JP2005195390A - 光フィルタの特性検査用位置調整治具およびその調整方法 - Google Patents

光フィルタの特性検査用位置調整治具およびその調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光フィルタ単体の特性検査において、フィルタの角度位置決めばらつきにより、特性誤差や測定ばらつきを生じ、また、角度位置決めにおいて多くの調整工数を要する。
【解決手段】被検フィルタ保持部2と測定光出射部5と測定光受光部8と被検フィルタ1の成膜面1aの傾斜量を認識する器具とを備えた構成を有しており、これにより、被検フィルタ1の成膜面1aに測定光12が垂直に入射するよう測定光出射部5の角度位置を調整することができ、特性誤差や測定ばらつきを低減し、かつ、そのための調整工数を削減するという作用効果が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光通信、光計測等で用いられる光フィルタの特性を検査するための光フィルタの特性検査用位置調整治具およびその調整方法に関するものである。
通常、光フィルタが組み込まれたモジュールの形態ではなく、光フィルタ単体での形態で特性検査(例えば、光の挿入損失やリターン・ロス、偏波依存性等)を行う場合、被検フィルタに直接測定光を入射し、その透過光または反射光の特性を測定することにより、被検フィルタの特性を特定する。このとき、測定光が被検フィルタに入射するときの入射角度が所定角度よりずれると、見かけ上の膜厚変化等により、特性誤差や測定ばらつきを生じる。このため、光フィルタに入射する測定光の入射角度を厳密に位置調整する必要がある。
図7は従来の光フィルタ単体の特性検査に用いられる測定系の構成図である。
従来における光フィルタの特性検査方法を挿入損失特性の検査を例に図7、図8および図9を参照して説明する。
なお、リターン・ロス、偏波依存性など他の特性検査においても、被検フィルタの位置調整にかかる部分は挿入損失特性と同様である。
図7(a)において、3は可変波長レーザダイオード(TLD)などの測定用光源、6および14は光強度を測定する光センサ、4は出射側の光ファイバ、5は出射光を平行光にするコリメータレンズ等測定光出射部、12は測定光出射部5から出射される平行直進する測定光、9は測定光出射部5の出射方向を調整するための2軸スイベルステージ等角度調整機構、9aは角度調整機構9に固定された測定光出射部5を支持する支柱、7は受光側の光ファイバ等ケーブル、8はコリメータレンズまたは光センサ等測定光受光部、10は測定光受光部8の受光方向を調整するための2軸スイベルステージ等角度調整機構、10aは角度調整機構10に固定された測定光受光部8を支持する支柱、11は測定光受光部の位置を調整するための2軸直進ステージ、13はサーキュレータまたは2分岐カプラである。
また、図7(b)において、1は被検フィルタ、2は被検フィルタ1保持部、2aは測定光出射部5から出射される平行直進する測定光12が被検フィルタ1を透過するために設けた開口部である。
また、図8において、1は被検フィルタ、1aは被検フィルタ1の成膜面、1bは被検フィルタ1に設けられたウェッジ(テーパ)、2bは被検フィルタ1保持部断面、15は2軸スイベルステージ等角度調整機構9の回転中心、20は測定光の一部が成膜面1aで反射されたものであり、21は測定光の一部がウェッジ1bで反射されたものである。被検フィルタ1は、成膜面1a側に測定光出射部5が位置するように被検フィルタ1保持部2に保持される。被検フィルタ1保持部2の高さはあらかじめ、2軸スイベルステージ等角度調整機構9の回転中心高さと、被検フィルタ1の下面高さとが一致するよう調整されている。測定光出射部5と測定光受光部8はそれぞれの光軸がほぼ重なる位置に配置されている。ウェッジ1b(テーパ)は主として、成膜面1aを透過した測定光が被検フィルタの裏面で反射され、再び測定光出射部方向に戻り、リターン・ロスが増加することを防止することを目的として設けられている。
図9(a)は2軸スイベルステージ等角度調整機構9の移動量と成膜面1aからの反射光20による光センサ14の受光強度との関係を示したものであり、図9(b)は成膜面1aからの反射光20およびウェッジ1bからの反射光21による光センサ14の受光強度との関係を示したものである。
光フィルタの挿入損失特性検査を行う場合、図7(a)において、まず、光源3から測定光を放出すると、測定光出射部5からは測定光が平行光として出射され、この平行光が測定光受光部8に入射し、測定光は光ファイバ等ケーブル7を介して光センサ6に導かれる。次に、光センサ6で測定される光強度が最大となるように2軸スイベルステージ等角度調整機構10および2軸直進ステージ11の位置を調整する。この状態で光源3から送出された光を光センサ6で測定し、その光レベルをP0とする。次に、被検フィルタ1の中心を測定光12が透過するように、図7(b)に示す被検フィルタ1保持部2の位置を調整する。次に、被検フィルタ1に測定光12が垂直に入射するよう2軸スイベルステージ等角度調整機構9の角度位置を調整する。この角度位置の調整は次のように行われる。すなわち、光源3より測定光を送出すると、測定光はサーキュレータ13、光ファイバ4を介して、測定光出射部5から平行光となって出射される。このとき、測定光の一部は被検フィルタ1の成膜面1aで反射され、再び測定光出射部5に入射し、サーキュレータ13を介して、光センサ14に導かれる。次に、光センサ14に導かれる測定光の光強度が最大となるように2軸スイベルステージ等角度調整機構9の角度を調整する。光センサ14に導かれる測定光の光強度が最大となったとき、測定光12が被検フィルタ1に垂直に入射された状態となる。一般に、被検フィルタ1は、モジュール形態での光フィルタのリターン・ロスの低減を目的として、測定光に対して垂直方向より一定角度、例えば2°あるいは3°と傾けた状態で入射するよう設計されている。そこで、被検フィルタ1の成膜面1aに、設計角度で測定光が入射するように2軸スイベルステージ等角度調整機構9、または、被検フィルタ1保持部2を一定角度分垂直入射角度から傾ける。次に、光センサ6に導かれる被検フィルタ1を透過した測定光が最大強度となるように測定光受光部8の位置、すなわち2軸スイベルステージ等角度調整機構10および2軸直進ステージ11を調整する。この状態で光源3から送出された測定光を光センサ6で測定し、その光レベルをP1とする。そして、測定したP0とP1との差を求めることにより、光フィルタの挿入損失特性が評価される。
なお、この出願に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平8−178799号公報
しかしながら、前記従来の光フィルタ単体の特性を検査するための位置調整治具および調整方法では、被検フィルタ1に測定光12が垂直に入射するよう2軸スイベルステージ9の角度位置を調整する際、被検フィルタ1のウェッジ1bからの反射光21が、測定光出射部5に入射し、誤って反射光21による光センサ14の光強度が極大となる角度に2軸スイベルステージ等角度調整機構9、すなわち、測定光出射部5の角度が調整される可能性があった。このため、測定光12が被検フィルタ1に入射するときの入射角度が所定角度よりずれ、特性誤差や測定ばらつきを生じるという課題を有していた。また、光センサ14の光強度が最大となる位置に2軸スイベルステージ9を調整するため、光センサ14の光強度をモニタし、都度、2軸スイベルステージを微動して、光強度が最大となるかを確認するという、多数回の角度位置モニタリングを実施しながら角度調整する必要があった。このため、角度調整に長い調整工数を要するという課題を有していた。
本発明は、前記課題を解決しようとするものであり、その目的とするところは、光フィルタ単体の特性検査の特性誤差や測定ばらつきを低減し、かつ、そのための調整工数を削減するための位置調整治具および調整方法を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、特に、被検フィルタ保持部と測定光出射部と測定光受光部と被検フィルタ1の成膜面1aの傾斜量を認識する器具とを備えた構成を有しており、これにより、被検フィルタ1の成膜面1aに測定光12が垂直に入射するよう測定光出射部5の角度位置を調整することができ、特性誤差や測定ばらつきを低減し、かつ、そのための調整工数を削減するという作用効果が得られる。
本発明の請求項2に記載の発明は、被検フィルタの傾斜量を認識する器具として、オートコリメータ等レーザ照射式角度測定器具と前記レーザ照射式角度測定器具から照射されるレーザ光の光路切替部と前記光路切替部の支持駆動部とを備えた構成を有しており、これにより、被検フィルタの角度調整時は被検フィルタに非接触で精度よく成膜面1aの傾斜量を認識し、被検フィルタの測定時は前記支持駆動部により前記光路切替部を測定光の光軸から退避することで、被検フィルタの測定の妨げにならないという作用効果が得られる。
本発明の請求項3に記載の発明は、被検フィルタ保持部と測定光出射部の間にオートコリメータ等レーザ照射式角度測定器具またはその照射部と前記レーザ照射式角度測定器具の支持駆動部を備えた構成を有しており、これにより、被検フィルタの角度調整時は被検フィルタに非接触で精度よく成膜面1aの傾斜量を認識し、被検フィルタの測定時は前記支持駆動部により前記レーザ照射式角度測定器具を測定光の光軸から退避することで、被検フィルタの測定の妨げにならないという作用効果が得られる。
本発明の請求項4に記載の発明は、被検フィルタの傾斜量を認識する器具として、被検フィルタの成膜面へのレーザ照射器具とレーザ受光器具とを測定光の光軸外に備えた構成を有しており、これにより、被検フィルタの角度調整時は被検フィルタに非接触で精度よく成膜面1aの傾斜量を認識し、可動部なくそのままの状態で、被検フィルタの測定を実施できるという作用効果が得られる。
本発明の請求項5に記載の発明は、被検フィルタの傾斜量を認識する器具として、被検フィルタの成膜面の少なくとも2側面のエッジを撮像するカメラを備えた構成を有しており、これにより、被検フィルタの角度調整時は被検フィルタに非接触で精度よく成膜面1aの傾斜量を認識し、可動部なくそのままの状態で、被検フィルタの測定を実施できるという作用効果が得られる。
本発明の請求項6に記載の発明は、光フィルタの特性検査において、被検フィルタの成膜面の傾斜量を認識し、その傾斜量によって測定光出射部の角度を調整することを特徴とする調整方法であり、これにより、被検フィルタ1の成膜面1aに測定光12が垂直に入射するよう測定光出射部5の角度位置を調整することができ、特性誤差や測定ばらつきを低減し、かつ、そのための調整工数を削減するという作用効果が得られる。
本発明の請求項7に記載の発明は、被検フィルタの成膜面の傾斜量の認識において、レーザ照射器具から被検フィルタの成膜面にレーザ光を照射し、その反射光をレーザ受光器具により受光し、受光した光の受光強度または受光サイズにより被検フィルタの成膜面からの反射光とウェッジからの反射光とを区別し、成膜面からの反射光の受光角度により被検フィルタの成膜面の傾斜量を認識することができ、これにより、被検フィルタのウェッジからの反射光の影響を受けることなく、測定光出射部5の角度位置を正確に調整することができる。
本発明の請求項8に記載の発明は、被検フィルタの成膜面の傾斜量の認識において、被検フィルタの成膜面の少なくとも2側面のエッジをカメラにより撮像し、前記エッジの撮像位置により被検フィルタの成膜面の傾斜量を認識することができ、これにより、被検フィルタの成膜面の傾斜量のみ検出し、測定光出射部5の角度位置を正確に調整することができる。
本発明による光フィルタの特性を検査するための位置調整治具およびその位置調整方法によれば、光フィルタ単体の特性検査の特性誤差や測定ばらつきを低減し、かつ、そのための調整工数を削減するという効果を有する。
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項2および請求項7に記載の発明について説明する。図1は、本発明の実施の形態1における光フィルタ単体の特性検査に用いられる測定系の構成図、図2はオートコリメータ等角度測定器具の構成図である。
なお、従来の技術で説明した構成部材については同一の符号を付与し、詳細な説明は省略する。
図1において、26は被検フィルタ保持部2を回転中心15回りに傾斜させるための回転ステージ等2軸角度調整機構、28はフィルタホルダの位置を調整するための2軸直進ステージ、27は2軸直進ステージ28に接続する支持片、35はオートコリメータ等レーザ照射式角度測定器具、36はレーザ照射式角度測定器具35から出力される角度情報を表示する表示器具、37はレーザ照射式角度測定器具35からの角度情報を表示器具36に伝達するケーブル、30はレーザ照射式角度測定器具35から照射されるレーザを被検フィルタ1の成膜面1aに照射するためのミラー等光路切替器具、32はミラー等光路切替器具を測定光12の光軸上から出し入れするための1軸直進ステージ、31はミラー等光路切替器具30を支持し1軸直進ステージ32に接続された支持片である。
図2において、45はレーザ照射式角度測定器具35から照射されるレーザ光、46はレーザ光45の一部が被検フィルタ1の成膜面1aで反射された成膜面反射レーザ光、47はレーザ光45の一部が、被検フィルタ1のウェッジ1bで反射されたウェッジ反射レーザ光、35aはレーザ照射式角度測定器具35から照射されるレーザ送出部兼成膜面反射レーザ光46およびウェッジ反射レーザ光47受光部、36aは表示器具36の表示部、48はオートコリメータ等レーザ照射式角度測定器具36によって成膜面反射レーザ光45の角度情報を2次元平面上に投影したスポット光、49は同ウェッジ反射レーザ光47の角度情報を2次元平面上に投影したスポット光である。
光フィルタの特性検査を行う場合、図1および図2において、まず、フィルタホルダ2およびミラー等光路切替器具30をそれぞれ2軸直進ステージ28および1軸直進ステージ32により、測定光12の光軸上から外す。次に、光源3から測定光を放出すると、コリメータレンズ5からは測定光12が平行光として出射され、この平行光がコリメータ8に入射し、測定光は光ファイバ等ケーブル7を介して光センサ6に導かれる。次に、光センサで測定される光強度が最大となるように2軸スイベルステージ10および2軸直進ステージの位置を調整する。この状態で光源3から送出された光を光センサ6で測定し、その光レベルをP0とする。次に、被検フィルタ1の中心を測定光12が透過するように、フィルタホルダ2の位置を調整する。次に、被検フィルタ1にレーザ照射式角度測定器具35から照射されるレーザを被検フィルタ1の成膜面1aに照射するよう、測定光12の光軸上にミラー等光路切替器具30を1軸直進ステージ32により移動する。被検フィルタ1の成膜面1aおよびウェッジ1bそれぞれで反射された成膜面反射レーザ光46およびウェッジ反射レーザ光47は、レーザ照射式角度測定器具35により、角度情報として2次元平面上に投影され、表示器具36の表示部36a上に、それぞれスポット光48、スポット光49として表示される。
ここで、レーザ照射式角度測定器具35に使用されるレーザは、可視波長領域のものを使用する。一方で、光通信用に使用される光フィルタの使用波長範囲は、赤外波長領域のものが多い。このことから、一般に、可視波長領域のレーザに対するフィルタの反射率はウェッジ1bに比べ成膜面1aの方が高いため、表示部36a上に表示されるスポット光の大きさは、ウェッジ反射レーザ光47によるスポット光49に比べ、成膜面反射レーザ光46によるスポット光48の方が大きい。このため、表示部36a上において、いずれのスポット光が成膜面反射レーザ光46によるスポット光48であるかを容易に判別できる。
ここで、表示部36aにおけるスポット光の2次元平面上における座標(x、y)と、コリメータレンズ5の光軸方向は1対1に対応しており、すなわち、被検フィルタ1の成膜面1aからの反射レーザ光46によるスポット光48の座標(x1、y1)がわかれば、2軸スイベルステージ9の移動により成膜面1aにほぼ垂直な角度位置にコリメータレンズ5の光軸方向を合わせ込むことができる。これによりウェッジからの反射光最大位置の影響を受けることなく、コリメータレンズ光軸を調整開始角度に合わせ込むことができる。
次に、ミラー等光路切替器具30を1軸直進ステージ32により測定光12の光軸上から外した後、引き続き、測定光12が垂直に入射するよう2軸スイベルステージ9の角度位置を調整する。すなわち、光源3より測定光を送出すると、測定光はサーキュレータ13、光ファイバ4を介して、コリメータレンズ5から平行光となって出射される。このとき、測定光の一部は被検フィルタ1の成膜面1aで反射され、再びコリメータレンズ5に入射し、サーキュレータ13を介して、光センサ14に導かれる。次に、光センサ14に導かれる測定光の光強度が最大となるように2軸スイベルステージ9の角度を調整する。光センサ14に導かれる測定光の光強度が最大となったとき、測定光がフィルタ1に垂直に入射された状態となる。このとき、調整開始角度は最大光量角度のほぼ近傍に位置するため、光センサ14の光強度をモニタし、都度、2軸スイベルステージを微動して、光強度が最大となるかを確認するという、角度位置モニタリングを比較的少数の繰り返しで行うことができる。このため、角度調整を飛躍的に短い調整時間で完了することが可能となる。
次に、被検フィルタ1の成膜面1aに、設計角度で測定光が入射するように2軸スイベルステージ9、または、フィルタホルダ2を一定の設計角度分傾ける。次に、光センサ6に導かれるフィルタ1を透過した測定光が最大強度となるようにコリメータレンズ8の位置、すなわち2軸スイベルステージ10および2軸直進ステージ11を調整する。この状態で光源3から送出された光を光センサ6で測定し、その光レベルをP1とする。そして、測定したP0とP1との差を求めることにより、光フィルタの特性が評価される。
別の実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項3に記載の発明について説明する。図4は、本発明の実施の形態2における光フィルタ単体の特性検査に用いられる測定系の構成図である。
なお、従来の技術および実施の形態1で説明した構成部材については同一の符号を付与し、詳細な説明は省略する。
図4において、35bはオートコリメータ等レーザ照射式角度測定器具35のレーザ照射部、35cはレーザ照射部からの照射レーザである。
被検フィルタの成膜面の傾斜量を認識する器具として、レーザ照射式角度測定器具35を備えている。レーザ照射式角度測定器具35のレーザ照射部35bを測定光出射部5と被検フィルタ1の間に直接挿入可能にし、すなわち、フィルタ検査時/測定光出射部調整時と必要に応じ、測定光の光軸への挿入と測定光の光軸からの退避を1軸直進ステージ32により行う。
別の実施の形態3を用いて、本発明の特に請求項4に記載の発明について説明する。図5は、本発明の被検フィルタ保持部周辺の斜視図である。
図5において、56はレーザ照射部、57はレーザ受光部である。
被検フィルタの成膜面の傾斜量を認識する器具として、レーザ照射部56とレーザ受光部57とを測定光12の光軸外に備えている。オートコリメータ等レーザ照射式角度測定器具35は、通常、レーザの照射部とレーザの受光部をともに内蔵し、各々の光軸がほぼ重なるように配置されているが、これを別々のユニットに分割し、測定光12の光軸を妨げない位置に配したものである。
ここで、被検フィルタ1保持部2はレーザ照射部56およびレーザ受光部57の光軸を妨げない形状をしており、例えば、被検フィルタ1の側面を真空吸着により保持する、あるいは、成膜面に接する部分をできるだけ薄く製作するなどの手段をとる。
別の実施の形態4を用いて、本発明の特に請求項5および請求項8に記載の発明について説明する。図6は、本発明の被検フィルタ保持部周辺の斜視図である。
図6において、55は被検フィルタ1の2つのエッジを観察可能なフィルタ保持部、55aは測定光が通過する開口部、50は被検フィルタ1の第1エッジを撮像する第1カメラ、51は被検フィルタ1の第2エッジを撮像する第2カメラ、52は第1カメラの撮像画面を表示する第1表示装置、53は第2カメラの撮像画面を表示する第2表示装置である。
被検フィルタの成膜面の傾斜量を認識するため、成膜面1aの2つのエッジを観察し、そのエッジの撮像面における傾斜方向から成膜面1aの傾斜量を算出し、測定光照射部の角度位置を調整できる。
被検フィルタの保持方法、あるいはカメラの配置の工夫により、さらに第3、第4のエッジを撮像可能にし、より安定した成膜面1a傾斜量の算出も可能である。
本発明にかかる光フィルタの特性検査用位置調整治具およびその調整方法は、光フィルタ単体の特性検査の特性誤差や測定ばらつきを低減し、そのための調整工数を削減するという効果を有し、光通信、光計測等で用いられる光フィルタの特性を検査するための光フィルタの特性検査用位置調整治具およびその調整方法などの用途として有用である。
本発明の実施の形態における実施例を示す光フィルタの特性を検査するための位置調整治具の斜視図 オートコリメータ等レーザ照射式角度測定器具と該角度測定器具の構成図 角度調整機構の位置と光センサ受光強度の関係を示す図 実施の形態2における構成を示す斜視図 実施の形態3における構成を示す模式図 実施の形態4における構成を示す斜視図 従来技術における実施例を示す光フィルタの特性を検査するための位置調整治具の斜視図 光フィルタのホルダ周辺部断面図 角度調整機構の位置と光センサの受光強度の関係を示す図
符号の説明
1 被検フィルタ
1a 被検フィルタの成膜面
1b 被検フィルタに設けられたウェッジ(テーパ)
2 被検フィルタ保持部
2a 開口部
2b 被検フィルタ保持部断面
3 測定用光源
4 光ファイバ
5 コリメータレンズ等測定光出射部
6 光センサ
7 光ファイバ等ケーブル
8 コリメータレンズまたは光センサ等測定光受光部
9 2軸スイベルステージ等角度調整機構
9a 支柱
10 2軸スイベルステージ等角度調整機構
10a 支柱
11 2軸直進ステージ
12 測定光
13 サーキュレータまたは2分岐カプラ
14 光センサ
15 2軸スイベルステージ等角度調整機構の回転中心
20 成膜面での反射光
21 ウェッジでの反射光
26 回転ステージ等2軸角度調整機構
27 支持片
28 2軸直進ステージ
30 ミラー等光路切替器具
31 支持片
32 1軸直進ステージ
35 オートコリメータ等レーザ照射式角度測定器具
35a レーザ送出部兼反射レーザ光受光部
35b オートコリメータ等レーザ照射式角度測定器具のレーザ照射部
35c 照射レーザ
36 表示器具
36a 表示部
37 ケーブル
45 レーザ照射式角度測定器具から照射されるレーザ光
46 成膜面で反射された成膜面反射レーザ光
47 ウェッジで反射されたウェッジ反射レーザ光
48 成膜面反射レーザ光のスポット光
49 ウェッジ反射レーザ光のスポット光
50 第1カメラ
51 第2カメラ
52 第1表示装置
53 第2表示装置
55 被検フィルタの2つのエッジを観察可能なフィルタ保持部
55a 測定光が通過する開口部
56 レーザ照射部
57 レーザ受光部

Claims (8)

  1. 光フィルタの特性を検査するための光フィルタ位置調整において、被検フィルタ保持部と測定光出射部と測定光受光部と被検フィルタの成膜面の傾斜量を認識する器具とを備えた光フィルタの特性検査用位置調整治具。
  2. 被検フィルタの成膜面の傾斜量を認識する器具として、オートコリメータ等レーザ照射式角度測定器具と前記レーザ照射式角度測定器具から照射されるレーザ光の光路切替部と前記光路切替部の支持駆動部とを備えたことを特徴とする、請求項1記載の光フィルタの特性検査用位置調整治具。
  3. 被検フィルタの成膜面の傾斜量を認識する器具として、被検フィルタ保持部と測定光出射部との間にオートコリメータ等レーザ照射式角度測定器具または前記レーザ照射式角度測定器具の照射部と前記レーザ照射式角度測定器具の支持駆動部とを備えたことを特徴とする、請求項1記載の光フィルタの特性検査用位置調整治具。
  4. 被検フィルタの成膜面の傾斜量を認識する器具として、被検フィルタの成膜面へのレーザ照射部とレーザ受光部とを測定光の光軸外に備えたことを特徴とする、請求項1記載の光フィルタの特性検査用位置調整治具。
  5. 被検フィルタの成膜面の傾斜量を認識する器具として、被検フィルタの少なくとも2側面のエッジを撮像するカメラを備えたことを特徴とする、請求項1記載の光フィルタの特性検査用位置調整治具。
  6. 光フィルタの特性検査において、被検フィルタの成膜面の傾斜量を認識し、前記傾斜量によって測定光出射部の角度を調整する光フィルタの特性検査用位置調整方法。
  7. レーザ照射器具から被検フィルタの成膜面にレーザ光を照射し、その反射光をレーザ受光器具により受光し、受光した光の受光強度または受光サイズにより被検フィルタの成膜面からの反射光とウェッジからの反射光とを区別し、成膜面からの反射光の受光角度により被検フィルタの成膜面の傾斜量を認識することを特徴とする、請求項6記載の光フィルタの特性検査用位置調整方法。
  8. 被検フィルタの成膜面の少なくとも2側面のエッジをカメラにより撮像し、その撮像位置により被検フィルタの成膜面の傾斜量を認識することを特徴とする、請求項6記載の光フィルタの特性検査用位置調整方法。
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