JP2005200084A - 生物分解性保冷箱 - Google Patents

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Nobuo Ichimura
信雄 市村
Yoshitoku Seo
良徳 瀬尾
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Showa Denko Materials Co Ltd
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    • Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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Abstract

【課題】 保冷箱を構成する部材により保冷箱を組立て、前記材料を保冷室に、ドライアイスを冷媒室に入れ、保冷箱上面に天蓋を載せ、段ボール箱による梱包することで、従来の発泡スチロールより温度戻り速度が小さく、保冷性に優れた保冷箱が提供すること。
【解決手段】 保冷箱本体とその上面開口部を覆う上蓋とを有する保冷箱において、保冷箱が生物分解性材料からなる保冷箱であって、該保冷箱は底面から対面に開口部が伸び、開口部に嵌合又は載せる生物分解性天蓋及び／又は、保冷箱内部を上下及び／又は左右に分ける生物分解性中仕切及び冷媒を有することを特徴とする生分解性保冷箱。
【選択図】 なし

Description

本発明は、冷媒又は保冷剤、蓄冷材等を用いて、電気電子工業用材料、半導体用材料等を保冷、冷蔵輸送又は冷凍輸送するための生物分解性保冷箱に関する。
従来、熱硬化型、紫外線硬化型又は熱紫外線併用硬化型の特性を有する電気、電子工業用材料、半導体用材料等を輸送する場合、工場出荷から使用するまでに材料が変質しないように、発泡スチロール、発泡ポリエチレン等の保冷材で構成される保冷箱にドライアイス又は蓄冷材等の冷媒と供に収納し、冷凍又は冷蔵の状態で輸送されるのが簡便で、一般的である。
しかし、発泡スチロール、発泡ポリエチレン等いわゆる石油を原料とする製品は廃棄処分時に生物分解しないために、焼却処分が通例であったが、単に焼却するだけでは燃焼熱量が大きく、焼却炉をいためる、或いは有害ガスを放出する等の問題があり、更に埋めたて処分もできず、産業廃棄物として処理上の問題があった。
近年同様に梱包用緩衝材の産廃物の問題から、梱包用緩衝材として有用な、生物分解性の材料が例えば特許文献１に開示されている。
特開平１１−１２３７９号公報
本発明によれば、保冷箱を構成する部材により保冷箱を組立て、前記材料を保冷室に、ドライアイスを冷媒室に入れ、保冷箱上面に天蓋を載せ、段ボール箱による梱包することで、従来の発泡スチロールより温度戻り速度が小さく、保冷性に優れた保冷箱が提供される。
本願発明者らは、かかる問題に鑑み、産業廃棄物の大幅に低減できる保冷、断熱箱を開示するに至った。
すなわち、本発明は以下の発明に関する。
<１> 保冷箱本体とその上面開口部を覆う上蓋とを有する保冷箱において、保冷箱が生物分解性材料からなる保冷箱であって、該保冷箱は底面から対面に開口部が伸び、開口部に嵌合又は載せる生物分解性天蓋及び／又は、保冷箱内部を上下及び／又は左右に分ける生物分解性中仕切及び冷媒を有することを特徴とする生分解性保冷箱。
<２> 前記保冷箱が段ボール箱、及び／又は発泡ポリエチレンシート及び／又は発泡ポリエチレンバッグと併用されることを特徴とする上記<１>記載の生分解性保冷箱。
<３> 前記生物分解性材料が、澱粉及び非木材植物繊維粉末、及び／又は崩壊性プラスチックで構成される発泡体からなることを特徴とする上記<１>記載の生分解性保冷箱。
<４> 前記冷媒にドライアイス及び／又はプラスチック性蓄冷材が用いられることを特徴とする上記<１>記載の生分解性保冷箱。
本発明の保冷箱を構成する部材により保冷箱を組立て、前記材料を保冷室に、ドライアイスを冷媒室に入れ、保冷箱上面に天蓋を載せ、段ボール箱による梱包することで、従来の発泡スチロールより温度戻り速度が小さく、保冷性に優れた保冷箱が提供される。このことから、外装箱が発泡ポリエチレンシートや、発泡ポリエチレンバッグにおいても優位なことが示唆される。以上のように前記業界における材料の輸送に当該保冷箱を用いることで、産廃物低減に大きく貢献できる。
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳述する。
すなわち本発明になる保冷箱の断面図を図１に示す。当該保冷箱において、箱の上面開口部を閉じるために天蓋を有し、蓋に嵌合性を高めるための溝や段さを施しても本発明の効果を損ねるものではない。
図1に示される中仕切は保冷箱を冷媒室と、保冷室に区分けするもので、澱粉及び非木材植物繊維粉末、及び／又は崩壊性プラスチックで構成される生物分解性材料からなり、蓋の内側を含む、内壁全面に好ましくは勘合し、且つ、必要によっては冷媒室と保冷室に貫通する切り込みや孔を有してもよい。
次に本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらによって制限されるものではない。
実施例1
本発明の保冷箱を構成する部材により保冷箱を組立て、前記材料を保冷室に、ドライアイス2.5kgを冷媒室に入れ、保冷箱上面に蓋を載せ、且つ全体を段ボール箱により梱包し、室温（23-30℃）における非保冷品の温度を測定した。その結果、保冷性は図２に示すように温度戻り速度10.5deg C/23h=0.5deg C/hであった。
比較例1
同様に生物分解性材料に関わる部分のみ発泡スチロールからなる保冷箱に替え、実施例1と同様に非保冷品の温度測定を実施した。保冷箱の発泡スチロールの厚さは、実施例１の材料とほぼ同じ厚さ、サイズとした。その結果、保冷性は図３に示すように温度戻り速度14.0deg C/23h=0.6deg C/hであった。
実施例１と比較例１の結果を比較すると、実施例１の方が比較例１よりも温度戻り速度が小さく、保冷性に優れていることがわかった。尚、発泡ポリエチレンシートや、発泡ポリエチレンバッグは生分解性ではないが、小さく折りたたんで回収すれば、再利用することができるので、産廃物の排出には繋がらない。
本発明の実施の形態における保冷箱を示す断面図である。 本発明の実施例１における保冷箱の保冷性能を測定した結果である。 比較例１における従来の保冷箱の保冷性能を測定した結果である。
符号の説明
１：生物分解性天蓋
２：段ボール、発泡ポリエチレンシート又は発泡ポリエチレンバッグ
３：ドライアイス等の冷媒
４：生物分解性中仕切
５：非保冷物
６：生物分解性保冷箱

Claims (4)

  1. 保冷箱本体とその上面開口部を覆う上蓋とを有する保冷箱において、保冷箱が生物分解性材料からなる保冷箱であって、該保冷箱は底面から対面に開口部が伸び、開口部に嵌合又は載せる生物分解性天蓋及び／又は、保冷箱内部を上下及び／又は左右に分ける生物分解性中仕切及び冷媒を有することを特徴とする生分解性保冷箱。
  2. 前記保冷箱が段ボール箱、及び／又は発泡ポリエチレンシート及び／又は発泡ポリエチレンバッグと併用されることを特徴とする請求項１記載の生分解性保冷箱。
  3. 前記生物分解性材料が、澱粉及び非木材植物繊維粉末、及び／又は崩壊性プラスチックで構成される発泡体からなることを特徴とする請求項１記載の生分解性保冷箱。
  4. 前記冷媒にドライアイス及び／又はプラスチック性蓄冷材が用いられることを特徴とする請求項１記載の生分解性保冷箱。

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103213762A (zh) * 2013-05-10 2013-07-24 镇江市丹徒区茗缘茶叶专业合作社 干冰式茶叶包装盒
CN110017662A (zh) * 2018-01-09 2019-07-16 中国石油化工股份有限公司 快速充电制冷制热保温装置及用途
JP2022118520A (ja) * 2021-02-02 2022-08-15 株式会社日本パッキング＆シールズ 保冷容器

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