JP2005195598A - 平均偏光モード分散の測定精度を改善する方法 - Google Patents

平均偏光モード分散の測定精度を改善する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005195598A
JP2005195598A JP2004382091A JP2004382091A JP2005195598A JP 2005195598 A JP2005195598 A JP 2005195598A JP 2004382091 A JP2004382091 A JP 2004382091A JP 2004382091 A JP2004382091 A JP 2004382091A JP 2005195598 A JP2005195598 A JP 2005195598A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polarization mode
mode dispersion
group delay
frequency
difference group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2004382091A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikhail Boroditsky
ボロディツキ ミハイル
Mikhail Brodsky
ブロドスキ ミハイル
Nicholas J Frigo
ジェイ フリゴ ニコラス
Peter Magill
マギル ピーター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AT&T Corp
Original Assignee
AT&T Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AT&T Corp filed Critical AT&T Corp
Publication of JP2005195598A publication Critical patent/JP2005195598A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M11/00Testing of optical apparatus; Testing structures by optical methods not otherwise provided for
    • G01M11/30Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides
    • G01M11/33Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides with a light emitter being disposed at one fibre or waveguide end-face, and a light receiver at the other end-face
    • G01M11/336Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides with a light emitter being disposed at one fibre or waveguide end-face, and a light receiver at the other end-face by measuring polarization mode dispersion [PMD]
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M11/00Testing of optical apparatus; Testing structures by optical methods not otherwise provided for
    • G01M11/30Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides
    • G01M11/33Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides with a light emitter being disposed at one fibre or waveguide end-face, and a light receiver at the other end-face
    • G01M11/331Testing of optical devices, constituted by fibre optics or optical waveguides with a light emitter being disposed at one fibre or waveguide end-face, and a light receiver at the other end-face by using interferometer
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/25Arrangements specific to fibre transmission
    • H04B10/2507Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion
    • H04B10/2569Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion due to polarisation mode dispersion [PMD]

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Abstract

【課題】光ファイバにおける偏光モード分散(PMD)からの平均差分群遅延(DGD)
の測定精度を高める。
【解決手段】本方法は、任意の従来の手段で測定された平均平方DGDに対して系統補正
を行い、有限ソース帯域幅から生じる系統誤差を最小化することを含む。本方法はさらに
、周波数領域PMD測定装置で得られた第2オーダPMD(SOPMD)の統計からの平
均DGDと平均平方DGの測定に対して系統補正を行うことも含む。ベクトルSOPMD
またはスカラSOPMDのいずれかの確率密度関数(PDG)を、どちらの量が測定され
たかに依存して適用する。有限なソース帯域幅によって生じる平均DGDの推定における
統計誤差を最小化するために系統補正を行うと、測定分散が二分の1に低減され、これは
ソース帯域幅を二倍にした結果に匹敵する。
【選択図】図2

Description

本発明は高速光通信システムの分野に関し、より具体的には、光ファイバ内の平均偏光
モード分散の測定の精度を高める方法に関する。
光通信システム内で信号を送信するために使用される光導波路またはファイバは、偏光
モード分散(PMD)のベクトル特性によって部分的に特徴記述される。偏光モード分散
はファイバ内の複屈折の結果として生じ、複屈折は、ファイバ構成自体における物理的な
非対称性、応力、変形、ファイバに加わる他の外力によって生じうる。さらに、ランダム
偏光結合が発生し、統計因子の経時的な変化が生じる場合がある。光ファイバは、屈折率
において非等方性を示すが、これは位置と時間の関数として変わる。このため、偏光が異
なる光信号の成分は異なる速度で伝播し、この結果、成分間に差分群遅延(DGD)が生
じ、長いファイバに沿って伝播する光パルスに大きな広がりが生じる。
PMDはベクトル量
Figure 2005195598
によって完全に特徴記述される。上式でDGDはベクトルのマグニチュード
Figure 2005195598
である。図1に示すように、DGDは一般にτ10と示す。任意の偏光状態(SOP)は
、2つの直交する主な偏光状態(PSP)12、14に沿った方向成分に分解することが
できる。DGDまたはτ10は光ファイバ16全体を横断した後の、高速PSP12と低
速PSP14の時間的な分離を表す。ファイバ内を伝播する光周波数または波長ごとに常
に2つのPSPがあり、1つのPSPしか励起されない場合、第1オーダPMDによるパ
ルスの広がりが消える。典型的にはPMDは異なる周波数に対応する平均DGDの点から
特徴記述され、第1オーダで、波長、温度、外部摂動に対して独立している。低モード結
合ファイバでは、光周波数の大きな範囲に渡って平均化されたDGDの測定は経時的にほ
ぼ一定であるが、たとえば長く伸びるファイバなど高モード結合ファイバでは、ファイバ
長に沿った複屈折の変動とランダム偏光モード結合の効果が組み合わさるため、周波数平
均DGDは時間的にランダムに変わる。DGDにおけるこの統計的変動は、統計的な図の
メリット、平均DGMの点からはDGDの特徴記述に適している。
より高いオーダの偏光モード分散も統計的な特徴を示す。図1では、第2オーダ偏光モ
ード分散(SOPMD)18の効果を示す。SOPMDは周波数に関するPMDの一次導
関数であり、PMDの変化を周波数の関数として表す。したがってSOPMDは、PMD
の周波数依存性と注入された光パルス19のスペクトル帯域幅による全体的なパルスの広
がりをさらに特徴記述する。
ファイバの偏光モード分散は、光通信システムにおけるこの他のほとんどの劣化の源と
は異なり、時間と周波数の両方に依存する。当業者であれば理解されるように、一定範囲
の周波数に渡ってPMDベクトルを完全に特徴記述する従来の方法は、ポアンカレ球分析
(PSA)、ジョーンズ行列固有値(JME)、ミュラー行列法(MMM)、固定アナラ
イザ、干渉計測定技術を含む。これらの方法は、周波数依存DGD値の組から計算される
平均DGDと二乗平均平方根(RMS)DGDの測定を提供する。ついで、当業者であれ
ば一般に仮定するように、マクスウェル分布の後に統計DGDを行い、いくつかのファイ
バに関して帯域幅Bの光周波数に渡って得られたDGD値を平均化することで決定される
真の平均DGD〈τ〉を、測定されたRMS DGD
Figure 2005195598

Figure 2005195598
の係数で乗算することによって概算することができる。
ファイバの平均DGDのより正確な測定値を見つけるために、平均DGDの概算に関す
る統計的な限度を正確に評価する際の基本的な問題を最初に認識したのは、非特許文献1
であった。同論文は参照によって本明細書に組み込まれている。より広いスペクトル帯域
幅に渡って平均をとるようになり、平均DGD概算の精度は実際に向上した。(B→∞の
理論上理想的な場合に近づいている)。しかし、平均を計算するために使用する各測定値
は独立でなければならないという統計要件に反して、近くの波長におけるDGDは周波数
独立していない場合が多い。Gisinらは、この周波数依存性により、PMDが小さい
場合(.1のオーダの場合)、平均DGD測定には28%の不確実性があるが、これに比
べ、1ピコ秒(ps)のオーダというより大きなPMDの平均DGDにおける不確実性は
低い(約9%)という結果になることを示している。平均DGD測定における不確実性は
ソース帯域幅の減少につれて増加する。Gisinらは、波長にわたってDGDを平均化
するすべての測定技術では、同じレベルの不確実性が本質的であることを示した。
さらに非特許文献2も数学的な形式を開発している。同論文は参照により本明細書に組
み込まれている。Shtaifらは、DGD、二乗DGD、PMDベクトルの方向の周波
数自己相関の測定において、対応するすべての相関帯域幅が同等であることを示した。ま
たShtaifらは、検査中のファイバの特徴を記述するPMDのすべての統計特性は、
平均DGDで一意的に定義されることを示している。
偏光モード分散(PMD)は、高速長距離光伝送を制限する潜在的な悪影響と認識され
ている。さらに、個別のファイバリンクと全ファイバルートの真の平均差分群遅延(DG
D)の正確な測定は、サービス機能休止の可能性を正確に推定するために重要である。P
MDは周波数にも時間にも応じて変わるので、異なる時に同じファイバについて得られた
周波数平均DGDの測定は互いに異なり、また、所与のファイバに関する平均DGDの真
の値とも異なることがある。通常の対象範囲内、および市販の設備の光帯域幅内のDGD
値については、DGD測定の変動は、測定に使用した光源の光帯域幅にほぼ反比例する。
言いかえれば、低複屈折ファイバの平均DGDの正確な測定は、測定に使用したソースの
光帯域幅によって制限される。
将来の高速ネットワークで非常にPMDの低いファイバを使用すると、PMDの特徴を
正確に記述する必要性が増加するだろう。したがって、個別のファイバリンクおよび全フ
ァイバルートの平均DGDを、現在の関連技術より正確に測定する必要性が存在する。
1996年8月、IEEE Photon.Tech.Lett.第12巻、1671ページから1673ページの、N. Gisin、B.Gisin、J.P.Von der Weid、R.Passyによる「偏光モード分散などの統計量を正確に測定するにはどうしたらよいか」 2000年5月、IEEE Photon.Tech.Lett.第25巻、707ページから709ページの、M.Shtaif、A.Mecozziによる「偏光モード分散を伴うファイバ内の差分群遅延の周波数自己相関に関する研究」
本発明は従来技術によって満たされないニーズに対処し、光ファイバリンクと全光ファ
イバルートにおける差分群遅延(DGD)を測定する精度を改善する方法に関する。
少なくとも所与の長さの光ファイバの真の平均差分群遅延〈τ〉を測定する本発明の方
法は、第1のステップとして、偏光モード分散測定装置を使用して、ソースの有限なスペ
クトル帯域幅Bに渡って平均化された平均平方差分群遅延〈τを測定するステップを含む。ついで
Figure 2005195598
に従って二乗平均平方根差分群遅延を計算し、真の平均〈τ〉を測定された二乗平均平方
根差分群遅延
Figure 2005195598
から推定される従来の方法に系統補正係数εを適用する。系統補正係数εは、ソースの有
限なスペクトル帯域幅による系統誤差を最小限にする。
好ましくは、系統補正係数εは
Figure 2005195598
に従って平均平方差分群遅延に適用し、真の平均差分群遅延〈τ〉を得る。τRMSB>>1のレジームでは、〈τ〉は次式に従って計算される。
Figure 2005195598
言いかえれば、εは
Figure 2005195598
である。
本方法は、測定された平均平方差分群遅延に直接適用され、干渉計などの装置による時
間領域技術を使用して得られる測定に適用することができる。また本方法は、偏光計など
を含む装置を使用した、ジョーンズ行列固有分析、ポアンカレ球分析、ミュラー行列法な
どの周波数領域技術を使用して得られた測定にも適用することができる。本発明は、単一
の光ファイバリンクまたは全光ファイバルートを介して平均差分群遅延を測定するために
使用することができる。
本発明の方法の別の実施形態では、少なくとも所与の長さの光ファイバの平均差分群遅
延〈τ〉を測定する方法は、第1のステップとして、周波数領域偏光モード分散測定装置
を使用して、偏光モード分散ベクトルを周波数の関数として特徴記述するステップを含む
。本方法はさらに、第2オーダ偏光モード分散ベクトルを偏光モード分散ベクトルからの
周波数
Figure 2005195598
の関数として計算することと、
Figure 2005195598
に従って第2オーダ偏光モード分散ベクトルのマグニチュード
Figure 2005195598
の平方根の平均を計算し、第1の結果を得ることとをさらに含む。次の等式に従って第1
の結果に比例係数Aを乗算し、平均差分群遅延を計算する。
Figure 2005195598
好ましくは、比例係数Aは、第2オーダ偏光モード分散ベクトルの確率密度関数から得る。もっとも好ましくは、Aは実質的に1.37に等しい。
本発明の方法のさらに別の実施形態は、少なくとも所与の長さの光ファイバの平均差分
群遅延〈τ〉を測定する方法を提供する。この方法は第1のステップとして、周波数領域
偏光モード分散測定装置を使用して、偏光モード分散ベクトルのマグニチュードを周波数
の関数として測定するステップを含む。ここで、偏光モード分散ベクトルのマグニチュー
ドはスカラ差分群遅延である。本方法はさらに、スカラ差分群遅延の周波数導関数を計算
することを含む。周波数導関数はスカラ第2オーダ偏光モード分散関数である。本方法は
さらに、第1の結果を
Figure 2005195598
に従って計算し、また比例係数Bに第1の結果を乗算することを含む。したがって次の等式に従って、平均差分群遅延を計算する。
Figure 2005195598
好ましくは、Bはスカラ第2オーダ偏光モード分散関数の確率密度関数から得る。もっとも好ましくは、Bは実質的に2.64に等しい。
本発明のさらに別の実施形態は、少なくとも所与の長さの光ファイバの平均平方差分群
遅延τ RMSを測定する方法を提供する。この方法は第1のステップとして、周波数領域偏光モード分散測定装置を使用して、偏光モード分散ベクトルを周波数の関数として特徴記述するステップを含む。さらに、第2オーダ偏光モード分散ベクトルを偏光モード分散ベクトルから周波数
Figure 2005195598
の関数として計算する。本方法はさらに、
Figure 2005195598
に従って第2オーダ偏光モード分散ベクトルのマグニチュード
Figure 2005195598
の平均を計算し、第1の結果を得ることを含む。次の等式に従って第1の結果に比例係数
を乗算し、平均平方差分群遅延を計算する。
Figure 2005195598
好ましくは、Aは第2オーダ偏光モード分散ベクトルの確率密度関数から得る。もっとも好ましくは、Aは実質的に2.02に等しい。
本発明のさらに別の実施形態は、少なくとも所与の長さの光ファイバの平均平方差分群
遅延τ RMSを測定する方法を提供する。この方法は第1のステップとして、周波数領域偏光モード分散測定装置を使用して、偏光モード分散ベクトルのマグニチュードを周波数の関数として測定するステップを含む。ここで、偏光モード分散ベクトルのマグニチュードはスカラ差分群遅延である。本方法はさらに、スカラ第2オーダ偏光モード分散関数を計算することを含む。スカラ第2オーダ偏光モード分散関数は、スカラ差分群遅延の周波数導関数である。さらに、
Figure 2005195598
に従って第1の結果を計算する。次の等式に従って、第1の結果に比例係数Bを乗算し、平均平方差分群遅延を計算する。
Figure 2005195598
好ましくは、Bはスカラ第2オーダ偏光モード分散関数の確率密度関数から得る。Bは、もっとも好ましくは6.80に実質的に等しい。
光ファイバを介した偏光モード分散の測定は、光通信網中の単一光ファイバリンクを介
してもよいし、全光ファイバルートを介してもよい。
本発明の方法の別の実施形態では、帯域幅Bのソースを使用して、少なくとも所与の長
さの光ファイバの偏光モード分散を特徴記述する方法を提供する。本方法は第1のステッ
プとして、周波数領域偏光モード分散測定装置から偏光モード分散データを周波数の関数
として集めるステップを含む。本方法はさらに、周波数領域偏光モード分散技術の適用に
より、偏光モード分散データからベクトル周波数依存関数とスカラ周波数依存関数のうち
1つを抽出することをさらに含む。ベクトル関数とスカラ関数のうち1つは、第1オーダ
偏光モード分散関数と第2オーダ偏光モード分散関数のうち1つである。ここに系統補正
を適用する。系統補正により有限なソース帯域幅Bから生じる、平均差分群遅延を測定す
る従来の方法における系統誤差が最小化される。系統補正の適用により、平均差分群遅延
〈τ〉と平均平方DGDτ RMSのうち1つの微分が得られる。
本発明によって所与の長さの光ファイバの平均差分群遅延〈τ〉を測定する別の方法は
、等式(21)に従って第1の平均〈τ〉を導出し、等式(26)に従って第2の平均〈
τ〉を導出するステップと、ついで、第1の平均〈τ〉と第2の平均〈τ〉の合計の一次
方程式を導出して、組み合わされた平均〈τ〉を計算するステップとを含む。一次方程式
の係数の合計は、実質的に1に等しい。
本発明によって所与の長さの光ファイバの平均平方差分群遅延τ RMSを測定するさらに別の方法は、等式(20)に従って第1の平均平方差分群遅延τ RMSを導出するステップと、等式(25)に従って第2の平均平方差分群遅延τ RMSを導出するステップと、第1の平均平方差分群遅延τ RMSと第2の平均平方差分群遅延τ RMSの合計の一次方程式を導出して、組み合わされた平均平方差分群遅延τ RMSを計算するステップとを含む。一次方程式の係数の合計は、実質的に1に等しい。
本発明の他の目的および特徴は、添付図面を参照しながら次の詳述を読むと明らかにな
るだろう。しかし、図面は図示のためだけに設計されたものであり、本発明を限定する定
義として設計されたものではないことを理解されたい。
本発明は、真の平均差分群遅延(DGD)または真の平均平方DGD〈τ〉を、偏光モ
ード分散(PMD)の測定から計算する精度を向上させることに関する。本発明は、従来
の方法によって、測定された平均平方DGD測定を真の平均DGD〈τ〉へ変換する際の
系統誤差を補正する方法を提供する。系統誤差は、有限の帯域幅Bの測定ソースを使用す
ることから生じ、また、真の平均DGD〈τ〉の推定値を得るために、測定された二乗平
均平方根DGD
Figure 2005195598
に適用される従来の変換方法から生じる。本発明では、改善され
た平均値算出技術を、従来のPMD測定装置で得られた測定された二乗平均平方根DGD
Figure 2005195598
に組み込むことによって、真の平均〈τ〉または真の平均平方DGD〈τ〉測定における解答を改善する。
本発明はさらに、第2オーダ偏光モード分散(SOPMD)の統計を使用し、改善され
た平均値算出技術を組み込むことによって、光ファイバの真の平均DGD〈τ〉の測定に
おける精度を改善する方法を提供する。本発明による方法を使用すると、測定の不確実性
は30%低減され、これは光源の帯域幅Bを2倍にすることに等しい。
本明細書では次の表記法と定義を使用する。光周波数ωは2πc/λを指す。上式でλ
はソースの波長で、cは光速である。光波長および周波数という用語は相互交換可能であ
り、測定ソースの特徴記述のために使用する。同様に、スペクトル帯域幅と周波数帯幅は
、波長と周波数空間中の光源の特徴をそれぞれ指す。
所与のファイバに関連した変数X(ω)の有限の角周波数帯域幅Bに渡る平均は、以下
のように表示し定義する。
Figure 2005195598
「平均の測定」は、実験的に測定可能な量に適用される、等式(1)によって記述され
る有限の帯域幅平均を指す。ついで、等式(1)を適用して、パラメータXの二乗平均平
方根を次のように定義する。
Figure 2005195598
したがって、幅Bのソースに渡って周波数の関数として測定されたDGDの二乗平均平
方根(RMS)は一般に次のように示される。
測定されたRMS DGDは、
Figure 2005195598
上式で下付き文字「B」は、測定が有限なソース帯域幅Bに渡って行われたことを示す
。他方、本明細書では、等式(2)で無限の帯域幅にわたって測定することによって得ら
れた「真の」RMS DGDは、τRMSと示す。
等式(3)は、等式(2)にしたがって関数τ(ω)の積分として書きなおすことができる。しかし当業者であればよく理解されるように、周波数領域で偏光モード分散を測定する時、DGD〈τ〉は、離散周波数と関連する偏光(PSP)の主な状態の間の時間遅延として測定されるか、または等価であるが、ソース帯域幅Bに渡る各離散周波数において測定されたPMDのマグニチュードとして測定される。したがって次式により、有限帯域幅Bに渡るRMS DGD値をソース帯域幅に渡る離散周波数依存DGD値の平均として計算することができる。
Figure 2005195598
上式でΔω=B/(2N+1)であり、また、ソース帯域幅Bに渡って2N+1測定を
合計する。
Nのファイバ全体に渡る平均は、平均化したパラメータ上のバーで示す。たとえば次の
等式のXの通りである。
Figure 2005195598
複屈折が同一に分布した無限数のファイバ(N→∞)に渡って、たとえばDGDなどの
同じ周波数依存のパラメータの平均値を算出することは、1つのファイバの同じ周波数依
存パラメータを無限の帯域幅(B→∞)に渡って測定することと等価である。ここで、パ
ラメータは有限な帯域幅Bに渡って各ファイバについて測定される。無限の帯域幅の限度
に渡って得られたこの「実際」または「真」の平均については、下付き文字「B」は省略
する。
第2オーダ偏光モード分散(SOPMD)は、周波数に対する偏光モード分散ベクトル
の導関数であり、τωによって示す。
ファイバリンクは、光伝送路に沿った光増幅器などの2つのポイントを接続する任意の
光ファイバケーブルまたはケーブルアセンブリを指してもよい。ファイバルートは多数の
ファイバリンクを含んでいてもよく、光伝送路内の任意の2つの終了ポイント間の合計光
ファイバケーブルを含む。
第1の実施形態では、従来のPMD測定技術から差分群遅延の平均をより正確に測定す
る方法を提供する。本方法は、従来の手段を使用してスペクトル平均されたDGDの二乗
平均平方根測定を真の平均DGD〈τ〉に変換するときに発生する系統誤差を、最小化す
る系統的な方法を使用する。エラーは、測定ソースが有限な帯域幅Bであることの結果で
ある。
図2を参照すると、真の平均DGD〈τ〉を推定する従来の方法20は、ジョーンズ行
列固有分析(JME)、ミュラー行列法(MMM),ポアンカレ球分析(PSA)など一
般に知られた技術を使用してPMDベクトルの特徴記述をするステップ22を含む。ステ
ップ23では、平均DGDをスペクトルソース帯域幅に渡る平均として計算し、真の平均
を推定する。別法としてはステップ24で、たとえば等式(4)に従って、周波数平均さ
れたPMDベクトルのマグニチュードからDGDのRMS値
Figure 2005195598
を計算する。別法としてはステップ26を使用して、ソース帯域幅に渡って平均化された
時間遅延の平方の干渉計測定から
Figure 2005195598
を直接導出する。ステップ28では、ステップ24またはステップ26のいずれかから導
出された
Figure 2005195598
を従来の補正係数で乗算して真の平均〈τ〉29の推定値を計算する。
従来技術では一般に、DGDはマクスウェル分布によって統計的に表されると仮定され
ている。したがって、統計的確率理論に基づいて、平均DGDの推定値は、ファイバに関
して
Figure 2005195598
を測定し、この結果を従来の補正係数
Figure 2005195598
で乗算することによって、等式(5)に従って無限数のファイバを含む全体に関して見出
される平均を推定することによって計算される。言いかえれば、従来の方法によって次の
等式を適用し、図2のステップ28に従って真の平均〈τ〉29の推定値を得る。
Figure 2005195598
この近似値の有効性は次の比較によって確認することができる。
Figure 2005195598
上式で、複屈折が同一に分布した多数の異なるファイバに渡って合計平均を得る。
しかし、B→∞なので等式(7)は正確であるというだけであり、測定帯域幅Bが有限
であると、系統誤差が導入される。これは、B→0などの帯域幅が非常に狭い極端な場合
、もっともよく理解できる。これは、ファイバごとに1つだけの周波数ポイントを使用し
て平均DGDを測定した状況に対応する。複屈折が同一に分布した多くのファイバに渡っ
て平均すると、等式(7)の左辺LHSは〈τ〉に収斂し、右辺RHSは
Figure 2005195598
に収斂し、約8%の系統誤差が発生する。
本発明の方法では、関数Fを導出する。これは、―B/2からB/2に渡る周波数の広
がり上で定義され、τ(B)と示される、ソース帯域幅Bの関数としてDGDの推定値を
得る。
Figure 2005195598
この関数は、同じτRMSを伴う多くの異なるファイバ全体について、全体の平均が真の平均〈τ〉に収斂するように定義される。
Figure 2005195598
std(τ(B))と示されるτ(B)の標準偏差は、標準平均に対して最小化される
系統補正係数を導出するために、帯域幅BとτRMSの積が1よりはるかに大きく(τRMSB>>1)、系統誤差が小さい時に、系統誤差は漸近的に推定される。有限ソース帯域幅Bに渡る平均平方DGDの任意の測定の結果または〈τは、次の等式によって表わされる。
Figure 2005195598
上式でηは、全体に関して見出された平均からの測定の偏差を示し、全体に関するη値
の平均はゼロ
Figure 2005195598
である。この偏差が小さいと仮定すると、二項式を適用してηを概算することができ、等
式(10)は次式のように書き直すことができる。
Figure 2005195598
等式(11)の両辺の合計平均をとることにより右辺にはη項と〈τ〉だけが残り、平均DGD測定における系統誤差εは、次式から推定することができる。
Figure 2005195598
系統誤差εは、真の平均DGD〈τ〉計算の解答を改善するために、測定されたRMS
DGD
Figure 2005195598
に適用された系統補正係数εと等価である。
〈τの分散は、2000年5月の、IEEE Photon. Tech. Lett.第25巻、707ページから709ページのM.ShtaifとA.Mecozziによる「偏光モード分散によるファイバ中の差分群遅延の周波数自己相関に関する研究」の中で評価されている。τRMSB>>1については次式の通りである。
Figure 2005195598
上式で、分散は次のように定義する。
Figure 2005195598
等式(10)を使用して
Figure 2005195598
に関する等式を導出し、この等式を等式(13)からの分散に代入すると、系統誤差の値
は等式(12)から次式のように得られる。
Figure 2005195598
したがって、平均DGD〈τ〉の偏りのない推定値を得るために、好ましくは、任意の
従来の測定技術を使用して測定された平均平方DGD〈τに次の等式を適用し、平均平方DGDを得る。
Figure 2005195598
上式で、
Figure 2005195598
したがって本発明の方法の1実施形態は、従来のPMD測定装置からDGD〈τの周波数平均したRMS測定を導出するステップと、測定されたRMSに系統補正を適用して真の平均DGD〈τ〉を得るステップとを含む。等式(16a)に示すように、等式(6)によって記述される従来の〈τ〉近似値に系統補正係数εを加えることによって系統補正を行う。好ましい系統補正係数εは、上式(16b)によって特徴記述される。次に説明するように、測定装置は時間領域測定装置と周波数領域測定装置とを含んでいてよい。
この系統補正を適用できる従来の測定技術の例は、JME、MME、PSAなどの周波
数領域測定技術、および、低コヒーレンス干渉計などの時間領域技術を含むが、これらに
限定されるものではない。周波数領域でも機能する走査マイケルソン干渉計と基本的に等
価な方法は、固定アナライザ技術である。
図3は、時間領域におけるPMD測定用の干渉計30の構成図を示す。時間領域技術は
、周波数平均されたDGDの時間領域における直接測定を提供する。N.Gisin、J
.P.Von der Weid、J.P.Pellauxは、1991年のJ.Lig
htw.Technol.第9巻、821ページの「長短の単一モードファイバの偏光モ
ード分散」で、PMDを測定するための一般に知られた干渉計測定技術を詳細に説明して
いる。同論文は参照により本明細書に組み込まれている。図3のマイケルソンタイプの干
渉計30では、例えば、スペクトルの広い(低コヒーレンス)ソース32を使用して光3
4を被測定物(ファイバ)36に結合する。平行光学素子38を使用してファイバ36の
出力を平行にし、ビームスプリッタ40に向ける。ビームスプリッタ40は光を、干渉計
30の2つのアームに沿った2つの経路に分割する。1つの経路は可動ミラー42に向か
っており、このミラーは入射光の方向と一致する経路に沿って並進できる。第2の経路は
静止ミラー44の方に向かっている。ミラー42が並進すると、2つのアーム間の時間遅
延差が被測定物36内においてソース32のコヒーレンス時間内に生成された遅延と一致
する限り、検出装置46によって干渉縞が観察される。
非モード結合デバイスの最も簡単な場合では、従来の干渉計30が提供するインターフ
ェログラムは対称で、2つのサイドローブと1つの中心の自己相関ピークによって表わさ
れる。サイドローブから中心ピークまでの距離は、ソーススペクトルまたは帯域幅にわた
って平均されたDGDを表す。モード結合ファイバの場合は、インターフェログラムは、
異なる周波数に関連した偏光(PSP)の種々の主な状態を表わす多数のピークを含む。
この場合、当業者であれば理解されるように、DGDを帯域幅に渡るRMS値、すなわち

Figure 2005195598
として特徴記述する。これは等式(3)に示す通りである。時間領域測定は本質的にソー
ス帯域幅に渡って周波数平均されているので、PMDを周波数の関数として離散的に測定
する必要はない。
図4は、PSA、JME、MMMなどの周波数に基づいた技術のうち任意の技術に関し
て測定装置の中で使用することができる、共通の偏光計50の構成図を示す。図4では、
波長可変レーザ52の偏光状態は、偏光コントローラ54によって制御する。コントロー
ラ54からの偏光された出力を検査中のファイバ56に結合する。ついで、所与の長さの
ファイバ56を横断した後の光信号の偏光状態を、従来の偏光状態アナライザ58で分析
する。全帯域幅に渡って指定された周波数間隔でレーザ52をステップすることによって
、各入力偏光状態に対する出力偏光状態を周波数の関数として得る。各技術は、使用する
入力偏光状態と、測定された出力偏光状態のデータセットの操作方法において異なる。し
かし、PMDベクトルの測定、すなわち、周波数の関数としてのDGDとPSPという結
果は同じである。
PSAとJMEの技術は、当業者にはよく知られている。例えば、1999年の、NF
OEC’99コンベンション、シカゴIllにおける、Normand Cyr.、An
dre Girard、Gregory W.Schinnらによる「ストークスパラメ
ータ分析法、PMD測定のための統合テスト法」に詳述がある。同論文は参照によって本
明細書に組込まれている。これらの技術は、いわゆる偏光計によるストークスパラメータ
の測定に基づく。これらの2つの技術は、測定されたストークスパラメータからPMDを
記述するために使用するアルゴリズムと、一般に3つの測定されたストークスパラメータ
の必要な形式において異なる。JMEアルゴリズムで必要なのは、偏光の線形入力状態(
SOP)だけであるが、PSAアルゴリズムでは、通常は3つの入力状態のうちの1つが
円形でなければならない。
しかし、PSAの方法もJMEの方法も同じテスト手順が必要という点では似ている。
どちらの方法も、PSPとDGDを生の偏光計データから周波数の関数として発見する。
生の偏光計データは、いくつかの入力SOPに関して、光周波数の関数としての、ファイ
バの出力におけるSOPを表す正規化されたストークスベクトルである。正規化されたス
トークスベクトル
Figure 2005195598
は、ポアンカレ球上の出力SOPの位置である。基本的にはど
ちらの方法も、2つの隣接する光周波数(ω+Δω)においてポアンカレ球上の位置の測
定から、出力SOPの局所「角速度」(ここでは時間は実際には光周波数である)を測定
する。1つの違いは、PSAは、SOPのストークスパラメータ表現内で直接行うが、J
MEは、ストークスベクトルを正規化したジョーンズベクトルに変換してからジョーンズ
ベクトル表現内で行うことである。
MMM技術を、PSAとJMEを組み合わせた方法として説明した。1999年9月の
、IEEE Phot. Tech. Lett.第11巻、No.9、1153ページ
から1155ページの、R.M.Jopson、L.E.Nelson、H.Kogel
nikによる、「光ファイバ中の第2オーダ偏光モード分散ベクトルの測定」の中にMM
M方法が詳細に記述されている。他の2つの技術と同様に、MMMでは、各周波数ωで2
つの入力偏光sに対応する、送信された出力ストークスベクトルを決定することが必要である。しかしMMMはPSAと異なり、ファイバの回転マトリクスを決定する機能を有する。さらに、MMMは完全にストークスベクトル空間にとどまる。有利には、この技術は、2つの入力線形偏光間の相対的な角度から独立している。Jopsonらが記述するように、MMMをインタリーブ方法と共に使用し、ファイバの第1オーダおよび第2オーダのPMDベクトルを測定することができる。
図3の干渉計と図4の偏光計、および、従来の任意のPMD装置は、ソース帯域幅に渡
るDGDの周波数平均されたRMS測定を生成するために使用することができる。ついで
、上式(16b)で得られた系統補正を等式(16a)のように測定されたRMS DG
DτRMSに直接適用し、真の平均DGD〈τ〉を計算する際のエラーを最小化することができる。
本発明の方法は、有限なソース帯域幅による物理的な限定に伴う、〈τ〉
Figure 2005195598
の測定値が等価ではないという性質に対して系統補正を提供する。言いかえれば、周波数
平均されたパラメータの平方根をとると、有限帯域幅測定に関する系統誤差を招く。この
性質に関する系統補正は、DGDのより高い累乗とPMDの周波数導関数まで拡張するこ
とができる。
本発明の別の実施形態では、より正確に平均DGD〈τ〉を測定する方法を提供する。
この方法は、有限帯域幅Bに渡って第2オーダPMD(SOPMD)を測定することと、
典型的には有限帯域幅に渡る測定から生じる確率的誤差を最小限にするために系統補正を
適用することとによる。系統補正は、周波数に渡って平均値算出した後に根をとる従来の
方法が招く系統誤差を回避する平均値算出手順を含む。この方法は、測定を行ったファイ
バ長が複屈折相関長よりかなり長いときに優れた結果を生む。これは、ファイバが通信シ
ステム内に広がる場合などである。
1991年11月のIEEE Journ. of Lightwave Techn
. 第9巻、1439ページから1456ページの、G.J.FoschiniとC.D
.Pooleによる「シングルモードファイバ中の偏光分散の統計理論」(「Fosch
ini and Poole」)の中に、ファイバが複屈折の相関長よりはるかに長いと
きには、〈τω〉で表されるファイバ内のSOPMDの平均は平均平方DGD〈τ〉だけに依存することが示されている。これは次式の通りである。
Figure 2005195598
さらに、十分に小さな周波数ステップで測定を行なう場合、SOPMDは実験的に正確
に測定できることも示されている。(1999年9月、IEEE Phot. Tech
. Lett. 第11巻、1153ページから1155ページの、R.M.Jopso
n、L.E.Nelson、H.Kogelnikによる「光ファイバ中の第2オーダ偏
光モード分散ベクトルの測定」を参照されたい。同論文は参照によって本明細書に組込ま
れている)。Jopsonらは、インタリーブ技術を適用して測定の周波数分解能を増加
させ、ついで、これらの測定にミュラー行列法(MMM)を適用してPMDベクトルを得
、PMDベクトル
Figure 2005195598
のマグニチュードからのRMS DGDτRMSを計算している。さらにJopsonらは、これらの測定からSOPMDを計算し、等式(20)が記述するFoschini and Poole関係を適用して、平均平方DGD〈τ〉または二乗平均平方根DGDτRMSのいずれかを推定している。
しかし上記のように、測定に使用されるソースの帯域幅Bが有限であるため、周波数に
渡って平均化された平均平方値の平方根をとる時に系統誤差が生じる。したがって関連技
術のように等式(17)を直接適用すると、特に低いソース帯域幅では結果が不正確にな
る。周波数平均されたRMS値として測定されたPMDが第1オーダ、第2オーダ、より
高いオーダであっても、エラーは存在する。したがって、第2オーダPMD測定からの平
均DGD〈τ〉の推定値は、第1オーダPMD測定に関して上述された実施形態と非常に
似た理由で、狭い測定帯域幅でバイアスを受ける。
したがって、本発明の方法の別の実施形態は、有限帯域幅Bに渡ってとられたSOPM
Dの測定から平均DGD〈τ〉の正確な測定を提供する。これは、系統補正を適用し、有
限帯域幅に渡った測定から発生する確率的誤差を最小限することによって得られる。系統
補正は、周波数に渡って平均値算出した後に根をとる従来の方法が招く系統誤差を回避す
る平均値算出技術を含む。
本発明の方法のさらに別の実施形態は、有限帯域幅に渡ってとられたSOPMDの測定
から平均平方DGDτ RMSの正確な測定を提供する。これは、系統補正を適用し、有限帯域幅に渡った測定から生じる確率的誤差を最小化することによって得られる。系統補正は、周波数に渡って平均値算出した後に根をとる従来の方法が招く系統誤差を回避する平均値算出技術を含む。
SOPMDは周波数に関するPMDの一次導関数であり、PMDの変化を周波数の関数
として表わす。具体的には、
Figure 2005195598
が、周波数ωにおいて偏光の主な状態(PSP)が定義する、周波数ωに関するPMDベ
クトルを示す場合、ベクトルのマグニチュード
Figure 2005195598
は周波数ωに関して定義された差分群遅延DGDτまたはPSPのセットである。したが
って、周波数ωの関数としてのベクトルPMDデータのセットと、周波数ωの関数として
のスカラDGDデータのセットは、周波数領域測定装置からPMDを抽出するために使用
する方法のうち任意の方法から生成できる。例えば、このような測定デバイスは偏光計あ
るいは固定アナライザを含んでいてもよい。
さらに、第2オーダPMDはベクトル量かスカラ量のいずれかとして定義することがで
きる。ベクトルSOPMDは
Figure 2005195598
と表すことができ、nのサンプリングされた周波数
ポイントの離散データセットから導関数を定義する従来の方法に従って、ベクトルPMD
Figure 2005195598
スカラSOPMDはスカラDGDの導関数としてより容易に計算され、
Figure 2005195598
と表わされる。ここでも、ベクトルのマグニチュード
Figure 2005195598
は、スカラ量である差分群遅延DGDτである。このスカラSOPMDは、離散データセ
ットから導関数を定義する従来の方法に従って、周波数依存のスカラDGDτ値のセット
、すなわち、τ(ω)から直接見出される。これは次式の通りである。
Figure 2005195598
τとτとしてスケーリングされた異なる量はそれぞれ、好ましくは、これらの各実施形態に関して計算された結果におけるバイアスを回避するために使用される。2000年3月のIEEE Phot.Tech.Lett.第12巻、293ページから295ページの、Foschiniらによる「偏光依存性クロマティックファイバ分散を含む第2オーダ偏光モード分散の確率密度」(Foschiniら)では、スカラSOPMDおよびベクトルSOPMDのマグニチュードに関する確率密度関数(PDF)を計算している。同論文は参照により本明細書に組み込まれている。
ベクトルSOPMDのマグニチュードに関する確率密度関数を等式(17)と統合する
と、DGDの平均平方と平均を導出することができ、この結果次の関係が得られる。
Figure 2005195598
Figure 2005195598
係数
Figure 2005195598

Figure 2005195598
(カタランの定数)
Figure 2005195598
は、SOPMDのPDFから計算し、シミュレーションによって確認することができる。
このように書くと、等式(20)と(21)は、SOPMDベクトルマグニチュード
Figure 2005195598
を使用してバイアスなく平均DGDと平均平方DGDを推定する方法を提供する。
2002年のイタリア、ベニスの、Proc.VSS’02におけるJ.P.Gord
onの「偏光モード分散の統計特性」の中で、SOPMDの条件平均平方に関する関係か
ら見られるように、PMD測定とSOPMD測定は強く相関している。
Figure 2005195598
したがって、所与のファイバの平均DGDの特定の測定が「真の」平均より上の場合、
等式(21)から推定される平均DGDも過大評価されることになる。しかしGordo
nは、PMDベクトルの方向に対して平行な第2オーダPMDベクトルの成分の条件付き
の平均平方は、PMDベクトル長から独立しており、平均DGD〈τ〉の項で次のように
表現できることを示している。
Figure 2005195598
等式(23)は、平均平方DGD〈τ〉の独立測定を提供するために使用することができる。ただし、等式(23)の第2オーダPMDの平行成分は等価に、DGDの周波数導関数である。これは次式の通りである。
Figure 2005195598
周波数導関数は、標準の非ベクトル装置が行うスカラDGDと周波数測定から計算する
ことができるため、この技術は従来のPMDテストセットと共に使用できる。上述のよう
に系統誤差を回避するために、等式(23)と等式(24)を組み合わせ、スカラSOP
MDのPDFを適用した後に次のように書き直す。
Figure 2005195598
および、
Figure 2005195598
これらの関係は、DGDの周波数導関数を使用して、平均DGDの別のバイアスのない
値を提供し、シミュレーションで確認することができる。Foschiniらが説明する
ように、係数
Figure 2005195598

Figure 2005195598
はファイバパラメータに依存せず、SOPMDに関して導出されたPDFから計算するこ
とができる。
等式(20)と(21)は、上述の等式(18)に従って見出されるベクトル形式のS
OPMDを必要とするが、等式(25)と(26)は離散周波数インターバルで測定され
たスカラDGDだけしか必要としないので、スカラSOPMDはたとえば、等式(19)
に従って計算できる。従って、周波数平均されたスカラDGD測定ではなく離散を提供す
る非ベクトル機器を使用し、等式(25)と(26)からそれぞれτ RMSと〈τ〉を計算することができる。
平均DGD〈τ〉と平均平方DGD〈τ〉を測定されたSOPMDから推定する、本発明による方法は、従来の平均値算出技術よりも精度が改善されている。これはシミュレーションによって示されている。
測定精度を数的に評価するために、1000のランダムセクションの複屈折を含む10
000のファイバについてシミュレーションを行なうことができる。当業界で知られてい
るように、シミュレーションの各セクションの複屈折ベクトルのたとえばストークス成分
などの偏光成分は、好ましくは、独立した同一のガウス分布を有する。すべての複屈折セ
クションの遅延は好ましくは正規化し、真の平均DGDがτRMSに等しくなるようにし、ファイバ間の「真の」平均DGDに差があるためにさらに測定が変動することを防ぐ。PMDベクトルとこの周波数導関数は、好ましくはDGD相関帯域幅より大幅に小さい、
Figure 2005195598
だけ分離された256の角周波数ポイントで計算する。これは、DGD角帯域幅の積
Figure 2005195598
に対応する。各ファイバについて、異なる数の周波数ポイントに渡って等式(20)、(
21)、(25)、(26)のDGDと他の量を平均化することによって、光源の帯域幅
がPMD測定の精度に与える影響を評価することができる。すべてのシミュレートされた
測定は、使用される測定帯域幅とは独立して、〈τ〉が中心になっていると予想される。
図5は、平均DGD測定の正規化された標準偏差のプロットを示す。これは、等式(2
1)(破線)72を使用してベクトルSOPMDから〈τ〉を推定することと、等式(2
6)(点線)74を使用してスカラSOPMDから〈τ〉を推定することによって、DG
D(実線)70の平均値を直接算出することによって得られる。図5に示すように、ベク
トルSOPMDまたはスカラSOPMDのいずれから推定されたとしても、第2オーダP
MDから推定された平均DGDは、関連技術の直接平均値算出よりも大幅に精度が向上す
る。
図6を参照すると、統計的なSOPMDを平均DGDの推定値に適用することによって
達成される標準偏差の低減が示されている。図6では、サンプルの数77(pps)がベ
クトルSOPMD75から計算された平均DGDの関数としてプロットされ、また、平均
79として直接計算された平均DGDの関数としてプロットされている。平均化されたD
GD79の標準偏差は約.044psであるが、これに対し、SOPMDから導出された
平均DGDの標準偏差は.028ppsである。これは、標準偏差において約
Figure 2005195598
係数の減少になり、測定分散の2倍の低減に相当する。この低減は、標準のPMD測定技
術において正規化された測定帯域幅BτRMSを2倍にすることによって達成される効果に匹敵する。
図7は、平均平方DGD〈τに関する正規化された標準偏差のプロットを示す。それぞれ、直接測定されたプロット(実線)80、等式(20)を使用してベクトルSOPMDから平均平方DGDを推定したプロット(破線)82、等式(25)を使用してスカラSOPMDから推定されたプロット(点線)84である。図7の中でプロットされたシミュレーションでは、測定不確実性については、少なくとも30%の大幅な低減がある。
またこれらの数値シミュレーションは、異なる方法によって得られた平均DGD測定が
完全に相関するわけではないことを示す。したがってこれらの推定技術の結果を平均する
ことにより、測定不確実性がいっそう低減される。図8は、測定技術を組み合わせること
によって得られた測定精度におけるインクリメンタルな改良を示す。破線のカーブ90は

Figure 2005195598
の測定の標準偏差である。これは、図5に示された〈τ〉計算の好ましい方法を表す。点
線のカーブ92は、ベクトルSOPMD72とスカラSOPMD74から推定されたDG
D〈τ〉を組み合わせて得られた標準偏差を示す(図5を参照)。点線のカーブ92が示
すように、技術を組み合わせることによって、標準偏差における限界の改良が示される。
実線のカーブ94はさらに、DGD70を直接平均算出することから得られる結果をさら
に平均化し(図5を参照)、単一の技術を使用した結果90に対するいくらかの改善も示
す。
本発明の代替方法は、本明細書に提示した複数の方法の統計的な結果を組み合わせ、D
GD測定におけるエラーをさらに低減することを含む。具体的には、好ましくは、平均差
分群遅延DGD〈τ〉の一次結合は、等式(21)と(26)のLHSから得られ、平均
差分群遅延DGD〈τ〉の測定を得る。好ましくは、係数の合計が実質的に1に等しくな
るように、一次結合における各項の係数を正規化する。同様に、平均平方差分群遅延DG
D〈τの一次結合は、好ましくは等式(20)と(25)のLHSから得られ、平均平方差分群遅延DGD〈τの測定を得る。係数の合計が実質的に1に等しくなるように、好ましくは一次結合中の各項の係数を正規化する。また、より高いオーダのPMDの統計の解析も、関連技術に対する改良を提供することができる。
本明細書に提示した本発明による方法は、光通信システム内のファイバリンクまたは全
ファイバルートにおいて真の平均DGDをより正確に測定することに適用できる。
本明細書では、第2オーダPMDまでの統計に適用してファイバの差分群遅延をより正
確に測定した結果を示す本発明の例示的な実施形態を、付随する図面を参照して説明した
が、本発明はこれらの正確な実施形態に限定されるものではなく、当業者であれば本発明
の範囲または精神から離れることなく、種々の他の変更例および修正例を実行できること
が理解されるであろう。
所与の長さの複屈折光ファイバを伝播する光パルスの図式的な図である。 平均差分群遅延(DGD)を計算する関連技術の方法を示すフロー図である。 従来の干渉計による偏光モード分散(PMD)測定装置を示す構成図である。 周波数領域PMD測定装置で使用する従来の装置を示す構成図である。 〈τ〉等のシミュレートされた平均DGD測定の分布の標準偏差をプロットした図である。 本発明の方法によって適用された系統補正で得られた、改善された標準偏差をプロットした図である。 本発明の方法によって適用された系統補正で得られた、改善された標準偏差をプロットした図である。 〈τ等のシミュレートされた平方平均GDG測定の分布の標準偏差をプロットしたものである。 図5に示す方法を組み合わせることから得られる標準偏差をプロットした図である。
符号の説明
10 DGD、12 偏光状態(PSP)、14 偏光状態(PSP)、16 光ファ
イバ、18 第2オーダ偏光モード分散(SOPMD)、19 光パルス、30 干渉計
、32 ソース、34 光、36 被測定物、38 平行光学素子、40 ビームスプリ
ッタ、42 可動ミラー、44 静止ミラー、46 検出装置、50 偏光計、52 波
長可変レーザ、54 偏光コントローラ、56 ファイバ、58 偏光状態アナライザ。

Claims (33)

  1. 少なくとも所与の長さの光ファイバについて真の平均差分群遅延〈τ〉を測定する方法
    であって、前記方法は、
    偏光モード分散測定装置を使用して、ソースの有限帯域幅Bに渡って平均化された、平
    均平方差分群遅延〈τを測定するステップと、
    Figure 2005195598
    に従って、二乗平均平方根差分群遅延を計算するステップと、
    〈τ〉を計算するために系統補正係数εを
    Figure 2005195598
    に適用するステップであって、εの適用はソースの有限帯域幅Bによる系統誤差を最小化
    し、上式でτの単位は秒であり、Bの単位はラジアン/秒である、系統補正係数εを
    Figure 2005195598
    に適用するステップとを含む方法。
  2. 次式に従って前記系統補正係数εを適用するステップをさらに含み、
    Figure 2005195598
    上式で、πは実質的に3.14159に等しく、〈τ〉の単位は秒であり、〈τの単位は秒である請求項1に記載の方法。
  3. 前記有限帯域幅Bは二乗平均平方根差分群遅延
    Figure 2005195598
    の逆数よりはるかに大きく、
    Figure 2005195598
    εは次の等式によって定義され、
    Figure 2005195598
    上式でBの単位はラジアン/秒であり、
    Figure 2005195598
    の単位は秒である請求項2に記載の方法。
  4. 前記平均平方差分群遅延〈τを測定するために使用する偏光モード分散測定装置は
    時間領域測定装置を含む請求項1に記載の方法。
  5. 前記時間領域測定装置は干渉計である請求項4に記載の方法。
  6. 前記平均平方差分群遅延〈τを測定するために使用する偏光モード分散測定装置は周波数領域測定装置を含む請求項1に記載の方法。
  7. 前記周波数領域測定装置は偏光計である請求項6に記載の方法。
  8. 平均平方差分群遅延〈τを計算するために、ジョーンズ行列固有分析、ポアンカレ球分析、ミュラー行列法のうち1つを適用するステップをさらに含む請求項7に記載の方
    法。
  9. 前記少なくとも所与の長さの光ファイバは、光通信網内の光ファイバリンクである請求
    項1に記載の方法。
  10. 前記少なくとも所与の長さの光ファイバは、光通信網内の光ファイバルートである請求
    項1に記載の方法。
  11. 少なくとも所与の長さの光ファイバの平均差分群遅延〈τ〉を測定する方法であって、
    前記方法は、
    周波数領域偏光モード分散測定装置を使用して、偏光モード分散ベクトルの特徴を周波
    数の関数として記述するステップと、
    前記偏光モード分散ベクトルの周波数に対して導関数を計算することによって、第2オ
    ーダ偏光モード分散ベクトル
    Figure 2005195598
    を周波数の関数として計算するステップと、
    第1の結果を得るために、
    Figure 2005195598
    に従って、前記第2オーダ偏光モード分散ベクトル
    Figure 2005195598
    のマグニチュードの平方根の平均を計算するステップであって、第2オーダ偏光モード分
    散ベクトル
    Figure 2005195598
    のマグニチュードの平方根の平均を計算するステップと、
    次の等式にしたがって平均差分群遅延〈τ〉を計算するために、前記第2オーダ偏光モ
    ード分散ベクトル
    Figure 2005195598
    の比例係数Aに前記第1の結果を乗算するステップとを有し、
    Figure 2005195598
    上式でτと〈τ〉の単位は秒であり、
    Figure 2005195598
    の単位は秒であり、ωの単位はラジアン/秒であり、Aは無次元である方法。
  12. 前記Aは実質的に1.37に等しい請求項11に記載の方法。
  13. 前記周波数領域偏光モード分散測定装置は、偏光計と固定アナライザ装置のうち1つで
    ある請求項11に記載の方法。
  14. 前記少なくとも所与の長さのファイバは単一ファイバリンクである請求項11に記載の
    方法。
  15. 前記少なくとも所与の長さのファイバはファイバルートである請求項11に記載の方法
  16. 少なくとも所与の長さのファイバの平均差分群遅延〈τ〉を測定する方法であって、前
    記方法は、
    周波数領域偏光モード分散測定装置を使用して、偏光モード分散ベクトルのマグニチュ
    ード|τω|を周波数の関数として測定するステップであって、前記偏光モード分散ベクトルのマグニチュード|τω|はスカラ差分群遅延である、偏光モード分散ベクトルのマグニチュード|τω|を周波数の関数として測定するステップと、
    前記偏光モード分散ベクトルのマグニチュードからスカラ差分群遅延の周波数導関数を
    計算するステップであって、前記スカラ差分群遅延の周波数導関数
    Figure 2005195598
    は、スカラ第2オーダ偏光モード分散関数である、前記偏光モード分散ベクトルのマグニ
    チュードからスカラ差分群遅延の周波数導関数を計算するステップと、
    Figure 2005195598
    にしたがって第1の結果を計算するステップであって、上式で|τ|の単位は秒でありω
    はラジアン/秒単位の周波数であるステップと、
    次の等式に従って平均差分群遅延を計算するために比例係数Bを前記第1の結果で乗算するステップであって、
    Figure 2005195598
    上式でBは無次元、τと〈τ〉の単位は秒、ωの単位はラジアン/秒、
    Figure 2005195598
    の単位は秒である、比例係数Bを前記第1の結果で乗算するステップとを含む方法。
  17. は実質的に2.64に等しい請求項16に記載の方法。
  18. 前記周波数領域偏光モード分散測定装置は、偏光計と固定アナライザ装置のうち1つを
    含む請求項16に記載の方法。
  19. 前記少なくとも所与の長さの光ファイバは単一光ファイバリンクである請求項16に記
    載の方法。
  20. 前記少なくとも所与の長さの光ファイバは光ファイバルートである請求項16に記載の
    方法。
  21. 少なくとも所与の長さの光ファイバの平均平方差分群遅延τ RMSを測定する方法であって、前記方法は、
    周波数領域偏光モード分散測定装置を使用して、偏光モード分散ベクトルを周波数の関
    数として測定するステップと、
    周波数ωに対して偏光モード分散ベクトルの導関数を計算することによって、第2オー
    ダ偏光モード分散ベクトル
    Figure 2005195598
    を周波数の関数として計算するステップと、
    第1の結果を得るために、
    Figure 2005195598
    にしたがって第2オーダ偏光モード分散ベクトルのマグニチュード
    Figure 2005195598
    の平均を計算するステップと、
    平均平方差分群遅延を計算するために、次の等式にしたがって比例係数Aに前記第1の結果を乗算するステップであって、
    Figure 2005195598
    上式で、Aは無次元であり、
    Figure 2005195598
    の単位は秒であり、τ RMSの単位は秒である、比例係数Aに第1の結果を乗算するステップとを含む方法。
  22. は実質的に2.02に等しい請求項21に記載の方法。
  23. 前記周波数領域偏光モード分散測定装置は、偏光計と固定アナライザ装置のうち1つを
    含む請求項21に記載の方法。
  24. 前記少なくとも所与の長さの光ファイバは単一光ファイバリンクである請求項21に記
    載の方法。
  25. 前記少なくとも所与の長さの光ファイバは光ファイバルートである請求項21に記載の
    方法。
  26. 少なくとも所与の長さの光ファイバの平均平方差分群遅延τ RMSを測定する方法であって、前記方法は、
    周波数領域偏光モード分散測定装置を使用して、偏光モード分散ベクトルのマグニチュ
    ードを周波数の関数として測定するステップであって、前記偏光モード分散ベクトルのマ
    グニチュードはスカラ差分群遅延である、偏光モード分散ベクトルのマグニチュードを測
    定するステップと、
    前記偏光モード分散ベクトルのマグニチュードからスカラ差分群遅延の周波数導関数を
    計算するステップであって、前記スカラ差分群遅延の周波数導関数
    Figure 2005195598
    は、スカラ第2オーダ偏光モード分散関数である、スカラ差分群遅延の周波数導関数を計
    算するステップと、
    Figure 2005195598
    にしたがって第1の結果を計算するステップと、
    平均平方差分群遅延を計算するために、次の等式にしたがって比例係数Bに前記第1の結果を乗算するステップであって、
    Figure 2005195598
    上式でBは無次元であり、
    Figure 2005195598
    の単位は秒である、比例係数Bに前記第1の結果を乗算するステップとを含む方法。
  27. は実質的に6.80に等しい請求項26に記載の方法。
  28. 前記周波数領域偏光モード分散測定装置は偏光計と固定アナライザ装置のうち1つを含
    む請求項26に記載の方法。
  29. 前記少なくとも所与の長さの光ファイバは単一光ファイバリンクである請求項26に記
    載の方法。
  30. 前記少なくとも所与の長さの光ファイバは光ファイバルートである請求項26に記載の
    方法。
  31. 帯域幅Bのソースを使用して少なくとも所与の長さの光ファイバの平均偏光モード分散
    を測定する方法であって、前記方法は、
    周波数領域偏光モード分散測定装置から偏光モード分散データを周波数の関数として収
    集するステップと、
    周波数領域偏光モード分散技術を適用することにより、前記偏光モード分散データから
    ベクトル周波数依存関数とスカラ周波数依存関数のうち1つを抽出するステップであって
    、前記ベクトル関数とスカラ関数のうち1つは、第1オーダ偏光モード分散関数と第2オ
    ーダ偏光モード分散関数のうち1つである、前記偏光モード分散データからベクトル周波
    数依存関数とスカラ周波数依存関数のうち1つを抽出するステップと、
    前記ベクトル周波数依存関数とスカラ周波数依存関数のうち1つに、帯域幅Bによって
    生じる系統誤差を最小化する系統補正を適用するステップとを含み、
    前記系統補正の適用により、平均差分群遅延〈τ〉と平均平方差分群遅延τ RMSのうち1つの偏差を得る方法。
  32. 所与の長さの光ファイバの平均差分群遅延〈τ〉を測定する方法であって、前記方法は

    等式(21)と請求項11にしたがって第1の平均〈τ〉を導出するステップと、
    等式(26)と請求項16にしたがって第2の平均〈τ〉を導出するステップと、
    組み合わされた平均〈τ〉を計算するために、前記第1の平均〈τ〉と前記第2の平均
    〈τ〉の一次方程式を導出するステップであって、前記一次方程式の係数の合計は実質的
    に1に等しい、前記第1の平均〈τ〉と前記第2の平均〈τ〉の一次方程式を導出するス
    テップとを含む方法。
  33. 所与の長さの光ファイバの平均平方差分群遅延τ RMSを測定する方法であって、前記方法は、
    等式(20)と請求項21にしたがって第1の平均平方差分群遅延τ RMSを導出するステップと、
    等式(25)と請求項26にしたがって第2の平均平方差分群遅延τ RMSを導出するステップと、
    組み合わされた平均平方差分群遅延τ RMSを計算するために、前記第1の平均平方差分群遅延τ RMSと前記第2の平均平方差分群遅延τ RMSの一次方程式を導出するステップであって、前記一次方程式の係数の合計は実質的に1に等しい、前記第1の平均平方差分群遅延τ RMSと前記第2の平均平方差分群遅延τ RMSの一次方程式を導出するステップとを含む方法。
JP2004382091A 2003-12-29 2004-12-28 平均偏光モード分散の測定精度を改善する方法 Ceased JP2005195598A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/747,804 US7292322B2 (en) 2003-12-29 2003-12-29 Method for increasing accuracy of measurement of mean polarization mode dispersion

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005195598A true JP2005195598A (ja) 2005-07-21

Family

ID=34574752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004382091A Ceased JP2005195598A (ja) 2003-12-29 2004-12-28 平均偏光モード分散の測定精度を改善する方法

Country Status (6)

Country Link
US (4) US7292322B2 (ja)
EP (1) EP1551118B1 (ja)
JP (1) JP2005195598A (ja)
CA (1) CA2490592C (ja)
DE (1) DE602004028563D1 (ja)
HK (1) HK1073736A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008209188A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Anritsu Corp 偏波モード分散測定装置
WO2023027150A1 (ja) * 2021-08-25 2023-03-02 株式会社フジクラ 推定方法、測定方法、及び情報処理装置

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080079941A1 (en) * 2004-09-07 2008-04-03 Agency For Science, Technology And Research Differential Geomety-Based Method and Apparatus for Measuring Polarization Mode Dispersion Vectors in Optical Fibers
US7164469B1 (en) * 2005-06-30 2007-01-16 Corning Incorporated Method of evaluating fiber PMD using composite POTDR trace
US7471378B2 (en) * 2005-06-30 2008-12-30 Dbm Optical Technologies, Inc. Method and system for determining a polarization dependent characteristics of optical and opto-electrical devices
US7256876B1 (en) 2005-07-14 2007-08-14 At&T Corp. Estimating optical transmission system penalties induced by polarization mode dispersion (PMD)
EP1914419B1 (en) * 2006-10-19 2015-09-16 Siemens Aktiengesellschaft Wind energy installation and method of controlling the output power from a wind energy installation
US7454092B2 (en) * 2006-10-24 2008-11-18 Kailight Photonics, Inc. Systems and methods for polarization mode dispersion mitigation
US20090135408A1 (en) * 2007-11-27 2009-05-28 Mikhail Brodsky Method for reducing the uncertainty of the measured average PMD of a long fiber
US8016213B2 (en) * 2008-03-10 2011-09-13 Illinois Tool Works Inc. Controlling temperature in air-powered electrostatically aided coating material atomizer
USD608858S1 (en) 2008-03-10 2010-01-26 Illinois Tool Works Inc. Coating material dispensing device
US8770496B2 (en) 2008-03-10 2014-07-08 Finishing Brands Holdings Inc. Circuit for displaying the relative voltage at the output electrode of an electrostatically aided coating material atomizer
US7926748B2 (en) * 2008-03-10 2011-04-19 Illinois Tool Works Inc. Generator for air-powered electrostatically aided coating dispensing device
US8590817B2 (en) * 2008-03-10 2013-11-26 Illinois Tool Works Inc. Sealed electrical source for air-powered electrostatic atomizing and dispensing device
US7988075B2 (en) 2008-03-10 2011-08-02 Illinois Tool Works Inc. Circuit board configuration for air-powered electrostatically aided coating material atomizer
US8496194B2 (en) 2008-03-10 2013-07-30 Finishing Brands Holdings Inc. Method and apparatus for retaining highly torqued fittings in molded resin or polymer housing
US7918409B2 (en) * 2008-04-09 2011-04-05 Illinois Tool Works Inc. Multiple charging electrode
US8225968B2 (en) 2009-05-12 2012-07-24 Illinois Tool Works Inc. Seal system for gear pumps
US10466649B1 (en) * 2015-08-06 2019-11-05 Centauri, Llc Systems and methods for simultaneous multi-channel off-axis holography
CN107246952A (zh) * 2017-05-19 2017-10-13 北京邮电大学 一种偏振模色散测量精度提升方法和系统
CN115441947B (zh) * 2022-11-07 2023-03-24 济南量子技术研究院 基于时差测量的光纤实地链路色散测量系统及方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6020584A (en) * 1997-02-14 2000-02-01 Corning Incorporated Method of measuring the polarization mode dispersion of an optical waveguide device
US20020118455A1 (en) * 2000-12-07 2002-08-29 Yafo Networks, Inc. Methods and apparatus for generation and control of coherent polarization mode dispersion
JP2002540420A (ja) * 1999-03-31 2002-11-26 コーニング・インコーポレーテッド 製造環境に適した偏光モード分散を測定するシステム及び方法
US20030142293A1 (en) * 2002-01-28 2003-07-31 Innovance Networks Dispersion measurement in optical networks
JP2004069705A (ja) * 2002-08-08 2004-03-04 Fitel Usa Corp 低モード結合を誘発する局所外部摂動を使用した光ファイバにおける低偏波モード分散値を正確に測定するための方法およびシステム

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3131144B2 (ja) * 1996-03-29 2001-01-31 株式会社アドバンテスト 偏波モード分散の測定装置
US5930414A (en) * 1997-09-16 1999-07-27 Lucent Technologies Inc. Method and apparatus for automatic compensation of first-order polarization mode dispersion (PMD)
JP3394902B2 (ja) * 1998-02-20 2003-04-07 アンリツ株式会社 波長分散測定装置及び偏波分散測定装置
US6011253A (en) * 1998-03-31 2000-01-04 Lucent Technologies Inc. Methods and apparatus for analyzing polarization mode dispersion of an optical device
US6380533B1 (en) * 1999-02-19 2002-04-30 Lucent Technologies Inc. Method for measurement of first-and second-order polarization mode dispersion vectors in optical fibers
US6542650B2 (en) * 1999-11-30 2003-04-01 University Of Southern California Polarization-mode dispersion emulator
US6381385B1 (en) * 1999-12-22 2002-04-30 Nortel Networks Limited Polarization mode dispersion emulation
US6459830B1 (en) * 2000-02-08 2002-10-01 Sprint Communications Company L.P. Method and apparatus to compensate for polarization mode dispersion
US6556732B1 (en) * 2000-06-07 2003-04-29 Corning Incorporated All fiber polarization mode dispersion compensator
US7035538B2 (en) * 2001-07-09 2006-04-25 University Of Southern California Monitoring optical dispersion based on vestigial side band optical filtering
US6674936B2 (en) * 2001-08-31 2004-01-06 International Business Machines Corporation Polarization mode dispersion compensation using a wavelength locked loop
US6912328B2 (en) * 2001-10-04 2005-06-28 Massachusetts Institute Of Technology Real-time polarization mode dispersion characterization
US7009691B2 (en) * 2002-05-29 2006-03-07 Agilent Technologies, Inc. System and method for removing the relative phase uncertainty in device characterizations performed with a polarimeter
US6946646B2 (en) * 2002-11-05 2005-09-20 Corning Incorporated Method of evaluating fiber PMD using polarization optical time domain reflectometry

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6020584A (en) * 1997-02-14 2000-02-01 Corning Incorporated Method of measuring the polarization mode dispersion of an optical waveguide device
JP2002540420A (ja) * 1999-03-31 2002-11-26 コーニング・インコーポレーテッド 製造環境に適した偏光モード分散を測定するシステム及び方法
US20020118455A1 (en) * 2000-12-07 2002-08-29 Yafo Networks, Inc. Methods and apparatus for generation and control of coherent polarization mode dispersion
US20030142293A1 (en) * 2002-01-28 2003-07-31 Innovance Networks Dispersion measurement in optical networks
JP2004069705A (ja) * 2002-08-08 2004-03-04 Fitel Usa Corp 低モード結合を誘発する局所外部摂動を使用した光ファイバにおける低偏波モード分散値を正確に測定するための方法およびシステム

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6010074486, Mark Shtaif and Antonio Mecozzi, "Study of the frequency autocorrelation of the differential group delay in fibers with polarization m", Optics Letters, 20000515, Vol. 25, Issue 10, pp. 707−709 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008209188A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Anritsu Corp 偏波モード分散測定装置
WO2023027150A1 (ja) * 2021-08-25 2023-03-02 株式会社フジクラ 推定方法、測定方法、及び情報処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1551118B1 (en) 2010-08-11
HK1073736A1 (en) 2005-10-14
EP1551118A3 (en) 2006-07-26
US7852467B2 (en) 2010-12-14
EP1551118A2 (en) 2005-07-06
US20110051126A1 (en) 2011-03-03
US7956993B2 (en) 2011-06-07
CA2490592C (en) 2010-01-12
CA2490592A1 (en) 2005-06-29
DE602004028563D1 (de) 2010-09-23
US20100134788A1 (en) 2010-06-03
US20050140965A1 (en) 2005-06-30
US20080007719A1 (en) 2008-01-10
US7292322B2 (en) 2007-11-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7956993B2 (en) Method for increasing accuracy of measurement of mean polarization mode dispersion
US6856400B1 (en) Apparatus and method for the complete characterization of optical devices including loss, birefringence and dispersion effects
VanWiggeren et al. Single-scan interferometric component analyzer
US20090097036A1 (en) System and Method to Determine Chromatic Dispersion in Short Lengths of Waveguides Using a Common Path Interferometer
Koch et al. Dispersion measurement in optical fibres over the entire spectral range from 1.1 μm to 1.7 μm
US5654793A (en) Method and apparatus for high resolution measurement of very low levels of polarization mode dispersion (PMD) in single mode optical fibers and for calibration of PMD measuring instruments
Cyr Polarization-mode dispersion measurement: generalization of the interferometric method to any coupling regime
Williams PMD measurement techniques and how to avoid the pitfalls
Van Weerdenburg et al. Enhanced modal dispersion estimation enabled by chromatic dispersion compensation in optical vector network analysis
Chauvel Dispersion in optical fibers
WO1996036859A1 (en) Measurement of polarization mode dispersion
JP5577592B2 (ja) 波長分散測定装置及び波長分散測定方法
US7349077B2 (en) Method and apparatus for measuring the polarization mode dispersion of an optical fiber
Froggatt et al. Full complex transmission and reflection characterization of a Bragg grating in a single laser sweep
Simova et al. Characterization of chromatic dispersion and polarization sensitivity in fiber gratings
US7200630B2 (en) Inverse fourier transform method, phase characterization method of optical components from transmission and group delay measurements as well as a system for performing the method
Baney et al. Elementary matrix method for dispersion analysis in optical systems
EP1359445A2 (en) Inverse fourier transform method, phase characterisation method of optical components from transmission and group delay measurements as well as a system for performing the method
Ouellette et al. Measurement of Group Delay Ripples of Chirped Fiber Bragg Gratings for CPA Lasers, and Their Effect on Performance
Li et al. Modal Delay Measurement for Few-Mode Fibers Using Frequency-Domain Complex Transfer Function
Gamatham INVESTIGATION OF POLARIZATION MODE DISPERSION MEASUREMENT PERFORMANCE IN OPTICAL FIBRE WITH A FOCUS ON THE FIXED ANALYZER TECHNIQUE
Grigoriev et al. Standard apparatus for measuring polarization mode dispersion in fiber-optic data transmission systems
Villuendas et al. Polarization-mode transfer function for the analysis of interferometric PMD measurements
Cyr et al. PMD measurements in multipath components: the single-waveplate example
Ives et al. An Intercomparison of Polarisation Mode Dispersion Measurements and Calibration Artefacts

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110401

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111108

A045 Written measure of dismissal of application [lapsed due to lack of payment]

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045

Effective date: 20120327