JP2005198146A - ノイズフィルタ - Google Patents

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一夫 横内
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Abstract

【課題】導線がトロイダルコアに巻回しやすく、かつ巻回状態で隣接導線間に生じる空間を少なくして導線の巻数を増すことができるノイズフィルタの提供を目的とする。
【解決手段】トロイダル形の磁芯2に導線3を巻回したコモンモードチョ−クコイル4を電源ラインに接続することでラインに流れるノイズを減衰させるノイズフィルタ1において、コモンモードチョ−クコイルのトロイダル形の磁芯に巻回される導線として、絶縁被覆銅線を複数本撚り合わせて形成したリッツ線を用いる。
【選択図】図2

Description

本発明は、主に産業機械等に組み込まれるノイズフィルタに係り、特にトロイダル形のコモンモードチョークコイルに巻回する導線に工夫を凝らすことで特性を改良することができるノイズフィルタに関するものである。
従来、電源ラインや通信ライン等を経由して外部から電子機器内に侵入するノイズにより電子機器が誤作動することを防止するため、種々のノイズフィルタが案出されている。図2は、そのノイズフィルタの内部構造を表し、図3は一例の回路図を示している。このノイズフィルタ51は、ライン−グラウンド間に流れるコモンモードノイズを減衰させるコモンモードチョ−クコイル52と、ライン間に流れるノーマルモードノイズを減衰させるべくライン間に接続されるアクロス・ザ・ライン・コンデンサ、すなわちXコンデンサ53と、そしてXコンデンサが故障して短絡した場合でも感電を防止するために各ラインとグラウンド間に接続されるライン・バイパス・コンデンサ、すなわちYコンデンサ54を備えている。
コモンモードチョ−クコイル52は、Mn−Znフェライト、Fe基アモルファス合金或いはCo基アモルファス合金等により形成されたトロイダル形の磁心55に、綿巻銅線56をバイファイラ巻きして形成している。綿巻銅線56は、図9に示すごとく、複数本の撚り合わせた軟銅線57の外周に細い綿糸58を緻密に巻回して被覆した繊維被覆電線の一種であり、同一の断面積の単線と比較して可撓性に優れることから、トロイダルコアに好適にバイファイラ巻きすることができ、また繊維の被覆厚が小さいので仕上外径に対する導体径の比率である占積率も高く、効率的に巻回することができる。
特開2002−252535公報
従来のコモンモードチョ−クコイル52の綿巻銅線56は、トロイダルコアにバイファイラ巻きしやすい特徴がある一方で、繊維で外周を強固に締められているのでトロイダルコアに巻回された状態でもその断面形状は略円形のままであり、巻回状態での隣接導線間に無駄な空間が生じていた。そのため、巻数をさらに増して特性を向上させるという要求には応じることは難しかった。
そこで本発明にあっては、上述した課題を解決すべく、導線がトロイダルコアに巻回しやすく、かつ巻回状態で隣接導線間に生じる空間を少なくして導線の巻数を増すことができるノイズフィルタの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のノイズフィルタは、トロイダル形の磁芯に導線を巻回してなるコモンモードチョ−クコイルを電源ラインに接続してノイズを減衰させるノイズフィルタにおいて、上記コモンモードチョ−クコイルのトロイダル形の磁芯に巻回される導線は絶縁被覆銅線を複数本撚り合わせて形成したことを特徴とする。
また、絶縁被覆銅線はエナメル被覆銅線とすることを特徴とする。
本発明のノイズフィルタによれば、トロイダル形の磁芯に導線を巻回してなるコモンモードチョ−クコイルを電源ラインに接続してノイズを減衰させるノイズフィルタにおいて、上記コモンモードチョ−クコイルのトロイダル形の磁芯に巻回される導線は絶縁被覆銅線を複数本撚り合わせて形成したことで、導線は可撓性を備えトロイダル形の磁芯に巻回しやすく、かつ巻回した状態では複数本の導線が必ずしも断面円形を保持することなく応力により断面形状を変形させることで隣接する導線間の空間を埋めて緻密に巻回することができる。これにより、トロイダル形の磁芯に巻回する導線の巻数を増やしてコイルの特性を向上させることができる。さらに、導線を断面積が同一の綿巻銅線と比較すると、綿巻銅線では断面積が大きくなると表皮効果で交流抵抗が増して温度が上昇するのに対し、導線は導体全体の断面積が綿巻銅線と同じでも各導線の絶縁被覆で導体が分割され個々の導線の断面積が小さくなることで、表皮効果を抑制してコイルの温度上昇を抑え特性の向上に寄与するものである。
図1〜図3は、本発明の第1の実施例のノイズフィルタ1を示しており、本実施例では三端子を一次側と二次側にそれぞれ設けた三相式のノイズフィルタについて説明する。このノイズフィルタ1は、Mn−Znフェライト、Fe基アモルファス合金或いはCo基アモルファス合金等により形成されたトロイダル形の磁心2に、エナメル被覆した絶縁銅線を複数本撚り合わせたリッツ線3を巻回して形成しライン−グラウンド間に流れるコモンモードノイズを減衰させるコモンモードチョ−クコイル4(1mH)と、ライン間に流れるノーマルモードノイズを減衰させるべく一次側と二次側の各ライン間に接続されるアクロス・ザ・ライン・コンデンサ、すなわちXコンデンサ5(3.3μF)と、そしてXコンデンサが故障して短絡した場合でも感電を防止するために二次側の各ラインとグラウンド(シャーシ・グラウンドを経由して接地)G間に接続されるライン・バイパス・コンデンサ、すなわちYコンデンサ6(1.5μF)を備えている。
また、トロイダル形の磁心2に巻回する導線としては、前述した従来の綿巻銅線の代わりにエナメル被覆した細い絶縁銅線7を複数本撚りあわせた、図4に示す所謂リッツ線3を用いる。このリッツ線3は、従来用いていた綿巻銅線と断面積を同一にして比較した場合に、絶縁被覆で導体を分割し個々の導線の断面積を小さくすることで、表皮効果による交流抵抗の上昇を抑制してコイルの温度上昇を抑える効果を発揮することができるものである。さらに、リッツ線3はその外周を縛るものがないことから、トロイダル形の磁心2に巻回する際に隙間を埋めるようにある程度変形してリッツ線同士が緻密に巻回され、これにより綿巻銅線よりも巻数を多くして特性を向上させることができる。
図5は、本発明の第2の実施例のノイズフィルタ11の回路図を示しており、このノイズフィルタ11は、トロイダル形の磁心にリッツ線を巻回して形成したコモンモードチョ−クコイル12(1mH)と、一次側と二次側でそれぞれライン間に接続されるXコンデンサ13(3.3μF)と、そしてXコンデンサが故障して短絡した場合でも感電を防止するために二次側の各ラインとグラウンドG間に接続される容量の大きいYコンデンサ14(1.5μF)と、このYコンデンサ14とグラウンドG間に介在する開閉自在なスイッチ15を備えている。またこれ以外に、図示しない電源切断時にコンデンサの蓄積電荷を放電させるためのブリーダー抵抗、グラウンドからのノイズの侵入を抑制するアース・インダクタ等を備えてもよい。このノイズフィルタ11を組み込んだ機械を漏電遮断器が作動しないようにして作動確認する際には、スイッチ15を開にすることで、Yコンデンサ14を機能させずに漏洩電流を0にすることができる。
図6は、本発明の第3の実施例のノイズフィルタ21の回路図を示しており、このノイズフィルタ21は、トロイダル形の磁心にリッツ線を巻回して形成したコモンモードチョ−クコイル22(1mH)と、一次側と二次側でそれぞれライン間に接続されるXコンデンサ23(3.3μF)と、そしてXコンデンサが故障して短絡した場合でも感電を防止するために二次側の各ラインとグラウンドG間に接続される容量の大きいY1コンデンサ24(1.5μF)と、同じく二次側の各ラインとグラウンド間に接続される容量の小さいY2コンデンサ25(0.047μF)と、このY1コンデンサ24とY2コンデンサ25の何れかをグラウンドGに接続する切換自在なスイッチ26を備えている。このノイズフィルタ21をヨーロッパの電源環境で用いた場合、スイッチ26を切り換えて容量1.5μFの上記Y1コンデンサ24を選択すると漏洩電流は約800mAと大きく、また上記Y2コンデンサ25を選択した時の漏洩電流は約3.5mAとかなり小さくなる。
このような構成のノイズフィルタ21とすることで、ヨーロッパなどの漏洩電流が大きくてもよい電源環境下では容量の大きいY1コンデンサ24を選択すべくスイッチ26を切り換え、また漏洩電流を小さくしないと漏電遮断器が作動してしまう日本などの電源環境下ではY2コンデンサ25を選択すべくスイッチ26を切り換えることで、ノイズフィルタ21を問題なく使用することができるものである。
図7は、本発明の第4の実施例のノイズフィルタ31の構造を表しており、ノイズフィルタ31のケース内の略中心にはコモンモードチョ−クコイル32が配置され、その両脇の端子台33の下部にはXコンデンサ34とYコンデンサ35が配置されており、そしてこれらをケースに固定しかつ素子からの熱を伝導して放熱するために合成樹脂36をケース内に流し込んで硬化させている。コモンモードチョ−クコイル32の放熱を考慮した場合には、コイルの高さの2/3以上を覆うことが望ましく、そのために従来は図8に示すごとく、ケースの高さの約半分程度まで合成樹脂36を流し込んでいた。ただし、Xコンデンサ34とYコンデンサ35については、あまり発熱しないことから、ケースに固定するだけのわずかな量の合成樹脂でも充分であった。
しかし、このように多量の合成樹脂を用いた場合には、ノイズフィルタは不必要なまでに重くなって取り扱いに苦慮するとともに、ケースの貼り合わせ部から合成樹脂が滲み出る恐れもあることから、その製造には多大な手間を要していた。そこで、本実施例ではコモンモードチョ−クコイル32の周囲を多少大径な筒体37で覆うとともに、その下部をケース底面に密接(又は固定)させ、この状態で筒体37内に合成樹脂36を流し込んでいく。筒体37の上部にまで合成樹脂36が満ちてもさらに投入し、合成樹脂36が筒体37外にあふれてケース底面をある程度覆ったところで、合成樹脂36の投入を止める。これにより、図7に示すごとく、Xコンデンサ34とYコンデンサ35は筒体37からあふれ出た僅かな量の合成樹脂36でケースに固定されることとなる。
尚、上述した各実施例のスイッチは、上述したごとくシャーシ外に露出させて切り換え自在なシーソータイプに限られることなく、外からシャーシ内部にキーやネジを挿脱してシャーシ内の接点を切り換えるタイプとしたり、ジャンパーピン・ジャンパー端子を接離して切り換えるタイプとしたりすることができる。
また、上述した各実施例にあっては、電源ラインの相構造として三相電源用の一次側、二次側とも3端子を備えた三相式のノイズフィルタについて説明したが、これに限定されることなく、二相式のノイズフィルタにも適用することができるものである。
本発明のノイズフィルタの斜視図である。 本発明のノイズフィルタの第1の実施例を示す断面図である。 本発明のノイズフィルタの第1の実施例を示す回路図である。 本発明のノイズフィルタに用いるリッツ線の説明図である。 本発明のノイズフィルタの第2の実施例を示す回路図である。 本発明のノイズフィルタの第3の実施例を示す回路図である。 本発明のノイズフィルタの製造方法を示す説明図である。 従来のノイズフィルタの製造方法を示す説明図である。 従来のノイズフィルタに用いる導線の説明図である。
符号の説明
1 ノイズフィルタ
2 磁芯
3 リッツ線
4 コモンモードチョ−クコイル
5 Xコンデンサ
6 Yコンデンサ
7 絶縁銅線
11 ノイズフィルタ
12 コモンモードチョ−クコイル
13 Xコンデンサ
14 Yコンデンサ
16 スイッチ
17 絶縁被覆
18 リッツ線
21 ノイズフィルタ
22 コモンモードチョ−クコイル
23 Xコンデンサ
24 Y1コンデンサ
25 Y2コンデンサ
26 スイッチ
25 筒体
31 ノイズフィルタ
32 コモンモードチョ−クコイル
34 Xコンデンサ
35 Yコンデンサ
36 合成樹脂
37 筒体

Claims (2)

  1. トロイダル形の磁芯に導線を巻回してなるコモンモードチョ−クコイルを電源ラインに接続してノイズを減衰させるノイズフィルタにおいて、上記コモンモードチョ−クコイルのトロイダル形の磁芯に巻回される導線は絶縁被覆銅線を複数本撚り合わせて形成したことを特徴とするノイズフィルタ。
  2. 絶縁被覆銅線はエナメル被覆銅線とすることを特徴とする請求項1記載のノイズフィルタ。
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