JP2005205001A - 脚振り出し補助機構、これを備えた移動補助器、およびサドル付き移動補助器 - Google Patents

脚振り出し補助機構、これを備えた移動補助器、およびサドル付き移動補助器 Download PDF

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Abstract

【課題】 歩行訓練装置全体を小型・軽量化するとともに立位姿勢での足裏への刺激のある歩行訓練を実現し、広い範囲で安全に歩行訓練を行うことができるようにする。
【解決手段】 少なくとも、訓練者1の右股関節を屈曲させる右股関節屈曲機構3Rと、右股関節屈曲機構3Rと同期させて訓練者1の右足を引き上げる右足引き上げ機構4Rと、右股関節屈曲機構3Rと右足引き上げ機構4Rとを協調動作させる協調動作制御部5と、歩行パターンを格納するメモリと、を備えるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、下肢機能低下を矯正し、筋・骨格系の機能を改善し、健康状態を維持・改善する目的で関節可動域訓練・筋力増強訓練・持続力増強訓練・協調性訓練・神経筋再教育を行う医学的リハビリテーションにおける運動療法を実施するための肢体駆動装置、あるいは整形外科における関節軟部組織修復と関節可動域維持・拡大を目的とする関節他動運動を実施するための肢体駆動装置、あるいは体力向上など健康増進のための訓練を目的とする肢体駆動装置に関するもので、特にその脚振り出し補助機構、これを備えた移動補助器、およびサドル付き移動補助器に関する。
従来の歩行訓練装置は、寝た状態(臥位)での歩行運動に促した訓練を行わせている(例えば、特許文献1参照)。
図6は、従来の歩行訓練装置(特許文献1)の全体図である。図において、100は駆動装置、101はベース、102は基部、103は駆動軸、104は駆動軸、105は駆動軸、106はリンク、107はリンク、108は力センサ、109は把持部、111は仮想床面生成部、112は軌道教示部、113は負荷情報変換部、114は肢体駆動部、115は仮想重力設定部、T1は軌道指令、f1は仮想床面である。以上の構成において、駆動装置100は、それを制御する図示しない制御装置を備え、アームと基部102から成り臥位状態の患者の下肢に歩行運動をさせる。アームは駆動軸103、104、105と、リンク106、107、力センサ108、把持部109を備え人の下腿を保持して運動させることができ、基部102は回転位置、回転速度、回転加速度の何れかを検出する回転センサを内蔵したアーム駆動用のモータを備える。制御装置(不図示)では、仮想床面生成部111が患者の歩行運動に適した仮想床面に対応して位置指令を生成すると、軌道教示部112がアーム駆動用モータ内蔵の回転センサの情報を元に軌道指令T1を生成する。この指令と仮想重量設定値、検出した負荷をもとに、仮想床面flに対する仮想床反力と遊脚時の仮想重量を生成する。
また、腰部を吊り上げて他動運動を歩行訓練者に課しているものもある(例えば、特許文献2参照)。
図7は、従来の歩行訓練装置(特許文献2)の全体図である。図において、201はフレーム、202は駆動体、203はレール、204は訓練者抱持器、205は手摺り部、206は訓練者、207は足載せ台、208はベース部、209はサポーターである。以上の構成において、訓練者206を吊支する訓練者抱持器204を有するフレーム201と、サポーター209を有する訓練者抱持器204の下部で両足を載置して交互に前後往復動する左右一対の足載せ台207と、足載せ台207の前側で所定の高さに支架された手摺り部205と、足載せ台207を前後往復駆動するとともに、足載せ台207の後部を所定角度内で上下動させるベース部208とからなる。
以上の構成により、他動運動を歩行訓練者に課すことにより低下せる歩行機能を回復せしめ、介護者不要で歩行訓練が可能になり、介護者不要の経済性を図って効率の良いリハビリテーションを行うことができるとともに、訓練の安全が確保される。
このように、従来の歩行訓練装置は、臥位姿勢または吊り下げ式の立位姿勢にて訓練者に歩行訓練を行わせているのである。
特開2000−102576号公報(第2−5頁、図1) 特開2000−229108号公報(第2−4頁、図1)
ところが、従来の第1歩行訓練装置(例えば特許文献1参照)は、臥位姿勢での歩行訓練を行わせる機構となっていて立位での歩行訓練をすることができないので、足裏への刺激が不十分であるという問題があった。
また、従来の第2歩行訓練装置(例えば特許文献2参照)は、吊り下げ式の立位姿勢で歩行訓練を行うため装置全体が大きくなり、歩行訓練を行うことのできる場所が限定されるというような問題もあった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、歩行訓練装置全体を小型・軽量化するとともに立位姿勢での足裏への刺激のある歩行訓練を実現し、広い範囲で安全に歩行訓練を行うことができる脚振り出し補助機構、これを備えた移動補助器、およびサドル付き移動補助器を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1記載の脚振り出し補助機構の発明は、訓練者の股関節を屈曲させる股関節屈曲機構と、前記股関節屈曲機構と同期させて前記訓練者の足を引き上げる足引き上げ機構と、前記股関節屈曲機構と前記足引き上げ機構を協調動作させる協調動作制御部と、歩行パターンを格納するメモリと、を備え、前記股関節屈曲機構が訓練者の股関節の伸展角度を検出することによって前記協調動作制御部が前記メモリ内の歩行パターンに基づいて前記股関節屈曲機構と前記足引き上げ機構とを駆動させて前記訓練者の股・膝関節を協調動作させることを特徴とする。
請求項2記載の発明は請求項1記載の脚振り出し補助機構において、前記股関節屈曲機構が、膝押し出しモータと、前記膝押し出しモータの高さを前記訓練者の股関節回転中心の高さと合わせる股関節位置合わせ機構と、前記訓練者の膝を後方から押し出す膝押し出しパッドと、前記膝押し出しパッドを先端に備えた前記膝押し出しモータによって前方へ回転される膝押し出しアームと、前記訓練者の膝の位置に前記膝押し出しパッドがあたるように前記膝押し出しアームの長さを調節する膝位置合わせ機構とを備えることを特徴とする。
請求項3記載の発明は請求項1又は2記載の脚振り出し補助機構において、前記足引き上げ機構が、前記訓練者の足関節の角度を調節するために前記訓練者の下腿部に装着する下腿スプリントと、前記下腿スプリントを前記股関節屈曲機構と同期させて足引き上げワイヤによって引き上げる足引き上げモータとを備えることを特徴とする。
請求項4記載の脚振り出し補助機構の発明は、請求項2記載の股関節屈曲機構を左右の股関節用に2個と、請求項3記載の足引き上げ機構を左右の足用に2個と、前記2個の股関節屈曲機構と前記2個の足引き上げ機構を協調動作させる協調動作制御部と、歩行パターンを格納するメモリと、を備え、前記股関節屈曲機構が訓練者の股関節の伸展角度を検出することによって前記協調動作制御部が前記メモリ内の歩行パターンに基づいて前記左右の股関節屈曲機構と前記左右の足引き上げ機構とを駆動させて前記訓練者の股・膝関節を協調動作させることを特徴とする。
請求項5記載の移動補助器の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載の脚振り出し補助機構と、該脚振り出し補助機構を支持する支持具と、該支持具の下部に取り付けられたキャスターと、を備えたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の移動補助器において、訓練者の上体および臀部を支持するサドルを備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の脚振り出し補助機構よると、簡単な機構により自力で立つことのできる訓練者の脚の振り出しを安全に行うことができるようになる。
また、請求項2に記載の脚振り出し補助機構によると、前記訓練者の大腿部が固定されることなく、歩行器での歩行訓練中に体格差に対応した安全な脚の振り出しができるようになる。
また、請求項3に記載の脚振り出し補助機構によると、歩行器での歩行訓練中に脚を振り出すタイミングで、足指が地面に引っかかることを回避することができるようになる。
また、請求項4に記載の発明によると、以上のような脚振り出し補助機構を左右に対で備えることで両足の歩行訓練を行うことができるようになる。
また、請求項5に記載の発明によると、以上の請求項1〜4に記載の脚振り出し補助機構をキャスター付き支持具に取り付けることで歩行器での歩行訓練ができるようになる。
また、請求項6に記載の発明によると、自力で立つことのできない訓練者であってもサドルに腰掛けることで、容易に歩行訓練ができるようになる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の脚振り出し補助機構の全体図である。図において、1は訓練者、2はサドル付き歩行器(移動補助器)、3Rは右股関節屈曲機構、4Rは右足引き上げ機構、5は協調動作制御部となっている。この他、図には見えない左股関節屈曲機構3Lおよび左足引き上げ機構4Lがある。
サドル付き歩行器2は右股関節屈曲機構3R、左股関節屈曲機構3L、右足引き上げ機構4R、左足引き上げ機構4L、協調動作制御部5の他に、これらを支持する支持具21と、支持具21の下部に設けられたキャスター22と、訓練者の上体および臀部を支持するサドル23とから構成されている。
そして、協調動作制御部5に別途備え付けのメモリに格納されている歩行パターンに基づいて協調動作制御部5は右股関節屈曲機構3Rと右足引き上げ機構4Rとを駆動させて訓練者の股・膝関節を協調動作させるものである。
図2は歩行パターンの1例を示す図である。
歩行周期の位相は、(1)踵接地、(2)足底接地、(3)立脚中期、(4)踵離地、(5)足尖離地、(6)遊脚初期、および(7)遊脚後期から構成され、各位相に応じて股関節、膝関節、足関節の屈曲・伸展運動が繰り返される。
(1)踵接地
・股関節は最大屈曲位となり以後伸展していく。
・膝関節はほぼ完全に伸展し、以後位相に応じた屈伸を行う。
・足関節は背屈位から底屈していく。
(2)足底接地
・股関節は伸展していく。
・膝関節は屈曲していく。
・足関節は底屈位(約10°)となる。
(3)立脚中期
・股関節は伸展していく。
・膝関節は立脚期での最大屈曲位(約20°)となる。
・足関節は背屈していく。
(4)踵離地
・股関節は最大伸展位(約10°)となる。
・膝関節は伸展から屈曲していく。
・足関節は最大底屈位(約10°)となり以後は底屈していく。
(5)足尖離地
・股関節は屈曲していく。
・膝関節は屈曲していく。
・足関節は最大底屈位(約20°)となる。
(6)遊脚初期
・股関節は加速しながら屈曲していく。
・膝関節は最大約60°まで屈曲していく。
・足関節は背屈していく。
(7)遊脚後期
・股関節は減速しながら屈曲していく。
・膝関節は伸展していく。
・足関節は背屈位を保つ。
以上の構成において、医師や理学療法士が訓練者1をサドル付き歩行器2に移乗させ、右足引き上げ機構4Rに訓練者1の右足が固定され、図では隠れている左足引き上げ機構4Lに訓練者1の左足が固定され、図示しない操作パネルにて訓練内容(訓練時間、繰り返し回数など)を設定する。
右股関節屈曲機構3Rが訓練者1の右股関節の伸展角度を検出することによって訓練者1の右股が歩行パターンのどの歩行周期位相のどの状態にあるかを判定し、右股関節屈曲機構3Rにより訓練者1の右膝が押し出されるようになる。
この後、図では隠れている左股関節屈曲機構3Lにより、歩行訓練パターンに基づいて同様に右膝から半周期遅れて訓練者1の左膝が押し出される。
また、右股関節屈曲機構3Rに同期して訓練者1の右爪先が上がるタイミングで右足引き上げ機構4Rが訓練者1の右足を引き上げ、左股関節屈曲機構3Lに同期して訓練者1の左爪先が上がるタイミングで図では隠れている左足引き上げ機構4Lが訓練者1の左足を引き上げる。
右足引き上げ機構4Rおよび左足引き上げ機構4Lによって引き上げられた訓練者1の足は、股関節屈曲機構3R,3Lによって検出される訓練者1の股関節角度に応じて引き上げるのを停止し、訓練者1の足の自重によって前方へ振り出される。
そして、訓練者1の踵が接地してからは、訓練者1の自力によって股関節屈曲機構3R、3Lと足引き上げ機構4R、4Lが後方へ押し戻される。これらの協調動作を協調動作制御部5が制御する。
このようになっているため、簡単な機構により、例えば、
1)踵離地後は、股関節屈曲機構3R,3Lにより訓練者の膝が押し出されるが、足引き上げ機構4R、4Lは作動しない。
2)足尖離地後は、股関節屈曲機構3R,3Lは引き続き訓練者の膝を押し出すと共に、足引き上げ機構4R、4Lが作動して訓練者の足を引き上げる。
3)遊脚初期は、股関節屈曲機構3R,3Lは引き続き訓練者の膝を押し出し、足引き上げ機構4R、4Lは解放されて、重力により訓練者の膝が伸展していく。
4)遊脚後期〜踵離地は、股関節屈曲機構3R,3Lと足引き上げ機構4R、4Lは共に訓練者の動作に追従する、
といった制御で、自力で立つことのできる訓練者1の脚の振り出しを安全に歩行訓練することができるようになる。
なお、サドル23を備えた歩行器2は、訓練者1が歩行訓練中に休憩を必要としない場合には、サドル23のない歩行器を用いても良く、膝を押し出すタイミングを検出する股関節角度は、左股関節屈曲機構を用いても良い。キャスター22は訓練者1のスムーズな歩行訓練を行わせるため必要な部品である。
本発明が特許文献1と異なる点は、立位での歩行訓練を可能とした点であり、特許文献2と異なる点は、従来の歩行器に本発明を備える機構とするため、装置全体が小型化される点である。
図3は、本発明の脚振り出し補助機構の実施例2を示す脚振り出し機構の股関節屈曲機構の構成図である。図において、1は訓練者、2はサドル付き歩行器、3Rは右股関節屈曲機構、6Rは右膝押し出しモータ、7Rは右股関節位置合わせ機構、8Rは右膝押し出しパッド、8Lは左膝押し出しパッド、9Rは右膝押し出しアーム、9Lは左膝押し出しアーム、10Rは右膝位置合わせ機構となっている。サドル付き歩行器2がこの他にこれらを支持する支持具21と、支持具21の下部に設けられたキャスター22と、訓練者の上体および臀部を支持するサドル23を備えていることは実施例1と同様である。
以上の構成において、訓練者1の体格に応じて、股関節位置合わせ機構7R、7Lにより膝押し出しモータ6R、6Lを訓練者1の股関節回転中心(大転子)の位置に合わせる。また、訓練者1の大転子位置を合わせた後に、膝押し出しアーム9R、9Lに備わっている膝位置合わせ機構10R、10Lにより膝押し出しパッド8R、8Lが訓練者1の膝の後に合うように位置調節を行う。
このようになっているため、大腿部を固定されることなく、歩行器での歩行訓練中に体格差に対応した安全な脚の振り出しができる。
なお、サドル付き歩行器2は、訓練者1が歩行訓練中に休憩を必要としない場合には、サドルのない歩行器を用いても良く、自力で立てない訓練者に対しては、膝押し出しパッドの他に、ベルトなどで膝押し出しアームに大腿を固定しても良い。
図4は、本発明の脚振り出し補助機構の実施例3を示す脚振り出し機構の足引き上げ機構の構成図である。図において、1は訓練者、2はサドル付き歩行器、3Rは右股関節屈曲機構、4Rは右足引き上げ機構、11Rは右下腿スプリント、11Lは左下腿スプリント、12Rは右足引き上げワイヤ、12Lは左足引き上げワイヤ、13Rは右足引き上げモータとなっている。サドル付き歩行器2はこの他に支持具21とキャスター22とサドル23を備えている。
以上の構成において、医師や理学療法士が訓練者1をサドル付き歩行器2に移乗させ、訓練者1の右下腿部を右下腿スプリント11Rに、左下腿部を左下腿スプリント11Lに固定する。右股関節屈曲機構3Rに同期して訓練者1の右爪先が上がるタイミングで右足引き上げモータ13Rが回転することで右足引き上げワイヤ12Rが巻き取られ、右足引き上げワイヤ12Rの先端に備わっている右下腿スプリント11Rが引き上げられることにより訓練者1の右足を引き上げる。また、左股関節屈曲機構3Lに同期して訓練者1の左爪先が上がるタイミングで図では隠れている左足引き上げモータ13Lが回転することで左足引き上げワイヤ12Lが巻き取られ、左足引き上げワイヤ12Lの先端に備わっている左下腿スプリント11Lが引き上げられることにより訓練者1の左足を引き上げる。足引き上げ機構4R、4Lによって引き上げられた訓練者1の足は、股関節屈曲機構3R、3Lによって検出される訓練者1の股関節角度に応じて引き上げるのを停止し、足引き上げモータ13R、13Lを解放することで訓練者1の足の自重によって前方へ振り出される。
このようになっているため、歩行器での歩行訓練中に脚を振り出すタイミングで、足指が地面に引っかかることを回避することができる。
なお、サドル付き歩行器2は、訓練者1が歩行訓練中に休憩を必要としない場合には、サドルのない歩行器を用いても良く、下腿スプリント11の足首部は、完全固定、片側方向への屈曲のみを可能、駆動機構付き、など訓練者1の状態に応じていずれを選択しても良い。
重力を利用して振り出される把持部とモータによって駆動される把持部を有するアームを協調動作させることによって、角度制限のある1つ以上の軸を有する連結された物体を安全に振り出すことができるので、連結部を有する剛体を安全に振り出す動作が必要な機構を単純にするという用途にも適応できる。
図5は、本発明に用いられる4個のサーボモータの駆動をする制御ブロック図である。
図において、マイクロコンピュータ70は、CPU(Central Processing Unit)701とROM(Read Only Memory)702とRAM(Random Access Memory)703とからなり、図1の協調動作制御部5の内部に設けられている。
ROM702には、歩行パターンや脚振り出し補助機構の制御プログラムや制御データや各種の脚振り出し制御の基礎となるデータが書き込まれている。
RAM703には、種々のワークメモリやカウンタなどが設けられており、脚振り出し制御動作中の作業エリアとして使用され、脚振り出し制御に関する各種データもここに記憶される。
制御部72は、サーボドライバ74に制御指令データを出力して、脚振り出し制御時の各サーボモータ76の駆動を制御する。
ドライバ74は受け取った制御指令データに従い、各サーボモータ76に対する通電量その他を制御し、サーボモータ76が制御指令に即した動作をするように制御する。
サーボモータ76は、図の上から例えば右膝押し出しモータ6R、左膝押し出しモータ6L、右足引き上げモータ13R、左足引き上げモータ13Lである。
サーボモータ76には、エンコーダ77(E1〜E4)が各サーボモータ76の出力軸に近接配置されており、これが回転数(回転速度)や回転角度を検出し、サーボモータ76の状態を制御フィードバックデータとしてサーボドライバ74を介して制御回路72に入力する。
制御フィードバックデータを受け取った制御部72は、その受け取ったデータをCPU701に送りCPU701の判断に基づいて次の制御指令データを生成し出力する。以後、上記処理を繰り返し実行することにより、サーボモータ76の回転駆動動作を制御することができる。なお、制御部72の中に別途CPUを置いてこのCPUに回転駆動動作の制御を委譲してもよい。
表示パネル78は、例えばタッチパネル方式の液晶表示画面から構成され、訓練者が表示画面上のスイッチ等を介して所定の指示や設定値を入力すると、制御部72に対応する信号が入力するようになっている。制御部72からの出力制御信号に応じて、所定の内容を表示画面に表示する。
以上のように、本発明の脚振り出し補助機構よると、簡単な機構により自力で立つことのできる訓練者の脚の振り出しを安全に行うことができるようになる。
また、前記訓練者の大腿部が固定されることなく、歩行器での歩行訓練中に体格差に対応した安全な脚の振り出しができるようになる。
さらに、歩行器での歩行訓練中に脚を振り出すタイミングで、足指が地面に引っかかることを回避することができるようになる。
また、このような脚振り出し補助機構を左右に対で備えることで両足の歩行訓練を行うことができるようになる。
そして、このような脚振り出し補助機構をキャスター付き支持具に取り付けることで歩行器での歩行訓練ができるようになち、さらにサドルを設けることで、自力で立つことのできない訓練者であってもサドルに腰掛けることで、容易に歩行訓練ができるようになる。
本発明の第1実施例を示す脚振り出し補助機構の全体図である。 歩行パターンの1例を示す図である。 本発明の第2実施例を示す脚振り出し補助機構の股関節屈曲機構の構成図である。 本発明の第3実施例を示す脚振り出し補助機構の足引き上げ機構の構成図である。 本発明に用いられる4個のサーボモータの駆動をする制御ブロック図である。 従来の歩行訓練装置(特許文献1)の全体図である。 従来の歩行訓練装置(特許文献2)の全体図である。
符号の説明
1 訓練者
2 サドル付き歩行器
21 支持具
22 キャスター
23 サドル
3R 右股関節屈曲機構
3L 左股関節屈曲機構
4R 右足引き上げ機構
4L 左足引き上げ機構
5 協調動作制御部
6R 右膝押し出しモータ
6L 左膝押し出しモータ
7R 右股関節位置合わせ機構
7L 左股関節位置合わせ機構
8R 右膝押し出しパッド
8L 左膝押し出しパッド
9R 右膝押し出しアーム
9L 左膝押し出しアーム
10R 右膝位置合わせ機構
10L 左膝位置合わせ機構
11R 右下腿スプリント
11L 左下腿スプリント
12R 右足引き上げワイヤ
12L 左足引き上げワイヤ
13R 右足引き上げモータ
13L 左足引き上げモータ
70 マイクロコンピュータ
701 CPU
702 ROM(メモリ)
703 RAM(メモリ)
72 制御部
74 ドライバ
76 サーボモータ
77 エンコーダ
78 表示パネル
100 駆動装置
101 ベース
102 基部
103 駆動軸
104 駆動軸
105 駆動軸
106 リンク
107 リンク
108 力センサ
109 把持部
111 仮想床面生成部
112 軌道教示部
113 負荷情報変換部
114 肢体駆動部
115 仮想重力設定部
140 肢体
FF 仮想進行方向
f1 仮想床面
F 力信号
S1 運動指令
T1 軌道指令
Ts トルク指令
Ps 位置指令
V1 運動情報
V2 運動情報
vF 仮想足自重、仮想床反力
201 フレーム
202 駆動体
203 レール
204 訓練者抱持器
205 手摺り部
206 訓練者
207 足載せ台
208 ベース部

Claims (6)

  1. 訓練者の股関節を屈曲させる股関節屈曲機構と、前記股関節屈曲機構と同期させて前記訓練者の足を引き上げる足引き上げ機構と、前記股関節屈曲機構と前記足引き上げ機構を協調動作させる協調動作制御部と、歩行パターンを格納するメモリと、を備え、前記股関節屈曲機構が訓練者の股関節の伸展角度を検出することによって前記協調動作制御部が前記メモリ内の歩行パターンに基づいて前記股関節屈曲機構と前記足引き上げ機構とを駆動させて前記訓練者の股・膝関節を協調動作させることを特徴とする脚振り出し補助機構。
  2. 前記股関節屈曲機構が、膝押し出しモータと、前記膝押し出しモータの高さを前記訓練者の股関節回転中心の高さと合わせる股関節位置合わせ機構と、前記訓練者の膝を後方から押し出す膝押し出しパッドと、前記膝押し出しパッドを先端に備えた前記膝押し出しモータによって前方へ回転される膝押し出しアームと、前記訓練者の膝の位置に前記膝押し出しパッドがあたるように前記膝押し出しアームの長さを調節する膝位置合わせ機構とを備えることを特徴とする請求項1記載の脚振り出し補助機構。
  3. 前記足引き上げ機構が、前記訓練者の足関節の角度を調節するために前記訓練者の下腿部に装着する下腿スプリントと、前記下腿スプリントを前記股関節屈曲機構と同期させて足引き上げワイヤによって引き上げる足引き上げモータとを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の脚振り出し補助機構。
  4. 請求項2記載の股関節屈曲機構を左右の股関節用に2個と、請求項3記載の足引き上げ機構を左右の足用に2個と、前記2個の股関節屈曲機構と前記2個の足引き上げ機構を協調動作させる協調動作制御部と、歩行パターンを格納するメモリと、を備え、前記股関節屈曲機構が訓練者の股関節の伸展角度を検出することによって前記協調動作制御部が前記メモリ内の歩行パターンに基づいて前記左右の股関節屈曲機構と前記左右の足引き上げ機構とを駆動させて前記訓練者の股・膝関節を協調動作させることを特徴とする脚振り出し補助機構。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の脚振り出し補助機構と、該脚振り出し補助機構を支持する支持具と、該支持具の下部に取り付けられたキャスターと、を備えたことを特徴とする移動補助器。
  6. 訓練者の上体および臀部を支持するサドルを備えたことを特徴とする請求項5記載のサドル付き移動補助器。
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