JP2005204240A - 固体撮像素子及びその駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 CCD撮像素子のような受光素子及び水平転送部を有する固体撮像素子において、水平方向上で信号電荷の加算や間引きを行う場合に、信号処理の複雑化を招くことなく、水平駆動周波数を下げることができるようにする。
【解決手段】 複数個の受光素子1と、受光素子1から読み出された信号電荷を水平方向に転送する複数の水平転送部とを有する固体撮像素子において、水平転送部として、水平方向の受光素子の数と等しい数のパケットを配置した第1の水平転送レジスタ3と、水平方向の受光素子の数のN分の1(Nは2以上の整数で各転送レジスタ毎に異なる)の数のパケットを配置した、一又は複数の第2の水平転送レジスタ4とを備え、水平方向上で信号電荷の加算や間引きを行うことによって1水平ライン当たりの信号電荷の数が水平方向の受光素子1の数のN分の1になった場合、受光素子1から読み出された信号電荷を、第2の水平転送レジスタ4のうちそのNの値に対応するパケット数の転送レジスタによって水平方向に転送させる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、固体撮像素子及びその駆動方法に関し、特に、水平方向上で信号電荷の加算または間引きを行う際に用いるのに適したものに関する。
CCD撮像素子には、一般に、水平方向の受光素子の数と等しい数のパケットを配置した1本の水平転送レジスタが設けられている。図9は、そうしたCCD撮像素子の構成例を示す。
複数個の受光素子(画素)21がマトリクス状に配置されており、各垂直列の受光素子21から読み出された信号電荷が、それぞれその垂直列に対応する垂直転送レジスタ22によって垂直方向に転送される。
水平転送レジスタ23には、垂直転送レジスタ22の本数(すなわち水平方向の受光素子21の数)と等しい数のパケット23aが配置されており、各垂直転送レジスタ22から転送された1水平ライン分の信号電荷(白丸で描いている)が、それぞれ対応するパケット23aに供給される。
これらの信号電荷は、水平転送レジスタ23によって所定の水平駆動周波数で水平方向に転送され、出力回路24で電圧信号に変換されて、CCD撮像素子から出力される。
また、このように水平転送レジスタを1本設けたCCD撮像素子のほかに、水平転送レジスタを複数本設け、垂直転送された信号電荷をそれらの水平転送レジスタで分配して同時に水平転送するようにしたCCD撮像素子も存在している(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−41495号公報(段落番号0011〜0012、図1)
ところで、CCD撮像素子では、水平方向上で信号電荷の加算または間引きを行うことにより、1水平ライン当たりの信号電荷の数が、水平方向の受光素子21の数よりも少なくなることがある。
図10は、図9に示したCCD撮像素子において、隣り合う2本ずつの垂直転送レジスタ22で垂直転送された信号電荷同士を加算するか、または隣り合う2本ずつの垂直転送レジスタ22のうちの一方の垂直転送レジスタ22について信号電荷を間引くことにより、1水平ライン当たりの信号電荷の数が水平方向の受光素子21の数の2分の1になった状態を示す。この状態では、水平転送レジスタ23内の全パケット23aのうち、2分の1のパケット23aにしか信号電荷(白丸で描いている)が供給されない。
このCCD撮像素子では、このように1水平ライン当たりの信号電荷の数が少ない場合にも、信号電荷が供給されたパケット23a同士の間に空のパケット23aが存在するため、全パケット23aに信号電荷が供給された状態(図9に示した状態)と同じ水平駆動周波数で水平転送を行わなければ、1水平期間内に1水平ライン分の信号を出力することができない。したがって、1水平ライン当たりの信号電荷の数が少ないにもかかわらず、水平駆動周波数を下げることができない。
同様に、上記特許文献1のように複数の水平転送レジスタで信号電荷を分配して同時に水平転送するようにしたCCD撮像素子でも、水平方向上で信号電荷の加算または間引きを行う場合には、やはり各水平転送レジスタが図10の水平転送レジスタ23と同じ状態になるので、1水平ライン当たりの信号電荷の数が少ないにもかかわらず水平駆動周波数を下げることができない。
ここで、図10の空のパケット23aに次の1水平ラインの信号電荷を入れ込み、1回の水平転送で2水平ライン分の信号電荷を転送することにより、水平駆動周波数を下げるという方法もある。
しかし、その方法を採った場合には、CCD撮像素子の後段の信号処理回路において、CCD撮像素子の1回毎の出力信号を展開して上下2つの水平ラインの信号を分離するという複雑な信号処理が必要になる。
本発明は、上述の点に鑑み、CCD撮像素子のような受光素子及び水平転送部を有する固体撮像素子において、水平方向上で信号電荷の加算や間引きを行う場合に、信号処理の複雑化を招くことなく、水平駆動周波数を下げることができるようにすることを課題としてなされたものである。
この課題を解決するために、本発明による固体撮像素子は、複数個の受光素子と、それらの受光素子から読み出された信号電荷を水平方向に転送する複数の水平転送部とを有する固体撮像素子において、水平転送部として、水平方向の受光素子の数と等しい数のパケットを配置した第1の水平転送レジスタと、水平方向の受光素子の数のN分の1(Nは2以上の整数で各転送レジスタ毎に異なる)の数のパケットを配置した、一又は複数の第2の水平転送レジスタとを備えたことを特徴とする。
この固体撮像素子では、水平方向の受光素子の数と等しい数のパケットを配置した第1の水平転送レジスタのほかに、水平方向の受光素子の数のN分の1(Nは2以上の整数で各転送レジスタ毎に異なる)の数のパケットを配置した、一又は複数の第2の水平転送レジスタが備えられている。
水平方向上で信号電荷の加算や間引きを行うことによって1水平ライン当たりの信号電荷の数が水平方向の受光素子の数のN分の1になった場合、受光素子から読み出された信号電荷を、第2の水平転送レジスタのうちそのNの値に対応するパケット数の転送レジスタに供給すれば(例えば、1水平ライン当たりの信号電荷の数が水平方向の受光素子の数の2分の1になった場合、第2の水平転送レジスタのうち、水平方向の受光素子の数の2分の1の数のパケットを配置した転送レジスタに供給すれば)、その転送レジスタの全てのパケットに信号電荷が供給される。
このとき、その転送レジスタの水平駆動周波数を第1の水平転送レジスタの水平駆動周波数のN分の1に下げても、1水平期間内に1水平ライン分の信号をこの固体撮像素子から出力することができる。これにより、水平方向上で信号電荷の加算や間引きを行う場合に、水平駆動周波数を下げることができる。
また、固体撮像素子からは1回に1水平ライン分ずつの信号が出力されるので、固体撮像素子の後段の信号処理回路では、固体撮像素子の1回毎の出力信号を展開するといったような複雑な信号処理は必要ない。
なお、この固体撮像素子において、一例として、Nの値を2の倍数にすること、すなわち、第2の水平転送レジスタに配置するパケットの数を、水平方向の受光素子の数の2の倍数分の1であって各転送レジスタ毎に異なる数にすることが好適である。
それにより、1水平ライン当たりの信号電荷の数が水平方向の受光素子の数の2の倍数分の1(2分の1,4分の1,…)となるように水平方向上で信号電荷の加算や間引きを行う場合に、第2の水平転送レジスタのうち対応するパケット数の転送レジスタの全てのパケットに信号電荷を供給して、その転送レジスタの水平駆動周波数を下げることができるようになる。
また、この固体撮像素子において、一例として、第1の水平転送レジスタ,第2の水平転送レジスタで水平方向に転送された信号電荷を電圧信号に変換する出力回路として、共通の一つの出力回路を設けることが好適である。
この固体撮像素子では、1水平ライン当たりの信号電荷の数が水平方向の受光素子の数に等しい場合には、受光素子から読み出された信号電荷を、第1の水平転送レジスタだけで水平転送すれば足りる。他方、1水平ライン当たりの信号電荷の数が水平方向の受光素子の数のN分の1になった場合には、受光素子から読み出された信号電荷を、第2の水平転送レジスタのうちそのNの値に対応するパケット数の転送レジスタだけで水平転送すれば足りる。すなわち、いずれの場合にも、1本ずつの水平転送レジスタだけで水平転送を行えば足りる。したがって、このように出力回路を共通化しても、支障なく信号電荷を電圧に変換して出力することができる。そして、このように出力回路を共通化することにより、固体撮像素子の構成を簡略化することができる。
また、受光素子から読み出された信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部を備え、垂直転送部によって転送された信号電荷を水平転送部で水平方向に転送するようにされた固体撮像素子については、一例として、第1の水平転送レジスタ,第2の水平転送レジスタのうちの一方を垂直転送部の垂直方向上端に設け、残りの一方を垂直転送部の垂直方向下端に設けることも好適である。
第1の水平転送レジスタと第2の水平転送レジスタとをこのように垂直転送部の反対側の端部に設ければ、水平方向上での信号電荷の加算や間引きを行う場合に、そうした加算や間引きを行わない場合に対して垂直転送部による垂直転送方向を反転することによって第2の水平転送レジスタに信号電荷を供給することができる。これにより、第1の水平転送レジスタと第2の水平転送レジスタとの間に、水平転送レジスタ間で信号電荷を転送する水平レジスタ間転送部を設ける必要がなくなるので、固体撮像素子の構成を簡略化することができる。
次に、本発明による固体撮像素子の駆動方法は、複数個の受光素子と、それらの受光素子から読み出された信号電荷を水平方向に転送する複数の水平転送部であって、水平方向の受光素子の数と等しい数のパケットを配置した第1の水平転送レジスタと、水平方向の受光素子の数のN分の1(Nは2以上の整数で各転送レジスタ毎に異なる)の数のパケットを配置した、一又は複数の第2の水平転送レジスタとを有する固体撮像素子の駆動方法において、水平方向上で信号電荷の加算,間引きのいずれかを行うことによって1水平ライン当たりの信号電荷の数が水平方向の受光素子の数のN分の1になった場合、受光素子から読み出された信号電荷を、第2の水平転送レジスタのうちそのNの値に対応するパケット数の転送レジスタによって水平方向に転送させることを特徴とすることを特徴とする。
この駆動方法は、前述の本発明による固体撮像素子において、水平方向上で信号電荷の加算や間引きを行うことによって1水平ライン当たりの信号電荷の数が水平方向の受光素子の数のN分の1になった場合には、受光素子から読み出された信号電荷を、第2の水平転送レジスタのうちそのNの値に対応するパケット数の転送レジスタによって水平転送するようにしたものである。
このとき、その転送レジスタの水平駆動周波数を第1の水平転送レジスタの水平駆動周波数のN分の1に下げても、1水平期間内に1水平ライン分の信号をこの固体撮像素子から出力することができるので、信号処理の複雑化を招くことなく、水平駆動周波数を下げることができる。
なお、受光素子から読み出された信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部を備え、垂直転送部によって転送された信号電荷を水平転送部で水平方向に転送するようにされるとともに、第1の水平転送レジスタ,第2の水平転送レジスタのうちの一方が垂直転送部の垂直方向上端に設けられ、残りの一方が垂直転送部の垂直方向下端に設けられた固体撮像素子については、この駆動方法において、一例として、水平方向上で信号電荷の加算,間引きのいずれかを行う場合に、水平方向上での信号電荷の加算,間引きを行わない場合に対して垂直転送部による垂直転送方向を反転することによって第2の水平転送レジスタに信号電荷を供給することが好適である。
これにより、第1の水平転送レジスタと第2の水平転送レジスタとの間に水平レジスタ間転送部を設ける必要がなくなるので、固体撮像素子の構成を簡略化することができる。
本発明によれば、CCD撮像素子のような受光素子及び水平転送部を有する固体撮像素子において、水平方向上で信号電荷の加算や間引きを行う場合に、水平駆動周波数を下げることができるので、水平転送部の消費電力や、水平転送部の転送電荷を電圧信号に変換する出力回路の消費電力を低減できるという効果が得られる。
また、このように水平方向上で信号電荷の加算や間引きを行う場合に水平駆動周波数を下げても、固体撮像素子からは1回に1水平ライン分ずつの信号が出力されるので、固体撮像素子の後段の信号処理回路の信号処理の複雑化を招かないという効果が得られる。
さらに、第2の水平転送レジスタに配置するパケットの数を、水平方向の受光素子の数の2の倍数分の1であって各転送レジスタ毎に異なる数にすることにより、1水平ライン当たりの信号電荷の数が水平方向の受光素子の数の2の倍数分の1(2分の1,4分の1,…)となるように水平方向上で信号電荷の加算や間引きを行う場合に、第2の水平転送レジスタのうち対応するパケット数の転送レジスタの全てのパケットに信号電荷を供給して、その転送レジスタの水平駆動周波数を下げることができるという効果が得られる。
さらに、この固体撮像素子において、一例として、第1の水平転送レジスタ,第2の水平転送レジスタで水平方向に転送された信号電荷を電圧信号に変換する出力回路として、共通の一つの出力回路を設けることにより、固体撮像素子の構成を簡略化できるという効果が得られる。
さらに、受光素子から読み出された信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部を備え、垂直転送部によって転送された信号電荷を水平転送部で水平方向に転送するようにされた固体撮像素子について、第1の水平転送レジスタ,第2の水平転送レジスタのうちの一方を垂直転送部の垂直方向上端に設け、残りの一方を垂直転送部の垂直方向下端に設けることにより、第1の水平転送レジスタと第2の水平転送レジスタとの間に水平レジスタ間転送部を設ける必要がなくなるので、固体撮像素子の構成を簡略化できるという効果が得られる。
以下、CCD撮像素子に本発明を適用した例について、図面を用いて具体的に説明する。図1は、本発明を適用したCCD撮像素子の構成例を示す。このCCD撮像素子では、複数個の受光素子(画素)1がマトリクス状に配置されており、各垂直列の受光素子1から読み出された信号電荷が、それぞれその垂直列に対応する垂直転送レジスタ2によって垂直方向に転送される。
垂直転送レジスタ2の垂直方向下端には、2本の水平転送レジスタ3及び4が、水平転送レジスタ3,水平転送レジスタ4の順に設けられている。水平転送レジスタ3には、垂直転送レジスタ2の本数(すなわち水平方向の受光素子1の数)と等しい数のパケット3aが配置されている。
他方、水平転送レジスタ4には、水平方向の受光素子1の数の2分の1の数のパケット4aが配置されている。水平転送レジスタ3と水平転送レジスタ4との間には、水平レジスタ間で信号電荷を転送する水平レジスタ間転送部5が設けられている。
水平転送レジスタ3,水平転送レジスタ4で水平方向に転送された信号電荷は、それぞれ出力回路6,7で電圧信号に変換されて、このCCD撮像素子から出力される。
このCCD撮像素子では、図示は省略するが、例えば垂直転送レジスタ2の垂直方向下端付近にブロックゲートを設け、図2Aに示すように、隣り合う2本ずつの垂直転送レジスタ2のうちの一方の垂直転送レジスタ2で垂直転送される信号電荷(白丸で描いている)をこのブロックゲートで一時保持し、その後、図2Bに示すように、水平転送レジスタ3の各パケット3aに供給された信号電荷を隣の空きパケット3aにシフトさせるのと同時にブロックゲートで一時保持した信号電荷をその空きパケット3aにシフトさせることにより、隣り合う2本ずつの垂直転送レジスタ2で垂直転送された信号電荷同士を水平方向上(水平転送レジスタ3内)で加算することが可能になっている。
この水平方向上での信号電荷の加算処理は、例えば、垂直方向上での信号電荷の加算処理と併用することにより、CCD撮像素子内で画像を圧縮するために用いられる。
また、例えば、隣り合う2本ずつの垂直転送レジスタ2のうちの一方の垂直転送レジスタ2に対応する垂直列の受光素子1で読出しを行わないようにすれば、図3に示すように、信号電荷(白丸で描いている)が水平方向上で2分の1に間引かれる。
このCCD撮像素子の駆動方法は、この図2や図3のように水平方向上での信号電荷の加算や間引きを行う場合と、こうした加算や間引きを行わない場合とで相違する。
〔水平方向上での信号電荷の加算や間引きを行わない場合〕
この場合には、1水平ライン当たりの信号電荷の数は、水平方向の受光素子1の数に等しい。そこで、図4に示すように、各垂直列の受光素子1から読み出されて垂直転送レジスタ2で垂直転送された信号電荷(白丸で描いている)を、水平転送レジスタ3に供給する。そして、それらの信号電荷を水平転送レジスタ3によって所定の水平駆動周波数fで水平方向に転送して、出力回路6から出力する。
この場合には、1水平ライン当たりの信号電荷の数は、水平方向の受光素子1の数に等しい。そこで、図4に示すように、各垂直列の受光素子1から読み出されて垂直転送レジスタ2で垂直転送された信号電荷(白丸で描いている)を、水平転送レジスタ3に供給する。そして、それらの信号電荷を水平転送レジスタ3によって所定の水平駆動周波数fで水平方向に転送して、出力回路6から出力する。
〔図2や図3のように水平方向上での信号電荷の加算または間引きを行う場合〕
この場合には、1水平ライン当たりの信号電荷の数は、水平方向の受光素子1の数の2分の1になる。そこで、図5に示すように、加算や間引きを行った信号電荷(白丸で描いている)を、水平転送レジスタ3から水平レジスタ間転送部5を介して水平転送レジスタ4に供給する。
この場合には、1水平ライン当たりの信号電荷の数は、水平方向の受光素子1の数の2分の1になる。そこで、図5に示すように、加算や間引きを行った信号電荷(白丸で描いている)を、水平転送レジスタ3から水平レジスタ間転送部5を介して水平転送レジスタ4に供給する。
水平転送レジスタ4のパケット4aの数は水平方向の受光素子1の数の2分の1なので、このとき全てのパケット4aに信号電荷が供給される。そして、それらの信号電荷を水平転送レジスタ4によって水平駆動周波数f/2(水平転送レジスタ3の水平駆動周波数の2分の1の水平駆動周波数)で水平方向に転送して、出力回路7から出力する。これにより、1水平期間内に1水平ライン分の信号をこのCCD撮像素子から出力することができる。
このように、このCCD撮像素子では、水平方向上で信号電荷の加算や間引きを行うことにより1水平ライン当たりの信号電荷の数が水平方向の受光素子1の数の2分の1になる場合に、水平駆動周波数を2分の1に下げることができる。これにより、水平転送レジスタ4や出力回路7の消費電力を低減することができる。
また、CCD撮像素子からは1回に1水平ライン分ずつの信号が出力されるので、CCD撮像素子の後段の信号処理回路(図示略)では、CCD撮像素子の1回毎の出力信号を展開するといったような複雑な信号処理は必要ない。
次に、図1に示したCCD撮像素子の構成の変形例をいくつか示す。まず、図6は、垂直転送レジスタ2の垂直方向下端に、水平転送レジスタ3及び4に加えて水平転送レジスタ8を設けた例を示す。水平転送レジスタ8には、水平方向の受光素子1の数の4分の1の数のパケット8aが配置されている。
水平転送レジスタ4と水平転送レジスタ8との間には、水平レジスタ間で信号電荷を転送する水平レジスタ間転送部9が設けられている。水平転送レジスタ8で水平方向に転送された信号電荷は、出力回路10で電圧信号に変換されて、このCCD撮像素子から出力される。
この変形例に係るCCD撮像素子では、隣り合う4本ずつの垂直転送レジスタ2で垂直転送された信号電荷同士を水平方向上(水平転送レジスタ3内)で加算する場合や、信号電荷を水平方向上で4分の1に間引く場合に、垂直転送レジスタ2で垂直転送された信号電荷を水平転送レジスタ3,水平レジスタ間転送部5,水平転送レジスタ4,水平レジスタ間転送部9を介して水平転送レジスタ8に供給し、それらの信号電荷を水平転送レジスタ8によって水平駆動周波数f/4(水平転送レジスタ3の水平駆動周波数の4分の1の水平駆動周波数)で水平方向に転送して、出力回路10から出力する。これにより、1水平期間内に1水平ライン分の信号をこのCCD撮像素子から出力することができる。
したがって、水平方向上で信号電荷の加算や間引きを行うことにより1水平ライン当たりの信号電荷の数が水平方向の受光素子1の数の4分の1になる場合に、水平駆動周波数を4分の1に下げることができるので、水平転送レジスタ8や出力回路10の消費電力をより一層低減することができる。
図7は、図6の変形例において、水平転送レジスタ3,4及び8の垂直方向上の設置順序を入れ替えるとともに、各水平転送レジスタ3,4及び8で水平転送された信号電荷を電圧信号に変換する出力回路として共通の1つの出力回路11を設けた例を示す。
水平転送レジスタ3,4及び8の設置順序をこのように入れ替えても、各垂直転送レジスタ2から転送された信号電荷をそれぞれ水平転送レジスタ8,水平レジスタ間転送部9,水平転送レジスタ4,水平レジスタ間転送部5を介して水平転送レジスタ3の対応するパケット3aに供給することにより、水平方向上で信号電荷の加算や間引きを行わない場合に支障なく信号電荷を水平転送することができる。
また、図1のCCD撮像素子について図4及び図5を用いて駆動方法を説明したように、1本ずつの水平転送レジスタでしか水平転送を行わないので、各水平転送レジスタ3,4及び8で出力回路を共通化しても、支障なく信号電荷を電圧に変換して出力することができる。そして、このように出力回路を共通化することにより、CCD撮像素子の構成を簡略化することができる。
図8は、図1のCCD撮像素子において、水平転送レジスタ4を垂直転送レジスタ2の垂直方向上端のほうに設けるとともに、水平転送レジスタ3のうち出力回路6とは反対側の端部にも出力回路12を設けた例を示す。
この変形例に係るCCD撮像素子では、水平方向上で信号電荷の加算や間引きを行う場合、垂直転送レジスタ2による垂直転送方向を反転して(図の上向きにして)、水平転送レジスタ4に信号電荷を供給する。これにより、水平レジスタ間転送部を設ける必要がなくなるので、CCD撮像素子の構成を簡略化することができる。
また、水平転送レジスタ3のうちの右側半分の水平転送方向を反転する(図の右向きにする)ことにより、画面の左側半分の信号と右側半分の信号とを分割して出力回路6,12から同時に出力することができる。
なお、以上に説明した駆動方法では、水平転送レジスタ4(図1),水平転送レジスタ8(図6)の水平駆動周波数を、それぞれ水平転送レジスタ3の水平駆動周波数の2分の1,4分の1にしている。しかし、これに限らず、例えば動きの速い物体を撮影するような場合には、これらの水平転送レジスタ4,8の水平駆動周波数を、それぞれ水平転送レジスタ3の水平駆動周波数の2分の1,4分の1よりも高くしてもよいことはもちろんである。
また、以上の例では、マトリクス状に配置した受光素子から読み出した信号電荷を、垂直転送部で垂直転送した後、水平転送部で水平転送するようにしたCCD撮像素子に本発明を適用している。しかし、これに限らず、垂直転送部を有さず、受光素子から読み出した信号電荷を直接水平転送部で水平転送するようにしたCCD撮像素子にも本発明を適用してよい。
1 受光素子
2 垂直転送レジスタ
3 水平転送レジスタ
3a 水平転送レジスタのパケット
4 水平転送レジスタ
4a 水平転送レジスタのパケット
5 水平レジスタ間転送部
6 出力回路
7 出力回路
2 垂直転送レジスタ
3 水平転送レジスタ
3a 水平転送レジスタのパケット
4 水平転送レジスタ
4a 水平転送レジスタのパケット
5 水平レジスタ間転送部
6 出力回路
7 出力回路
Claims (7)
- 複数個の受光素子と、
前記受光素子から読み出された信号電荷を水平方向に転送する複数の水平転送部と
を有する固体撮像素子において、
前記水平転送部として、
水平方向の前記受光素子の数と等しい数のパケットを配置した第1の水平転送レジスタと、
水平方向の前記受光素子の数のN分の1(Nは2以上の整数で各転送レジスタ毎に異なる)の数のパケットを配置した、一又は複数の第2の水平転送レジスタと
を備えたことを特徴とする固体撮像素子。 - 請求項1に記載の固体撮像素子において、
前記Nは2の倍数であることを特徴とする固体撮像素子。 - 請求項1に記載の固体撮像素子において、
前記第1の水平転送レジスタ,前記第2の水平転送レジスタで水平方向に転送された信号電荷を電圧信号に変換する出力回路として、共通の一つの出力回路を設けたことを特徴とする固体撮像素子。 - 請求項1に記載の固体撮像素子において、
前記受光素子から読み出された信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部を備え、前記垂直転送部によって転送された信号電荷を前記水平転送部で水平方向に転送するようにされており、
前記第1の水平転送レジスタ,前記第2の水平転送レジスタのうちの一方が前記垂直転送部の垂直方向上端に設けられ、残りの一方が前記垂直転送部の垂直方向下端に設けられたことを特徴とする固体撮像素子。 - 複数個の受光素子と、
前記受光素子から読み出された信号電荷を水平方向に転送する複数の水平転送部であって、水平方向の前記受光素子の数と等しい数のパケットを配置した第1の水平転送レジスタと、水平方向の前記受光素子の数のN分の1(Nは2以上の整数で各転送レジスタ毎に異なる)の数のパケットを配置した、一又は複数の第2の水平転送レジスタとを有する固体撮像素子の駆動方法において、
水平方向上で信号電荷の加算,間引きのいずれかを行うことによって1水平ライン当たりの信号電荷の数が水平方向の前記受光素子の数のN分の1になった場合、前記受光素子から読み出された信号電荷を、前記第2の水平転送レジスタのうち該Nの値に対応するパケット数の転送レジスタによって水平方向に転送させる
ことを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。 - 請求項5に記載の固体撮像素子の駆動方法において、
前記第2の水平転送部の水平駆動周波数を、前記第1の水平転送部の水平駆動周波数のN分の1にすることを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。 - 請求項5に記載の固体撮像素子の駆動方法において、
前記固体撮像素子は、前記受光素子から読み出された信号電荷を垂直方向に転送する垂直転送部を備え、前記垂直転送部によって転送された信号電荷を前記水平転送部で水平方向に転送するようにされるとともに、前記第1の水平転送レジスタ,前記第2の水平転送レジスタのうちの一方が前記垂直転送部の垂直方向上端に設けられ、残りの一方が前記垂直転送部の垂直方向下端に設けられており、
水平方向上で信号電荷の加算,間引きのいずれかを行う場合に、水平方向上での信号電荷の加算,間引きを行わない場合に対して前記垂直転送部による垂直転送方向を反転することによって前記第2の水平転送レジスタに信号電荷を供給することを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
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