JP2005197020A - 同軸コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 プラグコネクタをこじってレセプタクルコネクタに嵌合しても、信号ラインの接続と信号ラインのグラウンドの接続が正常に行われ、高周波特性が安定する同軸コネクタを提供する。
【解決手段】 プラグコネクタ1の外部コンタクト4は、断面略長方形枠状に形成され、対向する両側面にばね接触部4aが設けられる。レセプタクルコネクタ11の外部コンタクト14は、断面略U字形状に形成され、対向する両側面に突出部14aが設けられる。レセプタクルコネクタの検出コンタクト15は、外部コンタクト14の断面略U字形状部の開放部に配設される。ばね接触部の一方は外部コンタクト14と接続し、ばね接触部の他方は検出コンタクトと接続し、両突出部は外部コンタクト4のばね接触部が設けられていない対向する両側面とそれぞれ接続する。
【選択図】 図1
【解決手段】 プラグコネクタ1の外部コンタクト4は、断面略長方形枠状に形成され、対向する両側面にばね接触部4aが設けられる。レセプタクルコネクタ11の外部コンタクト14は、断面略U字形状に形成され、対向する両側面に突出部14aが設けられる。レセプタクルコネクタの検出コンタクト15は、外部コンタクト14の断面略U字形状部の開放部に配設される。ばね接触部の一方は外部コンタクト14と接続し、ばね接触部の他方は検出コンタクトと接続し、両突出部は外部コンタクト4のばね接触部が設けられていない対向する両側面とそれぞれ接続する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、同軸コネクタに関し、詳しく述べると、プラグコネクタをこじってレセプタクルコネクタに嵌合しても、信号ラインの接続と信号ラインのグラウンドの接続が正常に行われ、高周波特性が安定する同軸コネクタに関する。
従来の同軸コネクタについて説明する(例えば、特許文献1参照。)。
図5と図6に示されるように、同軸コネクタ20は、一軸X−Xを含む仮想平面上に沿って配されている中心コンタクト(中心部分のコンタクト)21と、中心コンタクト21に対して所定間隔をもちかつ一軸X−Xを含む仮想平面を基準面として左右対称に一つずつ離れて配されている外部コンタクト(両側部分の一方側のコンタクト)23および検出コンタクト(両側部分の他方側のコンタクト)25と、中心コンタクト21、外部コンタクト23及び検出コンタクト25が保持されているインシュレータ27とを有する。
インシュレータ27は、箱形状の基部28と、この基部28の前面(一面)28aから一軸方向へ突出している嵌合部29とを有している。インシュレータ27には、図7に示すように、基部28の前面28aとは反対側の後面(一面に対して反対側の反対面)28bから嵌合部29の先端面29aにまでに中心コンタクト21を後面28bから挿入して収容するための収容孔31が形成されている。嵌合部29は収容孔31を含み円筒形状に作られている。さらに基部28には外部コンタクト23と検出コンタクト25とを後面28bから挿入して保持する一対の保持孔33a,33bが形成されている。
中心コンタクト21、外部コンタクト23及び検出コンタクト25は、これらが導電板をプレスにより打ち抜き曲げ加工を施すことによって作られている。図6に明確に示されているように、中心コンタクト21は、基部28側の収容孔31に保持される平板形状の保持部(以下、「中心保持部」と呼ぶ)21aと、中心保持部21aの一側から嵌合部の収容孔31の先端近傍にまで収納されるソケット形状の接触部(以下、「中心接触ばね部」と呼ぶ)21bと、中心保持部21aの他側から基部28の後面28bの外へ延びている端子部(以下、「中心端子部」と呼ぶ)21cとを有している。中心接触ばね部21bは基準面に対して平行な平板であり、互いに対向している一対のばね片で構成されている。一対のばね片の先端部分には互いに対向する向きに突出している接点部21fが形成されている。接点部21fには図7の説明において後述する相手中心コンタクト41が接触する。
外部コンタクト23は、基部28の一方側の保持孔33aに挿通されて保持される平板形状の保持部(以下、「外部保持部」と呼ぶ)23aと、外部保持部23aの一側から嵌合部29の周囲面の一部を囲むように対向している接触部(以下、「外部接触部」と呼ぶ)23bと、外部保持部23aの他側から基部28の後面28bよりも外方へ延びている端子部(以下、「外部端子部」と呼ぶ)3cとを有している。
検出コンタクト25は、基部28の他方側の保持孔23bに挿通されて保持される平板形状の保持部(以下、「検出保持部」と呼ぶ)25aと、検出保持部25aの一側から嵌合部29の周囲面の一部を囲むように対向しているソケット形状の接触部(以下、「検出接触部」と呼ぶ)25bと、検出保持部25bの他側から基部28の後面28bよりも外方へ延びている端子部(以下、「検出端子部」と呼ぶ)25cとを有している。
相手同軸コネクタ40は、図7に示したように、一軸方向で同軸コネクタに嵌合・離脱するものであり、嵌合時に嵌合部29の先端面29aから収容孔31へ入り込み中心接触ばね部21bに接触するピン形状の相手中心コンタクト41と、この相手中心コンタクト41の周りに位置し、嵌合時に外部コンタクト23及び検出コンタクト25を覆い接触する相手端子としてのシェル形状の相手外部コンタクト43と、この相手外部コンタクト43及び相手中心コンタクト41を一側で保持している相手インシュレータ45とを有している。相手外部コンタクト43の先端部分は少し内側に少し径寸法が小さく形成されている相手接触部43aを有している。
図6に戻り、嵌合部29の周囲面には、一軸方向に一対の溝部29cが形成されている。これらの溝部29cには外部接触部23b及び検出接触部25bが一対一に配置されている。外部接触部23b及び検出接触部25bは基準面に対して外側へ円弧形状に湾曲しており、その内面が嵌合部29に対向しており、外面が嵌合時に対応する相手同軸コンタクトのそれぞれ接触する接触面23d,25dとなる。接触面23d,25dには嵌合時に相手外部コンタクト43の相手接触部43aが接触する。また、溝部29cの底面29dは外部接触部23b及び検出接触部25dに円弧形状に沿った形状に形成される。
ここで、中心コンタクト21は嵌合時に信号用の相手中心コンタクト41に接触し信号を送受する役目を果たすものであり、外部コンタクト23は嵌合時に相手外部コンタクト43に接続し接地及びシールドの役目を果たし、検出コンタクト25は外部コンタクト23と同様に嵌合時に相手同軸コネクタ40に接続し、接地及びシールドの役目を果たしつつ、嵌合状態を感知して検出する役目を果たす。なお、同軸コネクタ20は、中心端子部21c、外部端子部23c及び検出端子部25cが回路基板のような図示しない基板の回路に半田により接続されるものであり、外部コンタクト23はアース接続される。
上述した構成の同軸コネクタ20では、中心コンタクト21、外部コンタクト23及び検出コンタクト25が、インシュレータ27に組み付けられる。まず、インシュレータ27を固定するために予め製作されている固定治具にインシュレータ27をセットする。その後、中心コンタクト21、外部コンタクト23及び検出コンタクト25をインシュレータ27の所定位置まで圧入して中心コンタクト21の中心保持部21aを収容孔31の壁で保持させ、外部コンタクト23の外部保持部23a及び検出コンタクト25の検出保持部25aを各保持孔の壁に保持させ一体化する。次に、中心コンタクト21、外部コンタクト23及び検出コンタクト25を組付けたインシュレータ27を固定治具から引き抜き取り出す。このような工程によって、図5に示した同軸コネクタ20が得られる。同軸コネクタ20は、図7に示したように、相手側同軸コネクタ40に嵌合・離脱することによって電気的かつ機械的な接続が行なわれる。
同軸コネクタ20を相手側同軸コネクタ40に嵌合すると、相手外部コンタクト43が検出コンタクト21及び外部コンタクト23を包囲した状態で相互に接触する。このとき、相手中心コンタクト41は収容孔21の先端から収容孔21へ挿入されて、中心接触ばね部21bに接触する。このように嵌合すると、中心コンタクト21は相手中心コンタクト41との間では信号の送受が可能となり、外部コンタクト23と相手外部コンタクト43との間では接地が可能となる。また、検出コンタクト25は相手外部コンタクト43に接触し同軸コネクタ20と相手同軸コネクタ40とが接続状態にあることを検出し図示しない検出スイッチの回路を変更できる。
前記従来の同軸コネクタでは、相手同軸コネクタ40を同軸コネクタ20にこじって嵌合した場合の対策は、配慮されていない。したがって、両コネクタ40,20の信号ライン(中心コンタクト21と相手中心コンタクト41)の接続と信号ラインのグラウンド(外部コンタクト23及び検出コンタクト25と相手外部コンタクト43)の接続は、正常に行われないため、高周波特性が変動する。
そこで、本発明は、前記従来の同軸コネクタの欠点を改良し、プラグコネクタをこじってレセプタクルコネクタに嵌合しても、信号ラインの接続と信号ラインのグラウンドの接続が正常に行われ、高周波特性が安定する同軸コネクタを提供しようとするものである。
本発明は、前記課題を解決するため、次の手段を採用する。
1.プラグコネクタとレセプタクルコネクタとから構成される同軸コネクタにおいて、前記プラグコネクタは、プラグ側中心コンタクトと、プラグ側外部コンタクトと、前記プラグ側中心コンタクト及び前記プラグ側外部コンタクトを保持するプラグ側インシュレータとを有し、前記プラグ側外部コンタクトは、断面略長方形枠状に形成され、対向する両側面にばね接触部が設けられ、前記レセプタクルコネクタは、レセプタクル側中心コンタクトと、レセプタクル側外部コンタクトと、検出コンタクトと、前記レセプタクル側中心コンタクト、前記レセプタクル側外部コンタクト及び前記検出コンタクトを保持するレセプタクル側インシュレータとを有し、前記レセプタクル側外部コンタクトは、断面略U字形状に形成され、対向する両側面に突出部が設けられ、前記検出コンタクトは、前記レセプタクル側外部コンタクトの断面略U字形状部の開放部に配設され、前記ばね接触部の一方は前記レセプタクル側外部コンタクトと接続し、前記ばね接触部の他方は前記検出コンタクトと接続し、前記両突出部は前記プラグ側外部コンタクトの前記ばね接触部が設けられていない対向する両側面とそれぞれ接続する同軸コネクタ。
2.前記1記載の同軸コネクタにおいて、前記レセプタクル側外部コンタクトは、対向する両側面に突出部が設けられる代りに、ばね接触部が設けられる同軸コネクタ。
明細書の説明から明らかなように、本発明は、次の効果を奏する。
1.プラグコネクタをこじってレセプタクルコネクタに嵌合しても、信号ラインの接続と信号ラインのグラウンドの接続がほぼ正常に行われるので、高周波特性が安定する。
2.プラグ側外部コンタクトの対向する両側面にばね接触部を設け、レセプタクル側外部コンタクトの対向する両側面に突出部又はばね接触部を設けるという部品の単純な加工によって、所期の目的を達成できる。
3.部品が増加することなく、構造が簡素で、組立分解が簡易で、しかも、コストが安価である。
本発明の一実施例の同軸コネクタについて説明する。
本発明の実施例1について図1〜図4を参照して説明する。
図1に示されるように、同軸コネクタは、プラグコネクタ1とレセプタクルコネクタ11とから構成される。
プラグコネクタ1の同軸部は、図1(C),(D)と図3(A)〜(D)に示されるように、インシュレータ2と、インシュレータ2の中央に保持される中心コンタクト3と、インシュレータ2の外側に保持される外部コンタクト4とから構成される。
外部コンタクト4は、図2(A)と図3(A)〜(D)に示されるように、断面略長方形枠状に形成され、対向する両側面に切り起し加工によってばね接触部4aが設けられる。
レセプタクルコネクタ11の同軸部は、図1(C),(D)と図3(E)〜(H)に示されるように、インシュレータ12と、インシュレータ12の内部に保持される中心コンタクト13と、インシュレータ12の外側に保持される外部コンタクト14と、インシュレータ12の外側に保持される検出コンタクト15とから構成される。
外部コンタクト14は、図2(B)と図3(E)〜(H)に示されるように、断面略U字形状に形成され、対向する両側面にプレス加工によって突出部(ダボ)14aが設けられる。検出コンタクト15は、外部コンタクト14の断面略U字形状部の開放部に配設される。
ばね接触部4aの一方は外部コンタクト14と接続し、ばね接触部4aの他方は検出コンタクト15と接続する。両突出部14aは、外部コンタクト4のばね接触部4aが設けられていない対向する両側面とそれぞれ接続する。
したがって、プラグコネクタ1とレセプタクルコネクタ11の信号ラインの接続は、中心コンタクト3と中心コンタクト13の接続によって行われる。また、信号ラインのグラウンドの接続は、外部コンタクト4のばね接触部4aの一方と外部コンタクト14の一面、外部コンタクト4のばね接触部4aの他方と検出コンタクト15、外部コンタクト4の一面と突出部14aの一方、外部コンタクト4の他の一面と突出部14aの他方の合計4箇所の接続によって行われる。
よって、図4(A)に示されるように、プラグコネクタ1をレセプタクルコネクタ11に真直ぐ嵌合すると、信号ラインの接続は中心コンタクト3と中心コンタクト13の接続によって正常に行われ、信号ラインのグラウンドの接続は前記合計4箇所の接続によって正常に行われる。
また、図4(B)又は図4(C)に示されるように、プラグコネクタ1をレセプタクルコネクタ11に対して若干右方向又は左方向(上方向又は下方向も同様)にこじって嵌合すると、信号ラインの接続は中心コンタクト3と中心コンタクト13の接続によってほぼ正常に行われ、信号ラインのグラウンドの接続は前記合計4箇所の接続によってほぼ正常に行われる。
実施例1における外部コンタクト14の突出部(ダボ)14aに代えて、切り起し加工によるばね接触部(外部コンタクト4のばね接触部4aと同様の構造)を採用することができる。突出部14aは外部コンタクト4をスムーズに回動し易く支持するのに対し、ばね接触部は外部コンタクト4を弾力的に支持する。
1 プラグコネクタ
2 インシュレータ
3 中心コンタクト
4 外部コンタクト
4a ばね接触部
11 レセプタクルコネクタ
12 インシュレータ
13 中心コンタクト
14 外部コンタクト
14a 突出部
15 検出コンタクト
2 インシュレータ
3 中心コンタクト
4 外部コンタクト
4a ばね接触部
11 レセプタクルコネクタ
12 インシュレータ
13 中心コンタクト
14 外部コンタクト
14a 突出部
15 検出コンタクト
Claims (2)
- プラグコネクタとレセプタクルコネクタとから構成される同軸コネクタにおいて、
前記プラグコネクタは、プラグ側中心コンタクトと、プラグ側外部コンタクトと、前記プラグ側中心コンタクト及び前記プラグ側外部コンタクトを保持するプラグ側インシュレータとを有し、
前記プラグ側外部コンタクトは、断面略長方形枠状に形成され、対向する両側面にばね接触部が設けられ、
前記レセプタクルコネクタは、レセプタクル側中心コンタクトと、レセプタクル側外部コンタクトと、検出コンタクトと、前記レセプタクル側中心コンタクト、前記レセプタクル側外部コンタクト及び前記検出コンタクトを保持するレセプタクル側インシュレータとを有し、
前記レセプタクル側外部コンタクトは、断面略U字形状に形成され、対向する両側面に突出部が設けられ、
前記検出コンタクトは、前記レセプタクル側外部コンタクトの断面略U字形状部の開放部に配設され、
前記ばね接触部の一方は前記レセプタクル側外部コンタクトと接続し、前記ばね接触部の他方は前記検出コンタクトと接続し、前記両突出部は前記プラグ側外部コンタクトの前記ばね接触部が設けられていない対向する両側面とそれぞれ接続することを特徴とする同軸コネクタ。 - 請求項1記載の同軸コネクタにおいて、前記レセプタクル側外部コンタクトは、対向する両側面に突出部が設けられる代りに、ばね接触部が設けられることを特徴とする同軸コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004000145A JP2005197020A (ja) | 2004-01-05 | 2004-01-05 | 同軸コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004000145A JP2005197020A (ja) | 2004-01-05 | 2004-01-05 | 同軸コネクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005197020A true JP2005197020A (ja) | 2005-07-21 |
Family
ID=34816072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004000145A Pending JP2005197020A (ja) | 2004-01-05 | 2004-01-05 | 同軸コネクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005197020A (ja) |
-
2004
- 2004-01-05 JP JP2004000145A patent/JP2005197020A/ja active Pending
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Legal Events
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A977 | Report on retrieval |
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
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