JP2005198158A - 画像改ざん検出システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 前処理装置により生成した画像データが改ざんされたことを後処理装置により検出する画像改ざん検出システムを提供する。
【解決手段】 前処理装置では、前処理空間周波数領域変換手段2が空間領域の画像を空間周波数領域の画像へ変換し、誤り検出可能符号データ生成手段3が当該画像の全体或いは一部を除く残りの部分を用いて誤り検出可能な符号を生成し、誤り検出可能符号データ付加手段4が当該符号を当該画像に付加し、空間領域変換手段5が当該画像を空間領域の画像へ変換する。後処理装置では、後処理空間周波数領域変換手段が当該空間領域の画像を空間周波数領域の画像へ変換し、誤り検出可能符号データ検出手段が当該画像に付加された誤り検出可能な符号を検出し、画像データ改ざん有無検出手段が当該符号を用いて当該画像に誤りがあるか否かを検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、制作された画像に改ざんが加えられたか否かを検出する画像改ざん検出システムに関し、特に、画像の改ざんを効果的に検出する画像改ざん検出システムに関する。
近年、静止画像や動画像が重要な証拠写真として用いられる場合が多い。例えば、銀行などの自動支払い機や一般店舗内の監視カメラにおける犯罪者の特定や、X線写真などの医療画像による医療診断への適用などが挙げられる。一方で、画像処理のデジタル化に伴い、何ら原画像から画質劣化を生じさせないで、原画像を意図的に修正、改ざんすることが可能になってきている。このため、与えられた画像が原画像であるのか、或いは、手を加えられた画像であるのかを識別できることが、画像を証拠として採用するか否かの判断に際して、極めて重要となる(例えば、特許文献1〜2参照。)。
原画像に手を加えることを事前に阻止する従来技術として、暗号技術がある。暗号技術では、原画像に鍵をかけ、その鍵を所有している人しか原画像を解読することができないようにする。しかしながら、何らかの不正な手段で鍵を盗んで原画像を解読してしまえば、その後に原画像を改ざんすることは容易に可能であり、これでは本質的な対策にはならない。また、原画像を見るために常に鍵を要することは、使い勝手上で不便をきたす。
また、原画像に手を加えられたか否かを事後に検出(検知)する従来技術として、画像データのフォーマットを定めて、あらかじめ原画像の特徴を記述した何らかの情報を例えばヘッダとして画像データに付加しておく技術がある。しかしながら、改ざん前に画像データとヘッダとを何らかの装置で分離できてしまうと、原画像の改ざんに合わせてヘッダも改ざんすることで改ざんの検出を不能にすることが可能であり、これでは本質的な対策にはならない。
また、原画像の特徴を記述する情報として、例えば、Hash関数により得られるHash値を用いる例があるが(例えば、特許文献1参照。)、Hash関数は複雑な演算を必要とするため、動画像に対してリアルタイムでHash値を得ることが困難な場合もある。
特開2003−289435号公報 特開2002−271609号公報 江藤、金子監修、「誤り訂正符号とその応用」、オーム社発行 松井甲子雄、映像情報メディア学会誌、2000年4月号、p.565−566
上述のように、従来では、画像の改ざんを検出するための効果的なシステムの開発が強く望まれていた。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、画像に改ざんが加えられたか否かを効果的に検出することができる画像改ざん検出システムを提供することを目的とする。
更に具体的には、本発明では、例えば、原画像の特徴を記述した情報が画像のどこかに付加されているか否かが第三者により画像を見ただけでは知覚できず、且つ、画像が改ざんされた後においてもあらかじめ付加されていた特徴情報が消失しないで残存しており、且つ、意図的に付加情報を書き替えることが困難であるような画像改ざん検出システムを実現する。また、具体的には、本発明では、例えば、動画像についても、リアルタイムで容易に得られるような原画像の特徴を記述する情報を用いて、画像の改ざんを検出することを実現する。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像改ざん検出システムでは、次のような構成により、前処理装置により生成した画像データが改ざんされたことを、後処理装置により検出する。
すなわち、前処理装置では、前処理空間周波数領域変換手段が、空間領域の画像データを空間周波数領域の画像データへ変換する。誤り検出可能符号データ生成手段が、前処理空間周波数領域変換手段により変換された空間周波数領域の画像データの全体或いは一部を除く残りの部分を用いて、誤り検出可能な符号データを生成する。誤り検出可能符号データ付加手段が、誤り検出可能符号データ生成手段により生成された誤り検出可能な符号データを、前処理空間周波数領域変換手段により変換された空間周波数領域の画像データに付加する。空間領域変換手段が、誤り検出可能符号データ付加手段により誤り検出可能な符号データが付加された画像データを、空間領域の画像データへ変換する。
また、後処理装置では、後処理空間周波数領域変換手段が、前処理装置により生成された誤り検出可能な符号データが付加された空間領域の画像データを、空間周波数領域の画像データへ変換する。誤り検出可能符号データ検出手段が、後処理空間周波数領域変換手段により変換された空間周波数領域の画像データに付加された誤り検出可能な符号データを検出する。画像データ改ざん有無検出手段が、誤り検出可能符号データ検出手段により検出された誤り検出可能な符号データを用いて、後処理空間周波数領域変換手段により変換された空間周波数領域の画像データに誤りがあるか否かを検出することで、当該画像データが改ざんされたか否かを検出する。
従って、誤り検出可能な符号データが空間周波数領域において付加された空間領域の画像データが前処理装置により生成され、当該空間領域の画像データが改ざんされた場合には、当該空間領域の画像データが改ざんされたことが後処理装置により検出されるため、誤り検出可能な符号データを例えば電子透かし情報のように画像データに付加することにより、画像に改ざんが加えられたか否かを効果的に検出することができる。
具体的には、例えば、原画像の特徴を記述した情報が画像のどこかに付加されているか否かが第三者により画像を見ただけでは知覚できず、且つ、画像が改ざんされた後においてもあらかじめ付加されていた特徴情報が消失しないで残存しており、且つ、意図的に付加情報を書き替えることが困難であるような画像改ざん検出を実現することができる。また、具体的には、例えば、動画像についても、リアルタイムで容易に得られるような原画像の特徴を記述する情報を用いて、画像の改ざんを検出することができる。
ここで、処理対象となる画像データとしては、種々なものが用いられてもよく、例えば、静止画像データが用いられてもよく、或いは、動画像データが用いられてもよい。
また、空間領域の画像データとしては、例えば、X−Y直交座標平面上の画像データが用いられ、また、空間周波数領域の画像データとしては、例えば、(X方向への空間周波数−Y方向への空間周波数)直交座標平面上の画像データが用いられる。なお、文字X、Yは、説明の便宜上で用いたものであり、特に限定は無く、他の文字が用いられてもよい。
また、空間周波数領域の画像データの全体を用いて誤り検出可能な符号データを生成する態様や、空間周波数領域の画像データの一部を除く残りの部分を用いて誤り検出可能な符号データを生成する態様としては、種々な態様が用いられてもよく、例えば、空間周波数領域の画像データを構成する所定の単位領域毎にそれぞれ誤り検出可能な符号データを生成するような態様が用いられてもよく、或いは、空間周波数領域の画像データの全体をまとめて誤り検出可能な符号データを生成するような態様が用いられてもよい。
また、それぞれの誤り検出可能な符号データを生成するために用いられる画像データ部分としては、種々な部分が用いられてもよい。
また、誤り検出可能な符号データとしては、種々な符号データが用いられてもよく、例えば、誤り検出符号のデータを用いることができる。なお、一般に、誤り検出符号のデータは、誤り訂正能力も有しており、誤り訂正符号のデータとして利用することも可能である。
また、誤り検出可能な符号データを空間周波数領域の画像データに付加する態様としては、種々な態様が用いられてもよく、例えば、当該画像データの一部に誤り検出可能な符号データを加算して当該加算結果を当該一部のデータとする態様や、或いは、当該画像データの一部を誤り検出可能な符号データへ置き換える態様などを用いることができる。
また、後処理装置において空間周波数領域の画像データに付加された誤り検出可能な符号データを検出する仕方としては、例えば電子透かし技術に関して一般的に知られているような種々な仕方が用いられてもよく、例えば、当該画像データを解析して検出する仕方や、或いは、前処理装置などから誤り検出可能な符号データの付加状態に関する情報を受けて当該情報に基づいて検出する仕方などを用いることができる。
また、後処理装置では、通常、空間周波数領域の画像データに誤りがあることが検出された場合には当該画像データが改ざんされたことを検出し、空間周波数領域の画像データに誤りが無いことが検出された場合には当該画像データが改ざんされていないことを検出する。
なお、前処理装置と後処理装置とは、例えば、別体で構成されてもよく、或いは、一体で構成されてもよい。
また、前処理装置や後処理装置としては、種々な装置或いはシステムなどとして構成されてもよく、例えば、前処理装置及び後処理装置を別体或いは一体で画像処理装置として構成することや、前処理装置を有線或いは無線の送信装置として構成して後処理装置を有線或いは無線の受信装置として構成することや、前処理装置の機能及び後処理装置の機能の両方を有した有線或いは無線の通信装置を構成することなどができる。
本発明に係る画像改ざん検出システムでは、一構成例として、次のような構成とした。
すなわち、前処理装置の誤り検出可能符号データ生成手段は、前処理空間周波数領域変換手段により変換された空間周波数領域の画像データの一部を除く残りの部分を用いて、誤り検出可能な符号データを生成する。また、前処理装置の誤り検出可能符号データ付加手段は、誤り検出可能符号データ生成手段により生成された誤り検出可能な符号データを、前処理空間周波数領域変換手段により変換された空間周波数領域の画像データの当該一部のデータに加算する或いは当該一部のデータと置換する。
従って、空間周波数領域の画像データの一部に対して、当該一部を除く残りの部分を用いて生成された誤り検出可能な符号データを付加することにより、当該画像データの全体として良好な誤り検出を行うことができる。例えば、画像データの一部に対して、当該一部を除く残りの部分(例えば、大部分)から生成した誤り検出可能な符号データを付加する場合に、画像データの一部及び当該一部を除く残りの部分から全ての画像データが形成されることにより、画像データの全てを無駄なく誤り検出に使用することが実現される。
ここで、誤り検出可能な符号データを加算或いは置換により付加する空間周波数領域の画像データの一部や、当該一部を除く残りの部分としては、それぞれ種々な部分が用いられてもよく、例えば、当該一部として高周波数の成分を用いて、当該一部を除く残りの部分として他の全ての成分(低周波数の成分、或いは、比較的に低周波数であるとみなされる成分)を用いるようなことができる。
本発明に係る画像改ざん検出システムでは、一構成例として、次のような構成とした。
すなわち、画像データは、複数のフレームの画像データから構成される動画像データである。
また、前処理装置の誤り検出可能符号データ生成手段及び誤り検出可能符号データ付加手段は、各フレームの画像データを複数のブロックに分割した態様で、処理を行う。
また、前処理装置の誤り検出可能符号データ付加手段は、誤り検出可能符号データ生成手段により生成された誤り検出可能な符号データを、前処理空間周波数領域変換手段により変換された空間周波数領域の画像データに対して、フレーム毎に異なる位置に付加する。
従って、各フレームの画像データを複数のブロックに分割して、誤り検出可能な符号データの生成処理や、誤り検出可能な符号データの付加処理を行うことにより、比較的小さいブロック単位での誤り検出を実現することができる。
また、誤り検出可能な符号データを、フレーム毎に、画像データ中の異なる位置(成分)に付加することにより、例えば、画像データに付加される誤り検出可能な符号データを目立たなくさせることや、第三者により解読されてしまうことを防止することができる。
ここで、各フレームの画像データを複数のブロックに分割する態様や、複数のブロックに関して誤り検出可能な符号データを生成する態様や、複数のブロックに関して誤り検出可能な符号データを付加する態様としては、それぞれ、種々な態様が用いられてもよい。
また、誤り検出可能な符号データをフレーム毎に異なる位置に付加する態様としては、種々な態様が用いられてもよく、例えば、誤り検出可能な符号データが付加される位置が、所定の数のフレームの周期で繰り返されるようなパターンを用いることができる。
本発明に係る画像改ざん検出システムでは、一構成例として、後処理装置では、画像データ誤り訂正手段が、誤り検出可能符号データ検出手段により検出された誤り検出可能な符号データを用いて、後処理空間周波数領域変換手段により変換された空間周波数領域の画像データに含まれる誤りを訂正する。
従って、誤り検出可能であって誤り訂正能力を有する符号データを用いて、改ざんや伝送誤りや記録誤りなどによって画像データに発生した誤りを訂正することができる。
ここから、空間周波数領域での処理に代わって、空間領域での処理について述べる。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像改ざん検出システムでは、次のような構成により、前処理装置により生成した画像データが改ざんされたことを、後処理装置により検出する。
すなわち、前処理装置では、前処理画像データ部分識別手段が、空間領域の画像データについて、誤り検出可能な符号データで置換する一部のデータと、残りの部分のデータとを識別する。誤り検出可能符号データ生成手段が、前処理画像データ部分識別手段により識別された当該残りの部分のデータを用いて、誤り検出可能な符号データを生成する。誤り検出可能符号データ置換手段が、誤り検出可能符号データ生成手段により生成された誤り検出可能な符号データを、前処理画像データ部分識別手段により識別された当該一部のデータと置換する。
また、後処理装置では、後処理画像データ部分識別手段が、前処理装置により生成された誤り検出可能な符号データが付加された空間領域の画像データについて、誤り検出可能な符号データが置換された一部のデータと、残りの部分のデータとを識別する。画像データ改ざん有無検出手段が、後処理画像データ部分識別手段により識別された当該一部のデータから特定される誤り検出可能な符号データを用いて、後処理画像データ部分識別手段により識別された当該残りの部分のデータに誤りがあるか否かを検出することで、当該空間領域の画像データが改ざんされたか否かを検出する。
従って、空間領域の画像データの一部のデータを、当該一部を除く残りの部分のデータを用いて生成される誤り検出可能な符号データへ置換して、誤り検出可能な符号データが付加された画像データが前処理装置により生成され、当該画像データが改ざんされた場合には、当該画像データに含まれる誤り検出可能な符号データを用いて当該改ざんが後処理装置により検出されるため、誤り検出可能な符号データを例えば電子透かし情報のように画像データに付加することにより、画像に改ざんが加えられたか否かを効果的に検出することができる。
ここで、空間領域の画像データについて、誤り検出可能な符号データで置換する(或いは、置換された)一部のデータと、残りの部分のデータとを識別する仕方としては、種々な仕方が用いられてもよく、例えば、あらかじめ当該一部と当該残りの部分とが設定されていて、当該設定の内容に基づいて識別するような仕方を用いることができる。
また、空間領域の画像データについて、誤り検出可能な符号データで置換する一部のデータと、残りの部分のデータとしては、それぞれ種々な部分のデータが用いられてもよく、例えば、当該一部のデータとして当該画像データを構成する所定の画素データの最下位ビットのデータを用いることができる。
また、空間領域の画像データについて誤り検出可能な符号データで置換する一部を除いた残りの部分のデータを用いて誤り検出可能な符号データを生成する態様としては、種々な態様が用いられてもよい。
また、空間領域の画像データに対して誤り検出可能な符号データを付加する構成についても、空間周波数領域の画像データに対して誤り検出可能な符号データを付加する構成について述べたのと同様な構成を適用することが可能である。例えば、誤り検出可能な符号データを画像データに付加する態様として誤り検出可能な符号データと画像のデータとを加算する態様を用いることや、画像データとして動画像データを用いることや、1フレームの画像データを複数のブロックに分割して処理することや、フレーム毎に画像データ中の異なる位置に誤り検出可能な符号データを付加することや、誤り検出可能な符号データを用いて誤り訂正することなどが可能である。
以上説明したように、空間周波数領域での処理について、本発明に係る画像改ざん検出システムによると、前処理装置では、空間領域の画像データを空間周波数領域の画像データへ変換し、当該変換された空間周波数領域の画像データの全体或いは一部を除く残りの部分を用いて誤り検出可能な符号データを生成し、当該生成された誤り検出可能な符号データを前記変換された空間周波数領域の画像データに付加し、当該誤り検出可能な符号データが付加された画像データを空間領域の画像データへ変換し、後処理装置では、前処理装置により生成された誤り検出可能な符号データが付加された空間領域の画像データを空間周波数領域の画像データへ変換し、当該変換された空間周波数領域の画像データに付加された誤り検出可能な符号データを検出し、当該検出された誤り検出可能な符号データを用いて前記変換された空間周波数領域の画像データに誤りがあるか否かを検出することで当該画像データが改ざんされたか否かを検出することにより、前処理装置により生成した画像データが改ざんされたことを後処理装置により検出するようにしたため、誤り検出可能な符号データを例えば電子透かし情報のように画像データに付加することにより、画像に改ざんが加えられたか否かを効果的に検出することができる。
また、空間領域での処理について、本発明に係る画像改ざん検出システムによると、前処理装置では、空間領域の画像データについて誤り検出可能な符号データで置換する一部のデータと残りの部分のデータとを識別し、当該識別された当該残りの部分のデータを用いて誤り検出可能な符号データを生成し、当該生成された誤り検出可能な符号データを当該識別された当該一部のデータと置換し、後処理装置では、前処理装置により生成された誤り検出可能な符号データが付加された空間領域の画像データについて誤り検出可能な符号データが置換された一部のデータと残りの部分のデータとを識別し、当該識別された当該一部のデータから特定される誤り検出可能な符号データを用いて当該識別された当該残りの部分のデータに誤りがあるか否かを検出することで当該空間領域の画像データが改ざんされたか否かを検出することにより、前処理装置により生成した画像データが改ざんされたことを後処理装置により検出するようにしたため、誤り検出可能な符号データを例えば電子透かし情報のように画像データに付加することにより、画像に改ざんが加えられたか否かを効果的に検出することができる。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
本実施例に係る画像改ざん検出システムでは、原画像の特徴を記述する情報(特徴情報)として誤り検出符号を用い(例えば、非特許文献1参照。)、且つ、当該特徴情報を原画像へ付加する技術として電子透かし技術を用いる(例えば、非特許文献2参照。)。
まず、電子透かし技術について詳しく説明する。
例えば、非特許文献2には、電子透かしの代表的な手法が示されている。
図6(A)〜(D)に示される電子透かしの概念的な様子の一例を参照して、電子透かしの代表的な手法を説明する。
(1)図6(A)に示されるように、空間位置(例えば、X−Y直交座標平面上)の画像を縦、横2画素ずつの、合計4画素よりなるブロックに分割する。ここで、図示されるように、これら4画素の振幅をI00、I10、I01、I11とする。なお、Imnについて、Iに付加した2つの添字m、nのうち、mは図6(A)、(D)における水平方向の場所(左から右へと数値が大きくなる)を表しており、nは垂直方向の場所(上から下へと数値が大きくなる)を表している。
(2)これら4画素の振幅を、式1〜式4に従って、4つの空間周波数(例えば、X方向への空間周波数−Y方向への空間周波数)の成分w00、w10、w01、w11へ変換する。当該変換により得られる空間周波数の画像は、図6(B)のように示される。なお、wmnについて、wに付加した2つの添字m、nのうち、mは図6(B)、(C)における水平方向の場所(左から右へと数値が大きくなる)を表しており、nは垂直方向の場所(上から下へと数値が大きくなる)を表している。
Figure 2005198158
Figure 2005198158
Figure 2005198158
Figure 2005198158
なお、これら4つの空間周波数成分w00、w10、w01、w11から4つの空間位置成分I00、I10、I01、I11への逆変換は、式5〜式8により実現される。
Figure 2005198158
Figure 2005198158
Figure 2005198158
Figure 2005198158
ここで、図6(B)に示される4画素よりなるブロックに対して、例えば、1ビットの透かし情報を加えるとする。また、情報の振幅としては、“0”値の情報に対しては振幅0であり、“1”値の情報に対しては振幅bであるとする。また、透かし情報は空間周波数のどの成分にも加え得るが、ここでは、透かし効果が大きい成分w11に加えるとする。
なお、非特許文献2に示されるように、例えば、w01には振幅aを加えてw10には振幅cを加えるなどというように、振幅bとは別に振幅a、cを加えて合計3ビットの透かし情報を埋め込むことも可能ではあるが、ここでは説明を簡易化するためにw11にのみ振幅bを加える場合を示す。
(3)すなわち、透かし情報が“1”である場合には、図6(C)に示されるように、本来の空間周波数w11は式9のように変形する。
Figure 2005198158
(4)式9に示される(w11+b)とw00、w10、w01を用いて、図6(D)に示されるように、画素の振幅へ逆変換すると、式10〜式13に示されるように変換される。
Figure 2005198158
Figure 2005198158
Figure 2005198158
Figure 2005198158
すなわち、透かし情報が“0”である場合には本来の画素の値が完全に復元されるが、透かし情報が“1”である場合には、4画素にbの成分が分散される。且つ、垂直、水平方向ともに、隣接画素間で逆極性になっているため、bの振幅が小さい限り、原画像への妨害としては検出できにくい。つまり、第三者には気付かないように、bが透かし情報として、画像に埋め込まれていることになる。
一方、w11成分に透かし情報が埋め込まれているかもしれないことを知っている当事者にとっては、図6(D)に示されるように得られた画像の4画素の値から、式14の計算をすると、(w11+b)が得られる。そして、本来において画像が有するw11の値に対して、式15のように設定しておけば、bの存在を識別することができる。
Figure 2005198158
Figure 2005198158
実際には、いかなる場合においてもw11<bを満足するようにbの値を設定しようとすると、bが大きくなって、透かし情報の存在が画像を見ただけで分かってしまうようなこともある。このため、なるべくbを小さく設定する手法として、いくつかのブロックに同一の情報bを埋め込んで、ブロック毎の識別結果の多数決をとることなどによりbの存在を判定する手法がある。
また、透かし情報を原画像内に満遍なく埋め込まず、透かし情報として見え難い、画像の輪郭部に重点的に埋め込む技術もある。また、上記では静止画像についての例を示したが、動画像は連続して変化する静止画像の集団であると解釈できるので、静止画像と同一の手法を動画像に適用することもできる。動画像においては、画像内の動きのある部分に透かし情報を重点的に埋め込むことが効果的であることが知られている。
また、空間位置における画素の値を空間周波数の値へ変換する手法は、一般に直交変換と呼ばれ、例えば、離散フーリエ変換(DFT)や、或いは、離散コサイン変換(DCT)や、Wavelet変換などが用いられる。
また、上記の例では、垂直、水平2画素ずつの4画素を1つのブロックの単位にした場合を示したが、JPEGやMPEGなどの画像データ圧縮に多用されるDCTでは、垂直、水平8画素ずつの64画素を1つのブロックにする例も多い。JPEGやMPEGでは、画像データ圧縮手法の一つとしてDCTを用いることから、透かし情報の埋め込みのためにわざわざDCTを施さなくとも、既存のDCTを利用して透かし情報を埋め込むことができる。
次に、誤り検出符号について詳しく説明する。
誤り検出符号とは、Aワード(或いは、ビット)の原データに対して、Bワード(或いは、ビット)の誤り検出符号を生成して、合計(A+B)ワード(或いは、ビット)の中に発生した誤りの有無を検出するものである(例えば、非特許文献1参照。)。
一例として、8ビットのデータに2ビットの誤り検出符号を付加して、全体で10ビットのデータとする場合を考える。
この場合、10ビットで表現できる1024種類の値の中から、8ビットで表現できる256種類の値のみを使用することから、残りの768種類の値はデータとして本来は存在し得ない。この性質を利用すると、10ビットの中に2ビットの誤りが発生しても確実に検出することができる。
なお、具体的な誤り検出符号としては、様々な種類があるが、画像のように画素(ワード)の概念が明確なシステムに対しては、ワード単位の処理に適するリードソロモン符号が多用されている。例えば、画像のデジタル記録であるVTR(Video Tape Recorder)やDVD(Digital Versatile Disk)などが好例である。
ここで、従来の誤り検出符号の適用例においては、誤りの発生原因がランダム雑音などであり、少量の誤りが発生する確率が高く、多量の誤りが同時に発生する確率は低かった。これに対して、本実施例のように、画像の改ざんを符号誤りとして解釈するときには、極端な場合には全画素のデータが誤る場合も想定しなければならないが、本実施例は、このような場合についても効果を発揮することができる。
また、上記のように、8ビットに付加した2ビットの誤り検出符号では、10ビット中の2ビットの誤りを検出することができるが、同一の符号により10ビット中に発生する1ビットの誤り(つまり、検出可能な誤りの1/2の誤り)を訂正することができることが知られている。このように、誤り検出と誤り訂正は、本質的には同一の原理に基づいており、符号が有する機能を誤り検出に用いるか、或いは誤り訂正に用いるかは、上記のような画像記録の例では、再生画像の処理方法に依存する。
このため、本実施例では、誤り検出符号(誤り検出機能を有する符号)と称して説明を行うが、誤り訂正符号(誤り訂正機能を有する符号)と称しても、同義或いは同様な機能を含むものである。
また、このような誤り検出符号の生成および誤りの検出、訂正などの動作については、高精細度テレビジョン(HDTV:High-Definition TeleVision)などのように高速の動画像に対してもリアルタイムで実現する技術が、上記したVTRやDVDにおいて確立されている。
本発明の第1実施例に係る画像改ざん検出システムを説明する。
本例の画像改ざん検出システムは、画像に誤り検出符号から成る電子透かし情報を加える前処理装置と、誤り検出符号から成る電子透かし情報が加えられた画像から元の画像を再生する後処理装置から構成されている。前処理装置と後処理装置とは、一体化されていてもよく、或いは、別体とされていてもよい。例えば、前処理装置により処理した画像を記録媒体に記録しておいて後処理装置により当該画像を当該記録媒体から読み出すことや、前処理装置により処理した画像を後処理装置へ伝送することなどができる。
図1には、本例の前処理装置の構成例を示してある。なお、本例では、説明を簡易化するために、まずは白黒の静止画像をカメラ1で撮影する場合を例として説明する。
本例の前処理装置は、画像a1を撮像するカメラ1と、空間位置の画像における画素の振幅の成分(I成分)を空間周波数の成分(w成分)へ変換する空間周波数変換器2と、誤り検出符号を生成する誤り検出符号器3と、符号を加算する加算器4と、空間周波数の成分(w成分)を空間位置の画像における画素の振幅の成分(I成分)へ変換する空間周波数逆変換器5を備えている。
本例の前処理装置により行われる動作の一例を示す。
画像a1がカメラ1により撮影され、カメラ1に内蔵されたA/D(Analog to Digital)変換器が用いられて当該画像がデジタル値としてカメラ1から出力される。例えば、水平方向にM画素、垂直方向にN画素に標本化され、且つ、各標本点の画素としては振幅がKビットで2進符号化されたデジタル原画像データa2(例えば、図6(A)に示されるような画像)となる。これらの{(M×N)画素×K}ビットの画像データは、空間周波数変換器2によりI成分からw成分へ変換される(例えば、図6(B)に示されるような画像)。
w成分は、例えば、w00、w10、w01より成る低周波成分a3と、w11よりなる高周波成分a4から構成される。低周波成分a3は誤り検出符号器3に入力され、誤り検出符号器3では当該低周波成分a3に基づいて誤り検出符号a5が生成される。誤り検出符号a5は加算器4により高周波成分a4と加算されて、当該加算結果及び低周波成分a3が空間周波数逆変換器5に入力される(例えば、図6(C)に示されるような画像)。空間周波数逆変換器5では、当該加算結果と低周波成分a3から、誤り検出符号a5が原画像データa2の中に電子透かしとして挿入された電子透かし付き画像a6が生成される(例えば、図6(D)に示されるような画像)。
なお、電子透かし付き画像a6を見ても、上述した電子透かし技術の効果により、そこに電子透かしとして誤り検出符号が挿入されているかどうかは、第三者には認識することができず、単なる原画像として見えるだけである。
電子透かし付き画像a6は、以後は、例えば、蓄積装置に保存され、或いは、伝送装置で伝送されるなどする。
また、蓄積や伝送の間に、故意に、電子透かし付き画像a6に改ざんが加えられる場合がある。ここで、改ざんとしては、原画像の一部を削除する或いは別の新たな画像へ置換する、拡大縮小する、回転するなどの空間構造的な改ざんや、或いは、画像をぼかすような空間周波数的な改ざんや、画像を白つぶれ、黒つぶれにするなどの振幅的な改ざんなどが考えられる。これらのいかなる改ざんも、(M×N)画素から成る原画像の全ての、或いは、その中のいずれかの画素の周波数成分に振幅変化をもたらす。すなわち、原画像データa2を構成する周波数成分に符号誤りが生じた場合と同一の現象をもたらす。
図2には、本例の後処理装置の構成例を示してある。本例の後処理装置では、上記のような本例の電子透かし付き画像a6の性質を利用している。
本例の後処理装置は、空間位置の画像における画素の振幅の成分(I成分)を空間周波数の成分(w成分)へ変換する空間周波数変換器11と、誤り検出符号b4を識別する識別器12と、誤り検出復号を行う誤り検出復号器13を備えている。
本例の後処理装置により行われる動作の一例を示す。
原画像データa2から改ざんされた可能性のある受信画像データb1が、空間周波数変換器11により再度I成分からw成分へ変換されて、高周波成分b2と低周波成分b3に分離される。高周波成分b2には、本来の画像の高周波成分wのほかに、誤り検出符号が含まれており、つまり、本来の画像の高周波成分wと誤り検出符号との和となっている。
識別器12は、画像データの高周波成分b2から誤り検出符号b4を識別する。ここで、改ざんがなければ、低周波成分b3と誤り検出符号b4は、原画像の低周波成分a3と誤り検出符号a5に一致しているが、改ざんがあれば、符号誤りと等価な何らかの変化が生じている。
低周波成分b3と誤り検出符号b4は誤り検出復号器13に入力され、誤り検出復号器13では受信画像データb1に誤り、すなわち、改ざんがあったかどうかを示す検出結果(改ざん検出結果)b5を出力する。
図3(A)〜(C)には、図6(A)〜(D)に示される数値とは異なる態様として、より現実的なブロックの数値例を示してある。
本例では、図3(A)に示されるように水平640画素、垂直480画素で1フレームとなる画像を例にとる。これを水平10分割、垂直15分割し、水平64画素、垂直32画素より成る誤り検出ブロックとする。誤り検出ブロックに含まれる2048画素(ワード)に対して、8ワードの誤り検出符号を生成する。
次に、図3(B)に示されるように、誤り検出ブロックを水平4分割、垂直2分割した、16画素四方の中間ブロックを考える。この1中間ブロックあたりに1ワードの誤り検出符号を挿入する。
更に、図3(C)に示されるように、中間ブロックを水平2分割、垂直2分割すると、水平8画素、垂直8画素の基礎ブロックが得られる。
ここで、画素を8ビットとし、すなわち、誤り検出符号の1ワードも8ビットとすると、1基礎ブロックあたりに2ビットの誤り検出符号を挿入すればよい。
図6(A)〜(D)に示される電子透かしの原理例では、2画素四方の基礎ブロックに対して空間周波数成分w11に1ビットを挿入したが、本例では、8画素四方の基礎ブロックに対して2ビットを挿入する。このために、例えば、2ビットを挿入する空間周波数成分としてw77、w66を選ぶこととし、これらを高周波成分a4として扱う。同時に、例えば、w77、w66以外の全ての成分を低周波成分a3として扱う。
なお、確実に誤り検出符号を識別するために、あらかじめ画像のw77、w66の成分を除去してしまって、誤り検出符号a5のみをw77、w66の成分とみなすような構成とすることも可能である。ただし、この構成では、w77、w66の成分の除去に伴い、ある程度の原画像の劣化が生じる。
上記のように、本例では、1誤り検出ブロックに含まれる32個の基礎ブロック内の32組のw77、w66を用いて、64ビット、すなわち8ワードの誤り検出符号a5を挿入することができる。
そして、後処理では、上記した前処理とは逆に、1誤り検出ブロックから8ワードの誤り検出符号b4を抽出し、当該誤り検出符号b4を用いて1誤り検出ブロックの2048画素中に符号誤りが存在するかどうかを周波数領域で判定する。本例では、画像の1フレームは150の誤り検出ブロックよりなるが、このうち1ブロックでも誤りを含んでいれば、この画像は改ざんされていると判定する。この判定のためには、例えば、これら150種の誤り検出結果の和(OR)を取ればよい。
本例では、8ワードの誤り検出符号を用いたため、1誤り検出ブロックの2048画素中にある任意の32基礎ブロックまでの改ざんを確実に検出することができる。また、32基礎ブロック以上の改ざんについては、改ざんした結果が誤りのない符号に一致して当該改ざんを見落とす可能性もあるが、この見落としの確率は、2の8乗すなわち256分の1(=1/256)であり、更に、画面内で改ざんが1誤り検出ブロックの範囲内を越える場合もあり、改ざん結果の和(OR)をとることで、この見落としの確率は更に低下する。
なお、画像中の電子透かしの知覚されにくさ、電子透かしとして埋め込まれた誤り検出符号の抽出の確実さ、改ざんがあった場合における検出見落としの低さなどは、相互にトレードオフの関係にあり、いずれを重視するかによって、上記のパラメータには種々の組み合わせがあり得る。
また、本例では、白黒の静止画像を例にしたが、同一の構成や動作を動画像に適用することもできる。また、カラー画像の場合には、カラー信号を構成する輝度信号と2つの色差信号のうちで、例えば、輝度信号に電子透かし情報を埋め込む態様が効果的である。
また、本例では、例えば、電子透かし情報を埋め込む画素位置を、隣接フレーム間でずらすことにより、電子透かし情報を見えにくくすることができる。また、このようにすると、電子透かし情報の埋め込みアルゴリズムを第三者により見破られにくいといった効果も得られる。例えば、電子透かし情報を埋め込む空間周波数成分をw77、w66の成分に固定することなく、次のフレームはw77、w76の成分、その次のフレームはw77、w67の成分などというように、高周波成分a4の中で任意の2つの成分を周期的に選択して電子透かし情報の埋め込みの対象とするような構成としてもよい。
なお、図1に示される本例の画像改ざん検出システムの前処理装置では、空間周波数変換器2の機能により前処理空間周波数領域変換手段が構成されており、誤り検出符号器3の機能により誤り検出可能符号データ生成手段が構成されており、加算器4の機能により誤り検出可能符号データ付加手段が構成されており、空間周波数逆変換器5の機能により空間領域変換手段が構成されている。
また、図2に示される本例の画像改ざん検出システムの後処理装置では、空間周波数変換器11の機能により後処理空間周波数領域変換手段が構成されており、識別器12の機能により誤り検出可能符号データ検出手段が構成されており、誤り検出復号器13の機能により画像データ改ざん有無検出手段が構成されている。
本発明の第2実施例に係る画像改ざん検出システムを説明する。
上記した第1実施例では、画像の周波数領域に電子透かし情報を埋め込んだが、本例では、他の構成例として、画素の振幅を表す最下位のビットを電子透かし情報へ置き換える構成例を示す。
例えば、図3(A)〜(C)に示される場合では、図3(B)に示される16画素四方の中間ブロックに1ワード(本例では、8ビット)の誤り検出情報を埋め込むことから、図3(C)に示される8画素四方の基本ブロックの64画素のうち、特定の2画素の最下位ビットを誤り検出符号の2ビットへ置き換える。
一例として、画素の振幅であるI00とI04の中の最下位ビットを置き換えの対象とする。この程度の置き換えをしても、画像中の電子透かし情報を検出することはできない。つまり、64画素中の62画素については1ワード中の8ビット全てを用いて画像を表現しており、残りの2画素のみが上位の7ビットで表現しているため、当該2画素中の最下位ビットの消失に伴う画像の劣化はわずかであり、また、当該2画素中の最下位ビットが画像と無関係な電子透かし情報となっても、それによる雑音の発生もわずかである。
なお、電子透かし情報の埋め込みに用いる2画素の64画素中における位置を、最初のフレームでI00、I04とし、次のフレームでI10、I14とし、その次のフレームでI20、I24とし、32フレーム目でI73、I77とするように、フレーム毎にずらして、32フレーム周期で元の位置I00、I04に戻るようにすると、更に電子透かし情報を検出しにくくすることができる。具体的には、最初のフレームから32フレームまで順に、(I00、I04)、(I10、I14)、(I20、I24)、・・・、(I70、I74)、(I01、I05)、(I11、I15)、・・・、(I02、I06)、(I12、I16)、・・・、(I03、I07)、・・・、(I73、I77)となって、次に、新たな最初のフレームにおいて(I00、I04)に戻るような順を用いることができる。
図4及び図5を参照して、本例の画像改ざん検出システムを構成する前処理装置及び後処理装置について説明する。
なお、本例では、上記した第1実施例の場合と異なる点について詳しく説明し、同様な点については説明を省略或いは簡略化する。
また、本例では、上記した第1実施例の図1及び図2に示した構成部分と同様な構成部分については、同一の符号を付して示す。
図4には、本例の前処理装置の構成例を示してある。
本例の前処理装置は、カメラ1と、画像中において電子透かし情報を挿入する位置を検出(分別)する透かし挿入位置検出器21と、誤り検出符号器3と、スイッチ22を備えている。
本例の前処理装置により行われる動作の一例を示す。
画像a1を撮影するカメラ1により得られるデジタルの原画像データa2は、透かし挿入位置検出器21により、電子透かし情報を挿入する位置のビット(本例では、基本ブロック中の所定の2画素の最下位ビット)c2と、その他のビット(電子透かし情報の挿入位置ではないビット)c1に分離される。誤り検出符号器3では、当該その他のビットc1を用いて、誤り検出符号c3が生成される。本例では、誤り検出ブロックの2048画素に対して、8画素分の誤り検出符号c3が得られる。誤り検出符号c3は、スイッチ22のオンオフにより、電子透かし情報の挿入位置の画像ビットと置き換えられる。当該置き換えられた誤り検出符号c3のビット(一部の下位のビット)と、電子透かし情報の挿入位置ではない画像ビット(全部の上位のビット及び残りの下位のビット)を合わせた全ビットが、電子透かし情報が埋め込まれた画像(電子透かし付き画像)c4となる。
図5には、本例の後処理装置の構成例を示してある。
本例の後処理装置は、画像中において電子透かし情報を挿入する位置を検出(分別)する透かし挿入位置検出器31と、誤り検出復号器13を備えている。
本例の後処理装置により行われる動作の一例を示す。
改ざんされたかもしれない画像(受信画像データ)d1は、電子透かし情報が埋め込まれている位置を検出する透かし挿入位置検出器31により、電子透かし情報の挿入位置ではないビットd2と電子透かし情報の挿入位置であるビット(本例では、誤り検出符号のビット)d3に分離される。誤り検出復号器13では、当該電子透かし情報の挿入位置であるビットd3を誤り検出符号とみなして、当該電子透かし情報の挿入位置ではないビットd2中の符号誤りを検出し、当該検出結果を改ざん検出結果d4として出力する。
本例では、例えば、電子透かし情報を埋め込む画素位置を、32フレームで一巡するように隣接フレーム間でずらすことにより、電子透かし情報を見えにくくすることができる。また、このようにすると、電子透かし情報の埋め込みアルゴリズムを第三者により見破られにくいといった効果も得られる。
なお、本例の構成では、上記した第1実施例の図1及び図2に示される構成と比べて、画像の空間周波数への変換及び空間周波数からの逆変換がないために簡単な構成となるという利点はあるが、例えば、電子透かし情報の挿入位置さえわかれば、改ざんしても検出できないようにする加工が比較的容易に為される可能性もある。また、細部についてみると、上記した第1実施例の図1及び図2に示される構成では、誤り検出符号a5のビットが0である場合には、電子透かし情報のある画像は完全に原画像に一致するが、本例の構成では、誤り検出符号c3の値にかかわらず、誤り検出符号c3が挿入される位置の最下位ビットは失われてしまうため、電子透かし情報のある画像は原画像と比べてわずかながらの画質劣化を有する。
また、図3に示される場合では、画像の1フレームを複数の中間ブロックに分割した後に複数の基礎ブロックに分割して、各基礎ブロック毎に誤り検出符号を生成しているが、誤り検出符号を生成するのに用いる画像領域としては種々なものが用いられてもよく、一例として、画像の1フレームの全画素を対象として、1つの誤り検出符号を生成するような構成とすることも可能である。この構成では、本例のようにブロック毎の改ざん結果の和(OR)により全体の改ざんの有無を判定することの代わりに、1つの誤り検出符号による誤り検出結果が、画像全体の改ざん検出結果に対応する。
なお、図4に示される本例の画像改ざん検出システムの前処理装置では、透かし挿入位置検出器21の機能により前処理画像データ部分識別手段が構成されており、誤り検出符号器3の機能により誤り検出可能符号データ生成手段が構成されており、スイッチ22の機能により誤り検出可能符号データ置換手段が構成されている。
また、図5に示される本例の画像改ざん検出システムの後処理装置では、透かし挿入位置検出器31の機能により後処理画像データ部分識別手段が構成されており、誤り検出復号器13の機能により画像データ改ざん有無検出手段が構成されている。
本発明の第3実施例に係る画像改ざん検出システムを説明する。
上述のように、誤り検出符号と誤り訂正符号とは、本質的には同一の原理に基づく符号である。上記した第1実施例や上記した第2実施例に示されるような画像改ざん検出システムにおいては、画像の「改ざん」すなわち画像の「誤り」を検出することが最重要である。しかしながら、例えば、図3に示される場合には、1誤り検出ブロックの2048画素中にある16基礎ブロックまでの改ざんであれば、これを訂正することも可能である。
このように、画像改ざん検出システムにおいて、画像の「改ざん」を検出するだけではなく、改ざんされた画像を自動的に元の画像へ訂正することも、用途によっては利点となり得る。例えば、意図的に為された大幅な改ざん以外の、小幅な改ざんや、或いは、画像の伝送や保存時に発生した小量の符号誤りなどを、このような訂正処理により訂正することが可能である。
そこで、本例では、上記した第1実施例の図1及び図2に示される構成や、上記した第2実施例の図4及び図5に示される構成において、更に、後処理装置では、受信画像データが改ざんされた画像(誤りが発生した画像も含む)のデータであった場合には、当該画像に挿入された誤り検出符号による誤り訂正能力の範囲内で、当該画像の改ざん(誤り)を訂正する誤り訂正機能を備えた。具体的には、一例として、図2や図5に示される後処理装置において、誤り検出復号器13を誤り訂正復号器へ変更した構成を用いることができ、この場合、当該誤り訂正復号器からの出力としては、「改ざん検出結果」及び「改ざん訂正後の画像」といった2系統のうちの一方又は両方を出力することができる。
なお、本例では、図2や図5に示される後処理装置に備えられる誤り訂正復号器の機能により、画像データ誤り訂正手段が構成される。
以上の実施例(第1実施例〜第3実施例)に示されるように、本発明の一実施例に係る画像改ざん検出システムでは、例えば、デジタル化された画像の空間領域(例えば、図6(A)に示されるような領域)或いは空間周波数領域(例えば、図6(B)に示されるような領域)において、当該領域に含まれる大部分の情報に対して誤り検出機能を有する符号(誤り検出符号)を形成して、当該領域に含まれる残りの一部の情報と置き換える或いは残りの一部の情報に重畳することにより、当該誤り検出機能を有する符号を原画像へ電子透かし情報として埋め込み、これにより、当該埋め込まれた誤り検出機能を有する符号を用いて符号誤りが検出された場合には、画像に改ざんがあったことを検出する。
また、本発明の一実施例に係る画像改ざん検出システムでは、例えば、デジタル化された画像を複数の空間ブロックに分割して、それぞれの空間ブロック毎の空間領域或いは空間周波数領域において、当該領域に含まれる大部分の情報に対して誤り検出機能を有する符号を形成して、当該領域に含まれる残りの一部の情報と置き換える或いは残りの一部の情報に重畳することにより、当該誤り検出機能を有する符号を原画像へ電子透かし情報として埋め込み、これにより、当該埋め込まれた誤り検出機能を有する符号を用いて前記した複数の空間ブロックのうちの少なくとも1つのブロックで符号誤りが検出された場合には、画像に改ざんがあったことを検出する。
また、本発明の一実施例に係る画像改ざん検出システムでは、例えば、デジタル化された動画像の空間領域或いは空間周波数領域において、当該領域に含まれる大部分の情報に対して誤り検出機能を有する符号を形成して、当該領域に含まれる残りの一部の情報と置き換える或いは残りの一部の情報に重畳することにより、当該誤り検出機能を有する符号を原画像へ電子透かし情報として埋め込み、これにより、当該埋め込まれた誤り検出機能を有する符号を用いて符号誤りが検出された場合には、画像に改ざんがあったことを検出する。また、好ましい構成例として、当該誤り検出機能を有する符号を埋め込む空間領域或いは空間周波数領域の位置(成分)を、隣接フレーム毎に異ならせる。
また、本発明の一実施例に係る画像改ざん検出システムでは、例えば、デジタル化された画像の空間領域或いは空間周波数領域において、当該領域に含まれる大部分の情報に対して誤り検出機能を有する符号を形成して、当該領域に含まれる残りの一部の情報と置き換える或いは残りの一部の情報に重畳することにより、当該誤り検出機能を有する符号を原画像へ電子透かし情報として埋め込み、これにより、当該埋め込まれた誤り検出機能を有する符号を用いて符号誤りが検出された場合には、画像に改ざんがあったことを検出し、これとともに、当該画像中の当該改ざんを訂正する。
従って、本発明の実施例に係る画像改ざん検出システムでは、画像の状態の変化を検出するための誤り検出符号を電子透かし情報として画像に埋め込むことにより、誤り検出符号の存在を第三者に知られることなく、画像の改ざんを検出することができる。
具体的には、例えば、原画像の特徴を記述した情報(本例では、誤り検出符号)が画像のどこかに付加されているか否かが第三者により画像を見ただけでは知覚できず、且つ、画像が改ざんされた後においてもあらかじめ付加されていた特徴情報(本例では、誤り検出を行うための誤り検出符号を含む全体の情報)が消失しないで残存しており、且つ、意図的に付加情報(本例では、誤り検出を行うための誤り検出符号を含む全体の情報)を書き替えることが困難であるような画像改ざん検出システムを実現することができる。また、具体的には、例えば、動画像についても、リアルタイムで容易に得られるような原画像の特徴を記述する情報(本例では、誤り検出符号)を用いて、画像の改ざんを検出することを実現することができる。
このように、本発明の実施例に係る画像改ざん検出システムでは、画像の改ざんの判定基準として誤り検出符号を用いて、当該誤り検出符号を電子透かし情報として画像に付加している。また、誤り検出符号は、画像中の種々な成分から生成されてもよく、例えば、上記した第1実施例に示した場合には空間周波数が低周波数である成分から生成され、上記した第2実施例に示した場合には空間位置の画素の輝度値(振幅)の上位のビットなどから生成される。また、電子透かし情報の挿入の方法としては、種々な方法が用いられてもよく、例えば、上記した第1実施例に示した場合には空間周波数が高周波数である成分に電子透かし情報を付加しており、上記した第2実施例に示した場合には空間位置の画素の輝度値(振幅)の下位のビットとして付加している。また、例えば、画像を複数のブロックに分けて、各ブロック毎に誤り検出符号の生成や付加などを行うことが可能であり、また、連続する複数のフレームについてフレーム毎に誤り検出符号を付加する場所を変えるようなことが可能である。
また、本発明の実施例に係る画像改ざん検出システムでは、例えば、画像に挿入された誤り検出符号を用いて当該画像の誤りを検出することができるとともに、当該画像の誤りを訂正することも可能であり、具体的には、通信路により画像を伝送した場合に発生した誤りや、画像を記録した場合に発生した誤りなどを訂正することも可能である。
また、例えば、誤り検出符号と比べると、Hash関数を用いた場合には複雑な計算が必要となり、一部の誤り(改ざん)に対してはHash関数より誤り検出符号の方が誤り検出性能が高いといった利点もある。
ここで、本発明に係る画像改ざん検出システムや前処理装置や後処理装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々な装置やシステムとして提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
なお、本実施例では、主として、画像の改ざんを検出或いは訂正する装置やシステムについて説明したが、同様な構成及び動作により、画像に発生した誤りを検出或いは訂正する装置やシステムを実施することも可能である。
また、本発明に係る画像改ざん検出システムや前処置装置や後処理装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
本発明の第1実施例に係る画像改ざん検出システムの前処理装置の構成例を示す図である。 本発明の第1実施例に係る画像改ざん検出システムの後処理装置の構成例を示す図である。 誤り検出符号の画像への埋め込み処理の一例を説明するための図であり、(A)は1フレームの画像の一例を示す図であり、(B)は中間ブロックの画像の一例を示す図であり、(C)は基礎ブロックの画像の一例を示す図である。 本発明の第2実施例に係る画像改ざん検出システムの前処理装置の構成例を示す図である。 本発明の第2実施例に係る画像改ざん検出システムの後処理装置の構成例を示す図である。 電子透かしの画像への埋め込み処理の一例を説明するための図であり、(A)は空間位置の画像の一例を示す図であり、(B)は空間周波数の画像の一例を示す図であり、(C)は透かしが埋め込まれた空間周波数の画像の一例を示す図であり、(D)は透かしが埋め込まれた空間位置の画像の一例を示す図である。
符号の説明
1・・カメラ、 2、11・・空間周波数変換器、 3・・誤り検出符号器、 4・・加算器、 5・・空間周波数逆変換器、 12・・識別器、 13・・誤り検出復号器、 21、31・・透かし挿入位置検出器、 22・・スイッチ、 a1・・画像、 a2・・原画像データ、 a3、b3・・低周波成分、 a4、b2・・高周波成分、 a5、b4、c3・・誤り検出用符号、 a6、c4・・電子透かし付き画像、 b1、d1・・受信画像データ、 b5、d4・・改ざん検出結果、 c1、d2・・挿入位置ではないビット、 c2、d3・・挿入位置のビット、

Claims (5)

  1. 前処理装置により生成した画像データが改ざんされたことを後処理装置により検出する画像改ざん検出システムであって、
    前処理装置は、空間領域の画像データを空間周波数領域の画像データへ変換する前処理空間周波数領域変換手段と、
    前処理空間周波数領域変換手段により変換された空間周波数領域の画像データの全体或いは一部を除く残りの部分を用いて誤り検出可能な符号データを生成する誤り検出可能符号データ生成手段と、
    誤り検出可能符号データ生成手段により生成された誤り検出可能な符号データを前処理空間周波数領域変換手段により変換された空間周波数領域の画像データに付加する誤り検出可能符号データ付加手段と、
    誤り検出可能符号データ付加手段により誤り検出可能な符号データが付加された画像データを空間領域の画像データへ変換する空間領域変換手段と、を備え、
    後処理装置は、前処理装置により生成された誤り検出可能な符号データが付加された空間領域の画像データを空間周波数領域の画像データへ変換する後処理空間周波数領域変換手段と、
    後処理空間周波数領域変換手段により変換された空間周波数領域の画像データに付加された誤り検出可能な符号データを検出する誤り検出可能符号データ検出手段と、
    誤り検出可能符号データ検出手段により検出された誤り検出可能な符号データを用いて後処理空間周波数領域変換手段により変換された空間周波数領域の画像データに誤りがあるか否かを検出することで当該画像データが改ざんされたか否かを検出する画像データ改ざん有無検出手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像改ざん検出システム。
  2. 請求項1に記載の画像改ざん検出システムにおいて、
    前処理装置の誤り検出可能符号データ生成手段は、前処理空間周波数領域変換手段により変換された空間周波数領域の画像データの一部を除く残りの部分を用いて誤り検出可能な符号データを生成し、
    前処理装置の誤り検出可能符号データ付加手段は、誤り検出可能符号データ生成手段により生成された誤り検出可能な符号データを前処理空間周波数領域変換手段により変換された空間周波数領域の画像データの当該一部のデータに加算する或いは当該一部のデータと置換する、
    ことを特徴とする画像改ざん検出システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像改ざん検出システムにおいて、
    画像データは、複数のフレームの画像データから構成される動画像データであり、
    前処理装置の誤り検出可能符号データ生成手段及び誤り検出可能符号データ付加手段は、各フレームの画像データを複数のブロックに分割した態様で処理を行い、
    また、前処理装置の誤り検出可能符号データ付加手段は、誤り検出可能符号データ生成手段により生成された誤り検出可能な符号データを、前処理空間周波数領域変換手段により変換された空間周波数領域の画像データに対して、フレーム毎に異なる位置に付加する、
    ことを特徴とする画像改ざん検出システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像改ざん検出システムにおいて、
    後処理装置は、誤り検出可能符号データ検出手段により検出された誤り検出可能な符号データを用いて後処理空間周波数領域変換手段により変換された空間周波数領域の画像データに含まれる誤りを訂正する画像データ誤り訂正手段を備えた、
    ことを特徴とする画像改ざん検出システム。
  5. 前処理装置により生成した画像データが改ざんされたことを後処理装置により検出する画像改ざん検出システムであって、
    前処理装置は、空間領域の画像データについて誤り検出可能な符号データで置換する一部のデータと残りの部分のデータとを識別する前処理画像データ部分識別手段と、
    前処理画像データ部分識別手段により識別された当該残りの部分のデータを用いて誤り検出可能な符号データを生成する誤り検出可能符号データ生成手段と、
    誤り検出可能符号データ生成手段により生成された誤り検出可能な符号データを前処理画像データ部分識別手段により識別された当該一部のデータと置換する誤り検出可能符号データ置換手段と、を備え、
    後処理装置は、前処理装置により生成された誤り検出可能な符号データが付加された空間領域の画像データについて誤り検出可能な符号データが置換された一部のデータと残りの部分のデータとを識別する後処理画像データ部分識別手段と、
    後処理画像データ部分識別手段により識別された当該一部のデータから特定される誤り検出可能な符号データを用いて、後処理画像データ部分識別手段により識別された当該残りの部分のデータに誤りがあるか否かを検出することで当該空間領域の画像データが改ざんされたか否かを検出する画像データ改ざん有無検出手段と、を備えた、
    ことを特徴とする画像改ざん検出システム。
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