JP2005209422A - 車載用av電子機器 - Google Patents

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Tetsuya Iguchi
哲也 井口
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Abstract

【課題】 車載用AV電子機器において、ポップアップ式の操作つまみを押し込んだ位置にしたときの操作を有効に利用する。
【解決手段】 プッシュロック式のスイッチを有するロータリーエンコーダ22と、マイクロコンピュータ21とを設ける。マイクロコンピュータ21は、スイッチの出力信号SSWをチェックすることにより、操作つまみ22Aが、ポップアップ位置に位置しているか収納位置に位置しているかを判別する。操作つまみ22Aがポップアップ位置にあるとき、第1の処理を実行し、操作つまみ22Aが収納位置に操作されたとき、第2の処理を実行する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、車載用AV電子機器に関する。
カーオーディオ機器などの車載用のAV電子機器として、安全上・安心上の観点から操作つまみにポップアップ機能を持たせたものがある。つまり、操作つまみを押すと、操作つまみが機器に収納され、もう一度押すと、操作つまみが機器から突出するものである。
このようなポップアップ機能によれば、機器を操作しないときには、操作つまみが機器から出っ張ることがなくなるので、安全運転の妨げとなることがなく、また、事故のときの被害を抑えることができる。
なお、先行技術文献として例えば以下のものがある。
特開2002−41227号公報
ところが、これまでの車載用の電子機器においては、操作つまみのポップアップ機能を安全上・安心上の目的以外で利用することはなかった。
この発明は、このような点にかんがみ、ポップアップ機能を有する操作つまみに新たな機能ないし用途を付加できるようにするものである。
この発明においては、
ユーザにより操作される操作手段と、
制御回路と
を有し、
上記操作手段は、
操作つまみと、
スイッチ部と、
出力部と
を有し、
上記操作つまみは、押圧操作するごとに、ポップアップ位置と、押し込んだ位置とに交互に位置するとともに、
回動可能とされ、
上記スイッチ部は、上記操作つまみを押圧操作するごとにオンとオフとに交互に制御され、
上記出力部は、上記操作つまみをまわすことにより所定の出力信号を出力するものとされ、
上記制御回路は、上記スイッチ部の出力信号をチェックすることにより、上記操作つまみが、上記ポップアップ位置に位置しているか上記収納位置に位置しているかを判別し、
上記操作つまみが上記ポップアップ位置にあるとき、第1の処理を実行し、
上記上記操作つまみが上記収納位置に操作されたとき、第2の処理を実行する
ようにした車載用AV電子機器
とするものである。
この発明によれば、ロータリーエンコーダの操作つまみを収納位置に押し込んだときには、単に操作つまみが突出しなくなるだけでなく、他の処理が行われるので、ユーザの利便性が向上するとともに、ポップアップ機能のフィーチャとしての価値が向上する。また、ポップアップ機能の利用度増加による安全性も向上する。
図1は、この発明を適用した車載用のオーディオ装置の一例を示し、符号10はそのオーディオ信号回路である。このオーディオ信号回路10は、この例においては、オーディオ信号の信号源としてCDプレーヤ(CDドライブ装置)11を有する。このCDプレーヤ11からは、デジタルオーディオデータが取り出され、このデジタルオーディオデータが、DSP12に供給されて音量調整や音場補正などの処理が行われるとともに、左および右チャンネルのオーディオ信号L、RにD/A変換され、この信号L、Rがアンプ13を通じて左および右チャンネルのスピーカ14L、14Rに供給される。
また、図1のオーディオ装置は制御回路としてマイクロコンピュータ21を有し、このマイクロコンピュータ21には、ロータリーエンコーダ22が接続される。この場合、ロータリーエンコーダ22は、プッシュロック式のスイッチ付きとされる。
すなわち、ロータリーエンコーダ22は、その操作つまみ22Aが、ロックタイプのプッシュ・プッシュ形式とされ、操作軸方向に押すごとに、押し込んだ位置と、ポップアップ位置(突出した位置)とに交互にとどまるとともに、時計方向および反時計方向に回すことができる構成とされている。そして、ロータリーエンコーダ22は、図示はしないが、操作つまみ22Aの押圧操作によりオンオフされるスイッチ部と、回動操作により操作されるロターリーエンコーダ部とを有する。
そして、スイッチ部は、操作つまみ22Aが押し込んだ位置にあるとき、オフとなり、ポップアップ位置にあるとき、オンとなるスイッチ信号SSWが出力され、ロータリーエンコーダ部からは、操作つまみ22Aを回したときの方向および速度に対応して位相および周期が変化する1対のパルス信号SENCが出力される。なお、このようなロータリーエンコーダ22として、周知のものを使用できるので、これ以上の説明は省略する。
さらに、他の操作ボタンあるいは操作つまみにより操作されるスイッチあるいはロータリーエンコーダ23の出力がマイクロコンピュータ21に供給される。また、CDプレーヤ11からこれにセットされているCDの曲名(トラック名)などの情報が取り出されてマイクロコンピュータ21に供給される。
そして、マイクロコンピュータ21において、CDプレーヤ11が再生する曲(トラック)などを指示する制御信号が形成され、この制御信号がCDプレーヤ11に供給されるとともに、音量や音場などを制御するための制御信号が形成され、DSP12に供給される。さらに、マイクロコンピュータ21からCDプレーヤ11が再生するトラックの曲名やDSP12の動作状態などを示す表示信号が取り出され、この表示信号がドライブ回路24を通じてディスプレイ25に供給される。
また、マイクロコンピュータ21のROM(図示せず)には、例えば図2に示すような内容のルーチン100が用意される。このルーチン100の詳細については後述するが、ルーチン100は、スイッチ信号SSWがオンからオフになったとき、およびオフからオンになったとき、マイクロコンピュータ21のCPU(図示せず)により実行されるものである。なお、図2のルーチン100は、この発明に関係する部分を抜粋して示す。
図3は、オーディオ装置に対するロータリーエンコーダ22の取り付け状態を示すもので、操作つまみ22Aは、オーディオ装置の前面パネル29の透孔に臨んで設けられる。そして、実線が操作つまみ22Aのポップアップ状態を示すもので、このとき、操作つまみ22Aは、前面パネル29から突出しているので、自由に回すことができる。また、スイッチ信号SSWはオンである。一方、破線が操作つまみ22Aを押し込んだ状態を示すもので、このとき、操作つまみ22Aは前面パネル29とほぼ面一の状態で装置に収納される。また、スイッチ信号SSWはオフである。
このような構成において、操作つまみ22Aを押すと、スイッチ信号SSWがオンからオフ、あるいはオフからオンに変化するので、マイクロコンピュータ21のCPUの処理がルーチン100のステップ101からスタートし、次にステップ102において、スイッチ信号SSWをチェックすることにより、操作つまみ22Aがポップアップ位置にあるか押し込んだ位置(収納位置)にあるかが判別される。
そして、ポップアップ位置にあるときには、処理はステップ102からステップ111に進み、このステップ111において、CDプレーヤ11から供給された曲名の情報にしたがって所定の表示信号が形成され、この表示信号がドライブ回路24を通じてディスプレイ25に供給される。この結果、ディスプレイ25にはCDプレーヤ11にセットされているCDの曲名がリスト形式(メニュー形式)に表示されるとともに、カーソルが表示される。そして、続くステップ112において、表示されたリストにおける曲名の曲(トラック)の選択待ちとなる。
そこで、操作つまみ22Aを回すと、エンコーダ信号SENCが変化するとともに、これがマイクロコンピュータ21により処理され、リスト表示された曲名に対するカーソルの位置が変化していくとともに、このとき、カーソル位置の曲名のトラックの再生を指示する制御信号がCDプレーヤ11に供給され、CDプレーヤ11からはカーソル位置の曲名のトラックのデジタルオーディオデータが取り出されてDSP12に供給される。
したがって、操作つまみ22Aをまわすと、リスト表示された曲名のうち、任意の曲が選択されて再生されるとともに、操作つまみ22Aをまわすことにより、その再生される曲が切り換えられていくことになる。
そして、操作つまみ22Aを例えば3秒間まわさないでいると、処理はステップ112からステップ113に進み、このルーチン100を終了する。
したがって、操作つまみ22Aを押してポップアップさせ、続いて操作つまみ22Aをまわせば、希望する曲を選択することができ、その状態のまま操作つまみ22Aをまわさないでいれば、希望する曲の再生が続行されることになり、希望する曲を聴くことができる。
一方、ステップ102において、操作つまみ22Aが押し込んだ位置にあるときには、処理はステップ102からステップ121に進み、このステップ121において、ディスプレイ25の表示信号が形成されなくなり、ディスプレイ25は表示がオフ(消灯)とされ、その後、処理はステップ122に進み、このルーチン100を終了する。
したがって、操作つまみ22Aを押して収納位置に押し込んだときには、操作つまみ22Aがオーディオ装置の前面パネル29から突出することがなくなるとともに、そのときの曲の再生に影響を与えることなく、ディスプレイ25の表示をオフにすることができる。
こうして、上述のオーディオ装置においては、操作つまみ22Aを収納位置に押し込んだときには、単に操作つまみ22Aが突出しなくなるだけでなく、ディスプレイ25の表示をオフとすることができ、ユーザの利便性が向上するとともに、ポップアップ機能のフィーチャとしての価値が向上する。また、ポップアップ機能の利用度増加による安全性も向上する。
図4に示す例においては、操作つまみ22Aをポップアップ位置にしたままイグニションキーを停止位置にしたとき、これが警告されるようにした場合である。
すなわち、図4において、オーディオ信号回路10が図1のオーディオ信号回路10と同様に構成される。そして、マイクロコンピュータ21のROMには、そのCPUが実行するプログラムの一部として、例えば図5に示すルーチン200が用意される。このルーチン200の詳細については後述するが、ルーチン200は、後述する検出信号SACCが“H”から“L”になったとき、マイクロコンピュータ21のCPU(図示せず)により実行されるものである。なお、図5のルーチン200は、この発明に関係する部分を抜粋して示す。
また、符号31はカーバッテリ、符号32A、32Bはイグニションキーに連動してオンオフされるスイッチを示す。この場合、スイッチ32Aは、イグニションキーが停止位置およびアクセサリ位置にあるときオフとなり、走行位置および始動位置にあるときオンとなるものである。また、スイッチ32Bは、イグニションキーが停止位置にあるときオフとなり、アクセサリ位置、走行位置および始動位置にあるときオンとなるものである。
そして、カーバッテリ31から直流電圧VBATTが取り出され、この電圧VBATTがスイッチ32Aを通じて車両の電装系(図示せず)に供給される。また、バッテリ31から得られる直流電圧VBATTが定電圧回路34に供給されて安定した直流電圧VAVR1とされ、この電圧VAVR1がオーディオ信号回路10および他の各部にそれらの電源電圧として供給される。さらに、バッテリ31から出力される直流電圧VBATTが定電圧回路35に供給されて例えば5Vの安定した直流電圧VAVR2とされ、この電圧VAVR2がマイクロコンピュータ21にその電源電圧として供給される。
また、バッテリ31に、電圧検出用として抵抗器33とスイッチ32Bとの直列回路が接続され、抵抗器33とスイッチ32Bとの接続点に、スイッチ32Bのオンオフを示す検出信号SACCが取り出され、この検出信号SACCがマイクロコンピュータ21に供給される。そして、マイクロコンピュータ34において、検出信号SACCとロータリーエンコーダ22からのスイッチ信号SSWとに基づいて所定の制御信号SPWRが形成され、この信号SPWRが定電圧回路34に直流電圧VAVR1の制御信号として供給され、定電圧回路34は、制御信号SPWR=“H”のとき、その動作が許可されて直流電圧VAVR1が出力され、SPWR=“L”のとき、その動作が禁止されてVAVR1は出力されない。
このような構成において、イグニションキーが停止位置にある場合には、スイッチ32Bがオフなので、SACC=“H”であるが、この結果、SPWR=“L”とされる。したがって、定電圧回路34からは出力電圧VAVR1が出力されず、オーディオ回路10には電源電圧VAVR1は供給されない。すなわち、電源オフの状態である。
しかし、イグニションキーを停止位置からアクセサリ位置(あるいは走行位置、始動位置)にすると、スイッチ32BがオンになってSACC=“L”となるので、SPWR=“H”とされ、定電圧回路34からは出力電圧VAVR1が出力されるとともに、この電圧VAVR1がオーディオ回路10にその電源電圧として供給される。すなわち、電源オンの状態である。
したがって、このとき、ロータリーエンコーダ22を操作すれば、例えば図1の例により説明したように、その操作に対応してオーディオ信号回路10が制御されるとともに、ディスプレイ25の表示が変更される。
そして、イグニションキーをアクセサリ位置(あるいは走行位置、始動位置)から停止位置にすると、スイッチ32BがオフになってSACC=“H”となるので、マイクロコンピュータ21において、CPUの処理がルーチン200のステップ201からスタートし、次にステップ202において、ロータリーエンコーダ22のスイッチ部の出力信号SSWをチェックすることにより、操作つまみ22Aがポップアップ位置にあるか押し込んだ位置(収納位置)にあるかが判別される。
そして、操作つまみ22Aがポップアップ位置にあるときには、処理はステップ202からステップ211に進み、このステップ211において、マイクロコンピュータ21がDSP12を制御することによりDSP12は警告音信号を形成する状態とされ、この警告音信号がアンプ13を通じてスピーカ14L、14Rに供給され、その後、処理はステップ211に続いてステップ202に戻る。
したがって、操作つまみ22Aをポップアップ位置にしたままイグニションキーをアクセサリ位置から停止位置にすると、スピーカ14L、14Rから警告音が出力されることになる。また、このとき、マイクロコンピュータ21においては、ステップ202とステップ211とが繰り返されていることになる。
そこで、操作つまみ22Aを押して収納位置にすると、これがステップ202により判別され、処理はステップ202からステップ221に進み、このステップ221において、DSP12が制御され、警告音信号の形成が中止され、それまでスピーカ14L、14Rから出力されていた警告音は出力されなくなる。そして、その後、処理はステップ222に進み、SPWR=“L”とされて定電圧回路34の出力電圧VAVR1は出力されなくなり、すなわち、オーディオ信号回路10の電源はオフとされ、ステップ223によりルーチン200を終了する。
なお、イグニションキーをアクセサリ位置から停止位置にした場合に、操作つまみ22Aが押し込んだ位置にあるときには、処理はステップ211を実行することなく、ステップ202からステップ221に進むので、警告音信号の形成されることがなく、したがって、スピーカ14L、14Rから警告音の出力されることはない。
こうして、図4に示す車載用オーディオ装置においては、操作つまみ22Aをポップアップ位置にしたままイグニションキーをアクセサリ位置から停止位置にすると、スピーカ14L、14Rから警告音が出力されるので、イグニションキーを切ったとき、操作つまみ22Aは常に収納位置となる。したがって、搭乗者が車両から離れたときに、操作つまみ22Aがポップアップしていて目立つということがなくなり、オーディオ装置の窃盗などに対して有利となる。
なお、上述においては、この発明をオーディオ装置およびそのCDプレーヤに適用した場合であるが、チューナ、MDプレーヤ、HDDプレーヤ、テレビ受像機、ナビゲーション装置などの車載用AV電子機器にも適用することができる。
また、図1の例においては、操作つまみ22Aをポップアップ状態にしたとき、曲名のリストが表示され、その中から希望する曲を選択できるとしたが、他の項目、例えば、音量、再生音場の種類、放送局、番組などを表示して選択できるようにしてもよい。
〔略語の一覧〕
AV :Audio and Visual
CD :Compact Disc
CPU:Central Processing Unit
D/A:Digital to Analog
DSP:Digital Signal Processor
HDD:Hard Disk Drive
MD :Mini Disc
ROM:Read Only Memory
この発明の一形態を示す系統図である。 この発明の一形態を示すフローチャートである。 一部の一例を示す断面図である。 この発明の他の形態を示す系統図である。 この発明の他の形態を示すフローチャートである。
符号の説明
10…オーディオ信号回路、11…CDプレーヤ、12…DSP、13…アンプ、14Lおよび14R…スピーカ、21…マイクロコンピュータ、22…ロータリーエンコーダ、22A…操作つまみ、23…スイッチあるいはロータリーエンコーダ、24…ドライブ回路、25…ディスプレイ

Claims (2)

  1. ユーザにより操作される操作手段と、
    制御回路と
    を有し、
    上記操作手段は、
    操作つまみと、
    スイッチ部と、
    出力部と
    を有し、
    上記操作つまみは、押圧操作するごとに、ポップアップ位置と、押し込んだ位置とに交互に位置するとともに、
    回動可能とされ、
    上記スイッチ部は、上記操作つまみを押圧操作するごとにオンとオフとに交互に制御され、
    上記出力部は、上記操作つまみをまわすことにより所定の出力信号を出力するものとされ、
    上記制御回路は、上記スイッチ部の出力信号をチェックすることにより、上記操作つまみが、上記ポップアップ位置に位置しているか上記収納位置に位置しているかを判別し、
    上記操作つまみが上記ポップアップ位置にあるとき、第1の処理を実行し、
    上記上記操作つまみが上記収納位置に操作されたとき、第2の処理を実行する
    ようにした車載用AV電子機器。
  2. 請求項1に記載の車載用AV電子機器において、
    上記操作手段が、プッシュロック式のスイッチを有するロータリーエンコーダとされ、
    上記スイッチ部が、上記プッシュロック式のスイッチであり、
    上記出力部が、上記ロータリーエンコーダのロータリーエンコーダ部である
    ようにした車載用AV電子機器。
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