたときに、体壁60の外表面は、図25に示されているように、減圧シェル61の内表面と接触することができる。このリフトのために、手術空間は体腔67内に形成される。図24において組み立てられたように、装置30は、その後に、カニューレ233と延長カニューレ132との結合部が減圧シェル61の穿孔可能な膜62の遠位側に位置決めされるまで、図25に示されているように後退させておくことができる。キャップ331は、上記装置30を近位側に引くために把持可能である。カニューレ233の外表面上のマーキングの深度は、カニューレ233の所望の最小長さが体腔67内の空間内に残るように利用することができる。
延長カニューレ132は、カニューレ233から取外され、キャップ331は延長カニューレ132から取外されてカニューレ233に取外し可能に取り付けることができる。ここで、再構成された装置30は、図26に示されているように、カニューレ233の近位端に取外し可能に結合されたキャップ331を含むものである。カニューレ233は、外気圧用の流通路を体腔67に設けるものである。さらに、内視鏡的な医療装置等の種々の医療装置は、キャップ331およびカニューレ233を経由して体腔67に導入することができる。
図26に示されているように位置決めされたカニューレ233は、体腔67の手術空間内を外気条件に維持するために2方向の空気通路を与えること;手術空間内の良好な視認性を維持するために内部器官65に対する焼灼で発生する可能性がある臭気および匂いを換気すること;手術空間を失うことなく複数の器具交換を可能にすること;切開部を開けた上体で維持することにより内部の体腔67へ連続的にアクセスすること;カニューレ233を経由する2つまたはそれ以上の器具の同時通過を可能にすること;カニューレ233を経由して手術部から組織あるいは体液を除去(典型的なカニューレで必要とされる弁が不要であるので部分的に可能な除去)すること;および処置中あるいは処置後のいずれにおいてもカニューレ233を経由する投薬あるいは診断用プローブの導入を含むが、これらに限定されない多くの機能を備えることができる。
上記処置が終了したときに、減圧シェル61に関連した減圧は解除され、これにより体壁60は元の形状まで降下する。キャップ331は取り外され、上記減圧シェル61は切開部59内の所定の位置に置かれたカニューレ233を保持しながら除去される。カニューレ233は、最終的に外される前、あるいは切開部59を閉じる前に排液カテーテルを導入するために使用可能である。これに代えて、カニューレ233は、外気条件から封止されかつその後に、外科医が切開部を閉じることを決定するときまで、任意の浸潤した出血あるいは排液のための手術後の視診のためなど、体腔内の処置部位の視覚化に使用可能であるアクセス用導管を設けるために、キャップ331に類似しているが内部管腔358を有しない充実した非中空式のキャップで固定されてもよい。
この発明がいくつかの実施の形態の記述によって示されたが、添付した権利の精神および範囲を制限あるいは限定することは出願人の意図ではない。多くの他の変化、変更および置換については、この発明の範囲から逸脱することなく、この技術分野における当業者が考察するはずである。例えば、限定するものではないが、複合部品系のアクセス装置は、キットの形態の減圧シェルで提供可能である。さらに、この発明に関連した各部品の構造は、上記部品によって実行される機能を与える手段として代替的に記述されることができる。先の記述が例示によって与えられ、他の改良については、添付した権利の範囲および精神から逸脱することなく、この技術分野における当業者が考察することが可能である。
この発明の具体的な実施態様は以下の通りである。
(1)患者の内部空間にアクセスする医療装置であって、近位端と遠位端と内部管腔を有する第1長尺部材と、開口した近位端と開口した遠位端とこれら両端間で延在する通路と備えた内部管腔を有する第2長尺部材を含み、上記第1長尺部材に上記第2長尺部材を取り付けたときに上記第1長尺部材の遠位端が上記第2長尺部材の近位端と遠位端との中間位置に位置決めされるように、上記第1長尺部材は上記第2長尺部材に取外し可能に取り付けられて概ね連続的な流体通路を与える、医療装置。
(2)上記第1長尺部材は開口した遠位先端部を有している、実施態様(1)記載の医療装置。
(3)上記第1長尺部材は閉じた遠位先端部を有している、実施態様(1)記載の医療装置。
(4)上記第1長尺部材は、2方向に分岐している先端部と2方向に分岐していない先端部からなる群より選択された尖った先端部を有している、実施態様(1)記載の医療装置。
(5)上記第1長尺部材は、相対的に剛性を有する本体と相対的に可撓性を有する遠位端部分を含む、実施態様(1)記載の医療装置。
(6)上記第1長尺部材は、中空の延長カニューレを含む、実施態様(1)記載の医療装置。
(7)上記第2長尺部材は、カニューレを含む、実施態様(1)記載の医療装置。
(8)上記第1長尺部材および上記第2長尺部材の少なくとも一方の近位端に対して取外し可能に取り付けられたキャップをさらに含む、実施態様(1)記載の医療装置。
(9)上記第1長尺部材および上記第2長尺部材の双方の近位端に対して取外し可能に取り付けられたキャップをさらに含む、実施態様(1)記載の医療装置。
(10)上記第1長尺部材は、穿孔可能な膜を穿孔するのに適した先端部を含む、実施態様(1)記載の医療装置。
(11)上記第1長尺部材は、この第1長尺部材の壁を貫通し、上記第1長尺部材の遠位端近傍に間隔をおいて配置された少なくとも1つの開口部を含む、実施態様(1)記載の医療装置。
(12)上記第1長尺部材は、この壁を貫通する複数の開口部を含む、実施態様(1)記載の医療装置。
(13)上記第2長尺部材は、傾斜した遠位端を含む、実施態様(1)記載の医療装置。
(14)上記第2長尺部材は、この第2長尺部材の壁を貫通し、上記第2長尺部材の遠位端近傍に間隔をおいて配置された少なくとも1つの開口部を含む、実施態様(1)記載の医療装置。
(15)上記第1長尺部材の外表面に沿って位置決め可能なスリーブを含む、実施態様(1)記載の医療装置。
(16)上記第1長尺部材と患者の体の一部との間を封止するための封止表面を有するスリーブを含む、実施態様(1)記載の医療装置。
(17)上記第1長尺部材および上記第2長尺部材のうち、少なくとも一方は、概ね透明な壁を含む、実施態様(1)記載の医療装置。
(18)上記第1長尺部材および上記第2長尺部材のうち、少なくとも一方は、非円形断面を含む、実施態様(1)記載の医療装置。
(19)カニューレおよび延長カニューレのうち、少なくとも一方に取外し可能に取り付けるのに適したキャップをさらに含む、実施態様(1)記載の医療装置。
(20)上記キャップはこれを貫通した開口部を有している、実施態様(19)記載の医療装置。
(21)上記キャップは実質的に気密の封止を与えるのに適している、実施態様(19)記載の医療装置。
(22)切開術によるガス漏出を防止するのを支援するための封止表面を有するスリーブをさらに含む、実施態様(1)記載の医療装置。
(23)治療物質を含む被覆を有するスリーブをさらに含む、実施態様(1)記載の医療装置。
(24)上記治療物質は、止血物質、抗菌物質、抗微生物物質、鎮痛剤およびこれらの組み合わせからなる物質群より選択される、実施態様(23)記載の医療装置。
(25)中空の第1長尺部材と、この中空の第1長尺部材の近位端に取外し可能に取り付けられた第2中空長尺部材と、上記中空の第1長尺部材および上記中空の第2長尺部材のうち、少なくとも一方に対して取外し可能に取り付けられたキャップと、上記中空の第1長尺部材の外表面に沿って位置決め可能なスリーブを含む、医療装置。
(26)患者体内に手術空間を与えるための減圧装置と、この減圧装置の外側の一箇所から上記患者内の一箇所へのアクセスを与えるための複合部品系装置を含み、この複合部品系装置は、取外し可能な第1部材と第2部材を含み、上記第1部材はアクセス通路の第1部分を与えるものであり、上記第2部材はアクセス通路の第2部分を与える、アセンブリ。
(27)医療処置を実行する方法であって、患者の体の一部を上記患者の体の他の部分から分離して上記患者体内に手術空間を与えるステップと、複合部品系の通路を経由して上記手術空間にアクセスするステップを含む、方法。
(28)上記分離ステップは、上記患者の体の一部分を患者の体の他の部分に対してリフトするステップを含む、実施態様(27)記載の方法。
(29)上記分離ステップは、減圧を使用するステップを含む、実施態様(27)記載の方法。
(30)上記分離ステップは、減圧シェルを上記患者の体の一部分に対応付けるステップを含む、実施態様(27)記載の方法。
(31)上記手術空間にアクセスするステップは、複合部品系の通路を経由して上記手術空間に空気の正圧を供給するステップを含む、実施態様(27)記載の方法。
(32)上記手術空間にアクセスするステップは、複合部品系の通路を経由して上記手術空間に外気を供給するステップを含む、実施態様(27)記載の方法。
(33)上記複合部品系の通路の第1部材を上記患者の体内の開口部内に配置するステップを含む、実施態様(27)記載の方法。
(34)上記患者の体内の開口部内に複合部品系の通路の第1部材を配置するステップと、上記第1部材に上記複合部品系の通路の第2部材を取外し可能に取り付けるステップを含む、実施態様(27)記載の方法。
(35)上記患者の体内の開口部内に上記複合部品系の通路の第1部材を配置するステップと、上記患者の体に対して減圧装置を位置決めするステップと、上記複合部品系の通路の第2部材が上記減圧装置を貫通して延在するように上記複合部品系の通路の第2部材を配置するステップを含む、実施態様(27)記載の方法。
(36)上記複合部品系の通路の第1部材の遠位部分が上記患者の体内に配置されかつ上記第1部材の近位部分が上記患者の体外に配置されるように上記第1部材を配置するステップと、上記複合部品系の通路の第2部材の全長が上記患者の体外に配置されるように上記第2部材を配置するステップを含む、実施態様(27)記載の方法。
(37)上記複合部品系の通路の1つの部材は、2方向に分岐している先端部と2方向に分岐していない先端部からなる群より選択された尖った先端部を有している、実施態様(27)記載の方法。
(38)上記複合部品系の通路の1つの部材は、相対的に剛性を有する本体と相対的に可撓性を有する遠位端部分を含む、実施態様(27)記載の方法。
(39)医療処置を実行する方法であって、患者内に切開部を形成するステップと、カニューレの近位部分が患者外に位置決めされかつ上記カニューレの遠位部分が上記患者内に位置決めされるように上記切開部内にカニューレを挿入するステップと、上記切開部および上記カニューレにわたって減圧シェルを位置決めするステップと、上記減圧シェルを貫通して延在しかつ上記カニューレと連通する延長カニューレを与えるステップを含む、方法。
(40)上記延長カニューレを上記カニューレに取外し可能に取り付けるステップを含む、実施態様(39)記載の方法。
(41)上記カニューレを経由して、空気を上記患者外から患者体内の手術空間に供給するステップを含む、実施態様(39)記載の方法。
この発明の1つの実施の形態による医療装置を示す平面図である。 図1における上記装置の長軸に沿って切断した断面図である。 この発明の1つの実施の形態による延長カニューレを示す図面であって、その穿孔用の遠位先端部が閉じられている状態を示す平面図である。 この発明の他の実施の形態による、器具の通路を与えるスリットに沿うように開口した可撓性の遠位部分を有する延長カニューレの遠位端を示す平面図である。 上記延長カニューレの管状の近位部分に結合された図3Aの可撓性の遠位部分を示す平面図である。 図3の延長カニューレを遠位端から見た底面図である。 上記装置の図3に示された延長カニューレの側部を示す立面図である。 図5の長軸に沿って切断した断面図である。 この発明の1つの実施の形態によるカニューレを近位端から見た上面図である。 この発明の1つの実施の形態によるカニューレの側部を示す立面図である。 図8のカニューレの前部を示す立面図である。 カニューレをその長軸に沿って切断した断面図である。 この発明による、非円形であり概ねオーバル状断面を有するカニューレ延長部材の他の実施の形態を示す断面図である。 図11の延長カニューレを近位端から見た図面であって、その延長カニューレの概ねオーバル状の断面を示す上面図である。 非円形断面を有する延長カニューレの側部を示す立面図である。 図13の延長カニューレを遠位端から見た底面図である。 非円形であり概ねオーバル状断面を有するカニューレを示す断面図である。 図15のカニューレを遠位端から見た図面であって、上記カニューレの内部管腔を貫通する腹腔鏡を描写し、非円形断面のために腹腔鏡の左右位置に生じ、腹腔鏡の左右位置に空気あるいは他の器具の通過を許す導管を与える間隙を示す底面図である。 図15のカニューレの前部を示す図面であって、カニューレの近位端に入り、その本体の全長に沿う内部管腔を通過し、カニューレの傾斜した遠位端から出る腹腔鏡を示す上面図である。 この発明の1つの実施の形態によるキャップを示す上面図である。 図18のキャップの前部を示す立面図である。 図18のキャップを示す断面図である。 処置テーブル上に横たわっている患者と、手術空間が与えられるべき腹腔等の体腔にアクセスするために腹壁等の体壁を貫通して行われる切開術を示す斜視図である。 この発明のカニューレであって、体壁内の切開部を貫通して延在するように位置決めされ、体腔内に位置決めされたカニューレの傾斜端部と、体壁下および体腔内に位置決めされた傾斜端部近傍に配置された小穴の形態の空気通路を備えたカニューレを示す斜視図である。 カニューレが貫通して延在する患者の一部にわたって位置決めされた体壁/組織をリフトするのに使用される減圧シェルを示す図面であって、延長カニューレの穿孔用の遠位先端部が減圧シェルの穿孔可能な膜を穿孔するのに使用されるものとして描写され、延長カニューレの遠位先端部がカニューレ内で位置決められ、かつ延長カニューレがカニューレに取外し可能に取り付けられることができるように、カニューレの近位端と位置合わせする延長カニューレの遠位先端部の位置決め構成を示す斜視図である。 この発明の複合部品系の装置であって、減圧シェルと関連して組み立てられかつ患者の体壁をリフトしかつ体壁と内部器官との中間位置に手術空間を与えるために提供される減圧で動作される装置を、例えばこの発明の組み立てられたキャップ、延長カニューレおよびカニューレを経由して与えられる空気通路を経由して体腔内に入る空気等の空気の流動方向を描写する種々の位置における矢印と共に示す断面図である。 この発明の多機能アクセス装置および減圧シェルの使用によって形成される手術空間を示す図面であって、一旦リフトされるとカニューレから延長カニューレを取り外し、カニューレが部分的に近位方向に引き戻されて体壁直下の延長カニューレの傾斜した遠位端を位置決めする構成を示す斜視図である。 カニューレに取外し可能に取り付けられたキャップを示す図面であって、カニューレが減圧シェルおよび患者の体壁を経由して体腔にアクセスするのに使用され、手術空間が維持できるように、カニューレと患者の体外との間で気密を維持するのにカニューレの周囲に使用されたスリーブを備えている構成を示す斜視図である。 接着剤で設けられることができるフランジ表面領域を示す封止用スリーブを示す底面図である。 封止用スリーブの前部を示す立面図である。 封止用スリーブを示す断面図である。
符号の説明
30 医療装置
59 切開部
60 体壁
61 減圧シェル
62 膜
63 開口部
65 内部器官
66 空間
67 体腔
132 延長カニューレ(第1長尺部材)
137 開口部
138 尖った先端部
139 取付け部
140 内部管腔
141 取付け部
142 近位端
144 遠位端
160 遠位部分
162 第1先端部分
164 第2先端部分
167 スリット
170 可撓性ヒンジ部分
180 ポリカーボネート管
233 カニューレ(第2長尺部材)
235 小穴
235A 小穴
236 遠位端
238 近位端
242 内部管腔
243 取付け部
331 キャップ
356 取付け部
357 本体
358 中央穴
434 封止用スリーブ
436 本体
468 フランジ部分
469 底面
470 中央穴
1012 腹腔鏡
1044 延長カニューレ(第1長尺部材)
1045 内部管腔
2049 カニューレ(第2長尺部材)
2050 円形器具
2051 器具
2052 内部管腔
2055 間隙

Claims (14)

  1. 患者の内部空間にアクセスする医療装置であって、近位端と遠位端と内部管腔を有する第1長尺部材と、開口した近位端と開口した遠位端とこれら両端間で延在する通路と備えた内部管腔を有する第2長尺部材を含み、上記第1長尺部材に上記第2長尺部材を取り付けたときに上記第1長尺部材の遠位端が上記第2長尺部材の近位端と遠位端との中間位置に位置決めされるように、上記第1長尺部材は上記第2長尺部材に取外し可能に取り付けられて概ね連続的な流体通路を与える、医療装置。
  2. 上記第1長尺部材は開口した遠位先端部を有している、請求項1記載の医療装置。
  3. 上記第1長尺部材は閉じた遠位先端部を有している、請求項1記載の医療装置。
  4. 上記第1長尺部材は、2方向に分岐している先端部と2方向に分岐していない先端部からなる群より選択された尖った先端部を有している、請求項1記載の医療装置。
  5. 上記第1長尺部材は、相対的に剛性を有する本体と相対的に可撓性を有する遠位端部分を含む、請求項1記載の医療装置。
  6. 上記第1長尺部材は、中空の延長カニューレを含む、請求項1記載の医療装置。
  7. 上記第2長尺部材は、カニューレを含む、請求項1記載の医療装置。
  8. 上記第1長尺部材および上記第2長尺部材の少なくとも一方の近位端に対して取外し可能に取り付けられたキャップをさらに含む、請求項1記載の医療装置。
  9. 上記第1長尺部材および上記第2長尺部材の双方の近位端に対して取外し可能に取り付けられたキャップをさらに含む、請求項1記載の医療装置。
  10. 上記第1長尺部材は、穿孔可能な膜を穿孔するのに適した先端部を含む、請求項1記載の医療装置。
  11. 中空の第1長尺部材と、この中空の第1長尺部材の近位端に取外し可能に取り付けられた第2中空長尺部材と、上記中空の第1長尺部材および上記中空の第2長尺部材のうち、少なくとも一方に対して取外し可能に取り付けられたキャップと、上記中空の第1長尺部材の外表面に沿って位置決め可能なスリーブを含む、医療装置。
  12. 患者体内に手術空間を与えるための減圧装置と、この減圧装置の外側の一箇所から上記患者内の一箇所へのアクセスを与えるための複合部品系装置を含み、この複合部品系装置は、取外し可能な第1部材と第2部材を含み、上記第1部材はアクセス通路の第1部分を与えるものであり、上記第2部材はアクセス通路の第2部分を与えるものである、アセンブリ。
  13. 医療処置を実行する方法であって、患者の体の一部を上記患者の体の他の部分から分離して上記患者体内に手術空間を与えるステップと、複合部品系の通路を経由して上記手術空間にアクセスするステップを含む、方法。
  14. 医療処置を実行する方法であって、患者内に切開部を形成するステップと、カニューレの近位部分が患者外に位置決めされかつ上記カニューレの遠位部分が上記患者内に位置決めされるように上記切開部内にカニューレを挿入するステップと、上記切開部および上記カニューレにわたって減圧シェルを位置決めするステップと、上記減圧シェルを貫通して延在しかつ上記カニューレと連通する延長カニューレを与えるステップを含む、方法。
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