JP2005198555A - 養液栽培用システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ハウス内をできるだけ均一に暖めることができるようにするとともに、各ベッドをできるだけ均一に暖め易くして各ベッドの養液槽上で生育される植物の生育にムラが生じないようにして植物の生育管理を容易にした。
【解決手段】 ハウス10と、植物を栽培するための養液が溜められる養液槽20及び養液槽20を支持する支持台30を備えハウス10内に複数列設されるベッドBと、ハウス10内の空気を暖めるヒートパイプ50とを備え、ヒートパイプ50をベッドBの養液槽20の長手方向に沿って設けるとともに養液槽20の下側に複数本並設した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、野菜や花卉等の植物を栽培するため養液槽を備えたベッドをハウス内に複数列設した養液栽培用システムに関する。
従来、この種の養液栽培用システムとしては、例えば、特許文献1(特開2003−265057号公報)に記載されたものが知られている。
図16に示すように、この養液栽培用システムSaは、ハウス1と、植物を栽培するための養液が溜められる養液槽2を備えハウス1内に複数列設されるベッドBと、ハウス1内の空気及び養液を暖めるヒートパイプ3とを備えている。ヒートパイプ3は、内部に温水路が形成され、その外部に作動油が満たされた放熱部が形成された断面二重構造に形成されている。また、このヒートパイプ3は、ハウス1の周囲に沿って付設され、内部の温水路に、ボイラ4によって暖められた温水を流すことで、ハウス1内の温度が一定となるように制御される。
特開2003−265057号公報
ところで、このような従来の養液栽培用システムSaにあっては、ヒートパイプ3がハウス1の周囲に沿って付設されているので、ハウス1の中心部が暖まり難く、ハウス1の中心に位置するベッドBとハウス1の外側に位置するベッドBとの間で雰囲気の温度差ができ易くなり、ハウス1全体の温度分布にムラが生じ易くなるという問題があった。また、ベッドBの養液槽2の養液の温度にも、ムラが生じ易くなるという問題があった。
そのため、各ベッドBの養液槽上で生育される植物の生育にムラが生じることがあり、植物の生育管理が難しくなってしまうという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、ハウス内をできるだけ均一に暖めることができるようにするとともに、各ベッドをできるだけ均一に暖め易くして各ベッドの養液槽上で生育される植物の生育にムラが生じないようにして植物の生育管理を容易にした養液栽培用システムを提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の養液栽培用システムは、ハウスと、植物を栽培するための養液が溜められる養液槽及び該養液槽を支持する支持台を備え上記ハウス内に複数列設されるベッドと、上記ハウス内の空気を暖めるヒートパイプとを備えた養液栽培用システムにおいて、上記ヒートパイプを上記ベッドに付設した構成としている。
この養液栽培用システムを用いる場合は、まず、予め、各ベッドの養液槽に、養液を供給して、この養液で養液槽を満たすとともに、養液槽の養液中に植物の根がくるように、植物を固定する。
この状態で、ヒートパイプを加温すると、ハウスの内部に設けられる複数のベッド夫々がヒートパイプで加温されるので、各ベッドの雰囲気が個々に暖められ、ベッドは列設されて分散していることから、ハウス内の温度が均一に上昇するようになり、特に、ハウスの中心部が暖まり易くなる。このため、ハウス内を均一に加温して植物の生育に最適な温度にすることができる。
即ち、各ベッドの雰囲気が個々に暖められるので、各ベッド間で雰囲気の温度差ができ難くなり、ハウスの内部が均一に暖められるようになり、ハウス全体の温度分布にムラが生じ難くなる。そのため、各ベッドの養液槽上で生育される植物の生育にムラが生じ難くなり、植物の生育管理が容易になる。
また、ヒートパイプが養液槽に比較的近く位置しているので、ヒートパイプの放射熱でベッドを直接的に加温でき、養液槽内の養液の温度分布にもムラが生じ難くなる。これによっても、各ベッドの養液槽上で生育される植物の生育にムラが生じ難くなり、植物の生育管理が容易になる。
また、必要に応じ、上記ヒートパイプを、上記ベッドの養液槽の下側に該養液槽の長手方向に沿って設けている。
ヒートパイプが長手方向に沿っているので、ベッドの各養液槽の養液が養液槽の長手方向において均一に暖められ易くなる。
更に、必要に応じ、上記ヒートパイプを、上記養液槽の下側に複数本並設している。
ベッドの養液槽の下側に設けたので、養液槽内の養液を暖め易くなる。また、ヒートパイプが複数設けられているので、加温源が多くなり、それだけ、各ベッドの雰囲気を暖め易くすることができる。また、並設されているので、養液槽内の養液が長手方向に直交する方向に均一に暖められやすくなる。そのため、各ベッドの養液槽上で生育される植物の生育にムラが生じ難くなり、植物の生育管理が容易になる。
更にまた、必要に応じ、上記ベッドの支持台を、該養液槽が載置される枠体と、該枠体を支持し上記養液槽の長手方向に沿って該養液槽の両側に列設される複数の支持脚と、上記養液槽の長手方向両側に設けられる複数の支持脚に付設されるフレームと、該フレームにその長手方向に直交する方向に懸架される複数の懸架部材とを備えて構成し、上記ヒートパイプを上記懸架部材に載置して支持している。
ヒートパイプを懸架部材に載置して支持しているので、ヒートパイプの支持が確実になる。
次にまた、必要に応じ、上記ベッドの養液槽の養液を給排水するとともに、該養液槽に溜められる養液の水位を強制的に上昇または下降させて上記植物の根を定期的に空気中に曝露する養液給排水装置を備えている。
これにより、植物の根が空気中に曝露されると、根に空気がさらされて、根腐れが防止される。
また、必要に応じ、上記養液槽に溜められる養液を循環させるとともに、該養液を活水する養液活性器を設けている。
養液槽の養液を循環させて活水するので、植物の生育が良好になる。また、養液槽の養液が循環されるので、養液槽の養液が再利用され、新たな養液を供給することなく植物が生育されるようになり、それだけ、コスト安になる。
更にまた、必要に応じ、上記ベッドの養液槽の開口に、該開口を覆って設けられ植物を保持するポッドが嵌められる複数の保持孔の列を複数列有した板状の保持部材を備え、上記保持部材の保持孔の列方向に対応する養液槽の底面の深さを、各列交互に異ならせている。
この場合、深さの深い底面の保持孔には、根高の高い植物が植えられたポッドを嵌め、深さの浅い底面の保持孔には、根高の低い植物が植えられたポッドを嵌める。そのため、根高に応じた水位を確保できるとともに、底面の浅い部分がある分、養液槽の全体の液量を減らすことができる。また、底面の深さが異なって段差があるので、植物の根が成長して延びても隣の列の植物の根と絡みにくくなる。
また、必要に応じ、上記ベッドの養液槽に供給される養液の温度を調節する養液温度調節器を備えている。
植物の根の働きが最適な温度になるように、養液槽の養液を冷却できるようになり、それだけ、植物の生育が容易になる。
本発明の養液栽培用システムによれば、ヒートパイプをベッドに付設したので、ハウスの内部に設けられる複数のベッド夫々がヒートパイプで加温されることになり、各ベッドの雰囲気が個々に暖められ、ベッドは列設されて分散していることから、ハウス内の温度が均一に上昇するようになり、特に、ハウスの中心部が暖まり易くなる。このため、ハウス内を均一に加温して植物の生育に最適な温度にすることができる。
即ち、各ベッドの雰囲気が個々に暖められるので、各ベッド間で雰囲気の温度差ができ難くなり、ハウスの内部が均一に暖められるようになり、ハウス全体の温度分布にムラが生じ難くなる。そのため、各ベッドの養液槽上で生育される植物の生育にムラが生じ難くなり、植物の生育管理を容易にすることができる。
また、ヒートパイプが養液槽に比較的近く位置しているので、ヒートパイプの放射熱でベッドを直接的に加温でき、養液槽内の養液の温度分布にもムラが生じ難くなる。これによっても、各ベッドの養液槽上で生育される植物の生育にムラが生じ難くなり、植物の生育管理を容易にすることができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る養液栽培用システムについて詳細に説明する。
図1乃至図13には、本発明の実施の形態に係る養液栽培用システムSを示している。この養液栽培用システムSの基本的構成は、ハウス10と、植物を栽培するための養液が溜められる養液槽20及びこの養液槽20を支持する支持台30を備えハウス10内に複数列設されるベッドBと、ハウス10内の空気を暖めるヒートパイプ50とを備えてなる。
ハウス10は、図1及び図2に示すように、鉄骨で骨組形成され、内部の植物に日光があたるように、例えば、アクリル板を骨組の全部または一部に外壁として取り付けて形成されている。
また、ハウス10には、ハウス10の天井及びハウス10の側壁に設けられる開閉可能な窓11と、この窓から害虫が入るのを防ぐ害虫防除ネット12と、ハウス10の内部に設けられこのハウス10を保温するとともに不使用時に際して収納可能な保温カーテン13とが備えられている。保温カーテン13は、ハウス10内の天井近傍及び、側壁近傍に設けられている。
更に、ハウス10には、水を加温して温水にするボイラ55が付設されている。このボイラ55からは、このボイラ55で加温された温水を、ヒートパイプ50に流す配管が接続されている。ボイラ55は、ヒートパイプ50から排出された排温水を回収し再利用可能に循環させる。
ベッドBは、長手方向の長さが、例えば、50mに形成されている。ベッドBの養液槽20は、例えば、強化繊維プラスチック(FRP)で形成され、平面から見て矩形状の底面21と、この底面21の側縁から立設される4つの側面22とを備えて構成されている。また、この養液槽20は、養液槽20の長手方向に相対向する側面22を有した両端部23と、この両端部23間に設けられる所定長さの複数の中間部24とを備え、これらを接着剤で接合して構成されている。
また、ベッドBの養液槽20は、図3,図4及び図7に示すように、4つの側面22により形成される開口25を覆って設けられ植物を保持するポッドPが嵌められる複数の保持孔41の列Lを複数列有した板状の保持部材40を備えて構成されている。
保持孔41は、円形に形成されている。また、保持孔41の列は、例えば、長手方向に平行に9列形成されている。この保持部材40は、例えば、プラスチック等で形成され、養液槽20の開口25の開口縁にフック部40aを介して架設されている。
また、保持部材40の保持孔41の列L方向に対応する養液槽20の底面21の深さは、保持孔41の各列L交互に異ならせている。
詳しくは、養液槽20の底面21には、9列の保持孔41の列Lに対応して、深さが深い5列の谷部26と、この5列の谷部26の間に形成され底面21の深さが谷部26よりも浅い4列の山部27とが形成されている。
この養液槽20の底面21の谷部26及び山部27は、交互に列設して設けられ、谷部26は、その深さが、例えば、150mm,山部27は、その深さが60mmに形成されている。
ベッドBの支持台30は、図1乃至図7に示すように、養液槽20が載置される枠体31と、この枠体31を支持し養液槽20の長手方向に沿ってこの養液槽20の両側に列設される複数の支持脚32と、養液槽20の長手方向両側に設けられる複数の支持脚32に付設されるフレーム33と、このフレーム33にその長手方向に直交する方向に懸架される複数の懸架部材34とを備えて構成されている。枠体31,支持脚32,フレーム33及び懸架部材34は、角形のパイプで形成されている。
ベッドBの支持脚32は、所定間隔で列設させられるとともに、養液槽20が水平になるよう養液槽20の高さを調節可能なアジャスタ35を備えている。
フレーム33は、ベッドBの長手方向に隣り合う支持脚32間に架け渡されて設けられている。
ヒートパイプ50は、ベッドBの養液槽20の下側に養液槽20の長手方向に沿って設けられている。
詳しくは、このヒートパイプ50は、ベッドBの支持台30の懸架部材34に載置して支持されている。また、このヒートパイプ50は、ベッドBの下側に複数(本発明の実施の形態では4本)その軸線を平行にして並設されている。
ヒートパイプ50は、懸架部材34への載置により支持されているので、ヒートパイプ50の支持が確実になる。
このヒートパイプ50は、図10に示すように、例えば、外側にフィン51aを放射状に複数有した外管51と、この外管51内に封入される熱交換媒体Mと、外管51内に挿通される熱伝達管52とを備えて構成されている。
このヒートパイプ50においては、熱伝達管52に温水が流れると、液化した熱交換媒体Mは気化する一方、気化した熱交換媒体Mはフィン51aで放熱して冷やされた外管51により液化する。この気化と液化のサイクルを繰り返して、ヒートパイプ50の外側から放熱して周囲の空気を加温するものである。
図1,図8乃至図10に示すように、熱伝達管52には、ハウス10のボイラ55からの温水が送給される温水送給管53及び熱伝達管52を流れた後の排温水を回収する温水回収管54が接続されている。
温水送給管53及び温水回収管54は、樹脂製の管体で形成され、一部は埋設されてボイラ55に接続されている。
また、このヒートパイプ50に流入する温水は、ボイラ55に設けられるハウス温度制御部56により制御されている。
ハウス温度制御部56は、ハウス10内に位置しこのハウス10内の温度を検知するハウス温度検知センサ58と、ハウス10内の温度を設定可能な温度設定手段57とを備えている。
そして、ハウス温度制御部56は、例えば、温度設定手段57で設定された設定温度と、ハウス温度検知センサ58により検知された検知温度とを比較して、設定温度が検知温度よりも高ければボイラ55をオン作動させてヒートパイプ50に温水を送給する一方、設定温度が検知温度よりも低いかまたは同じ場合は、ボイラ55をオフ作動させてヒートパイプ50への温水の送給を停止する。
また、この養液栽培用システムSには、図6,図11乃至図13に示すように、複数(実施の形態では5台)のベッドBの各養液槽20の養液を給排水するとともに、養液槽20に溜められる養液の水位を強制的に上昇または下降させて、植物の根を定期的に空気中に曝露する養液給排水装置60が備えられている。
この養液給排水装置60は、養液が溜められる養液槽20が位置する高さよりも高く位置させられるタンク61と、このタンク61及び養液槽20間に介装される給排水管62と、養液槽20への給排水を制御する給排水制御部70とを備えて構成されている。タンク61には、その内部にはタンク61の外部の空気をタンク61に溜められた養液に吹き込むブロア66が備えられている。給排水管62は、タンク61側で分岐しており、給水分岐管62aと、排水分岐管62bとを備えている。排水分岐管62bには、ポンプ62cが設けられている。給水分岐管62aと排水分岐管62bには、夫々、交互に開閉させられる電磁弁63,64が介装されている。ポンプ62cは、排水時に、給排水管62を介して養液槽20の養液を吸引してタンク61の上部からタンク61内に流入させる。
また、給排水管62には、各養液槽20に対応して設けられ、選択的に養液槽20への給排水を有効にする電磁弁65が設けられている。
図11に示すように、これらの、ポンプ62c,電磁弁63,64,65は、給排水制御部70により制御されている。給排水制御部70の制御により養液槽20の植物の根を空気中に曝露する場合は、電磁弁64,65を開にするとともに、ポンプ62cを作動させて、養液槽20の養液を吸引する。また、タンク61の養液を養液槽20に流入させる場合は、給排水管62の電磁弁63,65を開にする。電磁弁63,65が開になると、タンク61の高さ位置が養液槽20の高さ位置よりも高く位置しているので、タンク61からの養液は養液槽20に流入していく。
給排水制御部70は、タイマ73と、養液槽水位検知センサ72と、タンク水位検知センサ77と、空気曝露タイマ71とを備え、養液槽水位検知センサ72及びタンク水位検知センサ77の検知,空気曝露タイマ71の所定時間に基づいて給排水を制御している。
タイマ73は、各養液槽20毎に設定可能に設けられている。このタイマ73に設定された所定時間が経過すると、給排水制御部70は、養液槽20の植物の根を空気中に曝露させる命令を出す。
養液槽水位検知センサ72は、養液槽20に所定の最高養液槽水位及び最低養液槽水位を検知可能に設けられている。
タンク水位検知センサ77は、タンク61に所定の最高タンク水位及び最低タンク水位を検知可能に設けられている。
空気曝露タイマ71は、植物の生育状況及び季節により異なる空気中に曝露する時間を、各ベッドB毎に設定可能に設けられている。
また、この養液給排水装置60には、タンク61に養液を補充するとともに、薬剤や薬液を調合して養液を作る養液調合タンク67が備えられている。この養液調合タンク67は、養液補充パイプ75を介してタンク61に接続されている。
養液補充パイプ75には、給排水制御部70に制御される電磁弁76が設けられている。
図11中、68は養液補充パイプ75に設けられ、作動によりタンク61に養液を補充可能な補充ポンプである。69は養液調合タンク67に設けられ、養液調合タンク67内の養液に空気を吹き込むブロアである。
更に、図6,図12及び図13に示すように、この養液栽培用システムSには、養液槽20に溜められる養液を循環させるとともに、この養液を活水する養液活性器90が設けられている。
この養液活性器90は、養液槽20の一端側に設けられ養液槽20の内部の養液を取水する取水口92を有した取水管91と、この取水管91から取水した養液を活水させるセラミクス94を有した活水器93と、取水管91から取水した養液の温度を調節する養液温度調節器95と、養液槽20の内部の他端側に設けられるとともに活水器93からの養液を養液槽20の他端側から流してこの他端側から一端側方向に水流を形成する放水口97を有した放水管96と、取水管91から取水して放水管96に放水させるポンプ99とを備えて構成されている。
取水口92は、養液槽20の一端側の底面21に開口を有して設けられている。
取水管91は、その経路の途中にボール弁98が設けられている。
活水器93の内部には、層状のセラミクス94のフィルタ94aが備えられ、このセラミクス94に養液を通過させて養液を活水している。
養液温度調節器95は、活水器93で活水された養液を冷却する冷却器95aで形成され、活水器93で活水された養液の一部をこの養液温度調節器95に取り込んでこの取り込んだ養液を冷却している。
放水管96は、養液槽20の他端側の内部に設けられ、この養液槽20の長手方向に直交する方向に平行に養液槽20内に設けられている。また、この放水管96においては、活水器93で活水された養液と、養液温度調節器95で冷却された養液とが混合されるとともに、この混合された養液が放水口97から放水される。
放水口97は、放水管96の表面に所定間隔おきに列設して形成されている。
従って、この養液栽培用システムSを用いる場合は、保持部材40の保持孔41に植物が植えられたポッドPを装着するとともに、各ベッドBの養液槽20に、養液調合タンク67で調合した養液を、養液給排水装置60のタンク61及び給排水管62を介して供給する。
この状態で、養液槽20の養液を、図12に示すように、養液活性器90により、養液槽20内を循環させるとともに養液を活水する。
この際、養液は、セラミクス94のフィルタを通るので、養液が活水させられる。また、養液槽20内に、養液槽20の他端から一端方向に向かう水流が形成されるので、養液の滞留を防止することができ、植物の根腐れが防止される。
また、ボイラ55を作動させて、ヒートパイプ50に温水を流す。この際、ヒートパイプ50がベッドBに付設されているので、ハウス10の内部からハウス10が暖められる。
詳しくは、ハウス10の内部に設けられる5台のベッドB夫々がヒートパイプ50で加温されるので、各ベッドBの雰囲気が個々に暖められて、ハウス10の中心部が暖まり易くなる。また、各ベッドBの雰囲気が個々に暖められるので、各ベッドB間で雰囲気の温度差ができ難くなり、ハウス10の内部が均一に暖められるようになり、ハウス全体の温度分布にムラが生じ難くなる。そのため、各ベッドBの養液槽上で生育される植物の生育にムラが生じ難くなり、植物の生育管理が容易になる。
また、ヒートパイプ50がベッドBの下側に複数並設され、加温源が多くなるので、各ベッドの雰囲気が暖められ易くなる。
また、養液槽20の養液は、ヒートパイプ50により加温される一方、養液温度調節器95の冷却器95aにより冷却される。そのため、養液が最適な温度になり、植物の生育が確実に行なわれる。
このようにして、ハウス内の空気及び養液槽内の養液を植物の生育に最適な温度にし、常時は、この状態でベッドBの養液槽20上の植物を栽培する。
次に、養液給排水装置60の作用を、図14及び図15に示す、給排水制御部70のフローチャートに基づいて説明する。
スイッチが入れられて養液給排水装置60が作動すると(1−1)、まず、給排水制御部70に設けられるタイマ73がリセットされて所定時間の計測(1−2,1−3)を始める。タイマ73が所定時間経過するまではそのままの状態で待機する(1−3N)。タイマ73が所定時間経過すると(1−3Y)、養液活水循環装置の作動を停止させ(1−4)、電磁弁64,65を開にするとともに、ポンプ62cを作動させる(1−5)。
養液槽20内の養液は、ポンプ62cの吸引により、給排水管62を介してタンク61に流入させられていく。ポンプ62cから送出された養液は、タンク61の上部からタンク61内に流入させられるので、タンク61内を流下する。流下の際に、養液はタンク61内の空気と接触して、この養液内の溶存酸素が増加させられる。また、タンク61に溜められた養液には、ブロアによりタンク61の外部の空気が吹き込まれ、この点においても溶液中の溶存酸素が増加させられる。
そして、養液槽水位検知センサ72が最低水位を検知しないときは、そのままポンプ62cを作動させ(1−6N)、その後、養液槽水位検知センサ72が最低水位を検知すると(1−6Y)、電磁弁64,65を閉にして、ポンプ62cを停止する。
この状態では、養液槽の養液が最低水位となり、植物の根は、所定時間、空気中に曝露される。そのため、根腐れが防止される。
この時、空気曝露タイマ71をリセット及び作動させる一方(1−8)、不足した養液を養液調合タンク67から養液補充パイプ75を介してタンク61に流入させる。この場合、養液調合タンク67に養液が充分あることを確認してから(1−9Y)、電磁弁76を開にしてタンク水位検知センサ77でタンク61内の検知水位が最高水位になるまで補充ポンプ68を作動させ(1−11,1−12N)、最高水位に至ると電磁弁76を閉にするとともに補充ポンプ68を停止する。
養液調合タンク67に充分な養液が無い場合は(1−9N)、養液調合タンク67が少量である表示(図示せず)を出力して、養液調合タンク67で養液を作るように促す(1−10)。
空気曝露タイマ71が所定時間経過すると(1−14Y)、電磁弁63,65を開にしてタンク61内の養液を養液槽20にタンク61からの養液を流入させるようにする(2−1)。
電磁弁63,65は、養液槽水位検知センサ72が最高水位を検知しないときは(2−2N)、そのまま電磁弁63,65を開にしておく。この際、タンク水位検知センサ77でタンク61内の養液の最低水位以下を検知した(2−3Y)際は、養液が不足していることを表示してエラー状態にあることを表示(図示せず)してエラー状態にあることを養液栽培用システムSの使用者に伝達し(2−4)、電磁弁63,65を閉にして待機する(2−5)。タンク水位検知センサ77がタンク61内の養液の水位が最低水位以上ある際は、電磁弁63,65をそのまま開にして、養液槽にタンク61の養液を流入させる(2−3N)。
養液槽水位検知センサ72が最高水位を検知すると(2−2Y)、電磁弁63,65を閉にしてタンク61からの養液を止めるとともに(2−6)、養液活性器90を作動させる(2−7)。
この際、養液槽中の養液は、タンク61中の養液が養液槽20に至った際に、溶存酸素が増加されているので、養液槽20の植物の根腐れを防ぐことができる。
そして、次にタイマ73が所定時間経過するまで、この状態で待機する(1−2)。
この状態では、植物の根は養液に浸され、養液中の養分や水分を吸収可能になる。
この場合、養液槽20においては、その底面21に山部27及び谷部26が形成されているので、植物の根が成長して延びても、隣の列の植物の根と絡みにくくなる。
このように、養液槽20においては、養液槽20に溜められる養液の水位を強制的に上昇または下降させて植物の根を定期的に空気中に曝露しながら、植物が栽培されていく。
尚、この養液給排水装置60が作動し、5台のベッドBのいずれか一つについて給排水が行なわれている際に、このベッドBとは別のベッドBに対してタイマ73の所定時間経過により養液槽20の植物の根を空気中に曝露する命令がなされた場合には、別のベッドBはそのままの状態で、先に給排水が行なわれているベッドBの給排水が終わるまで待機する。
本発明の実施の形態に係る養液栽培用システムの要部を示す図である。 本発明の実施の形態に係る養液栽培用システムをベッドの列設状態とともに示す図である。 本発明の実施の形態に係る養液栽培用システムのベッドを示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る養液栽培用システムの養液槽を示し、(a)は保持部材を示す平面図上面,(b)は養液槽と保持部材との関係を示す分解断面図である。 本発明の実施の形態に係る養液栽培用システムのベッドの支持台を示す図である。 本発明の実施の形態に係る養液栽培用システムのハウス内部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る養液栽培用システムのベッドを示す要部断面斜視図である。 本発明の実施の形態に係る養液栽培用システムにおいて、ヒートパイプのベッドへの取り付け状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る養液栽培用システムにおいて、ヒートパイプのベッドへの取り付け状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る養液栽培用システムのヒートパイプの構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る養液栽培用システムの養液給排水装置を示す図である。 本発明の実施の形態に係る養液栽培用システムの養液活性器を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る養液栽培用システムの養液活性器を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る養液栽培用システムの養液給排水装置の給排水制御部のフローチャートを示す図である。 本発明の実施の形態に係る養液栽培用システムの養液給排水装置の給排水制御部のフローチャートを示す図である。 従来の養液栽培用システムの一例を示す図である。
符号の説明
S 養液栽培用システム
B ベッド
M 熱交換媒体
10 ハウス
11 窓
12 害虫防除ネット
13 保温カーテン
20 養液槽
21 底面
22 側面
23 両端部
24 中間部
25 開口
26 谷部
27 山部
30 支持台
31 枠体
32 支持脚
33 フレーム
34 懸架部材
35 アジャスタ
40 保持部材
40a フック部
41 保持孔
50 ヒートパイプ
51 外管
52 熱伝達管
53 温水送給管
54 温水回収管
55 ボイラ
56 ハウス温度制御部
57 温度設定手段
58 ハウス温度検知センサ
60 養液給排水装置
61 タンク
62 給排水管
62a 給水分岐管
62b 排水分岐管
62c ポンプ
63,64,65 電磁弁
67 養液調合タンク
68 補充ポンプ
69 ブロア
70 給排水制御部
71 空気曝露タイマ
72 養液槽水位検知センサ
75 養液補充パイプ
76 電磁弁
77 タンク水位検知センサ
90 養液活性器
91 取水管
92 取水口
93 活水器
94 セラミクス
94a フィルタ
95 養液温度調節器
95a 冷却器
96 放水管
97 放水口
98 ボール弁
99 ポンプ

Claims (8)

  1. ハウスと、植物を栽培するための養液が溜められる養液槽及び該養液槽を支持する支持台を備え上記ハウス内に複数列設されるベッドと、上記ハウス内の空気を暖めるヒートパイプとを備えた養液栽培用システムにおいて、
    上記ヒートパイプを上記ベッドに付設したことを特徴とする養液栽培用システム。
  2. 上記ヒートパイプを、上記ベッドの養液槽の下側に該養液槽の長手方向に沿って設けたことを特徴とする請求項1記載の養液栽培用システム。
  3. 上記ヒートパイプを、上記養液槽の下側に複数本並設したことを特徴とする請求項2記載の養液栽培用システム。
  4. 上記ベッドの支持台を、該養液槽が載置される枠体と、該枠体を支持し上記養液槽の長手方向に沿って該養液槽の両側に列設される複数の支持脚と、上記養液槽の長手方向両側に設けられる複数の支持脚に付設されるフレームと、該フレームにその長手方向に直交する方向に懸架される複数の懸架部材とを備えて構成し、
    上記ヒートパイプを上記懸架部材に載置して支持したことを特徴とする請求項2または3記載の養液栽培用システム。
  5. 上記ベッドの養液槽の養液を給排水するとともに、該養液槽に溜められる養液の水位を強制的に上昇または下降させて上記植物の根を定期的に空気中に曝露する養液給排水装置を備えたことを特徴とする請求項1,2,3または4記載の養液栽培用システム。
  6. 上記養液槽に溜められる養液を循環させるとともに、該養液を活性化する養液活性器を設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載の養液栽培用システム。
  7. 上記ベッドの養液槽の開口に、該開口を覆って設けられ植物を保持するポッドが嵌められる複数の保持孔の列を複数列有した板状の保持部材を備え、上記保持部材の保持孔の列方向に対応する養液槽の底面の深さを、各列交互に異ならせたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の養液栽培用システム。
  8. 上記ベッドの養液槽に供給される養液の温度を調節する養液温度調節器を備えたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7記載の養液栽培用システム。
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