JP2005203045A - スキュー調整機構及びディスクドライブ装置 - Google Patents

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青山  隆
Hidekazu Seto
秀和 瀬戸
Kiyoshi Omori
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Abstract

【課題】 スキュー調整に必要なガイド軸の可動範囲を確保しながら、更なる薄型化を可能とする。
【解決手段】 ガイド軸42の端部42cをベース15の主面と直交する方向に付勢するコイルバネ47と、ガイド軸42の端部42cをコイルバネ47が付勢する方向とは反対側から押圧し、ガイド軸42の端部42cが支持される位置を調節する調整ネジ51と、ガイド軸42の端部42cをベース15の主面と直交する方向に案内するガイドスリット49とを有する軸受部材46とを備え、ガイド軸42は、ガイドスリット49に挿入される端部42cに調整ネジ51が当接する当接面42dを有し、この当接面42dは、ガイド軸42の端部42cを調整ネジ51が当接する側の外周部からガイド軸42の軸線と直交する方向に切り欠いて形成されている。
【選択図】 図12

Description

本発明は、光ディスクに対する光学ピックアップの傾きを補正するためのスキュー調整機構、並びにそのようなスキュー調整機構を備えるディスクドライブ装置に関する。
光学ディスクとしては、従来よりCD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)といった光ディスク、MO(Magneto optical)やMD(Mini Disk)等の光磁気ディスクが広く知られており、これらディスクやディスクカートリッジ等に対応した各種のディスクドライブ装置が登場している。
例えば図15に示すように、光ディスクに対して情報信号の記録又は再生を行うディスクドライブ装置200は、光ディスクを回転駆動するディスク回転駆動機構201と、このディスク回転駆動機構201により回転駆動される光ディスクに対して信号の書き込み又は読み出し動作を行う光学ピックアップ202と、この光学ピックアップ202を光ディスクの半径方向に送り動作させるピックアップ送り機構203とを備え、これらがベース204に取り付けられた構造を有している。
ディスク回転駆動機構201は、光ディスクを保持するターンテーブル205が設けられた扁平状のスピンドルモータ206を有しており、このスピンドルモータ206が光ディスクをターンテーブル205と一体に回転駆動する。
光学ピックアップ202は、半導体レーザから出射された光ビームを対物レンズ207で集光させて光ディスクの信号記録面に照射し、この光ディスクの信号記録面で反射された戻りの光ビームを光検出器で検出することによって、光ディスクに対して信号の書き込み又は読み出しを行う。
ピックアップ送り機構203は、光学ピックアップ202を光ディスクの半径方向に移動可能に支持する一対のガイド軸208a,208bと、光学ピックアップ202に取り付けられたラック部材209と、このラック部材209と噛合されるリードスクリュー210と、このリードスクリュー210を回転駆動するステッピングモータ211とを有しており、このステッピングモータ211がリードスクリュー210を回転駆動しながら、リードスクリュー210と噛合されたラック部材209を光学ピックアップ202と共に光ディスクの半径方向に変位駆動する。
ベース204には、ターンテーブル205が臨むテーブル用開口部212aと光学ピックアップ202が臨むピックアップ用開口部212bとが連続形成されており、これら開口部212a,212bからターンテーブル205及び光学ピックアップ202が臨む側の主面とは反対側の主面に、スピンドルモータ206や、一対のガイド軸208a,208bの両端部、リードスクリュー210、ステッピングモータ211等が取り付けられている。
以上のように構成されるディスクドライブ装置200では、ディスク回転駆動機構201が光ディスクを回転駆動し、ピックアップ送り機構203が光学ピックアップ202を光ディスクの半径方向に送り動作しながら、光学ピックアップ202が光ディスクに対して信号の書き込み又は読み出し動作を行うことで、光ディスクの所望の記録トラックに対する情報信号の記録又は再生が行われる。
ところで、上述したディスクドライブ装置200では、光ディスクの更なる高記録密度化に対応するため、光学ピックアップ202から光ディスクに照射される光ビームの波長を短くしたり、対物レンズ207の開口数を大きくしたりすることが行われている。しかしながら、光ディスクに照射される光ビームの波長を短くし、対物レンズ207の開口数を高くすると、光ディスクの信号記録面に対して光学ピックアップ202から照射される光ビームの光軸が傾くこと(以下、スキューという。)によって収差の発生が大きくなり、記録再生特性の大幅な悪化を招くことになる。すなわち、ディスクドライブ装置200では、光ディスクの高記録密度化に対応するほど、上述したスキューに対する許容範囲が狭くなる。したがって、光ディスクに対する良好な記録再生特性を得るためには、光学ピックアップ202の対物レンズにより集光された光ビームをターンテーブル205に保持された光ディスクの信号記録面に対して垂直に照射する必要がある。
このような光ディスクに対する光学ピックアップ202の傾きを補正する方法としては、スピンドルモータのベースに対する取付角度を調整する方法(例えば、特許文献1を参照。)や、光学ピックアップを支持する一対のガイド軸の傾きを調整する方法(例えば、特許文献2を参照。)等がある。
上述したディスクドライブ装置200では、例えば図16に示すようなスキュー調整機構250を介して一対のガイド軸208a,208bの両端部がベース204の下面に取り付けられている。
このスキュー調整機構250は、一対のガイド軸208a,208bの両端部をベース204の主面と直交する方向に移動可能に支持し、各ガイド軸208a,208bの端部が支持される位置をそれぞれ独立して調節することで、これらガイド軸208a,208bの傾きを調整可能としたものである。
具体的に、このスキュー調整機構250は、図16及び図17に示すように、一対のガイド軸208a,208bの端部を支持する軸受部材251を備え、この軸受部材251には、コイルバネ252を保持する保持孔253と、この保持孔253に臨んでガイド軸208a,208bの端部208cが挿入されるガイドスリット254とが設けられている。保持孔253は、軸受部材251を厚み方向に貫通しており、コイルバネ252は、この保持孔253の内部にベース204とガイド軸208a,208bの端部208cとの間に圧縮された状態で配置されている。ガイドスリット254は、軸受部材251を厚み方向に切り欠くことによって、ガイド軸208a,208bの端部208cをベース204の主面と直交する方向に移動可能に案内する。一方、ガイド軸208a,208bは、図18に示すように、ガイドスリット49に挿入される端部208cが当該ガイド軸の軸中心S’に対して同心円状に細く削られた形状を有している。また、図16及び図17に示すように、ベース204との間で軸受部材251を挟み込む支持板255には、調整ネジ256を螺合するためのネジ孔257が保持孔253に臨んで形成されている。調整ネジ256は、ネジ孔257に螺合された状態で、その先端部がコイルバネ252と相対向する位置からガイド軸208a,208bの端部208cと当接される。
したがって、このスキュー調整機構250では、調整ネジ256の捻じ込み量を調整することで、保持孔253に保持されたコイルバネ252の圧縮状態を変化させることができる。これより、各ガイド軸208a,208bの端部208cが支持される位置を調整しながら、光学ピックアップ202の対物レンズ207により集光される光ビームが光学ディスクの信号記録面に垂直に照射されるように、各ガイド軸208a,208bの傾きを調整することが可能となっている。
ところで、上述したディスクドライブ装置200は、超薄型のディスクドライブユニットとして、例えばノート型パーソナルコンピュータ等の携帯可能な電子機器に搭載される場合に、厚み方向の様々な制約を受けることになる。特に、ハードディスクドライブ(HDD)ユニットと同等の厚みである9.5mmまで装置全体を薄型化した場合には、光ディスクと光学ピックアップ202との衝突の危険性が高まるだけでなく、スキュー調整を行える範囲も非常に狭くなる。
しかしながら、上述した従来のスキュー調整機構250では、ディスクドライブ装置200の薄型化や小型化といった要求に応えるため、ベース204からの高さ方向の寸法H’を抑える必要があるものの、各構成部品の厚みが決まっており、ガイド軸208a,208bのスキュー調整に必要なマージンを除くと殆ど厚みを削る箇所がない。このため、上述したディスクドライブ装置200の薄型化を図るにも自ずと限界があった。
特開2002−171709号公報 特開2001−222823号公報
そこで、本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、スキュー調整に必要なガイド軸の可動範囲を確保しながら、更なる薄型化を可能としたスキュー調整機構を提供することを目的とする。
また、本発明は、そのようなスキュー調整機構を備えることによって、スキュー調整を適切に行うと共に、装置全体の更なる薄型化を可能としたディスクドライブ装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係るスキュー調整機構は、光学ピックアップを光学ディスクの半径方向にスライド可能に支持するガイド軸の端部をベースの主面と直交する方向に移動可能に支持し、光学ピックアップの対物レンズにより集光される光ビームが光学ディスクの信号記録面に垂直に照射されるようにガイド軸の上記ベースに対する傾きを調整するものであり、ベースの主面と直交する方向の一方側からガイド軸に当接されると共に、ガイド軸の端部をベースの主面と直交する方向に付勢する付勢部材と、ベースの主面と直交する方向の他方側からガイド軸に当接されると共に、ガイド軸の端部を付勢部材が付勢する方向とは反対側から押圧し、ガイド軸の端部が支持される位置を調節する調整部材と、付勢部材を保持する保持孔と、この保持孔に臨んでガイド軸の端部が挿入されると共に、ガイド軸の端部をベースの主面と直交する方向に移動可能に案内するガイドスリットとを有する軸受部材とを備え、ガイド軸は、ガイドスリットに挿入される端部に付勢部材若しくは調整部材が当接する当接面を有し、この当接面は、ガイドスリットに挿入される端部を付勢部材若しくは調整部材が当接する側の外周部から当該ガイド軸の軸線と直交する方向に切り欠いて形成されていることを特徴を特徴としている。
また、本発明に係るディスクドライブ装置は、光学ディスクを回転駆動するディスク回転駆動機構と、ディスク回転駆動機構により回転駆動される光学ディスクの信号記録面に対物レンズにより集光された光ビームを照射しながら、光学ディスクに対して信号の書き込み及び/又は読み出しを行う光学ピックアップと、光学ピックアップを光学ディスクの半径方向にスライド可能に支持するガイド軸と、ガイド軸の両端部が取り付けられるベースと、ガイド軸の端部をベースの主面と直交する方向に移動可能に支持し、光学ピックアップの対物レンズにより集光される光ビームが光学ディスクの信号記録面に垂直に照射されるようにガイド軸のベースに対する傾きを調整するスキュー調整機構とを備える。そして、このスキュー調整機構は、ベースの主面と直交する方向の一方側からガイド軸に当接されると共に、ガイド軸の端部をベースの主面と直交する方向に付勢する付勢部材と、ベースの主面と直交する方向の他方側からガイド軸に当接されると共に、ガイド軸の端部を付勢部材が付勢する方向とは反対側から押圧し、ガイド軸の端部が支持される位置を調節する調整部材と、付勢部材を保持する保持孔と、この保持孔に臨んでガイド軸の端部が挿入されると共に、ガイド軸の端部をベースの主面と直交する方向に移動可能に案内するガイドスリットとを有する軸受部材とを備え、ガイド軸は、ガイドスリットに挿入される端部に付勢部材若しくは調整部材が当接する当接面を有し、この当接面は、ガイドスリットに挿入される端部を付勢部材若しくは調整部材が当接する側の外周部から当該ガイド軸の軸線と直交する方向に切り欠いて形成されていることを特徴としている。
以上のように、本発明に係るスキュー調整機構では、ガイド軸のガイドスリットに挿入される端部を付勢部材若しくは調整部材が当接する側の外周部から当該ガイド軸の軸線と直交する方向に切り欠くことで、このガイドスリットに挿入される端部に付勢部材若しくは調整部材が当接する当接面が形成されている。このように、ガイド軸のガイドスリットに挿入される端部は、当該ガイド軸の軸中心を基準としてベース側若しくはベースとは反対側に偏倚して設けられていることから、スキュー調整に必要なガイド軸の可動範囲を確保しながら、ベースからの高さ方向の寸法を抑制し、この機構自体を更に薄型化することが可能である。したがって、このようなスキュー調整機構を備えるディスクドライブ装置では、スキュー調整を適切に行うと共に、装置全体を更に薄型化することが可能である。
以下、本発明を適用したスキュー調整機構及びディスクドライブ装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本発明を適用したディスクドライブ装置1は、例えばノート型パーソナルコンピュータ100の装置本体101に搭載される超薄型のディスクドライブユニットである。このディスクドライブ装置1は、図2及び図3に示すように、ハードディスクドライブ(HDD)ユニットと同等の厚みである、例えば9.5mm程度にまで装置全体が薄型化された構造を有しており、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)といった光ディスク2に対して情報信号の記録又は再生を行うことが可能となっている。
具体的に、このディスクドライブ装置1は、図2,図3及び図4に示すように、ドライ本体の外筐となる筐体3と、この筐体3の前面に設けられたトレイ出入口3aから水平方向に出し入れされるディスクトレイ4と、このディスクトレイ4に取り付けられたドライブ本体であるベースユニット5とを備えている。
筐体3は、全体が略扁平箱状に形成された板金からなるボトムシャーシ6に、その上面部を覆うように同じく板金からなるカバー体7がネジ止めによって取り付けられた構造を有している。筐体3は、その前面が上記トレイ出入口3aとして開放されており、内部にディストレイ4を収納するための収納空間が形成されている。また、ボトムシャーシ6には、ドライブ本体における各部の駆動制御を行う駆動制御回路や、上記ノート型パーソナルコンピュータ100の装置本体101との電気的な接続を図るコネクタ等が取り付けられた回路基板(図示せず。)等が配置されている。
ディスクトレイ4は、全体が略矩形扁平状に形成された樹脂成形材料からなり、その上面部には、光ディスク2に対応した形状の凹部8が設けられている。この凹部8の底面部には、ディスクトレイ4の下面に取り付けられたベースユニット5を上方へと臨ませる開口部9が形成されている。また、この開口部9から臨むベースユニット5には、図3に示すように、開口部9aを覆う化粧板10が取り付けられている。この化粧板10には、後述するベースユニット5のスピンドルモータ23及び光学ピックアップ20を上方へと臨ませる開口部18a,18bに対応した開口部10aが形成されている。
このディスクトレイ4は、その両側面とボトムシャーシ6の内側面との間に介在されるガイドレール機構11によって、図3に示すトレイ出入口3aから筐体3の外部へと引き出される引出位置と、図2に示すトレイ出入口3aから筐体3の内部へと引き込まれて収納される収納位置との間でスライド可能に支持されている。このディスクトレイ4の前面には、筐体3のトレイ出入口3aを開閉する蓋体となる略矩形平板の前面パネル12が取り付けられている。また、この前面パネル12の前面には、光ディスク2に対するアクセス状態を点灯表示する表示部13と、ディスクトレイ4をイジェクトする際に押圧されるイジェクト釦14とが設けられている。
なお、このディスクトレイ4は、筐体3に収納された際に、図示しないロック機構によって前面側へのスライドが係止される。そして、この状態からイジェクト釦14が押圧されると、ロック機構による係止状態が解除されることによって、ディスクトレイ4がトレイ出入口3aから前面側へと押し出される。これにより、ディスクトレイ4をトレイ出入口3aから引出位置へと引き出すことが可能となっている。一方、ディスクトレイ4を筐体3の収納位置へと押し込むことによって、再びロック機構による前面側へのスライドが係止されることになる。
ベースユニット5は、図4及び図5に示すように、板金を所定の形状に打ち抜き、その周囲を僅かに下方に折り曲げてなるベース15を備えている。また、この下方に折り曲げられたベース15の端縁部からは、3つのインシュレータ取付部16が外側に向かって折り曲げ形成されている。各インシュレータ取付部16には、振動等を吸収するためのゴム等の弾性部材からなるインシュレータ17が取り付けられている。ベース15は、これらインシュレータ17を介してディスクトレイ4の下面に設けられた支軸に支持されている。ベース15の主面には、後述するターンテーブル22を上方へと臨ませる略半円状のテーブル用開口部18aと、後述する光学ピックアップ20を上方へと臨ませる略矩形状のピックアップ用開口部18bとが連続して形成されている。
このベースユニット5は、光ディスク2を回転駆動するディスク回転駆動機構19と、このディスク回転駆動機構19により回転駆動される光ディスク2に対して信号の書き込み又は読み出しを行う光学ピックアップ20と、この光学ピックアップ20を光ディスク2の半径方向に送り動作させるピックアップ送り機構21とを備え、これらがベース15の下面に取り付けられた超薄型構造を有している。
ディスク回転駆動機構19は、光ディスク2を保持するターンテーブル22が上面に設けられた扁平状のスピンドルモータ23を有し、このスピンドルモータ23が支持板24に支持された構造を有している。具体的に、このスピンドルモータ23は、支持板24に貼り合わされたプリント配線基板上に薄膜コイルがパターン形成されたステータと、このステータと対向するマグネットが内部に取り付けられ、上面にターンテーブル22が設けられたロータとを有し、薄膜コイルに流れる電流によって発生する磁界とマグネットとの電磁気的な作用によりロータが回転駆動するようになされている。また、この支持板24は、スピンドルモータ23を回転駆動するための駆動制御回路が上記ボトムシャーシ6側の回路基板に搭載されることで、上述した図17に示す支持板213よりも大幅な小型化が図られている。
ターンテーブル22の中心部には、光ディスク2を保持するためのチャッキング機構25が設けられている。このチャッキング機構25は、光ディスク2の中心孔2aに係合されるセンタリング部26と、このセンタリング部26に係合された光ディスク2の中心孔2aの周囲を係止する複数の係止爪27とを有し、ターンテーブル22に装着された光ディスク2のセンタリングを行いながら、この光ディスク2をターンテーブル22上に保持する。そして、このディスク回転駆動機構19では、スピンドルモータ23が光ディスク2をターンテーブル22と一体に線速度一定又は角速度一定で回転駆動することになる。
このディスク回転駆動機構19では、図6及び図7に示すように、ターンテーブル22がベース15のテーブル用開口部18aからベース15の上面よりも僅かに突出するように、スピンドルモータ23を支持する支持板24がスペーサ部材28を介してベース15の下面にネジ止めにより取り付けられている。
具体的に、スペーサ部材28には、図7,図8及び図9に示すように、このようなベース15に対するターンテーブル22の高さ方向の位置決めを高精度に行うと共に、ベース15とターンテーブル22との平行度を高精度に維持するため、金型を用いて樹脂成形材料を射出成形することによって、所定の厚みDで高精度に形成されたものを用いている。なお、この樹脂成形材料としては、熱収縮率が低く且つ剛性の高い液晶ポリマー等が好適である。
このスペーサ部材28は、ベース15と支持板24との間でテーブル用開口部18aの周囲及びピックアップ用開口部18bの内周側に沿った形状を有している。そして、スペーサ部材28のベース15と対向する主面には、当該ベース15と当接される面の高さが同一となる4つの第1の基準突部29a,29b,29c,29dが突出形成されている。一方、スペーサ部材28の支持板24と対向する主面には、各第1の基準突部29a,29b,29c,29dに対応した位置に各々配置され且つ当該支持板24と当接される面の高さが同一となる4つの第2の基準突部30a,30b,30c,30dが突出形成されている。なお、隣接する第2の基準突部30c,30dは、互いの当接面が連続するように形成されている。
ここで、スペーサ部材28を金型を用いて射出成形する際は、ベース15と対向する一主面側を一方の金型によって成形し、ベース15と対向する他主面側をもう一方の金型によって成形する。これにより、スペーサ部材28は、一主面側に同一高さで突出形成される4つの第1の基準突部29a,29b,29c,29dと、他主面側に同一高さで突出形成される4つの第2の基準突部30a,30b,30c,30dとの高さ方向の寸法精度を大幅に向上させることが可能である。
また、このスペーサ部材28には、各第1の基準突部29a,29b,29c,29d及び第2の基準突部30a,30b,30c,30dを厚み方向に貫通する4つの貫通孔31a,31b,31c,31dが穿設されている。また、各第1の基準突部29a,29b,29c,29dの当接面には、これら貫通孔31a,31b,31c,31dの周囲を囲むように当該当接面よりも一段低くなされた円筒状の段差部32a,32b,32c,32dが形成されている。
さらに、このスペーサ部材28の両主面には、ネジ止めされる際の面内方向の位置決めや回転止めを行うための複数のボス33が突出形成されている。これらボス33は、スペーサ部材28の両主面に少なくとも2箇所以上設けることが好ましい。ここでは、スペーサ部材28の両主面にそれぞれ2箇所ずつ設けられている。
一方、ベース15には、上記スペーサ部材28の各貫通孔31a,31b,31c,31dに対応した4つのネジ孔34a,34b,34c,34dが穿設されている。これら4つのネジ孔34a,34b,34c,34dは、ベース15の下面から突出された各筒状部35a,35b,35c,35dの内側に形成されている。また、支持板24には、上記スペーサ部材28の各貫通孔31a,31b,31c,31dに対応した4つの孔部36a,36b,36c,36dが穿設されている。また、ベース15及び支持板24には、上記スペーサ部材28の各ボス33に対応したボス孔37が穿設されている。
そして、この支持板24に支持されたスピンドルモータ23をスペーサ部材28を介してベース15の下面に取り付ける際は、図10に示すように、先ず、支持板24及びベース15の各ボス孔37にスペーサ部材28の各ボス33を係合させると共に、スペーサ部材28の各段差部32にベース15の各筒状部35を係合させることによって、支持板24とベース15とがスペーサ部材28を挟み込んだ状態とする。このとき、互いに重ね合わされた支持板24の各孔部36と、スペーサ部材28の各貫通孔31と、ベース15の各ネジ孔34とがそれぞれ一致した状態となる。次に、この状態から、支持板24の各孔部36及びスペーサ部材28の各貫通孔31を通してベース15の各ネジ孔34に固定ネジ38を螺合する。以上のようにして、スピンドルモータ23は、ターンテーブル22がベース15のテーブル用開口部18aから上方に向かって突出した状態で、スペーサ部材28を介してベース15の下面に固定支持されている。
この場合、図9に示すように、スペーサ部材28のベース15と対向する主面に形成された4つの第1の基準突部29a,29b,29c,29dは、このスペーサ部材28の寸法公差±dの影響を受けることがなく、全てベース15と当接される面の高さが同一となる。同様に、スペーサ部材28の支持板24と対向する主面に形成された4つの第2の基準突部30a,30b,30c,30dは、このスペーサ部材28の寸法公差±dの影響を受けることがなく、全て支持板24と当接される面の高さが同一となる。
したがって、このディスクドライブ装置1では、スペーサ部材28の寸法公差dによらずに、スピンドルモータ23をベース15に高精度に取り付けることが可能である。すなわち、このディスクドライブ装置1では、スピンドルモータ23のベース15に対する取付精度が向上することから、ターンテーブル22に保持された光ディスク2の信号記録面とベース15の主面との平行度を高レベルで維持することが可能である。これにより、スピンドルモータ23をベース15に取り付けた際の傾きやガタツキ等の発生を防ぐことが可能であり、光学ピックアップ20から出射された光ビームをターンテーブル22に保持された光ディスク2の信号記録面に垂直に照射することが可能である。
さらに、このディスクドライブ装置1では、ベース15とターンテーブル22との平行度を維持するのに、上述した金型作製時におけるスペーサ部材28の高さ方向の寸法Dのみを管理すればよく、また、従来のスピンドルモータの取付構造に比べて部品点数が少なく、作製も容易なことから、製造コストの上昇を招くことなく、ターンテーブル22とベース15との平行度を高レベルで維持することが可能である。
また、このディスクドライブ装置1では、ターンテーブル22とベース15との平行度を高レベルで維持することによって、後述するスキュー調整機構45による調整範囲も少なくて済むことから、光ディスク2の更なる高記録密度化に対応すると共に、装置全体の更なる小型軽量薄型化に対応することが可能である。
なお、このディスクドライブ装置1では、上述したスピンドルモータ23を支持する支持板24がスペーサ部材28を介してベース15の下面に固定される箇所が4箇所設けられているが、このような固定箇所を少なくとも3箇所設けることで、スピンドルモータ23をベース15に適切に取り付けることが可能である。また、このような固定箇所を増やしたとしても、上述したスペーサ部材28の厚み方向の寸法公差dの影響を受けることがないので、スピンドルモータ23をベース15に取り付けた際の傾きやガタツキ等の発生を防ぐことが可能である。また、固定箇所の配置についても任意である。
また、このディスクドライブ装置1では、上述した固定箇所において、ベース15側にネジ孔34が形成され、支持板24側に孔部36が形成された構成となっているが、それとは逆、すなわちベース15側に孔部36が形成され、支持板24側にネジ孔34が形成され、ベース15側から固定ネジ38を螺合する構成とすることも可能である。
光学ピックアップ20は、図5に示すように、光源となる半導体レーザから出射された光ビームを対物レンズ20aにより集光させて光ディスク2の信号記録面に照射し、この光ディスク2の信号記録面で反射された戻りの光ビームを受光素子等からなる光検出器により検出する光学ブロックを有し、光ディスク2に対する信号の書き込み又は読み出しを行うようになされている。
また、この光学ピックアップ20は、対物レンズ20aを当該対物レンズ20aの光軸方向(フォーカッシング方向)と当該対物レンズ20aの光軸方向と直交する方向(トラッキング方向)とに変位駆動する二軸アクチュエータ(図示せず。)を有している。そして、この光学ピックアップ20では、上述した光検出器により検出された光ディスク2からの検出信号に基づいて、二軸アクチュエータにより対物レンズ20aをフォーカッシング方向及びトラッキング方向に変位させながら、光ディスク2の信号記録面上に対物レンズ20aの焦点を合わせるフォーカスサーボや、対物レンズ20aにより集光される光ビームのスポット位置を常に記録トラック上に位置させるトラッキングサーボ等の駆動制御を行っている。
ピックアップ送り機構21は、図5及び図6に示すように、光学ピックアップ20を光ディスク2の半径方向にスライド可能に支持するガイド機構39と、このガイド機構39に支持された光学ピックアップ20を光ディスク2の半径方向に変位駆動する変位駆動機構40とを有している。
ガイド機構39は、上記光学ピックアップ20が搭載されたピックアップベース41と、このピックアップベース41を光ディスク2の半径方向にスライド可能に支持する一対のガイド軸42a,42bとを有している。
ピックアップベース41には、一対のガイド軸42a,42bのうち、一方のガイド軸42aを挿通するガイド孔43aが形成された一対のガイド片43と、他方のガイド軸42bを挟み込むガイド溝44aが形成されたガイド片44とが互いに対向する側面から逆向きに突出形成されている。したがって、このピックアップベース41は、一対のガイド軸42a,42bに沿ってスライド可能となっている。
一対のガイド軸42a,42bは、ベース15の下面に位置して、光ディスク2の半径方向と互いに平行となるように配置されており、ベース15のピックアップ用開口部18bから対物レンズ20aが臨むピックアップベース41を光ディスク2の内外周に亘って案内する。また、これら一対のガイド軸42a,42bの両端部は、それぞれベース15の下面にスキュー調整機構45を介して取り付けられている。
このスキュー調整機構45は、一対のガイド軸42a,42bの両端部42cをベース15の主面と直交する方向に移動可能に支持し、各ガイド軸42a,42bの端部42cが支持される位置をそれぞれ独立して調節することで、これらガイド軸42a,42bの傾きを調整可能としたものである。
具体的に、このスキュー調整機構45は、図7,図11及び図12に示すように、一対のガイド軸42a,42bの端部42cを支持する軸受部材46を備えている。また、一対のガイド軸42a,42bの両端部のうち、内周側の端部42cを支持する軸受部材46は、上記スペーサ部材28と一体に形成されている。すなわち、上述したスペーサ部材28には、一対のガイド軸42a,42bの内側の端部42cを支持する一対の軸受部46が設けられている。
なお、ガイド軸42a,42bの内周側の端部42cを支持する軸受部46と外周側の端部42cを支持する軸受部材46とは、略々同様の構成を有している。したがって、以下、これらを軸受部材46としてまとめて説明する。
この軸受部材46には、付勢部材となるコイルバネ47を保持する保持孔48と、この保持孔48に臨んでガイド軸42a,42bの端部42cが挿入されるガイドスリット49とが設けられている。
保持孔48は、軸受部材46を厚み方向に貫通する略円形状の孔部である。一方、この保持孔48の内部に保持されるコイルバネ47は、略円錐状に形成されており、径の大きい方をベース15側とし、径の小さい方をガイド軸42a,42b側として、ベース15とガイド軸42a,42bの端部42cとの間に圧縮された状態で配置されている。したがって、このコイルバネ47は、ベース15の主面と直交する方向の一方側からガイド軸42a,42bに当接されると共に、このガイド軸42a,42bの端部42cをベース15の主面と直交する方向(ベース15から離間する方向)に付勢することになる。
また、この略円錐状のコイルバネ47は、径の大きい方の内側に径の小さい方が入り込みながら圧縮されるため、圧縮された際の高さ方向の寸法を抑えることが可能であり、このスキュー調整機構45の薄型化に寄与している。なお、付勢部材としては、このようなコイルバネ47や板バネ等のバネ部材の他にも、例えば中空円筒状に形成されたシリコンゴム等の弾性部材を用いることも可能である。
ガイドスリット49は、ガイド軸42a,42bの端部42cの長さに合わせて軸受部材46を厚み方向に切り欠くように直線状に形成されており、挿入されたガイド軸42a,42bの端部42cをベース15の主面と直交する方向、すなわちベース15の主面と近接又は離間する方向に案内する。
一方、ガイド軸42a,42bは、図13に示すように、全体が略円柱状の丸棒であり、その両端部42c、すなわちガイドスリット49に挿入される端部42cには、後述する調整ネジ51の先端部が当接する当接面42dが設けられている。
この当接面42dは、ガイドスリット49に挿入される端部42cを調整ネジ51が当接する側の外周部から当該ガイド軸42a,42bの軸線と直交する方向に切り欠いて形成されている。また、この当接面42dは、ガイド軸42a,42bの先端から軸線方向にガイドスリット49に挿入される範囲に亘って平坦化されている。すなわち、このガイドスリット49に挿入される端部42cには、ベース15とは反対側の外周部の一部を切り欠くことで、軸線に対して平行な当接面42dが形成されている。このように、ガイドスリット49に挿入される端部42cは、ガイド軸42a,42bの軸中心Sを基準としてベース15側に偏倚して設けられている。
さらに、ガイドスリット49に挿入される端部42cには、ガイドスリット49の内側面と摺接される一対の摺接面42eが設けられている。これら一対の摺接面42eは、ガイドスリット49に挿入される端部42cをガイドスリット49の内側面と摺接される側の外周部からそれぞれガイド軸42a,42bの軸線と直交する方向に切り欠いて形成されている。また、これら一対の摺接面42eは、ガイド軸42a,42bの先端からガイドスリット49に挿入される軸線方向の範囲に亘って平坦化されている。すなわち、このガイドスリット49に挿入される端部42cには、ガイドスリット49に沿って外周部の一部を切り欠くことで、上述した当接面42dに対して垂直な一対の摺接面42eが形成されている。
このように、ガイド軸42a,42bのガイドスリット49に挿通される端部42cは、ピックアップベース41をスライド可能に支持する部分よりも細く削られた段付き形状となっている。具体的に、ガイドスリット49に挿入される端部42cのうち、当接面42d側は、図12に示すように、ガイド軸42a,42bの軸中心S付近或いはそれよりも深く削り取られている。一方、一対の摺接面42e側は、ベース15の主面に対して垂直な方向の寸法Aが、ベース15の主面に対して平行な方向の寸法Bよりも大となる範囲(A>B)で削り取られている。
図11及び図12に示すように、ベース15との間で軸受部材46を挟み込む支持板24には、保持孔48に臨むネジ孔50が形成されている。そして、このネジ孔50には、調整部材である調整ネジ51が螺合されている。
なお、ガイド軸42a,42bの外周側の端部42cを支持する軸受部材46は、上記スピンドルモータ23を支持する支持板24と同様の支持板24によりベース15との間で挟み込まれている。そして、この状態で支持板24が軸受部材46を介してベース15の下面に固定ネジ38により固定されて取り付けられている。なお、この軸受部材46は、支持板24と一体化されたものであってもよい。
調整ネジ51は、その先端部がベース15の主面と直交する方向の他方側からガイド軸42a,42bの端部42cと当接されると共に、このガイド軸42a,42bの端部42cをコイルバネ47が付勢する方向とは反対側から押圧する。すなわち、この調整ネジ51は、コイルバネ47と相対向する位置からガイド軸42a,42bの当接面42dに当接されると共に、その捻じ込み量に応じてコイルバネ47の圧縮状態を変化させる。これにより、ガイド軸42a,42bの端部42cが支持される位置を任意に調整することができる。なお、この調整ネジ51の頭部は、捻じ込み量が分かるように一字孔51aが形成されている。
以上のように、このスキュー調整機構45では、各ガイド軸42a,42bの端部42cが支持される位置を調整ネジ51により調節しながら、光学ピックアップ20の対物レンズ20aにより集光される光ビームが光ディスク2の信号記録面に垂直に照射されるように、各ガイド軸42a,42bの傾きを調整することが可能となっている。
なお、ベース15には、保持孔48に接着剤Pを注入するための注入孔52が形成されている。この接着剤Pは、紫外線硬化樹脂等からなる。したがって、このスキュー調整機構45では、スキュー調整後に注入孔52から保持孔48に接着剤Pを注入し硬化させることで、ガイド軸42a,42bの端部42cの支持位置を強固に固定することが可能である。
変位駆動機構40は、図5,図6及び図14に示すように、ピックアップベース41に取り付けられたラック部材53と、このラック部材53と噛合される送りネジ54と、この送りネジ54を回転駆動する駆動モータ55とを有している。
ラック部材53は、その基端側がピックアップベース41の一対のガイド片43の間に位置してネジ止めにより取り付けられ、その先端側に一方のガイド軸42aと平行に配置された送りネジ54と噛合されるラック部53aが一体に形成されている。送りネジ54は、駆動モータ55の駆動軸と一体に形成されており、その外周面には、上記ラック部材53のラック部53aが噛合される螺旋状のリードスクリュー54aが形成されている。駆動モータ55は、いわゆるステッピングモータであり、駆動パルスに応じて送りネジ54を回転駆動する。また、これら送りネジ54及び駆動モータ55は、ベース15の下面にネジ止めによって取り付けられたブラケット56に支持されている。このブラケット56は、長尺状の板金の両端部が同一方向に直角に折り曲げられた形状を有しており、その折り曲げられた一端側に送りネジ54を貫通させた状態で駆動モータ55が固定される一方、他端に設けられた軸孔に送りネジ54の先端が軸支されることによって、送りネジ54を回転可能に支持している。
ピックアップ送り機構21では、駆動モータ55が送りネジ54を回転駆動しながら、リードスクリュー54aとラック部53aとの噛合によりラック部材53を送りネジ54の軸線方向に変位させる。これにより、光学ピックアップ20がピックアップベース41と一体に一対のガイド軸42a,42bに沿った方向、すなわち光ディスク2の半径方向に送り動作される。
以上のように構成されるディスクドライブ装置1では、光ディスク2を保持するディスクトレイ4が筐体3に収納された状態で、ディスク回転駆動機構19が光ディスク2を回転駆動し、ピックアップ送り機構21が光学ピックアップ20を光ディスク2の内外周に亘って送り動作しながら、光学ピックアップ20が光ディスク2に対して信号の書き込み又は読み出し動作を行うことで、光ディスク2の所望の記録トラックに対する情報信号の記録又は再生が行われる。
また、このディスクドライブ装置1では、上述したスキュー調整機構45によって各ガイド軸42a,42bの端部42cが支持される位置を調節することによって、一対のガイド軸42a,42bにスライド可能に支持された光学ピックアップ20とターンテーブル22に保持された光ディスク2の信号記録面との間の距離、及び、光ディスク2の信号記録面に対する光学ピックアップ20の傾きを調整することが可能となっている。
ところで、上述したスキュー調整機構45では、ガイド軸42a,42bのガイドスリット49に挿入される端部42cを、調整ネジ51が当接する側の外周部からガイド軸42a,42bの軸線と直交する方向に切り欠くことで、このガイドスリット49に挿入される端部42cに調整ネジ51が当接する当接面42dが形成されている。また、このガイドスリット49に挿入される端部42cは、ガイド軸42a,42bの軸中心Sを基準としてベース15側に偏倚して設けられている。
具体的に、ガイド軸42a,42bは、ガイドスリット49に挿入される端部42cの剛性を確保した上で、当接面42d側がガイド軸42a,42bの軸中心S付近或いはそれよりも深く切り欠かれている。したがって、この場合には、図11及び図12に示すように、ガイド軸42a,42bの切り欠かれた部分に支持板24を位置させることで、この支持板24をガイド軸42a,42bの最外周部よりもベース15側に位置させることができる。すなわち、軸受部材46の厚み方向の寸法を削ることができる。また、調整ネジ51のガイド軸42a,42bの端部42cと当接される位置をベース15側に近づけることによって、従来よりも僅かなスペースにて調整ネジ51を組み込むことができる。
このように、図12に示すガイド軸42a,42bの軸中心Sから支持板24までの高さ寸法hは、図17に示す従来のスキュー調整機構250の場合における高さ寸法h’よりも小さくなっている(h<h’)。これにより、スキュー調整機構45では、スキュー調整に必要なガイド軸42a,42bの可動範囲を確保しながら、ベース15からの高さ方向の寸法Hを抑制することが可能であり、この機構自体を従来よりも薄型化(H<H’)することが可能である。
また、上述したスキュー調整機構45では、ガイドスリット49に挿入される端部42cを、ガイドスリット49の内側面と摺接される側の外周部からそれぞれガイド軸42a,42bの軸線と直交する方向に切り欠くことで、このガイドスリット49に挿入される端部42cにガイドスリット49の内側面と摺接される一対の摺接面42eが形成されている。
これにより、ガイドスリット49に挿入されたガイド軸42a,42bが軸回りに回転することを防止することが可能であり、スキュー調整後にガイド軸42a,42bが回転して端部42cの支持位置が高さ方向にずれることを防止することが可能である。
さらに、ガイド軸42a,42bのガイドスリット49に挿入される端部42cは、ベース15の主面に対して垂直な方向の寸法Aが、ベース15の主面に対して平行な方向の寸法Bよりも大とされている。これにより、ガイド軸42a,42bをガイドスリット49に挿入する際にガイド軸42a,42bが傾くのを防ぐことができる。
したがって、このようなスキュー調整機構45を備えるディスクドライブ装置1では、光学ピックアップ20の対物レンズ20aにより集光された光ビームをターンテーブル22に保持された光ディスク2の信号記録面に垂直に照射させるのに必要なスキュー調整等を高精度に行うと共に、装置全体の更なる薄型化及び小型化を行うことが可能である。
なお、上記スキュー調整機構45では、ガイド軸42a,42bを挟んでベース15側にコイルバネ47を配置し、支持板24側に調整ネジ51を配置した構成となっているが、それとは逆、すなわちガイド軸42a,42bを挟んでベース15側に調整ネジ51を配置し、支持板24側のコイルバネ47を配置した構成とすることも可能である。
ここで、上記スキュー調整機構45では、調整ネジ51がガイド軸42a,42bの当接面42dと当接する構成となっているが、それとは逆、すなわちコイルバネ47がガイド軸42a,42bの当接面42dと当接する構成も考えられる。
この場合、調整ネジ51の先端部は、ガイド軸42a,42bの湾曲した外周部を押圧することになる。したがって、調整ネジ51の先端部とガイド軸42a,42bの端部42cとの当接位置がずれた場合には、調整ネジ51の捻じ込み量に応じたガイド軸42a,42bに対する押圧が一定とならずに、コイルバネ47の圧縮状態に変化が生じることになる。
以上のことから、上記スキュー調整機構45では、調整ネジ51がガイド軸42a,42bの当接面42dと当接される構成とすることが望ましい。これにより、スキュー調整の更なる安定化を図ることが可能である。
また、上記スキュー調整機構45では、ベース15とは反対側に当接面42dが位置するようにガイド軸42a,42bの端部42cが軸受部材46のガイドスリット49に挿入された構成となっているが、それとは逆、すなわちベース15側に当接面42dが位置するようにガイド軸42a,42bの端部42cを軸受部材46のガイドスリット49に挿入する構成とすることも可能である。
この場合、ガイドスリット49に挿入される端部42cは、ガイド軸42a,42bの軸中心Sを基準としてベース15とは反対側に偏倚することになる。したがって、この場合には、ガイド軸42a,42bの切り欠かれた部分にピックアップ用開口部18bを形成するベース15の端部を位置させることによって、軸受部材46の厚み方向の寸法を削ることができる。
これにより、スキュー調整機構45では、スキュー調整に必要なガイド軸42a,42bの可動範囲を確保しながら、ベース15からの高さ方向の寸法Hを抑制することが可能であり、この機構自体を従来よりも薄型化(H<H’)することが可能である。
なお、ガイドスリット49に挿入される端部42cの当接面42d側をガイド軸42a,42bの軸中心Sよりも深く切り欠くか、浅く切り欠くか、或いは軸中心Sと一致するまで切り欠くかについては、設計に応じて任意に変更することが可能であるが、更なる薄型化を図るためには、剛性が取れる範囲内で、ガイドスリット49に挿入される端部42cの当接面42d側を軸中心Sよりも深く切り欠くことが望ましい。
なお、ガイドスリット49に挿入される端部42cがガイド軸42a,42bの軸中心Sを基準としてベース15側或いはベース15とは反対側に偏倚し、且つ剛性が取れる範囲内においては、ガイド軸42a,42bの端部42cにおける当接面42dとは反対側の外周部を当該ガイド軸42a,42bの軸線と直交する方向に切り欠くことによって、このガイド軸42a,42bの端部42cにコイルバネ47或いは調整ネジ51が当接する当接面を形成することも可能である。
なお、本発明は、上述した光ディスク2に対して情報信号の記録又は再生を行うディスクドライブ装置1に上記スキュー調整機構45を適用したが、光ディスク以外にも光磁気ディスク等の光学ディスク、或いはこれら光学ディスクがディスクカートリッジに収納されたものに対して情報信号の記録及び/又は再生を行うディスクドライブ装置に上記スキュー調整機構45を適用することが可能である。
本発明を適用したディスクドライブ装置が搭載されたノート型パーソナルコンピュータを示す斜視図である。 上記ディスクドライブ装置のディスクトレイが収納された状態を示す斜視図である。 上記ディスクドライブ装置のディスクトレイが引き出された状態を示す斜視図である。 上記ディスクドライブ装置の構成を示す分解斜視図である。 ベースユニットを上面側から見た斜視図である。 ベースユニットを下面側から見た斜視図である。 ベースユニットを下面側から見た分解斜視図である。 スペーサ部材の構成を示す斜視図である。 スペーサ部材の構成を示す側面図である。 支持板、スペーサ部材及びサブシャーシの取付構造を示す要部断面図である。 スキュー調整機構の構成を示す軸線方向の断面図である。 スキュー調整機構の構成を示す軸線方向と直交する方向の断面図である。 ガイド軸の端部の構成を示す斜視図である。 ピックアップ送り機構の構成を示す平面図である。 従来のディスクドライブ装置の構成を示す斜視図である。 従来のスキュー調整機構の構成を示す軸線方向の断面図である。 従来のスキュー調整機構の構成を示す軸線方向と直交する方向の断面図である。 従来のガイド軸の端部の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 ディスクドライブ装置、 2 光ディスク、 5 ベースユニット、 15 ベース、 19 ディスク回転駆動機構、 20 光学ピックアップ、 21 ピックアップ送り機構、 22 ターンテーブル、 23 スピンドルモータ、 24 支持板、 28 スペーサ部材、 42a,42b 一対のガイド軸、 45 スキュー調整機構、 46 軸受部材、 47 コイルバネ、 48 保持孔、 49 ガイドスリット、 51 調整ネジ

Claims (14)

  1. 光学ピックアップを光学ディスクの半径方向にスライド可能に支持するガイド軸の端部をベースの主面と直交する方向に移動可能に支持し、上記光学ピックアップの対物レンズにより集光される光ビームが上記光学ディスクの信号記録面に垂直に照射されるように上記ガイド軸の傾きを調整するスキュー調整機構において、
    上記ベースの主面と直交する方向の一方側から上記ガイド軸に当接されると共に、上記ガイド軸の端部を上記ベースの主面と直交する方向に付勢する付勢部材と、
    上記ベースの主面と直交する方向の他方側から上記ガイド軸に当接されると共に、上記ガイド軸の端部を上記付勢部材が付勢する方向とは反対側から押圧し、上記ガイド軸の端部が支持される位置を調節する調整部材と、
    上記付勢部材を保持する保持孔と、この保持孔に臨んで上記ガイド軸の端部が挿入されると共に、上記ガイド軸の端部を上記ベースの主面と直交する方向に移動可能に案内するガイドスリットとを有する軸受部材とを備え、
    上記ガイド軸は、上記ガイドスリットに挿入される端部に上記付勢部材若しくは上記調整部材が当接する当接面を有し、この当接面は、上記ガイドスリットに挿入される端部を上記付勢部材若しくは上記調整部材が当接する側の外周部から当該ガイド軸の軸線と直交する方向に切り欠いて形成されていることを特徴とするスキュー調整機構。
  2. 上記ガイドスリットに挿入される端部は、上記ガイド軸の軸中心を基準として上記ベース側若しくは上記ベースとは反対側に偏倚して設けられていることを特徴とする請求項1記載のスキュー調整機構。
  3. 上記ガイド軸の当接面は、当該ガイド軸の先端から軸線方向に上記ガイドスリットに挿入される範囲に亘って平坦化されていることを特徴とする請求項1記載のスキュー調整機構。
  4. 上記ガイド軸は、上記ガイドスリットの内側面と摺接される摺接面を有し、この摺接面は、上記ガイドスリットに挿入される端部を上記ガイドスリットの内側面と摺接される側の外周部から当該ガイド軸の軸線と直交する方向に切り欠いて形成されていることを特徴とする請求項1記載のスキュー調整機構。
  5. 上記調整部材は、上記保持孔に臨む調整ネジであり、その先端部が上記ガイド軸の当接面に当接されると共に、その捻じ込み量に応じて上記付勢部材の圧縮状態を変化させることで、上記ガイド軸の端部が支持される位置を調整することを特徴とする請求項1記載のスキュー調整機構。
  6. 上記付勢部材は、略円錐状のコイルバネであり、このコイルバネは、上記ガイド軸と上記ベースとの間に圧縮された状態で上記保持孔に保持されていることを特徴とする請求項1記載のスキュー調整機構。
  7. 光学ディスクを回転駆動するディスク回転駆動機構と、
    上記ディスク回転駆動機構により回転駆動される上記光学ディスクの信号記録面に対物レンズにより集光された光ビームを照射しながら、上記光学ディスクに対して信号の書き込み及び/又は読み出しを行う光学ピックアップと、
    上記光学ピックアップを上記光学ディスクの半径方向にスライド可能に支持するガイド軸と、
    上記ガイド軸の両端部が取り付けられるベースと、
    上記ガイド軸の端部を上記ベースの主面と直交する方向に移動可能に支持し、上記光学ピックアップの上記対物レンズにより集光される光ビームが上記光学ディスクの信号記録面に垂直に照射されるように上記ガイド軸の傾きを調整するスキュー調整機構とを備え、
    上記スキュー調整機構は、上記ベースの主面と直交する方向の一方側から上記ガイド軸に当接されると共に、上記ガイド軸の端部を上記ベースの主面と直交する方向に付勢する付勢部材と、
    上記ベースの主面と直交する方向の他方側から上記ガイド軸に当接されると共に、上記ガイド軸の端部を上記付勢部材が付勢する方向とは反対側から押圧し、上記ガイド軸の端部が支持される位置を調節する調整部材と、
    上記付勢部材を保持する保持孔と、この保持孔に臨んで上記ガイド軸の端部が挿入されると共に、上記ガイド軸の端部を上記ベースの主面と直交する方向に移動可能に案内するガイドスリットとを有する軸受部材とを備え、
    上記ガイド軸は、上記ガイドスリットに挿入される端部に上記付勢部材若しくは上記調整部材が当接する当接面を有し、この当接面は、上記ガイドスリットに挿入される端部を上記付勢部材若しくは上記調整部材が当接する側の外周部から当該ガイド軸の軸線と直交する方向に切り欠いて形成されていることを特徴とするディスクドライブ装置。
  8. 上記ガイドスリットに挿入される端部は、上記ガイド軸の軸中心を基準として上記ベース側若しくは上記ベースとは反対側に偏倚して設けられていることを特徴とする請求項7記載のディスクドライブ装置。
  9. 上記ガイド軸の当接面は、当該ガイド軸の先端から軸線方向に上記ガイドスリットに挿入される範囲に亘って平坦化されていることを特徴とする請求項7記載のディスクドライブ装置。
  10. 上記ガイド軸は、上記ガイドスリットの内側面と摺接される摺接面を有し、この摺接面は、上記ガイドスリットに挿入される端部を上記ガイドスリットの内側面と摺接される側の外周部から当該ガイド軸の軸線と直交する方向に切り欠いて形成されていることを特徴とする請求項7記載のディスクドライブ装置。
  11. 上記調整部材は、上記保持孔に臨む調整ネジであり、その先端部が上記ガイド軸の当接面に当接されると共に、その捻じ込み量に応じて上記付勢部材の圧縮状態を変化させることで、上記ガイド軸の端部が支持される位置を調整することを特徴とする請求項7記載のディスクドライブ装置。
  12. 上記付勢部材は、略円錐状のコイルバネであり、このコイルバネは、上記ガイド軸と上記ベースとの間に圧縮された状態で上記保持孔に保持されていることを特徴とする請求項7記載のディスクドライブ装置。
  13. 上記ガイド機構は、上記光学ディスクの半径方向に対して互いに平行に配置された一対のガイド軸を有し、
    上記スキュー調整機構は、上記一対のガイド軸の両端部にそれぞれ配置されており、上記各ガイド軸の端部が支持される位置を調節することによって、上記一対のガイド軸にスライド可能に支持された上記光学ピックアップと上記光学ディスクの信号記録面との間の距離、及び、上記光学ディスクの信号記録面に対する上記光学ピックアップの傾きを調整可能とすることを特徴とする請求項7記載のディスクドライブ装置。
  14. 上記スキュー調整機構によるスキュー調整が行われた後に、上記保持孔に注入された接着剤により上記ガイド軸の端部の支持位置が固定されることを特徴とする請求項7記載のディスクドライブ装置。
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