JP2005210198A - 制御システム、制御装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のモニタ装置のうち特定のモニタ装置に対してのみ制御権を与えることとする。そして、モニタ装置にはこの制御権の有無として、自身がマスターとして機能するものであるか否かについての設定を行うこととしている。そして、モニタ装置において、基地局装置を制御するための制御コマンドの送受信を要求した場合には、このモニタ装置のコマンド送受信ミドルウェアは、マスターとして設定されている場合にのみ、上記要求に応答した制御コマンドの送受信を実行する。これにより、基地局装置をコントロール可能なのは、マスターとして設定されているモニタ装置のみとすることができる。
【選択図】図4
Description
また、基地局装置は、イーサネット(Ethernet 登録商標)対応のデバイス、モデムを備えていることで、インターネットなどのネットワークと接続することも可能とされている。そして、例えばインターネットを介して受信したWebサイトのデータを画像として表示させるブラウザ機能、及び電子メールの機能も有しており、このブラウザ機能によって得られたブラウザ画像の情報や、メールアプリケーションの表示データも、圧縮ビデオデータとして送信出力できるようになっている。
また、ブラウザ画面に対する操作やメールに関する操作も、このモニタ装置側で行えるようになっており、その操作情報が基地局装置に送信されるようになっている。基地局装置側では、受信した操作情報に応じて、ブラウザやメールのアプリケーションが動作する。これにより、AVシステムとしては、インターネットの閲覧やメールの送受信も可能となる。
ここで図13には、1つの基地局装置1と複数のモニタ装置2−1〜2−nとから成るAVシステムが示されている。このようなシステムにおいて、上記のようにして、モニタ装2−1〜2−nのそれぞれにより出力させる映像/音声は同じでよいということにすれば、基地局装置1としては、送信モードとして例えばマルチキャストを設定してモニタ装2−1〜2−nに対して、映像/音声データを同時送信するように構成すればよい。
このことを、例えば上記したように、販売店などでモニタ装置を陳列してデモンストレーションを行う場合に対応させて考えてみると、次のような不都合が生じる。ここで、例えば陳列されている複数のモニタ装置2のそれぞれを、購買客が試しに使っているような状況であるとする。この場合、各モニタ装置を試用している購買客のいずれも、モニタ装置に対して操作をしたとすれば、この操作に応じて基地局装置1がコントロールされることになる。具体例として、或るモニタ装置を使用している購買客がテレビジョン放送のチャンネルを切り換えるための操作を行ったとすれば、この操作に応じて基地局装置1では、受信選局チャンネルを切り換えて、この切り換えたチャンネルの映像/音声データを、モニタ装置2−1〜2−nのそれぞれに対して送信出力する。これは、例えば他のモニタ装置2を使用しているユーザにとってみれば、自分が何も操作していないのに、不意にモニタ装置2から出力される映像/音声として、テレビジョン放送のチャンネルが切り換わってしまっているということになり、いたずらに混乱を招くおそれがある。
つまり、1つの基地局装置と複数のモニタ装置から成るAVシステムを構築しようとした場合において、これら複数のモニタ装置の全てが共通の基地局装置に対するコントロールが可能とされるままでは、例えば上記したようなことをはじめ、使用上での不具合、問題を生むことがある。そこで、このような不具合、不都合が解消されて、1つの基地局装置と複数のモニタ装置から成るAVシステムが問題なく使用できるようにすることが必要になってくる。
本発明の制御システムは1つの被制御装置と、複数の制御装置とからなる。
そして、被制御装置と制御装置との間での通信を行う通信手段と、制御装置により被制御装置を制御するための制御コマンド送受信を通信手段を利用して実行するようにされた制御コマンド送受信手段と、この制御コマンド送受信手段に対して、所要の制御コマンドの送受信の実行を要求する要求手段と、複数の制御装置のうちで特定の制御装置に与えられる制御権の有無を制御装置ごとに設定する設定手段とを備える。
また、制御装置において、設定手段により制御権が有るものとして設定されているときには、要求手段の要求に応じた制御コマンド送受信手段による制御コマンドの送受信を実行させ、設定手段により制御権が有るものとして設定されていないときは、要求手段の要求に応じた制御コマンド送受信手段による制御コマンドの送受信を実行させないように制御するコマンド送受信制御手段を備えることとした。
つまり、被制御装置との間での通信を行う通信手段と、被制御装置を制御するための制御コマンド送受信を通信手段を利用して実行するようにされた制御コマンド送受信手段と、この制御コマンド送受信手段に対して、所要の制御コマンドの送受信の実行を要求する要求手段と、被制御装置と対の関係となる複数の制御装置のうちで特定の制御装置に与えられる制御権の有無を設定する設定手段と、この設定手段により制御権が有るものとして設定されているときには、要求手段の要求に応じた制御コマンド送受信手段による制御コマンドの送受信を実行させ、設定手段により制御権が有るものとして設定されていないときは、要求手段の要求に応じた制御コマンド送受信手段による制御コマンドの送受信を実行させないように制御するコマンド送受信制御手段を備えることとした。
つまり、被制御装置を制御するための、被制御装置との間での制御コマンド送受信を実行する制御コマンド送受信処理と、この制御コマンド送受信処理に対して、所要の上記制御コマンドの送受信の実行を要求する要求処理と、被制御装置と対の関係となる複数の制御装置のうちで特定の制御装置に与えられる制御権の有無を設定する設定処理と、この設定処理により制御権が有るものとして設定されているときには、要求処理の要求に応じた制御コマンド送受信処理による制御コマンドの送受信を実行させ、設定処理により制御権が有るものとして設定されていないときは、要求処理の要求に応じた制御コマンド送受信処理による制御コマンドの送受信を実行させないように制御するコマンド送受信制御処理とを実行するように構成することとした。
本実施の形態のAVシステムは、図1に示される基地局装置1とモニタ装置2から成るもので、例えば家庭の屋内で用いられる。この基地局装置1とモニタ装置2は、以降説明するように、相互に通信を行うことが可能とされている。
このため、基地局装置1は、テレビジョン放送受信機能に対応してテレビジョン放送受信用のアンテナANTを接続可能とされている。そして、アンテナANTより受信した放送信号について選局及び復調を行ってテレビジョン信号としての映像/音声情報を得る。そして、このテレビジョン信号については、所定方式により圧縮符号化された映像/音声データに変換する。
そして、基地局装置1では、上記Webブラウザ、メーラなどのインターフェイス画像をテレビジョン信号として生成する。そして、上記したテレビジョン放送の映像信号に代えて出力したり、また、テレビジョン放送の映像信号データと合成することが可能とされている。また、このようにして生成された映像信号も、圧縮符号化された映像/音声データの映像データに変換可能とされている
また、基地局装置1とモニタ装置2は、この無線通信によりコマンドの送受信を行うことも可能とされている。これにより、モニタ装置2により基地局装置1をコントロールしたり、また逆に、基地局装置1からモニタ装置2をコントロールすることもできる。
このモニタ装置2では、上記のようにして基地局装置1から電波として無線送信された信号を受信して内部に入力することができる。例えば、入力した受信信号が圧縮符号化形式の映像/音声データによるコンテンツ情報であるときには、復号処理を施して映像/音声データを得る。
このタッチパネル30aに対する操作情報は、必要に応じて、無線によってアンテナ26から基地局装置1に対して送信するようにされ、基地局装置1では、受信した情報に基づいて、所要の制御処理を実行するようにされる。このような送受信を含む動作が行われることによって、テレビジョン受像機のモニタとしての機能とインターネット機能との切り換え行ったり、また、テレビジョン放送のチャネル選択、外部映像/音声ソースの選択などを行ったりすることが可能とされる。また、例えば上述したようにして表示される、Webブラウザやメーラなどのアプリケーションソフトウェアのインターフェイス画面に対する操作を行うことができる。
また、モニタ装置2は、上記のようにして基地局装置1が取得した映像/音声情報を画像、音声によってユーザに提示し、また、当該システムに対するユーザの操作入力を受け付けるユーザインターフェイスとしての機能を有している。
この図2に示すAVシステムとしては、1つの基地局装置1と、複数のモニタ装置2−1〜2−nとから成る。つまり、1つの基地局装置1に対して、複数のモニタ装置2が対応して組み合わされるシステム構成を採る。なお、本発明の概念として、AVシステムにおけるモニタ装置2の数は特に限定されるべきものではない。
従って、図2においては、モニタ装置2−1〜2−1のうち、基地局装置1のコントロールが可能なのはモニタ装置2−1のみであり、残るマスター以外(子)としてのモニタ装置2−2〜2−nは、基地局装置1に対するコントロールはできないようになっている。
本実施の形態では、この場合において、例えばマスターであるモニタ装置2−1は、店頭などには陳列せずに、販売員のみが立ち入ることのできるような場所においておくようにされる。あるいは、デモンストレーションを行う販売員が所持して管理しているものとする。そして、残るマスター以外のモニタ装置2−2〜2−nを、例えば購買客が自由に持って使用できるような状態で店頭などに配置しておくようにされる。
モニタ装置2−1はマスターであり制御権を有しているので、モニタ装置2−1からはこのような映像/音声ソースの選択操作に応じたコマンドの送信が行われる。このコマンドに応答して、基地局装置1では、コマンドにより指定される映像/音声データを選択、取得する。そして、前述もしたように、この映像/音声データは、例えばマルチキャストにより、モニタ装置2−1〜2−nの全てに対して送信される。これにより、モニタ装置2−1に対する操作により選択した映像/音声ソースが、モニタ装置2−1だけではなく、残る全てのモニタ装置2−2〜2−nにおいても画像/音声として出力されることになる。つまり、店頭に陳列されているモニタ装置2−2〜2−nにおいて全て同じ画像/音声が出力されていることになる。
また、前述もしたように、Webブラウザ、メーラなどのユーザインターフェイス画像のデータなども、映像/音声エンコーダ12に対して転送させることができる。
そして、映像/音声エンコーダ12から出力される圧縮映像/音声データは、制御部15の制御により、次に説明する無線通信部17又はネットワークインターフェイス18に対して転送される。
例えば、送信時においては、TCP/IPに従った送受信が可能な形式となるように、パケット化などの処理を施し、例えば所定のキャリア変調などを施して電波として送信出力する。また、受信時においては、先ず、電波として伝送されてきた送信情報を受信してパケット単位での情報に復調する。そして、TCP/IPの通信プロトコルに従ってパケット化を解くなどの処理を実行することで、コマンド等やコンテンツ情報の実データを得るようにされる。
この場合にも、送信時においては、TCP/IPに従った送受信が可能な形式となるように、パケット化などの処理を施し、インターネット100上にある目的の送信先端末に対して送信出力を行う。また、受信時においては、インターネット100で送信元から送信されてきた情報についてパケット化を解くなどの所定の復調処理を実行して、上記と同様に、コマンドやコンテンツ情報の実データを得る。
ネットワークインターフェイス18の実際としては、例えばイーサネットなどのLANに対応する構成とすることが考えられる。この構成を採れば、インターネットへの接続については、xDSL(Digital Subscriber Line)、FTTH(Fiber To The Home)、CATV(Cable Television)などに代表されるいわゆるブロードバンドといわれる回線を使用できる。また、モデムを備えた構成とすれば、電話回線を使用してのインターネットの接続が可能とされることにもなる。
なお、上記したように映像/音声とで再生時間軸が同期するようにして圧縮符号化される映像/音声データは、本実施の形態の場合、ストリーミングデータとして伝送されて時間的連続性を有して再生されることが要求される。このような映像/音声データをモニタ装置2側で受信した場合には、映像/音声デコーダ21において、映像出力と音声出力とが再生時間的に同期して再生されるようにして、復号化処理を実行するようにされる。また、このようにして復号化される映像信号データ及び音声信号データが、連続性を有して途切れることなく再生されるように、制御部22は、映像/音声デコーダ21における復号処理タイミング、及び復号されたデータの、表示制御部26又は音声処理部28への転送タイミングなどを制御するようにされる。
また、特に図示してはいないが、モニタ装置2とは別体として付属されるリモートコントローラと、このリモートコントローラから送信されるコマンド信号を受信して上記操作コマンドを発生するような構成も、操作入力部30として含まれる。
上記した制御部22の制御によって、無線通信部24又はネットワークインターフェイス25からは、チャンネル切り換え要求のコマンドが基地局装置1に対して送信され、基地局装置1側では、このコマンドを無線通信部17又はネットワークインターフェイス18により受信復調して、制御部15に転送する。制御部15では、このコマンドが指示するチャンネルに切り換えが行われるようにTVチューナ11を制御する。この結果、モニタ装置2側の映像/音声出力は、これまで出力されていた放送チャンネルの映像/音声に代わり、ユーザが操作により指定したチャンネルの映像/音声に切り換わることとなる。
また、テレビジョン放送の受信チャンネルの切り換えをコントロールする場合には、図4に示すプログラムモジュールが動作することになる。
先ず、モニタ装置2側では、チューナ制御ミドルウェア201と、コマンド送受信ミドルウェア200が処理を実行する。チューナ制御ミドルウェア201及びコマンド送受信ミドルウェア200は、いずれもモニタ装置2側において制御部22(CPU)が実行すべきミドルウェアのプログラムとされ、例えば制御部22内におけるROMに格納されている。チューナ制御ミドルウェア201は、モニタ装置2に対するユーザ操作として、TVチューナ11に対するコントロールのための操作に応じたコマンド対応処理を実行する。コマンド送受信ミドルウェア200は、チューナ制御ミドルウェア201に対しては直下の階層に位置するものとされ、上記チューナ制御ミドルウェア201をはじめとする上位ミドルウェアが発行、受信すべきコマンドについての、実際の基地局装置1側との電波無線通信による送受信制御処理を実行する。
また、基地局装置1側では、上位層から下位層にかけて、チューナドライバ302、チューナ制御ミドルウェア301、コマンド送受信ミドルウェア300が処理を実行するものとされる。これらミドルウェア、ドライバも、基地局装置1側において制御部15(CPU)が実行すべきプログラムとされ、例えば制御部15内におけるROMに格納されている。
チューナドライバ302は、チューナ制御ミドルウェア301からの指示要求に応じてTVチューナ11の動作をコントロールする。チューナ制御ミドルウェア301は、上記のようにして、チューナドライバ302に対する指示要求を実行するが、この指示要求は、コマンド送受信ミドルウェア300から通知されるコマンドに応じて実行することができるようになっている。コマンド送受信ミドルウェア300は、電波無線通信により、モニタ装置2側のコマンド送受信ミドルウェア200との間でコマンドの送受信処理を実行するとともに、上位ミドルウェアとの間でコマンドの授受を実行する。
図4における手順として、モニタ装置2がマスターであるとして設定されていない場合、モニタ装置2のコマンド送受信ミドルウェア200は、ステップS101によるチャンネル切り換えコマンドの送信要求の通知を受けても、ステップS102によるチャンネル切り換えコマンドを送信出力を実行しない。これに代えて、例えばステップS120として示すように、チューナ制御ミドルウェア120に対してエラーを通知するようにされる。そして、このエラー通知を受けたチューナ制御ミドルウェア201は、ステップS110のチャンネル切り換え結果の認識として、エラーとなったことを認識するようにされる。なお、コマンド送受信ミドルウェア200が、ステップS102とステップS120の何れの処理を実行するのか決定するための処理については後述する。
そして、このようなステップS120を実行する処理手順となった場合、基地局装置1に対してはチャンネル切り換え要求のコマンドが発行、送信されないこととなるので、基地局装置1は、チャンネル切り換えを実行しないことになる。
この図に示すようにして、本実施の形態のモニタ装置2においては、図4に示したチューナ制御ミドルウェア201のほかに、このチューナ制御ミドルウェア201と同じ階層に位置するとされる所要のミドルウェア(又はアプリケーションとされてもよい)1〜nが存在するものとされる。これらのミドルウェア1〜nのそれぞれは、例えばWebブラウザに対する操作に応じたものなどをはじめ、基地局装置1に対する所要のコントロールに対応した制御ミドルウェアとしてのプログラム構成を採るものとされている。
そして、これらのミドルウェアに対して共通となる下位層に対してコマンド送受信ミドルウェア200が存在するものとされる。コマンド送受信ミドルウェア200は、チューナ制御ミドルウェア201だけではなく、図4に示される手順に準じて、他のミドルウェア1〜nとの間でも通信を行い、これに応じて、基地局装置1とコマンドの送受信を実行可能とされる(但し、本実施の形態では、モニタ装置2がマスターである場合に限定される)。
また、本実施の形態においては、コマンド送受信ミドルウェア200の上位層に在るとされる、チューナ制御ミドルウェア201、及びミドルウェア1〜nについては、それぞれを特定するためのミドルウェアグループIDが設定されているものとされる。また、このミドルウェアグループIDは、基地局装置1側において対応するミドルウェアに対しても同じ値のミドルウェアグループIDが設定されている。つまり、例えばモニタ装置2側のチューナ制御ミドルウェア201に対応する基地局装置1側のミドルウェアは、チューナ制御ミドルウェア301であるが、これらチューナ制御ミドルウェア201と、チューナ制御ミドルウェア301には、同じミドルウェアグループIDが設定されることになる。
例えば、この図に示すようにして、コマンドの構造としては、ミドルウェアグループIDエリア、コマンド長エリア、コマンドエリアから成るものとされている。
ミドルウェアグループIDエリアには、コマンド送受信ミドルウェア201に対してコマンド送信要求を通知してきたミドルウェアのミドルウェアグループIDの値が格納される。つまり、図4の場合に対応させれば、このミドルウェアグループIDエリアには、チューナ制御ミドルウェア201のミドルウェアグループIDを格納するようにされる。
基地局装置1側で、例えば図4のステップS102に準じた手順により送信されてきたコマンドをコマンド送受信ミドルウェア300が受信したときには、このミドルウェアグループIDを参照し、基地局装置1側で同じミドルウェアグループIDを有する上位のミドルウェアに対して、ステップS103に準じた手順で、受信したコマンドを通知するようにされる。同様にして、図4におけるステップS108の手順に準じて、基地局装置1からレスポンスを送信するときにも、この図6に示すコマンドフォーマットによる送信が行われ、ミドルウェアグループIDエリアには、モニタ装置2から基地局装置1に送信を行ったときのコマンドに格納されていたのと同じミドルウェアグループIDを格納するようにしている。これにより、モニタ装置2のコマンド送受信ミドルウェア200が、レスポンスを受信したときにも、このレスポンスのミドルウェアグループIDエリアに格納されているミドルウェアグループIDを参照して、このミドルウェアグループIDが設定された上位のミドルウェアに対してレスポンスを通知するようにされる。
このような構成を採ることで、基地局装置1とモニタ装置2とから成るAVシステムについて例えば多機能化などを図るために、制御ミドルウェアなどを追加することとなった場合においても、この追加した制御ミドルウェアに対してミドルウェアグループIDを設定することで、コマンド送受信ミドルウェア200、300によるコマンドの送受信は、正常に実行されることになる。換言すれば、多機能化を図る場合において、例えばこれに対応してコマンド送受信のためのプログラム構成等についてまで変更をする必要がないこととなり、例えばプログラム的に実現される機能などの面で高い拡張性が得られるようにしているものである。
そして、コマンドエリアには、コマンドの実体が格納される。つまり、例えば自身がコマンド/レスポンスのいずれであるのかの識別情報、及びコマンド/レスポンスとして必要とされる内容を示す情報等が格納される。
コマンド送受信ミドルウェア200は、先ず、ステップS201の処理として、上位ミドルウェアからコマンド送信要求の通知が受信されるのを待機している。そして、例えば図4のステップS101のようにして上位ミドルウェアから通知されたコマンド送信要求コマンド送受信ミドルウェア200が受信すると、ステップS201からステップS202に進むことになる。
このようにして、モニタ装置2がマスターとして設定されていない場合には、ステップS202からステップS206の処理となることで、基地局装置1に対してコマンド送信を実行しないようにされる。これにより、マスターでないモニタ装置2によっては、基地局装置1のコントロールが行えないようにしている。
例えばこのようなコマンド送信の可否についての決定を、チューナ制御ミドルウェア20などの、コマンド送受信ミドルウェア200の上位ミドルウェアの各々に対して実行させるようにすることも考えられる。つまり、これらの上位ミドルウェアの各々が、モニタ装置2側がマスターであるか否かについて判別した上で、コマンド送信要求の通知の可否についての決定を行うようにするものである。しかしながら、この場合には、複数の上位ミドルウェア(又はアプリケーション)の各々について、モニタ装置2側がマスターであるか否かに基づいてコマンド送信要求の通知の可否を決定するためのアルゴリズムを与えなければ成らず、それだけプログラミング設計が煩雑なものとなる。また、この点で、上位ミドルウェアを追加実装することによる機能拡張なども容易でなくなることが考えられる。
これに対して、本実施の形態のようにして、上位ミドルウェアに対しては共通となる下位のコマンド送受信ミドルウェア200において、コマンド送信の可否を決定するような構成とすれば、上位ミドルウェアとしては、モニタ装置2がマスターであるか否かにかかわらず、これまでと同様の動作を実行する構成のままでよいことになる。つまり、上位ミドルウェアについては設計変更することなく、これまでと同じものを採用できる。また、上位ミドルウェアを追加するときにも、とくにモニタ装置2がマスターであるか否かに応じて異なる動作とすることがないわけであるから、例えばプログラム設計としてもそれだけ簡単なものとなって、高い拡張性を維持できる。
なお、確認のために述べておくと、例えば各上位ミドルウェアのさらに上位には、例えば各種のアプリケーションのプログラムが存在するが、これらについても、本実施の形態のシステム動作とするのに応じて特に変更を行う必要はない。
つまり、本実施の形態としては、複数のモニタ装置のうちで、マスターであるモニタ装置2のみが基地局装置1をコントロールできるというシステム動作を得るのにあたり、モニタ装置2のコマンド送受信ミドルウェア200のみについて、モニタ装置2がマスターとして設定されているか否かの判断に応じて、コマンド送信実行の可否を決定するようにアルゴリズムを変更しさえすればよいということがいえる。これは、上記システム動作を得るのにあたって、おおきなプログラムの変更などを伴わないために、実現が非常に容易であり、かつ、設計、開発効率も向上できるということにつながる。
先ず、コマンド送受信ミドルウェア300は、ステップS301としての処理により、電波無線送信としての通信網によりパケットが受信されるのを待機している。そして、パケットが受信されたことを認識すると、次のステップS302としての処理に進む。
ステップS301に対応してパケットを受信したことで、例えば受信したパケットからは例えば図6に示した構造のコマンドが抽出される。そこで、ステップS302においては、この抽出されたコマンドの構造、内容をチェックして、受信取得されたコマンドのフォーマットが正常であるか否かについての判別を行う。
これに対して、ステップS302においてフォーマットが正常であるとの判別結果が得られた場合には、ステップS303,S304として示す、受信したコマンドに対応した処理を実行する。
ただし、基地局装置1としては、次に説明する、モニタ装置2のマスターを決定するための処理を実行するためのプログラムを実装し、これに応じたコマンドフォーマットとして、モニタ装置2に対してマスターとなることを指示要求するためのコマンド(ここではマスター指定コマンドという)を定義するようにされる。しかしながら、このような変更としても、例えば制御ミドルウェアごとに行う必要があるようなものではなく、簡易なものであるということがいえる。
これらの図に示す処理は、制御部15(CPU)が、例えば内部ROMに記憶されるマスター決定のためのプログラムに従って実行するものとされる。また、以降のマスター決定処理の説明にあたり、この基地局装置1に対応してAVシステムを構成する複数のモニタ装置2は、予め設定された或る特定のマルチキャストグループに属するものとする。また、基地局装置1側では、電波無線通信網による通信が確立されているモニタ装置2を管理するために、通信が確立されているとされるモニタ装置2のIPアドレス(MAC(Media Access Control)アドレスでもよい)を格納したテーブル(接続状況テーブル)を保持しているものとされる。この接続状況テーブルは、例えば起動後において作成されて制御部15内部のRAMに保持され、以降のモニタ装置2の接続状況に応じて更新される。
そして、続くステップS402の処理として、このキープアライブパケットの送信に対するモニタ装置2からの応答(レスポンス)が受信されるのを一定時間待機する。このときの待機時間としては、例えばキープアライブパケットを受信したモニタ装置2が正常に応答を返すことができるとした場合に要する時間等を考慮して設定される。
ステップS403の処理として、応答してきたモニタ装置のIPアドレスが接続状況テーブルに登録されているとして肯定結果が得られた場合には、ステップS401の処理に戻る。つまり、一定時間ごとのキープアライブパケットの送信をそのまま繰り返すようにされる。
これに対して、ステップS402に対応して応答を返してきたとされるモニタ装置2において、接続状況テーブルにIPアドレスが登録されていないモニタ装置がある場合には、ステップS403において否定結果が得られることとなって、ステップS404の処理に進む。
これに対して、ステップS405においてIPアドレスの登録数が0であったとして肯定結果が得られた場合には、ステップS406の処理を実行する。
図10においては、先ず、ステップS501としての処理により、現在、接続状況テーブルに対して1つでも登録が存在するか否かについて判別する。ここで、登録が存在しないということが判別されて否定結果が得られれば、この図に示す処理はそのまま終了される。これに対して、接続状況テーブルに対して1つでも登録が存在しているとして、肯定結果が得られたのであれば、ステップS502以降の処理を実行することになる。
ここで、接続状況テーブルに対して1つでも登録が存在しているということは、図9から分かるように、必ずマスターとしてのモニタ装置2が設定されている状態にあるということである。従って、この図10に示すステップS502以降の処理は、先の図9に示すステップS406の処理を実行したことで、一旦、マスターとなるモニタ装置2を設定した後において、図9と並行して実行される処理となる。
ステップS503において、マスターであるモニタ装置2から応答を受信したのであれば、ステップS502の処理に戻るようにされる。これに対して、マスターであるモニタ装置2からの応答が例えば一定時間を経過しても受信されない場合には、ステップS503にて否定結果が得られることとなってステップS504の処理に進むことになる。
そこで、ステップS504においては、このマスターとしてのモニタ装置との通信が勝率しない状態となったことに応じて、接続状況テーブルから、このモニタ装置についての登録を削除するための処理を実行する。
ここで、接続状況テーブルに登録されるIPアドレス(モニタ装置)は、登録順により管理されているものとされる。そして、例えば先のステップS406の処理として説明したように、マスターとなるモニタ装置は、そのときの接続状況テーブルにIPアドレスが登録されるモニタ装置のうちで、登録順的に先頭となるモニタ装置とされている。つまり、ここでのマスターの決定規則としては、現在時点において、接続状況テーブルに登録されているモニタ装置のうちで、登録順としてに先頭となるモニタ装置をマスターとして設定することにしている。
そこで、ステップS504においては、現段階において、接続状況テーブルにおいて登録順的に先頭であるとされているIPアドレス(モニタ装置)を削除するようにされる。これにより、これまでマスターとして設定されていたモニタ装置2についての接続状況テーブルからの削除が行われたことになる。
これに対して、ステップS505において、現段階における接続状況テーブルにおいて、1以上のIPアドレスの登録が存在するとして肯定結果が得られた場合には、ステップS506の処理に進むようにされる。
そして、ステップS506においては、先のマスターの決定規則に従って、この新たに登録順が先頭となったIPアドレスのモニタ装置を、マスターとして決定するようにされる。そして、このための処理として、先のステップS406の場合と同様にして、このマスターとして決定したモニタ装置2に対して、マスター指定コマンドを送信するようにされる。
そして、ステップS602の処理としては、設定情報について、マスターとして設定されていることを示す内容に書き換えるようにされ、これにより、自身がマスターであることを設定するようにされる。
Claims (5)
- 1つの被制御装置と、複数の制御装置とからなり、
上記被制御装置と制御装置との間での通信を行う通信手段と、
上記制御装置により上記被制御装置を制御するための制御コマンド送受信を上記通信手段を利用して実行するようにされた制御コマンド送受信手段と、
上記制御コマンド送受信手段に対して、所要の上記制御コマンドの送受信の実行を要求する要求手段と、
上記複数の制御装置のうちで特定の制御装置に与えられる制御権の有無を、上記制御装置ごとに設定する設定手段と、
上記制御装置において、上記設定手段により制御権が有るものとして設定されているときには、上記要求手段の要求に応じた上記制御コマンド送受信手段による上記制御コマンドの送受信を実行させ、上記設定手段により制御権が有るものとして設定されていないときは、上記要求手段の要求に応じた上記制御コマンド送受信手段による上記制御コマンドの送受信を実行させないように制御するコマンド送受信制御手段と、
を備えていることを特徴とする制御システム。 - 被制御装置との間での通信を行う通信手段と、
上記被制御装置を制御するための制御コマンド送受信を上記通信手段を利用して実行するようにされた制御コマンド送受信手段と、
上記制御コマンド送受信手段に対して、所要の上記制御コマンドの送受信の実行を要求する要求手段と、
上記被制御装置と対の関係となる複数の制御装置のうちで特定の制御装置に与えられる制御権の有無を設定する設定手段と、
上記設定手段により制御権が有るものとして設定されているときには、上記要求手段の要求に応じた上記制御コマンド送受信手段による上記制御コマンドの送受信を実行させ、上記設定手段により制御権が有るものとして設定されていないときは、上記要求手段の要求に応じた上記制御コマンド送受信手段による上記制御コマンドの送受信を実行させないように制御するコマンド送受信制御手段と、
を備えていることを特徴とする制御装置。 - 被制御装置を制御するための、上記被制御装置との間での制御コマンド送受信を実行する制御コマンド送受信処理と、
上記制御コマンド送受信処理に対して、所要の上記制御コマンドの送受信の実行を要求する要求処理と、
上記被制御装置と対の関係となる複数の制御装置のうちで特定の制御装置に与えられる制御権の有無を設定する設定処理と、
上記設定処理により制御権が有るものとして設定されているときには、上記要求処理の要求に応じた上記制御コマンド送受信処理による上記制御コマンドの送受信を実行させ、上記設定処理により制御権が有るものとして設定されていないときは、上記要求処理の要求に応じた上記制御コマンド送受信処理による上記制御コマンドの送受信を実行させないように制御するコマンド送受信制御処理と、
を実行するようにされていることを特徴とする制御方法。 - 被制御装置を制御するための、上記被制御装置との間での制御コマンド送受信を実行する制御コマンド送受信処理と、
上記制御コマンド送受信処理に対して、所要の上記制御コマンドの送受信の実行を要求する要求処理と、
上記被制御装置と対の関係となる複数の制御装置のうちで特定の制御装置に与えられる制御権の有無を設定する設定処理と、
上記設定処理により制御権が有るものとして設定されているときには、上記要求処理の要求に応じた上記制御コマンド送受信処理による上記制御コマンドの送受信を実行させ、上記設定処理によりこの制御権が有るものとして設定されていないときは、上記要求処理の要求に応じた上記制御コマンド送受信処理による上記制御コマンドの送受信を実行させないように制御するコマンド送受信制御処理と、を制御装置に実行させる、
ことを特徴とするプログラム。 - 上記コマンド送受信制御処理は、上記制御コマンド送受信処理とともに、コマンド送受信に関連する処理を実行するミドルウェアとして構成される、
ことを特徴とする請求項4に記載のプログラム。
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