JP2005198601A - 手押式刈払機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 エンジン21を保持するフレーム22と、フレーム22の下端に一つ設けられた樽型の車輪23と、歩きながら作業者が手で操作するハンドル24と、エンジン21にて回転駆動される刈刃25と、を備え、刈刃25は、エンジン21にて回転駆動される回転円盤39に付設され、回転円盤39及び刈刃25の上部及び周囲部を覆うと共に刈刃25の回転外周円の接線方向に刈草を送り出すための吐出口2を有する下方開口状のハウジング1と、回転円盤39の上面側に突設されて刈草を送り出す平面視放射状の羽根3と、を備える。また、車輪23は、前方に設けられた回転円盤39と後方位置に設けられたハンドル24の握り部36, 36の前後中間位置に配設され、車輪23の接地点を支点として、天秤状に全体重量を支持しつつ、ハンドル24の握り部36, 36を作業者が操作して走行自在である。
【選択図】 図1
Description
この特許文献1に開示された手押式刈払機では、刈刃が剥き出しとなっている。また、この刈払機の車輪は、左右一対の細幅の車輪となっている。そして、この左右一対の車輪をレバー操作にて刈払機の前後方向軸線に対して少なくとも一方向に旋回自在となるように構成し、円滑な刈払作業を可能としている。
また、回転する刈刃が剥き出しであるので、回転する刈刃を誤って果樹に接触させて果樹を傷つける虞れがあると共に、作業中に小石や枝片等が跳ねて人を傷つける虞れがあるという問題点があった。そのため、刈刃の大きさ(長さ)を大きく(長く)することができず、広幅刈りの構造にすることが困難であるという問題点があった。
また、上記車輪は、上記フレームの下端に1つ設けられた樽型であって、かつ、該車輪は、前方に設けられた上記回転円盤と後方位置に設けられた上記ハンドルの握り部の前後中間位置に配設され、該車輪の接地点を支点として、天秤状に全体重量を支持しつつ、上記ハンドルの握り部を上記作業者が操作して走行自在である。
また、上記吐出口から送り出された上記刈草を収集する集草袋を保持するための保持部を備える。
図1〜図6は、本発明の一実施形態に係る手押式刈払機を説明するための図である。 本発明に係る手押式刈払機は、図1に示すように、エンジン21を保持するフレーム22と、フレーム22の下端部22aに設けられた一つの樽型の車輪23と、フレーム22の後方上端部22bに設けられたハンドル24と、エンジン21にて回転する刈刃25と、を備えている。
エンジン21は、環状枠部26に付設された取付板28に螺着具等にて固定されている。
一つの樽型の車輪23は、側面視略V字型の2本の支持杆27, 27の下端に枢着されている。具体的に説明すると、側面視略V字型の2本の支持杆27, 27の下端(水平部)にブラケット29を溶接等で固着し、中央部29aの両側の腕部29bに車軸30が水平となるように枢着されており、車輪23が水平軸心廻りに回転する。さらに、この一つの樽型の車輪23は、手押式刈払機の平面視における中心線上に、車輪23の赤道線が略一致するように配置されている。この車輪23は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂のブロー成型にて、中空樽型(殻構造)に形成される。
そして、一対の補助輪32, 32の下面と車輪23の下面との高さが略同じ、乃至、補助輪32, 32が若干高くなるよう設定されている。
なお、握り部36, 36が上下縦向きとなるようにハンドル24を形成するも好ましい。このようにハンドル24を形成すれば、左右方向を向いた握り部36, 36を有するハンドル24と比較して、片手でハンドル24をより容易に左右に振ることができるので、刈刃25を左右に振る広幅刈りがより容易となる。
角度調節機構33でハンドル24の取付角度を調整することによって、刈払機を使用する作業者の身長に対応させることができると共に、果樹園のような低い木の下での草刈り作業も楽となる。
なお、図2では、エンジン21を省略した。図1に示すように、バッテリ37等の重量物を、この前後略中央のV字状のフレーム22内に配設するのがバランス上好ましい。
刈刃25の回転円盤39から径方向外方へ突出した部分の基端位置には、ピン45が配設されている。刈刃25が回転する際には、ピン45が草刈りによって刈刃25に加わる荷重の支持点となる。刈刃25は、摩耗等によって回転円盤39から突出した部分の長さが短くなってピン45の位置になると、回転円盤39の上半部と下半部とが相対的に回転して、刈刃25の収納部44に収納された部分が自動的に出てくるようになっている。従って、収納部44に収納された部分は、順次繰り出されて刈刃25を形成してゆく。
なお、羽根3…は、平板状に限るものでなく、刈草を吸い込む吸引力が増大するような形状に形成するも好ましい。例えば、弯曲片状や渦巻き状にすることもできる。また、羽根3…の数を増減させるも自由である。また、ハウジング1の形状は、平面視略P字状に限るものでなく、吐出口2から刈草を送り出しやすいような形状とするのが好ましい。例えば、平面視螺旋状とするも好ましい。
また、図1に示すように、ハウジング1の高さHは、樽型の車輪23の最大径D0 の10%〜60%とする。好ましくは、D0 の20%〜50%、より好ましくは、D0 の25%〜40%とする。
ハウジング1の径Dが下限値よりも小さいと、刈刃25が小さくなって広幅刈りすることができなくなるので、刈払機の作業能力が低下する。また、径Dが上限値を越えると、ハウジング1の重量が過大となるので、刈払機を左右へ振っての作業が困難になる。また、上記高さHが下限値よりも小さいと、羽根3…等に十分な寸法がとれず、風量が不足する等の問題が生じる。また、上記高さHが上限値を越えると、ハウジング1の重量が過大となるので、刈払機を左右へ振っての作業が困難になる。
なお、保持部6は、1本の第1アーム7と、4本の第2アーム8…とを有するものに限らず、集草袋5を保持可能な別の形状に形成してもよい。例えば、バケット状とするも好ましい。また、保持部6は、刈払機の前後バランスを常時保つために、なるべく車輪23よりに配置するのが好ましい。
この刃高調整具46によれば、シャフト部49の外筒部48からの突出量を調整することにより、刈刃25を有する回転円盤39の地面からの高さを調整することができる。即ち、車輪23と球体50との2点支持の状態で所望の刈刃高さに保持することができ、芝生を均一な高さに刈り揃えることができる。
2 吐出口
3 羽根
5 集草袋
6 保持部
21 エンジン
22 フレーム
23 車輪
24 ハンドル
25 刈刃
36 握り部
39 回転円盤
40 回転駆動軸
Claims (4)
- エンジン(21)を保持するフレーム(22)と、該フレーム(22)の下端に設けられた車輪(23)と、歩きながら作業者が手で操作するハンドル(24)と、上記エンジン(21)にて回転駆動される刈刃(25)と、を備えた手押式刈払機に於て、
上記刈刃(25)は、上記エンジン(21)にて回転駆動される回転円盤(39)に付設され、
該回転円盤(39)及び該刈刃(25)の上部及び周囲部を覆うと共に該刈刃(25)の回転外周円の接線方向に刈草を送り出すための吐出口(2)を有する下方開口状のハウジング(1)と、該回転円盤(39)の上面側に突設されて上記刈草を送り出す平面視放射状の羽根(3)と、を備えたことを特徴とする手押式刈払機。 - 上記回転円盤(39)は、回転駆動軸(40)から着脱自在となるように構成されている請求項1記載の手押式刈払機。
- 上記車輪(23)は、上記フレーム(22)の下端に1つ設けられた樽型であって、かつ、該車輪(23)は、前方に設けられた上記回転円盤(39)と後方位置に設けられた上記ハンドル(24)の握り部(36)(36)の前後中間位置に配設され、該車輪(23)の接地点を支点として、天秤状に全体重量を支持しつつ、上記ハンドル(24)の握り部(36)(36)を上記作業者が操作して走行自在である請求項1又は2記載の手押式刈払機。
- 上記吐出口(2)から送り出された上記刈草を収集する集草袋(5) を保持するための保持部(6)を備える請求項1、2又は3記載の手押式刈払機。
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