JP2005196987A - 燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 電解質膜と燃料極との間にニッケルネット(網状構造体)からなる流路部を設け、この流路部から燃料を燃料極に供給することで、例えばナトリウムイオンが燃料極を通らずに電解質膜を介して酸化剤極側に移動するので、ナトリウムイオンの移動抵抗が小さくなり、このため電流を増加させたときに電圧の落ち込みが少ない。また燃料極の厚さ方向に多数の透孔を形成し、例えば前記ニッケルネットに接する燃料極の一面側に滞留したH2ガスの気泡を、当該透孔を介して排出することで燃料極の活性領域を広くする。
【選択図】 図1
Description
燃料極14で生成したナトリウムイオン(Na+)は、透過膜12を透過して酸化剤極13に移動し、電子は外部に接続された図示しない回路を通して酸化剤極13に受け渡される。そして、酸化剤極13では、下記の(2)式に示すように外部に接続された回路を通して電子が受け渡され、外部から酸化剤として供給された酸素(O2)及び水(H2O)と、透過膜12から移動してきたナトリウムイオンとが触媒作用により反応して水酸化ナトリウムを生成する。また透過膜12から移動してきた水素イオンが酸素と反応して水を生成する反応も起こっている。
また最近の知見では、燃料極14における透過膜12側において下記に示す(3)式及び(4)式の反応が活発に起こっていることが分かった。
BH4−+4OH−→BO2−+2H2O+2H2+4e−……(4)
NaBH4+4NaOH→NaBO2+2H2O+2H2+4Na++4e−……(6)
また通流部55に供給された燃料は、通流部55側に面した燃料極55と接触し、同様に上記(5)式及び(6)式の反応が起こる。
BH4−+4OH−→BO2−+2H2O+2H2+4e−……(8)
このため燃料極53と透過膜3の間にニッケルネット51を介して燃料を供給することにより、(7)式及び(8)式の反応が促進される。このような構成にすることで燃料電池の出力(電力)が大きくなる。
(実験例1)
A.実施例1
フッ化処理したZr0.9Ti0.1Mn0.6V0.2Co0.1Ni1.1の合金粉末(平均粒径2〜5μm)13.6gをフッ素樹脂であるPTFE粉末(0.1mm)1.36gとすり混ぜ、基材であるNi発泡体68cm2(80×85mm)の両面に塗布して触媒層を形成し、100メッシュのNi網で包んだ後、ロールプレスの圧着により厚さ0.5mmの板状の燃料極を作成した。この燃料極と、パラジウムメッキした発泡ニッケル板からなる酸化剤極と、陽イオン交換膜(デュポン社製、商品名「ナフィオン」)からなる透過膜と、厚さ0.2mmの板状のニッケルネットからなる燃料通流用の流路部と、を用いて図1に示す構造の燃料電池を作成した。この燃料電池の燃料極にパンチングなどの物理的な方法により透孔を97個開設させて、この燃料電池の出力電力を調べた。測定条件は次の通りである。燃料極に供給する燃料は、20重量%の水酸化ナトリウム水溶液に10重量%の水素化ホウ素ナトリウムを溶解させて、温度を60に調節し、0.5リットル/分の流量で燃料極に供給した。酸化剤極に供給する酸化剤は、空気を加湿器で60℃にまで加湿し、5リットル/分の流量で酸化剤極に供給した。このとき当該単位セル内の温度は60℃に保たれている。
B.実施例2
本発明の燃料電池において燃料極に透孔を25個開設させた他は、実施例1と同様の条件でこの燃料電池の出力電力を調べた。
C.比較例1
本発明の燃料電池において燃料極に透孔を開設させない他は、実施例1と同様の条件でこの燃料電池の出力電力を調べた。
(実験例2)
燃料極に透孔を開設せず、また燃料極と透過膜との間にニッケルネットを介設させない従来の燃料電池を比較例2とし、実施例1及び比較例2の燃料電池において、夫々の燃料電池の出力電圧の経時変化を調べた。電圧の測定方法は、図10に示すように燃料電池200に定電流回路201を介して負荷抵抗202を接続し、負荷抵抗202に流れる電流を一定にして燃料電池200の出力電圧を測定し、燃料電池200の出力電圧の経時変化を求めた。測定条件は次の通りである。負荷抵抗202に流れる電流は6Aであり、放電時間は4時間である。燃料極に供給する燃料は、20重量%の水酸化ナトリウム水溶液に10重量%の水素化ホウ素ナトリウムを溶解させて、温度を60℃に調節し、0.5リットル/分の流量で200g、燃料極に供給した。酸化剤極に供給する酸化剤は、空気を加湿器で60℃にまで加湿し、5リットル/分の流量で酸化剤極に供給した。このとき燃料電池の単位セル内の温度は60℃に保たれている。
(結果及び考察)
図11は、実施例1及び比較例2の結果を示し、縦軸に電圧(V)をとり、横軸に測定時間(分)をとった特性図である。図11から分かるように燃料極に透孔を開設し、且つ燃料極と透過膜との間にニッケルネットを介設させた燃料電池の方が燃料極に透孔を開設せず、また燃料極と透過膜との間にニッケルネットを介設させない従来の燃料電池よりも安定した出力電圧を得ることができるということが理解できる。
3 透過膜
4 酸化剤極室
41 酸化剤極
42 通流部
5 燃料極室
51 ニッケルネット
53 燃料極
54 透孔
55 通流部
61 流路
62 流路
6A、6B セパレータ
7A,7B ガスケット
Claims (7)
- 透過膜を燃料極と酸化剤極との間に介在させ、燃料として金属水素錯化合物のアルカリ水溶液を用いる燃料電池において、
前記燃料極と透過膜との間に燃料を通流させるための流路部と、
前記燃料極における透過膜側の反対側に設けられ、燃料を通流するための通流部と、
前記燃料極の厚さ方向に多数形成された透孔と、を備えたことを特徴とする燃料電池。 - 透過膜を燃料極と酸化剤極との間に介在させてなる単位セルをセパレータを介して複数積層させて構成し、燃料として金属水素錯化合物のアルカリ水溶液を用い、酸化剤として酸素含有ガスを用いる燃料電池において、
前記セパレータに設けられた燃料の供給口と
前記セパレータと燃料極との間に形成された通流部と、
前記燃料極と透過膜との間に設けられた燃料の流路部と、
前記燃料極の厚さ方向に多数形成された透孔と、を備え、
燃料の供給口から供給された燃料が前記流路部及び通流部に分流されるように構成されたことを特徴とする燃料電池。 - 燃料の供給口と前記燃料の流路部とを連通する連通路が形成されていることを特徴とする請求項2記載の燃料電池。
- 流路部は、液流拡散体により構成されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の燃料電池。
- 燃料極の一面側及び他面側は夫々セパレータ及び燃料の流路部をなす液流拡散体に接触し、液流拡散体の一縁は燃料極の一縁よりも外側にはみ出し、燃料の供給口から供給された燃料が、燃料極よりも外側にはみ出している液流拡散体の部分とセパレータとの間の隙間を通って液流拡散体内に流れ込むように構成したことを特徴とする請求項4記載の燃料電池。
- 液流拡散体は網状構造体であることを特徴とする請求項4又は5記載の燃料電池。
- 金属水素錯化合物が水素化ホウ素錯化合物であることを特徴とする請求項1ないしは6のいずれかに記載の燃料電池。
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JP2003435385A JP2005196987A (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 燃料電池 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013507741A (ja) * | 2009-10-08 | 2013-03-04 | フルイディック,インク. | 流れ管理システムを備えた電気化学電池 |
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2003
- 2003-12-26 JP JP2003435385A patent/JP2005196987A/ja not_active Ceased
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