JP2005195337A - 渦流量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造の容易性、耐久性を損ねることなく低流量域でも、感度よく高精度な流量計測を長期間安定して行うこと。
【解決手段】渦検出体30を導電材料により棒状に構成する。渦検出体30は測定管11の一方の壁部24を非拘束状態でOリング26によつて気密に径方向に貫通し、測定管11外において片持ち支持され、渦検出体30のうち、測定管11外に位置する部分には2つの圧電素子35、36を相対向して各々導電性接着剤によって外部露呈状態で貼り付け、渦検出体30が圧電素子35、36の中央電極を兼ねている。
【選択図】図5

Description

この発明は、渦流量計に関し、特に、圧電素子を用いるカルマン渦流量計に関するものである。
圧電素子を用いるカルマン渦流量計は、測定管内に設けられた渦発生体と、測定管より片持ち支持されて前記渦発生体により発生する渦の交番力を検出する渦検出体(振動管)とを有し、渦検出体が鞘状になっていて渦検出体内に、バイモルフ型のPZT素子(圧電素子)が、エポキシ樹脂、プリホームガラス等の接着材、封止剤により埋め込み固定や、半田盛りにより固定されている(たとえば、特許文献1、2)。
しかし、このようなカルマン渦流量計では、振動管の弾性率や封止剤等の硬度により、バイモルフの変位量が拘束される。このために、圧電素子によるカルマン渦検知の出力信号は微弱な信号になり、良好なS/N比を得ることができず、特に低流量域では、感度よく高精度に流量計測を行うことが難しい。
また、振動管内に圧入された弾性母材がばね板によって支えられ、弾性母材に圧電素子が振動管とは非接触で貼り付けられているカルマン渦流量計がある(たとえば、特許文献3)。
しかし、このカルマン渦流量計では、振動管外部にカルマン渦による交番応力が加わっても、ばね板の弾性によって交番応力が吸収され、弾性母材及び圧電素子には交番応力が加わり難い。このため、十分な出力電荷が得られず、ノイズの影響を受け易い。しかも、圧電素子が測定管内部に設置されるため、高温流体の通過時には圧電素子に熱負荷が加わり易く、劣化が早まってしまう。
また、薄肉の圧力シール支点体によって測定管に一体構造で接続された渦検出体(受圧体)が測定管内に設けられ、測定管外において受圧体に接続されたフォースバーと測定管との間に圧電素子ベースを介して圧電素子が取り付けられているカルマン渦流量計がある(たとえば、特許文献4)。
しかし、このカルマン渦流量計は、受圧体が薄肉の圧力シール支点体によって測定管に接続された形態で、測定管と一体鋳造からの削り出しにより形成されるから、製造の容易性が損なわれ、圧力シール支点体の製造上の寸法ばらつきが、流量測定精度、感度に大きく影響し、安定した性能を得ることが難しい。
また、ダイヤフラムによって渦検出体が測定管に取り付けられ、渦検出体とダイヤフラムとが一体で、ダイヤフラムの変位を圧電素子によって検知する構造のカルマン渦流量計がある(たとえば、特許文献5)。
しかし、このカルマン渦流量計は、渦検出体が測定管内においてカルマン渦より受ける圧力変動による微小変位を、渦検出体取付支持を兼ねたダイヤフラムの変位に変換するため、ダイヤフラムの剛性が流量測定感度に大きく影響し、流量測定感度の向上と渦検出体支持の耐久性向上とを両立することが難しい。
カルマン渦流量計に用いられる計器用の電気回路としては、カルマン渦により作用する交番力を検出する圧電素子からの信号を差動で受ける2つのチャージアンプ回路と、この2つのチャージアンプ回路の出力の差分を取る差動回路とを有し、圧電素子に印加されるコモンモードノイズを差動回路によって相殺するものがある(たとえば、特許文献6、7)。
2つの圧電素子のに作用するコモンモードノイズは、渦検出器の構造上、つまり、振動管の中心に圧電素子が置かれることはなく、商用電源に結合する浮遊容量が異なるから、同じ大きさの信号とはならず、2つのチャージアンプ回路に入力される圧電素子に重畳されるコモンモードノイズの大きさが異なる。このため、2つのチャージアンプ回路のコモンモードノイズの差分を差分回路で増幅するため、商用電源のコモンモードノイズを取り去ることはできず、増幅率が大きいほど、顕著となる。
特開平7−19919号公報 特開2002−333352号公報 特開平7−294298号公報 特開平10−122920号公報 特開平7−128100号公報 特開平11−258017号公報 特開2000−131105号公報
この発明が解決しようとする課題は、製造の容易性、耐久性を損ねることなく低流量域でも、感度よく高精度な流量計測を長期間安定して行うこと、さらには、商用電源のコモンモードノイズの影響を受けないようにすることである。
この発明による渦流量計は、測定管内を流れる流体の流量を計測する渦流量計において、前記測定管内に設けられた渦発生体と、前記渦発生体により発生する渦の交番力を検出する渦検出体とを有し、前記渦検出体は、導電材料により棒状に構成され、前記測定管の一方の壁部を非拘束状態で気密に径方向に貫通し、前記測定管内に位置する部分と、前記測定管外に位置する部分とを有し、前記測定管外において片持ち支持され、前記渦検出体のうち、前記測定管外に位置する部分には2つの圧電素子が相対向して各々導電性接着剤によって外部露呈状態で貼り付けられており、前記2つの圧電素子の各々の外側表面には電極が設けられ、前記渦検出体が前記2つの圧電素子の中央電極を兼ねている。
この発明による渦流量計は、好ましくは、前記渦検出体は前記2つの圧電素子を貼り付けられる部分を板状に形成され、この板状部分の両面に前記2つの圧電素子が貼り付けられている。
また、この発明による渦流量計は、好ましくは、前記渦検出体と前記測定管との間に、弾性体製あるいは可撓性の気密シール部材が設けられ、当該気密シール部材によって、前記渦検出体が前記測定管に対して非拘束状態で、前記測定管内の気密を保持する。
また、この発明による渦流量計は、好ましくは、前記渦検出体は前記測定管外において径方向外方に延在し、その延出端を前記測定管に固定の櫓状の取付部材に固定装着され、前記取付部材に対する前記渦検出体の略中央部に前記2つの圧電素子が貼り付けられている。
また、この発明による渦流量計は、好ましくは、前記圧電素子としてニオブ酸リチウム単結晶を用いている。
また、この発明による渦流量計は、前記中央電極が回路アースに接続されている。
また、この発明による渦流量計は、2つのチャージアンプ回路と、その2つのチャージアンプ回路の差分を取る差分回路とを有し、前記2つの圧電素子の各々の電極が各々前記2つのチャージアンプ回路の反転端子に個別に接続され、前記2つのチャージアンプ回路の非反転端子が回路アースに接続されている。
この発明による渦流量計では、渦検出体が測定管外に位置する部分に2つの圧電素子が導電性接着剤によって貼り付けられ、圧電素子が外部露呈状態で、変位量を拘束されることがなく、しかも渦検出体が2つの圧電素子の中央電極(共通電極)を兼ねているから、測定管内のカルマン渦による交番力が中央電極に直接作用する。
これらのことにより、構造や製造工程を複雑にすることなく、S/N比か大きくて低流量域でも、感度よく高精度な流量計測を長期間安定して行うことができる。
なお、前記圧電素子としてニオブ酸リチウム単結晶を用いると、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛;Pb(Zrx ,Ti1-x )O3 )セラミックスを圧電素子として用いる場合よりもキュリー点が高く、また、PZTセラミックスの信号よりも極めて大きな信号(40倍程度)を得ることができるので、高耐熱性で感度のよい渦流量計を構成することができる。
また、中央電極が回路アースに接続されていることにより、商用電源のコモンモードノイズを低減でき、増幅率の大きい増幅器が使用されても、安定した流量特性を得ることができる。
この発明による渦流量計の一つの実施形態を、図1〜図6を参照して説明する。
渦流量計は測定管11を有する。測定管11は、内部に管流路12を有し、図1、2、4で見て、左端に入口側接続フランジ13を、右端に出口側接続フランジ14を各々形成されている。
測定管11には管流路12内に棒状の渦発生体15が一体形成されている。渦発生体15は管流路12を垂直に横切って延在している。
測定管11の外部(上部)の出口側接続フランジ14側には、上壁部24上に、ねじ16、取付基部ブロック17、ねじ18によって高背丈門形、すなわち櫓状の取付部材19が固定装着されている。取付部材19は、測定管11の径方向外方(渦発生体15と平行な垂直方向)に延在している。
取付部材19の上梁20にはねじ21によって金属等の導電材料製の渦検出体30の上端部(延出端)31が固定されている。渦検出体30は、取付部材19の上梁20より取付部材19の開放空間部22を垂直に垂下し、取付基部ブロック17に形成された貫通孔23と測定管11の上壁部24に形成された貫通孔25を貫通し、渦検出体30の下部32は管流路12内に位置している。
渦検出体30の下部32は、渦管流路12を流れる流体の流れ(矢印A)から見て渦発生体15より下流側にあり、渦管流路12を流れる流体流れ方向に沿って扁平な薄板状をなしている。渦検出体30が取付基部ブロック17の貫通孔23と測定管11の貫通孔25を貫通する部分(中間部)33は、断面円形の丸棒状をなし、中間部33の外径は貫通孔23、25の内径より小さく、この寸法差によってこれらに対して非拘束状態になっている。
すなわち、渦検出体30は、導電材料により棒状に構成され、測定管11の上壁部24を非拘束状態で径方向に貫通し、測定管11内に位置する部分(下部)32と、測定管11外に位置する部分とを有し、測定管11外において径方向外方に延在し、その延出端(上端部)31を測定管11に固定の櫓状の取付部材19に固定装着され、取付部材19を介して測定管11より片持ち支持されている。
渦検出体30が測定管11の貫通孔25を貫通する部分33には、気密用のゴム状弾性体製のOリング26が設けられている。
渦検出体30のうち、測定管11外に位置する部分、すなわち、上端部31と中間部33との間において、取付部材19の開放空間部22内に位置する部分34は、下部32と同一方向の板状に形成されている。渦検出体30の部分34の両面には板状の圧電素子35、36が相対向して各々導電性接着剤37によって外部露呈状態で貼り付けられている。この圧電素子35、36の貼付位置は、渦検出体30の全体で見て取付部材19に対する渦検出体30の固定端(上端部31)近傍である。
圧電素子35、36は、ニオブ酸リチウム単結晶のものを用いることができる。ニオブ酸リチウム単結晶の圧電素子35、36は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛;Pb(Zrx ,Ti1-x )O3 )セラミックスによるものに比してキュリー点が高く、PZTセラミックスの信号よりも極めて大きな信号(40倍程度)を得ることができるので、高耐熱性で、感度のよい渦流量計を構成することができる。
圧電素子35、36が各々導電性接着剤37によって渦検出体30に貼り付けられていることにより、渦検出体30は、この2つの圧電素子35、36の中央電極(共通電極)を兼ねる。これにより、渦検出体30と導通関係にあるねじ21に中央電極用リード線40が接続されている。なお、導電性接着剤37は、エポキシ樹脂(接着剤)に銅等による導電性フィラーを混入したものや、銀フィラー入り厚膜ペーストのようなものでよい。
圧電素子35、36の各々の外側表面には、導電性接着剤による金属箔の貼り付け、スクリーン印刷、金属薄膜形成等によって電極板38、39が設けられている。電極板38、39には各々電極リード線41、42が個別に接続されている。
上述の構成による渦流量計では、入口側接続フランジ13側から出口側接続フランジ14側へ流体が管流路12を流れることにより、渦発生体15より下流側にカルマン渦が発生する。このカルマン渦が渦検出体30の下部32に衝突することにより、中央電極を兼ねている渦検出体30がカルマン渦の交番力を受ける。
渦検出体30は、Oリング26によって測定管11に気密に接続されているが、Oリング26がゴム状弾性体製であること、渦検出体30が取付基部ブロック17の貫通孔23と測定管11の貫通孔25を貫通する部分(中間部)33の外径が貫通孔23、25の内径より小さく、この寸法差によって渦検出体30がこれらに対して非拘束状態になっていることにより、渦検出体30は、取付部材19に対する固定端(上端部)を支点して中間部を実質的に拘束されることなくカルマン渦の交番力を最大限に捉えることができる。
これにより、2つの圧電素子35、36の中央電極(共通電極)を兼ねている渦検出体30の圧電素子貼り付け部分34に測定管11内のカルマン渦による交番力が作用し、圧電素子35、36が、開放空間22において外部露呈状態で、変位量を拘束されることがない状態にあること、さらには、この部分34が、丸棒形状でなく、板状で、断面二次モーメントが大きくなる形状であることにより、カルマン渦による交番応力(荷重)が効率よく圧電素子35、36に伝えられる。これによりカルマン渦を高感度に検出することができる。
この感度は、渦検出体30の片持ち支持のスパンが長いほど、良好になるから、渦検出体30の取付部材19に対する固定端(上端部31)が測定管11より径方向外方にあるほど、測定感度が向上する。
また、上述の構造では、渦検出体30による中央電極の表面積を、圧電素子35、36の表面積および電極板38、39の表面積に比して極めて大きくなる。
渦検出体30の気密シールは、ゴム状弾性体製のOリング26により行われ、渦検出体30の変形を拘束しないから、渦検出体30が熱によって膨張しても測定感度が変動することがない。また、圧電素子35、36は、管流路12外に設けられているから、高温流体の測定時でも、流体の熱の影響を直接受けることがなく、圧電素子35、36が熱劣化することがない。
これらのことにより、製造の容易性、耐久性を損ねることなく低流量域でも、感度よく高精度な流量計測を長期間安定して行うことができる。
渦検出体30の気密シールは、ゴム状弾性体製のOリング26に限られることなく、ダイヤフラムやベローズ等の可撓性気密シール部材により行うこともできる。
図7はベローズ50によって渦検出体30の気密シールを行った実施形態を示している。なお、図7において、図4に対応する部分は、図4に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態の渦流量計では、測定管11の貫通孔25を渦検出体30の中間部33の外径よりも十分大きく形成し、取付基部ブロック17に代えて、測定管11の上壁部24の外周面から貫通孔25を囲むように膨出形成された円筒状の取付部11Aと、この取付部11Aとほぼ同一外径のフランジ44を外周面の軸方向中央部に有する円筒状のベローズホルダ43とを用いている。
ベローズホルダ43のフランジ44よりも下側の部分は測定管11の貫通孔25に挿入嵌合されており、この状態で、フランジ44と取付部11Aの端面との間は、これらの間に挟持された膨張黒鉛やフッ素樹脂等からなる円座型パッキン46によって気密シールされている。
また、ベローズホルダ43には、渦検出体30の中間部33の外径よりも若干大きい内径で、ベローズホルダ43の軸方向を貫通する貫通孔45が形成されており、この貫通孔45を渦検出体30の中間部33が隙間を持って貫通して、渦検出体30の下部32が測定管11内に位置している。
図7に示す実施形態では、渦検出体30の下部32が中間部33よりも大きい外径で形成されていて、下部32と中間部33との境界部分には、下部32の外径よりも若干大きく測定管11の貫通孔25の外径よりも若干小さいフランジ部33Aが形成されていて、このフランジ部33Aにベローズ50の下端が気密に溶接され、ベローズ50の上端はベローズホルダ43の下端に気密に溶接されている。
ちなみに、図7中に示すように、取付部材19の上梁20に固定される渦検出体30の上端部(延出端)31は、中間部33よりも大きく、かつ、ベローズホルダ43の貫通孔45よりも小さい外径で形成されていて、渦検出体30の中間部33を上端部(延出端)31側から、ベローズホルダ43の貫通孔45に、フランジ44よりも下側の部分側から挿入した状態で、ベローズ50の上下端を、ベローズホルダ43の下端や渦検出体30のフランジ部33Aに溶接した後、ベローズ50が十分に伸長可能な程度に収縮した状態で、上端部(延出端)31が取付部材19の上梁20に固定される。
そして、先の実施形態による渦流量計では、図4に示すように取付基部ブロック17を用いて測定管11に固定装着していた取付部材19を、この実施形態による渦流量計では、取付部11Aを用いて測定管11に固定装着している。
このように構成された、この実施形態の渦流量計によっても、前述の実施形態と同様の効果が得られる。
この発明による渦流量計は、上述したように、渦発生体15の下流側に渦検出体30が配置されている形式のものに限られることはなく、図8に示されているように、測定管11の管流路12内に配置される渦発生体60が中空体として構成され、渦発生体60の中空部61内に渦検出体30の下部32が配置され、図9に示されているように、渦発生体60に開口形成された圧力導入口62より中空部61内の渦検出体30に圧力が及ぶよう構成された形式の渦流量計にも同様に適用することができる。
なお、図8、図9において、図1〜図6に対応する部分は、図1〜図6に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
つぎに、図10は、図1〜図6に示されている実施形態と同等のものに、電気箱70を取り付けられた渦流量計を示している。電気箱70は、ねじ71によって取付部材19の上梁20上に取り付けられた取付具72に装着された下ケース73と、下ケース73上に嵌め込み装着された上ケース74とにより構成され、内側に密閉室75を画定している。
密閉室75には、ねじ76によって下ケース73に固定された支柱77があり、支柱77に計器用の回路基板78が取り付けられている。図11に示されているように、中央電極用リード線40、電極リード線41、42は、各々、計器内の内部配線として配線され、中央電極用リード線40は回路基板78のアース端子81(図12参照)に、電極リード線41、42は各々回路基板78の信号入力端子82、83(図12参照)に導通接続されている。
つぎに、この発明による渦流量計の電気回路を、図12に示されている電気回路図を参照して説明する。
回路基板78は、回路アースGであるアース端子81と、二つの信号入力端子82、83と、一つの信号出力端子84を有している。アース端子81には回路アース引出線をなす中央電極用リード線40が、信号入力端子82、83には信号引出線をなす電極リード線41、42が各々導通接続されている。
回路基板78には、OPアンプOP1、コンデンサC1、抵抗R1によるチャージアンプ回路85と、OPアンプOP2、コンデンサC2、抵抗R2によるもう一つのチャージアンプ回路86と、OPアンプOP3、抵抗R3、R4による差動アンプ回路87が構成されている。
チャージアンプ回路85のOPアンプOP1とチャージアンプ回路86のOPアンプOP2の各々の非反転端子は、ともにアース端子81に接続されている。OPアンプOP1の反転端子は信号入力端子82に接続され、OPアンプOP2の反転端子はもう一つの信号入力端子83に接続されている。
OPアンプOP1の出力端子は抵抗R5を介して差動アンプ回路87のOPアンプOP3の反転端子に接続され、OPアンプOP2の出力端子は抵抗R6を介して差動アンプ回路87のOPアンプOP3の非反転端子に接続され、差動アンプ回路87は、チャージアンプ回路85と86の出力の差分を取る。OPアンプOP3の出力端子は信号出力端子84に接続されている。
上述の回路構成により、カルマン渦周波数に同期した信号は、チャージアンプ回路85、86の出力を通して差動アンプ回路87に入力される。そして、中央電極が回路アースGに接続されており、商用電源からのコモンモードノイズの結合浮遊容量をほぼゼロとしたことから、チャージアンプ回路85、86に入力されるカルマン渦に同期した信号は、商用電源からのコモンモードノイズの影響を受けることがない。
この発明による渦流量計の一つの実施形態を示す正面図である。 この発明による渦流量計の一つの実施形態を示す平面図である。 この発明による渦流量計の一つの実施形態を示す右側面図である。 この発明による渦流量計の一つの実施形態を示す縦断面図である。 図1の線V−Vに沿った断面図である。 一つの実施形態による渦流量計の圧電素子貼付部分の拡大断面図である。 この発明による渦流量計の他の実施形態を示す縦断面図である。 この発明による渦流量計の他の実施形態を示す縦断面図である。 図8の線IX−IXに沿った断面図である。 この発明による渦流量計の一つの実施形態を示す全体正断面図である。 この発明による渦流量計の一つの実施形態を示す全体側断面図である。 この発明による渦流量計の電気回路の一つの実施形態を示す電気回路図である。
符号の説明
11 測定管
12 管流路
15 渦発生体
19 取付部材
26 Oリング
30 渦検出体
35、36 圧電素子
38、39 電極板
50 ベローズ
60 渦発生体
78 回路基板
81 アース端子
82、83 信号入力端子
84 信号出力端子
85、86 チャージアンプ回路
87 差動アンプ回路

Claims (7)

  1. 測定管内を流れる流体の流量を計測する渦流量計において、
    前記測定管内に設けられた渦発生体と、前記渦発生体により発生する渦の交番力を検出する渦検出体とを有し、
    前記渦検出体は、導電材料により棒状に構成され、前記測定管の一方の壁部を非拘束状態で気密に径方向に貫通し、前記測定管内に位置する部分と、前記測定管外に位置する部分とを有し、前記測定管外において片持ち支持され、
    前記渦検出体のうち、前記測定管外に位置する部分には2つの圧電素子が相対向して各々導電性接着剤によって外部露呈状態で貼り付けられており、
    前記2つの圧電素子の各々の外側表面には電極が設けられ、前記渦検出体が前記2つの圧電素子の中央電極を兼ねている、
    ことを特徴とする渦流量計。
  2. 前記渦検出体は前記2つの圧電素子を貼り付けられる部分を板状に形成され、この板状部分の両面に前記2つの圧電素子が貼り付けられていることを特徴とする請求項1記載の渦流量計。
  3. 前記渦検出体と前記測定管との間に、弾性体製あるいは可撓性の気密シール部材が設けられ、当該気密シール部材によって、前記渦検出体が前記測定管に対して非拘束状態で、前記測定管内の気密を保持することを特徴とする請求項1または2記載の渦流量計。
  4. 前記渦検出体は前記測定管外において径方向外方に延在し、その延出端を前記測定管に固定の櫓状の取付部材に固定装着され、前記取付部材に対する前記渦検出体の略中央部に前記2つの圧電素子が貼り付けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の渦流量計。
  5. 前記圧電素子としてニオブ酸リチウム単結晶を用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の渦流量計。
  6. 前記中央電極が回路アースに接続されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の渦流量計。
  7. 2つのチャージアンプ回路と、その2つのチャージアンプ回路の差分を取る差分回路とを有し、前記2つの圧電素子の各々の電極が各々前記2つのチャージアンプ回路の反転端子に個別に接続され、前記2つのチャージアンプ回路の非反転端子が回路アースに接続されていることを特徴とする請求項6記載の渦流量計。
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