JP2005205667A - 記録装置及び記録システム - Google Patents
記録装置及び記録システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005205667A JP2005205667A JP2004013090A JP2004013090A JP2005205667A JP 2005205667 A JP2005205667 A JP 2005205667A JP 2004013090 A JP2004013090 A JP 2004013090A JP 2004013090 A JP2004013090 A JP 2004013090A JP 2005205667 A JP2005205667 A JP 2005205667A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- data
- scanning
- head
- recording data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Abstract
【課題】 記録バッファのメモリ容量が少なくても効率良く記録を行なう。
【解決手段】 記録ヘッドの一回の走査記録にて記録する記録データの量よりも少ない量の格納領域を有する記憶手段と、記録データを複数のブロック単位で前記記憶手段に格納する記憶制御手段と、インターフェースの種類を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じて、前記記録ヘッドの走査の開始タイミングを変更する制御手段とを有する。
【選択図】 図11
【解決手段】 記録ヘッドの一回の走査記録にて記録する記録データの量よりも少ない量の格納領域を有する記憶手段と、記録データを複数のブロック単位で前記記憶手段に格納する記憶制御手段と、インターフェースの種類を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じて、前記記録ヘッドの走査の開始タイミングを変更する制御手段とを有する。
【選択図】 図11
Description
本発明は、記録ヘッドを走査させて記録媒体に画像を記録する記録装置、及び、ホスト装置と記録装置からなる記録システムに関するものである。
インクジェット記録装置は低騒音、低コスト、低ランニングコストであり、かつ装置の小型化が容易であるため、一般的なプリンタ装置や複写機等において広く利用されている。
このうちシリアル式のインクジェット記録装置は、記録ヘッドを主走査方向に往復移動させ、画像を記録する毎にその記録幅(副走査方向の長さ)に応じた長さだけ副走査方向に記録紙を移動させ、このような動作を繰り返して1頁の記録を行う記録装置である。このような記録装置では、少なくとも一主走査で記録する記録データの全てを記憶可能なラインメモリ(プリントバッファ)を有し、一主走査で記録すべき記録データの全てが確定されてラインメモリに記憶されてから記録ヘッドの主走査を開始するように制御していた。このため、高価なメモリを多く必要とし、装置のコストが高くなってしまうという問題があった。
そこで、一主走査分の記録データを記憶できるメモリ容量よりも少ないメモリ容量のメモリをプリントバッファとして使用する記録装置が提案されており、これによれば、記録データを格納したプリントバッファのアドレスを管理して、そのプリントバッファに記憶された記録データに基づいて記録を行う技術が記載されている(特許文献1)。
また、一主走査分の記録データの完了を待たずに記録ヘッドの主走査を開始するプリンタ装置が提案がされている(特許文献2)。
特開昭58−146929号公報
特開平11−259248号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、メモリを効率的に使うことができず、また、記録中の動作に対して記録データの転送が間に合わない場合にどのように動作するのかが開示されていない。
また、特許文献2に記載されたプリンタ装置では、記録ヘッドを主走査しながら印刷している間は必ず、その主走査による記録を完了するのに十分な記録データが送られてくることを前提としている。即ち、記録ヘッドの主走査に間に合うように記録データが供給されることが前提となっている。従って例えば、このようなプリンタ装置に記録データを供給しているホストコンピュータは、その印刷中は、そのプリンタ装置に対して、記録ヘッドの走査に間に合うように記録データを供給する必要がある。
しかしながら、昨今のホストコンピュータはウインドウシステムが組込まれて汎用性のあるマルチタスク処理が可能なように構成されている。このためホストコンピュータにおける処理が、記録データの生成及び転送に専念できるという保証がなく、上述したような、プリンタ装置への印刷データの転送を保証することが困難になってきている。
またプリンタ装置への記録データの転送を保証するためには、ホストコンピュータ内のプリンタドライバの処理についてデータ転送を保証する仕様に変更する必要があるが、このような保証を行うと、そのOSの有する汎用的なマルチタスク機能を阻害することにもなってしまう。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、記録ヘッドの一回の主走査で記録可能な記録データのデータ量よりも少ないメモリ容量で記録ヘッドの主走査で記録する記録データを記憶するためのメモリを備え、そのメモリを効率良く使用して記録を行うことができる記録装置及びホスト装置からなる記録システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の記録装置は以下のような構成を備える。即ち、ホスト装置からインターフェースを介して記録データを入力し、記録ヘッドを走査させて記録媒体に記録を行なう記録装置であって、前記記録ヘッドの一回の走査記録にて記録する記録データの量よりも少ない量の格納領域を有する記憶手段と、前記記録データを複数のブロック単位で前記記憶手段に格納する記憶制御手段と、前記インターフェースの種類を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じて、前記記録ヘッドの走査の開始タイミングを変更する走査制御手段と、前記記憶手段に格納されている前記記録データに応じて前記記録ヘッドを駆動するヘッド駆動手段とを有する。
上記目的を達成するために本発明の記録システムは以下のような構成を備える。即ち、記録ヘッドを走査させて記録媒体に画像を記録する記録装置と前記記録装置にインターフェースを介して記録データを送るホスト装置とを有する記録システムであって、前記ホスト装置は、前記記録ヘッドの一回の走査記録にて記録する記録データを主走査方向及び副走査方向に分割したブロック単位で生成する記録データ生成手段を有し、前記記録装置は、前記記録ヘッドの一回の走査記録にて記録する記録データの量よりも少ない量の格納領域を有する記憶手段と、前記記録データを前記ブロック単位で格納する記憶制御手段と、前記インターフェースの種類を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じて、前記記録ヘッドの走査の開始タイミングを変更する走査制御手段と、前記記憶手段に格納されている前記記録データに応じて前記記録ヘッドを駆動するヘッド駆動手段とを有する。
上記目的を達成するために本発明の別の記録システムは以下のような構成を備える。即ち、記録ヘッドを走査させて記録媒体に画像を記録する記録装置と前記記録装置にインターフェースを介して記録データを送るホスト装置とを有する記録システムであって、前記ホスト装置は、前記記録ヘッドの一回の走査記録にて記録する記録データを主走査方向及び副走査方向に分割したブロック単位で生成する記録データ生成手段と、前記記録装置に対して予め定められた数のブロックの記録データを送信すると、走査開始要求を前記記録装置に出力する出力手段とを有し、前記記録装置は、前記記録ヘッドの一回の走査記録にて記録する記録データの量よりも少ない量の格納領域を有する記憶手段と、前記記録データを前記ブロック単位で格納する記憶制御手段と、前記走査開始要求を受けて、前記記録ヘッドの走査の開始を行なう走査制御手段と、前記記憶手段に格納されている前記記録データに応じて前記記録ヘッドを駆動するヘッド駆動手段とを有する。
上記目的を達成するために本発明の別の記録システムは以下のような構成を備える。即ち、記録ヘッドを走査させて記録媒体に画像を記録する記録装置と前記記録装置にインターフェースを介して記録データを供給するホスト装置とを有する記録システムであって、前記ホスト装置は、前記記録ヘッドの一回の走査記録にて記録する記録データを主走査方向及び副走査方向に分割したブロックの単位で生成する記録データ生成手段と、前記ホスト装置に関するデータ処理能力を判定する判定手段と、前記データ処理能力に関する情報を前記記録装置に通知する通知手段とを有し、前記記録装置は、前記記録ヘッドの一回の走査記録にて記録する記録データの量よりも少ない量の格納領域を有する記憶手段と、前記ホスト装置より受信した記録データを前記ブロック単位で前記記憶手段に格納する記憶制御手段と、前記データ処理能力に関する情報に応じて、前記記録ヘッドの走査の開始タイミングを変更する走査制御手段と、前記記憶手段に格納されている前記記録データに応じて前記記録ヘッドを駆動するヘッド駆動手段とを有する。
以上説明したように、本発明によれば、記録ヘッドの一回の主走査で記録可能な記録データのデータ量よりも少ないメモリ容量で記録ヘッドの主走査で記録する記録データを記憶するためのメモリを備え、そのメモリを効率良く使用して記録を行うことができる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。尚、本実施の形態では、インクジェット記録装置を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものでなく、記録ヘッドを走査させて記録を行う記録装置であれば、例えばサーマルプリンタ、ワイヤドットプリンタなどの記録装置でも良い。
[共通の実施の形態]
図1は、本発明における共通の実施の形態に係るインクジェット記録装置100の概略を示す斜視図である。
図1は、本発明における共通の実施の形態に係るインクジェット記録装置100の概略を示す斜視図である。
記録装置100の給紙位置に挿入された記録媒体105は、送りローラ106の回転によって矢印P方向に送られ、記録ヘッド104による記録可能領域へ搬送される。この記録可能領域における記録媒体105の下部には、プラテン107が設けられている。キャリッジ101は、2つのガイド軸102と103によって、それらの軸方向に沿う方向に移動可能となっており、不図示のキャリッジモータの駆動により、記録領域を含む走査領域を、主走査方向である矢印Q1,Q2で示す方向に沿って往復走査する。キャリッジ101による1回の主走査が終了すると、記録媒体105を矢印P方向である副走査方向に一定量(記録ヘッド104による記録幅に相当)だけ送り、次の主走査に備える。これらの主走査と副走査を繰り返して1頁の記録を行う。
図1において、キャリッジ101に登載された記録ヘッド104は、インクを吐出可能な吐出口(ノズル)とインクを収容するインクタンクとを含んでおり、記録ヘッド104の吐出口は、下方に位置する記録媒体105上にインクを吐出して記録するように、吐出口を下に向けてキャリッジ101上に搭載されている。
また、108はスイッチと表示部を備える操作部で、スイッチは記録装置100の電源のオン/オフの切り替えや各種記録モードの設定等に使用され、表示部は記録装置100の状態を表示可能に構成されている。
記録ヘッド104は、Bk,C,M,Yの4色を記録可能であり、Bk,C,M,Yの各色のヘッドの吐出口の数はそれぞれ個であり、各色の吐出口の配置ピッチは副走査方向に対して(1/600)dpiで、その間隔は約42ミクロンである。また、この記録ヘッド104の駆動周波数は15kHzであり、主走査方向に対して600dpiの解像度で記録可能である。従って、記録動作時のキャリッジ101の主走査方向への移動速度は25[i(インチ)/s(秒)]である。
また、記録ヘッド104の各吐出口付近には、インク滴を吐出するために熱エネルギーを発生する発熱体が設けられている。この発熱体の発熱により急速に加熱されたノズル内のインクは膜沸騰により気泡を形成し、この気泡の圧力によりインク滴が記録媒体105の方向に向かって吐出口から吐出され、記録媒体105上に文字や画像を記録する。このような電気・熱変換体である発熱体を使用したインクジェット記録方法は、インク滴の吐出時に、熱エネルギーの印加により形成される気泡を使用しているため、通称、バブルジェット(登録商標)記録方法と呼ばれている。尚、本実施の形態は、この方式のインクジェットヘッドに限定されることは無く、例えば圧電素子を使用したインク吐出方式の記録ヘッドでも良い。
図2は、本実施の形態に係るインクジェット記録装置100の主要部の構成を示すブロック図である。
ホスト装置500からインクジェット記録装置100に対して記録すべき文字や画像データが送信されると、そのデータはインターフェース400を介して、受信バッファ401に蓄えられる。また、このデータ受信時には、正しくデータが転送されているかどうかを確認するデータ、及びインクジェット記録装置100の動作状態を知らせるデータが記録装置100からインターフェース400を介して、ホスト装置500に送信される。
こうして受信バッファ401に蓄えられたデータは、CPU402の制御の下に、記録ヘッド104が主走査した時に記録を行うための記録データに加工されてRAM403のプリントバッファ420に記憶される。このプリントバッファ420に記憶された記録データは、記録ヘッドコントロール部410の制御により記録ヘッド104に転送され、この記録データに基づいて記録ヘッド104が駆動されて文字や画像が記録される。また、記録ヘッドコントロール部410は、記録ヘッド104の状態を示す温度情報等を検出してCPU402に送っている。これによりCPU402は、記録ヘッドコントロール部410に対して記録ヘッドの状態に応じた制御情報を伝達し、これにより記録ヘッド104を、その状態に応じて駆動制御することができる。
機械コントロール部404は、CPU402からの指令により記録ヘッド104の主走査や記録媒体の搬送を行う機構部を有し、ここにはキャリッジモータやラインフィードモータ等のモータも設けられている。センサ/SWコントロール部406は、各種センサやSW(スイッチ)を有するセンサ/スイッチ(SW)部407からの信号をCPU402に送る。表示素子コントロール部408は、CPU402からの指令に応じて操作パネル108のLEDや液晶表示素子等を有する表示部409への表示を制御する。尚、上述のスイッチ部、表示部409は、前述の操作部108に設けられている。
本実施の形態に係るインクジェット記録装置100では、RAM403のプリントバッファ420の容量は、記録ヘッドの一主走査で記録する記録データの全てを格納できるのに十分なメモリ量より少ないメモリ容量を有している。
以下の実施の形態では、本実施の形態に係るインクジェット記録装置100はカラー記録を行うインクジェット記録装置であり、記録ヘッド104におけるBk,C,M,Y各色のヘッドの吐出口(ノズル)をそれぞれ個使用して1パスで画像を記録する場合で説明する。
一主走査で記録する全ての記録データを格納できるプリントバッファの場合には、記録幅を8インチとし、これを600dpiの密度で記録する場合で考えると、8[インチ]×600[dpi]×[個]×4[色]=300[kバイト]のメモリ容量が必要になる。これに対して本実施の形態では、プリントバッファ420のメモリ容量を、全幅8インチに対応する4800ドットに対して、それより少ない幅で、かつその1/2より大きい幅である2560ドット分とした。これにより、必要なプリントバッファ420のメモリ容量は、
2560[ドット]×[個]×4[色]=160[kバイト]
となり、全幅の記録データを記憶可能なメモリ容量(300kバイト)に比べて約1/2のメモリ容量となる。
2560[ドット]×[個]×4[色]=160[kバイト]
となり、全幅の記録データを記憶可能なメモリ容量(300kバイト)に比べて約1/2のメモリ容量となる。
次に、このプリントバッファ420におけるデータ構成について説明する。
各色の記録データは、Bk,C,M,Yの色ごとに区別して記憶されており、副走査方向の長さがドットで、主走査方向に512ドットを記録する4色分の記録データを示す矩形状のブロック単位で、この記録データをプリントバッファ420に記憶する構成としている。この時の各ブロックの最大サイズは、1色当り×512ドット=65,536ドット=8,192バイト=8kバイトとなり、4色分で32kバイトとなる。各ブロックの縦方向のサイズは、16のn1倍(n1は、1以上の整数)で設定可能であり、本実施の形態では、上述したように各色の記録ヘッドの吐出口数に対応させてn1=8とし、(=16×8)とした。また、各ブロックの横方向のサイズは、2n2(n2は、0以上の整数)で設定可能であり、本実施の形態では、n2=9として、29=512とした。従って、本実施の形態に係るプリントバッファ420は、記録媒体105の記録幅(8インチ)に対して、少なくとも横方向に2560/512=5[個]のブロック分の記録データを記憶できる構成とした。
図3は、A4サイズの記録媒体105に幅(主走査方向の長さ)8インチのデータを1スキャン(主走査)で記録する時に、プリントバッファ420に設定されるブロックを示す概念図である。
本実施の形態に係るインクジェット記録装置では、主走査方向に記録する解像度が600dpiであるので、8インチの全幅を記録するには、幅512ドットのブロック300が10個(4800/512=9.375)必要である。しかし本実施の形態では、プリントバッファ420のメモリ容量は、上述したように、幅2560ドット分しか有していないため、このプリントバッファ420に記憶できる記録データのブロック300の数は5個分となる。
また、上述したプリントバッファ420の構成において、更に、記録のための記録ヘッド104の主走査において、各色ごとに、記録データが存在しないブロックにおいてはプリントバッファ420内にメモリ領域を確保せず、代りにゼロフラグを立てて代用し、記録時に、ゼロフラグが存在した場合には、当該ブロックをヌルデータとして扱うようにすることで、プリントバッファ420の使用するメモリ容量を節約している。これについては以下に詳しく説明する。
図4(A),(B)は、あるブロックにおいて、マゼンタ(M)の記録データがない場合、Bk,C,Yの記録データのみをブロックデータとしてプリントバッファ420に格納し、プリントバッファ420における使用するメモリ容量を節約する例を説明する図である。
図4(A)は、あるブロックにおける各色に対応する記録データが記憶されている状態を説明する図で、ここでは黒(Bk),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の順に、それぞれ最大×512ドット分のデータが記憶できるようになっている。
図4(B)は、マゼンタ(M)のドットを記録する記録データが存在しない場合を示し、この場合には、黒(Bk),シアン(C)に続き、イエロー(Y)の記録データがつめて格納されており、このブロックのメモリ容量は、×512×3ドット分に縮小されている。
尚、この場合、各色毎に記録データの有無を示すブロック色情報は、図4(A)では、全ての色データが存在するため、Bk,C,M,Y=(1111)(4ビット)となっているのに対し、図4(B)の例では、マゼンタの記録データが存在しないため、ブロック色情報はBk,C,M,Y=(1101)(4ビット)となっている。
これによって、記録データを詰めてプリントバッファ420に格納できるため、プリントバッファ420における各ブロックの使用領域を節約できる。
更に、各色の記録データが存在している場合でも、×512ドットに亙って記録データが存在する可能性が低いため、図5に示すように、1ブロック内における各色の記録データをより細かく小ブロックに分け、各小ブロックごとに、ドットを記録する記録データの存在の有無を調べ、ドットを記録する記録データが存在しない小ブロックに該当するメモリエリアを詰めてプリントバッファ420に記憶する。これにより、より多くの有効な記録データをプリントバッファ420に記憶できるようにしている。
図5は、図4で示したBk,C,M,Yの各ブロックをさらに、16ドット単位に分けて小ブロック化し、各小ブロック毎に、ドットを記録する記録データの存在の有無を調べる例を説明する図である。
ここでは、各ブロックの各色の記録データを、縦方向(あるいはノズル列方向、副走査方向)に吐出口の数に対応した16ドット単位で、横方向は512ドットの幅に分割した8個(番号0〜7)の小ブロックに分割している。ブロックを分割する際の縦方向のサイズは、n3(n3は1以上の整数)ドット単位で設定可能であり、本実施の形態では、n3=16ドットとした。そして、各小ブロック単位で、ドットを記録する記録データの有無を判別し、その記録データが存在しない小ブロックに対してはメモリ領域を確保せず、ゼロフラグを立てて代用する。そして、その小ブロックの記録時には、ゼロフラグが存在した場合には、当該小ブロックをその小ブロックに対応する吐出口の記録データをヌルデータとすることにより、プリントバッファ420の使用するメモリ容量を抑えて記録を行っている。
図5の例では、番号が2乃至4の小ブロックだけにしか記録データが存在しないので、残りの小ブロックの記憶エリアはプリントバッファ420内に確保されず、番号が2乃至4の小ブロックだけが確保される。これにより、プリントバッファ420の使用するメモリ容量が節約できる。尚、図5において、縦方向は吐出口の配列方向に対応しており、本実施の形態に係る記録ヘッド104の吐出口の数は個であるので、n3=16より8つの小ブロックに分割されることになる。この図5では、番号2乃至番号4の小ブロックに、ドットを記録する記録データが格納されており、これは記録ヘッド104の33番目乃至80番目の吐出口(ノズル)に対応している。
又、ここではシアンの小ブロック情報として、ドットを記録する記録データが存在している小ブロックに対応するビット位置にのみ「1」をセットし、その他の小ブロックに対応するビット位置に「0」をセットした小ブロック情報がRAM403に記憶される。図5の例では、8つの小ブロックに分割しているので、小ブロック情報は、各色ブロック毎に8ビットの情報としてRAM403に記憶される。尚、この小ブロック情報は、ドットを記録する記録データが存在している小ブロックの開始番号と終了番号(図5の例では番号2と4)を設定するようにしても良い。
このようにして、記憶する記録データの量を節約することにより、プリントバッファ420に記憶するブロックデータの量を減少させることができ、これにより、メモリ容量が制限されているプリントバッファ420(本実施の形態では160kB)に格納できるブロックの数を増やすことができる。
図6(A),(B)は、このようなプリントバッファ420における記録データの管理を説明する図である。尚、この図6(A)のプリントバッファ420及び図6(B)の管理テーブルは前述のRAM403に設けられている。
図6(A)は、160kバイトのプリントバッファ420に、それぞれが最大32kバイトのブロック(ブロック1〜5)を記憶した状態を示す図である。
しかし、前述したように各ブロックのサイズは、そのブロックの各色の記録データの量に応じて変化するため、図6(B)に示すように、各ブロック毎に、そのブロックのプリントバッファ420内における先頭アドレス及び最終アドレス、各色毎の記録データの有無を示すブロック色情報(4ビット)、及び各色毎の小ブロックにおける記録データ有無を示す小ブロック情報(8ビット)が記憶されている。図6(B)ではブロック1の場合を示しているが、他のブロックに関しても同様である。
上述したプリントバッファ420の構成においては、記録を行う際、ホスト装置500から送信される一主走査分の記録データをプリントバッファ420に格納できないため、記録データの一部が確定した時点で記録ヘッド104の主走査を開始し、記録が終了したブロックを次の記録データを記憶するためのブロックとして使用する。
具体的には、図7乃至図9のフローチャートを参照して、以下に動作を詳しく説明する。
図7は、本実施の形態に係るインクジェット記録装置100におけるデータ受信及び記録動作を説明するフローチャートで、この処理を実行するプログラムはROM411に記憶されている。
まず、ステップS1で、ホスト装置500より記録データを受信するとステップS2に進み、その受信した記録データを受信バッファ401に格納する。この処理は、受信バッファ制御部が行う。尚、ここでのホスト装置500によるデータ生成処理については、図8のフローチャートを参照して詳しく後述する。
そしてステップS3に進み、受信バッファ401に記憶された記録データをブロック単位でプリントバッファ420に格納する。この記録データのプリントバッファへの格納は、プリントバッファ制御部が行う。
そしてステップS4に進み、所定の数(この実施の形態では「5」)のブロックの記録データがプリントバッファ420に格納されたか、或いはプリントバッファ420に、これ以上、ブロックデータが記憶できなくなったかを調べ、そうでなければステップS1に戻り、ホスト装置500からの記録データの受信処理を実行する。こうしてステップS4の条件を満足するとステップS5に進み、キャリッジモータの回転駆動を開始してキャリッジ101(記録ヘッド104)の走査を開始する。つまり、プリントバッファ制御部が、記録動作(キャリッジによる走査記録)を制御する制御部に走査開始の指示を出すのである。
次にステップS6に進み、プリントバッファ420に記憶されている1ブロック分の記録データのプリンタ処理を実行する。この1ブロックのプリント処理は図9のフローチャートを参照して詳しく後述する。こうして1ブロック分の記録データの印刷が終了するとステップS7に進み、記録ヘッド104の一走査による記録が終了したかをみる。一走査分の記録が終了していない場合はステップS8に進み、プリントバッファ420に既に一走査分の残りの記録データが格納されているかどうかをみる。格納されていれば、この一走査において、これ以上プリントバッファ420に記録データを格納する必要が無いためステップS6に戻って前述の処理を実行する。
一方、プリントバッファ420に一走査分記録データのうち残りの記録データが記憶されていない場合はステップS9に進み、記録済みのブロックの記録データが記憶されていたエリアを解放し、その解放したエリアに後続のブロックの記録データを格納する。
尚、この際、その解放されたメモリエリアの容量よりも後続のブロックの記録データの容量の方が大きくて、そのブロックの記録データ格納できない場合は、更に次のブロックの記録が終了するのを待って、その後続のブロックの記録データが記憶できるだけの空エリアが確保された時点で、そのブロックの記録データをプリントバッファ420に格納する。そして、このステップS9の処理が終了するとステップS6に戻り、次のブロックの記録データに基づいて1ブロック分の記録データの記録を行う。
こうしてステップS7で、記録ヘッド104による一走査分の記録が終了するとステップS10に進み、キャリッジ101(記録ヘッド104)の走査を停止させて次にステップS11に進み、その一走査で記録した画像の幅(副走査方向の長さ)分だけ記録媒体を副走査方向に搬送する。
尚、ステップS5以降で記録処理が開始された後でも、ホスト装置500からの記録データの受信処理が実行されており、その受信処理で受信バッファ401に格納された記録データが、ステップS9でプリントバッファ420に格納されることになる。
図8は、本実施の形態に係るホスト装置500において、記録すべき元のデータから一走査ごとにブロック単位の記録データを生成する処理を示すフローチャートである。
まずステップS81で、記録すべき元のデータから一走査で記録する分の記録データを読み出し、主走査方向に幅512ドットごとにブロック化する。この時、記録データの単1位は、ノズル列方向に対応したデータである。従って、記録装置において、記録データのラスタ形式のデータをノズル列方向に並べ変える処理(HV変換)は行わなくても構わない。
そして、ステップS82に進み、ブロック毎に、Bk,C,M,Yの各色の記録データの内、ドットを記録する記録データが存在しない色成分があるかどうかを調べ、その記録データが存在しない色成分のフラグを「0」に、それ以外の色成分のフラグを「1」にしてブロック色情報をセットする(図4参照)。
次にステップS83に進み、ドットを記録する記録データが存在する色成分の記録データの内、16ノズル×512ドット単位の小ブロックに分割した各小ブロックに、ドットを記録する記録データが存在するかどうかを調べ、その記録データが全く存在しない小ブロックがあれば、その小ブロックに対応するフラグを「0」にセットし、それ以外の小ブロックに対応するフラグを「1」にセットして、小ブロック情報をセットする(図5参照)。
そしてステップS84に進み、小ブロック及び各色成分の記録データの内、ドットを記録する記録データが存在しないブロック又は小ブロックを詰めて(これらのメモリエリアを確保することなく)、記録装置100に転送する。その際、転送するブロックに対応したブロック色情報や小ブロック情報が付随して転送される。
そしてステップS85に進み、一走査の全てのデータをブロック単位の記録データとして生成し、記録装置100に転送したかどうかを判定し、一走査の全てのデータをブロックデータとして生成・転送していない場合はステップS81に戻り、次のブロックの記録データについて同様に処理を続ける。
図9は、図7のステップS6のプリントバッファ420に記憶されている記録データに基づく1ブロック分の記録処理を示すフローチャートである。
まずステップS61で、1ブロック分の4色の記録データをプリントバッファ420から読み出し、RAM403に記憶されている図6(B)に示すテーブルを参照してステップS62で、ブロック色情報が「0」である色情報があるかどうかをみる。あればステップS63に進み、該当する色ブロックの記録データを全て「0(ヌル)」にした記録データを生成してステップS64に進む。
一方ステップS62で、ブロック色情報が「0」である色情報がない時はステップS64に進み、小ブロック情報が「0」である色情報があるかどうかを調べる。あればステップS65に進み、該当する色ブロックのその小ブロックに対応する記録データを全て「0」(ヌル)にした記録データを生成してステップS66に進む。一方ステップS64で、ブロック色情報が「0」である色情報がない時はステップS66に進み、1ブロック分の4色のイメージデータをバッファ(RAM403)に格納する。
そしてステップS67に進み、次の記録タイミングで記録するデータを記録ヘッド104に転送し、ステップS68で記録ヘッド104が記録位置に到達したかを調べ、記録位置に到達するとステップS69に進み、記録ヘッド104を駆動して記録を行う。そしてステップS70で、1ブロック分に相当する512ドット分の記録ヘッド104による走査或いは記録が行われたか、即ち、1ブロック分の記録が終了したかをを調べ、終了していなければステップS67に戻り、次の記録タイミングで記録すべき記録データを記録ヘッド104に転送する。
図10は、前述した動作に伴うプリントバッファ420のデータ及び記録媒体105への記録を説明する図である。
図10において、本実施の形態では、プリントバッファ420に所定の数(例えば5個とする)のブロック分の記録データが格納された時点で記録ヘッド104の主走査を開始する。そして110で、最初のブロック1に相当する512ドット分記録ヘッドが走査してブロック1に相当する記録を終了すると、プリントバッファ420における、そのブロック1が記憶されていたメモリエリアにブロック6の記録データを記憶する。続いて111で示すように、次の512ドット分記録ヘッドが走査してブロック2の記録が終了すると、そのブロック2のメモリエリアにブロック7の記録データを格納する。以下、順次、記録済みのブロックのメモリエリアを再利用しながら、最終のブロック10の記録データの記録を終了すると、その記録ヘッド104の主走査を終了する。
尚、こうして記録ヘッド104の主走査が終了した後、次の主走査は記録ヘッド104を前回とは逆の方向に走査させて記録を行うようにしてもよく、或いは記録ヘッド104をホーム位置に戻して、前回と同じ方向に記録ヘッド104を走査させて記録を行うようにしてもよい。
このように、記録ヘッドの一主走査中において、記録済みのブロックの記録データを記憶していたメモリエリアを解放して、受信した次のブロックの記録データを、そのメモリエリアに記憶するようにすると、次のブロックの記録データの受信が当該ブロックの記録に間に合わない場合が起こり得る。即ち、記録ヘッド104が、そのブロックの記録位置にまで走査してきているにも拘わらず、そのブロックに対応するエリアを記録できない事態が発生する可能性がある。
この場合は、受信が間に合わないブロックの直前までのブロックの記録データに基づく記録を完了させて、一旦、記録ヘッドの走査を終了させる。そして、記録ヘッドを停止させている間に、記録に間に合わなかったブロックを含むそれ以降の記録データを受信し、所定量以上のブロックの記録データの受信が完了した後、再度、記録ヘッドの主走査を開始して、その受信が間に合わなかったブロック以降の記録データに基づく記録を行うことにより、その一主走査による記録を完了させる(このような記録を「再スキャン記録」と呼ぶ)。
[実施の形態1]
次に実施の形態1を説明する。先に説明した実施の形態に係るインクジェット記録装置100における記録ヘッド104(キャリッジ101)の一主走査による記録走査を開始する走査開始タイミングについて説明する。尚、インクジェット記録装置100の構成は前述の実施の形態に係る記録装置100の構成と共通しているため、その説明を省略する。
次に実施の形態1を説明する。先に説明した実施の形態に係るインクジェット記録装置100における記録ヘッド104(キャリッジ101)の一主走査による記録走査を開始する走査開始タイミングについて説明する。尚、インクジェット記録装置100の構成は前述の実施の形態に係る記録装置100の構成と共通しているため、その説明を省略する。
共通の実施の形態では、プリントバッファ420に所定数(5個)のブロック分の記録データが格納された時点でキャリッジ(記録ヘッド104)の主走査を開始して記録を行っていた。
これに対して本実施の形態1では、記録ヘッドの走査を開始するタイミング、即ち、記録ヘッド104の走査開始を決定するための、プリントバッファ420に記憶されるブロック数Nを、記録データを受信する再使用するインターフェースの種類に基づいて切り替える。ここで、本実施例の記録装置は、インターフェースを複数有し、自動もしくは手動で使用するインターフェースを選択できる構成となっている。
もしくは、記録装置はインターフェーススロットを有し、差し替え可能な複数種のインターフェースモジュールから使用したいものをインターフェーススロットにセットして使用する構成でもよい。
インターフェースには、セントロニクスインターフェース、USB1.1、USB2.0、IrDA等が有り、インターフェースの種類によって、データの転送速度が異なっている。
そこで、本実施の形態1では、記録装置100は、記録データの受信を行うインターフェースが「USB2.0」である場合は、プリントバッファ420に3ブロック分の記録データを格納した時点で記録ヘッド104の走査を開始して記録を行う。
また、「セントロニクスインターフェース」の場合は、プリントバッファ420に5ブロック分の記録データが格納された時点で記録ヘッド104の走査を開始して記録を行う。このように、インターフェースによるデータの転送速度を考慮に入れて、プリントバッファ420への記録データの格納が間に合うように、記録走査を開始するブロック数Nが決定されればよい。
図11は、本発明の実施の形態1に係る処理を示すフローチャートで、ここでは、図7のフローチャートのステップS4に代えて、ステップS111〜S114を実行する。尚、この処理を実行するプログラムはROM411に記憶されている。
前述の図7のステップS1乃至S3で、ホスト装置500から記録データをブロック単位に受信してプリントバッファ420に記憶するとステップS111に進み、現在記録データの受信のために使用してインターフェースが「USB2.0」か「セントロニクスインターフェース」かをみる。「セントロニクスインターフェース」の場合はステップS112に進み、記録走査を開始するブロック数Nを「5」に設定する。
一方、ステップS111で、インターフェースが「USB2.0」であればステップS113に進み、記録走査を開始するブロック数Nを「3」に設定する。こうしてステップS112,S113のいずれかで、ブロック数Nの値が設定されるとステップS114に進み、その設定されたNブロック分の記録データの受信が完了してプリントバッファ420に記録データが格納されているかどうかを判定する。記録データが格納されていれば、図7のステップS5に進み、キャリッジモータの回転駆動を開始して記録ヘッド104の走査を開始する。又、そうでない時はステップS1(図7)に戻り、次のブロックの記録データを受信する。
このように本実施の形態によれば、使用しているインターフェース情報に応じて、記録ヘッド104の走査開始タイミング、即ち、記録開始タイミングを決定することにより、データの転送速度が高速であるインターフェースの場合は時間の遅れを少なくして記録を開始でき、結果的に記録時間を短縮できる。
また、インターフェースとしては、USB2.0やセントロニクスインターフェースのほかに、USB1.1やIrDA等があり、それらについても、データの転送速度を考慮し、最適な記録走査開始のブロック数を設定すればよい。
[実施の形態2]
上記実施の形態では、記録ヘッドの走査開始タイミング、即ち、走査を開始するときのブロック数を、現在使用しているインターフェースの種類に応じて、記録装置100における判定処理により決定していた。これに対して本実施の形態2では、上述のようにブロック数Nを記録装置100において決定するのではなく、ブロック単位の記録データを生成するホスト装置500における判定処理で決定し、走査を開始させるブロックデータの送信に付随して、走査開始要求コマンドを記録装置100に送信する。
上記実施の形態では、記録ヘッドの走査開始タイミング、即ち、走査を開始するときのブロック数を、現在使用しているインターフェースの種類に応じて、記録装置100における判定処理により決定していた。これに対して本実施の形態2では、上述のようにブロック数Nを記録装置100において決定するのではなく、ブロック単位の記録データを生成するホスト装置500における判定処理で決定し、走査を開始させるブロックデータの送信に付随して、走査開始要求コマンドを記録装置100に送信する。
この実施の形態においても、共通の実施の形態と異なる点について説明する。記録装置は一走査の記録データをブロック単位でプリントバッファ420に格納し、ホスト装置500から走査開始要求コマンドを受信したタイミングで、記録ヘッド104の走査を開始する。
図12は、本発明の実施の形態2に係る処理を示すフローチャートで、ホスト装置500においてブロック単位の記録データを生成する処理を示す図8のフローチャートのステップS84とステップS85の間に、ステップS121〜S123を追加して実行する。
前述の図8のステップS81乃至S84で、ブロック単位で記録データを生成し記録装置100に転送すると、ステップS121に進み、そのブロックのタイミングで記録装置100が記録ヘッド104の走査を開始してよいか判定する。
ここで、この判定処理は、共通の実施の形態や実施の形態1において記録装置100の判定処理と同様に、所定ブロック数による判定や、記録データの送信に用いているインターフェース400の種類による判定、もしくは、ホスト装置500のデータ処理能力(例えばCPU性能)による判定により行う。
ここで、インターフェースによる判定処理は、上述した実施の形態2で説明したものと同様に、現在使用しているインターフェースが「USB2.0」である場合、走査開始ブロック=3ブロックとし、また、インターフェースが「セントロニクスインターフェース」である場合、走査開始ブロック=5ブロックとする。
また、ホスト装置のデータ処理能力による判定処理は、例えば、ホスト装置のCPUが「1GHz以上」である場合、走査開始ブロック=4ブロックとし、また、ホスト装置のCPUが「1GHz未満」である場合、走査開始ブロック=5ブロックとする。これは、CPUの能力により、記録データの生成時間が異なるためで、CPUの能力が高いほど走査開始ブロックの数を小さくできる。
従って、例えば、インターフェースが「セントロニクスインターフェース」であっても、ホスト装置のCPUが「1GHz以上」であれば、走査開始ブロック=4ブロックとすることができる。
そしてステップS122に進み、ステップS121の判定処理により、走査開始ブロックであると判定された場合は、ステップ123に進む。走査開始要求コマンドの一例として、「Esc」、 「()、「z」、「S」で構成されており、このコマンドを記録装置100に転送し、ステップS85に進む。ステップS121の判定処理により、走査開始ブロックではないと判定された場合は、そのままステップS85に進む。なお、この走査開始要求コマンドの判定処理は、受信バッファに格納されているデータを処理する受信バッファ制御部が行う。これにより、走査開始要求コマンドの受信して、短時間のうちに走査記録を開始することができる。
そしてステップS85に進み、一走査の全てのデータをブロック単位の記録データとして生成し、記録装置100に転送したかどうかを判定し、一走査の全てのデータをブロックデータとして生成・転送していない場合はステップS81に戻り、次のブロックの記録データについて同様に処理を続ける。
なお、図7のステップS4の「所定ブロック数の判定処理」を「走査開始要求コマンドの受信判定処理」に置き換えてやればよい。
すなわち、前述の図7のステップS1乃至S3で、ホスト装置500から記録データをブロック単位に受信してプリントバッファ420に記憶する。そして、図7のS4において、ホスト装置500から「走査開始要求コマンド」を受信したかを判定する。
「走査開始要求コマンド」を受信すれば、ステップS5に進み、キャリッジモータの回転駆動を開始してキャリッジ101(記録ヘッド104)の走査を開始する。又、そうでない時はステップS1に戻り、次のブロックの記録データを受信する。
このように本実施の形態2によれば、記録ヘッドの各走査について、その走査開始タイミングをホスト装置100において決定することができる。
[実施の形態3]
上記実施の形態2では、ホスト装置500において、走査を開始させるブロックデータの送信に付随して、走査開始要求コマンドを記録装置100に送信し、記録装置100はホスト装置500から走査開始要求コマンドを受信したタイミングで、記録ヘッド104の走査を開始していた。
上記実施の形態2では、ホスト装置500において、走査を開始させるブロックデータの送信に付随して、走査開始要求コマンドを記録装置100に送信し、記録装置100はホスト装置500から走査開始要求コマンドを受信したタイミングで、記録ヘッド104の走査を開始していた。
これに対して本実施の形態3では、ホスト装置500は、走査開始要求コマンドを記録装置に送信するのではなく、ホスト装置500は、インターフェースの種類、もしくは、データ処理能力より、走査を開始するブロック数Nを判定し、「ブロック数N」を記録装置100に送信する。記録装置は一走査の記録データをブロック単位でプリントバッファ420に格納し、ホスト装置500から受信した「ブロック数N」のブロックを受信したタイミングで、記録ヘッド104の走査を開始する。なお、この実施の形態においても、共通の実施の形態と異なる点について説明する。
図13は、本発明の実施の形態3に係る処理を示すフローチャートで、ホスト装置500においてブロック単位の記録データを生成する処理を示す図8のフローチャートのステップS81に先んじて、ステップS131〜S132を追加して実行する。
ホスト装置は一走査のデータ生成・送信処理に先んじて、ステップS131に進み、記録装置100が記録ヘッド104の走査を開始するブロック数の判定処理を行う。ここで、この判定処理は、上記実施の形態2における判定処理と同様に、所定ブロック数による判定や、記録データの送信に用いているインターフェース400の種類による判定、もしくは、ホスト装置500のデータ処理能力(例えばCPU性能)による判定により行う。
ここで、インターフェースの判定処理、ホスト装置のデータ処理能力の判定についてはは、上述した実施の形態2で説明したものと同様であるので省略する。
そしてステップS132に進み、ステップS151の判定処理により、走査を開始するブロック数を記録装置100に送信し、ステップS81に進む。
そして前述の図8のステップS81以降の処理を行い、ブロック単位で記録データを生成し記録装置100に転送する。
また、記録装置100においては、図7のステップS4の「所定ブロック数の判定処理」において、ホスト装置より受信した「走査開始ブロック数」を用い、「走査開始ブロック数」のブロックを受信していればステップS5に進み、キャリッジモータの回転駆動を開始してキャリッジ101(記録ヘッド104)の走査を開始する。又、そうでない時はステップS1に戻り、次のブロックの記録データを受信する。
このように本実施の形態3によれば、記録ヘッドの走査開始タイミング、即ち、走査を開始するときのブロック数を、ホスト装置100において決定することができる。
[その他の実施の形態]
以上説明したように本実施の形態によれば、一主走査で記録する記録データの全てを記憶できるメモリ量より少ない容量とし、インターフェースやホスト装置の記録システムの能力に応じて、記録走査の開始タイミング(記録データの格納するブロック数)を変更する制御を行なうことで、低コストでかつスループットの高い記録装置、記録システムを実現できる。
以上説明したように本実施の形態によれば、一主走査で記録する記録データの全てを記憶できるメモリ量より少ない容量とし、インターフェースやホスト装置の記録システムの能力に応じて、記録走査の開始タイミング(記録データの格納するブロック数)を変更する制御を行なうことで、低コストでかつスループットの高い記録装置、記録システムを実現できる。
なお、ホスト装置における走査開始ブロック数の判定処理は、一主走査毎に行なうものではなく、1ページごとや1印刷ジョブごとに行っても良い。
また、第2の実施の形態において、データ処理能力に応じたブロック数分(例えば4ブロック目)のデータを送った後、走査開始要求コマンドの送信するまでの時間を、インターフェースの種類に応じて変更しても構わない。
Claims (5)
- ホスト装置からインターフェースを介して記録データを入力し、記録ヘッドを走査させて記録媒体に記録を行なう記録装置であって、
前記記録ヘッドの一回の走査記録にて記録する記録データの量よりも少ない量の格納領域を有する記憶手段と、
前記記録データを複数のブロック単位で前記記憶手段に格納する記憶制御手段と、
前記インターフェースの種類を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に応じて、前記記録ヘッドの走査の開始タイミングを変更する走査制御手段と、
前記記憶手段に格納されている前記記録データに応じて前記記録ヘッドを駆動するヘッド駆動手段とを有することを特徴とする記録装置。 - 前記記憶制御手段は、所定のブロック数に前記記録データが格納されると、前記走査制御手段に走査開始を指示することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 記録ヘッドを走査させて記録媒体に画像を記録する記録装置と前記記録装置にインターフェースを介して記録データを送るホスト装置とを有する記録システムであって、
前記ホスト装置は、
前記記録ヘッドの一回の走査記録にて記録する記録データを主走査方向及び副走査方向に分割したブロック単位で生成する記録データ生成手段を有し、
前記記録装置は、
前記記録ヘッドの一回の走査記録にて記録する記録データの量よりも少ない量の格納領域を有する記憶手段と、
前記記録データを前記ブロック単位で格納する記憶制御手段と、
前記インターフェースの種類を判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に応じて、前記記録ヘッドの走査の開始タイミングを変更する走査制御手段と、
前記記憶手段に格納されている前記記録データに応じて前記記録ヘッドを駆動するヘッド駆動手段と、
を有することを特徴とする記録システム。 - 記録ヘッドを走査させて記録媒体に画像を記録する記録装置と前記記録装置にインターフェースを介して記録データを送るホスト装置とを有する記録システムであって、
前記ホスト装置は、
前記記録ヘッドの一回の走査記録にて記録する記録データを主走査方向及び副走査方向に分割したブロック単位で生成する記録データ生成手段と、
前記記録装置に対して予め定められた数のブロックの記録データを送信すると、走査開始要求を前記記録装置に出力する出力手段とを有し、
前記記録装置は、
前記記録ヘッドの一回の走査記録にて記録する記録データの量よりも少ない量の格納領域を有する記憶手段と、
前記記録データを前記ブロック単位で格納する記憶制御手段と、
前記走査開始要求を受けて、前記記録ヘッドの走査の開始を行なう走査制御手段と、
前記記憶手段に格納されている前記記録データに応じて前記記録ヘッドを駆動するヘッド駆動手段と、
を有することを特徴とする記録システム。 - 記録ヘッドを走査させて記録媒体に画像を記録する記録装置と前記記録装置にインターフェースを介して記録データを供給するホスト装置とを有する記録システムであって、
前記ホスト装置は、
前記記録ヘッドの一回の走査記録にて記録する記録データを主走査方向及び副走査方向に分割したブロックの単位で生成する記録データ生成手段と、
前記ホスト装置に関するデータ処理能力を判定する判定手段と、
前記データ処理能力に関する情報を前記記録装置に通知する通知手段とを有し、
前記記録装置は、
前記記録ヘッドの一回の走査記録にて記録する記録データの量よりも少ない量の格納領域を有する記憶手段と、
前記ホスト装置より受信した記録データを前記ブロック単位で前記記憶手段に格納する記憶制御手段と、
前記データ処理能力に関する情報に応じて、前記記録ヘッドの走査の開始タイミングを変更する走査制御手段と、
前記記憶手段に格納されている前記記録データに応じて前記記録ヘッドを駆動するヘッド駆動手段と、
を有することを特徴とする記録システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004013090A JP2005205667A (ja) | 2004-01-21 | 2004-01-21 | 記録装置及び記録システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004013090A JP2005205667A (ja) | 2004-01-21 | 2004-01-21 | 記録装置及び記録システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005205667A true JP2005205667A (ja) | 2005-08-04 |
Family
ID=34899281
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004013090A Withdrawn JP2005205667A (ja) | 2004-01-21 | 2004-01-21 | 記録装置及び記録システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005205667A (ja) |
-
2004
- 2004-01-21 JP JP2004013090A patent/JP2005205667A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4953905B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム | |
JP4497807B2 (ja) | 記録装置および該装置の制御方法 | |
US6857718B2 (en) | Printing apparatus, information processing apparatus, control method for them, and program | |
US7080892B2 (en) | Printing apparatus, information processing apparatus, control method for them, and program | |
JP4665792B2 (ja) | 印刷システム及び印刷方法 | |
JP4018433B2 (ja) | 記録装置 | |
JP4401618B2 (ja) | 記録装置、及び、バッファ管理方法 | |
JP3720773B2 (ja) | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 | |
JP5997461B2 (ja) | 記録装置 | |
JP2003305855A (ja) | 記録システム、プリンタドライバ、及び記録方法 | |
US6957879B2 (en) | Printing apparatus, information processing apparatus, control method for them, and program | |
JP2005205667A (ja) | 記録装置及び記録システム | |
JP2010000705A (ja) | インクジェット記録装置および記録ヘッドの温度制御方法 | |
JP2006102987A (ja) | 印刷システム、印刷データ生成用プログラム及び記憶媒体 | |
JP4313981B2 (ja) | 記録装置及び当該記録装置の記録制御方法 | |
JP2007140959A (ja) | プリンタシステム | |
JP2003305901A (ja) | 記録装置及び記録制御方法並びに記録システム | |
JP2005053191A (ja) | 記録システム及び記録装置の走査開始タイミング制御方法 | |
JP2006103094A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP3517570B2 (ja) | 記録装置及び記録制御方法 | |
JP2006212867A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2005056342A (ja) | 記録システム、プリンタドライバ及び記録データ生成方法 | |
JP2007076239A (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP2001001599A (ja) | プリント装置、情報処理装置および情報処理システム | |
JP2004001460A (ja) | 記録装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20070403 |