JP5806648B2 - 電子透かし埋め込み装置、電子透かし検出装置、及び電子透かし埋め込み方法、電子透かし検出方法、並びにプログラム - Google Patents
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Description
静止画像に電子透かしを埋め込む方法としては、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1においては、擬似乱数によって生成した埋め込み系列を画像の直交変換領域(例えば、フーリエ変換領域)の実部および虚部に埋め込んでおき、埋め込み系列と検出系列の相関を用いて電子透かしの検出を行うスペクトル拡散型の電子透かし方式が開示されている。
映像信号に電子透かしを埋め込む方法としては、例えば、特許文献2に記載の技術が知られている。特許文献2においては、擬似乱数によって生成した埋め込み系列を時間方向周期信号によって変調して映像に重畳しておき、埋め込み系列と検出系列の複素相関を用いて電子透かしの検出を行うスペクトル拡散型の電子透かし方式が開示されている。
(第1実施形態)
第1実施形態では、電子透かしとして入力信号に埋め込む埋め込み情報を分割した部分列をシンボルとする。そして、各々のシンボルに異なる複素数を割り当てることにより複素情報系列を生成し、生成した複素情報系列に基づいて電子透かしを埋め込みまた電子透かしの検出を行う構成を示す。
図1は、第1実施形態による電子透かし埋め込み装置1の概略ブロック図である。電子透かし埋め込み装置1は、埋め込み系列生成部10と、埋め込みパターン生成部20と、時間変調部30と、パターン重畳部40を備えている。
埋め込み系列生成部10において、複素情報系列生成部11は、埋め込み情報Uを入力し、入力した埋め込み情報Uに基づいて生成した複素情報系列sを出力する。埋め込み系列計算部12は、複素情報系列生成部11が生成した複素情報系列sを入力し、複素情報系列sに基づいて算出した埋め込み系列wを出力する。
埋め込み系列生成部10は、埋め込みを行う埋め込み情報Uを入力し、長さLの複素数の系列である埋め込み系列wを生成する(ステップS101:埋め込み系列生成ステップ)。埋め込み系列生成ステップは、ステップS1011とステップS1012の2段階を有する。
複素情報系列生成部11が埋め込み情報Uに基づいて複素情報系列sを生成して出力する。以下、ステップS1011における複素情報系列生成部11による複素情報系列の生成について詳細に説明する。
まず、埋め込み情報Uが、nビットから構成される情報、例えば、b1,b2,…,bi,…,bnであり、bi∈{−1,1}である場合について説明する。
また、上記の例において、k=1としてnビットの情報を1つのシンボルで表現するようにすることもできる。このとき、1つのシンボルで2n種類の複素数が表現されることになる。
なお、埋め込み情報Uは、上述したビット構成、すなわちb1,b2,…,bi,…,bnは、bi∈{−1,1}に限られるものではなく、他のビット構成、例えば、一般的な0と1からなるビット構成などであっても複素情報系列sを生成することは可能である。
次に、埋め込み系列計算部12が、複素情報系列生成部11が出力した複素情報系列sを入力し、入力した複素情報系列sを擬似乱数列で拡散して埋め込み系列wを算出して出力する。以下、埋め込み系列計算部12による埋め込み系列wの算出について詳細に説明する。
具体的には、まず、長さkの複素情報系列s1,s2,…,skから、各複素数をm回ずつ繰り返した式(2)によって表される系列s(m)を生成する。このとき、上述した埋め込み系列wの長さLは、L=mkとなる。
なお、埋め込み系列wは、上記の複素情報系列sおよび埋め込み系列wを複素数値の系列で表す形式に限られず、埋め込みを行う透かし情報に応じて定めることができる系列であれば他の形式で表すこともできる。例えば、各々の複素数の偏角を表す値の列で表すという形式がある。複素情報系列s、埋め込み系列w、擬似乱数列PNのそれぞれの列が下式(4)のような複素数値で表されるとする。
また、擬似乱数列PNは、複素情報系列sを拡散するための拡散系列であり、拡散系列の要素毎の位相もしくは方向をあらわす値の列であればどのような値を用いてもよい。
また、埋め込み系列wは、擬似乱数列PNの位相もしくは方向を、複素情報系列sの位相もしくは方向によって要素毎に変化させることで得られる系列であればどのような値で表現されていてもよい。
次に、図3に戻り、埋め込みパターン生成部20が、埋め込み系列生成部10が生成した埋め込み系列wに基づいて埋め込みパターンVを生成する(ステップS102)。以下、ステップS102を3つの段階(ステップS102−1、S102−2、S102−3)に分けて説明する。
最初に、埋め込みパターン生成部20は、大きさX1×X2×…×XN−1のN−1次元複素配列の領域を確保する。ここで、X1,X2,…,XN−1はあらかじめ定められた要素数である。
次に、埋め込みパターン生成部20は、埋め込み系列wから、順に1つずつ、合計M個の値を読み出し、N−1次元複素配列のM個の配列の位置[0,0,…,0]から順に、読み出した値を配列の要素値として配列に値を書き込んで設定していく。すなわち、複素配列が、A[p1,p2,…pn,…,pN−1](pn≧0)であり、埋め込み系列wが、w1,w2,…,wLである場合には、下式(8)のようになる。また、図6は、2次元の複素配列の場合の配列への値の設定例を示した図である。
埋め込みパターン生成部20は、ステップS102−2において生成した複素配列を埋め込みパターンVとして出力する。
なお、複素配列への埋め込み系列の値の設定は、上記の式(8)や図6で示した構成に限られるものではなく、複素配列の中で埋め込み系列の値を設定する要素を選択的に行うようにしてもよい。例えば、複素配列の中で値を設定する要素部位をあらかじめ選択しておき、その要素部位に対して埋め込み系列の値を順に並べて設定するようにし、それ以外の要素の値を0にするようにしてもよい。
また、上記のステップS102−3において、複素配列を空間方向、すなわちN−1次元の方向で周波数変換してから埋め込みパターンVとして出力するようにしてもよい。このとき、ステップS102−2において埋め込み系列wの値を設定する要素を選択的に行った場合は、埋め込みに用いる空間方向での周波数を特定の周波数係数に限って、要素の選択を行うことになる。
次に、時間変調部30は、埋め込みパターン生成部20が生成した埋め込みパターンVを時間軸方向で変調して透かし映像パターンWを生成する(ステップS103)。時間変調の処理は、例えば、以下に説明する特許文献2に記載されている時間変調部の処理を適用することができる。
(2)時間変調部30が、入力した埋め込みパターンVの実部、虚部を(1)で生成した2つの周期信号によってそれぞれ時間方向に変調する。具体的には、埋め込みパターンVの位置ごとの値の実部、虚部の値を、(1)で生成した周期信号を搬送波として、AM(Amplitude Modulation)変調してN次元のパターンに変換する。
(3)時間変調部30が、変調した2つの信号を加算して透かし映像パターンWを生成する。
なお、上記(1)で2つの周期信号を生成するのに用いる周期信号は、1周期分積分した結果が0となり、自己相関関数が鋭敏なピークを示さないものであればよく、具体的には、正弦波、三角波、矩形波などを適用することができる。
(手法1)手法1は、埋め込みパターンVの値の偏角を用いて、1つの周期関数の位相を変化させるように、例えば、式(14)のような演算を行う手法である。
パターン重畳部40は、時間変調部30が生成したN次元の透かし映像パターンWとN次元信号の透かし埋め込み対象映像Iとを入力する。そして、パターン重畳部40は、N次元信号の透かし埋め込み対象映像IにN次元の透かし映像パターンWを加算することで重畳し、重畳した結果のN次元信号を透かし埋め込み済み映像I’として出力する(ステップS104)。
なお、埋め込みパラメータαは、人間による電子透かしの知覚されやすさに応じて変化するパラメータとして算出されていてもよい。
また、第1実施形態においては、埋め込みパターンVを時間変調した透かし映像パターンWを生成した上で、透かし埋め込み対象画像Iに透かし映像パターンWを重畳する例を示したが、当該構成に限られず、例えば、特許文献2に示されている以下の手順による手法を用いてもよい。
(2)パターン重畳部40’は、埋め込みパターンVを、変換済み信号の特定周波数係数に重畳して逆変換前信号を求める。すなわち、変換済み信号の一部のN−1次元平面に埋め込みパターンVを重畳する。
(3)パターン重畳部40’は、逆変換前信号を逆周波数変換して、透かし埋め込み済み映像I’を求める。ここで、周波数変換としては、直交変換を行う演算であればよく、例えば離散フーリエ変換が適用できる。
K=3:図5に示す3進数の1桁を1シンボルに割り当てる例、
K=4:図4(a)に示す2ビットの1シンボルに割り当てる例、
K=8:図4(b)に示す3ビットを1シンボルに割り当てる例、
K=2g:gビットずつを1ビットに割り当てる例、
K=tl:t進数のl桁を1シンボルに割り当てる例、
となる。このように、3以上の種類の複素数を1シンボルとして割り当てて複素情報系列を生成することで、特許文献2に記載の技術に比べてより多くのビット値を1シンボルで表現することが可能となる。
次に、第1実施形態による電子透かし検出装置2について図面を参照しつつ説明する。
図8は、第1実施形態による電子透かし検出装置2の概略ブロック図である。
電子透かし検出装置2は、時間復調部50と、検出系列抽出部60と、相関値計算部70と、透かし判定部80とを備え、透かし埋め込み済み映像Hを入力し、透かし検出結果Rを出力する。
まず、最初に、時間復調部50は、透かし埋め込み済み映像Hを入力し、この透かし埋め込み済み映像Hに対して時間復調の処理を行い複素配列Qを生成する(ステップS201)
時間復調部50は、例えば、特許文献2に記載されている時間復調部の構成を適用することができ、以下のような手順で処理を行う。
(2)時間復調部50は、入力した透かし埋め込み済み映像Hの時間方向成分を元に、(1)で生成した2つの周期信号のそれぞれを用いて復調し、2つのN−1次元信号を算出する。
(3)時間復調部50は、(2)で算出した2つのN−1次元信号が、それぞれ実部、虚部となる複素数のN−1次元配列である複素配列Qを生成する。
(1)検出系列抽出部60は、入力した複素配列Qから大きさX1×X2×…×XN−1のN−1次元複素配列を生成する。ただし、X1,X2,…,XN−1は、上述した電子透かし埋め込み装置1の埋め込みパターン生成部20が埋め込みパターンVの生成のために確保した配列と同じ要素数である。
(2)相関値計算部70は、検出系列dをm個ずつに分割する。このとき、j番目の部分系列をd(j)で表す。
(3)相関値計算部70は、d(j)と擬似乱数列PNの対応する部分系列PN(j)との複素相関を算出する。すなわち、j 番目の部分に対する相関値をρ(j)とすると、式(19)のように算出することができる。
また、後述する参考文献1や3に記載の検出信頼性の評価基準にそろえるため、例えばd(j)およびPN(j)の各要素をあらかじめ平均0、実部、虚部の分散が1となるように正規化した、式(20)で示される検出系列の部分系列、式(21)で示される擬似乱数列の部分系列の値を求めるようにしてもよい。
埋め込み系列wの1要素wiについて取り出して考えると、前述の埋め込み系列生成部10による埋め込み系列の生成と同じくwiは、式(25)として表すことができる。
さらに、特許文献2や後述する参考文献3に記載の電子透かし検出装置と同様に、相関値ρの偏角を用いて時間方向の同期を行えば、位相位置をキャンセルした位置に相関値ρを変換することができる。
さらに、以下のように行うことで、より精度の高い位相同期を行うことができる。
(2)ρ(j)に対して以下の(i)、(ii)、(iii)のルールを適用し、適用した後に総和を求め^ρ’とする。
これにより、より精度の高い位相の同期をとることができる。なお、手順(2)で得られた^ρ’を^ρに置き換え、手順(2)を繰り返すようにしてもよい。
第1実施形態では、埋め込み系列wがランダムに生成された複素数列となっている。したがって、特許文献2や参考文献2に示されているように、埋め込む複素数列の分散が等しければ検出の信頼性は共通になることが導ける。
特許文献2や参考文献2に記載の技術を用いた参考文献3に記載の技術では、複素数の複素情報系列sを用いず、実数の1と−1の系列を用いて擬似乱数列を埋め込み系列に変換しているため、いわば、1つのシンボルとして1ビットの情報しか表していない。一方、本実施形態の構成では、複素数の複素情報系列sを用いて埋め込み系列wに変換している。
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。第1実施形態では、電子透かしを映像に埋め込む構成について示したが、第2実施形態では、電子透かしを静止画像に対して埋め込む構成を示す。
次に、第2実施形態における電子透かしの埋め込みの処理について説明する。第2実施形態の電子透かし埋め込み装置1aの構成は、以下の点で第1実施形態と異なり、それ以外の符号から「a」を除いた符号が第1実施形態の機能部の符号と同じ機能部の構成については第1実施形態と同様である。以下、異なる構成について説明する。
電子透かし検出装置2aは、空間復調部50aと、検出系列抽出部60aと、相関値計算部70aと、透かし判定部80aとを備え、透かし埋め込み済み画像H1を入力し、透かし検出結果R1を出力する。なお、透かし埋め込み済み画像H1は、電子透かし埋め込み装置1aが生成した透かし埋め込み済み画像I1’と同じ映像である場合の他、電子透かしが埋め込まれていない画像の場合も含む。
空間復調部50aは、第1実施形態の時間復調部50と異なり、透かし埋め込み済み画像H1を時間方向で復調する代わりに空間方向で復調する。
次に、本発明の第3実施形態について図面を参照しつつ説明する。第3実施形態では、第2実施形態と同じく電子透かしを静止画像に対して埋め込む構成を示す。
図15は、第3実施形態の電子透かし埋め込み装置1bの概略ブロック図である。電子透かし埋め込み装置1bは、埋め込み系列生成部10b、埋め込みパターン生成部20b、逆周波数変換部30b、パターン重畳部40bを備える。
電子透かし検出装置2bは、周波数変換部50bと、検出系列抽出部60bと、相関値計算部70bと、透かし判定部80bとを備え、透かし埋め込み済み画像H2を入力し、透かし検出結果R2を出力する。なお、透かし埋め込み済み画像H2は、電子透かし埋め込み装置1bが生成した透かし埋め込み済み画像I2’と同じ映像である場合の他、電子透かしが埋め込まれていない画像の場合も含む。
なお、第3実施形態では、第1実施形態や第2実施形態のように共通の位相変位が発生しないため、透かし判定部80bにおいて位相同期は行わない。
次に、本発明の第4実施形態について図面を参照しつつ説明する。第4実施形態は、第1、2、3実施形態の埋め込み系列生成部10、10a、10bが行う埋め込み系列の演算手法とそれに対応する相関値計算部70、70a、70bにおいて別の手法を用いる構成である。
次に、第4実施形態における電子透かしの埋め込みの処理について説明する。第4実施形態の電子透かし埋め込み装置1cの構成は、以下の点で第1実施形態と異なり、それ以外の符号から「c」を除いた符号が第1実施形態の機能部の符号と同じ機能部の構成については第1実施形態と同様である。以下、異なる構成について説明する。
複素情報系列生成部11cが生成した複素情報系列s3を複素数の擬似乱数列PN={PN1,PN2,…,PNLk}で拡散し、長さLの埋め込み系列w3を算出する。ここで、kは、複素情報系列s3iの個数(i=1〜k)を示す。具体的には、複素情報系列s3iに対して、式(35)で示される埋め込み系列w3(i)を式(36)のように算出する。なお、式(35)において、wが埋め込み系列w3に対応し、式(36)のsiは、複素情報系列s3iに対応する。
電子透かし検出装置2cは、時間復調部50cと、検出系列抽出部60cと、相関値計算部70cと、透かし判定部80cとを備え、透かし埋め込み済み画像H3を入力し、透かし検出結果R3を出力する。なお、透かし埋め込み済み画像H3は、電子透かし埋め込み装置1cが生成した透かし埋め込み済み画像I3’と同じ映像である場合の他、電子透かしが埋め込まれていない画像の場合も含む。
電子透かし検出装置2cの相関値計算部70cにおける相関値ρ3の算出の手順を以下に説明する。
(2)擬似乱数列をL個ずつに分割し、j番目の部分系列をPN(j)とする。
(3)検出系列d3をd=d{d1,d2,…,dL}とし、擬似乱数列の部分系列PN(j)との複素相関を計算する。すなわち、j番目の部分に対する相関値をρ(j)とすると式(38)のように相関値を求めることができる。
なお、上記の第4実施形態については、第1実施形態との構成の相違の点について説明したが、第4実施形態の構成は、第2、3実施形態にも同様に適用することができる。
一方、第1実施形態の埋め込み系列の計算方法では、第4実施形態の方法と異なり、1シンボルは埋め込み系列の一部分に対してのみ拡散されることとなるが、埋め込み系列の1つ値は1つのシンボルの値を元に生成され、複数のシンボルの値が混在して表現されることがない。これにより、第4実施形態の方法と比較して、透かし埋め込み済み信号が量子化されるなど、微小な透かし成分が除去されるノイズが加えられた場合に対する耐性が高まるという特性がある。
また、上記の実施形態において、埋め込み系列生成部での埋め込み情報の処理に先立って誤り訂正符号を用いて埋め込み情報を符号化してもよく、逆に、検出結果の出力に先立って誤り訂正符号を復号するようにしても良い。
10 埋め込み系列生成部
11 複素情報系列生成部
12 埋め込み系列計算部
20 埋め込みパターン生成部
30 時間変調部
40 パターン重畳部
2 電子透かし検出装置
50 時間復調部
60 検出系列抽出部
70 相関値計算部
80 透かし判定部
Claims (8)
- 埋め込み情報を電子透かしとして人間の知覚に感知されないように入力信号に対して埋め込む電子透かし埋め込み装置であって、
前記埋め込み情報の全体、または前記埋め込み情報を任意の長さに分割した各部分を、変位によって変化するK種(Kは、3以上の整数)の異なる値に含まれるいずれかの予め対応付けられる値に置き換えて情報系列を生成し、拡散系列に基づいて、生成した前記情報系列を変位させて埋め込み系列を生成する埋め込み系列生成部と、
前記埋め込み系列に基づいて前記入力信号に対して電子透かしを重畳して電子透かし埋め込み済み信号を生成するパターン重畳部と、
を備え、
前記変位によって変化するK種(Kは、3以上の整数)の異なる値は、前記埋め込み情報を各シンボルがgビットで構成されている複数個のシンボルに分割した場合に2^g個の複素数または前記埋め込み情報をt進数の数で表して各シンボルが1桁のt進数で構成されている複数個のシンボルに分割した場合にt個の複素数であり、
前記埋め込み系列生成部は、
前記埋め込み情報の全体、または前記埋め込み情報を任意の長さに分割した各部分であるシンボルを、K種(Kは、3以上の整数)の異なる複素数の値に含まれるいずれかの予め対応付けられる複素数に置き換えて複素数の情報系列を生成し、生成した前記複素数の情報系列の各要素と複素数の拡散系列の各要素に基づいて前記複素数の情報系列の位相または偏角を変位させて埋め込み系列を生成する
ことを特徴とする電子透かし埋め込み装置。 - 前記入力信号は、N(Nは、2以上の整数)以上の次元を有する信号であり、
前記埋め込み系列生成部が生成した前記埋め込み系列に基づいてN−1次元の埋め込みパターンを生成する埋め込みパターン生成部と、
前記N−1次元の埋め込みパターンに含まれる値に基づいて変調を行いN次元の透かし情報パターンを生成する変調部と、を備え、
前記パターン重畳部は、
前記入力信号に対して前記N次元の透かし情報パターンを重畳して電子透かし埋め込み済み信号を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子透かし埋め込み装置。 - 前記入力信号は、N(Nは、2以上の整数)以上の次元を有する信号であり、
前記埋め込み系列生成部が生成した前記埋め込み系列に基づいてN−1次元の埋め込みパターンを生成する埋め込みパターン生成部を備え、
前記パターン重畳部は、
直交変換された前記入力信号に前記埋め込みパターンを重畳した信号を生成し、
前記重畳した信号を直交逆変換して電子透かし埋め込み済み信号を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子透かし埋め込み装置。 - 埋め込み情報を変位によって変化するK種(Kは、3以上の整数)の異なる値の組に含まれるいずれかの予め対応付けられる値に置き換えることにより生成された情報系列と拡散系列とに基づいて生成された電子透かしを入力信号から検出する電子透かし検出装置であって、
前記入力信号から変位によって変化する値の検出系列を生成する検出系列抽出部と、
前記検出系列と前記拡散系列に基づいて相関値を算出する相関値計算部と、
前記相関値と、前記K種の異なる値のそれぞれを区分する境界とに基づいて埋め込まれている情報系列を判定する透かし判定部と、
を備え、
前記変位によって変化するK種(Kは、3以上の整数)の異なる値は、前記埋め込み情報を各シンボルがgビットで構成されている複数個のシンボルに分割した場合に2^g個の複素数または前記埋め込み情報をt進数の数で表して各シンボルが1桁のt進数で構成されている複数個のシンボルに分割した場合にt個の複素数であり、
前記透かし判定部は、
前記異なる複素数の値ごとに算出される前記相関値を変位させて同じ方向に向かせて前記相関値の総和を算出し、算出した前記相関値の総和の位相に基づいて新たに定められる前記K種の異なる複素数の値を区分する境界に基づいて埋め込まれている情報系列を判定する
ことを特徴とする電子透かし検出装置。 - 埋め込み情報を電子透かしとして人間の知覚に感知されないように入力信号に対して埋め込む電子透かし埋め込み方法であって、
埋め込み系列生成部が、前記埋め込み情報の全体、または前記埋め込み情報を任意の長さに分割した各部分を、変位によって変化するK種(Kは、3以上の整数)の異なる値に含まれるいずれかの予め対応付けられる値に置き換えて情報系列を生成し、拡散系列に基づいて、生成した前記情報系列を変位させて埋め込み系列を生成するステップと、
パターン重畳部が、前記埋め込み系列に基づいて前記入力信号に対して電子透かしを重畳して電子透かし埋め込み済み信号を生成するステップと、
を含み、
前記変位によって変化するK種(Kは、3以上の整数)の異なる値は、前記埋め込み情報を各シンボルがgビットで構成されている複数個のシンボルに分割した場合に2^g個の複素数または前記埋め込み情報をt進数の数で表して各シンボルが1桁のt進数で構成されている複数個のシンボルに分割した場合にt個の複素数であり、
前記埋め込み系列生成部のステップにおいて、
前記埋め込み情報の全体、または前記埋め込み情報を任意の長さに分割した各部分であるシンボルを、K種(Kは、3以上の整数)の異なる複素数の値に含まれるいずれかの予め対応付けられる複素数に置き換えて複素数の情報系列を生成し、生成した前記複素数の情報系列の各要素と複素数の拡散系列の各要素に基づいて前記複素数の情報系列の位相または偏角を変位させて埋め込み系列を生成する
ことを特徴とする電子透かし埋め込み方法。 - 埋め込み情報を変位によって変化するK種(Kは、3以上の整数)の異なる値の組に含まれるいずれかの予め対応付けられる値に置き換えることにより生成された情報系列と拡散系列とに基づいて生成された電子透かしを入力信号から検出する電子透かし検出方法であって、
検出系列抽出部が、前記入力信号から変位によって変化する値の検出系列を生成するステップと、
相関値計算部が、前記検出系列と前記拡散系列に基づいて相関値を算出するステップと、
透かし判定部が、前記相関値と、前記K種の異なる値のそれぞれを区分する境界とに基づいて埋め込まれている情報系列を判定するステップと、
を含み、
前記変位によって変化するK種(Kは、3以上の整数)の異なる値は、前記埋め込み情報を各シンボルがgビットで構成されている複数個のシンボルに分割した場合に2^g個の複素数または前記埋め込み情報をt進数の数で表して各シンボルが1桁のt進数で構成されている複数個のシンボルに分割した場合にt個の複素数であり、
前記透かし判定部のステップにおいて、
前記異なる複素数の値ごとに算出される前記相関値を変位させて同じ方向に向かせて前記相関値の総和を算出し、算出した前記相関値の総和の位相に基づいて新たに定められる前記K種の異なる複素数の値を区分する境界に基づいて埋め込まれている情報系列を判定する
ことを特徴とする電子透かし検出方法。 - 埋め込み情報を電子透かしとして人間の知覚に感知されないように入力信号に対して埋め込むコンピュータに、
前記埋め込み情報の全体、または前記埋め込み情報を任意の長さに分割した各部分を、変位によって変化するK種(Kは、3以上の整数)の異なる値に含まれるいずれかの予め対応付けられる値に置き換えて情報系列を生成し、拡散系列に基づいて、生成した前記情報系列を変位させて埋め込み系列を生成するステップと、
前記埋め込み系列に基づいて前記入力信号に対して電子透かしを重畳して電子透かし埋め込み済み信号を生成するステップと、
を実行させ、
前記変位によって変化するK種(Kは、3以上の整数)の異なる値は、前記埋め込み情報を各シンボルがgビットで構成されている複数個のシンボルに分割した場合に2^g個の複素数または前記埋め込み情報をt進数の数で表して各シンボルが1桁のt進数で構成されている複数個のシンボルに分割した場合にt個の複素数であり、
前記埋め込み系列を生成するステップにおいて、
前記埋め込み情報の全体、または前記埋め込み情報を任意の長さに分割した各部分であるシンボルを、K種(Kは、3以上の整数)の異なる複素数の値に含まれるいずれかの予め対応付けられる複素数に置き換えて複素数の情報系列を生成し、生成した前記複素数の情報系列の各要素と複素数の拡散系列の各要素に基づいて前記複素数の情報系列の位相または偏角を変位させて埋め込み系列を生成する
ためのプログラム。 - 埋め込み情報を変位によって変化するK種(Kは、3以上の整数)の異なる値の組に含まれるいずれかの予め対応付けられる値に置き換えることにより生成された情報系列と拡散系列とに基づいて生成された電子透かしを入力信号から検出するコンピュータに、
前記入力信号から変位によって変化する値の検出系列を生成するステップと、
前記検出系列と前記拡散系列に基づいて相関値を算出するステップと、
前記相関値と、前記K種の異なる値のそれぞれを区分する境界とに基づいて埋め込まれている情報系列を判定するステップと、
を実行させ、
前記変位によって変化するK種(Kは、3以上の整数)の異なる値は、前記埋め込み情報を各シンボルがgビットで構成されている複数個のシンボルに分割した場合に2^g個の複素数または前記埋め込み情報をt進数の数で表して各シンボルが1桁のt進数で構成されている複数個のシンボルに分割した場合にt個の複素数であり、
前記情報系列を判定するステップにおいて、
前記異なる複素数の値ごとに算出される前記相関値を変位させて同じ方向に向かせて前記相関値の総和を算出し、算出した前記相関値の総和の位相に基づいて新たに定められる前記K種の異なる複素数の値を区分する境界に基づいて埋め込まれている情報系列を判定する
ためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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