JP2005208294A - レーザー装置における非線形結晶保持箱およびそれを用いたレーザー装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】可視レーザー光から波長変換により深紫外レーザー光を発生するための非線形結晶を略気密状態で内部に保持するレーザー装置における非線形結晶保持箱であって、上記非線形結晶によって発生された深紫外レーザー光を透過する深紫外レーザー光出射窓を有し、上記深紫外レーザー光出射窓は、活性ガス処理法により作製されるとともに超平滑研磨法により研磨された弗化カルシウムよりなるものである。
【選択図】 図1
Description
なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
図1には、本発明の実施の形態の一例によるレーザー装置における非線形結晶保持箱の概略構成説明図が示されている。
ここで、上記したように、非線形結晶保持箱10全体は略気密構造を備えているものであるが、本明細書における略気密構造とは、湿度制御装置20の湿度除去用高分子膜を通じてのみ非線形結晶保持箱10に対しての気体の出入りはあるが、この気体の出入りを除いては、可視レーザー光入射窓16、深紫外レーザー光出射窓18ならびに湿度制御装置20が、本体部14の内部を水密状態および気密状態に保持するように取り付けられている構造を意味している。
次に、深紫外レーザー光出射窓18について説明すると、上記したように、深紫外レーザー光出射窓18は弗化カルシウムにより構成されている。
(1)研磨剤の粒径ならびに配合
(2)研磨用用材の粘性
(3)研磨用重しの重量
(4)回転数(研磨のスピード)
(5)洗浄条件
などの各条件を複合的に最適化することにより平滑な研磨面を得る加工法である。
次に、図2を参照しながら、本発明による非線形結晶保持箱10を用いたレーザー装置について説明する。なお、図2において、図1に示す構成と同一または相当する構成には、図1において用いた符号と同一の符号を用いて示しており、その構成ならびに作用の詳細な説明は省略する。
次に、本願発明者が上記した図2に示すレーザー装置30と同様な構成を備えた実験装置を用いて行った実験について、当該実験結果を示す図3乃至図5を参照しながら説明する。
まず、図3に示すグラフ(非線形結晶保持箱の深紫外レーザー光出射窓を透過した透過光の出力の時間変化を示すグラフである。縦軸に出力(power)をとり、横軸に時間(Time)をとっている。)を参照しながら第1の実験について説明するが、図3には第1の実験の実験結果として、非線形結晶保持箱10における深紫外レーザー光出射窓18として従来の弗素化合物を添加して製造した弗化カルシウムを用いた場合の測定結果(図3に示すグラフにおける「弗化カルシウム」)と、非線形結晶保持箱10における深紫外レーザー光出射窓18として石英ガラスを用いた場合の測定結果(図3に示すグラフにおける「石英」)とが示されている。
次に、図4に示すグラフ(非線形結晶保持箱の深紫外レーザー光出射窓を透過した透過光の出力の時間変化を示すグラフである。縦軸に出力をとり、横軸に時間をとっている。)を参照しながら第2の実験について説明するが、図4には第2の実験の実験結果として、非線形結晶保持箱10における深紫外レーザー光出射窓18として本発明による活性ガス処理法により作製されるとともに超平滑研磨法により研磨された弗化カルシウムを用いた場合の測定結果(図4に示すグラフにおける「弗化カルシウムA」)と、非線形結晶保持箱10における深紫外レーザー光出射窓18として従来の弗素化合物を添加して製造した弗化カルシウムを用いた場合の測定結果(図3に示すグラフにおける「弗化カルシウムB」)とが示されている。
次に、図5に示すグラフ(非線形結晶保持箱の深紫外レーザー光出射窓のある初期位置に対して、深紫外レーザー光を10時間照射した後に、深紫外レーザー光の深紫外レーザー光出射窓への入射位置を変更した際の、深紫外レーザー光出射窓を透過する透過光の出力の変化を示すグラフである。縦軸に出力をとり、横軸に深紫外レーザー光の入射位置をとっている。)を参照しながら第3の実験について説明するが、図5には第3の実験の実験結果として、非線形結晶保持箱10における深紫外レーザー光出射窓18として本発明による活性ガス処理法により作製されるとともに超平滑研磨法により研磨された弗化カルシウムを用いた場合の測定結果が示されている。
なお、上記した実施の形態においては、可視レーザー光を発生するレーザーとしてNd:YAG第2高調波レーザーを用いたが、これに限られるものではないことは勿論であり、適宜のレーザーを選択して用いることができる。
12 非線形結晶
14 本体部
16 可視レーザー光入射窓
18 深紫外レーザー光出射窓
20 湿度制御装置
30 レーザー装置
32 ケーシング
32a 開口部
34 Nd:YAG第2高調波レーザー
Claims (5)
- 可視レーザー光から波長変換により深紫外レーザー光を発生するための非線形結晶を略気密状態で内部に保持するレーザー装置における非線形結晶保持箱であって、
前記非線形結晶によって発生された深紫外レーザー光を透過する深紫外レーザー光出射窓を有し、
前記深紫外レーザー光出射窓は、活性ガス処理法により作製されるとともに超平滑研磨法により研磨された弗化カルシウムよりなる
ことを特徴とするレーザー装置における非線形結晶保持箱。 - 請求項1に記載のレーザー装置における非線形結晶保持箱において、
前記深紫外レーザー光出射窓は、波長266nm以下、パルス繰り返し周波数5kHz以上の深紫外レーザー光を透過する
ことを特徴とするレーザー装置における非線形結晶保持箱。 - 可視レーザー光を発生するレーザーと、
前記レーザーによって発生される可視レーザー光から波長変換により深紫外レーザー光を発生するための非線形結晶を略気密状態で内部に保持する非線形結晶保持箱と
を有し、
前記非線形結晶保持箱は、前記非線形結晶によって発生された深紫外レーザー光を透過する深紫外レーザー光出射窓を有し、
前記深紫外レーザー光出射窓は、活性ガス処理法により作製されるとともに超平滑研磨法により研磨された弗化カルシウムよりなる
ことを特徴とするレーザー装置における非線形結晶保持箱を用いたレーザー装置。 - 請求項3に記載のレーザー装置における非線形結晶保持箱を用いたレーザー装置において、
前記深紫外レーザー光出射窓は、波長266nm以下、パルス繰り返し周波数5kHz以上の深紫外レーザー光を透過する
ことを特徴とするレーザー装置における非線形結晶保持箱を用いたレーザー装置。 - 請求項3または請求項4のいずれか1項に記載のレーザー装置における非線形結晶保持箱を用いたレーザー装置において、
前記レーザーは、前記深紫外レーザー光出射窓における深紫外レーザー光の入力強度密度が3MW/cm2以下となるように可視レーザー光を発生する
ことを特徴とするレーザー装置における非線形結晶保持箱を用いたレーザー装置。
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- 2004-01-22 JP JP2004014127A patent/JP2005208294A/ja active Pending
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